JP2564969Y2 - 折機のチョッパーロール駆動機構 - Google Patents

折機のチョッパーロール駆動機構

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JP2564969Y2
JP2564969Y2 JP1992042404U JP4240492U JP2564969Y2 JP 2564969 Y2 JP2564969 Y2 JP 2564969Y2 JP 1992042404 U JP1992042404 U JP 1992042404U JP 4240492 U JP4240492 U JP 4240492U JP 2564969 Y2 JP2564969 Y2 JP 2564969Y2
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roll
chopper roll
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rolls
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国介 西原
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Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、折機のチョッパーロー
ル駆動機構に関し、輪転印刷機等の印刷機を構成する折
機のチョッパー折り装置に利用できる。
【0002】
【背景技術】一般に、輪転印刷機等の印刷機の印刷装置
で印刷された巻取紙は、印刷、乾燥された後、折機によ
り縦方向(搬送方向に沿う方向)あるいは横方向(搬送
方向と直角をなす方向)に折り畳まれ、あるいは断裁さ
れて羽根車等を用いた排紙装置により排紙される。この
ような印刷機の折機による折り畳みには、折丁を縦折り
する所謂チョッパー折りがある。
【0003】図8には、一般的なチョッパー折り装置の
一部分が示されている。チョッパー折り装置90は、チョ
ッパーブレード91をチョッパーテーブル92に対して上下
動させることにより、搬送ベルト93で図紙面直交方向に
搬送されてきた折丁94を縦方向(搬送方向に沿う方向)
に折り畳む(チョッパー折りする)とともに、折り畳ま
れた折丁94をチョッパーテーブル92の下側にある二つの
チョッパーロール95, 96に挟んで下方に送るものであ
る。
【0004】図4および図5には、前述のようなチョッ
パー折り装置のチョッパーロール駆動機構の第一従来例
が示されている。図4には、チョッパー折り装置70の縦
断面の概略が示されており、図5には、これを略上方か
らみた水平断面(図4中A−A断面)の概略が示されて
いる。
【0005】チョッパー折り装置70は、筺体であるフレ
ーム71と、図示されないチョッパーブレードによりチョ
ッパー折りされた折丁94を挟んで下方に送る固定側チョ
ッパーロール95および移動側チョッパーロール96と、こ
れらの固定側チョッパーロール95および移動側チョッパ
ーロール96を駆動するチョッパーロール駆動機構75とを
含み構成されている。
【0006】チョッパーロール駆動機構75は、駆動源76
と、固定側チョッパーロール95の軸端部に固定されてい
るチョッパーロール歯車77と、このチョッパーロール歯
車77と噛み合いかつ移動側チョッパーロール96の軸端部
に固定されているチョッパーロール歯車78と、駆動源76
の回転をチョッパーロール歯車77, 78に伝えるアイドラ
歯車79およびアイドラ歯車80と、移動側チョッパーロー
ル96の軸を回転可能に支持するチョッパーアーム81A,81
B とを有している。
【0007】チョッパーアーム81A,81B は、移動側チョ
ッパーロール96をその軸の両端で支えるように設けられ
ており、このチョッパーアーム81A,81B は、チョッパー
アーム揺動中心82を中心にして揺動し、固定側チョッパ
ーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間の間隔
を変化させることができるように構成されている。
【0008】また、チョッパーアーム81A,81B には、そ
の揺動機能を補助するために、それぞれ調整ナット83A,
83B およびバネ84A,84B が設けられている。調整ナット
83A,83B は、固定側チョッパーロール95と移動側チョッ
パーロール96との隙間を調整するために設けられてお
り、この調整ナット83A,83B を締めると、各チョッパー
アーム81A,81B はチョッパーアーム揺動中心82を中心に
して図4中B方向に回転し、これと共に移動側チョッパ
