JPH072638A - 水を使わない歯みがきの方法と歯みがき用ペースト 状食品 - Google Patents

水を使わない歯みがきの方法と歯みがき用ペースト 状食品

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JPH072638A
JPH072638A JP4185644A JP18564492A JPH072638A JP H072638 A JPH072638 A JP H072638A JP 4185644 A JP4185644 A JP 4185644A JP 18564492 A JP18564492 A JP 18564492A JP H072638 A JPH072638 A JP H072638A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] すすぎ水を使用しないで歯をみがく [構成] 人体が口から摂取しても差支えない物質から
なる、ペースト状の食品(歯みがき用ペーストと略称す
る)を歯ブラシにつけて歯をみがく。歯みがき用ペース
トには、爽快な香味付けと低う蝕性の甘味料で味付けが
してある。歯みがきの前の不快な臭気をもった唾液、歯
から掻き落とされた付着物、歯みがき中に分泌された唾
液、それに歯みがき用ペーストがまじった、混合唾液を
ティシュペーパーなどに吐出して、拭きとる。口をすす
ぐ必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】 [0001] [産業上の利用分野]本発明は、水を使わない歯みがき
の方法と歯みがき用ペースト状食品に関するものであ
る。
[0002] [従来の技術]従来の歯みがきの方法は、概ね次のごと
きものである。
a.練りはみがき、粉はみがきなど(以後これらを歯み
がき材と略称する。)を、歯みがきの都度、歯ブラシに
付けて歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。
b.歯みがき材を少量予め付着させた、使いすて歯ブラ
シで歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。これら従来
の歯みがきの方法では、歯みがき材が、洗剤、研磨材な
ど人体が口から摂取してはいけない物質を含んでいるた
めに、水で口をすすいで、その水を吐きすてていた。そ
のため、歯をみがく時には、給水と排水が必要であり、
旅客機、寝台車など洗面所の設備が貧弱な乗物では、
朝、洗面所に人が一時に集中し、順番を待って、歯をみ
がき、顔を洗うことを余儀無くされていた。また、動け
ない病人には、すすぎ水をもっていき、すすいだ水をと
りさげてやる必要があった。
[0003] [発明が解決しようとする課題]本発明はすすぎ水なし
で歯をみがく方法に関するものであり、次の課題を解決
しようとする。歯みがきの前から口の中に存在していた
臭気をもった唾液および歯みがきの結果歯から掻き落と
された付着物および歯みがき中に分泌された唾液および
前記のペースト状の食品の混合物(以後これを混合唾液
と略称する。)を a.体外に吐出し、吐出した後も口をすすがない。ま
た、状況により、 b.歯みがき中もしくは歯みがき後にそのまま飲込む。
ことができるようにしようとする。歯みがき用ペースト
状食品(以後これを歯みがき用ペーストと略称する。)
の成分としては、乳製品のペースト、植物性タンパク質
のペースト、デンプンのりなどが利用可能であるが、ど
の物質を成分に利用する場合でも、つぎの課題を解決し
なければならない。
課題1.歯みがき後、水で口をすすがないとすると、歯
の表面には歯みがき用ペーストの甘味料の一部がそのま
ま残る。このため、歯みがき用ペーストには、砂糖のよ
うに虫歯の原因となる甘味料は使用できない。
課題2.実験によれば、香味付けを例えばハッカ水で適
当におこなえば、混合唾液を吐出した後、特に口をすす
がなくても口の中は十分に爽快となる。従って、爽快感
確保のためにはすすぎ水は必要ないが、吐出した混合唾
液を排水設備の貧弱な病床や乗物の中で簡便に処理する
工夫はどうしても必要である。
課題3.本発明の主目的はすすぎ水なしに混合唾液を吐
