JP2565454B2 - 水を使わない歯みがき用ペースト状食品 - Google Patents

水を使わない歯みがき用ペースト状食品

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JP2565454B2
JP2565454B2 JP4185644A JP18564492A JP2565454B2 JP 2565454 B2 JP2565454 B2 JP 2565454B2 JP 4185644 A JP4185644 A JP 4185644A JP 18564492 A JP18564492 A JP 18564492A JP 2565454 B2 JP2565454 B2 JP 2565454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を使わない歯みがき
用ペースト状食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯みがきの方法は、概ね次のごと
きものである。 a.練りはみがき、粉はみがきなど(以後これらを歯み
がき材と略称する。)を、歯みがきの都度、歯ブラシに
付けて歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。 b.歯みがき材を少量予め付着させた、使いすて歯ブラ
シで歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。これら従来
の歯みがきの方法では、歯みがき材が、洗剤、研磨材な
ど人体が口から摂取してはいけない物質を含んでいるた
めに、水で口をすすいで、その水を吐きすてていた。そ
のため、歯をみがく時には、給水と排水が必要であり、
旅客機、寝台車など洗面所の設備が貧弱な乗物では、
朝、洗面所に人が一時に集中し、順番を待って、歯をみ
がき、顔を洗うことを余儀無くされていた。また、動け
ない病人には、すずぎ水をもっていき、すすいだ水をと
りさげてやる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとずる課題】本発明はすすぎ水なし
で歯をみがく歯みがきに関するものであり、次の課題を
解決しようとする。歯みがきの前から口の中に存在して
いた臭気をもった唾液および歯みがきの結果歯から掻き
落とされた付着物および歯みがき中に分泌された唾液お
よび前記のペースト状の食品の混合物(以後これを混合
唾液と略称する。)を a.体外に吐出し、吐出した後も口をすすがない。ま
た、状況により、 b.歯みがき中もしくは歯みがき後にそのまま飲込む。
ことができるようにしようとする。歯みがき用ペースト
状食品(以後これを歯みがき用ペーストと略称する。)
の成分としては、デンプンのりを利用するが、その際、
つぎの課題を解決しなければならない。 課題1. 歯みがき後、水で口をすすがないとすると、歯の表面に
は歯みがき用ペーストの甘味料の一部がそのまま残る。
このため、歯みがき用ペーストには、砂糖のように虫歯
の原因となる甘味料は使用できない。 課題2. 実験によれば、香味付けを例えばハッカ水で適当におこ
なえば、混合唾液を吐出した後、特に口をすすがなくて
も口の中は十分に爽快となる。従って、爽快感確保のた
めにはすすぎ水は必要ないが、吐出した混合唾液を排水
設備の貧弱な病床や乗物の中で簡便に処理する工夫はど
うしても必要である。 課題3. 本発明の主目的はすすぎ水なしに混合唾液を吐出すこと
にあるが、その際、少量の混合唾液が口の中に残るの
で、これを飲込む必要がある。また幼児が歯をみがく時
など、状況によっては、混合唾液の全部を飲込む場面も
予想される。混合唾液を不快感なく飲込めるようにする
ためには、歯みがき用ペーストに香味付けをすると共
に、なるべく濃い味付けをすることが望ましい。実験に
よれば、例えば甘味度が砂糖の約40%といわれるパラ
チノースでは、歯みがき用ペースト中に飽和量以上を混
入しても、混合唾液の味が薄く、そのまま飲込むには少
し気持ちがわるい状況であった。つまり、甘味付けが薄
味であれば、混合唾液を飲込みにくい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、つぎの手段
により課題を解決した。 1.課題1を解決するための手段 本発明の歯みがき用ペーストの甘味付けには、マルチト
ール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの低う
蝕性の甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を組合
わせて使用する。 2.課題2を解決するための手段 すすぎ水を使用しないとき、実測によれば、混合唾液の
量は4ml〜5mlにすぎないので、混合唾液をティシ
ュペーパーもしくは布もなどに吐出して、拭きとる。 3.課題3を解決するための手段 上記した低う蝕性の甘味料の甘味度は概して低い。その
中で、マルチトールは甘味度が比較的高く、一種類だけ
で歯みがき用ペーストの濃い味付けが可能である。マル
チトール以外の低う蝕性甘味料を使用する場合には、ス
テビオサイド、グリチルリチン、アスパルテーム、ソー
マチン、モネリン、グリチルリチン酸ナトリウムなどの
高甘味度甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を混
合したものと組合わせて、甘味の濃い味付けをする方法
がある。
【0005】
【作用】1.歯ブラシに歯みがき用ペーストをつける。 歯みがき用ペーストは、成分はデンプンのりをベースと
し、これに香味付けと甘味付けを行ったものである。香
味付けは清涼感をもたせるために、ハッカの風味、梅干
の風味、果物の風味、その他漢方の薬剤の風味などをつ
ける。甘味付けは 課題1を解決するための手段、課題
2を解決するための手段、の項目で述べたように、マル
チトール、パラヂノース、フラクトオリゴ糖、ガラクト
オリゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの
