JP2564934B2 - ブラウン管用パネルの成型システム - Google Patents

ブラウン管用パネルの成型システム

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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/10Construction of plunger or mould for making hollow or semi-hollow articles

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はブラウン管用パネルの成型システムに関する
ものである。
[従来の技術] 従来より、ブラウン管用パネルのピンは、ゴブと呼ば
れる溶融硝子塊を金型におとし、プレス、冷却し、金型
を離脱した後に、成型とは別工程で溶着されている。し
かしながら、金型離脱後のパネル温度が低下してからの
ピン溶着であるため、溶着に時間がかかり、またこれが
品質の向上にも制限を与えている。
従来、成型装置としては第3図に示すような円盤状の
インデックステーブル13の上に複数個のボトム金型が周
方向に配置され、該ボトム金型を固定したインデックス
テーブルがインデックステーブルの中心軸回りに、おお
むねゴブ供給装置11、プレス成型装置10、冷却装置1、
シェル金型取外し装置2、冷却装置3、成型体取出し装
置6、シェル金型取付装置8の位置を順にインデックス
(所定の回転角ずつ回転動作)する装置が知られている
が、このような金型が同時にインデックスする成型装置
内では、成型体の金型離脱前にピン溶着を行なおうとす
ると、硝子の温度が高いことは都合良いが、溶着時間は
10秒以上かかることが知られているため、インデックス
停止時間が延び、生産性が著しく低下する。このため、
第4図に示す如く、プレス工程とピン溶着工程を分離し
なければならず、設備が大型化しコスト高となる。
また、前記成形装置は成形体の寸法精度等の成型体品
質の向上をはかるうえで、以下のような問題点も有して
いる。パネル成形体の寸度、品質は、プレス成型後金型
内で冷却凝固するまでの温度分布が一様になるよう成型
体の冷却の不均一さに応じて、金型の周囲をバーナーで
加熱あるいは空冷、水冷することによりコントロールさ
れているが、金型の配置が同心円状であるために金型の
インデックステーブル軸心側の温度を精度良くコントロ
ールするためには、測温及び加熱、冷却のために十分な
スペースが必要となる。このため、インデックステーブ
ルの径を大径化しなければならず、設備が大型化し保
守、動力の点でも効率が悪くなる。しかも、前記成型装
置は金型がインデックステーブルに固定されているた
め、インデックステーブルの熱膨張の影響によりプレス
成型装置のプランジャーと金型の位置精度の調整が難か
しいという欠点も有しており、テーブルの大径化はこの
点でも好ましくない。ゴブ供給位置の調節についても、
インデックステーブル全体を移動してなされるため、調
整用の設備が大がかりになる。
さらに、前記成型装置はプレス位置が1ケ所であるた
め、インデックスタイムがプレス時間によって規制され
る。そのため、生産品種の切りかえの場合、成型体の成
型に供給される単位時間当たりのガラス量が変動し、操
窯が不安定になるという問題も有する。
[発明の解決しようとする課題] このように、従来用いられているブラウン管用パネル
の成型装置は、上述のような解決すべき欠点を有するも
のである。
本発明の目的は、各装置に応じて搬送時間、停止時間
を設定できまた搬送経路を複数に分岐でき、さらにピン
溶着の効率と溶着部の品質を向上させ、あわせて成型体
の寸度、品質および操窯の安定性を向上させるためのコ
ンパクトなブラウン管用パネルの成型システムを提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、成型用の金型へゴブを供給するゴブ供給装
置と、ゴブを押圧し所定の形状に成型するプレス成型装
置と、金型から成型体を取り出す前に該成型体にピンを
溶着するピン溶着装置と、成型体取出し装置とを少なく
とも有し、前記各装置間を前記順に金型を移動せしめる
搬送手段とを備えてなることを特徴とするブラウン管用
パネルの成型システム、及びゴブ供給装置と、プレス成
型装置と、ピン溶着装置と、成型体取出し装置間を順次
該金型が搬送手段により移動し循環する経路を1経路と
し、該経路を1つのゴブ供給装置に対して複数設けたこ
とを特徴とする上記のブラウン管用パネルの成型システ
ムを提供するものである。
[実施例] 本発明で提供しようとするブラウン管用パネルの成型
システムにおいて、成型システム内の成型体及び金型の
搬送径路のブロック図を第1図に示す。ボトム金型は、
個別に搬送手段のパレットに装着されており、該パレッ
トが第1図の各装置1〜10間を実線で示されたループに
沿って、個別にかつ直線的に移送される。ここで1は成
型体及び金型の冷却装置、2はシェル金型取外し装置、
3は成型体及び金型の冷却装置、4および4′は成型体
へのピン溶着装置、5は成型体のボトム金型からの離型
装置、6はボトム金型からの成型体取出し装置、7はボ
トム金型の待機位置、8はボトム金型へのシェル金型取
付け装置、9は金型へのゴブ供給装置、10はゴブのプレ
ス成型装置である。
成型体は、ゴブ供給装置9で、溶融硝子塊即ちゴブと
してボトム金型へ供給された後、10でプレス成型され、
1で冷却され、2でシェル金型の取り外しが行なわれ
る。その後、3でさらに冷却、4または4′でピン溶着
が行なわれ、5でボトム金型から離型し、6で1巡の成
型システムから送出されて除歪のための徐冷炉12へと搬
送される。シェル金型は、8でボトム金型に装着された
後、9,10,1の順に移動し、2でボトム金型から離脱され
