JP2566790B2 - ジフェニルアミン誘導体 - Google Patents

ジフェニルアミン誘導体

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JP2566790B2
JP2566790B2 JP62231842A JP23184287A JP2566790B2 JP 2566790 B2 JP2566790 B2 JP 2566790B2 JP 62231842 A JP62231842 A JP 62231842A JP 23184287 A JP23184287 A JP 23184287A JP 2566790 B2 JP2566790 B2 JP 2566790B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は過酸化水素の定量法に使用する新規なジフエ
ニルアミン誘導体に関する。
〔従来の技術およびその問題点〕
近年、臨床検査において過酸化水素の定量が重要とな
つてきた。すなわち、生体内の微量成分、例えば尿或は
血液中のコレステロール、中性脂肪、グルコース、リン
脂質、遊離脂肪酸、尿酸、無機リン、ピルビン酸、L−
乳酸等、或はコリンエステラーゼ、α−アミラーゼ、モ
ノアミンオキシダーゼ、トランスアミナーゼ等の酵素活
性を定量する際に、最終ステツプで、被分析物に適当な
オキシダーゼを作用させ、目的の被分析物に相当する過
酸化水素を生成させ、この過酸化水素をパーオキシダー
ゼの存在下過酸化水素分析用試薬にて発色させ、その色
素を比色定量して被分析物量を求めるという方法が行わ
れている。
従来、斯かる過酸化水素を定量する際の分析用試薬と
しては、一般に4−アミノアンチピリン(4AA)とフエ
ノール、アニリン、トルイジン、アニシジンまたはそれ
らの誘導体を組合せたものが使用されていた。しかしな
がら、これらの組み合わせによる酸化縮合生成物は、そ
の極大吸収波長(λmax)が500nm付近と短かいため、ヘ
モグロビン、ビリルビン等の共存する有色物質の影響を
受けやすく、また濁りの影響も大きい。更に、感度が低
いため、微量成分の分析に問題があつた。
また、フエノチアジン誘導体またはジフエニルアミン
誘導体を用いる方法も提案されている(特公昭60−3347
9号)が、ロイコメチレンブルー誘導体等のフエノチア
ジン誘導体の場合には、ロイコ色素誘導体が溶液状態で
不安定であると共に、発色後の色素が測定セルに吸着す
るという欠点があり、また従来のジフエニルアミン系ロ
イコ色素誘導体は測定条件である中性付近で水に溶け難
いという欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者は鋭意研究を行つた結
果、後記一般式(I)で表わされるジフエニルアミン誘
導体が上記欠点を克服して優れた特性を有することを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記一般式(I) [式中、Xは−(CH2−を示し、R1、R2及びR3は単
独でシアノ基またはカルボキシル基が置換することのあ
る低級アルキル基を、R6、R7及びR8は単独で水素原子を
示すか、またはR1とR6、R2とR7、R3とR8が一緒になって
−(CH2−を示してもよい。R4及びR5は、水素原子
または低級アルキル基を示し、Rは基−CONH−Ph(Phは
フェニル基を示す)、基−CSNH−R9(R9は水素原子、ス
ルホン基が置換することのある低級アルキル基、メチル
カルボニル基またはフェニルカルボニル基を示す)また
は基−CO−Ph−R10(R10はアミノ基またはアルキルアミ
ノ基を示す)を示す] で表わされるジフエニルアミン誘導体またはその塩を提
供するものである。
本発明のジフェニルアミン誘導体(I)またはその塩
は、これと過酸化水素を、パーオダーゼまたはパーオキ
シダーゼ様物質の存在下にて反応させ、生成する色素を
比色定量することで過酸化水素を定量することができ
る。
本発明のジフエニルアミン誘導体(I)において、
(I)式中、R1〜R3またはR9の何れか1個以上が−(CH
2−COOH、−(CH2−SO3H〔nは1〜4の整数を
示す〕またはその塩で表わされる基の化合物は水溶性が
よく特に好ましい。
本発明のジフエニルアミン誘導体(I)は、例えば次
の反応式に従つて製造される。
(式中、R1〜R8及びRは前記と同じ意味を有する) すなわち、工程1において、アニリン誘導体とフエニ
レンジアミン誘導体を原料とし、酸性溶媒中重クロム酸
ナトリウム、フエリシアン化ナトリウム等の酸化剤の存
在下、通常氷冷〜室温で酸化反応させ、酸化縮合体(I
I)を得る。この酸化縮合体(II)を単離することな
く、工程2において、ハイドロサルフアイト等の還元剤