ーロール96も図4中B方向に回動し、固定側チョッパー
ロール95と移動側チョッパーロール96との隙間の間隔が
開く方向に調整されるように構成されている。
【0009】バネ84A,84B は、移動側チョッパーロール
96を固定側チョッパーロール95側に付勢させるために設
けられており、折丁94が固定側チョッパーロール95と移
動側チョッパーロール96との隙間を通過する際にこのバ
ネ84A,84B が縮むことにより、隙間の間隔が開くように
構成されている。
【0010】また、バネ84A,84B は、調整ナット83A,83
B がストッパーとして働くことにより一定長さ以上に伸
びないように構成されており、このため固定側チョッパ
ーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間の間隔
は、調整ナット83A,83B により予め調整された間隔より
開くことはできるが、狭くなることはできないようにな
っている。
【0011】チョッパー折り装置70の下側には、羽根車
85が設けられており、この羽根車85は、固定側チョッパ
ーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間を通過
した折丁94を羽根の間に受けとめ、図示されない送り出
しベルトの上にこの折丁94を並べて排紙を行うように構
成されている。
【0012】このような第一従来例においては、以下の
ような手順でチョッパー折りされた折丁94を羽根車85へ
送る。先ず、予め調整ナット83A,83B により折丁94の厚
みに応じて固定側チョッパーロール95と移動側チョッパ
ーロール96との隙間の間隔を調整しておく。
【0013】次に、駆動源76によりアイドラ歯車79を回
転させ、この回転によりアイドラ歯車80を回転させる。
このアイドラ歯車80の回転は、チョッパーロール歯車77
に伝わり、これによりチョッパーロール歯車77が固定さ
れている固定側チョッパーロール95が回転する。さら
に、チョッパーロール歯車77とチョッパーロール歯車78
とは噛み合わさっているので、チョッパーロール歯車77
の回転によりチョッパーロール歯車78はチョッパーロー
ル歯車77と逆方向に回転し、これにより移動側チョッパ
ーロール96が固定側チョッパーロール95と逆方向に回転
する。
【0014】そして、折丁94は、これらの互いに逆回転
する固定側チョッパーロール95と移動側チョッパーロー
ル96とにより挟まれて下方の羽根車85に送られる。この
際、折丁94の厚みは予め調整された隙間の間隔より厚い
ので、折丁94の通過によりバネ84A,84B が縮んで隙間の
間隔が開き、折丁94の通過後に、再びバネ84A,84B によ
り隙間の間隔は元の予め調整された間隔に戻る。
【0015】図6および図7には、前述したチョッパー
折り装置のチョッパーロール駆動機構の第二従来例が示
されている。図6には、チョッパー折り装置50の縦断面
の概略が示されており、図7には、これを略上方からみ
た水平断面(図6中C−C断面)の概略が示されてい
る。
【0016】チョッパー折り装置50は、筺体であるフレ
ーム51と、図示されないチョッパーブレードによりチョ
ッパー折りされた折丁94を挟んで下方に送る固定側チョ
ッパーロール95および移動側チョッパーロール96と、こ
れらの固定側チョッパーロール95および移動側チョッパ
ーロール96を駆動するチョッパーロール駆動機構55とを
含み構成されている。
【0017】チョッパーロール駆動機構55は、固定側チ
ョッパーロール95の軸端部に固定されているチョッパー
ロール歯車57と、移動側チョッパーロール96の軸端部に
固定されているチョッパーロール歯車58と、このチョッ
パーロール歯車58と噛み合うアイドラ歯車59と、アイド
ラ歯車59の回転をチョッパーロール歯車57に伝えるアイ
ドラ歯車60と、移動側チョッパーロール96の軸を回動可
能に支持するチョッパーアーム61A,61B とを有してい
る。
【0018】チョッパーアーム61A,61B は、移動側チョ
ッパーロール96をその軸の両端で支えるように設けられ
ており、このチョッパーアーム61A,61B は、チョッパー
アーム揺動中心62を中心にして揺動し、固定側チョッパ
ーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間の間隔
を変化させることができるように構成されている。
【0019】チョッパーアーム揺動中心62は、アイドラ
歯車59の回転中心と一致しており、アイドラ歯車59とチ
ョッパーロール歯車58との回転中心間の距離はチョッパ
ーアーム61A,61B により一定に保たれている。そして、
