JP2003072826A - 噴出キャップ - Google Patents
噴出キャップInfo
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Abstract
虞のない使用者の場合には、簡単な操作により、片手で
の容易な開蓋が可能な噴出キャップを提案する。 【解決手段】キャップ本体周壁5から頂壁6縁部に亘り
帯状に画成するとともに、閉蓋状態の蓋体周壁10とその
内側に於いて開蓋を防止する如く上端を係合し、且つ前
記係合を解除すべく内方への押込みが可能な係合片15を
設けてなる合成樹脂製の噴出キャップであって、上記係
合片15形成位置の蓋体周壁10外面に押上用の突部を設け
るとともに、係合片15を押し込んだ指の上方へのスライ
ドを可能に且つ該指による突部19を押上げての開蓋が可
能に構成した。
Description
る。 【0002】 【従来の技術】噴出キャップとして有頂筒状をなすキャ
ップ本体と、該本体に開閉可能に設けた蓋体とからなる
合成樹脂製のものが極一般的な形態として知られてい
る。これらは、容器体等の口部に装着し、キャップ本体
頂部に設けた噴出口より液を噴出する如く構成したもの
である。 【0003】これら従来の噴出キャップでは開蓋操作が
容易であるため、蓋体の不正開放や幼児によるいたずら
等がしばしば発生し、噴出口周囲の汚れの発生とか、内
容物の不正流出とか、内容液の品質劣化等が生じるとい
う問題点があった。 【0004】そこでこの様な問題点を解決すべく、優れ
た噴出キャップが提案されている。このキャップは蓋体
の開放をキャップ本体に対する一定の操作を経なければ
達成できないようにし、不正開放発生を防止するととも
に、確実な密閉性を得られるようにしたものである。 【0005】該噴出キャップは、容器の口部に密に組み
付く有頂筒形状をなす組み付き部を有し、頂板の周端縁
から延設した外鍔の延出端から短筒状の垂下筒片を垂下
設し、該垂下筒片の下端から外鍔状の外フランジを介し
てスカート筒を垂下設し、外鍔と垂下筒片と外フランジ
とスカート筒との組み合わせ物の側部に切欠を設けて弾
片を起立状に残存形成し、該弾片の上端に係止片を突出
設したキャップ本体と、該キャップ本体の後端部にヒン
ジ部により開閉回動可能にヒンジ結合され、垂下筒片に
外嵌する周壁の側部に、係止片が内方から嵌入する係止
孔を設けた蓋体とから構成された合成樹脂製のものであ
る。 【0006】上記噴出キャップは、弾片を押し込んで係
止片を係止孔から外した後、操作形態の異なる開蓋を行
うため、不正使用や誤使用の虞が少なく、蓋体が妄りに
開姿勢となることがない。その結果、内容液が不正に流
出して周囲を汚すとか、蒸発により内容液が劣化すると
か、噴出口の周囲に誇り等が付着する等の不都合の発生
を確実に防止することができる等の格別の効果を発揮で
きるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不正使
用や誤使用をあまり考慮する必要のない状態での使用の
場合には、いちいち弾片を押した後別の手で開蓋する煩
わしさが伴い、また片手が不自由な人が使用する際にも
不便である。 【0008】本発明は上記した点に鑑みなされたもの
で、上記した従来の噴出キャップの如き効果を発揮する
ことができるとともに、簡単な操作により片手での開蓋
が容易に行える噴出キャップを提案するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本請求項1発明の噴出キ
ャップは、上記課題を解決するため、頂部に噴出口4を
設けるとともに、下端を開口した有頂筒状をなすキャッ
プ本体2と、該本体に開閉可能に設けた蓋体3とを備
え、キャップ本体周壁5から頂壁6縁部に亘り帯状に画
成するとともに、閉蓋状態の蓋体周壁10とその内側に於
いて開蓋を防止する如く上端を係合し、且つ、前記係合
を解除すべく内方への押込みが可能な係合片15を設けて
なる合成樹脂製の噴出キャップであって、上記係合片15
形成位置の蓋体周壁10外面に押上用の突部19を設けると
ともに、係合片15を押し込んだ指の上方へのスライドを
可能に且つ該指による突部19を押し上げての開蓋が可能
に構成してなることを特徴とする噴出キャップとして構
成した。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【0011】本発明の噴出キャップ1は合成樹脂製で、
キャップ本体2と、蓋体3とを備えている。 【0012】キャップ本体2は、頂部に噴出口4備えた
有頂で下端を開口した筒状をなし、容器体等の口部に嵌
着して使用する。図示例では、横長楕円筒状の周壁5上
