JP2565340B2 - カメラの変倍光学系制御装置 - Google Patents

カメラの変倍光学系制御装置

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JP2565340B2
JP2565340B2 JP13340387A JP13340387A JP2565340B2 JP 2565340 B2 JP2565340 B2 JP 2565340B2 JP 13340387 A JP13340387 A JP 13340387A JP 13340387 A JP13340387 A JP 13340387A JP 2565340 B2 JP2565340 B2 JP 2565340B2
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貴之 畑瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 技術分野 本発明は、カメラの変倍光学系制御装置に関し、より
詳細には、同一光軸上に配設された変倍レンズ群および
合焦レンズ群ならびにマクロレンズ群からなる変倍光学
系の全系焦点距離が該変倍レンズ群によって最短焦点距
離と最長焦点距離との間で任意に設定可能な変倍領域お
よび該マクロレンズ群によってマクロ撮影可能なマクロ
領域を有し、上記合焦レンズ群の合焦領域として無限遠
距離から至近距離に至る被写体距離に対応する上記光軸
上の無限遠位置から至近位置に至る変倍合焦領域および
該変倍合焦領域とほぼ重なるようにして存在するマクロ
撮影可能なマクロ合焦領域を有する撮影レンズを用いる
カメラの変倍光学系制御装置に関するものである。
(b) 従来技術 近年、レンズの多機能化によって、複数のレンズ群か
ら構成されたマクロ撮影が可能なマクロ領域を有する可
変焦点レンズがカメラの撮影レンズとして多用されてい
る。そして、測距部からの測距データに基づいて上記撮
影レンズを制御し、合焦操作を自動的に行う自動合焦機
能を有するカメラが広く普及している。一般にこのよう
なカメラにおいては、上記距離データに基づいて、上記
複数のレンズ群の一部を合焦レンズ群としてモータ等に
よって光軸上を移動させ合焦調整を行うように構成され
ている。また、上記各レンズ群の全てまたは一部を駆動
して上記撮影レンズを焦点可変領域(変倍領域)または
マクロ領域に設定(構成)し、さらに該変倍領域内の所
望の焦点距離または該マクロ領域の所定の焦点距離に設
定できるように構成されている。
また、上記合焦レンズ群が、上記変倍領域に対応する
変倍合焦領域の至近側終端に達してもなお合焦状態に至
らない場合、合焦の可能性がある方向を示す表示をし、
操作者にこれを告知せしめるように構成されている。従
って、このような場合、上記撮影レンズの設定を変倍領
域からマクロ領域に切換えるための切換スイッチ等を操
作することによってマクロ領域に設定できるように構成
され、また逆に、このマクロ領域から上記変倍領域に切
換える時も、上記切換スイッチを操作することによって
該変倍領域に設定できるように構成されている。
ところで、上記変倍領域における焦点距離の可変範囲
が、例えば、最長焦点距離として135mm(以下「テレ
側」という)から最短焦点距離として35mm(以下「ワイ
ド側」という)まであり、マクロ領域における所定の焦
点距離が80mmであり、これらの領域における各レンズ群
の動き(移動量)を決めるカム溝が、それぞれ上記テレ
側からマクロ領域に連接しているような上記撮影レンズ
の該マクロ領域から上記変倍領域への切換えはマクロ領
域の80mm→変倍領域の135mm、という順序で各レンズ群
は移動する。そして、一般には、このように変倍領域の
135mmに(テレ側終端)に達した時点で上記各レンズ群
の駆動を停止するように構成されている。しかしなが
ら、上記測距部からの測距データには、同一被写体距離
に対してバラツキがあり、特にテレ側においては焦点深
度が浅いため、このバラツキによって、例えば上記至近
側終橋に対応する被写体距離1.2mに位置する被写体の測
距データが1.3mであったり、マクロ領域に対応するマク
