JP3547335B2 - マニュアルバルブレバーの位置決め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はマニュアルバルブレバーの位置決め構造、特にコントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するためのマニュアルバルブレバーの軸方向の動きを規制する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機には大別してFR式とFF式とがあるが、いずれもセレクトレバーの動きをケーブルを介して変速機のコントロールシャフトに伝え、このコントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り替えるようになっている。
【0003】
一般に、自動変速機ではコントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置されることが多く、特開平8−200486号公報に記載のように、コントロールシャフトにディテント溝を有するマニュアルバルブレバーを固定し、このマニュアルバルブレバーに設けたピンをマニュアルバルブの係合溝に係合させることで、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換している。
【0004】
しかしながら、バルブボデーの形状やスペース上の制約のため、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置されることがあり、その場合には、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換する機構を設ける必要が生じる。そこで、本願出願人は、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するために、コントロールシャフトに固定された第1マニュアルバルブレバーと、コントロールシャフトに対して直交方向に移動自在に配置され、第1マニュアルバルブレバーに設けられたピンに係合する係合溝を有するスライドコアと、コントロールシャフトおよびスライドコアに対して直交方向の軸を中心として回転自在に配置され、一端部がスライドコアの係合溝に係合し、他端部がマニュアルバルブの係合部に係合する第2マニュアルバルブレバーとで構成されるクランク機構を提案した(特願平10−140699号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置された構造の場合には、比較的簡単な機構でコントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換することができるが、マニュアルバルブレバーひいてはコントロールシャフトが軸方向に移動すると、マニュアルバルブレバーのピンとマニュアルバルブの係合溝との係合が外れる恐れがある。そのため、マニュアルバルブレバーもしくはコントロールシャフトを軸方向に正確に位置決めする必要がある。
同様に、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置された構造の場合でも、第1マニュアルバルブレバーおよび第2マニュアルバルブレバーの軸方向移動を規制するための位置決め手段が必要である。
【0006】
そのため、従来では、図1に示すようにシャフトSに溝Gを設け、ケースCにシャフト穴Dと直交する穴Hを形成し、この穴HにローラRを挿入することにより、ローラRを溝Gに係合させることでシャフトSを軸方向に位置決めしていた。
【0007】
しかしながら、このような位置決め構造では、シャフトSに溝G加工が必要であること、ケースCに穴H加工が必要であること、ローラRのような小型部品の組付が困難であること、およびローラRの抜け止めが必要であること、などの問題があり、コスト上昇を招く欠点があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、既存の部品を利用してマニュアルバルブレバーの軸方向への動きを規制することで、コスト低減を図るマニュアルバルブレバーの位置決め構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、コントロールシャフトに、マニュアルバルブに係合するピンを備えたマニュアルバルブレバーが固定され、コントロールシャフトの軸方向の一方の端面が変速機ケースに固定されるサイドカバーの合わせ面で位置決めされ、マニュアルバルブレバーの軸方向の他方の端面がバルブボデー間に設けられるセパレートプレートの一部に当てて位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造を提供する。