チョッパーロール歯車58は、移動側チョッパーロール96
と共に自転しながらチョッパーアーム揺動中心62を中心
にして公転し、これらのチョッパーアーム61A,61B とア
イドラ歯車59とチョッパーロール歯車58とによりチョッ
パーロール歯車58を遊星とする遊星歯車機構が構成され
ている。
【0020】また、チョッパーアーム61A,61B には、そ
の揺動機能を補助するために、それぞれ調整ナット63A,
63B およびバネ64A,64B が設けられている。これらの調
整ナット63A,63B およびバネ64A,64B の構成、作用は、
それぞれ前述の第一従来例のチョッパー折り装置70にお
けるチョッパーロール駆動機構75の調整ナット83A,83B
およびバネ84A,84B と同一である。
【0021】チョッパー折り装置50の下側には、羽根車
65が設けられており、この羽根車65は、固定側チョッパ
ーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間を通過
した折丁94を羽根の間に受けとめ、図示されない送り出
しベルトの上にこの折丁94を並べて排紙を行うように構
成されている。
【0022】このような第二従来例においては、以下の
ような手順でチョッパー折りされた折丁94を羽根車65へ
送る。先ず、予め調整ナット63A,63B により折丁94の厚
みに応じて固定側チョッパーロール95と移動側チョッパ
ーロール96との隙間の間隔を調整しておく。この手順
は、前述の第一従来例のチョッパー折り装置70の場合と
全く同様である。
【0023】次に、図示されない駆動源によりアイドラ
歯車59を回転させる。アイドラ歯車59の回転は、このア
イドラ歯車59と噛み合っているチョッパーロール歯車58
に直接伝わり、これによりチョッパーロール歯車58が固
定されている移動側チョッパーロール96が回転する。ま
た、アイドラ歯車59の回転は、アイドラ歯車60を介して
チョッパーロール歯車57に伝わり、これによりチョッパ
ーロール歯車57が固定されている固定側チョッパーロー
ル95は移動側チョッパーロール96と逆方向に回転する。
【0024】そして、折丁94は、これらの互いに逆回転
する固定側チョッパーロール95と移動側チョッパーロー
ル96とにより挟まれて下方の羽根車65に送られる。この
際のバネ64A,64B の作用は、前述の第一従来例のチョッ
パー折り装置70の場合と全く同様である。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな第一従来例および第二従来例のチョッパーロール駆
動機構75, 55では、それぞれチョッパーロール歯車77,
78等、チョッパーロール歯車57, 58等の歯車により駆動
伝達が行われるので、これらの歯車を円滑に作用させる
ために潤滑油が必要とされる。この潤滑油は、各歯車の
回転等により周囲に飛散するため、折丁94が潤滑油によ
り汚れてしまうという問題がある。
【0026】これに対し、チョッパーロール駆動機構7
5, 55を密閉して潤滑油の飛散による折丁94の汚れを防
止する等の対応も考えられる。しかしながら、移動側チ
ョッパーロール96がチョッパーアーム揺動中心82, 62を
中心にして移動(公転)する等のことにより、構造上こ
れらのチョッパーロール駆動機構75, 55を完全に密閉す
ることはできない。したがって、このような密閉による
潤滑油の飛散防止策では、チョッパーロール駆動機構7
5, 55の真下に位置する折丁94が油漏れにより汚れてし
まうという問題を解消することができない。
【0027】また、第一従来例のチョッパーロール駆動
機構75では、チョッパーロール歯車77とチョッパーロー
ル歯車78とが直接噛み合っているため、折丁94の通過の
際に移動側チョッパーロール96が移動して固定側チョッ
パーロール95と移動側チョッパーロール96との隙間の間
隔が開いた時に、両歯車間のバックラッシ(噛み合う一
対の歯車の歯面間の遊び)が変化して移動側チョッパー
ロール96が円滑に回転しなくなり、折り精度が悪くなる
という問題があった。
【0028】さらに、第一従来例および第二従来例のチ
ョッパーロール駆動機構75, 55では、固定側チョッパー
ロール95と移動側チョッパーロール96との隙間に折丁94
が詰まったり偏ったりした場合には、固定側チョッパー
ロール95と移動側チョッパーロール96とが平行でなくな
り、これらの歯車が傾いて歯車が破損する、あるいは円
滑な駆動伝達ができないという問題があった。
【0029】すなわち、第一従来例のチョッパーロール
駆動機構75の場合には、チョッパーロール歯車77とチョ
ッパーロール歯車78との噛み合わせが平行でなくなり、
