JP2564362Y2 - 変速機のミスシフト防止機構 - Google Patents

変速機のミスシフト防止機構

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JP2564362Y2
JP2564362Y2 JP1992000864U JP86492U JP2564362Y2 JP 2564362 Y2 JP2564362 Y2 JP 2564362Y2 JP 1992000864 U JP1992000864 U JP 1992000864U JP 86492 U JP86492 U JP 86492U JP 2564362 Y2 JP2564362 Y2 JP 2564362Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は変速操作装置のミスシフ
ト防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のミスシフト防止装置にあ
っては、例えば特公昭54−23060号公報に示され
ているように、後進段と1つの前進段とを同一シフト操
作線上に配置した変速操作装置において、トランスミッ
ションケ−スに回動並びに軸方向移動自由に架設したロ
ッドにホ−クシフトレバ−を設けて、該ホ−クシフトレ
バ−に、半径方向に延びる突起を設ける一方、前記トラ
ンスミッションケ−スに、前記ロッドと平行に延びるシ
ャフトを回動及び軸方向移動自由に架設して、該シャフ
トにレストリクトレバ−を設け、該レストリクトレバ−
に、前記突起に対して軸方向に対向し、前記ホ−クシフ
トレバ−の前記同一シフト操作線上への移動時に前記突
起と係合する係合片を設けると共に、前記レストリクト
レバ−を、前記係合片が前記突起に対して軸方向に係合
する方向と前記ホ−クシフトレバ−の前記同一シフト操
作線上における前進段方向への回動方向と同一方向とに
付勢させるスプリングを設け、前記同一シフト操作線上
の前進段から他の前進段にシフト操作する際、誤って変
速機が後進段にシフトされるのを防止するようにしてい
る。また、特開昭62−80362号公報には、同種の
ミスシフト防止装置において 、スプリングによるレスト
リクトレバ−の回動並びに軸方向移動をトランスミッシ
ョンケ−スの内壁を利用して規制するものが開示されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前者の特公
昭54−23060号公報に示されているミスシフト防
止装置では、スプリングによるレストリクトレバ−の回
動並びに軸方向移動を規制する手段として、前記シャフ
トの外周面に軸方向に延びる凹部を形成すると共に、該
凹部に介入するピンを前記トランスミッションケ−スに
打ち込み、前記ピンの前記凹部の内底面若しくは内側面
への当接により、前記レストリクトレバ−の回動並びに
軸方向移動を規制するようにしているが、懸かる構造の
ものでは、前記ピンを別途用意する必要があるのは勿論
のこと、前記シャフトに前記凹部を、また前記トランス
ミッションケ−スに前記ピンの嵌合孔をそれぞれ形成し
なければならず、それだけ加工工程が増大するし、また
前記ピンを前記トランスミッションケ−スに組付ける必
要があって、組付手間も増大する。一方、後者の特開昭
62−80362号公報に示されているミスシフト防止
装置では、スプリングによるレストリクトレバ−の回動
並びに軸方向移動をトランスミッションケ−スの内壁を
利用して規制するので、前者のものに比べ加工工数及び
組付手間が少なくなる反面、ロッドが挿入されるレスト
リクトレバ−の筒部をトランスミッションケ−スに当接
するまで延長する必要が生じて、該レストリクトレバ−
の全長が長くなって大型化し、重量及びコストがアップ
するばかりか前記ロッドとレストリクトレバ−の摺動抵
抗が大きくなってセレクト方向への操作力が大きくなっ
てしまうという問題がある。