また、請求項2に記載の発明は、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するクランク機構が設けられ、上記クランク機構は、コントロールシャフトに固定された第1マニュアルバルブレバーと、コントロールシャフトに対して直交方向の軸部を中心として揺動自在に配置され、一端部が第1マニュアルバルブレバーの揺動に連係して揺動し、他端部がマニュアルバルブの係合部に係合する第2マニュアルバルブレバーとで構成され、第2マニュアルバルブレバーの軸部の一端面が、変速機ケースの端面に固定されるエクステンションハウジングの合わせ面で位置決めされ、第2マニュアルバルブレバーの反対側の端面が、コントロールシャフトの動きに伴って軸方向に作動するパーキングロックシャフトをガイドするパーキングサポートによって位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造を提供する。
さらに、請求項3に記載の発明は、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するクランク機構が設けられ、上記クランク機構は、コントロールシャフトに固定された第1マニュアルバルブレバーと、コントロールシャフトに対して直交方向に移動自在に配置され、第1マニュアルバルブレバーに設けられたピンに係合する係合溝を有するスライドコアと、コントロールシャフトおよびスライドコアに対して直交方向の軸を中心として回転自在に配置され、一端部がスライドコアの係合溝に係合し、他端部がマニュアルバルブの係合部に係合する第2マニュアルバルブレバーとで構成され、第1マニュアルバルブレバーの軸方向の一端面が上記スライドコアの周面で位置決めされ、第1マニュアルバルブレバーの他端面がコントロールシャフトを軸受する変速機ケースの軸受ボスで位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造を提供する。
【0010】
請求項1のように、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置された場合に、コントロールシャフト(マニュアルバルブレバー)の軸方向の動きを既存部品であるサイドカバーの合わせ面とセパレートプレートの一部とで位置決めしたので、ローラなどの別部品を用いずに位置決めでき、しかもシャフトの溝加工やケースの穴加工など格別な加工を必要としないので、安価に構成できる。
請求項2では、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置された場合において、第2マニュアルバルブレバーの軸方向の動きを、エクステンションハウジングの合わせ面とパーキングサポートとによって位置決めしたので、ローラなどの別部品を用いずに第2マニュアルバルブレバーを軸方向に位置決めでき、安価に構成できる。
請求項3では、請求項2と同様にコントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置された場合において、第1マニュアルバルブレバーの軸方向の動きをスライドコアの周面と変速機ケースの軸受ボスとで位置決めしたので、安価に構成できる。
【0011】
なお、請求項2のクランク機構も、請求項3と同様に、第1マニュアルバルブレバーとスライドコアと第2マニュアルバルブレバーとで構成してもよい。スライドコアを用いることで、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に円滑に伝達できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2はFR式自動変速機とFF式自動変速機における主軸(入力軸や出力軸など)とコントロールシャフトとの配設方向を示す。すなわち、FR式の場合には、主軸が車体前後方向に配設され、FF式では主軸は車幅方向に配設される。一般に、変速操作用のコントロールシャフトは、車幅方向に配置するのがケーブルなどの配索上望ましいので、コントロールシャフトはFR式では主軸と直角方向に配設され、FF式では主軸と平行に配設されることになる。
【0013】
図3〜図7は本発明にかかるマニュアルバルブレバーの位置決め構造をFR式自動変速機、すなわちコントロールシャフトとマニュアルバルブとを平行に配置した自動変速機に適用した例を示す。
図において、1は変速機ケース、2は変速機ケース1に固定されたバルブボデー、3は変速機ケース1の下面にバルブボデー2を覆うように固定されたオイルパン、6は変速機ケース1の後端部に取り付けられたエクステンションハウジング、7は変速機ケース1の前端部に一体に形成されたクラッチハウジングである。
【0014】