これらのチョッパーロール歯車77, 78が破損する等のお
それがあり、第二従来例のチョッパーロール駆動機構55
の場合には、チョッパーロール歯車58とアイドラ歯車59
との噛み合わせが平行でなくなり、これらのチョッパー
ロール歯車58、アイドラ歯車59が破損する等のおそれが
ある。
【0030】本考案の目的は、油漏れによる折丁の汚れ
を防止できるとともに、チョッパーロールを円滑に回転
させることができ、かつ駆動系部品の破損等の不都合を
防止できる折機のチョッパーロール駆動機構を提供する
ことにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本考案は、印刷された折
丁を互いの間に挟んで逆回転する二つのチョッパーロー
ルを駆動する折機のチョッパーロール駆動機構であっ
て、前記二つのチョッパーロールの各軸端に固定された
プーリと、駆動源と連動して前記各プーリを互いに逆
転させる1本のタイミングベルトとを有することを特徴
とする。
【0032】
【作用】このような本考案においては、二つのチョッパ
ーロールの各軸端に固定されたプーリを、駆動源と連動
した1本のタイミングベルトにより互いに逆回転させる
ことで二つのチョッパーロールを駆動するため、従来の
ような歯車による駆動伝達を不要にすることができるよ
うになる。このため、歯車を円滑に作用させるための潤
滑油を不要にすることができるようになり、チョッパー
ロール駆動機構の真下に位置する折丁が潤滑油により汚
れてしまうという不都合を解消できるようになる。
【0033】また、歯車による駆動伝達ではないため、
二つのチョッパーロール間を折丁が通過する際に噛み合
っている両歯車間のバックラッシが変化してチョッパー
ロールが円滑に回転しなくなり、折り精度が悪くなると
いう不都合を解消できるようになる。
【0034】さらに、歯車による駆動伝達ではないた
め、二つのチョッパーロール間に折丁が詰まったり偏っ
たりして二つのチョッパーロールが平行でなくなった場
合でも、二つのチョッパーロールを円滑に駆動すること
ができるようになり、従来のような歯車の噛み合わせが
平行でなくなって歯車が破損したり円滑な駆動伝達がで
きないという不都合を解消できるようになり、これらに
より前記目的が達成される。
【0035】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1から図3までには、折機のチョッパー折り
装置におけるチョッパーロール駆動機構の例が示されて
いる。図1には、チョッパー折り装置10の縦断面の概略
が示されており、図2には、これを略上方からみた水平
断面(図1中D−D断面)の概略が示されており、図3
には、図1の縦断面と直角をなす縦断面(図1中E−E
断面)の概略が示されている。
【0036】チョッパー折り装置10は、筺体であるフレ
ーム11と、図示されないチョッパーブレードによりチョ
ッパー折りされた折丁12を挟んで下方に送る二個のチョ
ッパーロール13, 14と、これらのチョッパーロール13,
14を駆動するチョッパーロール駆動機構15とを含み構成
されている。
【0037】チョッパーロール駆動機構15は、駆動源16
と、チョッパーロール13を駆動させるチョッパーロール
駆動軸20と、チョッパーロール14を駆動させるチョッパ
ーロール駆動軸21とを有している。駆動源16には、プー
リ17が固定されている。また、チョッパーロール駆動軸
20,21の軸端には、それぞれプーリ22, 24が設けられて
いる。そして、プーリ22,24を挟んでプーリ17の反対側
にはプーリ19が設けられている。
【0038】これらの四つの各プーリ17, 22, 24, 19に
は、タイミングベルト18が掛けられており、駆動源16を
回転駆動させると、これらの各プーリ17, 22, 24, 19は
タイミングベルト18により連動して回転し、これに伴い
チョッパーロール駆動軸20,21も回転するようになって
いる。
【0039】また、チョッパーロール13,14の軸端部に
は、それぞれプーリ26, 27が固定されている。そして、
チョッパーロール駆動軸20のプーリ22と反対側の軸端に
は、プーリ23が設けられており、チョッパーロール駆動
軸21のプーリ24と反対側の軸端には、プーリ25が設けら
れている。
【0040】プーリ23, 26には、タイミングベルト30が
掛けられており、プーリ25, 27には、タイミングベルト
31が掛けられている。そして、これらの四つの各プーリ
23, 26, 25, 27は、駆動源16を回転駆動させると、チョ
ッパーロール駆動軸20,21の回転に伴ってタイミングベ
ルト30, 31により連動して回転し、これによりチョッパ
