JP2566819Y2 - ワークの圧入装置 - Google Patents

ワークの圧入装置

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JP2566819Y2 JP2434092U JP2434092U JP2566819Y2 JP 2566819 Y2 JP2566819 Y2 JP 2566819Y2 JP 2434092 U JP2434092 U JP 2434092U JP 2434092 U JP2434092 U JP 2434092U JP 2566819 Y2 JP2566819 Y2 JP 2566819Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、機器に既に組み付け
られているシャフトに対し、ワークとして例えば軸受を
圧入するワークの圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の中には、車両の変速機の
シャフトつまりその入力軸に軸受を圧入するための圧入
装置がある。この圧入装置は、圧入シリンダと、この圧
入シリンダのピストンロッドの先端に設けた押圧体から
なる簡単な構造のもので、入力軸に装着された軸受をそ
の押圧体で押し込むことにより、この軸受を入力軸に圧
入するものとなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の圧入装置は、押圧体からの圧入の力が軸受及び入力
軸を介して変速機のケース側にも伝達されるため、軸受
の圧入時、入力軸がケースから外れてしまったり、ま
た、ケース自体が損傷される虞がある。この考案は、上
述した事情に基づいてなされたもので、その目的とする
ところは、機器に既に組み込まれているシャフトにワー
クを圧入する際、シャフトから機器への圧入の力の伝達
を阻止し、シャフトの外れや機器のケースに損傷が発生
したりすることのないワークの圧入装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案のワークの圧入
装置は、機器に既に組み込まれ、その先端部に首部を有
するシャフトに適用されるものであって、圧入装置は、
シャフトの軸線方向に沿って往復動可能な可動ベース
と、この可動ベースよりもシャフト側に位置し且つ可動
ベースに対し接離自在に設けられ、シャフトの軸線方向
に移動可能なピストンを内蔵したシリンダ外筒と、この
シリンダ外筒を可動ベース側に向けて付勢する付勢手段
と、シリンダ外筒からシャフト側に向かって延び、シリ
ンダ外筒と一体にして移動可能な押圧ヘッドと、この押
圧ヘッド内に設けられ、押圧ヘッドがシャフト側に移動
されたとき、このシャフトの先端部を挿入可能とする収
容穴と、シリンダ外筒のピストンに夫々連結され、シリ
ンダ外筒から押圧ヘッド内を通じて延びる第1ピストン
ロッド及びシリンダ外筒から可動ベース側に延びる第2
ピストンロッドと、第1ピストンロッドの先端に設けら
れ、ピストンが休止位置にあるときには開状態にあっ
て、押圧ヘッドの挿入口から挿入されるシャフトの先端
部の侵入を可能とする一方、シリンダ外筒内の圧力室に
圧液を供給してピストンが休止位置から可動ベース側の
作動位置に移動されたときには、第1ピストンロッドと
押圧ヘッドとの間の相対移動により閉じて、シャフトの
先端部の首部を係合把持するクランプと、可動ベースに
設けられ、ピストンが作動位置に達したとき、第2ピス
トンロッドの先端と当接してピストンの移動を停止する
ストッパとを備えている。
【0005】
【作用】上述した圧入装置によれば、可動ベースを介し
押圧ヘッドをシャフト側の所定の位置まで移動させた
後、シリンダ外筒の圧力室に圧液を供給し、これによ
り、ピストンを休止位置から作動位置に移動させてクラ
ンプを閉じ、このクランプにより、その首部を介してシ
ャフトの先端部を係合保持する。この状態で、前記圧力
室に更に圧液が供給されると、このとき、ピストンの移
動がストッパにより阻止されているから、シリンダ外筒
が付勢手段の付勢力に抗してシャフト側に移動し、これ
により、押圧ヘッドの先端によりワークが押圧されて、
ワークの圧入が行われる。