により、通常室温で脱色されるまで還元し、ロイコ色素
(III)を得る。ロイコ色素(III)を単離精製しまたは
単離することなく、工程3において、塩化メチレン等の
有機溶媒中、イソシアン酸エステル、イソチオシアン酸
エステルまたはアシル化剤を加えて室温で反応させ、常
法により単離精製し、目的とするジフエニルアミン誘導
体(I)を得る。
ジフエニルアミン誘導体(I)を用いた過酸化水素の
定量に使用されるパーオキシダーゼ様物質としては、パ
ーオキシダーゼと同様の能力を有するものであれば特に
限定されず、例えばチトクロムC、ヘモグロビン、ミク
ロパーオキシダーゼ等が挙げられる。
過酸化水素の定量方法を実施するには、5〜50℃の一
定温度に保持したpH2〜11の緩衝液中に検体及びパーオ
キシダーゼもしくはパーオキシダーゼ様物質を加えて反
応を行い、この反応液中に生成した色素の量を光学的手
段で測定することにより行われる。
過酸化水素の定量方法に使用するジフエニルアミン誘
導体(I)は生成する過酸化水素と等モル以上、特に20
〜200μmol/が、また、パーオキシダーゼもしくはパ
ーオキシダーゼ様物質は0.1〜1000単位/ml、特に0.1〜1
00単位/mlが好ましい。
緩衝液としては、前記pH範囲を保持できれば特に制限
されないが、例えば酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、ホウ酸
緩衝液、トリス緩衝液、グリシン緩衝液、グツドの緩衝
液等が用いられる。
検体中の過酸化水素量を求めるに当たつては、まず、
生成した色素に適した波長で吸光度変化量を測定する
か、または一定時間後に酸、アルカリまたは界面活性剤
を加えて反応を停止させて同様の波長で吸光度を測定す
る。次いで測定された吸光度から盲検の吸光度を差し引
いて得られた吸光度、または吸光度変化量を、あらかじ
め求めておいた標準液の吸光度または吸光度変化量と比
較することにより、検体中の過酸化水素量が求められ
る。
〔作用〕
本発明のジフエニルアミン誘導体(I)は、過酸化水
素、パーオキシダーゼとの反応により、次のような色素
(II)を生成するものと考えられる。
この色素(II)は、X基の導入により縮合環を形成す
ることで公知のこの種の色素に比べ極大吸収波長(λma
x)を長波長側にし、更には発色の感度を高めている。
従つて、XのほかR1とR6、R2とR7、R3とR8が全て縮合環
を形成している色素が最も長波長のλmaxを有する。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
実施例1 化合物(4)(第1表に示す。以下同様)の
合成: ユロリジン500mgと9−アミノユロリジン600mgを1NHC
l12mlに溶解し、Na2Cr2O7−K3〔Fe(CN)〕/H2O3.45g
−3.35g/100mlの試薬(以下酸化用試薬と略記)25mlを
少しずつ加えて0℃で反応させた。反応液が緑色になつ
た時点でハイドロサルフアイトをこの緑色が消えるまで
加えた。50mlのクロロホルムで抽出し、無吸硫酸マグネ
シウムで乾燥後、過した。この液にフエニルイソシ
アネート2.5mlを加えて室温で一晩撹拌した。反応混合
物にメタノールを加え、室温にて3時間撹拌して過剰の
イソシアネートを分解した。反応混合物をシリカゲルカ
ラムに流し、酢酸エチル−n−ヘキサンにて溶出を行つ
た。得られた溶出液を濃縮乾固して化合物(4)716mg
を白色〜淡黄色結晶性粉末として得た。
実施例2 化合物(3)の合成: 1−ベンジルオキシカルボニルエチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリン470mgと6−アミノ−1−ベンジル
オキシカルボニルエチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン530mgを1NHCl6mlに溶解し、酸化用試薬12mlを加え
て0℃で反応させる。次に、反応液が緑色になつた時点
でこの緑色が消えるまでハイドロサルフアイトを加え
た。30mlのクロロホルムで抽出し、無吸硫酸マグネシウ
ムで乾燥後過した。この液にフエニルイソシアネー
ト1.2mlを加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物にメ
タノールを加え、室温にて3時間撹拌して過剰のイソシ
アネートを分解した。反応混合物をシリカゲルカラムに
流し、酢酸エチル−n−ヘキサンにて溶出を行つた。得
られた溶出液を濃縮乾固して化合物(3)のジベンジル
エステル体の淡褐色アモルフアス382mgを得た。これを
アセトン10mlに溶解し、10%Pd−C40mgを加えてH2(10a
tm)で加圧接触還元を一晩行つた。反応終了後過し、
液を濃縮乾固して化合物(3)220mgを白色〜淡黄色
