JP2565095Y2 - 電気回路接続構造 - Google Patents

電気回路接続構造

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JP2565095Y2
JP2565095Y2 JP3830992U JP3830992U JP2565095Y2 JP 2565095 Y2 JP2565095 Y2 JP 2565095Y2 JP 3830992 U JP3830992 U JP 3830992U JP 3830992 U JP3830992 U JP 3830992U JP 2565095 Y2 JP2565095 Y2 JP 2565095Y2
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孝三 飯田
泰博 武井
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Fujikura Ltd
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Fujikura Ltd
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電気回路接続構造、特
に電気的な接続状態を確実に保持することのできる、電
力ケーブルと配電機器等の電力機器との電気回路接続構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5およびそこに組み込まれた各部品を
分解状態に示した図6を合わせ参照して、ケーブル2と
電力機器3とを接続する従来の電気回路接続構造を説明
する。符号1は電気絶縁性材料によってT字管状に形成
された接続部保護スリーブを示し、T字横棒に相当する
中空管部は左右両端から中央に向かって小径となり互い
に同軸のテーパ孔である機器側端子差し込み孔11、お
よび締付けナット差し込み孔12となり、T字縦棒に相
当する中空管部はケーブル側端子差し込み孔13となっ
ている。
【0003】ケーブル2の端部の導体露出部21には導
電性材料からなる圧縮端子22が周知の圧縮取付け法に
よって固着される。圧縮端子22の自由端部は接続平板
部23となり、そこに機器側端子挿入孔24が穿設され
ている。このように構成されているケーブル側の端子は
上述の接続部保護スリーブ1のケーブル側端子差し込み
孔13に、接続平板部23の機器側端子挿入孔24の中
心軸線が、機器側端子差し込み孔11の中心軸線に一致
する位置まで差し込まれる。
【0004】電力機器3に接続された機器側端子31の
端部は、先端が段部31Aを境として差し込み軸部32
となり、さらにその最先端部はおねじ部33として形成
されている。この機器側端子31は上述の接続部保護ス
リーブ1の機器側端子差し込み孔11に、差し込み軸部
32がケーブル2側の圧縮端子22の機器側端子挿入孔
24を貫通し、段部31Aが接続平板部23に当接する
まで挿通される。
【0005】上述のようにケーブル2側の圧縮端子22
の機器側端子挿入孔24を貫通した、電力機器3側の差
し込み軸部32の先端のおねじ部33には、接続部保護
スリーブ1の締付けナット差し込み孔12側から差し込
まれた締付けナット41が螺着、締め付けられる。この
締付けナット41は適宜の合成樹脂材料製の盲蓋4にイ
ンサート成形により一体成形されたものである。盲蓋4
の外側には同様材料のキャップ5が被せられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】以上に説明した従来の
電気回路接続構造(ケーブル2と電力機器3との接続構
造)の要部を拡大して示した図7について検討すると、
ケーブル2側の圧縮端子22と電力機器3側の機器側端
子31との電気的導通接触は、もっぱら電力機器3側の
機器側端子31の段部31Aが、ケーブル2側の圧縮端
子22の接続平板部23の側面である接触面23Aに接
触することによってなされ、しかもこの接触圧力はおね
じ部33に締付けナット41が螺着されるときのそのね
じ締め力によって発揮されることが分かる。
【0007】したがって何らかの原因、たとえばケーブ
ル2に紙面に直交する方向の力が作用して接続平板部2
3がおねじ部33の軸線のまわりの回転モーメントを受
けるなどの原因によって締付けナット41の締付け力が
弱まるときには、上述した電力機器3側の機器側端子3
1の段部31Aが、ケーブル2側の圧縮端子22の接続
平板部23の接触面23Aに接触する圧力が急激に低減
し、これら両接続接触面間に隙間が生じて電気抵抗の増
大発熱が生じるなどの電気的接続不良を招くことが簡単
に起こってしまう問題を有するものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するこ
の考案に係る電気回路接続構造は、ケーブルの端部に固
着された圧縮端子の接続平板部に穿設された機器側端子
挿入孔に、電力機器に接続された機器側端子の差し込み
軸部を挿通し、該軸部の先端のおねじ部に締付けナット
を締め付け固定することよって前記ケーブルを前記電力
機器に接続する電気回路接続構造において、前記機器側
端子挿入孔の内周部の円周等分位置に導電性材料からな
るとともに、半径方向に弾発力を有する複数個のばね接
触片を植設し、前記差し込み軸部の外周部と前記機器側
端子挿入孔の内周部とを前記ばね接触片を介して互いに
電気的に接触させてなることを特徴とする。
【0009】またこの考案のとる別の手段は、前記導電
性材料からなるとともに、半径方向に弾発力を有する複
数個のばね接触片を前記差し込み軸部の外周部の円周等
分割位置に植設して、前記差し込み軸部の外周部と前記
機器側端子挿入孔の内周部とを前記ばね接触片を介して
互いに電気的に接触させてなるものである。
【0010】
【作用】導電性材料からなるとともに、半径方向に弾発
