JP2565834B2 - 金属材料切断装置及びその方法 - Google Patents
金属材料切断装置及びその方法Info
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- JP2565834B2 JP2565834B2 JP5150017A JP15001793A JP2565834B2 JP 2565834 B2 JP2565834 B2 JP 2565834B2 JP 5150017 A JP5150017 A JP 5150017A JP 15001793 A JP15001793 A JP 15001793A JP 2565834 B2 JP2565834 B2 JP 2565834B2
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- JP
- Japan
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- metal material
- circular saw
- cutting
- cutting device
- saw
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料、特に金属厚
板の切断技術に関する。
板の切断技術に関する。
【0002】
【発明の背景】金属厚板の切断には、周知の如く丸鋸切
断装置が汎く用いられており、この丸鋸切断装置は、金
属厚板を高速、かつ、スムーズに切断できるといった特
長を有するものである。ところで、丸鋸切断装置では、
切断面の平坦度が低く、即ち鋸歯による同心円弧状の条
が幾重にも形成されるので、そのままの状態では商品価
値が小さい。
断装置が汎く用いられており、この丸鋸切断装置は、金
属厚板を高速、かつ、スムーズに切断できるといった特
長を有するものである。ところで、丸鋸切断装置では、
切断面の平坦度が低く、即ち鋸歯による同心円弧状の条
が幾重にも形成されるので、そのままの状態では商品価
値が小さい。
【0003】従って、特に表面平坦度が要求されない用
途で使用する場合を除いて、フライス盤による切断面の
平滑化処理が施されているのが現状である。しかしなが
ら、フライス盤による研削作業を行わねばならない現行
の金属材料切断技術では、製品を得るのに多くの時間や
手間が掛かり、省力化・省コスト化の傾向に対応できな
い。
途で使用する場合を除いて、フライス盤による切断面の
平滑化処理が施されているのが現状である。しかしなが
ら、フライス盤による研削作業を行わねばならない現行
の金属材料切断技術では、製品を得るのに多くの時間や
手間が掛かり、省力化・省コスト化の傾向に対応できな
い。
【0004】切断面を高い表面平坦度に仕上げる技術と
しては、フライス盤による機械的な研削作業以外にも、
電解研磨や化学研磨といった方法もあるが、これらは特
殊な技術であるから金属材料の切断加工と併用すること
は難しい。
しては、フライス盤による機械的な研削作業以外にも、
電解研磨や化学研磨といった方法もあるが、これらは特
殊な技術であるから金属材料の切断加工と併用すること
は難しい。
【0005】
【発明の開示】本発明者は上記の問題点に鑑み、金属材
料切断技術の研究を鋭意推し進めていった結果、金属材
料の切断面に対して丸鋸の歯を積極的に押し当てながら
切断すると、極めて表面平坦度の高い切断面が得られる
ことを見出した。つまり、通常の金属材料切断装置で
は、丸鋸の面が切断面と平行なように、即ち丸鋸が金属
厚板に垂直に喰い込むように構成されており、丸鋸は文
字通り切断のみの作用にしか用いられていなかった訳で
あるが、この丸鋸を金属厚板に対して多少傾けて配設さ
せていると、先端部分では切断が、後端部分では研磨が
行われ、切断−研磨といった作用が略同時に行われ、表
面平坦度の高い切断面が得られることを見出した。
料切断技術の研究を鋭意推し進めていった結果、金属材
料の切断面に対して丸鋸の歯を積極的に押し当てながら
切断すると、極めて表面平坦度の高い切断面が得られる
ことを見出した。つまり、通常の金属材料切断装置で
は、丸鋸の面が切断面と平行なように、即ち丸鋸が金属
厚板に垂直に喰い込むように構成されており、丸鋸は文
字通り切断のみの作用にしか用いられていなかった訳で
あるが、この丸鋸を金属厚板に対して多少傾けて配設さ
せていると、先端部分では切断が、後端部分では研磨が
行われ、切断−研磨といった作用が略同時に行われ、表
面平坦度の高い切断面が得られることを見出した。
【0006】本発明は上記のような知見に基づいてなさ
れたものであり、本発明の目的は、格別な研削・研磨作
業を行わなくとも、平滑な切断面が得られる金属材料の
切断技術を提供することである。上記本発明の目的は、
丸鋸を用いて金属材料を切断する方法であって、 前記丸
鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に対して
傾斜した状態で前記丸鋸を金属材料に対して配置し、回
転させ、 前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料
に当接する鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも
後方において金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切
断面を研磨することを特徴とする金属材料切断方法によ
って達成される。
れたものであり、本発明の目的は、格別な研削・研磨作
業を行わなくとも、平滑な切断面が得られる金属材料の
切断技術を提供することである。上記本発明の目的は、
丸鋸を用いて金属材料を切断する方法であって、 前記丸
鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に対して
傾斜した状態で前記丸鋸を金属材料に対して配置し、回
転させ、 前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料