【0004】本考案は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、前記レストリクトレバ
−の前記スプリングによる回動並びに軸方向移動を規制
するための格別の部品を設けずとも安定した作動が期待
できると共に、さらには、前記レストリクトレバ−を小
型化してセレクト方向への操作力を小さくできるミスシ
フト防止装置を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】しかして本考案は、トラ
ンスミッションケース2にシフトシャフト1を介して軸
方向移動でセレクト動作し且つ回転によりシフト動作す
るホークシフトレバー3と、トランスミッションケース
2に形成した軸受部5に前記シフトシャフト1と直交す
る方向に支持したセレクトシャフト4に設けられて、前
記ホークシフトレバー3をセレクト方向に動作させるセ
レクトインナレバー6とを備え、後進段と一つの前進段
とを同一シフト操作線上に配置した変速操作装置におい
て、前記ホークシフトレバー3に、前記シフトシャフト
1の半径方向で、且つセレクトシャフト4の方向へ向か
って延びる突起20を設ける一方、前記トランスミッシ
ョンケース2の前記セレクトシャフト4と前記シフトシ
ャフト1との間に、前記シフトシャフト1と平行に延び
るシャフト12を架設すると共に、該シャフト12にレ
ストリクトレバー30を回転並びに軸方向移動自由に
し、該レストリクトレバー30には、突起20と当接
し、前記ホークシフトレバー3の後進速側Rへのシフト
操作を禁止する軸部と、上記シャフト12の半径方向
で、且つ前記突起20対向する方向に延びる係合片31
を設けると共に、前記レストリクトレバー30を、前記
係合片31が前記突起20に対して前記シャフト12の
軸方向及び回転方向で近接する方向に付勢させるスプリ
ング40を設ける一方、前記レストリクトレバー30
に、前記軸受部5の端面に対向し、前記スプリング40
による前記レストリクトレバー30の回動を規制する第
1規制面51と、前記セレクトシャフト4またはセレク
トインナレバー6の外周面に対向し、前記スプリング4
0による前記レストリクトレバー30の軸方向移動を規
制する第2規制面52とを持つ規制片50を設け、前記
ホークシフトレバー3が上記シフトシャフト1を介して
軸方向に移動して5速・後進速方向N2へセレクト動作
する時に、上記突起20が係合片31に係合してシャフ
ト12に遊嵌されたレストリクトレバー30を軸方向に
移動させ、この状態では後進速側R又は5速側F5にシ
フト操作可能とし、一方、この状態から前記ホークシフ
トレバー3が回転して5速側F5にシフト動作した時に
は、上記突起20と係合片31との係合を解除してスプ
リング40の作用によりレストリクトレバー30を軸方
向に移動させて、上記レストリクトレバー30に設けた
第2規制面52をセレクトシャフト4またはセレ クトイ
ンナレバー6の外周面に当接させるようにし、さらに、
この状態から後進速側R方向にシフト操作した時には、
上記突起20と係合片31が当接してレストリクトレバ
ー30をスプリング40の付勢力に抗し回転方向に回転
させ、上記5速・後進速方向のセレクト位置N2まで操
作した時点で上記突起20とレストリクトレバー30の
軸部とが当接し、後進速側Rへのシフト操作を禁止した
ことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案によれば、前記レストリクトレバー30
が回転並びに軸方向移動自由に遊嵌されるシャフト12
が、セレクトシャフト4と前記シフトシャフト1との間
に配置される共に、前記レストリクトレバー30の前記
スプリング40による軸方向移動が、前記セレクトシャ
フト4または前記セレクトインナレバー6の外周面で規
制され、更に前記レストリクトレバー30の前記スプリ
ング40による回動が前記軸受部5の端面で規制される
ので、レストリクトレバ−の回動並びに軸方向移動を規
制するために格別の規制部材を設ける必要がないのは勿
