JP2565692Y2 - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

Info

Publication number
JP2565692Y2
JP2565692Y2 JP1991089871U JP8987191U JP2565692Y2 JP 2565692 Y2 JP2565692 Y2 JP 2565692Y2 JP 1991089871 U JP1991089871 U JP 1991089871U JP 8987191 U JP8987191 U JP 8987191U JP 2565692 Y2 JP2565692 Y2 JP 2565692Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
lid
sealing member
finger
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991089871U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0542162U (ja
Inventor
哲夫 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP1991089871U priority Critical patent/JP2565692Y2/ja
Publication of JPH0542162U publication Critical patent/JPH0542162U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2565692Y2 publication Critical patent/JP2565692Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、いたずらや衝撃を受け
た時でも、容易に上蓋が開蓋しない封止構造を有するヒ
ンジキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いたずら防止機能付のヒンジキャ
ップとして、例えば実開昭62−191652号公報お
よび実公昭63−33821号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】前者は、上蓋と下蓋と両者を連結するヒン
ジ部と封止部材とが一体成形されており、下蓋に多数個
の点状の連結部を介して封止部材を連結し、上蓋を閉め
た時に、指掛け部が形成された上蓋の側壁を、この封止
部材により隠すようにしたものである。この上蓋の開蓋
は、封止部材を連結部より破断したのち、指掛け部に指
をかけてこれを押し上げることでなされる。なお、この
上蓋は、封止部材により保持されていない。
【0004】また、後者は、上蓋と下蓋と両者を連結す
るヒンジ部とが一体成形されており、上蓋の筒壁の下方
部分を切除して、突条による凹凸嵌合部を解除して、外
方に突出する上蓋引起し片に指を掛けて上蓋を引き上げ
ることで開蓋するものである。なお、前記上蓋引起し片
は筒壁に一体的に連結されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】これらのヒンジキャッ
プは、肉薄のヒンジ部が繰り返し折り曲げられるので、
これに耐え得る性能の樹脂、例えばポリプロピレンや高
密度ポリエチレンで製造される。
【0006】しかしながら、前述した従来技術では、次
のような問題点がある。
【0007】(1)前者および後者の例において、開蓋
時に切除される封止部材や筒壁は、上蓋や下蓋と一体成
形されているために、切除性の難易度の調整は、封止部
材や筒壁の材質ではなく、設計が難しい構造上の厚み調
整となり、しかも、製造に当たっては、封止部材や筒壁
は上下蓋と一体成形されるために、例えば利用の便宜を
図る目的で、封止部材や筒壁を上下蓋とは別色にして、
使用者に封止箇所を一見して識別させるようなことがで
きない。
【0008】(2)上蓋と封止部材が保持されていない
前者では、例えばこのヒンジキャップが装着された容器
が、倒立状態でトレーに立てられていた場合、これをト
レーから抜き取る時や誤って落下させた時、上蓋が開い
てしまい開蓋防止にはならない。
【0009】(3)後者の構造では、上蓋引起こし片が
外方に突出しており、またこの上蓋引起し片の真下は、
切り込み線により凹状に弱く形成されているため、この
部分を内方に押圧しながら上蓋引起し片を強く押し上げ
れば、突条による凹凸嵌合部が外れて上蓋を開蓋するこ
とができてしまう。しかも、この上蓋を押し下げること