アモルフアスとして得た。
実施例3 化合物(2)の合成: ユロリジンの代わりに1−シアノエチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリンを、9−アミノユロリジンの代わ
りに6−アミノ−1−シアノエチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリンを用いる以外は実施例1と同様に行つて
化合物2を結晶性粉末で得た。
実施例4 化合物(8)の合成: フエニルイソシアネートの代わりにチオシアン酸アン
モニウム及びベンゾイルクロライドのアセトン溶液を用
いる以外は実施例1と同様に反応、精製して化合物
(8)を得た。
実施例5 化合物(10)の合成: フエニルイソシアネートの代わりにチオシアン酸アン
モニウム及びアセチルクロライドのアセトン溶液を用い
る以外は実施例1と同様に反応、精製して化合物(10)
を得た。
実施例6 化合物(6)の合成: フエニルイソシアネートの代わりにチオシアン酸アン
モニウム及びベンゾイルクロライドのアセトン溶液を用
いる以外は実施例3と同様に反応、精製して化合物
(6)を得た。
実施例7 化合物(9)の合成: フエニルイソシアネートの代わりにチオシアン酸アン
モニウム及びアセチルクロライドのアセトン溶液を用い
る以外は実施例3と同様に反応、精製して化合物(9)
を得た。
実施例8 化合物(7)の合成: フエニルイシソアナートの代わりにチオシアン酸アン
モニウム及びベンゾイルクロライドのアセトン溶液を用
いる以外は実施例2と同様に反応、精製して化合物
(7)を得た。
実施例9 化合物(11)の合成: 化合物(8)522mgを濃塩酸0.3mlに溶解し、10分間還
流した。中和後、クロロホルムで抽出し、無吸硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過、濃縮後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにて酢酸エチル−n−ヘキサンで溶出
する。得られた溶出液を濃縮乾固して化合物(11)をア
モルフアスとして得た。
実施例10 化合物(15)の合成: フエニルイソシアネートの代わりにp−ニトロベンゾ
イルクロライドを用いる以外は実施例1と同様に反応、
精製して得た化合物を10%HCl−EtOH溶液に溶解し、10
%Pd−Cを加えてH2(10atm)で加圧接触還元を一晩行
つた。反応終了後ろ過し、ろ液をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーにて酢酸エチル−n−ヘキサンで溶出し
た。得られた溶出液を濃縮乾固して化合物(15)を得
た。
実施例11 化合物(13),(14)の合成: ユロリジンの代わりに1−シアノエチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリンを、9−アミノユロリジンの代わ
りに6−アミノ−1−シアノエチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリンを用いる以外は実施例10と同様に反応、
精製して得られた化合物をエタノールに溶解し、10%Pd
−C及び37%CH2Oを加えてH2(10atm)で加圧接触還元
を行い、化合物(13),(14)を得た。
実施例12 化合物(1)の合成: 1−ベンジルオキシカルボニルエチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリンの代わりにN,N−ジメチルアニリン
を用いる以外は実施例2と同様に行つて化合物(1)を
結晶性粉末で得た。
実施例13 化合物(5)の合成: 1−ベンジルオキシカルボニルエチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリンの代わりにN,N−ジメチル−m−ト
ルイジンを用いる以外は実施例2と同様に行つて化合物
(5)を結晶性粉末で得た。
実施例14 化合物(12)の合成: 化合物(11)250mgとプロパントルトン75mgをピリジ
ン0.5mlに溶解し2時間還流した。反応溶液を濃縮しク
ロロホルムに溶解し炭酸ナトリウム水溶液で洗い無吸硫
酸マグネシウムで乾燥しろ過、濃縮後シリカゲルカラム
クロマトグラフイーにてクロロホルム−メタノールで溶
出した。得られた溶出液を濃縮乾固して化合物(12)を
結晶性粉末として得た。
過酸化水素分析用試薬として用いられる本発明のジフ
エニルアミン誘導体(I)の具体例を第1表に示す。
これらの化合物についてのスペクトルデータを以下に
示す。
MSm/z(%):478(15.5)〔M〕+,359(100)〔M−PhN
HCO+1〕 MSm/z(%):549(2.15)〔M+1〕+,385(92.79)