バルブボデー2にはマニュアルバルブ4などの各種バルブが水平方向に、かつ主軸5と直角方向、つまり車幅方向に配置されている。マニュアルバルブ4の一端部は図4に示すようにバルブボデー2から突出しており、この突出部に係合溝4aが形成されている。
【0015】
変速機ケース1の側部には、マニュアルバルブ4を操作するためのコントロールシャフト10が車幅方向、つまりマニュアルバルブ4と平行に挿入支持されている(図6参照)。コントロールシャフト10の外側端部にはアウタレバー12が固定され、このアウタレバー12にコントロールケーブル11の一端が連結され、コントロールケーブル11の他端は図示しないシフトレバーと接続されている。変速機ケース1内に挿入されたコントロールシャフト10の内側部分には、ディテントプレート(第1マニュアルバルブレバー)13のボス部13eが固定されている。ディテントプレート13には半径方向に突出する扇型部13aが形成され、この扇型部13aの周面には複数のディテント溝13bが形成されている。変速機ケース1の下面には板ばねよりなるディテントスプリング14の一端部が固定されており、このディテントスプリング14の他端部に取り付けられたローラ15がディテント溝13bに弾性的に嵌合している。これによってディテントプレート13はP,R,N,D,2,Lなどの各位置で位置決めされる。
【0016】
ディテントプレート13には、扇型部13aから斜め後方へ延びる延長部13c(図7参照)が形成されており、この延長部13cの側面にはスライドコア16の周溝16aに係合するピン17が固定されている。スライドコア16は、変速機ケース1の支持部1aとバルブボデー2の支持部2aの間に上下方向に支持されたシャフト18にスライド自在に挿通されている。なお、ここではスライドコア16がシャフト18に対してスライド自在な例を示したが、シャフト18とスライドコア16とを固定し、シャフト18を変速機ケース1に対して上下にスライド自在としてもよい。
【0017】
スライドコア16の周溝16aには、図7に示すようにベルクランク(第2マニュアルバルブレバー)19の一端部に固定されたピン20も係合している。ベルクランク19は、車体前後方向に延びる軸21によって回転自在に支持されており、ベルクランク19の他端部には、マニュアルバルブ4の係合溝4aに係合するピン22が固定されている。
【0018】
上記ディテントプレート13,スライドコア16およびベルクランク19によって、コントロールシャフト10の回転をマニュアルバルブ4の軸方向移動へ変換する本発明のクランク機構CRを構成している。なお、スライドコア16のスライド方向は上下方向に限るものではなく、ベルクランク19の回転軸21も車体前後方向に限るものではない。
【0019】
また、ディテントプレート13の扇型部13aと反対側の部位には、上方へ延びるパーキングロック操作部13dが設けられ、この操作部13dには、パーキングロックカム24を備えたパーキングロックシャフト23の一端が取り付けられている。変速機ケース1には、パーキングロックシャフト23をガイドするパーキングサポート28が固定されている。パーキングロックシャフト23を前進させると、パーキングロックカム24の底面がパーキングサポート28に摺接して押し上げられ、これによってパーキングロックカム24がパーキングポール25を押し上げ、変速機の出力軸26に設けられたパーキングギヤ27に噛み合わせることで、車両の移動を規制する。
【0020】
次に、上記クランク機構CRの動作を図7にしたがって説明する。
シフトレバーの操作に伴ってコントロールシャフト10が矢印A方向に回転すると、ディテントプレート13に固定されたピン17がスライドコア16を操作して矢印B方向に移動させる。スライドコア16にはベルクランク19の一端部のピン20も係合しているので、ベルクランク19はスライドコア16の上下動に伴って矢印C方向へ回転する。ベルクランク19の回転は、他端部に設けられたピン22を介してマニュアルバルブ4へ伝えられ、マニュアルバルブ4を軸方向Dへ移動させ、P,R,N,D,2,Lなどの各位置へ移動させることができる。
【0021】
上記のように、コントロールシャフト10とマニュアルバルブ4とを共に車幅方向に配置できるので、同じく車幅方向に配置されるレギュレータバルブとマニュアルバルブとが平行になる。レギュレータバルブおよびマニュアルバルブ4は、共にバルブボデー2の中で大きなスペースを占める大型バルブであるから、これら2本のバルブを互いに平行に配置することで、バルブボデー2を小型化できる。しかも、このバルブボデー2(各種バルブを含む)を後述するFF式自動変速機のバルブボデーと共通化できる。つまり、コントロールシャフト10を取り替え、スライドコア16およびベルクランク19を追加することにより、FF式のバルブボデーをそのままFR式自動変速機に適用することができる。
【0022】