出すことにあるが、その際、少量の混合睡液が口の中に
残るので、これを飲込む必要がある。また幼児が歯をみ
がく時など、状況によっては、混合唾液の全部を飲込む
場面も予想される。混合唾液を不快感なく飲込めるよう
にするためには、歯みがき用ペーストに香味付けをする
と共に、なるべく濃い味付けをすることが望ましい。実
験によれば、例えば甘味度が砂糖の約40%といわれる
パラチノースでは、歯みがき用ペースト中に飽和量以上
を混入しても、混合唾液の味が薄く、そのまま飲込むに
は少し気持ちがわるい状況であった。つまり、甘味付け
が薄味であれば、混合唾液を飲込みにくい。
[0004] [課題を解決するための手段]本発明では、つぎの手段
により課題を解決した。
1.課題1を解決するための手段 本発明の歯みがき用ペーストの甘味付けには、マルチト
ール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの低う
蝕性の甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を組合
わせて使用する。
2.課題2を解決するための手段 すすぎ水を使用しないとき、実測によれば、混合唾液の
量は4cc〜5ccにすぎないので、混合唾液をチリ紙
もしくはティシュペーパーもしくは吸取紙もしくは布も
しくは不織布もしくは高吸水性のナプキンに吐出して、
拭きとる。
3.課題3を解決するための手段 上記した低う蝕性の甘味料の甘味度は概して低い。その
中で、マルチトールは甘味度が比較的高く、一種類だけ
で歯みがき用ペーストの濃い味付けが可能である。マル
チトール以外の低う蝕性甘味料を使用する場合には、ス
テビオサイド、グリチルリチン、アスパルテーム、ソー
マチン、モネリン、グリチルリチン酸ナトリウムなどの
高甘味度甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を混
合したものと組合わせて、甘味の濃い味付けをする方法
がある。
[0005] [作用] 1.歯ブラシに歯みがき用ペーストをつける。歯みがき
用ペーストは、人体が口から摂取しても差支えない物質
からなる食品で、成分は、乳製品のペースト、植物性タ
ンパク質のペースト、デンプンのりのうちいずれか一つ
もしくは複数のものを混合したものをべースとし、これ
に香味付けと甘味付けを行ったものである。場合によっ
ては、これに薬品もしくは栄養剤を混入する。香味付け
は清涼感をもたせるために、ハッカの風味、梅干の風
味、果物の風味、その他漢方の薬剤の風味などをつけ
る。甘味付けは 課題1を解決するための手段、課題2
を解決するための手段、の項目で述べたように、マルチ
トール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオ
リゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの低
う蝕性の甘味料を用い、要すればステビオサイド、グリ
チルリチン、アスパルテーム、ソーマチン、モネリン、
グリチルリチン酸ナトリウムなどの高甘味度甘味料を併
用して、必要な甘味付けを行う。混合唾液を飲込む際の
不快感を減らすには、歯みがき用ペーストの味付けを濃
くする方法と香味付けを濃くする方法がある。香味付け
を濃くする方法では、例えばハッカによる香味付けを次
第に濃くしていくと、混合唾液を飲込む際の不快感は減
少してくるが、一方で飲込んだ後で胃の具合がわるくな
り、食欲がなくなってくることがある。したがって、混
合唾液を不快感なく飲込めるようにするためには、香味
付けには限界を設け、味付け、とくに甘味付けを濃くす
るのがよい。なお、歯ブラシ、歯みがき用ペースト、テ
ィシュペーパーを一つの袋に詰めて、混合唾液を吐出す
準備を整えた商品などでは、混合唾液を飲込むケースは
ありえないので、飲込みの際の不快感を減らすための、
甘味付けの強化は必要ない。また、この場合は香味付け
は自由に設定すればよい。但し、病人用では医者の指示
にしたがった香味付けと味付けを行う。歯みがき用ペー
ストは取扱いに便利なように、一回分または数回分の使
用量をチューブまたは小型の容器または小型の袋に詰め
