JP2565871Y2 - 建物における部屋間開口用の構造材 - Google Patents

建物における部屋間開口用の構造材

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JP2565871Y2
JP2565871Y2 JP2065992U JP2065992U JP2565871Y2 JP 2565871 Y2 JP2565871 Y2 JP 2565871Y2 JP 2065992 U JP2065992 U JP 2065992U JP 2065992 U JP2065992 U JP 2065992U JP 2565871 Y2 JP2565871 Y2 JP 2565871Y2
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豊秋 田中
克実 山崎
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Ibiden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として木造建築物の
部屋間開口を装飾するための構造材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、木造建築物においては、各部屋
間、各部屋と廊下や押入れ等とを連続させるための部屋
間開口が必要であり、この部屋間開口の内面は、これを
装飾することが望ましくまた必要でもある。このため、
この部屋間開口を構成する柱や梁(まぐさ)等を、銘木
によって形成することが行なわれているのであり、その
一例を示すと図4に示すようになっている。
【0003】例えば部屋間開口40にドア50を設ける
場合には、図4に示すように、開口側に「戸当り」を形
成しなければならないし、この枠材によってドアに隣接
する壁材23の端縁の所謂目隠しを行わなければならな
い。具体的には、部屋間開口40を構成する各柱21の
内側にドア枠24を配置するとともに、これら各ドア枠
24の端部に形成した溝内に一端を係合させた額縁26
によって建物20の壁を表装する壁材23の端縁を固定
する。つまり、この額縁26によって壁材23の木口を
かくすことが行われているのである。そして、各ドア枠
24の略中央にドア50のための戸当り25を固定し
て、ドア50の開閉が行なわれる部屋間開口40とする
のである。
【0004】以上のような方法または構造によって部屋
間開口40の内面の装飾を行うためには、各ドア枠24
や額縁26の柱21に対する位置決めを正しく行わなけ
ればならないから、その施工は相当大変なものとなって
いる。また、図4中の二点鎖線にて示したように、位置
決めされたドア枠24や額縁26の柱21に対する固定
を釘等によって別途行わなければならないから、その作
業だけでも大変である。特に、以上のような部屋間開口
40の言わば装飾を行うドア枠24や額縁26のどの位
置に釘等の固定部材を打ち込むかは、ドア枠24や額縁
26が装飾材でもあることから、施工時に相当注意しな
ければならないものである。また、各部屋間開口40を
構成する構造材は、図3にも示すように、ドア50等の
開閉時において、その殆んどが部屋間開口40にて露出
するものであり、この構造材の意匠が建物20を構成し
ている壁材23等の他の部材の意匠と共通していないと
具合が悪い場合がある。むしろ、部屋間開口40を構成
する構造材の意匠を壁材23等の他の部材のそれに積極
的に言わせたい場合があるのであるが、そのような場合
に、部屋間開口40を構成する柱21やまぐさ22等が
仮りに銘木によって形成されていても、これが他の部材
の意匠にそぐわなければ、好適な住環境を形成すること
ができなくなるのである。
【0005】以上のことは、図4に例示したドア50の
ための部屋間開口40だけでなく所謂「無目枠」、両引
鴨居あるいは片引鴨居についても同様に言えることであ
る。
【0006】そこで、本考案者等は、部屋間開口40の
内面の装飾を行う場合に、その施工がし易く、しかも美
麗な装飾を行えるようにするには、どうしたらよいかに
ついて種々検討を重ねてきた結果、工場等において予じ
め形成しておく方式、所謂プレカット方式を採用できる
ように構成することがよい結果を生むことに気付き、本
考案を完成したのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、この種の部屋間開口40の装飾をするにあた
っての施工作業の困難性である。
【0008】そして、本考案の目的とするところは、部
屋間開口40の装飾のための施工を簡単かつ確実に行う
ことのできる構造材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本考案の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、