に当接する鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも
後方において金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切
断面を研磨することを特徴とする金属材料切断方法によ
って達成される。
【0007】又、丸鋸と、 この丸鋸を回転させる駆動手
段とを具備してなる金属材料切断装置であって、 前記丸
鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に対して
傾斜した状態で前記丸鋸が金属材料に対して配置され、
前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料に当接す
る鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも後方にお
いて金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切断面を研
磨するよう構成したことを特徴とする金属材料切断装置
によって達成される。以下、実施例により本発明の技術
を具体的に説明する。
段とを具備してなる金属材料切断装置であって、 前記丸
鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に対して
傾斜した状態で前記丸鋸が金属材料に対して配置され、
前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料に当接す
る鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも後方にお
いて金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切断面を研
磨するよう構成したことを特徴とする金属材料切断装置
によって達成される。以下、実施例により本発明の技術
を具体的に説明する。
【0008】
【実施例】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので
あり、図1は金属材料切断装置の側面図、図2〜図5は
金属材料切断装置による切断作業の状況を示す平面図、
図6は切断面における要部拡大図である。各図中、1は
丸鋸、1aは丸鋸1の鋸歯である。
あり、図1は金属材料切断装置の側面図、図2〜図5は
金属材料切断装置による切断作業の状況を示す平面図、
図6は切断面における要部拡大図である。各図中、1は
丸鋸、1aは丸鋸1の鋸歯である。
【0009】2は丸鋸1の回転軸であり、丸鋸1は回転
軸2を中心としてモータ3によって高速回転させられ、
又、同時に、図示していない直線動手段によってX−X
方向、即ち、図1において左右方向に走行できるよう構
成されている。そして、丸鋸1は、図2に示す如く、回
転軸2と走行方向とのなす角度θが90°よりも僅かに
小さなように装置本体に取付けられている。
軸2を中心としてモータ3によって高速回転させられ、
又、同時に、図示していない直線動手段によってX−X
方向、即ち、図1において左右方向に走行できるよう構
成されている。そして、丸鋸1は、図2に示す如く、回
転軸2と走行方向とのなす角度θが90°よりも僅かに
小さなように装置本体に取付けられている。
【0010】4は作業台、5は丸鋸1のカバー、6は金
属厚板を上方から押さえ付ける為の金属厚板固定機構、
7は各種スイッチ類が配された制御盤、Fは金属厚板で
ある。続いて、上記の如く構成させてなる金属材料切断
装置を用いての金属厚板の切断方法について説明する。
属厚板を上方から押さえ付ける為の金属厚板固定機構、
7は各種スイッチ類が配された制御盤、Fは金属厚板で
ある。続いて、上記の如く構成させてなる金属材料切断
装置を用いての金属厚板の切断方法について説明する。
【0011】尚、図2〜図5において、金属材料切断装
置の作用を判り易く説明する為に、丸鋸1の傾きを著し
く誇張しているが、実際の角度θは極めて90°に近い
ものである。例えば、θは89°…′といったような角
度であり、積極的に傾ける角度は1°にも満たない角度
である。先ず、金属厚板Fを、図1に示す如く、作業台
4上に載置し、金属厚板固定機構6で所定の位置に固定
する。
置の作用を判り易く説明する為に、丸鋸1の傾きを著し
く誇張しているが、実際の角度θは極めて90°に近い
ものである。例えば、θは89°…′といったような角
度であり、積極的に傾ける角度は1°にも満たない角度
である。先ず、金属厚板Fを、図1に示す如く、作業台
4上に載置し、金属厚板固定機構6で所定の位置に固定
する。
【0012】この後、モータ3のスイッチをオンにして
丸鋸1を回転させ、同時に、図2に示す状態から図3に
示す状態へと丸鋸1を矢印方向に走行させ、金属厚板F
に当接させる。そして、図4に示す如く、丸鋸1が完全
に金属厚板F内に進入した状態において、金属厚板F
は、図6中、Aで示される丸鋸1の迎え歯で切断される
と共に、Bで示される丸鋸1の返り歯によって切断面が
研磨されるから、迎え歯Aによって形成される同心円弧
状の条は消滅し、平坦な切断面が得られるようになる。
丸鋸1を回転させ、同時に、図2に示す状態から図3に
示す状態へと丸鋸1を矢印方向に走行させ、金属厚板F
に当接させる。そして、図4に示す如く、丸鋸1が完全
に金属厚板F内に進入した状態において、金属厚板F
は、図6中、Aで示される丸鋸1の迎え歯で切断される
と共に、Bで示される丸鋸1の返り歯によって切断面が
研磨されるから、迎え歯Aによって形成される同心円弧
状の条は消滅し、平坦な切断面が得られるようになる。
【0013】図5は、切断作業が完了する直前の状態で
あり、迎え歯Aによる切断は略完了し、返り歯Bによっ
て最後の切断面研磨が行われており、この図5に示す状
態から丸鋸1が抜けきると切断作業が完了する。上述し
たように、本実施例の金属材料切断装置では、丸鋸1の
回転軸2を丸鋸1の走行方向に対して直交させず、僅か
に傾斜させているので、切断作用と同時に鋸歯による切
断面の研磨が行われ、極めて表面平坦度の高い切断加工