【0006】
【実施例】図1を参照すると、ワークとしての軸受Bを
車両の変速機T/Mの入力軸Iに圧入する圧入装置が示
されており、この圧入装置は鉛直な固定ベース1を備え
ている。固定ベース1には、ブラケット2を介して昇降
シリンダ3が取り付けられており、この昇降シリンダ3
のピストンロッド4はブラケット2を貫通して下方に延
びている。
【0007】ピストンロッド4の下端には、カップリン
グ5を介して昇降ロッド6に連結されており、この昇降
ロッド6は、プレート状をなした可動ベース7を貫通し
て下方に延びている。ここで、可動ベース7と昇降ロッ
ド6とは一体にして昇降すべく互いに連結されている。
なお、図1には図示されていないけれども、可動ベース
7とブラケット2との間には、一対のガイドロッドが設
けられており、これらガイドロッドを介して可動ベース
7の昇降が案内されるようになっている。
【0008】昇降ロッド6の下端側の部位は、可動ベー
ス7側に固定されたガイドスリーブ8を貫通し、そし
て、その下端には当金部材9の一端が取り付けられてい
る。この当金部材9は、詳細には図示されていなけれど
も水平方向に延び、変速機T/Mに於けるケースCの開
口縁の一部に沿って湾曲したものとなっている。可動ベ
ース7の下方には、圧入シリンダ10が配置されてお
り、この圧入シリンダ10のシリンダ外筒11は、可動
ベース7に対し、一対の付勢手段を介して取り付けられ
ている。一方の付勢手段は、図2に示されているよう
に、シリンダ外筒11の上端壁から突設されたロッド1
2を備えており、このロッド12は可動ベース7を摺動
自在に貫通して、可動ベース7の上方に延びている。ロ
ッド12の上端は拡径されて、ばね受け13となってお
り、このばね受け13と可動ベース7の上面との間に
は、ロッド12を囲むようにして圧縮コイルばね14が
架け渡されている。この圧縮コイルばね14は、ロッド
12即ちシリンダ外筒11を上方に向けて常時付勢し、
これにより、シリンダ外筒11はロッド12に取り付け
られたスペーサリング15を介して可動ベース7の下面
に当接し状態にある。なお、図2には示されていなが、
他方の付勢手段もまた同様な構成となっている。
【0009】シリンダ外筒11内には、ピストン16が
摺動自在に嵌合されており、このピストン16はその下
面とシリンダ外筒11の下端壁との間で、シリンダ外筒
11内に圧力室17を区画している。シリンダ外筒11
の下端壁には、押圧ヘッド18が一体的にして取り付け
られいる。この押圧ヘッド18は図3から明かなように
シリンダ外筒11から更に下方に向けて延びる矩形のブ
ロック形状をなしており、その下端は前述した当金部材
9よりも下方に位置付けられている。
【0010】押圧ヘッド18内には、シリンダ外筒11
のピストン16と同軸的にして、上側からガイド孔19
及びこのガイド孔19に連なるクランプ収容穴20が順
次形成されている。このクランプ収容穴20は、押圧ヘ
ッド18の下部を二股形状とするように、押圧ヘッド1
8の下面及びその両側面に夫々開口している。シリンダ
外筒11の下端壁からは、第1ピストンロッド21が下
方に向けて突出されており、第1ピストンロッド21の
上端はピストン16に連結されている。第1ピストンロ
ッド21の下端側は、押圧ヘッド18のガイド孔19に
対しガイドスリーブ22を介して摺動自在に貫通し、そ
して、クランプ収容穴20内に延びている。
【0011】第1ピストンロッド21の下端には、二股
形状の継手23が連結されており、この継手23の両端
部は、押圧ヘッド18の両面に開口したガイド孔24に
夫々摺動自在に嵌合されている。ここで、ガイド孔24
は第1ピストンロッド21の軸線方向に延びており、従
って、第1ピストンロッド21がその軸線方向に移動す
るとき、継手23もまたガイド孔24に案内されて一体
に移動可能となっている。
【0012】継手23には、連結ピン25を介して一対
のクランプ爪26,27の上端が連結されており、これ
らクランプ爪26,27の下端側部分は連結ピン25を
中心として互いに接離する方向に回動自在となってい
る。クランプ爪26,27の下端部は押圧ヘッド18の
下端開口の近傍まで延び、これら下端部と押圧ヘッド1