ーロール13, 14が回転するようになっている。
【0041】さらに、チョッパーロール駆動機構15は、
チョッパーロール13の軸を回転可能に支持するチョッパ
ーアーム28A,28B と、チョッパーロール14の軸を回転可
能に支持するチョッパーアーム29A,29B とを有してい
る。
【0042】チョッパーアーム28A,28B は、チョッパー
ロール13をその軸の両端で支えるように設けられてお
り、このチョッパーアーム28A,28B は、それぞれチョッ
パーアーム揺動中心32を中心にして個別に揺動し、チョ
ッパーロール13とチョッパーロール14との隙間の間隔T
を変化させることができるように、かつチョッパーロー
ル13とチョッパーロール14とが互いに平行を保たない状
態でも回転することができるように構成されている。
【0043】チョッパーアーム29A,29B は、チョッパー
ロール14をその軸の両端で支えるように設けられてお
り、このチョッパーアーム29A,29B は、それぞれチョッ
パーアーム揺動中心33を中心にして個別に揺動し、チョ
ッパーロール13とチョッパーロール14との隙間の間隔T
を変化させることができるように、かつチョッパーロー
ル13とチョッパーロール14とが互いに平行を保たない状
態でも回転することができるように構成されている。
【0044】そして、これらのチョッパーアーム28A,28
B 、チョッパーアーム29A,29B の各チョッパーアーム揺
動中心32, 33は、それぞれチョッパーロール駆動軸20,
21の回転中心と一致しており、各チョッパーロール13,
14が移動してもタイミングベルト30, 31の両方とも心間
距離は変わらず各タイミングベルト30, 31が撓まないよ
うに構成されている。
【0045】また、チョッパーアーム28A,28B には、そ
の揺動機能を補助するために、それぞれ調整ナット34A,
34B およびバネ35A,35B が設けられている。同様に、チ
ョッパーアーム29A,29B には、その揺動機能を補助する
ために、それぞれ調整ナット36A,36B およびバネ37A,37
B が設けられている。
【0046】調整ナット34A,34B は、チョッパーロール
13とチョッパーロール14との隙間の間隔Tを調整するた
めに設けられており、この調整ナット34A,34B を締める
と、各チョッパーアーム28A,28B はチョッパーアーム揺
動中心32を中心にして図1中G方向に回動し、これと共
にチョッパーロール13も図1中G方向に回動し、隙間の
間隔Tが開く方向に調整されるように構成されている。
同様に、調整ナット36A,36B は、各チョッパーアーム29
A,29B をチョッパーアーム揺動中心33を中心にして図1
中F方向に回動させることにより、チョッパーロール13
とチョッパーロール14との隙間の間隔Tを調整するよう
に構成されている。
【0047】バネ35A,35B は、チョッパーロール13をチ
ョッパーロール14側に付勢させるために設けられてお
り、折丁12がチョッパーロール13とチョッパーロール14
との隙間を通過する際にこのバネ35A,35B が縮むことに
より、隙間の間隔Tが開くように構成されている。ま
た、バネ35A,35B は、調整ナット34A,34B がストッパー
として働くことにより一定長さ以上に伸びないように構
成されており、このためチョッパーロール13とチョッパ
ーロール14との隙間の間隔Tは、調整ナット34A,35B に
より予め調整された間隔より開くことはできるが、狭く
なることはできないようになっている。バネ37A,37B
は、チョッパーロール14をチョッパーロール13側に付勢
させるために設けられており、その構成および調整ナッ
ト36A,36B との関係は、上述のバネ35A,35B の場合と同
様である。
【0048】チョッパー折り装置10の下側には、羽根車
40が設けられており、この羽根車40は、チョッパーロー
ル13とチョッパーロール14との隙間を通過した折丁12を
羽根の間に受けとめ、図示されない送り出しベルトの上
にこの折丁12を並べて排紙を行うように構成されてい
る。
【0049】このような本実施例においては、以下のよ
うな手順でチョッパー折りされた折丁12を羽根車40へ送
る。先ず、予め調整ナット34A,34B および調整ナット36
A,36B により折丁12の厚みに応じてチョッパーロール13
とチョッパーロール14との隙間の間隔Tを調整してお
く。
【0050】次に、駆動源16を駆動させてプーリ17を回
転させ、タイミングベルト18を動かす。これにより、プ
ーリ19, 22, 24が回転し、プーリ22, 24がそれぞれ固定
されたチョッパーロール駆動軸20, 21が互いに逆方向に