〔M−CSNHCOPh+1〕+,345(100)〔M−CSNHCOPh−CH
CN〕 MSm/z(%):587(67.34)〔M+1〕+,306(100)〔M
−CSNHCOPh−CHCOOH−CHCOOH〕 MSm/z(%):523(85.68)〔M+1〕+,358(91.17)
〔M−CSNHCOPh〕 (9)1H−NMR:2.6(3H,s,−CH3MSm/z(%):487(87.90)〔M+1〕+,306(91.81)
〔M−CSNHCOCH3−CHCN−CHCN〕 (10)1H−NMR:2.65(3H,s,−CH3MSm/z(%):461(92.51)〔M+1〕+,359(80.1)
〔M−CSNHCOCH3+1〕 (11)1H−NMR:5.75(2H,br,−NH2MSm/z(%):418(2.27)〔M〕+,384(100)〔M−S
H2+,359(12.54)〔M−CSNH2+1〕 (12)1H−NMR:6.65(4H,s,Ar−H) (13)1H−NMR:3.80(3H,s,−CH3MSm/z(%):518(100)〔M〕 (14)1H−NMR:3.80(6H,s,−CH3MSm/z(%):532(100)〔M〕+,518(48.24)〔M−CH
2 MSm/z(%):478(52.49)〔M〕+,358(100)〔M−CO
PhNH2 試験例1 第1表に示すジフエニルアミン誘導体について、以下
の操作により極大級数波長λmax、感度、呈色の安定性
及び試薬ブランクの着色を調べ、結果を第2表に示す。
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に第1表の化合物を40μm
ol/、パーオキシダーゼを1単位/ml、リポノツクスNC
K(ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ライ
オン社製)を0.2重量%となるように溶解した。この溶
液2mlにH2O2試料20μを加えて反応させ、反応液のλm
axにおける反応直後(約1分後)の吸光度A0と37℃60分
後の吸光度A60を測定した。感度は過酸化水素分析用試
薬として4AA(4−アミノ−アンチピリン)−DAOS〔3,5
−ジメトキシ−N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)アニリンナトリウム〕を用いた時の
吸光度を100とした相対値で示した。呈色の安定性は反
応直後と37℃60分後の吸光度変化量比 が±5%程度のものを(±)、±10%程度のものを
(+)、±20%程度のものを()、それ以上のものを
()として示した。試薬ブランクの着色は0.1Mリン酸
緩衝液(pH7.0)に第1表の化合物を40μmol/、リポ
ノツクスNCKを0.2%となるよう溶解した液を用いて試薬
ブランクの着色を同液の吸光度変化で比較した。LBG
(ビンドシエドラーズ・グリーン・ロイコベース)を対
照とし、これを「C」、LBGより安定なものを「B」、L
BGよりかなり安定なものを「A」とした。
試験例2 過酸化水素の定量: 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に化合物2を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、リポノツクスNCKを
0.1重量%の濃度になるように溶解し、試薬とした。試
料20μに試薬2mlを加えて37℃で5分間加温後、試薬
ブランクを対照に波長750nmにおける吸光度を測定し
た。測定値より検量線を作成し、第1図に示す。
試験例3 グリコールの定量: 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に化合物9を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、グルコースオキシ
ダーゼを30単位/ml、リポノツクスNCKを0.1重量%の濃
度になるように溶解し、試薬とした。試料20μに試薬
2mlを加えて37℃で15分間加温後、試薬ブランクを対照
に波長750nmにおける吸光度を測定した。測定値より検
量線を作成し、第2図に示す。
試験例4 コレステロールの定量: 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に化合物4を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、コレステロールオ
キシダーゼを0.5単位/ml、リポノツクスNCKを0.1重量%
の濃度になるように溶解し、試薬とした。試料20μに
試薬2mlを加えて37℃で10分間加温後、試薬ブランクを
対照に波長755nmにおける吸光度を測定した。測定値よ