により、容易に元の閉蓋状態に戻すことができる。この
ため、完全にいたずらを防止することはできない。
【0010】本考案は上述のような従来の問題点に着目
してなされたもので、いたずらや落下衝撃を受けた時で
も、容易に上蓋が開蓋することがなく、また封止部材の
切除性の難易度調整を、実施が容易な合成樹脂の材質の
選択により行なうことができ、また封止部材を上下蓋と
は別色にして、使用者に封止箇所を一見して識別させる
ことができ、さらに開蓋後に再び閉蓋できなくすること
で、一見していたずら状態の識別ができるようにしたヒ
ンジキャップを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、上蓋や
下蓋とは別体の封止部材の嵌合突起部を下蓋の嵌合孔に
永久嵌合するとともに、封止部材のカバー部を上蓋の指
掛け部を上方から被うように指掛け部に係合することに
より、封止部材で上蓋と下蓋とを封止することで、上述
の課題を解決することとした。
【0012】すなわち、本考案のヒンジキャップにあっ
ては、上部に注出口が形成されている下蓋と、該下蓋の
注出口を封鎖する封鎖部が形成されており、開蓋し易く
する指掛け部が周壁下端部から外方へ突設されている上
蓋とが、該指掛け部と反対側の周部でヒンジを介して
連結されているヒンジキャップにおいて、前記下蓋のヒ
ンジ部と反対側には嵌合孔が形成されており、該嵌合孔
に永久嵌合される嵌合突起前記指掛け部を上方か
ら被うように該指掛け部に係合されるカバー部と、該カ
バー部と該嵌合突起とを連結する切断容易な脆弱部と
を備え、上下蓋より柔らかく変形し易い樹脂素材による
封止部材を一体成形し、前記上蓋の指掛け部に前記カバ
ー部を係合し、前記下蓋の嵌合孔に嵌合突起部を嵌合
し、上蓋から突設する指掛け部の上下面と側面をカバー
部により包み込み、該カバー部を押し下げた時の上蓋の
指掛け部の下側に位置する場所に脆弱部を配置すること
によって、該上蓋と下蓋とを封止し 且つ、上下蓋と封
止部材とは互いに異なる色に着色されている構成とし
た。
【0013】
【作用】上蓋の閉蓋時には、指掛け部にカバー部の係合
部を係合して、上蓋に封止部材を取り付け、その後、上
蓋を指で押し下げて下蓋に重ね合わせる。この時、封止
部材の嵌合突起部が下蓋の嵌合孔に永久嵌合されること
で、上下蓋が封止部材により封止される。
【0014】上蓋の開蓋時には、封止部材の脆弱部を切
断してカバー部を除去し、指掛け部を指で押し上げて上
蓋を開蓋する。
【0015】
【実施例】以下、本考案実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0016】(第1実施例) まず、構成について説明する。
【0017】図1は、本考案第1実施例のヒンジキャッ
プを組み立てて容器本体に嵌合した状態を示す縦断面
図、図2は図1の切断位置に直交する位置で切断された
ヒンジキャップ及び容器本体上部の半断面図である。第
1実施例のヒンジキャップは、主に下蓋1、上蓋2およ
び封止部材3から構成されている。上下蓋1,2はヒン
ジ部8および反転板9により一体形成により連結されて
おり、上蓋2はヒンジ部8を支点として上下に回動する
(図3参照)。
【0018】下蓋1は、外筒部10と内筒部11および
天井部12を有しており、内筒部11の内周面には、容
器本体4の首部5に螺着されるネジ部が形成されてい
る。天井部12の上面中央部には注出口13を有するノ
ズル部14が突設されている。また、天井部12の下面
中央部には、密封リング20が吊設されており、ヒンジ
キャップを容器本体4に挿着する際に、容器本体4の首
部5の開口部7に密着されて液漏れを防止する。また、
この天井部12の周縁部のヒンジ部8取付位置の反対側
には、円弧状の嵌合孔16が形成されており、この嵌合
孔16に沿った天井部12の下面には、段差部17が突
設されている。
【0019】上蓋2は、周側壁22、頂壁23を有して
おり、この周側壁22のヒンジ部8取付位置の反対側に
は、開蓋時に上蓋2を開蓋し易くする指掛け部21が外
方へ突設されている。この指掛け部21の先端部には、
上方に突出する立上部21aが形成されている。また、
周側壁22の指掛け部21側の内周面には、3本の縦リ
ブ26が形成されている。頂壁23の中央部の下面に
は、下蓋1の注出口13に圧入され、液漏れを防止する
筒状の栓体(封鎖具)24が突設されている。また、こ
の栓体24の外周部には、頂壁23の下面から吊下され
た閉蓋位置調整用のストッパリング25が突設されてい
る。なお、両上下蓋1,2は、ヒンジ部8と共に同色に
着色したポリプロピレンにより一体成形されている。
【0020】図4において、封止部材3は、下蓋1の嵌
