JP2566545Y2 - 工具ホルダー - Google Patents

工具ホルダー

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JP2566545Y2
JP2566545Y2 JP1991089494U JP8949491U JP2566545Y2 JP 2566545 Y2 JP2566545 Y2 JP 2566545Y2 JP 1991089494 U JP1991089494 U JP 1991089494U JP 8949491 U JP8949491 U JP 8949491U JP 2566545 Y2 JP2566545 Y2 JP 2566545Y2
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holder
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靖 疋田
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車、各種機械等の
整備、補修にもっとも頻繁に用いられる工具を外部から
容易に視認できる状態で個別に保持し得るようにした工
具ホルダーの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、機械設備等の整備、補修に用い
られる工具類は、その整備、補修の対象とされる自動
車、機械設備等により通例一揃の規格的且つ典型的なも
のが用意され、ツールボックス、ツールケース等に収納
した状態で配備して用いていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かゝる使用工具をツー
ルボックス、ツールケースを用いて収納配備する方法
は、使用工具が散失せず常にツールボックスあるいはツ
ールケースに工具が収まっており、逐一工具を捜し出す
必要がない特長を有すると共に、工具がツールボック
ス、ツールケースで完全に覆われていることから機械設
備等の周辺、自動車のトランク内等をすっきりとした状
態に保ち得る特長を有する反面、ツールボックス、ツー
ルケース内に収まっている工具を外部から確認すること
ができず、必要とする工具類が揃っているか否かゞ明確
とならず、必要とされる工具が不足のまゝツールボック
ス、ツールケース等の携行使用がなされる不都合を有し
ていた。
【0004】又、この種のツールボックス、ツールケー
スでは、このツールボックス、ツールケースに収納され
る工具類が、このツールボックス、ツールケースに対す
る単なる投げ入れ的な収納によることが多く、必要とす
る工具を手際良くツールボックス、ツールケースから取
出し使用するのに難があり、又、ツールケース等ではケ
ース内に使用工具を逐一入れ込む煩雑さがあることか
ら、通例使用工具をツールケースの面に並べて用いる等
の不都合を有していた。
【0005】又、この種のツールボックス、ツールケー
スは、このツールボックス、ツールケース内に収納され
る工具の中のもっとも大きい寸法の工具に合せた大きさ
であることを要し、収納工具に比較して機械装置周面あ
るいは自動車のトランク内等でツールボックス、ツール
ケースの占める設置スペースの割合が高くなる不都合を
有していた。
【0006】更に、この種のツールボックス、ツールケ
ースでは、このツールボックス、ツールケースが振動に
伴って動き出すと共に、このツールボックスないしは、
ツールケース内に収納した工具類が微動し、工具相互あ
るいはツールボックス、ないしはツールケースの摩耗、
破損をもたらし易く、又振動に伴うビビリ音等を生ずる
不都合を有していた。
【0007】本考案は、かゝる従前におけるツールボッ
クス、ツールケースの不都合に鑑み、必要とされる工具
の保持の為の必要最小限の大きさを有すると共に、保持
工具を外部から容易、確実に視認でき、しかも取り出し
収納が容易、円滑になし得る工具ホルダーの提供を目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る工具ホルダ