上記実施例では、クランク機構CRとしてスライドコア16を用いたが、スライドコアを省略し、ディテントプレート13とベルクランク19とでクランク機構を構成することも可能である。すなわち、ベルクランク19の一端部をコントロールシャフト10のディテントプレート13に係合させ、他端部をマニュアルバルブ4に係合させればよい。ただ、ディテントプレート13とベルクランク19はその回転軸が直交しているので、ピンなどによる接触だけではベルクランク19に偏った力が作用し、ベルクランク19の円滑な回転が阻害される可能性があるので、スライドコア16を用いるのが望ましい。
【0023】
ここで、上記構成におけるディテントプレート(第1マニュアルバルブレバー)13およびベルクランク(第2マニュアルバルブレバー)19の位置決め構造について詳述する。
ディテントプレート13の軸方向の動きは、図6に示すように、ディテントプレート13の軸方向の一端面がスライドコア16の周面によって位置決めされ、ディテントプレート13の他端面がコントロールシャフト10を軸受する変速機ケース1の軸受ボス1bで位置決めされる。そのため、ディテントプレート13の車幅方向の動きが規制され、ディテントプレート13の一端部のピン17がスライドコア16から外れたり、ディテント溝13bに対してローラ15が外れるのを防止できる。
【0024】
ベルクランク19の回転軸21の後端面は、図6に示すように変速機ケース1の後端面に固定されるエクステンションハウジング6の合わせ面6aで位置決めされている。また、ベルクランク19の前側端面は、パーキングサポート28のレバー押え用のつば28aによって位置決めされている。そのため、ベルクランク19の前後方向の移動が規制され、ベルクランク19の一端部のピン20がスライドコア16から外れたり、他端部のピン22がマニュアルバルブ4から外れるのを防止できる。
上記のように、ディテントプレート13およびベルクランク19の軸方向の動きを規制するために、格別な部品を必要とせず、既存の部品を利用して位置決めしているので、部品数の増加を防ぎ、安価で簡素な構造を実現できる。
【0025】
図8〜図11は本発明にかかるマニュアルバルブレバーの位置決め構造をFF式自動変速機、すなわちコントロールシャフトとマニュアルバルブとを直角方向に配置した自動変速機に適用した例を示す。
図において、図3〜図7と同一部品には同一符号を付して説明を省略する。
【0026】
FF式自動変速機の場合には、コントロールシャフト10とマニュアルバルブ4とが直角方向に配置されるので、スライドコア16やベルクランク19を使用せずに、ディテントプレート13の回転をマニュアルバルブ4の軸方向移動に直接変換できる。したがって、ディテントプレート13の扇型部13aにはピン30が突設され、このピン30がマニュアルバルブ4の係合溝4aに直接係合している。なお、このディテントプレート13には、FR用のディテントプレート13とは異なり、ピン17を備えた延長部13cが設けられていない。
【0027】
コントロールシャフト10は図9に示すように、変速機ケース1の車幅方向に架け渡して設けられ、コントロールシャフト10の一端部は変速機ケース1の側面に固定されるサイドカバー31の合わせ面31aに当たって位置決めされている。一方、ディテントプレート13の反対側側面(図6の右側側面)は、バルブボデー2A,2Bの間に設けられるセパレートプレート32の縁部32aに当てて位置決めされる。この縁部32aは、上下のバルブボデー2A,2Bの切欠部2bから車幅方向に突出している。したがって、縁部32aを設けるために、セパレートプレート32の材料取りが悪化することがない。
なお、図9では、マニュアルバルブ4やディテントスプリング14などを省略してある。
【0028】
このように既存の部品であるサイドカバー31およびセパレートプレート32を利用して、ディテントプレート13ひいてはコントロールシャフト10を軸方向に位置決めしたので、従来(図1参照)のように、シャフトの溝加工やケースの穴加工を省略でき、ローラのような別備品を使用する必要もない。したがって、コストを低減できるという利点がある。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1の発明によれば、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置された自動変速機において、コントロールシャフトおよびマニュアルバルブレバーの軸方向の動きを既存部品であるサイドカバーの合わせ面とセパレートプレートの一部とで位置決めしたので、ローラなどの別部品を用いずに位置決めでき、部品点数の増加を防止できるとともに、しかもシャフトの溝加工やケースの穴加工など格別な加工を必要としないので、安価に構成できる。