論のこと、前記レストリクトレバ−の筒部を、トランス
ミッションケ−スに当接するまで延長する必要がなく、
該レストリクトレバ−を小型化出来るし、またセレクト
方向への操作力も小さくできる。
【0007】
【実施例】まず図7は、前進5段、前進1段の多段変速
機(図示せず)を操作する変速操作装置における変速レ
バ−のシフトパタ−ンを示すもので、車室内に設けた前
記変速レバ−をN0位置からN1位置にセレクト操作す
ると共に、N1位置からF1位置若しくはF2位置にシ
フト操作することによって、前記変速機を第1速あるい
は第2速に変速することが出来、また変速レバ−をN0
位置からF3位置若しくはF4位置にシフト操作するこ
とによって、第3速あるいは第4速が得られ、更に変速
レバ−をN0位置からN2位置にセレクト操作すると共
にN2位置からF5位置若しくはR位置にシフト操作す
ることによって第5速あるいは後進速が得られるのであ
って、前記F5位置とR位置とはN2位置を挟んで一直
線上に配置している。
【0008】次に図において1はトランスミッションケ
−ス2に回動並びに軸方向移動可能に支持したシフトシ
ャフトであり、該シフトシャフト1の軸端にシフトアウ
タレバ−1aを設けて、該シフトアウタレバ−1aを、
車室内に設ける前記変速レバ−(図示せず)に連動機構
(図示せず)を介して連動連結し、該変速レバ−のシフ
ト操作により前記シフトシャフト1が回動するように成
す一方、該シフトシャフト1にホ−クシフトレバ−3を
固定している。
【0009】また4は、前記トランスミッションケ−ス
2の上壁と該トランスミッションケ−ス2内に突設した
軸受部5との間に回動自由に架設したセレクトシャフト
であって、該セレクトシャフト4の軸端部にセレクトア
ウタレバ−4aを設けて、該セレクトアウタレバ−4a
を前記変速レバ−(図示せず)に連動機構(図示せず)
を介して連動連結し、該変速レバ−のセレクト操作によ
り前記セレクトシャフト4が回動するように成す一方、
該セレクトシャフト4に固定したセレクトインナレバ−
6の遊端部を、前記ホ−クシフトレバ−3の上面に形成
した係合凹部7に嵌合させ、前記セレクトシャフト4の
回動により、前記ホ−クシフトレバ−3を前記シフトシ
ャフト1と共に軸方向に移動させるようにしている。
【0010】また8aは第1速と第2速用のシフトフォ
−クシャフト、8bは第3速と第4速用のシフトフォ−
クシャフト、8cは第5速と後進速用のシフトフォ−ク
シャフトであって、これら各シャフト8a・8b・8c
を互いに平行で且つ前記トランスミッションケ−ス
軸方向移動可能に支持する一方、これら各シャフト8a
・8b・8cに固定したシフトフォ−クのシフトヘッド
9a・9b・9cには、前記ホ−クシフトレバ−3の遊
端部が嵌合する嵌合溝10a・10b・10cを形成し
ている。
【0011】また11は、前記シフトシャフト1に挿通
支持したインタロックプレ−トであって、該インタロッ
クプレ−ト11は、その一端部を前記トランスミッショ
ンケ−ス2に対し、前記セレクトシャフト4と前記シフ
トシャフト1との間で、且つ前記シフトシャフト1と平
行に架設したシャフト12に軸方向移動自由に挿通支持
して、該インタロックプレ−ト11が前記シフトシャフ
ト1に対して周方向に回動するのを阻止している。
【0012】以上の構成からなる変速操作装置は、変速
レバ−のセレクト操作に伴う前記ホ−クシフトレバ−3
の軸方向移動により、該ホ−クシフトレバ−3の遊端部
を所定のシフトヘッドの嵌合溝に嵌合させ、且つ前記変
速レバ−のシフト操作に伴う前記ホ−クシフトレバ−3
の回動により、選択したシフトヘッドが軸方向に移動し
て、所望の変速段に切換えられるのである。
【0013】即ち、図7に示すシフトパタ−ンに基づい
て説明すると、変速レバ−のN0位置からN1位置への
セレクト操作に伴い、前記−クシフトレバ−3は、前
記セレクトインナレバ−6を介して図1において上方向
に移動して、その遊端部が1速・2速用シフトヘッド9
