JP2564327Y2 - 浴 室 - Google Patents

浴 室

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JP2564327Y2
JP2564327Y2 JP1992027661U JP2766192U JP2564327Y2 JP 2564327 Y2 JP2564327 Y2 JP 2564327Y2 JP 1992027661 U JP1992027661 U JP 1992027661U JP 2766192 U JP2766192 U JP 2766192U JP 2564327 Y2 JP2564327 Y2 JP 2564327Y2
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washing
bathtub
faucet
bathroom
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真 土屋
勇生 日高
由加利 藤木
房義 田村
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浴室に関し、さらに詳し
くは、浴槽に隣接して配設される移乗台を備えてなる、
高齢者や身障者等の使用を考慮した浴室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種高齢者,身障者等用の浴室
として、例えば実開平2−64389 号公報に記載されたも
のが知られている。
【0003】この浴室は、浴槽の側方に洗い座を形成す
ると共に、浴槽に隣接する室壁には、洗い座側方から浴
槽方向へ伸びる手摺と、洗い座での使用が可能な水栓を
設置してなり、洗い座に腰掛けることで洗身を楽に行い
得ると共に、洗い座を移乗台として使用して浴槽への出
入りを容易に行えるようになっている。
【0004】またこの浴室は洗い座使用の際に水栓が邪
魔になることがないよう、前記水栓を洗い座の側方に位
置せしめている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら上記従来の
浴室によれば、水栓が洗い座中心から離れて位置するの
で、洗身の際の使用勝手が悪く、また、洗い座から浴槽
への移動空間内に水栓が突出しているので、浴槽へ入る
際に邪魔になる等の不具合を有していた。
【0006】また、上記水栓と手摺の設置高さがほぼ同
一レベルになることにより、手摺に掴まって浴槽に入る
際に水栓が邪魔になる欠点があった。
【0007】前記不具合を解決するために、上述の水栓
を洗い座から離れた位置に設置することも考えられる
が、この場合、水栓を使用するたびに洗い座から離れな
ければならず、洗い座を設けた意味がなくなる虞れがあ
った(例えば、実公平3−22425 号参照)。
【0008】本考案はこのような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、浴槽に隣接
して設けられ洗い座としても使用される移乗台と、該移
乗台に座っての使用が可能な水栓とを備えた、高齢者,
身障者等用の浴室において、前記水栓の使用勝手を向上
させると同時に、その水栓が、浴槽へ入る際に邪魔にな
る虞れをなくすことにある。
【0009】
【課題を達成するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本考案に係る浴室は、浴槽に隣接して配設される
移乗台を備えた浴室であって、前記浴槽の一側と該一側
に相対する室壁との間に配設スペースを形成し、該配設
スペース内に前記移乗台を配備すると共に、前記室壁に
は、移乗台の上方に突出する使用位置と、前記室壁に設
けた凹部に収容されて室壁内に埋没する未使用位置との
間を回動自在に配設される水洗を設置してなることを特
徴とする。 上記浴槽の他側に隣接して立ち上がる室壁に
沿って、上記移乗台と相対するようカウンターを設け、
洗い場面における前記カウンター手前側の個所を通常の
使用スペースとする一方、同洗い場面における前記移乗
台周辺の個所を、高齢者,身障者等の所謂非健常者の使
用スペースとすることが好ましい。尚、浴槽に隣接する
室壁には、移乗台上方から浴槽方向へ伸びる手摺が適宜
に設けられる。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、水洗を凹部内に収容した
状態では、移乗台の上方には突起物が何等存在せず、該