ロ合焦領域側の1.0mであったりして、誤情報となること
がある。そしてこの誤情報として測距データが1.0mであ
った場合、カメラの制御部はマクロ撮影可能と判定して
上述のようにマクロ撮影可能な方向を表示し、操作者が
上記切換スイッチを操作するまで、この状態を保持する
ことになる。つまり、操作者にあってはマクロ領域から
変倍領域に切換えたにもかかわらず、再度マクロ領域に
戻すことを促されて混乱することになるという問題があ
った。
また、一方、マクロ領域から変倍領域への切換に伴う
各レンズ群の移動の順序は、上述したとおりであるが、
この移動は、実際には、瞬時になされる動作であって、
この時、人間の目には、80mmに対応する画角から直接13
5mmに対応する画角に変化したように感じ、感覚的に不
自然であるという問題があった。
また各レンズ群をテレ側で停止せずに、テレ側を通過
させてワイド側で停止させることも考えられる。この場
合、ワイド側においては焦点深度が深いので、上述した
ような測距データのバラツキがあってもこのバラツキは
焦点深度内に収まり誤情報にはならない。従って、操作
者を混乱させるという問題は解決されるものの、人間の
目に感じる画角の変化は、マクロ領域の80mm→変倍領域
の35mm、となるので上述の不自然さは依然として解消さ
れない。
(c) 目的 本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、安価にして簡略な構成で、変倍光学
系の設定をマクロ領域から変倍領域に切換えるに際し
て、操作者に混乱を与えることなく円滑に上記切換えが
でき、しかも人間の目に感じる画角の変化が実用上皆無
になし得るカメラの変倍光学系制御装置を提供すること
にある。
(d) 構成 本発明は、上述の目的を達成するために、同一光軸上
に配設された変倍レンズ群および合焦レンズ群ならびに
マクロレンズ群からなる変倍光学系の全系焦点距離が該
変倍レンズ群によって最短焦点距離と最長焦点距離との
間で任意に設定可能な変倍領域および該マクロレンズ群
によってマクロ撮影可能なマクロ領域を有し、上記合焦
レンズ群の合焦領域として無限遠距離から至近距離に至
る被写体距離に対応する上記光軸上の無限遠位置から至
近位置に至る変倍合焦領域および該変倍合焦領域とほぼ
重なるようにして存在するマクロ撮影可能なマクロ合焦
領域を有する撮影レンズを用いるカメラの変倍光学系制
御装置において、上記変倍光学系を上記変倍領域または
上記マクロ領域に設定し、これら両領域内での上記全系
焦点距離を設定するために上記変倍レンズ群または上記
マクロレンズ群を駆動するレンズ群駆動手段と、上記変
倍光学系が上記マクロ領域に設定されているかまたは上
記変倍領域に設定されているかを判定する領域判定手段
と、上記変倍光学系が上記変倍領域に設定されていると
き上記全系焦点距離に対応した焦点距離情報を出力する
焦点距離検出手段と、上記変倍光学系の設定を上記変倍
領域または上記マクロ領域のいずれかへ切換える切換動
作を起動する外部操作可能な切換起動手段と、上記変倍
光学系が上記マクロ領域の所定の焦点距離に設定されて
いる状態で上記変倍領域への上記切換動作が該切換起動
手段によって起動されたとき該変倍領域での全系焦点距
離を上記所定の焦点距離と略同一もしくはこれよりも短
く設定するように上記焦点距離情報に基づいて上記レン
ズ群駆動手段を制御する切換制御手段とから構成された
ことを特徴としたものである。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて具体的に
説明する。
第1図は、全体の構成を示すブロック図である。第1
図において、1は変倍光学系の光軸、2はこの光軸1に
沿って移動可能に該光軸1上に配設され変倍レンズ群お
よび合焦レンズ群ならびにマクロレンズ群からなる撮影
レンズとしての変倍光学系で2a,2b,2c,2d,2eは、それぞ
れ単独または複数のレンズからなる第1群レンズ、第2
群レンズ、第3群レンズ、第4群レンズおよび第5群レ
ンズである。そして第1群レンズ2aおよび第2群レンズ
2bをもって、合焦レンズ群としてのフォーカスレンズ群