また、請求項2では、コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置された自動変速機において、第2マニュアルバルブレバーの軸方向の動きを、エクステンションハウジングの合わせ面とパーキングサポートとによって位置決めしたので、請求項1と同様に、部品点数と加工工数の削減とが図れ、安価に構成できる。
さらに請求項3では、請求項2と同様にコントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置された場合において、第1マニュアルバルブレバーの軸方向の動きをスライドコアの周面と変速機ケースの軸受ボスとで位置決めしたので、部品点数と加工工数の削減とが図れ、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコントロールシャフトの位置決め構造を示す断面図である。
【図2】FR式およびFF式自動変速機の主軸方向とコントロールシャフト方向とを示す外観斜視図である。
【図3】本発明を適用したFR式自動変速機の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】クランク機構の斜視図である。
【図8】本発明を適用したFF式自動変速機の側面図である。
【図9】図8の変速機のオイルパンを取り外した状態の底面図である。
【図10】図8の一部の拡大図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
1 変速機ケース
1b 軸受ボス
2,2A,2B バルブボデー
4 マニュアルバルブ
6 エクステンションハウジング
10 コントロールシャフト
13 ディテントプレート(第1マニュアルバルブレバー)
16 スライドコア
19 ベルクランク(第2マニュアルバルブレバー)
28 パーキングサポート
31 サイドカバー
32 セパレートプレート
Claims (3)
- コントロールシャフトとマニュアルバルブとが直角方向に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、
コントロールシャフトに、マニュアルバルブに係合するピンを備えたマニュアルバルブレバーが固定され、
コントロールシャフトの軸方向の一方の端面が変速機ケースに固定されるサイドカバーの合わせ面で位置決めされ、マニュアルバルブレバーの軸方向の他方の端面がバルブボデー間に設けられるセパレートプレートの一部に当てて位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造。 - コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、
コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するクランク機構が設けられ、
上記クランク機構は、
コントロールシャフトに固定された第1マニュアルバルブレバーと、
コントロールシャフトに対して直交方向の軸部を中心として揺動自在に配置され、一端部が第1マニュアルバルブレバーの揺動に連係して揺動し、他端部がマニュアルバルブの係合部に係合する第2マニュアルバルブレバーとで構成され、
第2マニュアルバルブレバーの軸部の一端面が、変速機ケースの端面に固定されるエクステンションハウジングの合わせ面で位置決めされ、第2マニュアルバルブレバーの反対側の端面が、コントロールシャフトの動きに伴って軸方向に作動するパーキングロックシャフトをガイドするパーキングサポートによって位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造。 - コントロールシャフトとマニュアルバルブとが平行に配置され、コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換し、各動作レンジへ切り換えるようにした自動変速機において、
コントロールシャフトの回転をマニュアルバルブの軸方向移動に変換するクランク機構が設けられ、
上記クランク機構は、
コントロールシャフトに固定された第1マニュアルバルブレバーと、
コントロールシャフトに対して直交方向に移動自在に配置され、第1マニュアルバルブレバーに設けられたピンに係合する係合溝を有するスライドコアと、
コントロールシャフトおよびスライドコアに対して直交方向の軸を中心として回転自在に配置され、一端部がスライドコアの係合溝に係合し、他端部がマニュアルバルブの係合部に係合する第2マニュアルバルブレバーとで構成され、
第1マニュアルバルブレバーの軸方向の一端面が上記スライドコアの周面で位置決めされ、第1マニュアルバルブレバーの他端面がコントロールシャフトを軸受する変速機ケースの軸受ボスで位置決めされることを特徴とするマニュアルバルブレバーの位置決め構造。
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