水洗を使用時のみ凹部から引き出して移乗台の上方に位
置させ、洗身等を行うことができるので、水洗の取り付
け位置の自由度が広がり、水栓を移乗台中心に近接する
個所、すなわち、移乗台に座って洗身等を行うに最も使
いやすい個所に水栓を設置することが可能になり、洗身
時等における水栓の使用勝手を向上し得る。同時に、移
乗台,手摺を使用して浴槽へ入る際には水栓を凹部内に
収容し、該水栓が邪魔になる虞れを無くす。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る浴室の一実施例を図1〜
7を参照して説明する。本実施例の浴室Aは、方形状の
床パンaの四周辺の内の一つにドア枠b1を立ち上げて出
入り部bを形成すると共に、残る三辺には夫々壁パネル
を立ち上げて三方の室壁c1〜c3を形成し、それら室壁c1
〜c3で囲まれる内部の上面を天井パネルdで被蓋してな
るユニットバスルームを表す。
【0012】出入り部bはドア枠b1の上縁b10に三枚の
引き戸b2〜b4をスライド自在に吊持して、車椅子に座っ
たままでの出入りを可能に形成したもので、両側部分の
引き戸b2,b4と中間部の引き戸b3とのスライドを連係せ
しめて、引き戸b2若しくはb4の開閉動により引き戸b3が
連動するよう構成する。
【0013】また両側部分の引き戸b2,b4とドア枠b1の
左,右側縁b11との間には周知のロック機構を設けて、
それら引き戸b2,b4の何か一方のスライドを規制し、使
い勝手に応じて右開き,左開きを任意に選択できるよう
にする。
【0014】出入り部bの下縁b12は床パンaの洗い場
面a'上面と面一なフラット面として、高齢者や身障者が
入浴する際の足元の安全を確保すると共に、車椅子に座
ったままでの出入りを容易とする。また、出入り部bに
隣接する洗い場面a'部分には排水路v1を設けて室外への
漏水を防止し、且つ該排水路v1はグレーティングv2で洗
い場面a'と面一状に被蓋する。
【0015】また、出入り部bの下縁b12には水抜き孔
b13を複数開穿すると共に、それら水抜き孔b13下方に
位置する床パンaのドア枠載せ面a1から排水路v1に向け
ては、その水抜き孔b13からの滴下水を排水路v1に導く
溝a10を設ける。夫々の引き戸b2〜b4の内外両面の下縁
部分には、車椅子の足載せ部の当りを緩衝する弾性材か
らなるキックプレートb20を貼設する。
【0016】上記出入り部bに相対向する室壁c1に沿っ
ては浴槽eを配設する。また、前記室壁c1に隣り合う二
方の室壁の内の一方、すなわち、浴槽eの一側に相対す
る室壁c2と、浴槽eの一側との間には、移乗台f配設用
のスペースSを形成し、該スペースS内には、浴槽eに
隣接すると共に洗い場面a'に突出して設置される移乗台
fを配備する。
【0017】前記スペースS上方の室壁c2部分には、凹
部g,水栓h,シャワーiを設置する。また該室壁c2部
分から浴槽e上方の室壁c1部分に亘っては、浴槽eへの
出入り用の手摺jを架設する。また室壁c2の出入り部b
よりには、浴室内部への出入り用の手摺kを架設する。
これら凹部g,水栓h,シャワーi,手摺j,手摺k
は、主として高齢者,身障者等の出入りや、移乗台fを
使用して身体を洗う際等に使用される。
【0018】前述の二方の室壁の内の他方、すなわち、
浴槽eの他側に隣接して立ち上がる室壁c3に沿っては、
浴槽eの他側を当接せしめると共に、該浴槽eに隣接せ
しめてカウンターmを設け、洗い場面a'におけるカウン
ターm手前側の個所を通常の使用スペースとする一方、
洗い場面a'における上記移乗台f周辺の箇所を、高齢
者,身障者等の所謂非健常者等の使用スペースとする。
そのカウンターm上方の室壁c3部分には鏡n,収納棚
p,シャワーqを取り付け、カウンターm下方には水栓
rを設置する。これらカウンターm,鏡n,収納棚p,
シャワーq,水栓rは洗い場面a'に臨み、主として健常
者が洗い場面a'において身体を洗う際等に使用される。
【0019】浴槽eは、例えばFRP のような合成樹脂材
を用いて、槽部e1と上縁面部e2とエプロン面部e3とを一
体成形したもので、エプロン面部e3の下縁全長に亘って
は凹状の蹴込みe4を設けてあり、高齢者,身障者等の入
浴を介助する際や槽部e1を掃除する際等に、その蹴込み
e4に足をいれることで槽部e1により近付けるようにし
て、前記介助作業や清掃作業を行い易いようにする。
【0020】移乗台fは、比較的大型に形成され主とし
て浴槽eへの出入り用として使用する移乗台部f1と、該