り検量線を作成し、第3図に示す。
試験例5 尿酸の定量: 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に化合物10を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、ウリカーゼを0.04
単位/ml、リポノツクスNCKを0.1重量%の濃度になるよ
うに溶解し、試薬とした。試料20μに試薬2mlを加え
て37℃で10分間加温後、試薬ブランクを対照に波長755n
mにおける吸光度を測定した。測定値より検量線を作成
し、第4図に示す。
試験例6 中性脂肪の定量: 0.1Mグツド緩衝液(pH6.5)に化合物1を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、グリセロールキナ
ーゼを0.5単位/ml、グリセロリン酸オキシダーゼを3単
位/ml、ATP・2ナトリウムを1mmol/、塩化マグネシウ
ムを2mmol/、リポノツクスNCKを0.1重量%の濃度にな
るように溶解し、試薬とした。試料20μに試薬2mlを
加えて37℃で10分間加温度、試薬ブランクを対照に波長
735nmにおける吸光度を測定した(但し試料はグリセロ
ールを用い、後にトリオレインに換算した)。測定値よ
り検量線を作成し、第5図に示す。
試験例7 遊離脂肪酸の定量: 0.2Mグツド緩衝液(pH6.5)に化合物3を40μmol/
、パーオキシダーゼを1単位/ml、アシルCoAシンセタ
ーゼを1単位/ml、アシルCoAオキシダーゼを5単位/m
l、CoエンザイムAを10μmol/、ATPを1mmol/、リポ
ノツクスNCKを0.1重量%の濃度になるように溶解し、試
薬とした。試料20μに試薬2.5mlを加えて37℃で10分
間加温後、試薬ブランクを対照に波長750nmにおける吸
光度を測定した。測定値より検量線を作成し、第6図に
示す。
試験例8 モノアミンオキシダーゼの測定: 50mM β−グリセロリン酸緩衝液(pH6.8)に化合物
3を40μmol/、パーオキシダーゼを1単位/ml、アリ
ルアミン塩酸塩を10mmol/になるように溶解し、試薬
とした。試料20μに試薬2mlを加えて37℃で20分間加
温後、試薬ブランクを対照に波長750nmにおける吸光度
を測定した。測定値より検量線を作成し、第7図に示
す。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のジフエニルアミン誘導体
(I)は、過酸化水素分析用試薬として要求されていた
各種条件、すなわち試薬自身が溶液状態で安定であるこ
と、呈色の感度が高いこと、呈色が安定であること、測
定セル等への吸着がないこと、中性付近での水溶性が良
好であること、ヘモグロビン、ビリルビンまたは濁りの
影響を回避するためより長波長側にλmaxを有すること
などを全て充たしたものである。
【図面の簡単な説明】
各図面は本発明のジフエニルアミン誘導体及び定量方法
による各種成分の測定値から作成された検量線であり、
第1図は過酸化水素、第2図はグルコース、第3図はコ
レステロール、第4図は尿酸、第5図は中性脂肪、第6
図は遊離脂肪酸、第7図はモノアミンオキシダーゼの検
量線を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 明道 東京都墨田区業平5丁目5番12号 第一 化学薬品株式会社東京研究所内 (72)発明者 深作 昇 茨城県那珂郡東海村村松2117

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) [式中、Xは−(CH2−を示し、R1、R2及びR3は単
    独でシアノ基またはカルボキシル基が置換することのあ
    る低級アルキル基を、R6、R7及びR8は単独で水素原子を
    示すか、またはR1とR6、R2とR7、R3とR8が一緒になって
    −(CH2−を示してもよい。R4及びR5は、水素原子
    または低級アルキル基を示し、Rは基−CONH−Ph(Phは
    フェニル基を示す)、基−CSNH−R9(R9は水素原子、ス
    ルホン基が置換することのある低級アルキル基、メチル
    カルボニル基またはフェニルカルボニル基を示す)また
    は基−CO−Ph−R10(R10はアミノ基、またはアルキルア
    ミノ基を示す)を示す] で表わされるジフェニルアミン誘導体またはその塩。
JP62231842A 1987-09-16 1987-09-16 ジフェニルアミン誘導体 Expired - Fee Related JP2566790B2 (ja)

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