ーは叙上の目的を達成するものとして請求項1の考案に
係る工具ホルダーは、ホルダー基体と該ホルダー基体に
回動可能に設けられているホルダー開閉体とよりなるホ
ルダーであって、前記ホルダー基体上に重ね合せの状態
にある前記ホルダー開閉体が、このホルダー基体に前記
重ね合せの状態で係脱自在に係合され、しかも、前記ホ
ルダー基体に重ね合せの状態とされている前記ホルダー
開閉体に向き合っている少なくとも該ホルダー基体の面
には、このホルダー基体と前記ホルダー開閉体の回動中
心線に平行な向きの複数の工具保持溝が備えられている
構成としてある。次いで請求項2の工具ホルダーは、ホ
ルダー基体Aにおけるホルダー開閉体Bに向き合ってい
る面の背面側に取付け手段xを設け、この取付け手段x
によって懸支されるホルダー基体Aの下部にホルダー開
閉体Bを、該ホルダー開閉体Bが略水平位置まで開き出
し可能となるように回動可能に取付けた構成としてあ
る。
【0009】
【作用】本考案に係る工具ホルダーは、ホルダー開閉体
Bに向き合っている面のホルダー基体とホルダー開閉体
の回動中心線に平行な向きに複数の工具保持溝yを備え
るホルダー基体Aに、前記ホルダー開閉体Bを、前記の
向き合っている面で重ね合せの状態で係止できるように
起伏自在に枢支していることから、この工具ホルダーに
保持された工具は、その長さ側の一部分を該工具ホルダ
ーによって保持されることゝなり、外部から容易に視認
できると共に、ホルダー開閉体Bを開き出し、又は開き
出さずに該工具ホルダーから取り出し使用し、又は使用
済み工具の収納、保持ができる。又、工具ホルダーのホ
ルダー基体Aの取付け手段xを用いて該ホルダー基体A
を機械装置の周壁、自動車のトランク内壁等に組付ける
ことによって工具ホルダーの振動に伴う移動を抑制し、
工具ホルダーからの工具の容易な取り出し使用と、使用
工具の容易な収納、保持ができると共に、トランク内壁
等から工具ホルダーを取り外してトランク等の外で工具
ホルダーとして用いることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る工具ホルダーの典型的な
一実施例を添付の図面について詳細に説明する。本実施
例に係る工具ホルダーは、インジェクション成形により
提供される合成樹脂製の工具ホルダーを典型例としてお
り、図1は該工具ホルダーを斜視の状態で示しており、
図2はホルダー開閉体Bを開き出した状態を側面から示
しており、図3はホルダー開閉体Bをホルダー基体Aに
向けて伏倒、係止した状態を側面から示し、図4は工具
ホルダーの背面を示している。
【0011】工具ホルダーを構成するホルダー基体A
は、略長方形状をなす板部1の上部端と、下部端の背面
側に鍔2、2’が突き出し形成してあると共に、この鍔
2、2’の突き出し線上に板部1の背面が位置づけられ
るように上部から下部に向けてリブ3、面4、リブ5と
リブ6とが設けてあり、パネルPに対し板部1がガタな
く取付けられる構成としてあり、又上部と下部とに下方
に屈曲するフック7、7’が取付け手段xとして形成さ
れており、パネルPの孔に該フック7、7’を係合して
該工具ホルダーの懸支状態での装着をなすのに用いると
共にフック7から上部方に傾斜して突き出す突片8によ
ってパネルPの孔に対する懸支状態の安定な維持をなす
ようにしてある。
【0012】次いでホルダー開閉体Bと対向する側にあ
る板部1の面の上部に係止突片9が板部1から直立状に
起立して設けてあると共に、この突片9にリブ10を介し
て一対の相対向している弧状内面を有する保持片11、11'
が板部1の幅方向に亘って該板部1から起立して設けて
あり、この保持片11、11'間がホイールレンチHの保持溝
yとされている。次いで該保持片11、11'と板部1の下部
端との間に板部1の幅方向に偏平な溝が形成されるよう
に該板部1の幅方向に起立する端寸の立上り突壁12が設
けてあると共に、この突壁12に対向する板部1の下部側
に突壁13が設けてあり、この下部側の突壁13に上方に向