移乗台部f1より一回り小さく形成され主として洗い座と
して使用する座部f2とからなり、両者(f1,f2)ともに
方形状の天板f10四角に固定脚f11若しくは移動脚f12
を垂設して形成される。
【0021】各脚f11,f12の天板f10への固定は、接
着,嵌合,その他天板f10上面に釘頭等が突出する虞れ
のない手段を採用する。また天板f10と各脚f11,f12
との組み付け寸法は、天板f10下方に、介助者の足先や
車椅子の足載せ部が入るに十分な空間が確保されるよう
考慮してある。
【0022】天板f10は腰掛けた際等の人体への当たり
が柔らかくなるよう、四角部を湾曲処理する。また天板
f10にはスノコ状にスリットf20を設けて、上面の水切
りが滞りなく行われるようにする。
【0023】固定脚f11の下端部には、滑止め用のゴム
f110を備えたアジャスタf111を昇降可能に設けてあり、
該アジャスタf111の調整により移乗台部f1,座部f2のが
たつき防止をする。
【0024】移動脚f12はその下端部に球形ローラf12
0 を設けてなるもので、移乗台部f1における四本の脚の
うちの隣り合う二本を該移動脚f12とすることで、比較
的大型に形成される移乗台部f1の移動(浴室内の清掃
や、高齢者,身障者等の入浴の際の使用勝手に合わせて
の移動)を容易に行えるようにする。尚、移乗台部f1の
移動は固定脚f11を持ち上げることで球形ローラf120の
回転を可能にして行うもので、通常の設置状態では球形
ローラf120の回転を防いで、移乗台部f1が不用意に移動
することのないようにする。
【0025】凹部gは、室壁c2の所定箇所、詳しくは、
スペースS内に配備した移乗台部f1の上方位置に取付口
1を開設すると共に、その取付口1内に収納ボックス2
を嵌合,装着してなり、該収納ボックス2内には水栓h
を収容自在、すなわち、後述の如く、移乗台fの上方に
突出する使用位置と、前記凹部gに収容されて室壁c2内
に埋没する未使用位置との間を回動自在に配設する。
【0026】収納ボックス2は、前記取付口1の口縁に
係合する周縁リム部21の内端を背面方向に膨出させて凹
室22を形成することにより、取付口1に装着した状態で
室壁c2からの出っ張りがないよう配慮されたもので、凹
室22内は多段状に区分けして複数の収納部23〜25を形成
する。尚、本実施例では最上段の収納部23をシャンプ
ー,リンス等のボトル類を収納する部分、中段の収納部
24を石けん,爪みがき等の小物類を収納する部分、最下
段の収納部25を前記水栓hを収容する部分とする。ま
た、前記収納部24と25の間の壁部には、水栓hの使用を
制御するコントロールパネル3を装着する。
【0027】収納部25は、水栓hの収容、及びその出し
入れの作業を行うに十分な広さを確保し得るよう形成
し、その底面側部には、水栓hの連絡管部h2が挿通する
通孔26を開設する。
【0028】水栓hは、収納部25内に横向きで収容可能
なスパウト部h1と、該スパウト部h1の基端に回動自在に
接続される連絡管部h2とからなり、該連結管部h2の下半
小径部を前記通孔26に挿通すると共に、通孔26下方に突
出する部分の外周にナット部材h3を螺嵌して収納部25内
に設置される。前記連結管部h2の上半大径部は、収納部
25内に設置した水栓hの上方に使用者の手が入るに十分
な隙間Cを形成し得る短尺状のものとする。
【0029】スパウト部h1は、収納部25内に横向き収容
されると共に、前記隙間Cに手を入れての回動操作でそ
の先端吐水口が移乗台部F1上方に突出するよう設置され
る。尚、上記連結管部h2の内周には、スパウト部h1の回
動範囲を約90度に規制するストッパー機構を設ける。
【0030】尚、スパウト部h1は、吐水口を有する先端
側を、基端側に対して水密且つ伸縮自在に連結すること
で、使用時における長さ調整、換言すれば、先端吐水口
の位置調整を可能に構成しても良い。その場合の連結機
構は、内外二重管構造にOリング等のシール材を介設し
た周知のものとする。このようにスパウト部h1の伸縮を
可能とすることは、収納部25の横幅を必要以上大きくす
ることなく水栓hの収容を可能とすることにも有用であ
る。
【0031】上記連結管部h2の下端給水口は配管4を介
して、室壁c2の裏側に設置される湯水混合栓5に連絡す
る。
【0032】湯水混合栓5は、給水源からの水と給湯源
からの湯を設定温度に混合する周知の構造のもので、コ
ントロールパネル3からの指令により作動して水栓hに
設定温度の混合水を供給するよう制御される。