ておく。歯みがき用ペーストをチューブまたは小型の容
器または小型の袋から取出して歯ブラシにつける。
[0006] 2.歯みがき用ペーストをつけた歯ブラシを使って歯を
みがく。歯みがきの前から口の中に存在していた臭気を
もった唾液と歯みがきの結果歯から掻き落とされた付着
物と歯みがき用ペーストは、歯みがき中に分泌された新
しい唾液に混合されて溶ける。歯みがき用ペースト3c
cを歯ブラシにつけて歯みがきを行った実施例では、混
合唾液は4cc〜5ccであった。なお、本発明者は、
デンプンのりを成分とする歯みがき用ペーストを用いて
歯をみがけば、歯みがき中にのりが急速に老化し、のり
の中の水分が分離するという現象を発見した。その結
果、歯みがき用ペーストが液化し、その液が、歯の付着
物のブラシによる洗滌を容易にすることが判明した。
[0007] 3.混合唾液をティシュペーパー等に吐出して、拭きと
る。混合唾液の量は上記のように比較的少ないので、チ
リ紙もしくはティシュペーパーもしくは吸取紙もしくは
布もしくは不織布もしくは高吸水性のナプキンに吐出し
て、簡単に拭きとることができる。その際、混合唾液が
口の中に少量残るが、混合唾液が甘く、爽やかなもので
あるため、水で口をすすがなくても、歯みがきの爽快感
がえられる。なお、前述の如く、混合唾液を吐出してテ
ィシュペーパーなどで拭きとることがはっきりしている
場合には、甘味付けを濃くする必要はなく、香味付けに
も限界を設ける必要はない。
[0008] [実施例]デンプンのりを歯みがき用ペーストの主成分
とした実施例を述べる。
1.材料 デンプンのりの場合、保管中の老化防止のために (1).デンプンとして、コンスターチを化学的に処理
したエステル化デンプン(学名:ヒドロキシプロピルジ
スターチフォスフェイト)を使用した。
(2).糖、糖アルコールも老化防止効果をもつので、
低う蝕性甘味料でもある、マルチトール、パラチノー
ス、パラチノースとアスパルテームの混合物を甘味料を
兼ねて使用した。なお、香味料としてはハッカ水を使用
した。
実施例に使用したサンプルの成分(重量g) サンプルA: エステル化デンプン15,マルチトー
ル 20, 水 100,ハッカ水 少々 サンプルB: エステル化デンプン15,パラチノー
ス 30 水 100,ハッカ水 少々 サンプルC: エステル化デンプン15, 水 9
2,パラチノース 20, ハッカ水 少々,アスパ
ルテームの1%水溶液 8, [0009] 2.製法 材料を鍋に入れて混ぜあわせ、撹拌しながら90℃くら
いの温度で加熱し、糊化したところで、ハッカ水を好み
の量だけ振りかけて混ぜる。
[0010] 3.歯みがき実施結果の評価 歯みがきを実施した結果を、4名の評価者が、官能にも
とずく評価を行った結果はつぎの通りである。
[0011] [発明の効果]本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、水を使わなくても歯をみがくことがで
き、つぎのような効果をもたらす。旅客機、寝台車など
洗面所の設備が貧弱な乗物のみならず、登山、ヨットな
ど水の入手が制限される場所でも、歯をみがくことがで
きる。病院では、寝たきりの患者にすすぎ水を持ってい
き、すすいだ水を取下げる作業をなくすることができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を使わない歯みがき
の方法と歯みがき用ペースト状食品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の歯みがきの方法は、概ね次のごと
きものである。 a.練りはみがき、粉はみがきなど(以後これらを歯み
がき材と略称する。)を、歯みがきの都度、歯ブラシに
付けて歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。 b.歯みがき材を少量予め付着させた、使いすて歯ブラ
シで歯をみがき、後で水で口をすすぐ方法。 これら従来の歯みがきの方法では、歯みがき材が、洗
剤、研磨材など人体が口から摂取してはいけない物質を
含んでいるために、水で口をすすいで、その水を吐きす