【0010】「建物20の部屋間開口40を構成する柱
・まぐさあるいは鴨居等の構造材であって、この構造材
の部屋間開口40に露出する面に表装材12を一体化す
るとともに、この構造材の部屋間開口40側面の略中央
に戸当り30等のための溝13を形成し、かつ、構造材
の建物20の壁が形成される側の面に、壁材23の木口
をかくすための額縁26の取付溝14を形成したことを
特徴とする構造材10」である。
【0011】
【考案の作用】次に、本考案に係る構造材10の作用に
ついて説明するが、まず各実施例の構造材10に共通し
て言えることを述べてから、実施例毎の構造材10に特
徴的な事項を、項を分けて説明する。まず、各構造材1
0に共通して言えることは、両構造材10が工場で予じ
め製造し得る、所謂プレカットし得るものであって製造
が容易である点が挙げられる。すなわち、図4において
示したような従来の部屋間開口40においては、これを
構成するための柱21等に対して額縁26あるいはドア
枠24等を現場においては寸法を図りながら取付ける等
の作業を行わなければならなかったのであるが、本考案
に係る建物20においてはそのような作業は全く不要と
なっているものである。
【0012】また、各構造材10においては、その部屋
間開口40側になる面が、既に表装材12によって表装
されているものであり、この表装材12の意匠として、
壁材23等に応じたものをプレカット時に予じめ選択し
ておくことにより、建物20の住空間を快適なものとし
得るのである。さらに、各構造材10にあっては、柱や
まぐさ等の芯材11に対して表装材12を予じめ一体化
してあるから、柱21やまぐさ22にドア枠24や額縁
26等を施行現場で取付ける従来の方法に比較すれば、
表装材12の芯材11に対する位置合わせをする必要が
ない分施工を容易とし得るのであり、部屋間開口40を
構成するものとして非常に有効になっているのである。
【0013】なお、図1または図2に示した構造材10
は、ドア50によって開閉を行う部屋間開口40を構成
するものを例としているが、この構造材10は戸当り3
0のための溝13を鴨居溝とすることによって鴨居とし
ても適用し得るものであり、またこの構造材10自体を
図4に示したまぐさ22としても使用し得るものであ
る。
【0014】次に、各実施例に係る構造材10特有の作
用について、それぞれ項を分けて説明する。 ・実施例1に係る構造材10について この構造材10の表装材12としては平面的なものを採
用しているものであり、この表装材12を柱等の長尺材
の表面の一部に貼付等の手段によって一体化したもので
あるから、この構造材10は従来使用されている柱21
等と略同じ大きさ(太さ)のものとなっている。従っ
て、この構造材10の施工にあたって、特別の空間を必
要とすることはないのであり、柱21等と同様の施工に
よって露出面が装飾された部屋間開口40を容易に構成
し得るのである。
【0015】また、この構造材10においては、戸当り
30等を取付けるための溝13、及び額縁26の端部を
取付けるための取付溝14が芯材11に既に形成してあ
るから、戸当り30や額縁26の取付け位置に迷うこと
なく、その施行が行えるのである。 ・実施例2に係る構造材10について この構造材10においては、本体部12aに対して化粧
枠部12bを一体化して形成した表装材12を芯材11
の該当面に一体化したものであるから、額縁26を別途
用意する必要がないものとなっている。勿論、実施例に
おいて例示するように、戸当り30を本体部12a側に
予じめ形成しておけば、別部材からなる戸当りを用意し
ておく必要がないものである。
【0016】この構造材10の表装材12についても、
これをプレカットし得るものであって、壁材23を支持
するための取付溝14の形成を予じめ行うことができる
ものであり、図2に示した実施例のように取付溝14を
一方にのみ形成し得ることは当然として、必要に応じて
この取付溝14を各化粧枠部12bの裏面にも形成し得
るものである。
【0017】
【実施例】次に、各実施例に係る構造材10を、図面に
示した実施例に従って詳細に説明する。以下の説明にお
いて、これらの構造材10は、図3に示したドア50用
の部屋間開口40の特に柱を構成するものに適用した場
合を中心に説明しているが、各部屋間開口40は部屋間
開口40を構成するためのまぐさ、あるいは鴨居として
も適用できるものである。
【0018】・実施例1に係る構造材10について 図1には実施例1に係る構造材10の横断面図が示して
あり、この構造材10は戸当り30を有してドア50の
ための部屋間開口40を構成するものとなっている。勿
論、この構造材10は、そのままの状態で図3に示した
まぐさ22についても適用されるものである。また、図
1に示した状態は、建物20の壁をも完成した、すなわ
ち各壁材23の端部を部屋間開口40の近傍に額縁26