回転する。チョッパーロール駆動軸20, 21が回転する
と、これらの軸端に固定されたプーリ23, 25が回転し、
これらの回転は、それぞれタイミングベルト30, 31によ
りプーリ26, 27に伝わり、これにより各プーリ26, 27が
回転すると、チョッパーロール13, 14が互いに逆回転す
る。
【0051】そして、折丁12は、これらの互いに逆回転
するチョッパーロール13, 14により挟まれて下方の羽根
車40に送られる。この際、折丁12の厚みは予め調整され
た隙間の間隔Tより厚いので、折丁12の通過によりバネ
35A,35B およびバネ37A,37B が縮んで隙間の間隔Tが開
き、折丁12の通過後に、再びバネ35A,35B およびバネ37
A,37B により隙間の間隔Tは元の予め調整された間隔に
戻る。
【0052】このような本実施例によれば、各チョッパ
ーロール13, 14の軸端に固定されたプーリ26, 27を、そ
れぞれ駆動源16と連動したタイミングベルト30, 31等に
より回転させることで各チョッパーロール13, 14を駆動
するため、従来のような歯車による駆動伝達を不要にす
ることができる。
【0053】このため、歯車を円滑に作用させるための
潤滑油を不要にすることができ、チョッパーロール駆動
機構15の真下に位置する折丁12が潤滑油により汚れてし
まうという不都合を解消できる。
【0054】また、歯車の噛み合い構造をなくせるた
め、従来のように噛み合っている両歯車間のバックラッ
シが変化して移動側チョッパーロール96が円滑に回転し
なくなり、折り精度が悪くなるという不都合を解消する
ことができる。
【0055】さらに、歯車による駆動伝達ではないた
め、二つのチョッパーロール13, 14の間に折丁12が詰ま
ったり偏ったりして二つのチョッパーロール13, 14が平
行でなくなった場合でも、二つのチョッパーロール13,
14を円滑に駆動することができ、従来のように歯車の噛
み合わせが平行でなくなって歯車が破損したり円滑な駆
動伝達ができないという不都合を解消することができ
る。
【0056】また、チョッパーアーム28A,28B 、チョッ
パーアーム29A,29B の各チョッパーアーム揺動中心32,
33は、それぞれチョッパーロール駆動軸20, 21の回転中
心と一致しているので、各チョッパーロール13, 14が移
動しても各タイミングベルト30, 31は撓むことはなく、
円滑に駆動伝達を行うことができる。
【0057】そして、チョッパーロール13,14は、それ
ぞれチョッパーアーム28A,28B 、チョッパーアーム29A,
29B により、その軸を回転(自転)可能に支持されなが
ら移動(公転)するので、第一従来例および第二従来例
のチョッパー折り装置70, 50と同様にチョッパーロール
13,14の隙間の間隔Tを変化させることができる。
【0058】さらに、チョッパーアーム28A,28B 、チョ
ッパーアーム29A,29B には、それぞれ調整ナット34A,34
B 、調整ナット36A,36B が設けられているので、第一従
来例および第二従来例のチョッパー折り装置70, 50と同
様に予めチョッパーロール13,14の隙間の間隔Tの調整
を行うことができる。
【0059】そして、チョッパーアーム28A,28B 、チョ
ッパーアーム29A,29B には、それぞれバネ35A,35B 、バ
ネ37A,37B が設けられているので、チョッパーロール1
3,14の隙間の間隔Tが変化した場合でも、第一従来例
および第二従来例のチョッパー折り装置70, 50と同様に
折丁12を確実に挟むことができる。
【0060】また、チョッパーロール13には、その両端
にチョッパーアーム28A,28B が設けられており、同様に
チョッパーロール14には、その両端にチョッパーアーム
29A,29B が設けられており、各チョッパーロール13, 14
は、正常な状態から傾いた場合でも回転できるように構
成されているため、チョッパーロール13, 14の間に折丁
12が詰まったり偏ったりした場合にも対応することがで
きる。
【0061】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下に示すような変形等も本考案に
含まれるものである。すなわち、前記実施例では、二つ
のチョッパーロール13, 14はいずれも移動することがで
きる構成となっていたが、第一従来例および第二従来例
のチョッパー折り装置70, 50のように、二つのチョッパ
ーロール13, 14のうちいずれか片方が移動できるように
構成されていればよく、要するに折丁12が二つのチョッ
パーロール13, 14間の隙間を通過する際にその隙間の間