てていた。そのため、歯をみがく時には、給水と排水が
必要であり、旅客機、寝台車など洗面所の設備が貧弱な
乗物では、朝、洗面所に人が一時に集中し、順番を待っ
て、歯をみがき、顔を洗うことを余儀無くされていた。
また、動けない病人には、すすぎ水をもっていき、すす
いだ水をとりさげてやる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はすすぎ水なし
で歯をみがく方法に関するものであり、次の課題を解決
しようとする。歯みがきの前から口の中に存在していた
臭気をもった唾液および歯みがきの結果歯から掻き落と
された付着物および歯みがき中に分泌された唾液および
前記のペースト状の食品の混合物(以後これを混合唾液
と略称する。)を a.体外に吐出し、吐出した後も口をすすがない。ま
た、状況により、 b.歯みがき中もしくは歯みがき後にそのまま飲込む。 ことができるようにしようとする。歯みがき用ペースト
状食品(以後これを歯みがき用ペーストと略称する。)
の成分としては、乳製品のペースト、植物性タンパク質
のペースト、デンプンのりなどが利用可能であるが、ど
の物質を成分に利用する場合でも、つぎの課題を解決し
なければならない。 課題1.歯みがき後、水で口をすすがないとすると、歯
の表面には歯みがき用ペーストの甘味料の一部がそのま
ま残る。このため、歯みがき用ペーストには、砂糖のよ
うに虫歯の原因となる甘味料は使用できない。 課題2.実験によれば、香味付けを例えばハッカ水で適
当におこなえば、混合唾液を吐出した後、特に口をすす
がなくても口の中は十分に爽快となる。従って、爽快感
確保のためにはすすぎ水は必要ないが、吐出した混合唾
液を排水設備の貧弱な病床や乗物の中で簡便に処理する
工夫はどうしても必要である。 課題3.本発明の主目的はすすぎ水なしに混合唾液を吐
出すことにあるが、その際、少量の混合唾液が口の中に
残るので、これを飲込む必要がある。また幼児が歯をみ
がく時など、状況によっては、混合唾液の全部を飲込む
場面も予想される。混合唾液を不快感なく飲込めるよう
にするためには、歯みがき用ペーストに香味付けをする
と共に、なるべく濃い味付けをすることが望ましい。実
験によれば、例えば甘味度が砂糖の約40%といわれる
パラチノースでは、歯みがき用ペースト中に飽和量以上
を混入しても、混合唾液の味が薄く、そのまま飲込むに
は少し気持ちがわるい状況であった。つまり、甘味付け
が薄味であれば、混合唾液を飲込みにくい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、つぎの手段
により課題を解決した。 1.課題1を解決するための手段 本発明の歯みがき用ペーストの甘味付けには、マルチト
ール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの低う
蝕性の甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を組合
わせて使用する。 2.課題2を解決するための手段 すすぎ水を使用しないとき、実測によれば、混合睡液の
量は4cc〜5ccにすぎないので、混合唾液をチリ紙
もしくはティシュペーパーもしくは吸取紙もしくは布も
しくは不織布もしくは高吸水性のナプキンに吐出して、
拭きとる。 3.課題3を解決するための手段 上記した低う蝕性の甘味料の甘味度は概して低い。その
中で、マルチトールは甘味度が比較的高く、一種類だけ
で歯みがき用ペーストの濃い味付けが可能である。マル
チトール以外の低う蝕性甘味料を使用する場合には、ス
テビオサイド、グリチルリチン、アスパルテーム、ソー
マチン、モネリン、グリチルリチン酸ナトリウムなどの
高甘味度甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を混
合したものと組合わせて、甘味の濃い味付けをする方法
がある。
【0005】
【作用】 1.歯ブラシに歯みがき用ペーストをつける。歯みがき
用ペーストは、人体が口から摂取しても差支えない物質
からなる食品で、成分は、乳製品のペースト、植物性タ
ンパク質のペースト、デンプンのりのうちいずれか一つ