【0033】コントロールパネル3は、湯水混合栓4か
ら供給される混合水温度を高・中・低の3段階に可変設
定する温度制御スイッチ31、前記混合水を水のみの吐水
に切り替える水吐出スイッチ32、緊急時の呼び出しを行
う呼び出しスイッチ33、水栓hからの吐水/止水の切替
え及び流調を行う切替え/流調ハンドル34を備え、前記
温度制御スイッチ31、水吐出スイッチ32、切替え/流調
ハンドル34を適宜に操作して、洗身時等における水栓h
からの混合水若しくは水吐水を行わせるものである。
【0034】尚、上記スパウト部h1の回動(出し入れ)
操作は、同スパウト部h1に直接手を触れて行うようにな
るので、スパウト部h1外面に断熱性を備えたカラー塗装
を施すと共に、前記温度制御スイッチ31を「高」側に設
定した際の混合水温度を低めに規制するようにして、ス
パウト部h1外面の高温化を阻止している。
【0035】カウンターmは、浴槽eのエプロン面部e3
と該エプロン面部e3に相対向する室壁部分c4との間に天
板m1を架設すると共に、該天板m1の前縁に垂下する前面
板m2を、同天板m1裏側に取り付けたコ形の支持金具m3を
介して支持してなる。
【0036】上記天板m1の長手方向中間部位には、カウ
ンターm前方に座った使用者が使用し易い(見易い)角
度に傾斜する隆起部m10を形成する。該隆起部m10に
は、上述のコントロールパネル3と同様に構成され、温
度制御スイッチ61、水吐出スイッチ62、呼び出しスイッ
チ63、切替え/流調ハンドル64を備えてなるパネル6を
装着する。
【0037】また、前面板m2の長手方向中間部位には、
前記パネル6直下に位置するよう開口m4を凹設すると共
に、該開口m4内に水栓rを収容する。開口m4の上面部に
は、水栓rの連絡管部r2が挿通する通孔m41を開設す
る。
【0038】水栓rは、開口m4内に横向き収容可能なス
パウト部r1と、該スパウト部r1の基端に回動自在に接続
される連絡管部r2とからなり、該連結管部r2の上半小径
部を前記通孔m41に挿通すると共に、通孔m41上方に突
出する部分の外周にナット部材r3を螺嵌して開口m4内に
設置される。前記連結管部r2の下半大径部は、開口m4内
に設置した水栓rの下方に、使用者の手が入るに十分な
隙間C'を形成し得る短尺状のものとする。
【0039】スパウト部r1は、開口m4内に横向き収容さ
れると共に、前記隙間C'に手を入れての回動操作でその
先端吐水口が洗い場面a'に突出するよう設置される。
尚、上記連結管部r2の内周には、スパウト部r1の回動範
囲を約90度に規制するストッパー機構を設ける。
【0040】上記連結管部r2の上端給水口は配管7を介
して、室壁c3の裏側に設置される湯水混合栓8に連絡す
る。
【0041】湯水混合栓8は周知の構造のもので、パネ
ル6からの指令により作動して水栓rに所望温度の混合
水を供給するよう制御される。
【0042】尚、図中tは洗い場面a'裏面と浴槽eの底
壁裏面に設けたヒータ、uはカウンターm下方の床パン
部分に開設した排水口、v3,v4はその排水口uに連絡す
るよう床パンaに凹設した排水路で、排水路v4は出入り
部bに隣接して設けられる排水路v1に連絡する。
【0043】また、シャワーi,qへの給水(湯)は不
図示の配管を介して湯水混合栓5,8により行い、その
温度制御,止水/吐水の切り替え,流量調整等はコント
ロールパネル3、パネル6で行うようにする。
【0044】以上のように構成した本実施例の浴室Aの
使用方法について説明する。まず、洗い場面a'を使用し
ての通常(健常者)の使用形態について説明すれば、カ
ウンターm前方に座って、パネル6の操作により水栓r
若しくはシャワーqからの吐水を行って洗身や洗髪を行
う。そられの行為終了後は水栓rを開口m4内に収容して
水栓rが突出しないようにし、洗い場面a'の安全性向上
を図る。
【0045】次に、移乗台fを用いての高齢者や身障者
等(以下、入浴者という)イの入浴形態を図8〜10を参
照して説明する。入浴者イが介助を必要としない場合
は、移乗台部f1或いは座部f2に座ってコントロールパネ
ル3を操作し、水栓h若しくはシャワーiからの吐水を
行って、洗身,洗髪等を行う。尚、この時、水栓hは収
納部25から引き出しておき、行為終了後は同収納部25に
収容して、移乗台部f1,座部f2周りの安全性向上を図
る。また、移乗台部f1或いは座部f2及び手摺jを使用し
て浴槽eへの出入りを行う。この時、水栓hが収納部25
内に収容されることにより、同水栓hが手摺j使用の邪