合孔16に永久嵌合されるくさび形の嵌合突起部29
と、指掛け部21を上方から被うようにこの指掛け部2
1に係合されるカバー部27とが、切断が容易な脆弱部
28を介して一体的に連結されたものである。
【0021】嵌合突起部29は、嵌合孔16と同様に円
弧形であり、下部に爪30が形成され、上部に平坦部3
1が形成された縦断面形状がくさび形の突起体であり、
嵌合孔16に合致する形状及び寸法にしたので、図1に
示すように嵌合孔16に嵌入した際に、爪部30が下蓋
1の段差部17に掛止されて、下蓋1に永久嵌合され
る。また、この封止部材3は、適度に切断性のある低密
度ポリエチレンにより、前記上下蓋1,2とは別部材と
して製造されている。このため、封止部材3の切除性の
難易度調整を、適切な材質選択により行うことができ
る。また、封止部材3の色も上下蓋1,2とは異色に着
色されており、このため使用者に封止箇所を一見して識
別させることができる。
【0022】カバー部27は、図1において断面視して
逆コの字形を有しており、下方に折れ曲がるフック部2
7aと、指掛け部21の立上部21aが嵌入される溝3
2が形成されている。なお、このフック部27aの折れ
曲がった先端部側の長さは、後述する上蓋2の開蓋後の
再閉蓋時に、フック部27aが立上部21aに当接し
て、カバー部27を指掛け部21に再係合するこができ
ない長さである。
【0023】脆弱部28は、嵌合突起部29とカバー部
27とを、数箇所点状に連結した肉薄な連結部である。
【0024】図において、符号15は下蓋1の外筒部1
0に形成されて、指掛け部21に指を掛け易くするため
の凹部、符号6は容器本体4の首部5の元部に形成され
た突起部、符号18は下蓋1の天井部12の下面であっ
て、外筒部10と内筒部11との間に吊設された小周
壁、符号19はこの小周壁18と内筒部11との間に形
成されたポケットである。
【0025】次に、作用について説明する。
【0026】まず、封止部材3を上蓋2に取り付ける。
【0027】すなわち、図5矢印のように溝32内に指
掛け部21の立上部21aを押し込むように嵌入して、
カバー部27を指掛け部21に係合する。このように、
溝32内に立上部21aが押し込まれているため、係合
後の封止部材3の指掛け部21に対する上下方向の移動
は規制される。
【0028】次いで、図1において栓体24を注出口1
3内に圧入するように、上蓋2を下蓋1に重ね合わせて
閉蓋する。このとき、円弧状の嵌合突起部29が円弧状
の嵌合孔16内に嵌入され、爪30が段差部17に掛止
されて、嵌合突起部29は嵌合孔16に永久嵌合され
る。なお、この閉蓋時には、堅固な縦リブ26により嵌
合突起部29の平坦部31を上方から押さえ付けるよう
になっているため、嵌合突起部29を嵌合孔16に良好
に嵌入できる。この際、カバー部27が指掛け部21の
上面に被さっており、嵌合突起部29が円弧状の嵌合孔
16と形状及び寸法が合致しており、しかも嵌合突起部
29の爪30が段差部17に掛止されるので、封止部材
3と上下蓋1,2との係合は堅固となる。このようにし
て、上下蓋1,2が封止部材3により完全に封止され
る。従って、もし、いたずらによりカバー部27が上方
に持ち上げられたり、容器が落下衝撃を受けた時でも、
容易に上蓋2が開蓋することがない。そののち、このヒ
ンジキャップは、首部5に下蓋1を螺着して容器本体4
に装着される。
【0029】次に、上蓋の開蓋方法を説明する。
【0030】この上蓋2を開蓋する際には、まず図6に
示すように、カバー部27を押し下げて指掛け部21か
らカバー部27を離脱し、次いでこのカバー部27を脆
弱部28に沿って切断してこれを除去する。図7は切断
されたカバー部27を示す斜視図である。そののち、図
8に示すように指により指掛け部21を押し上げて上蓋
2を開蓋する。
【0031】もし、いたずらによりカバー部27が指掛
け部21から離脱された場合、このカバー部27を再び
指掛け部21に係合しようとしても、上述したようにこ
のフック部27aの折れ曲がった先端側の長さが、再閉
蓋時にフック部27aが立上部21aに当接する長さと
なっているため、カバー部27のフック部27aが、指
掛け部21の先端部の立上部21aに当接して再係合で
きない。このため、開蓋後に上蓋2の再閉蓋ができず、
一見していたずら状態の識別ができ、よって心理的ない
たずら防止策となる。
【0032】(第2実施例) まず、構成について説明する。実施例1と異なる部分
は、以下の通りである。
【0033】図9に示すように、実施例1の指掛け部2
1の立上部21aが削除され、この指掛け部21の上面
の中央部両側から周側壁22にかけて、傾斜面を有する
固定壁33が2個形成され、また、各固定壁33の外側