によって取付けた場合のものである。
【0019】この構造材10は、一般的な柱やまぐさ等
からなる芯材11を中心に形成されているものであり、
この芯材11の部屋間開口40側となる面及びこれに連
続する面の一部に、壁材23や額縁26あるいはドア5
0に合った意匠を施した表装材12が一体的に設けてあ
る。この表装材12としては、合成樹脂等の種々な材料
によって形成できるものであるが、芯材11に対する一
体化(貼付あるいは印刷、塗布等の手段のいずれによっ
てもよい)が確実に行えて必要な意匠を施せるものであ
れば何であってもよいものである。
【0020】そして、表装材12の中央部及び両端部に
対応する芯材11の部分には、戸当り30を固定するた
めの溝13、及び各額縁26の端部を取付けるための取
付溝14が形成してあるのである。溝13は、本実施例
におけるように、戸当り30を位置決め固定するものと
して使用してもよいが、この構造材10が鴨居として使
用される場合には、この溝13を鴨居溝とすればよく、
鴨居が両引であれば2ほんの溝13を形成するようにす
ればよい。一方、取付溝14としては、実施例の横に芯
材11の両側に形成して実施してもよいが、必要な片側
にだけ形成して実施してもよいものである。 ・実施例2に係る構造材10について 図2には実施例2に係る構造材10が示してあり、この
構造材10は本体部12aと化粧枠部12bとからなる
表装材12を、芯材11の部屋間開口40側の面に、中
間材15を介して一体化したものである。この表装材1
2は、実施例1の構造材10におけるのと同様に、壁材
23やドア50に合った意匠を施したものであり、壁材
23の端部を支持するための化粧枠に代わる化粧枠部1
2bを一体的に形成したものである。なお、本実施例に
おいては、この表装材12を中間材15を介して構造材
10に一体化しているが、この中間材15は必ずしも必
要なものではなく、表装材12を構造材10に直接一体
化して実施してもよいものである。
【0021】また、本実施例においては、本体部12a
の部屋間開口40側面に戸当り30を一体化した表装材
12を例示しているが、この戸当り30は必ずしも必要
なものではなく、当該構造材10が鴨居として使用され
るものであれば、戸当り30に代えて鴨居溝を形成して
実施すればよいものである。
【0022】なお、以上の説明では、予じめ表装材12
を芯材11に一体化した構造材10について説明した
が、場合によっては施工現場において表装材12を芯材
11に一体化するようにすることもできるものである。
そのために、表装材12及び芯材11の各対向面に両者
の位置合わせを行う凹部や凸部を形成しておくとよい。
図2の例では、中間材15によって両者の位置決めを行
うとともに、芯材11に対する表装材12の位置を所定
のものとするようにしている。
【0023】
【考案の効果】以上説明した通り、考案においては、各
実施例にて例示した如く、「部屋間開口40に露出する
面に表装材12を一体化するとともに、この構造材の部
屋間開口40側面の略中央に戸当り30等のための溝1
3を形成し、かつ、構造材の建物20の壁が形成される
側の面に、壁材23の木口をかくすための額縁26の取
付溝14を形成したこと」にそれぞれその構造上の特徴
があり、これにより、部屋間開口40の装飾のための施
工を簡単かつ確実に行うことのできる構造材を提供する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る構造材の横断面図である。
【図2】 実施例2に係る構造材の横断面図である。
【図3】 本考案の構造材が使用される建物内の部分斜
視図である。
【図4】 従来の部屋間開口の状態を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
10 構造材 11 芯材 12 表装材 12a 本体部 12b 化粧枠部 13 溝 14 取付溝 15 中間材 20 建物 23 壁材 26 額縁 30 戸当り 40 部屋間開口 50 ドア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の部屋間開口を構成する柱・まぐさ
    あるいは鴨居等の構造材であって、 この構造材の前記部屋間開口に露出する面に表装材を一
    体化するとともに、この構造材の前記部屋間開口側面の
    略中央に戸当り等のための溝を形成し、 かつ、前記構造材の前記建物の壁が形成される側の面
    に、壁材の木口をかくすための額縁の取付溝を形成した
    ことを特徴とする構造材。
JP2065992U 1992-04-06 1992-04-06 建物における部屋間開口用の構造材 Expired - Lifetime JP2565871Y2 (ja)

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