8とはガイドピン28を介して相互に連結されている。
クランプ爪26,27のガイドピン28は、図3に示さ
れているように、押圧ヘッド18に形成されたガイドス
ロット29に嵌合されており、これらガイドスロット2
9は、第1ピストンロッド21の軸線方向に延びる上側
部分と、この上側部分から押圧ヘッド18の側縁に向け
下方に傾斜した下側部分からなっている。
【0013】更に、クランプ爪26,27の回動方向で
みて互いに開口する内側面には、把持溝30が夫々形成
されており、これら把持溝30は、前述した変速機T/
Mに於ける入力軸Iの先端部を半割した形状となってい
る。即ち、図1には概略的にしか図示していないが、入
力軸Iの先端部にはスプライン部が形成されており、こ
のスプライン部と入力軸Iの後端側との間には首部が形
成されている。従って、把持溝30の下端部は、入力軸
Iの首部に係止可能な形状となっている。
【0014】なお、図3に示した状態では一対のクラン
プ爪26,27のガイドピン28は、そのガイドスロッ
ト29の下端部に位置付けられ、これらクランプ爪2
6,27は開いた状態にある。また、押圧ヘッド18の
下端には、押圧体31が取り付けられており、この押圧
体31には、入力軸Iの先端部を挿通可能とする開孔3
2が形成されており、この開孔32は押圧ヘッド18の
クランプ収容穴20に連通されている。
【0015】なお、押圧ヘッド18の上部には側方に延
びた延長部41が一体に形成されており、前述した昇降
ロッド6は、延長部41を摺動自在に貫通している。一
方、シリンダ外筒11の上端壁からは、第2ピストンロ
ッド32が突出している。この第2ピストンロッド32
は、その下端がピストン16に連結されており、その上
端は前述した可動ベース7を貫通して上方に延びてい
る。可動ベース7の上面には中空のガイド筒33が立設
されており、このガイド筒33内には可動ベース7内に
亘ってガイドブッシュ34が配置されている。従って、
第2ピストンロッド32の上端部はガイドブッシュ34
に案内されて摺動自在となっている。
【0016】そして、ガイド筒33の上端開口は取付板
35によって閉塞されており、この取付板35には、ス
トッパボルト36がねじ込まれている。このストッパボ
ルト36はガイド筒33内に突出して、第2ピストンロ
ッド32の上端と当接可能となっている。更に、可動ベ
ース7からは、取付プレート37がシリンダ外筒11の
側方を下方に向けて延びており、この取付プレート37
には上下一対の近接スイッチ38,39が取り付けられ
ている。一方、シリンダ外筒11には、近接スイッチ3
8,39により検出される被検出プレート40が取り付
けられており、これにより、可動ベース7に対するシリ
ンダ外筒11の高さ位置が検出可能となっている。な
お、図1には図示されていないけれども、固定ベース1
側にも、上下一対の近接スイッチが配置されており、こ
れら近接スイッチは可動ベース7の高さ位置を検出可能
となっている。
【0017】次に、上述した圧入装置の作動を図4乃至
図8を追加して説明する。先ず、図1に示されているよ
うに、圧入装置の下方に変速機T/Mが供給され、この
とき、変速機T/Mの入力軸Iは圧入シリンダ10の第
1及び第2ピストンロッド21,32に対し同軸上に位
置付けられ、また、入力軸Iには既にワークとしての軸
受Bが装着されているものとし、この軸受Bは入力軸I
の首部を越え、その圧入箇所の直上に位置付けられてい
る。
【0018】また、図1の状態では、圧入シリンダ10
のピストン16は休止位置にあって、前述した一対のク
ランプ爪26,27は開位置にあり、第2ピストンロッ
ド32の上端とストッパボルト36との間には所定の間
隔が存している。 上述した状態は図4に概略的に示さ
れており、この状態から昇降シリンダ3の圧力室に圧液
が供給され、そのピストンロッドが下方に向けて伸張さ
れると、昇降ロッド6は可動ベース7とともに下降し、
昇降ロッド6の下端にある当金部材9が変速機T/Mに
於けるケースCの開口縁に当接する。このとき、固定ベ
ース1側の近接スイッチがオン操作され、昇降シリンダ
3への圧液の供給が停止される。
【0019】可動ベース7が下降すると、図5に示され