面には、縦長の突条34が形成されている。また、図1
0および図11に示すように、カバー部27の両端部に
は横板35が形成されて、指掛け部21への係合時にお
ける封止部材3の横移動を防止している。各横板35は
横長なL字形の板部材であり、その長尺側の先端部に
は、前記突条34に掛止される切欠部37が各々形成さ
れている。また、各横板35の内方には、指掛け部21
の嵌入空間である袋部36が形成されている。
【0034】次に、作用について説明する。
【0035】封止部材を上蓋に取り付ける際には、袋部
36に指掛け部21を合わせ、そのままカバー部27を
指掛け部21側へ真っ直ぐ押し込んで、カバー部27を
指掛け部21に係合する。このとき、切欠部37が突条
34に掛止されることで、係合後の封止部材3の横移動
が防止される。なお、封止部材3の係合後の指掛け部2
1に対する上下方向の移動は、カバー部27の下壁と、
横板35の長尺側の端部により規制される。このよう
に、係合後の封止部材3は、上下移動だけでなく、横移
動も確実に規制されるため、係合後の封止部材3の組付
安定性が向上する。次いで、実施例1と同様にして上下
蓋1,2を封止部材3により封止する。上下蓋1,2が
封止部材3によって封止されている状態を図12〜図1
4に示す。
【0036】また、上蓋を開蓋する際には、カバー部2
7の上部中央部に指を掛けて、第1実施例と同様にこれ
を下方に押し下げて指掛け部21からカバー部27を離
脱した後、脆弱部28を切断し、カバー部27を除いて
から指掛け部21に指を掛けて持ち上げることにより開
蓋する。なお、指先が当接してカバー部27離脱の邪魔
になる横板35は、指掛け部21の両側端から各固定壁
33までしか延出されていないため、実際に指が掛けら
れるカバー部27の中央部下は、比較的ゆとりのある空
間が形成されて、指掛け部21から離脱し易くなってい
る。
【0037】図15に示すように、このヒンジキャップ
を装着した容器本体4を、トレー38に倒立状態で収納
して店頭陳列する場合、トレー38に収納凹部39を設
けると共にその一部に拡張凹部40を設け、トレー38
の拡張凹部40に、封止部材3を合わせ、収容凹部39
内にヒンジキャップを圧入した状態で、容器本体4をト
レー38上に立設する。この陳列中、誤って容器本体4
をトレー38から落としても、上述したように上下蓋
1,2は封止部材3により完全に封止されているため、
上蓋2が収容凹部39から離脱する際の摩擦力や落下衝
撃に負けて開蓋したり脆弱部28が破断するようなこと
はない。
【0038】更に、本例の容器本体4は、胴部の印刷面
と突起部6との位置関係を一定(90°の位置)にした
ので、ヒンジキャップを螺合すると突起部6がポケット
19に収納された位置で回転が停止し、封止部材3(指
掛け部21)と胴部の印刷面とが同一方向となりトレー
38でのディスプレイ効果が上がる(印刷面が全部同一
方向)なお、その他の構成および作用は、第1実施例と
ほぼ同様であるため説明を省略する。
【0039】以上、本考案の実施例を図面により説明し
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等がなっ
ても本考案に含まれる。
【0040】例えば、実施例では、下蓋と上蓋とが一体
形成されているが、両者を別体の組み合わせ構造とし、
両者を別々の色調とすることもできる。また、その場合
の構成として、実公昭53−490号公報や実開昭56
−161656号公報に示されているように、両者をヒ
ンジ部で組み合せ結合するようにしてもよいし、実開昭
56−100355号公報に示されているように、上蓋
とヒンジ部と連結部とを一体成形し、別体の下蓋に連結
部で係合させるか、その逆に下蓋ヒンジ部と連結部とを
一体成形して上蓋と係合するようにしても良い。
【0041】
【考案の効果】以上説明したように本考案のヒンジキャ
ップにあっては、嵌合突起部を嵌合孔に永久嵌合すると
ともに、指掛け部を上方から被うようにカバー部を指掛
け部に係合して、封止部材により上下蓋を封止する構成
としたため、いたずらや衝撃を受けた時でも、封止部材
が下蓋から外れる懸念が全くないと共に、容易に上蓋が
開蓋することがないという効果が得られる。
【0042】また、封止部材は、上下蓋とは別体に製造
されるため、脆弱部の切除性の難易度調整を、実施が容
易な合成樹脂の材質の選択で行なうことができるととも
に、上下蓋と封止部材とは互いに異なる色に着色されて
いるため、使用者に封止箇所を一見して識別させること
でき、また、いたずら状態等の識別も容易という効果
が得られる。
【0043】さらに、本考案のヒンジキャップの効果