aの嵌合溝10aに嵌合する。そしてこの位置から変速
レバ−のF1位置へのシフト操作に伴い、前記−クシ
フトレバ−3は、前記シフトシャフト1と共に図2にお
いて反時計方向に回動して、前記1速・2速用シフトヘ
ッド9aを軸方向に移動させ、これにより1速に切換え
られ、また変速レバ−のF2位置へのシフト操作に伴
い、前記−クシフトレバ−3は、図2において時計方
向に回動して、前記1速・2速用シフトヘッド9aを軸
方向に移動させ、これにより2速に切換えられる。
【0014】また変速レバ−のN0位置からF3位置へ
のシフト操作に伴い、前記−クシフトレバ−3は、図
1で示す位置で図2において反時計方向に回動して、3
速・4速用シフトヘッド9bを軸方向に移動させ、これ
により3速に切換えられ、またF4位置へのシフト操作
に伴い、前記−クシフトレバ−3は、図1で示す位置
で図2において時計方向に回動して、3速・4速用シフ
トヘッド9bを軸方向に移動させ、これにより4速に切
換えられる。
【0015】また更に変速レバ−のN0位置からN2位
置へのセレクト操作に伴い、前記ホ−クシフトレバ−3
は、前記セレクトインナレバ−6を介して図1において
下方向に移動して、その遊端部が5速・後進速用シフト
ヘッド9cの嵌合溝10cに嵌合する。そしてこの位置
から変速レバ−のF5位置へのシフト操作に伴い、前記
−クシフトレバ−3は、前記シフトシャフト1と共に
図2において反時計方向に回動して、前記5速・後進速
用シフトヘッド9cを軸方向に移動させ、これにより5
速に切換えられ、また変速レバ−のR位置へのシフト操
作に伴い、前記−クシフトレバ−3は、図2において
時計方向に回動して、前記5速・後進速用シフトヘッド
9cを軸方向に移動させ、これにより後進速に切換えら
れる。
【0016】しかして以上の変速操作装置において、図
に示す実施例では、前記ホ−クシフトレバ−3に、前記
セレクトインナレバ−6を支持するセレクトシャフト4
に向かって延びる突起20を突設する。
【0017】一方、前記シフトシャフト1に対し平行に
配置されている前記シャフト12を利用して、該シャフ
ト12に円筒状のレストリクトレバ−30を回動並びに
軸方向移動自由に遊嵌すると共に、該レストリクトレバ
−30に、前記変速レバ−がN0位置に位置する時、前
記突起20に対して軸方向に対向し、前記変速レバ−の
N0位置からN2位置へのセレクト操作に伴う前記ホ−
クシフトレバ−3の軸方向移動時、前記突起20と係合
する係合片31を設ける。
【0018】また前記シャフト12における前記レスト
リクトレバ−30と、前記トランスミッションケ−ス2
の内側壁との間にコイル状のスプリング40を介装し
て、該スプリング40の一端を後記する規制片50に、
他端を前記トランスミッションケ−ス2の内側壁にそれ
ぞれ係止することで、前記レストリクトレバ−30を、
前記係合片31が前記突起20に対して軸方向に係合す
る方向(図1において上方向)に付勢させると同時に前
記変速レバ−のN2位置からF5位置へのシフト操作に
伴う前記ホ−クシフトレバ−3の回動方向と同一方向
(図2において反時計方向)に付勢させるようにしてい
る。
【0019】一方、前記レストリクトレバ−30には、
前記軸受部5の上部端面5aに対向し、前記スプリング
40による前記レストリクトレバ−30の回動を規制す
る第1規制面51と、前記セレクトシャフト4に挿通支
持している前記セレクトインナレバ−6のボス部60の
外周面に対向し、前記スプリング40による前記レスト
リクトレバ−30の軸方向移動を規制する第2規制面5
2とを持つ規制片50を一体形成している。
【0020】尚図中70及び71は、前記ホ−クシフト
レバ−3並びにインタロックプレ−ト11を、前記3速
・4速用シフトヘッド9と嵌合する位置に復帰させる
リタ−ンスプリングを示す。
【0021】次に以上の構成からなるミスシフト防止装
置の作用を説明する。
【0022】図1から図3は、変速レバ−がN0位置に