ているように圧入シリンダ10即ち押圧ヘッド18も同
時に下降し、この結果、変速機T/Mの入力軸Iの先端
部が押圧ヘッド18の下端にある押圧体31の開孔を通
じて、開状態にある一対のクランプ爪26,27間に侵
入する。このとき、押圧ヘッド18の押圧体31と入力
軸Iの軸受Bとは離間した状態にある。
【0020】この後、図6に示されているように圧入シ
リンダ10の圧力室17に圧液が供給されると、そのピ
ストン16は上方に向けて移動し、この結果、第1及び
第2ピストンロッド21,32もまた上昇する。第1ピ
ストンロッド21が上昇すると、継手23を介して一対
のクランプ爪26,27もまた引き上げられるが、この
際、各クランプ爪のガイドピン28が押圧ヘッド18側
の対応するガイドスロット29内を上昇することで、こ
れらクランプ爪26,27は互いに接近する方向に回動
されて閉じ、入力軸Iの先端部を係合把持する。即ち、
クランプ爪26,27は入力軸Iの先端部を包み込むよ
うに閉じ、その下端が入力軸Iの首部に係合されること
になる。この状態は、図7に詳図されている。
【0021】一対のクランプ爪26,27が閉じた時点
で、ピストン16が作動位置に達し、この作動位置では
図6に示されているように第2ピストンロッド32の上
端が可動ベース7側のストッパボルト36に当接する。
この後においても、圧入シリンダ10の圧力室17に圧
液が更に供給されると、このとき、ピストン16の上昇
が前述したストッパボルト36により阻止されているの
で、この状態では、圧入シリンダ10のシリンダ外筒1
1が前述した圧縮コイルばね14の付勢力に抗して下方
に押し下げられることになる。従って、シリンダ外筒1
1と一体に移動する押圧ヘッド18もまた下方に移動
し、この結果、押圧ヘッド18の押圧体31により軸受
Bが押圧され、この軸受Bが入力軸Iに圧入される。
【0022】ここで、入力軸Iへの軸受Bの圧入時、こ
の入力軸Iは一対のクランプ爪26,27を介して圧入
シリンダ10に保持されているから、入力軸Iに押圧ヘ
ッド18側からの圧入の力が押圧体31及び軸受Bを介
して伝達されても、圧入の力が入力軸Iから変速機T/
MのケースC側に伝達されるようなことはない。従っ
て、変速機T/Mの入力軸IがそのケースCから外れる
こともないし、ケースCが破損されるようなこともな
い。
【0023】また、入力軸Iの保持動作と軸受Bの圧入
動作とを1本の圧入シリンダ10により行うことができ
るから、構造自体が簡単になるばかりでなく、圧入装置
の配置に要するスペースをも少なくすることができる。
入力軸Iへの軸受Bの圧入が完了すると、即ち、シリン
ダ外筒11が可動ベース7に対して所定の下降位置に達
すると、可動ベース7側の近接スイッチ39がオン操作
され、圧入シリンダ10への圧液の供給が停止される。
【0024】この後、圧入シリンダ10の圧力室17内
の圧液が逃がされると、上述の動作が逆に行われて、先
ず、押圧ヘッド18及びシリンダ外筒11が上昇した
後、圧入シリンダ10のピストン16が作動位置から休
止位置に移動するに伴い第1ピストンロッド21が降下
して、一対のクランプ爪26,27が開かれ、これらク
ランプ爪は入力軸Iを解放する。
【0025】クランプ爪26,27が開かれた後、昇降
シリンダ3のピストンロッドの収縮されて、昇降ロッド
6が上昇されると、この上昇に伴い、シリンダ外筒11
及び押圧ヘッド18も同時に上昇し、この押圧ヘッド1
8から変速機T/Mの入力軸Iが抜け出ることになる。
この考案は、上述した一実施例に制約されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば、一実施例では、
変速機の入力軸に軸受を圧入する装置について説明した
が、ワークや機器としては軸受や変速機に限られるもの
ではない。従って、クランプ爪の形状は、対象とするシ
ャフトの形状に応じて設定すればよい。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の圧入装
置は可動ベースに対し付勢手段を介して圧入シリンダの
シリンダ外筒を設けるとともに、このシリンダ外筒と一
体に移動する押圧ヘッドを設け、シリンダ外筒から押圧