端縁より頂壁6を延設するとともに、頂壁6前部に噴出
口4を開口している。この噴出口4は、ドーム状の突部
の前面に開口している。また、周壁5の上端部は内向き
フランジ7を介して縮径した縮径部5aに形成しており、
この縮径部5a外周に蓋体3の周壁が嵌合する如く構成し
ている。更に、頂壁6裏面中央部に噴出口4と連通する
短いシール筒8と、該シール筒8外方所定位置に長い嵌
合筒9を垂設しており、両筒間に容器体等の口部を液密
に嵌合する如く構成している。 【0013】蓋体3は、キャップ本体2に開閉可能に設
けたもので、その後部下端をキャップ本体2の後部上端
に薄肉ヒンジ等により回動可能に連結したものが採用さ
れる。また、単に薄肉ヒンジ等により回動可能に連結し
たものの外に、蓋体3を所定角度まで開くと開方向へ付
勢されてそれ以降自動的に開蓋し、また、開蓋状態から
所定角度まで閉じると閉方向へ付勢されてそれ以降自動
的に閉蓋する所謂弾性反転機構を備えた連結手段を用い
たものも使用できる。 【0014】図示例に於いて蓋体3はキャップ本体2と
合成樹脂により一体に形成されており、キャップ本体2
の縮径部5a外周に下端を嵌合させた周壁10の上端縁より
頂壁11を延設した伏皿状をなし、周壁10の後部下端とキ
ャップ本体2の後部上端を薄肉ヒンジ12により連結する
とともに、その両側に於いてそれぞれ上下端縁を薄肉ヒ
ンジで連結した一対の弾性板13を設けており、これら薄
肉ヒンジと弾性板とで公知の弾性反転機構を構成してい
る。更に、頂壁15裏面所定位置には上記ドーム状突部に
嵌合して噴出口4を閉塞する栓筒14を一体に垂設してい
る。 【0015】本発明では、蓋体3の不正開放の防止等の
目的でキャップ本体2に係合片15を設けている。該係合
片15は、キャップ本体周壁5から頂壁6縁部に亘り帯状
に画成するとともに、閉蓋状態の蓋体周壁とその内側に
於いて開蓋を防止する如く上端を係合し、且つ、前記係
合を解除すべく内方への押込みが可能に構成している。 【0016】図示例では、キャップ本体前部に於いて、
周壁5下部より頂壁6縁部に至る帯状の窓孔16を備え、
該窓孔16内に係合片15を押込み可能に立設している。係
合片15は、窓孔16下面に下端縁を一体に連結したもの
で、キャップ本体周壁5に沿って立設した縦長板状をな
し、上端部外面を蓋体3の嵌合が可能に内方へ縮径し、
該縮径部分外面に係合突起17を突設し、該係合突起17
を、蓋体3の周壁10前部所定位置に穿設した係合孔18に
係合可能に構成している。尚、この係合孔18に代えて係
合凹部を設けても良い。 【0017】また、本発明では上記係合片15形成位置の
蓋体周壁10外面に押上用の突部19を突設するとともに、
係合片15を押込んだ指の上方へのスライドを可能に且つ
該指による押上用の突部19を押上げての開蓋が可能に構
成している。 【0018】上記突部19は、蓋体3の押上げが可能であ
れば、係合片15形成位置の蓋体周壁10外面のどの位置に
突設しても良く、図1の実施例の如く、蓋体周壁10外面
の上端部に設けることも、或いは図6の実施例に示す如
く、蓋体周壁10外面の下端部に設けることも、或いはそ
の中間部に設けることも可能である。また、その突部19
の形態も、図1や図6に示す如き通常の突起形態のもの
に限らず、図7に示す如く、蓋体周壁10外面に形成した
複数の突条形態の突部19b であっても良い。この場合に
は、突部前面を押圧しつつ摩擦力により蓋体3を開蓋す
る。また、これらを併用することも可能であり、例え
ば、複数の突条形態の突部19b の上方に突起状の突部19
a を突設しても良い。 【0019】係合片15を押し込んだ指の上方へのスライ
ドを可能に且つ上記突部19を押し上げての開蓋が可能な
構成とは、上記突部19が蓋体周壁10下端部以外にある場
合に、係合片15を充分押し込んだ際に、その前面が蓋体
周壁10の前面と略同位置となる如く押し込み幅や肉厚な
どの各要件を調整する。また、上記突部19が蓋体周壁10
の下端部にある場合には、係合片15を充分押し込んだ際
に、その前面が突部19を押上げ可能な位置に存在する如
く各要件を調整する。 【0020】上記の如き噴出キャップ1を使用する場合
に付いて説明する。噴出キャップ1は、上記シール内筒
8及び嵌合筒9間に容器体A等の口部20を嵌着させて液
密に装着する。使用に当たっては、係合片15を内方へ押
込み、係合突起17を係合孔18から外した後、係合片15を
押し込んだ指を上方へスライドさせ、突部19を押し上げ
ることにより蓋体3を開き、液の噴出を行う。従って、
通常は係合片15を押し込んだだけでは蓋体3は開かず、
幼児のいたずらや、不用意な開蓋を防止することがで