けて鍔13a が設けられることで前記突壁12、板部1との
間でモンキーレンチKの保持溝yが形成されている。
尚、上部側の突壁12には上方に向けて拡がる段部12a
と、この段部12a の上端から起立する第2突壁12b が設
けてあり、この突壁12b の背面の側と前記保持片11' と
の間に補強リブ10a が設けられている。又、板部1の下
部端には、前記鍔2’と同面の水平板14が突き出し状に
設けてあると共に、この水平板14の頂部と前記突壁13の
鍔13a に連続し、且つ該鍔13aと反対側に傾斜状に起立
している取付け壁13b の頂部とが一体に連続するものと
し、この連続部分に軸15を前記板部1の幅側に突き出す
ように設けてある。
【0013】かゝるホルダー基体Aに対し、ホルダー開
閉体Bは、側面が凹状をなすと共に、一方の立上り壁16
の頂部に設けられた軸受け部16a にホルダー基体Aの水
平板14の頂部にある軸15が嵌め合いの状態で樹脂成形さ
れており、他方の立上り壁17には、この立上り壁17の幅
方向に亘る弾性突片18を介して該立上り壁17に平行な操
作板19が該弾性突片18を支点としてテコ状に弾性変形可
能に設けてあると共に、この操作板19の前記弾性突片18
の上部側が前記係止突片9に係止する弾性係止片部19a
とされている。この結果、ホルダー開閉体Bは、前記の
軸受部16a でホルダー基体Aに起伏自在に枢支された構
成とされ、このホルダー開閉体Bが略水平の状態で開き
止まるように水平板14の頂部側にある両側、即ち突設さ
れている軸15に沿ってストッパー部20を設け、このスト
ッパー部20に立上り壁16の背面側が略垂直に接する構成
としてある。
【0014】かゝる構成からなるホルダー基体Aの立上
り壁16、立上り壁17の間にスパナM、ドライバーNの保
持溝yが形成されている。先ず、立上り壁17との間にス
パナホルダーCの収まる保持溝yを構成する立上り壁21
を設け、この保持溝y内にスパナホルダーCが上下方向
に抜差しできるようにしてある。次いで、この立上り壁
21と他方立上り壁16との間に半弧状に湾曲したクランプ
片22、22'が互に湾曲面を向き合せて設けてあり、この湾
曲したクランプ片22、22'を側方に押し広げる態様でドラ
イバーNを挿入することで該ドライバーNをホルダー開
閉体Bの幅方向に亘って支承する保持溝yが形成されて
いる。この立上り壁21、16 間に設けられているクランプ
片22は、該クランプ片22が側方に開き出すように立上り
壁21、16 との間、及び各保持溝yを構成する他方のクラ
ンプ片22'、22' 間に充分な空間23を介在して設けられて
いると共に背中合せに設けられている中央側にあるクラ
ンプ片22'、22' 相互が連続するものとして保持溝yに対
し良好なドライバーNの挿入性を生ずる構成としてあ
る。又、これらのドライバーNの保持溝yを構成する各
クランプ片22、22'の背面側の下部がリブ24で補強されて
いると共に、前記のスパナホルダーCの組付け用の保持
溝yの下面にもリブ24が配され、これらの構成各保持溝
yが外力により変形されない構成としてある。
【0015】次いで、前記のスパナMの保持溝yに組付
けられるスパナホルダーCは上下方向に亘って側面開口
の3段の棚状の溝25〜25が設けられており、この溝25の
開口端が稍々膨凸状の係止部25a とされていると共に溝
25の開口されている側と反対の側に一対の係止凸部26、2
6'がホルダー開閉体Bの幅側に対向して設けてあり、こ
の一対の係止凸部26、26'が立上り壁21又は立上り壁17の
両側端を挟み込む構成としてある。尚、前記ホルダー基
体AのホイールレンチHの保持溝yを構成する保持片1
1、11'が、前記立上り壁17、21 間に収まっている該スパ
ナホルダーCの上面に当接する構成とすることによっ
て、該スパナホルダーCはホルダー開閉体Bに安定に保
持される。
【0016】尚、叙上の工具ホルダーは自動車のトラン
ク内の壁面にフック7、7’を係止して用いられるのに
適した構成を有するものであって、自動車の整備、補修
にもっとも必要とされるホイールインチH、モンキーレ