もしくは複数のものを混合したものをベースとし、これ
に香味付けと甘味付けを行ったものである。場合によっ
ては、これに薬品もしくは栄養剤を混入する。香味付け
は清涼感をもたせるために、ハッカの風味、梅干の風
味、果物の風味、その他漢方の薬剤の風味などをつけ
る。甘味付けは 課題1を解決するための手段、課題2
を解決するための手段、の項目で述べたように、マルチ
トール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオ
リゴ糖、ラクチトール、カップリングシュガーなどの低
う蝕性の甘味料を用い、要すればステビオサイド、グリ
チルリチン、アスパルテーム、ソーマチン、モネリン、
グリチルリチン酸ナトリウムなどの高甘味度甘味料を併
用して、必要な甘味付けを行う。混合唾液を飲込む際の
不快感を減らすには、歯みがき用ペーストの味付けを濃
くする方法と香味付けを濃くする方法がある。香味付け
を濃くする方法では、例えばハッカによる香味付けを次
第に濃くしていくと、混合唾液を飲込む際の不快感は減
少してくるが、一方で飲込んだ後で胃の具合がわるくな
り、食欲がなくなってくることがある。したがって、混
合唾液を不快感なく飲込めるようにするためには、香味
付けには限界を設け、味付け、とくに甘味付けを濃くす
るのがよい。なお、歯ブラシ、歯みがき用ペースト、テ
ィシュペーパーを一つの袋に詰めて、混合唾液を吐出す
準備を整えた商品などでは、混合唾液を飲込むケースは
ありえないので、飲込みの際の不快感を減らすための、
甘味付けの強化は必要ない。また、この場合は香味付け
は自由に設定すればよい。但し、病人用では医者の指示
にしたがった香味付けと味付けを行う。歯みがき用ペー
ストは取扱いに便利なように、一回分または数回分の使
用量をチューブまたは小型の容器または小型の袋に詰め
ておく。歯みがき用ペーストをチューブまたは小型の容
器または小型の袋から取出して歯ブラシにつける。
【0006】2.歯みがき用ペーストをつけた歯ブラシ
を使って歯をみがく。歯みがきの前から口の中に存在し
ていた臭気をもった唾液と歯みがきの結果歯から掻き落
とされた付着物と歯みがき用ペーストは、歯みがき中に
分泌された新しい唾液に混合されて溶ける。歯みがき用
ペースト3ccを歯ブラシにつけて歯みがきを行った実
施例では、混合唾液は4cc〜5ccであった。なお、
本発明者は、デンプンのりを成分とする歯みがき用ペー
ストを用いて歯をみがけば、歯みがき中にのりが急速に
老化し、のりの中の水分が分離するという現象を発見し
た。その結果、歯みがき用ペーストが液化し、その液
が、歯の付着物のブラシによる洗滌を容易にすることが
判明した。
【0007】3.混合唾液をティシュペーパー等に吐出
して、拭きとる。混合唾液の量は上記のように比較的少
ないので、チリ紙もしくはティシュペーパーもしくは吸
取紙もしくは布もしくは不織布もしくは高吸水性のナプ
キンに吐出して、簡単に拭きとることができる。その
際、混合唾液が口の中に少量残るが、混合唾液が甘く、
爽やかなものであるため、水で口をすすがなくても、歯
みがきの爽快感がえられる。なお、前述の如く、混合睡
液を吐出してテイシュペーパーなどで拭きとることがは
っきりしている場合には、甘味付けを濃くする必要はな
く、香味付けにも限界を設ける必要はない。
【0008】
【実施例】デンプンのりを歯みがき用ペーストの主成分
とした実施例を述べる。 1.材料 デンプンのりの場合、保管中の老化防止のために (1).デンプンとして、コンスターチを化学的に処理
した、架橋デンプン(学名:ヒドロキシプロピルジスタ
ーチフォスフェイト)を使用した。 (2).糖、糖アルコールも老化防止効果をもつので、
低う蝕性甘味料でもある、マルチトール、パラチノー
ス、パラチノースとアスパルテームの混合物を甘味料を
兼ねて使用した。なお、香味料としてはハッカ水を使用
した。 実施例に使用したサンプルの成分(重量g) サンプルA: 架橋デンプン 15,マルチトール
20, 水 100,ハッカ水 少々 サンプルB: 架橋デンプン 15,パラチノース
30 水 100,ハッカ水 少々 サンプルC: 架橋デンプン 15, 水92,パ
ラチノース 20, ハッカ水 少々,アスパル