3を構成している。従って、第1群レンズ2aおよび第2
群レンズ2bを含めて第3群レンズ〜第5群レンズ2eをも
って変倍レンズ群およびマクロレンズ群を構成してい
る。尚、Fmはフィルム面である。4は該全系焦点距離を
最長焦点距離としての望遠側焦点距離(以下単に「テレ
側」と略記する)から最短焦点距離としての広角側焦点
距離(以下単に「ワイド側」と略記する)までの間の変
倍領域の任意の焦点距離に、あるいはマクロ撮影可能な
マクロ領域の所定の焦点距離に設定するために変倍光学
系2を駆動する変倍モータMzおよび図示しない機構部か
らなるレンズ駆動手段としての変倍駆動部、5は無限遠
から至近に至る被写体距離に対応する光軸1上の無限遠
位置(∞位置)から至近位置までの間の変倍合焦領域の
合焦位置に、または該変倍合焦領域とほぼ重なるように
して存在するマクロ合焦領域の合焦位置にフォーカスレ
ンズ3を駆動するフォーカスモータMFおよび図示しない
機構部からなるフォーカス駆動部、6および7はそれぞ
れ上記フォーカスレンズ群3と共に該フォーカス駆動部
5に駆動され、このうち、6はスリット円板6aが回転駆
動されることによってフォトインタラプタ6bからその回
転数に比例したパルスを発生したフォーカスレンズ群3
の光軸1上の移動量を検出するフォーカスカウンタ、ま
た7はフォーカスレンズ群3の光軸上の位置に比例した
電圧をフォーカス位置情報SXとして出力する合焦レンズ
群位置検出器(以下「FPM」と略記する)、8は変倍光
学系2と共に変倍駆動部4に駆動されて上記全系焦点距
離fと所定の関係(例えばf∝1/Zp)にある電圧を焦点
距離情報Zpとして出力する焦点距離検出手段としての焦
点距離検出器(以下「ZPM」と略記する)、9は上記焦
点距離情報Zpおよび上記フォーカス位置情報SXを受けて
それぞれA/D変換した上で変倍光学系2が上記変倍領域
にあるかあるいは上記マクロ領域にあるかを判定し、こ
のマクロ領域にないときは否定信号(NG)を出力する領
域判定手段としての領域判定部、10は変倍光学系2を通
過した被写体(図示せず)からの光束を受けて被写体の
結像位置の予定焦点位置に対するデフォーカス方向およ
びデフォーカス量を検出する焦点検出手段としての焦点
検出部でデフォーカス方向としてMDR=1で至近位置側
へ、またMDR=1で∞位置側へのフォーカスレンズ3の
駆動を意味する合焦方向信号およびデフォーカス量Dfx
を出力する。尚、これらを、以下まとめて測距データと
呼ぶことがある。
11は、上記測距データ(Dfx),(MDR)およびフォー
カスカウンタ6の出力(Dfc)を受け、フォーカス駆動
部5を介してフォーカスレンズ群3を合焦位置に駆動制
御するフォーカス制御部で、上記合焦方向信号(MDR)
を受けた時点で該フォーカスレンズ群3を駆動し、この
駆動中に所定時間内上記フォーカスカウンタ6の出力
(Dfc)に変化がないことをもってフォーカスレンズ群
3が上記合焦領域の終端(もしくは途中で)停止してい
ることを検出しフォーカスレンズ群3の駆動を停止させ
ると共にストップ信号(LST)を出力するように構成さ
れている。また、フォーカス制御部11はフォーカスカウ
ンタ6の出力(Dfc)とデフォーカス量(Dfx)が一致し
た時点をもって合焦位置としフォーカスモータMFを停止
するように構成されている。
12は変倍駆動部4を介して変倍光学系2を上記変倍領
域の任意の焦点距離に設定、または、後述する切換制御
信号(CTL)を受けて変倍領域またはマクロ領域に切換
える変倍制御部、13および13aはそれぞれマクロ表示制
御部および例えば液晶等からなる表示器である。このマ
クロ表示制御部13は、上記焦点距離情報Zpを受けてそれ
ぞれA/D変換し、焦点検出部10が出力するデフォーカス
量(Dfx)を受けてマクロ合焦領域での当該Zpに対する
合焦(撮影)可能な範囲を決定し、該デフォーカス量
(Dfx)がこの合焦可能な範囲を超えたか否かを判定
し、また、ストップ信号(LST)を受ける直前の合焦方
向信号(MDR)を内部のメモリMRに記憶し、ストップ信
号(LST)を受けた直後の合焦方向信号(MDR)の内容と
比較し、これらが一致し、しかもその内容がMDR=1で