ンチK、スパナM、ドライバーNの収納保持がなされる
構成としてあり、これ等以外の各種工具類の収納、保持
のための構成及び各種機械装置類に対する取付け手段x
を有する構成のものであっても良い。
【0017】
【考案の効果】本考案に係る工具ホルダーは叙上の特長
ある構成、特に夫々に対向している面の幅方向に亘って
連通している保持溝y〜yを有するホルダー基体Aと、
ホルダー開閉体Bとが、互に対向している面で重なり合
うように起伏自在に枢支され、しかもこの重なり合いの
状態で互に係止される構成とされていることから、工具
ホルダーに収納された各工具は安定に工具ホルダーに保
持されると共に、その収納状態が容易、確実に視認でき
る特長を有している。
【0018】又、工具ホルダーに収納、保持される各工
具は、各工具の形状に合せた保持溝に夫々対応して収
納、保持されることゝなり、工具ホルダーからの各工具
の取出し使用と、使用工具の収納保持とが容易且つ整然
となし得る特長を有している。又、かゝる各保持溝に夫
々対応する工具を個別に収納、保持することから工具相
互間に振動等による接触音を生ずることがない。
【0019】更に、工具ホルダーをパネルP等に組付け
ることによって、工具ホルダーからの各工具の取出し使
用と、使用工具の収納保持とが円滑、容易となると共
に、工具ホルダーが振動等によって移動、散失すること
がなく、常に所定位置で工具の取出し使用と、使用工具
の収納、保持とをなすことができる。又、工具を収納し
てある工具ホルダーをパネルPから取り外すことによっ
て携行に適する工具セットとして用いることができ、特
に自動車のトランク内に装備してあった工具ホルダーを
取り外してトランク外に置いて用いることによって更に
工具の取扱い使用が容易とされる。
【0020】又、収納、保持される工具の寸法に合せて
工具ホルダーを構成する必要がなく、必要最小限の大き
さの工具ホルダーとすることが可能であることから、工
具の収納スペースを収納、保持されている工具の実寸法
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る工具ホルダーの斜視図
【図2】同側面図
【図3】ホルダー開閉体Bをホルダー基体Aに係止した
状態の側面図
【図4】同背面図
【符号の説明】
1 板部 2 鍔 3 リブ 4 面 5 リブ 6 リブ 7 フック 8 突片 9 係止突片 10 リブ 11 保持片 12 立上り突壁 13 突壁 14 水平板 15 軸 16 立上り壁 17 立上り壁 18 弾性突片 19 操作板 20 ストッパー部 21 立上り壁 22 クランプ片 23 空間 24 リブ 25 溝 26 係止凸部 A ホルダー基体 B ホルダー開閉体 P パネル C スパナホルダー H ホイールレンチ K モンキーレンチ M スパナ N ドライバー y 保持溝 x 取付け手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダー基体と該ホルダー基体に一端側
    で回動可能に取付けられているホルダー開閉体とを有す
    るホルダーであって、 前記ホルダー基体上に重ね合せの状態にある前記ホルダ
    ー開閉体が、このホルダー基体に前記重ね合せの状態で
    係脱自在に係合され、 しかも、前記ホルダー基体に重ね合せの状態とされてい
    る前記ホルダー開閉体に向き合っている少なくとも該ホ
    ルダー基体の面には、このホルダー基体と前記ホルダー
    開閉体の回動中心線に平行な向きの複数の工具保持溝が
    備えられていることを特徴とする工具ホルダー。
  2. 【請求項2】 ホルダー基体におけるホルダー開閉体に
    向き合っている面の背面側に取付け手段が設けられてい
    ると共に、このホルダー基体の下部に回動可能に取付け
    られている前記ホルダー開閉体が略水平位置まで開き出
    し可能とされていることを特徴とする請求項1記載の工
    具ホルダー。
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