力を有する複数個のばね接触片は、電力機器に接続され
る機器側端子の差し込み軸部の外周部と、ケーブルに接
続される圧縮端子の機器側端子挿入孔の内周部との間に
介在した状態で、電力機器の機器側端子とケーブルの圧
縮端子との電気的な接触を確保させる。それ故、機器側
端子と圧縮端子とは、締付けナットの締め付け力の如何
に係わりなく良好な電気的導通状態を維持する。
【0011】
【実施例】図1ないし図3についてこの考案の一実施例
を説明する。なお図中、従来技術と同一の構成部分につ
いては同一の符号を付してその説明を省略する。図1な
らびに図2と、従来技術を示す図5ならびに図7との比
較から明白なように、この考案に係る電気回路接続構造
の特徴的な構成は、電力機器3に接続される機器側端子
31の差し込み軸部32の外周部と、ケーブル2に接続
される圧縮端子22の機器側端子挿入孔24の内周部と
が導電性材料からなるとともに、半径方向に弾発力を有
する複数個のばね接触片6を介して互いに電気的に接触
していることである。
【0012】要部を拡大して示した図2および図3のよ
うに、たとえばリン青銅のようなばね性のよい導電性材
料からなる弓弧状のばね接触片6が、接続平板部23に
穿設されている機器側端子挿入孔24の内周部に円周等
分的に複数個(この例では8個)植設される。このばね
接触片6は機器側端子挿入孔24の半径方向内方に向か
う弾発力を有するものであって、電力機器3に接続する
機器側端子31の差し込み軸部32とケーブル2に接続
する圧縮端子22の接続平板部23との間に介在し、差
し込み軸部32の外周部と接続平板部23の機器側端子
挿入孔24の内周部とを電気的に導通させる。したがっ
て最早、締付けナット41の締付け力の如何に係わりな
く機器側端子31と圧縮端子22との電気的導通状態を
確保することになる。なお、ばね接触片6は円周等分割
位置に少なくとも2個以上設ければよく、図示例の数の
ものに限定されない。
【0013】 図4は、この考案の別の実施例を示すも
のであって、差し込み軸部32と接続平板部23との間
に介在するばね接触片6を差し込み軸部32側に植設し
た点が上述の実施例と異なるが、他の構成は上述の実施
例と同じである。また作用、効果も上述の実施例の場合
と同じである。
【0014】
【考案の効果】この考案によれば、電力機器に接続され
る機器側端子の差し込み軸部の外周部と、ケーブルに接
続される圧縮端子の機器側端子挿入孔の内周部とが導電
性材料からなるとともに半径方向に弾発力を有する複数
個のばね接触片を介して互いに電気的に接触しているの
で、機器側端子と圧縮端子との電気的導通状態を締付け
ナットの締め付け力の如何に係わりなく常に確実に維持
し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る電気回路接続構造の一実施例を
示す一部破断側面図である。
【図2】図1における要部を拡大して示した縦断側面図
である。
【図3】図2のX−X線に沿う横断面図である。
【図4】この考案の他の実施例についての図2に対応す
る縦断側面図である。
【図5】従来の電気回路接続構造を示す図1に対応する
一部破断側面図である。
【図6】図5に示した従来の電気回路接続構造を分解状
態で示した縦断側面図である。
【図7】図5における要部を拡大して示した縦断側面図
である。
【符号の説明】
2 ケーブル 22 圧縮端子 23 接続平板部 24 機器側端子挿入孔 3 電力機器 31 機器側端子 32 差し込み軸部 33 おねじ部 41 締付けナット 6 ばね接触片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−49320(JP,U) 実開 平1−117066(JP,U) 実開 昭58−182371(JP,U) 実開 平4−108872(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル(2)の端部に固着された圧縮
    端子(22)の接続平板部(23)に穿設された機器側
    端子挿入孔(24)に、電力機器(3)に接続された機
    器側端子(31)の差し込み軸部(32)を挿通し、該
    軸部(32)の先端のおねじ部(33)に締付けナット
    (41)を締め付け固定することよって前記ケーブル
    (2)を前記電力機器(3)に接続する電気回路接続構
    造において、前記機器側端子挿入孔(24)の内周部の
    円周等分位置に導電性材料からなるとともに、半径方向
    に弾発力を有する複数個のばね接触片(6)を植設し、
    前記差し込み軸部(32)の外周部と前記機器側端子挿
    入孔(24)の内周部とを前記ばね接触片(6)を介し
    て互いに電気的に接触させてなることを特徴とする電気
    回路接続構造。
  2. 【請求項2】 ケーブル(2)の端部に固着された圧縮
    端子(22)の接続平板部(23)に穿設された機器側
    端子挿入孔(24)に、電力機器(3)に接続された機
    器側端子(31)の差し込み軸部(32)を挿通し、該
    軸部(32)の先端のおねじ部(33)に締付けナット
    (41)を締め付け固定することよって前記ケーブル
    (2)を前記電力機器(3)に接続する電気回路接続構
    造において、前記差し込み軸部(32)の外周部の円周
    等分位置に導電性材料からなるとともに、半径方向に弾
    発力を有する複数個のばね接触片(6)を植設し、前記
    差し込み軸部(32)の外周部と前記機器側端子挿入孔
    (24)の内周部とを前記ばね接触片(6)を介して互
    いに電気的に接触させてなることを特徴とする電気回路
    接続構造。
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