且つ、変倍光学系2が変倍領域に設定され、デフォーカ
ス量Dfxが合焦限界値Dfmを超えず、さらに否定信号(N
G)を受けていないとき、表示信号(DSP)によって表示
器13aにマクロ撮影可能を示す例えば“MACRO"の文字を
表示させるように構成されている。そして、変倍光学系
2が上記変倍領域に設定され、フォーカス制御部11から
ストップ信号(LST)が出力される直前および直後の上
記合焦方向信号(MDR)が一致しないときは、変倍領域
であることを示す記号または文字、例えば“ZOOM"(図
示した状態)などを表示するように構成されている。14
および14aは変倍光学系2の設定を上記変倍領域または
上記マクロ領域に切換えるマクロ切換動作を起動する切
換起動手段を構成し、14aは外部操作可能な押ボタンス
イッチからなるマクロスイッチ、14はこのマクロスイッ
チ14aの出力を受けて切換の方向を決定した上で起動信
号(STR)を出力する切換起動手段としての切換起動
部、15はこの切換起動部14からの起動信号(STR)を受
けた時点でフォーカス制御部11に制御信号GFLを出力
し、その後切換制御信号(CTL)を変倍制御部12に出力
し、上記否定信号(NG)が入力されていない時は、ZPM8
の出力を監視しつつ変倍光学系2をマクロ領域にまたは
変倍領域に切換える切換制御手段としての切換制御部で
ある。尚、+Vは電源を示し、各部の入出力関係は主要
信号のみを示す。
第2図は、第1図に示した本発明装置の変倍光学系2
の上記合焦移動および上記設定移動を規制するカム線図
である。第2図において、16〜20はそれぞれ第1図の第
1群レンズ2a〜第5群レンズ2eの設定移動を示すカム線
で、特にカム線16,17にあっては∞位置を示している。1
6aおよび17aはそれぞれ第1群レンズ2aおよび第2群レ
ンズ2b(つまりフォーカスレンズ群3)が上記設定移動
によって設定されたレンズ間隔を保持したまま上記合焦
移動を行った時の至近位置を示すカム線、21aおよび21b
はそれぞれ変倍領域のワイド側およびテレ側、22はマク
ロ領域の所定の焦点距離に対応するマクロ位置、23は停
止位置、θはカメラの非使用時に変倍光学系2をカメ
ラ本体内に繰込むための収納領域、θおよびθはそ
れぞれワイド側21aおよびテレ側21bに設けられたレンズ
位置が変化しない平衡領域、θは上記変倍領域、θ
は上記マクロ設定領域である。尚、カム線16〜20はそれ
ぞれ異なる幅で示してあるが、この幅はレンズの厚みを
示すもので、レンズの移動量は各カム線16〜20の図中左
側の線で表わすものとする。また、第1図の説明からも
わかるようにカム線16と16aの間隔およびカム線17と17a
の間隔は共に変倍領域θ内において等しい。また、カ
ム線18と20の形状は略同一に形成されている。また、変
倍光学系2の各レンズ群2a〜2eは、カム枠(図示せず)
がθおよびθならびにθと回転するに伴ってカム
線16〜20に沿って上記設定移動を行うように構成されて
いる。そして、平衡領域θ2は上記カム枠が回転し
ても上述のように各レンズ群2a〜2eが不動であるような
領域である。
また、この例において、テレ側とはf=135mmであり
ワイド側とはf=35mmであり、停止位置とはf=80mmで
ある。尚、焦点距離がf=35mm〜f=80mmの範囲内にお
いては焦点検出部10の特性として、測距データのバラツ
キが上記それぞれの焦点深度内に納まっている。至近位
置に対応する被写体距離DはD=1.2mである。そして、
焦点距離情報Zpの変化に対して合焦位置が変化し、この
合焦位置の変化は上記Zpを変数とする双曲線関数で表わ
される。尚、マクロ設定領域θの終端、すなわちマク
ロ位置22での焦点距離をfmとすると、同マクロ領域内の
所定の焦点距離つまり、マクロ位置とはfm=80mmであ
る。
第3図は、第2図で説明した各領域とそれぞれの合焦
領域とを説明する線図で、横軸は被写体距離D、縦軸は
焦点距離fおよびfmである。第3図において、24は横軸
上に重ねて示す第2図のテレ側21bに対応する境界線、2
5は停止位置23に対応する停止始線、26はワイド側21bに