き、一方、そのままの状態で指を上方へスライドさせれ
ば片手での開蓋が可能であり、片方の手が不自由な人に
も容易に開蓋できる如く構成している。使用後は係合突
起17と係合孔18とを嵌合させて閉蓋することができる。
尚、上記実施例では、噴出キャップ1を液の噴出の際に
用いているが、液の注出の際に用いることも可能であ
り、その際には噴出口の形態等を変えることが望まし
い。 【0021】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明噴出キャップ
は、既述構成としたことにより、幼児等のいたずらによ
る不正開放を防止でき、液の不都合な漏出を防止できる
ものである。また、使用者が不正開放を心配する必要の
無い人である場合には容易な蓋体3の開閉操作を行える
ものであり、しかも、片手での開蓋操作を行えるもので
ある。
プ本体周壁,6…キャップ本体頂壁,10…蓋体周壁,15
…係合片,19…押上用の突部,
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】頂部に噴出口4を設けるとともに、下端を
開口した有頂筒状をなすキャップ本体2と、該本体に開
閉可能に設けた蓋体3とを備え、キャップ本体周壁5か
ら頂壁6縁部に亘り帯状に画成するとともに、閉蓋状態
の蓋体周壁10とその内側に於いて開蓋を防止する如く上
端を係合し、且つ、前記係合を解除すべく内方への押込
みが可能な係合片15を設けてなる合成樹脂製の噴出キャ
ップであって、上記係合片15形成位置の蓋体周壁10外面
に押上用の突部19を設けるとともに、係合片15を押し込
んだ指の上方へのスライドを可能に且つ該指による突部
19を押し上げての開蓋が可能に構成してなることを特徴
とする噴出キャップ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001255786A JP4141668B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 噴出キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001255786A JP4141668B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 噴出キャップ |
Publications (2)
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---|---|
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JP4141668B2 JP4141668B2 (ja) | 2008-08-27 |
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006182423A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ヒンジキャップ |
JP2007008553A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Taisho Pharm Ind Ltd | 容器のキャップ |
JP2007045421A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Yoshida Industry Co Ltd | 改ざん防止機能付きヒンジキャップ |
JP2008517848A (ja) * | 2004-10-27 | 2008-05-29 | オウエンス−イリノイズ クロージャー インコーポレイテッド | 不正開封防止小出しクロージャー、パッケージ及び製造方法 |
JP2009040510A (ja) * | 2008-11-28 | 2009-02-26 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 蓋体付きキャップ |
-
2001
- 2001-08-27 JP JP2001255786A patent/JP4141668B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4592415B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2010-12-01 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
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