テームの1%水溶液 8,
【0009】2.製法 材料を鍋に入れて混ぜあわせ、撹拌しながら90℃くら
いの温度で加熱し、糊化したところで、ハッカ水少々を
好みの量だけ振りかけてまぜる。
【0010】3.歯みがき実施結果の評価 歯みがきを実施した結果を、4名の評価者が、官能にも
とずく評価を行つた結果はつぎの通りである。 の全体評価
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、水を使わなくても歯をみがくことがで
き、つぎのような効果をもたらす。旅客機、寝台車など
洗面所の設備が貧弱な乗物のみならず、登山、ヨットな
ど水の入手が制限される場所でも、歯をみがくことがで
きる。病院では、寝たきりの患者にすすぎ水を持ってい
き、すすいだ水を取下げる作業をなくすることができ
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、つぎの手段
により課題を解決した。 1.課題1を解決するための手段 本発明の歯みがき用ペーストの甘味付けには、マルチト
ール、ソルビトール、パラチノース、フラクトオリゴ
糖、ガラクトオリゴ糖、ラクチトール、カップリングシ
ュガーなどの低う蝕性の甘昧料のうち、一種類もしくは
複数の種類を組合わせて使用する。 2.課題2を解決するための手段 すすぎ水を使用しないとき、実測によれば、混合唾液の
量は4cc〜5ccにすぎないので、混合唾液をチリ紙
もしくはティシュペーパーもしくは吸取紙もしくは布も
しくは不織布もしくは高吸水性のナプキンに吐出して、
拭きとる。 3.課題3を解決するための手段 上記した低う蝕性の甘味料の甘味度は概して低い。その
中で、マルチトールは甘味度が比較的高く、一種類だけ
で歯みがき用ペーストの濃い味付けが可能である。マル
チトール以外の低う蝕性甘味料を使用する場合には、ス
テビオサイド、グリチルリチン、アスパルテーム、ソー
マチン、モネリン、グリチルリチン酸ナトリウムなどの
高甘味度甘味料のうち、一種類もしくは複数の種類を混
合したものと組合わせて、甘味の濃い味付けをする方法
がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [請求項1] 人体が口から摂取しても差支えない物質
    からなる、ペースト状の食品を、歯ブラシにつけて歯を
    みがき、歯みがき中もしくは歯みがき後、歯みがきの前
    から口の中に存在していた臭気をもった唾液および歯み
    がきの結果歯から掻き落とされた付着物および歯みがき
    中に分泌された唾液および前記のペースト状の食品の混
    合物を、チリ紙もしくはティシューペーパーもしくは吸
    取紙もしくは布もしくは不織布もしくは高吸水性のナプ
    キンに吐出して、拭きとる、歯みがきの方法。 [請求項2] デンプンのりを成分とする、歯みがき用
    ペースト状食品 [請求項3] マルチトール、パラチノース、フラクト
    オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラクチトール、カップリ
    ングシュガーのうち一種類もしくは複数の種類を甘味料
    として含む、歯みがき用ペースト状食品。 [請求項4] 請求項1の甘味料に、ステビオサイド、
    グリチルリチン、アスパルテーム、ソーマチン、モネリ
    ン、グリチルリチン酸ナトリウムのうち一種類もしくは
    複数の種類を混合したものを、甘味料として含む、歯み
    がき用ペースト状食品。
JP4185644A 1992-06-03 1992-06-03 水を使わない歯みがき用ペースト状食品 Expired - Lifetime JP2565454B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518032A (ja) * 1999-12-23 2003-06-03 デン−マット・コーポレーション 澱粉で増粘した非水系歯磨剤

Citations (5)

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