対応する終端線、27はマクロ位置22に対応するマクロ位
置線、28および29はそれぞれ被写体距離Dの無限遠およ
び至近を示す∞線および至近線、30は例えば被写体距離
D=0.5mの最近接位置を示す最近接線である。そして、
∞線28から至近線29までが上記変倍合焦領域に対応し、
至近線29から最近接線30までが上記マクロ合焦領域に対
応している。また第2図の説明でも述べたが、マクロ位
置線27から境界線24までがマクロ設定領域θであり、
境界線24から終端線26までが変倍領域θである。尚、
収納領域θおよび平衡領域θ2は本発明の要旨と
直接関係がないので省略する。31は停止始線25および終
端線26の両直線と∞線28および至近線29の両直線とで囲
まれる停止範囲である。また、焦点距離情報Zpは、終端
線26においてZp=255、停止始線25においてZp=140さら
に境界線24側に近づくにつれてZpは減少する。
第4図は、第1図の動作順序を示すフローチャートで
ある。尚、このフローチャートの構成は以下の動作説明
において併せて述べるので、ここでは省略する。
さて、このように構成された本実施例の動作を第4図
のフローチャートに沿って説明する。このフローチャー
トはSTARTから始まる。今、変倍光学系2は変倍領域に
設定され、フォーカスレンズ群3はマクロ合焦領域(マ
クロ位置線27上)にあるとする。ここでカメラ操作者が
マクロスイッチ14aを操作したとすると、切換起動部14
から起動信号(STR)が出力され、フローチャートは最
初の条件分岐「マクロスイッチON?」からYESに分岐す
る。次の条件分岐「マクロ領域内?」において領域判定
部9は、ZPM8およびFPM7のそれぞれの出力(Zp)および
(Sx)を読込み、変倍光学系2およびフォーカスレンズ
群3の現在位置をチェックする。今の場合、変倍光学系
2およびフォーカスレンズ群3は、それぞれマクロ領域
およびマクロ合焦領域に位置しているので、領域判定部
9は否定信号(NG)を出力せず、フローチャートはYES
に分岐する。尚、NOに分岐する場合は、ENDに至って動
作を終了する。さて、上記起動信号(STR)を受けた切
換制御部15は、領域判定部9から否定信号(NG)が出力
されていないことを確認した上で、切換動作の準備とし
て次の「フォーカスレンズ群移動」においてマクロ合焦
領域と変倍合焦領域とにおける合焦のための駆動方向を
統一すべく制御信号(GFL)を出力する。この制御信号
(GFL)を受けたフォーカス制御部11はマクロ合焦領域
内の任意の位置にあるフォーカスレンズ群3を第3図の
至近線29上の位置まで駆動するようにフォーカスモータ
MFを回転させる。しかる後、フォーカスカウンタ6の出
力Dfcに変化がなくなったことをもってフォーカスレン
ズ群3が至近線29上に到達したと判断してフォーカス制
御部11はフォーカスモータMFを停止させる。次の「変倍
モータ始動」において切換制御部15は、マクロ領域から
変倍領域へ切換えるべく切換制御信号(CTL)を出力す
る。これを受けた変倍制御部12は、変倍モータMzを始動
させ各レンズ群2a〜2eおよびZPM8を駆動する。これに伴
う変倍光学系2の変化を第3図によって説明すると、マ
クロ領域の焦点距離fm=80mmに対応するマクロ位置線27
にあった変倍光学系2は、まず、境界線24に移行し、こ
の時点から領域判定部9は、変倍光学系2がマクロ領域
にないことを示す否定信号(NG)を出力するので、次の
条件分岐「変倍領域か?」において、切換制御部15は、
該否定信号(NG)を確認しYESに分岐する。このように
して変倍光学系2が変倍領域に移行したことを知った切
換制御部15は、次の「Zp読込み」に進み、焦点距離情報
Zpを読込む。変倍モータMzはさらに回転を続け、上述し
たように、変倍領域内の停止位置23および停止始線25上
ではZp=140であったから、切換制御部15は次の条件分
岐「Zp≧140?」において、Zpの変化をチェックし、変倍
光学系2が停止始線25に達するまでNOに分岐し続ける。
しかる後、変倍光学系2が変倍領域内の焦点距離f=80
mmに対応するZp=140に至ったとき上記条件分岐からYES