位置する状態を示しており、かかる位置では、前記レス
トリクトレバ−30に設けた前記規制片50の第1規制
面51が前記軸受部5の上部端面5aに当接すると共
に、前記第2規制面52が前記セレクトインナレバ−6
におけるボス部60の外周面に当接して、前記レストリ
クトレバ−30の係合片31が、前記変速レバ−がN0
位置からN2位置へのセレクト操作に伴う前記ホ−クシ
フトレバ−3の軸方向移動時、前記突起20と係合可能
な位置に来ている。
【0023】しかしてかかる状態から変速レバ−をN2
位置にセレクト操作すると、前記ホ−クシフトレバ−3
がセレクトインナレバ−6を介して図1において下方に
移動し、これに伴い、該ホ−クシフトレバ−3の遊端部
が5速・後進速用シフトヘッド9cの嵌合溝10cに嵌
合するのであって、また該ホ−クシフトレバ−3の図1
における下方への移動に伴い、図4に示すように、前記
突起20が前記レストリクトレバ−30の係合片31に
当接して、該レストリクトレバ−30が図4において実
線で示す位置まで前記スプリング40に抗して下方に移
動する。
【0024】かかる状態から変速レバ−を更にF5位置
にシフト操作すると、図5に示すように、前記ホ−クシ
フトレバ−3が反時計方向に所定ストロ−ク揺動して、
変速機を5速にシフトすると共に、該ホ−クシフトレバ
−3の前記揺動により、前記突起20と前記係合片31
との軸方向の係合が解除されるため、前記レストリクト
レバ−30は、スプリング40のばね反力により図4に
おいて2点鎖線で示す元位置に復帰し、これに伴い前記
突起20と前記係合片31とが、前記ホ−クシフトレバ
の揺動方向にオ−バラップする。
【0025】以上のごとく変速レバ−をF5位置にシフ
ト操作した後、F1〜F4位置にシフトダウンする場合
やN0位置に復帰操作する場合、前記変速レバ−のF5
位置からN2位置へのシフト操作に伴い、前記ホ−クシ
フトレバ−3は、図5に示す位置から時計方向に揺動す
るが、この時、前記突起20が前記係合片31にその揺
動方向で係合して、該レストリクトレバ−30も前記ス
プリング40に抗しながら同じく時計方向に回動する
が、該レストリクトレバ−30の時計方向の揺動は、図
6に示すように前記突起20が前記レストリクトレバ−
30の外周面(軸部)に当接した段階、即ち、変速レバ
−のN0位置からN2位置へのセレクト操作に伴う前記
ホ−クシフトレバ−の軸方向移動時に前記突起20と前
記係合片31とのラップ代(図2おいてSで示す範
囲)に見合う範囲しか揺動しないので、前記ホ−クシフ
トレバ−3は図6で示す位置からそれ以上時計方向に揺
動せず、従って変速レバ−をF5位置からN0位置への
切換は出来てもR位置へのオ−バフトは確実に阻止さ
れて、変速機が5速から後進速にダイレクトにシフトさ
れることがないのである。
【0026】一方、前記したごとく変速レバ−をN0位
置からN2位置にセレクト操作した後(図4参照)、R
位置にシフト操作する場合には、前記突起20の前記係
合片31に対する軸方向の当接により、前記レストリク
トレバ−30を前記スプリング40に抗して図4におい
て実線で示す位置に付勢させた状態が維持されて、前記
ホ−クシフトレバ−3が、図2おいて時計方向に揺動
するので、変速レバ−のR位置から例えばN0位置への
復帰操作時、前記レストリクトレバ−30によって前記
ホ−クシフトレバ−3の動作が阻止されることはない。
【0027】斯くして変速レバ−をN0位置からN2位
置へのセレクト操作乃至N2位置からF5位置若しくは
R位置へのシフト操作を安定的に行うことが出来なが
ら、F5位置からN0位置への復帰操作時におけるR位
置へのオ−バシフトを確実に阻止することが出来る。
【0028】以上の実施例では、前記規制片50の第2
規制面52を前記セレクトインナレバ−6のボス部60
の外周面に当接させるようにしたが、前記セレクトシャ
フト4の外周面に当接させるようにしてもよい。
【0029】また以上の実施例では、前記レストリクト