がなされる。
あり、迎え歯Aによる切断は略完了し、返り歯Bによっ
て最後の切断面研磨が行われており、この図5に示す状
態から丸鋸1が抜けきると切断作業が完了する。上述し
たように、本実施例の金属材料切断装置では、丸鋸1の
回転軸2を丸鋸1の走行方向に対して直交させず、僅か
に傾斜させているので、切断作用と同時に鋸歯による切
断面の研磨が行われ、極めて表面平坦度の高い切断加工
がなされる。
【0014】これによって、フライス盤による切断面の
研削作業が不要となり、作業の簡略化・高効率化が図
れ、コストも低廉となる。尚、本実施例では、丸鋸1の
傾斜角度を固定としているが、これは可変式であっても
良く、又、丸鋸1の返り歯のみが金属材料の切断面に当
接するような力を作用させても良い。
研削作業が不要となり、作業の簡略化・高効率化が図
れ、コストも低廉となる。尚、本実施例では、丸鋸1の
傾斜角度を固定としているが、これは可変式であっても
良く、又、丸鋸1の返り歯のみが金属材料の切断面に当
接するような力を作用させても良い。
【0015】又、本実施例では、金属厚板Fを固定し、
丸鋸1を走行させるように構成したが、逆に丸鋸1の位
置を固定とし、金属厚板Fを走行させるように構成して
も良い。
丸鋸1を走行させるように構成したが、逆に丸鋸1の位
置を固定とし、金属厚板Fを走行させるように構成して
も良い。
【0016】
【効果】本発明によれば、極めて平滑な表面のものが容
易に得られるので、フライス盤による研削・研磨作業が
不要であり、コストの低減や作業効率が向上が図れる。
易に得られるので、フライス盤による研削・研磨作業が
不要であり、コストの低減や作業効率が向上が図れる。
【図1】金属材料切断装置の側面図である。
【図2】切断作業の状況を示す平面図である。
【図3】切断作業の状況を示す平面図である。
【図4】切断作業の状況を示す平面図である。
【図5】切断作業の状況を示す平面図である。
【図6】切断面における要部拡大図である。
1 丸鋸 1a 鋸歯 2 回転軸 3 モータ 4 作業台 5 カバー 6 金属厚板固定機構 7 制御盤 F 金属厚板
Claims (2)
- 【請求項1】 丸鋸を用いて金属材料を切断する方法で
あって、 前記丸鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に
対して傾斜した状態で前記丸鋸を金属材料に対して配置
し、回転させ、 前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料に当接す
る鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも後方にお
いて金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切断面を研
磨することを特徴とする金属材料切断方法 。 - 【請求項2】 丸鋸と、 この丸鋸を回転させる駆動手段とを具備してなる金属材
料切断装置であって、 前記丸鋸を金属材料に対して相対的に走行させる方向に
対して傾斜した状態で前記丸鋸が金属材料に対して配置
され、 前記丸鋸の回転軸よりも前方において金属材料に当接す
る鋸歯で切断を行うと共に、前記回転軸よりも後方にお
いて金属材料の切断面に圧接する鋸歯で前記切断面を研
磨するよう構成したことを特徴とする金属材料切断装
置 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150017A JP2565834B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 金属材料切断装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150017A JP2565834B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 金属材料切断装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071225A JPH071225A (ja) | 1995-01-06 |
JP2565834B2 true JP2565834B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=15487667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5150017A Expired - Lifetime JP2565834B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 金属材料切断装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565834B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5733128A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-23 | Mashiyuu Mokurisu Maikuru | Fluidizing device for material |
JPH0329533A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 伝送用ic |
JP3087596U (ja) * | 2002-01-29 | 2002-08-09 | 船井電機株式会社 | リード線の基板への接続構造 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP5150017A patent/JP2565834B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071225A (ja) | 1995-01-06 |
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