を、実願平1−61056号(実開平3−3561号)
のマイクロフィルムに記載の従来のヒンジキャップと比
較して述べる。 従来のヒンジキャップは、下蓋へのバー
ジンシール部材の固定を超音波接着部により行ない、こ
の超音波接着部は上蓋を開蓋する際に容易に剥離し得る
程度の接着としているため、落下の際に直接加わる衝撃
で超音波接着部が外れ易いという欠点を有する。また、
超音波接着であるため、特別な機械装置が必要である
し、接着が外から見えず十分接着がなされているか否か
の検査ができないという欠点を有する。さらに、上蓋の
指掛け部に対する嵌合が、上からの引っ掛け係合のみで
行なわれているため、落下した際に超音波接着部は外れ
なくてもバージンシール部材の指掛け部への嵌合が外れ
易いという欠点がある。 これに対し、本考案の封止部材
は、下蓋の嵌合孔に脆弱部を有する嵌合突起部を永久嵌
合により固定しているし、上蓋を開蓋する際に切除され
る脆弱部はカバー部を押し下げた時の上蓋の指掛け部の
下側に位置する場所に配置されるため、落下の際に加わ
る衝撃は、まず、柔らかく変形し易い樹脂素材によるカ
バー部により吸収され、指掛け部を包み込むカバー部の
内側に配置される脆弱部には衝撃力が直接及ばず、落下
させたとしても脆弱部の切れが守られる。また、脆弱部
は封止部材を樹脂成形する際に同時成形されるもので特
別な機械を必要としないし、脆弱部の合否検査も容易で
ある。さらに、上蓋の指掛け部に対する嵌合が、カバー
部により指掛け部の上下面と側面を包み込む形により行
なわれるため、落下した際に封止部材の指掛け部への嵌
合が外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のヒンジキャップを組み立てて容器
本体に嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の切断面に直交する切断面で切断したヒン
ジキャップ及び容器本体の上部を示す半断面図である。
【図3】第1実施例のヒンジキャップで、封止部材を装
着する前の状態を示す斜視図である。
【図4】第1実施例のヒンジキャップの封止部材を示す
斜視図である。
【図5】第1実施例のカバー部が指掛け部に係合された
状態を示す斜視図である。
【図6】第1実施例のカバー部が指掛け部から離脱され
た状態を示す縦断面図である。
【図7】第1実施例の切断除去されたカバー部を示す斜
視図である。
【図8】第1実施例の上蓋が開蓋されたヒンジキャップ
を示す斜視図である。
【図9】第2実施例のヒンジキャップで、封止部材を装
着する前の上下蓋を示す斜視図である。
【図10】第2実施例のヒンジキャップの封止部材を示
す背面斜視図である。
【図11】第2実施例の封止部材を示す正面斜視図であ
る。
【図12】第2実施例のヒンジキャップの斜視図であ
る。
【図13】第2実施例のヒンジキャップの平面図であ
る。
【図14】第2実施例のヒンジキャップの要部縦断面図
である。
【図15】ヒンジキャップを装着した容器本体をトレー
に収容した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 下蓋 2 上蓋 4 容器本体 7 開口部 8 ヒンジ部 13 注出口 16 嵌合孔 21 指掛け部 24 封鎖部(栓体) 27 カバー部 28 脆弱部 29 嵌合突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に注出口が形成されている下蓋と、
    該下蓋の注出口を封鎖する封鎖部が形成されており、開
    蓋し易くする指掛け部が周壁下端部から外方へ突設され
    ている上蓋とが、該指掛け部と反対側の周部でヒンジ
    を介して連結されているヒンジキャップにおいて、 前記下蓋のヒンジ部と反対側には嵌合孔が形成されてお
    り、 該嵌合孔に永久嵌合される嵌合突起前記指掛け部
    を上方から被うように該指掛け部に係合されるカバー部
    と、該カバー部と該嵌合突起とを連結する切断容易な
    脆弱部とを備え、上下蓋より柔らかく変形し易い樹脂素
    材による封止部材を一体成形し、 前記上蓋の指掛け部に前記カバー部を係合し、前記下蓋
    の嵌合孔に嵌合突起部を嵌合し、上蓋から突設する指掛
    け部の上下面と側面をカバー部により包み込み、該カバ
    ー部を押し下げた時の上蓋の指掛け部の下側に位置する
    場所に脆弱部を配置することによって、該上蓋と下蓋と
    を封止し 且つ、上下蓋と封止部材とは互いに異なる色に着色され
    ていることを特徴とするヒンジキャップ。