に分岐し、次の「変倍モータ停止」において変倍モータ
Mzを停止させる切換制御信号(CTL)を出力し、これを
受けた変倍制御部12が変倍モータMzを停止させ、ENDに
至って切換動作のすべてを終了する。
さて、このように変倍光学系2をマクロ領域から変倍
領域に切換え終えた時点において、フォーカスレンズ群
3は∞線28上に位置している。つまり、第3図において
は、説明の都合上、被写体距離が連続していることに対
応させて合焦領域を変倍合焦領域とマクロ合焦領域との
二つに分け、これらが連続した領域であるように述べた
が、第1図および第2図の説明からもわかるとおり、フ
ォーカスレンズ群3の機構上の可動域は1つしかなく、
このことを第3図上で示すならば、変倍合焦領域とマク
ロ合焦領域とを二重に重ねて示すことに相当する。従っ
て、至近線29のマクロ合焦領域側に平行に接するマクロ
∞線なる直線を仮想すると、このマクロ∞線が∞線28に
重なることになり、最近接線30が至近線29に重なること
になるので、上記「フォーカスレンズ群移動」におい
て、フォーカスレンズ群3を至近線28上まで駆動して停
止させたと述べたが、フォーカスレンズ群3は、上記可
動域から見て不動のまま、変倍光学系2がマクロ領域か
ら変倍領域に切換った直後から∞線28上に位置している
ことになる。
さて、この状態で、つまり変倍光学系2が停止始線25
上にあり、フォーカスレンズ群3が∞線28上にある状態
で、被写体がD=1.2mの至近線29のわずか変倍合焦領域
側(D=1.3m)にある場合、例えばレリーズスイッチ
(図示せず)が操作されて測距動作が起動されたとする
と、焦点検出部10が第1回目の測距を行い測距データと
してデフォーカス両Dfxおよび合焦方向信号MDR=1を出
力する。ただし測距データにバラツキがあってD=1.1m
に対応するデフォーカス量Dfxだったとする。該合焦方
向信号(MDR)を受けた時点でフォーカス制御部11は、
フォーカスレンズ群3を∞線28から至近線29側のD=1.
1mに対応する位置まで駆動するようにフォーカスモータ
MFを回転させる。そして、しかる後、フォーカスレンズ
群3は至近線29上に到達しカムの壁(図示せず)に当接
して停止する。そして、フォーカスカウンタ6の出力Df
cに変化がなくなったことを検出してフォーカス制御部1
1はストップ信号(LST)を出力する。ここで、焦点検出
部10は第2回目の測距を行い、測距データとしてD=1.
3mに対応するデフォーカス量Dfxと合焦方向信号MDR=−
1を出力する。つまり、上記第1回目の測距の際は∞線
28上に対応するレンズ位置にあるフォーカスレンズ群3
によって至近線29上の被写体を測距したが、第2回目の
測距は、フォーカスレンズ群3が合焦位置(D=1.3m)
に極めて近いD=1.2mに対応するレンズ位置で測距する
のでさらにf=35〜80mmの範囲は焦点深度が深いのでバ
ラツキが出ない。そして合焦方向は第1回目と逆なの
で、MDR=−1となる。従って、マクロ表示制御部13
は、ストップ信号(LST)が入力される直前および直
後、すなわち第1回目と第2回の測距における合焦方向
信号が一致せず、しかも被写体距離DがD=1.3mで変倍
合焦領域内なので“ZOOM"の文字を表示器13aに表示させ
ることになる。その結果、マクロ領域から変倍領域に切
換えた後、再びマクロ領域への切換えを促す“MACRO"の
表示が出たりすることなく、操作者を混乱させることが
ない。
このように、本実施例によれば、変倍光学系2をマク
ロ領域から変倍領域に切換える際、マクロ位置22におけ
る焦点距離fm=80mmと略一致する変倍領域内の焦点距離
f=80mmに設定するので画角の変化がなく、人間の目に
自然に感じられる利点があり、さらに測距データのバラ
ツキが焦点深度内に納まる変倍領域内の焦点距離f=35
〜80mmに設定するので、測距データのバラツキによる誤
動作がなく、操作者を混乱させることがないという利点
がある。
尚、本発明は、上述の実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形実施ができ
るものである。
例えば、停止始線25は、f=80mmが望ましいが、これ