レバ−30を遊嵌するシャフト12と、インタロックプ
レ−ト11の回動を阻止するシャフト12を共用するよ
うにしたが、該インタロックプレ−ト11の回動を阻止
するシャフトは前記トランスミッションケ−ス2に別途
架設するようにしてもよい。
【0030】
【考案の効果】以上のごとく本考案は、トランスミッシ
ョンケース2にシフトシャフト1を介して軸方向移動で
セレクト動作し且つ回転によりシフト動作するホークシ
フトレバー3と、トランスミッションケース2に形成し
た軸受部5に前記シフトシャフト1と直交する方向に
持したセレクトシャフト4に設けられて、前記ホークシ
フトレバー3をセレクト方向に動作させるセレクトイン
ナレバー6とを備え、後進段と一つの前進段とを同一シ
フト操作線上に配置した変速操作装置において、前記ホ
ークシフトレバー3に、前記シフトシャフト1の半径方
で、且つセレクトシャフト4の方向へ向かって延びる
突起20を設ける一方、前記トランスミッションケース
の前記セレクトシャフト4と前記シフトシャフト1と
の間に、前記シフトシャフト1と平行に延びるシャフト
12を架設すると共に、該シャフト12にレストリクト
レバー30を回転並びに軸方向移動自由に遊嵌し、該レ
ストリクトレバー30には、突起20と当接し、前記ホ
ークシフトレバー3の後進速側Rへのシフト操作を禁止
する軸部と、上記シャフト12の半径方向で、且つ前記
突起20対向する方向に延びる係合片31を設けると共
に、前記レストリクトレバー30を、前記係合片31が
前記突起20に対して前記シャフト12の軸方向及び回
転方向で近接する方向に付勢させるスプリング40を設
ける一方、前記レストリクトレバー30に、前記軸受部
5の端面に対向し、前記スプリング40による前記レス
トリクトレバー30の回動を規制する第1規制面51
と、前記セレクトシャフト4またはセレクトインナレバ
ー6の外周面に対向し、前記スプリング40による前記
レストリクトレバー30の軸方向移動を規制する第2規
制面52とを持つ規制片50を設けたことにより、後進
段と一つの前進段とを同一シフト操作線上に配置した変
速操作装置において、変速機を前記同一シフト操作線上
に位置する前記前進段から例えばニュ−トラル位置への
復帰操作時、誤って後進速にオ−バシフトされるのを確
実に防止することが出来るのは勿論のこと、前記レスト
リクトレバー30の前記スプリング40による回動並び
に軸方向移動が、前記軸受部5の端面と前記セレクトシ
ャフト4または前記セレクトインナレバー6の外周面で
規制されるので、格別の規制部材を設ける必要がなくそ
れだけ部品点数並びに組付手間を削減することが出来る
し、従来のようにレストリクトレバーのスプリングによ
る軸方向移動を規制するために該レストリクトレバーの
筒部をトランスミッションケ−スまで延長する必要もな
い。従って本考案は、従来のレストリクトレバーに較べ
て、筒部を短くして小型化することが出来るため、該レ
ストリクトレバーの重量及びコストをダウンさせること
が出来ると共に、前記シャフト12とレストリクトレバ
ーの接触面積が小さくなりレストリクトレバ−の摺動抵
抗が減少することから、スプリング40の線径をダウン
させてセレクト方向への操作力を小さくすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるミスシフト防止機構を備えた変
速操作装置の断面図。
【図2】図1におけるX−X線断面図。
【図3】図1におけるY−Y線断面図。
【図4】変速レバ−をN0位置からN2位置にセレクト
操作した状態を示す変速操作装置の要部の説明図。
【図5】変速レバ−をF5位置にシフト操作した状態を
示す変速操作装置の要部の説明図。
【図6】変速レバ−をF5位置からN2位置にシフト操
作した状態を示す変速操作装置の要部の説明図。
【図7】変速レバ−のシフトパタ−ンを示す説明図。
【符号の説明】