JP1991089871U 1991-10-31 1991-10-31 ヒンジキャップ Expired - Lifetime JP2565692Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991089871U JP2565692Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 ヒンジキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991089871U JP2565692Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 ヒンジキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0542162U JPH0542162U (ja) 1993-06-08
JP2565692Y2 true JP2565692Y2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=13982834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991089871U Expired - Lifetime JP2565692Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2565692Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3760271B2 (ja) * 1996-06-19 2006-03-29 埼玉プラスチック株式会社 注出構造
JP5495262B2 (ja) * 2010-01-29 2014-05-21 株式会社吉野工業所 封緘容器
JP6529363B2 (ja) * 2015-06-30 2019-06-12 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3003561U (ja) * 1994-01-21 1994-10-25 今泉工業株式会社 塗装用マスキング部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0542162U (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4984716A (en) Two piece tamper evident hinged closure cap
US5083671A (en) Closure for a wide mouth container
US4790442A (en) Child resistant closure
US4727999A (en) Safety dispensing closure-container package
KR20150127098A (ko) 일체성 보증 부재를 가진 플라스틱 클로져
US20110139783A1 (en) Tamper-evident closure
CA1043741A (en) Cap with tear strip for container necks
US5462183A (en) Closure with a tamper-evident element
JP2565692Y2 (ja) ヒンジキャップ
JP2002002767A (ja) 飲料缶用キャップおよびストロー
GB2255083A (en) Closures
JPH0741028A (ja) 容器の蓋体
JP2660552B2 (ja) ヒンジ付キャップ
JPH07291327A (ja) バージンシール付きキャップ
JP5579421B2 (ja) 不正開封防止機構付きヒンジキャップ
JP2605789Y2 (ja) 液体収納容器
JP4297542B2 (ja) バージン機構付きヒンジキャップ
JPS6213955Y2 (ja)
JPH08324612A (ja) 液体収納容器
JP2003072826A (ja) 噴出キャップ
JPH066792Y2 (ja) ウェットティッシュ容器
JP7346059B2 (ja) キャップ
JP7423386B2 (ja) ヒンジキャップ
GB2193196A (en) Dispensing closure and container package
JPS62260661A (ja) プラスチツクキヤツプ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971118

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term