隔Tが変化することができるように構成されていればよ
い。
【0062】また、前記実施例では、チョッパーロール
駆動軸20, 21は、それぞれプーリ22, 24をタイミングベ
ルト18により回転させることで駆動していたが、駆動源
16から各チョッパーロール駆動軸20, 21までの駆動伝達
機構は、プーリ17, 19 ,22,24およびタイミングベルト1
8ではなく、歯車等を用いた他の駆動伝達機構とし、二
つのチョッパーロール13, 14を直接駆動する部分のみを
プーリ26, 27, 23, 25およびタイミングベルト30, 31と
してもよい。この場合にも、移動するチョッパーロール
13, 14を直接駆動する部分は歯車を用いてないため潤滑
油は不要となり、他の歯車等を用いた部分は密閉可能で
あるので潤滑油漏れはなくなって折丁の汚れをなくすこ
とができるうえ、折丁12が詰まってチョッパーロール1
3, 14が平行でなくなった場合などにもタイミングベル
ト30, 31によりショック吸収等されて駆動系部品の破損
もないので、前記実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0063】そして、前記実施例では、チョッパーロー
ル13, 14の各軸端に固定されたプーリ26, 27は、それぞ
れ別のタイミングベルト30, 31により駆動するようにな
っているが、一本のタイミングベルトでプーリ26, 27を
互いに逆回転するように連動させるとともに、この一本
のタイミングベルトを引っ張るような方向にバネにより
付勢されたテンションプーリ等を設け、チョッパーロー
ル13, 14が移動(公転)してもタイミングベルトが撓ま
ないようにしてもよい。この場合にも、前記実施例と全
く同様な効果を得ることができる。
【0064】さらに、前記実施例では、チョッパー折り
装置10の下側には、羽根車40が設けられており、この羽
根車40が図示されない送り出しベルトの上に折丁12を並
べて排紙を行うように構成されているが、これらの排紙
を行う装置の構成は任意であり、要するにチョッパー折
り装置10から送り出されてきた折丁12を順序よく排紙で
きればよい。
【0065】また、プーリ26, 27、タイミングベルト3
0, 31等のチョッパーロール駆動機構15を構成する駆動
系部品の材質、形状、大きさ等は任意であり、要するに
駆動源16からチョッパーロール13, 14まで確実に駆動伝
達を行うことができるものであればよい。
【0066】
【考案の効果】以上に述べたように本考案によれば、二
つのチョッパーロールの各軸端に固定されたプーリを、
駆動源と連動した1本のタイミングベルトにより互いに
回転させることで二つのチョッパーロールを駆動する
ため、最小限の部材でチョッパーロールの駆動ができる
とともに、歯車を円滑に作用させるための潤滑油により
折丁が汚れてしまうという不都合を解消でき、かつ、
つのチョッパーロールの隙間の間隔が変化したり二つの
チョッパーロールが平行でなくなった場合でも、二つの
チョッパーロールを円滑に回転駆動させることができる
うえ、駆動系部品の破損をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図。
【図2】前記実施例を示す水平断面図。
【図3】前記実施例を示す図1と直角をなす縦断面図。
【図4】第一従来例を示す縦断面図。
【図5】前記第一従来例を示す水平断面図。
【図6】第二従来例を示す縦断面図。
【図7】前記第二従来例を示す水平断面図。
【図8】従来のチョッパー折り装置の一部分を示す概略
断面図。
【符号の説明】
10 チョッパー折り装置 11 フレーム 12 折丁 13,14 チョッパーロール 15 チョッパーロール駆動機構 16 駆動源 17,19,22,24 プーリ 18 タイミングベルト 23,25,26,27 プーリ 30,31 タイミングベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷された折丁を互いの間に挟んで逆回
    転する二つのチョッパーロールを駆動する折機のチョッ
    パーロール駆動機構であって、前記二つのチョッパーロ
    ールの各軸端に固定されたプーリと、駆動源と連動して
    前記各プーリを互いに逆回転させる1本のタイミングベ
    ルトとを有することを特徴とする折機のチョッパーロー
    ル駆動機構。
JP1992042404U 1992-06-19 1992-06-19 折機のチョッパーロール駆動機構 Expired - Lifetime JP2564969Y2 (ja)

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