低う蝕性の甘味料を用い、要すればステビオサイド、グ
リチルリチン、アスパルテーム、ソーマチン、モネリ
ン、グリチルリチン酸ナトリウムなどの高甘味度甘味料
を併用して、必要な甘味度を確保する。混合唾液を飲込
む際の不快感を減らすには、歯みがき用ペーストの味付
けを濃くする方法と香味付けを濃くする方法がある。香
味付けを濃くする方法では、例えばハッカによる香味付
けを次第に濃くしていくと、混合唾液を飲込む際の不快
感は減少してくるが、一方で飲込んだ後で胃の具合がわ
るくなり、食欲がなくなってくることがある。したがっ
て、混合唾液を不快感なく飲込めるようにするために
は、香味付けには限界を設け、味付け、とくに甘味付け
を濃くするのがよい。なお、歯ブラシ、歯みがき用ペー
スト、ティシュペーパーを一つの袋に詰めて、混合唾液
を吐出す準備を整えた商品などでは、混合唾液を飲込む
ケースはありえないので、飲込みの際の不快感を減らす
ための、甘味付けの強化は必要ない。また、この場合は
香味付けは自由に設定すればよい。歯みがき用ペースト
は取扱いに便利なように、一回分または数回分の使用量
をチューブまたは小型の容器または小型の袋に詰めてお
く。歯みがき用ペーストをチューブまたは小型の容器ま
たは小型の袋から取出して歯ブラシにつける。
【0006】2.歯みがき用ペーストをつけた歯ブラシ
を使って歯をみがく。 歯みがきの前から口の中に存在していた臭気をもった唾
液と歯みがきの結果歯から掻き落とされた付着物と歯み
がき用ペーストは、歯みがき中に分泌された新しい唾液
に混合されて溶ける。歯みがき用ペースト〜3mlを歯
ブラシにつけて歯みがきを行った実施例では、混合唾液
は4ml〜5mlであった。なお、本発明者は、デンプ
ンのりを成分とする歯みがき用ペーストを用いて歯をみ
がけば、歯みがき中にのりが急速に老化し、のりの中の
水分が分離するという現象を発見した。その結果、歯み
がき用ペーストが液化し、その液が、歯の付着物のブラ
シによる洗滌を容易にすることが判明した。
【0007】3.混合唾液をティシュペーパー等に吐出
して、拭きとる。 混合唾液の量は上記のように比較的少ないので、ティシ
ュペーもしくは布などに吐出して、簡単に拭きとること
ができる。その際、混合唾液が口の中に少量残るが、混
合唾液が甘く、爽やかなものであるため、水で口をすす
がなくても、歯みがきの爽快感がえられる。なお、前述
の如く、混合唾液を吐出してティシュペーパーなどで拭
きとることがはっきりしている場合には、甘味付けを濃
くする必要はなく、香味付けにも限界を設ける必要はな
い。
【0008】
【実施例】デンプンのりを歯みがき用ペーストの主成分
とした実施例を述べる。 1.材料 デンプンのりの場合、保管中の老化防止のために (1).デンプンとして、デンプンを化学的に処理し
た、架橋デンプン(物質名:ヒドロキシプロピルジスタ
ーチフォスフェイト,FARINEX VA70Cとい
う商品名で、松谷化学工業株式会社(本社:伊丹市北伊
丹)より発売されている。主として菓子パンの材料とし
て使用されている。)を使用した。 (2).糖、糖アルコールも老化防止効果をもつので、
低う蝕性甘味料でもある、マルチトール、パラチノー
ス、パラチノースとアスパルテームの混合物を甘味料を
兼ねて使用した。なお、香味料としてはハッカ水を使用
した。実施例に使用したサンプルの成分(重量g) サンプルA: 架橋デンプン 15, マルチトール 20, 水 100, ハッカ水 少々 サンプルB: 架橋デンプン 15, パラチノース 30 水 100, ハッカ水 少々 サンプルC: 架橋デンプン 15, 水 92, パラチノース 20, ハッカ水 少々, アスパルテームの1%水溶液 8,
【0009】2.製法 材料を鍋に入れて混ぜあわせ、撹拌しながら90℃くら
いの温度で加熱し、糊化したところで、ハッカ水を好み
の量だけ振りかけて混ぜる。
【0010】3.歯みがき実施結果の評価 歯みがきを実施した結果を、4名の評価者が、官能にも
とづく評価を行った結果はつぎの通りである。 (サンプルA) (サンプルB) (サンプルC) 香味付け ハッカ水 ハッカ水 ハッカ水 甘味付け マルチトール パラチノース パラチノースおよび アスパルテーム 混合唾液を飲込 なし あり なし むときの不快感 混合唾液を吐出 した後の口の中 十分あり 十分あり 十分あり の爽快感 歯みがきとして 優 良 優 の全体評価
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、水を使わなくても歯をみがくことがで
き、つぎのような効果をもたらす。旅客機、寝台車など
洗面所の設備が貧弱な乗物のみならず、登山、ヨットな
ど水の入手が制限される場所でも、歯をみがくことがで
きる。病院では、寝たきりの患者にすすぎ水を持ってい
き、すすいだ水を取下げる作業をなくすることができ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デンプンのりを成分とする、歯みがき用
    ペースト状食品。
  2. 【請求項2】 マルチトール、パラチノース、フラクト
    オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラクチトール、カップリ
    ングシュガーのうち一種類もしくは複数の種類を甘味料
    として含む、請求項1に記載の歯みがき用ペースト状食
    品。
  3. 【請求項3】 請求項2の甘味料に、ステビオサイド、
    グリチルリチン、アスパルテーム、ソーマチン、モネリ
    ン、グリチルリチン酸ナトリウムのうち一種類もしくは
    複数の種類を混合したものを、甘味料として含む、請求
    項1に記載の歯みがき用ペースト状食品。
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JPH04139117A (ja) * 1990-09-28 1992-05-13 Lion Corp 口腔用組成物

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