てただちに8へ移動し、他のボトム金型に装着される。
通常、ピン溶着工程では他の工程に比べて時間がかか
るため、3で搬送径路を分岐し2台のピン溶着装置4,
4′を設けて交互にピン溶着を行なった後、搬送手段の
パレットが5へ移送されるが、大型品種の成型ではピン
溶着時間よりもプレス時間で成型システムのサイクルタ
イムが制限されるので、この場合にはピン溶着装置は1
台でよく搬送経路を分岐する必要はない。また、成型体
によっては他の工程に必要な時間がピン溶着時間に比べ
十分短かい場合もあり、この場合にはピン溶着装置を3
台以上とし、ピン溶着装置前後の搬送経路を3つ以上の
複数に分岐してもよい。本発明の、別の好ましい成型体
と金型の搬送経路のブロック図を第2図に示す。この装
置は、1つのゴブ供給装置9に対して搬送手段のパレッ
トの搬送経路をAラインとBラインの2系統に分岐し、
2ケ所のプレス装置10を設けて成型システムのサイクル
タイムを短縮すると同時に、品種切り替えの回数の削減
及び効率化と、多品種少量生産への容易な対応を目的と
したブラウン管用パネルの成型システムである。金型お
よび成型体はパレットごとに個別に搬送され、その搬送
経路もAライン、Bラインとも、第1図に示した成型シ
ステムとおおむね同一であるが、本システムではボトム
金型待機位置7で搬送ラインA,Bが合流し、ボトム金型
待機位置7、シェル金型取付装置8、ゴブ供給装置9の
間で搬送用のパレットが混流する。
本発明において、搬送手段であるパレットは、レール
あるいはガイド上を移動する台車等の台上に載置固定さ
れ、移動するものであり、その他適宜同様の手段を用い
ることができる。
[発明の効果] 本システムに用いる金型搬送用のパレットは、それぞ
れ各装置ごとに独立に駆動停止制御がなされる。このた
め、ピン溶着、プレス等、時間の長くかかる工程では搬
送経路を分岐する。あるいは停止時間を長めとするなど
して、必要に応じて搬送時間、停止時間を設定でき運転
の自由度が増す。例えば、ピン溶着装置ではピン溶着に
必要な時間だけパレットの停止時間をとれるように、搬
送経路、搬送手段を工夫すれば成型システムのサイクル
タイムを低下させることなく、金型離型前の成型体への
ピン溶着が可能となる。この場合、成型体温度が比較的
高い時点でのピン溶着となるため、溶着に必要な時間が
短かくなり、溶着の品質、歩留りが向上する。さらに、
成型体の焼鈍炉への投入温度も従来に比べ高まるので、
焼鈍炉内での割れの発生率が下がり全体的にも歩留りが
向上する。本システムに示す如く、成型工程中にピン溶
着工程が組み込まれれば、設備が簡素でコンパクトとな
り生産コストも低減する。
各パレットは独立であるため、金型周囲に測温および
加熱、冷却のための十分な空間を設けることができるの
で、金型および成型体の温度を従来システムよりも容易
に、しかも精度よく均一にコントロールできる。ゴブ供
給装置での金型の位置決めもパレットだけの位置合わせ
ですみ、従来のように成型装置全体を移動して行う必要
はない。
さらに前記移送手段は、パレットの進行方向の転換が
容易である。金型をパレットごと交換できるので、品種
切り替えの自動化、短縮が容易となる等の利点も合わせ
もつ。
複数経路のシステムの場合、使用するボトム金型を混
合させず、各ラインをそれぞれ独立に運転可能に設置す
れば、単一のゴブ供給装置で同時に複数種の生産が可能
となり、また一方のラインを稼動させつつ他方のライン
で品種切り替えを実施できるため、多品種少量生産への
対応が容意となり生産計画上の自由度が増すので、品種
切り替えは少なくてすむ。又両ラインで同一品種の成型
体を生産する場合でも、各パレットの個別搬送に加え、
プレス成型装置を複数にすることで、成型システムのサ
イクルタイムはプレス時間で制限されず、ゴブの供給装
置9の供給能力の上限まで時間短縮されるため生産性が
向上する。ゴブ供給装置9の能力でサイクルタイムが制
限されれば、単位時間当たりのゴブフィード量が長期に
わたりほぼ一定となるうえ、プレス装置10の複数化で品
種切り替え、成型システムの定期点検においてもゴブ供
給を完全停止する必要がない等、操窯の安定化の点でも
利点が生れる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、本発明システムの2つの実施例を示
すブロック図であり、第3図、第4図は、従来例のブロ
ック図である。 4,4′……ピン溶着装置 6……成型体取出し装置 9……ゴブ供給装置 10……プレス成型装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成型用の金型へゴブを供給するゴブ供給装
    置と、ゴブを押圧し所定の形状に成型するプレス成型装
    置と、金型から成型体を取り出す前に該成型体にピンを
    溶着するピン溶着装置と、成型体取出し装置とを少なく
    とも有し、前記各装置間を前記順に金型を移動せしめる
    搬送手段とを備えてなることを特徴とするブラウン管用
    パネルの成型システム。
  2. 【請求項2】ゴブ供給装置と、プレス成型装置と、ピン
    溶着装置と、成型体取出し装置間を順次該金型が搬送手
    段により移動し循環する経路を1経路とし、該経路を1
    つのゴブ供給装置に対して複数設けたことを特徴とする
    請求項1記載のブラウン管用パネルの成型システム。
  3. 【請求項3】ゴブ供給装置と、プレス成型装置と、複数
    のピン溶着装置と、成型体取出し装置と、前記各装置間
    を移動し該複数のピン溶着装置の前後で分岐する該金型
    の搬送手段を備えている請求項1記載のブラウン管用パ
    ネルの成型システム。
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