魔になったり、移乗台部f1から浴槽eへ移る際の邪魔に
なる虞れをなくす(図8のa,b,d)。
【0046】また、図8の(c),(d)に示すように
座部f2を適宜に移動して、カウンターm側での洗身,洗
髪を行ったり、浴槽eへの出入りを行うことも可能であ
る。
【0047】また、車椅子ロを使用する場合は、車椅子
ロのまま洗い場面a'に入り、座部f2に移って、前記同
様、洗身,洗髪等を行う。さらに、移乗台部f1或いは座
部f2及び手摺jを使用して浴槽eへの出入りを行う。こ
の時、水栓hを収納部25内に収容しておくことで、前記
と同様の効果を得られる(図9)。
【0048】介助が必要な場合は、介助者ハと共に車椅
子ロのまま洗い場面a'に入り、予め洗い場面a'に移して
おいた座部f2に入浴者イを移した後、水栓h,r、シャ
ワーi,qを使用して洗身,洗髪等を行う。行為終了
後、座部f2から浴槽eへ移して入浴を行い、入浴後は座
部f2を介して再び車椅子ロに移す。またこの時、水栓
h,rを収納部25或いは開口m4内に収容しておくこと
で、入浴者イ及び介助者ロの安全を確保する(図10)。
【0049】尚、本実施例においては乾式工法からなる
ユニットバスルームで浴室Aを構成したが、本考案はこ
れに限らず、周知の湿式工法からなる浴室においても対
応可能なことはいうまでもない。
【0050】
【考案の効果】本考案に係る浴室は以上説明したように
構成したので、移乗台に座っての使用が可能な水栓を、
使用時のみ室壁凹部から引き出し、未使用時には同凹部
内に収容することで、移乗台中心により近接せしめて設
置することが可能になる。
【0051】従って、移乗台に座って身体を洗う際等に
おける水栓の使用勝手を向上し得ると同時に、移乗台や
手摺を使用して浴槽へ入る際には水栓を凹部内に収容
し、該水栓が邪魔になる虞れをなくして、高齢者や身障
者等の入浴をより快適且つ安全ならしめることをでき
る。また本願の請求項2に係る浴室によれば、カウンタ
ー寄りの洗い場面では健常者が洗身等を行うスペースを
確保し、移乗台周りでは非健常者が洗身等を行う専用ス
ペースを確保して、介護者等も一緒に入浴することが可
能になる。よって、健常者と非健常者が一緒に入浴で
き、高齢者・身障者等を擁する家庭等に設置するに極め
て有用である等、多くの効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る浴室の一実施例を示す平面図。
【図2】図1の浴室内部を出入り部側から見た状態の斜
視図。
【図3】図1の浴室内部を出入り部に相対する室壁側か
ら見た状態の斜視図。
【図4】図2の(2)−(2)線に沿う拡大断面図。
【図5】図3の(5)−(5)線に沿う拡大断面図。
【図6】図3の(6)−(6)線に沿う拡大断面図。
【図7】図3の(7)−(7)線に沿う拡大断面図。
【図8】介助が不要な高齢者,身障者等の入浴形態を表
す簡略図。
【図9】車椅子に乗っての入浴形態を表す簡略図。
【図10】介助が必要な高齢者,身障者等の入浴形態を
表す簡略図。
【符号の説明】
c2:室壁 e:浴槽 f:移乗台 h:水栓 g:凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 房義 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−112756(JP,U) 実開 平2−64389(JP,U) 実公 平3−22425(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽に隣接して配設される移乗台を備え
    た浴室であって、前記浴槽の一側と該一側に相対する室
    壁との間に配設スペースを形成し、該配設スペース内に
    前記移乗台を配備すると共に、前記室壁には、移乗台の
    上方に突出する使用位置と、前記室壁に設けた凹部に収
    容されて室壁内に埋没する未使用位置との間を回動自在
    に配設される水洗を設置してなることを特徴とする浴
    室。
  2. 【請求項2】 上記浴槽の他側に隣接して立ち上がる室
    壁に沿って、上記移乗台と相対するようカウンターを設
    け、洗い場面における前記カウンター手前側を通常の使
    用スペースとする一方、同洗い場面における前記移乗台
    周辺を、非健常者等の使用スペースとしたことを特徴と
    する請求項1記載の浴室。
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