ヘッド内に延びる第1ピストンロッドの先端にクランプ
を設ける一方、シリンダ外筒から可動ベース側に延びる
第2ピストンロッドの動きをストッパにより規制可能と
してあるから、第1ピストンロッドの移動によりクラン
プを開閉して、このクランプによりシャフトの先端部を
係合把持でき、また、ストッパにより第1及び第2ピス
トンロッドの移動が阻止された状態で、圧入シリンダの
圧力室に圧液を更に供給することで、シリンダ外筒を介
し押圧ヘッドを駆動してシャフトへのワークの圧入を行
うことができる。従って、このようなワークの圧入時、
シャフト自体がクランプにより保持された状態にあるの
で、シャフトから機器のケース側に圧入の力が加わるこ
とはなく、この結果、ケースからのシャフトの外れやケ
ース自体の破損を防止でき、また、その設置スペースも
また節約できるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の圧入装置を示した縦断面図である。
【図2】図1の可動ベースに対するシリンダ外筒の支持
構造を一部破断して示した側面図である。
【図3】図1の押圧ヘッド内の開状態にある一対のクラ
ンプ爪を示した図である。
【図4】図1の圧入装置を示した概略図である。
【図5】図4の状態から押圧ヘッドが降下した状態を示
す図である。
【図6】図5の状態から一対のクランプ爪が閉じた状態
を示す図である。
【図7】一対のクランプ爪の閉状態を詳細に示した図で
ある。
【図8】図6の状態から押圧ヘッドが降下し、軸受が圧
入された状態を示す図である。
【符号の説明】 3 昇降シリンダ 6 昇降ロッド 7 可動ベース 10 圧入シリンダ 11 シリンダ外筒 14 圧縮コイルばね 16 ピストン 17 圧力室 18 押圧ヘッド 20 クランプ収容穴 21 第1ピストンロッド 23 継手 26、27 クランプ爪 28 ガイドピン 29 ガイドスロット 32 第2ピストンロッド 36 ストッパボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器に組み付けられ、その先端部に首部
    を有したシャフトにワークを圧入するワークの圧入装置
    において、 シャフトの軸線方向に沿って往復動可能な可動ベース
    と、この可動ベースよりもシャフト側に位置し且つ可動
    ベースに対し接離自在に設けられ、シャフトの軸線方向
    に移動可能なピストンを内蔵したシリンダ外筒と、この
    シリンダ外筒を可動ベース側に向けて付勢する付勢手段
    と、シリンダ外筒からシャフト側に向かって延び、シリ
    ンダ外筒と一体にして移動可能な押圧ヘッドと、この押
    圧ヘッド内に設けられ、押圧ヘッドがシャフト側に移動
    されたとき、このシャフトの先端部を挿入可能とする収
    容穴と、シリンダ外筒のピストンに夫々連結され、シリ
    ンダ外筒から押圧ヘッドの収容穴内に延びる第1ピスト
    ンロッド及びシリンダ外筒から可動ベース側に延びる第
    2ピストンロッドと、第1ピストンロッドの先端に設け
    られ、ピストンが休止位置にあるときには開状態にあっ
    て、収容穴に挿入されるシャフトの先端部の侵入を可能
    とする一方、シリンダ外筒内の圧力室に圧液を供給し、
    ピストンが休止位置から可動ベース側の作動位置に移動
    されたときには、第1ピストンロッドと押圧ヘッドとの
    間の相対移動により閉じて、シャフトの先端部の首部を
    係合把持するクランプと、可動ベースに設けられ、ピス
    トンが作動位置に達したとき、第2ピストンロッドの先
    端と当接してピストンの移動を停止するストッパとを備
    えており、 ピストンが作動位置で停止し且つシャフトの先端部がク
    ランプにより係合把持された状態で、前記圧力室に更に
    圧液を供給し、前記付勢手段の付勢力に抗しシリンダ外
    筒をシャフト側に移動させることにより、押圧ヘッドの
    先端によりワークを押圧し、このワークをシャフトに圧
    入することを特徴とするワークの圧入装置。
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