1 シフトシャフト 2 トランスミッションケ−ス 3 ホ−クシフトレバ− 4 セレクトシャフト 5 軸受部 6 セレクトインナレバ− 12 シャフト 20 突起 30 レストリクトレバ− 31 係合片 40 スプリング 50 規制片 51 第1規制面 52 第2規制面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションケース2にシフトシ
    ャフト1を介して軸方向移動でセレクト動作し且つ回転
    によりシフト動作するホークシフトレバー3と、トラン
    スミッションケース2に形成した軸受部5に前記シフト
    シャフト1と直交する方向に支持したセレクトシャフト
    4に設けられて、前記ホークシフトレバー3をセレクト
    方向に動作させるセレクトインナレバー6とを備え、後
    進段と一つの前進段とを同一シフト操作線上に配置した
    変速操作装置のミスシフト防止機構であって、前記ホー
    クシフトレバー3に、前記シフトシャフト1の半径方向
    で、且つセレクトシャフト4の方向へ向かって延びる突
    起20を設ける一方、前記トランスミッションケース2
    の前記セレクトシャフト4と前記シフトシャフト1との
    間に、前記シフトシャフト1と平行に延びるシャフト1
    2を架設すると共に、該シャフト12にレストリクトレ
    バー30を回転並びに軸方向移動自由に遊嵌し、該レス
    トリクトレバー30には、突起20と当接し、前記ホー
    クシフトレバー3の後進速側Rへのシフト操作を禁止す
    る軸部と、上記シャフト12の半径方向で、且つ前記突
    起20対向する方向に延びる係合片31を設けると共
    に、前記レストリクトレバー30を、前記係合片31が
    前記突起20に対して前記シャフト12の軸方向及び回
    転方向で近接する方向に付勢させるスプリング40を設
    ける一方、前記レストリクトレバー30に、前記軸受部
    5の端面に対向し、前記スプリング40による前記レス
    トリクトレバー30の回動を規制する第1規制面51
    と、前記セレクトシャフト4またはセレクトインナレバ
    ー6の外周面に対向し、前記スプリング40による前記
    レストリクトレバー30の軸方向移動を規制する第2規
    制面52とを持つ規制片50を設け、前記ホークシフト
    レバー3が上記シフトシャフト1を介して軸方向に移動
    して5速・後進速方向N2へセレクト動作する時に、上
    記突起20が係合片31に係合してシャフト12に遊嵌
    されたレストリクトレバー30を軸方向に移動させ、こ
    の状態では後進速側R又は5速側F5にシフト操作可能
    とし、一方、この状態から前記ホークシフトレバー3が
    回転して5速側F5にシフト動作した時には、上記突起
    20と係合片31との係合を 解除してスプリング40の
    作用によりレストリクトレバー30を軸方向に移動させ
    て、上記レストリクトレバー30に設けた第2規制面5
    2をセレクトシャフト4またはセレクトインナレバー6
    の外周面に当接させるようにし、さらに、この状態から
    後進速側R方向にシフト操作した時には、上記突起20
    と係合片31が当接してレストリクトレバー30をスプ
    リング40の付勢力に抗し回転方向に回転させ、上記5
    速・後進速方向のセレクト位置N2まで操作した時点で
    上記突起20とレストリクトレバー30の軸部とが当接
    し、後進速側Rへのシフト操作を禁止したことを特徴と
    する変速機のミスシフト防止機構。
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JP3067756U (ja) * 1999-06-21 2000-04-11 祐二 中村 ティッシュ収納ボックス差し込み交換式額縁

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