に限ることなく、停止範囲31内であればよい。つまり変
倍領域内の焦点距離f=35〜80mmの範囲内であればよ
い。
また、至近線29は、D=1.2mに対応するに限ることな
く、カメラの仕様上適切な距離であれば増減してもよ
い。
また、変倍領域における焦点距離f=80mmに対応する
焦点距離情報Zpは、Zp=140に限ることなく、変倍駆動
部4の構成に適切な量であれば増減してもよい。
(e) 効果 以上、詳述したように、本発明によれば、変倍光学系
の設定をマクロ領域から変倍領域に切換えるに際し該マ
クロ領域における所定の焦点距離と略一致もしくはこれ
よりも短い変倍領域内の焦点距離に設定するように構成
したから、人間の目に感じる画角の変化を実用上皆無に
でき、しかも上記切換を行った時、操作者に混乱を与え
ることなく円滑に該切換ができるカメラの変倍光学系制
御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るカメラ変倍光学系制御装置の一
実施例の全体構成を示すブロック図、第2図は、同実施
例の変倍光学系の特性を示すカム線図、第3図は、同実
施例の各領域の関係を説明するための線図、第4図は、
同実施例の動作順序を示すフローチャートである。 1……光軸、2……変倍光学系、 2a〜2e……第1群〜第5群レンズ、 3……フォーカスレンズ群、 4……変倍駆動部、 5……フォーカス駆動部、 6……フォーカスカウンタ、 7……合焦レンズ群位置検出器(FPM)、 8……焦点距離検出器(ZPM)、 9……領域判定部、 10……焦点検出部、 11……フォーカス制御部、 12……変倍制御部、 13……マクロ表示制御部、 13a……表示器、 14……切換起動部、 14a……マクロスイッチ、 15……切換制御部、 Fm……フィルム面、+V……電源、 16〜20……カム線、 16a,17a……至近位置を示すカム線、 21a……ワイド側、21b……テレ側、 22……マクロ位置、23……停止位置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一光軸上に配設された変倍レンズ群およ
    び合焦レンズ群ならびにマクロレンズ群からなる変倍光
    学系の全系焦点距離が該変倍レンズ群によって最短焦点
    距離と最長焦点距離との間で任意に設定可能な変倍領域
    および該マクロレンズ群によってマクロ撮影可能なマク
    ロ領域を有し、上記合焦レンズ群の合焦領域として無限
    遠距離から至近距離に至る被写体距離に対応する上記光
    軸上の無限遠位置から至近位置に至る変倍合焦領域およ
    び該変倍合焦領域とほぼ重なるようにして存在するマク
    ロ撮影可能なマクロ合焦領域を有する撮影レンズを用い
    るカメラの変倍光学系制御装置において、上記変倍光学
    系を上記変倍領域または上記マクロ領域に設定し、これ
    ら両領域内での上記全系焦点距離を設定するために上記
    変倍レンズ群または上記マクロレンズ群を駆動するレン
    ズ群駆動手段と、上記変倍光学系が上記マクロ領域に設
    定されているかまたは上記変倍領域に設定されているか
    を判定する領域判定手段と、上記変倍光学系が上記変倍
    領域に設定されているとき上記全系焦点距離に対応した
    焦点距離情報を出力する焦点距離検出手段と、上記変倍
    光学系の設定を上記変倍領域または上記マクロ領域のい
    ずれかへ切換える切換動作を起動する外部操作可能な切
    換起動手段と、上記変倍光学系が上記マクロ領域の所定
    の焦点距離に設定されている状態で上記変倍領域への上
    記切換動作が該切換起動手段によって起動されたとき該
    変倍領域での全系焦点距離を上記所定の焦点距離と略同
    一もしくはこれよりも短く設定するように上記焦点距離
    情報に基づいて上記レンズ群駆動手段を制御する切換制
    御手段とから構成されたことを特徴とするカメラの変倍
    光学系制御装置。
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