JP2564059B2 - フォトクロミック成形体 - Google Patents

フォトクロミック成形体

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JP2564059B2
JP2564059B2 JP3272395A JP27239591A JP2564059B2 JP 2564059 B2 JP2564059 B2 JP 2564059B2 JP 3272395 A JP3272395 A JP 3272395A JP 27239591 A JP27239591 A JP 27239591A JP 2564059 B2 JP2564059 B2 JP 2564059B2
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pyrido
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隆 小早川
智史 伊村
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Tokuyama Corp
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック作用
の耐久性の優れたフォトクロミック成形体に関する。
【0002】
【従来技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目を
ひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるいは
水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速やか
に色が変わり、光の照射をやめて暗所におくと元の色に
もどる可逆作用のことである。この性質を有する化合物
は、フォトクロミック化合物と呼ばれ従来から種々の構
造の化合物が合成され提案されてきたが、その構造には
特別な共通の骨格は認められない。
【0003】本発明者らは、一連のフォトクロミック化
合物について研究を続けてきた結果、新規なスピロオキ
サジン化合物の合成に成功し、該スピロオキサジン化合
物が常温においては勿論のこと、比較的高温域において
も良好なフォトクロミック作用を示すことを見出し、既
に提案した(特願平3−138052号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さらに、本発明者ら
は、上記したスピロオキサジン化合物を樹脂中に分散さ
せ、フォトクロミックレンズに代表されるフォトクロミ
ック成形体を製造することについて研究を続けた。その
結果、上記したスピロオキサジン化合物の樹脂中への存
在のさせ方によってはスピロオキサジン化合物のフォト
クロミック作用の耐久性が向上することを見出し、本発
明を完成するに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記一
般式〔I〕
【0006】
【化5】
【0007】{但し、
【0008】
【化6】
【0009】は、
【0010】
【化7】
【0011】又は
【0012】
【化8】
【0013】(但し、R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基またはアルコキシ基である。)であり、
1 およびR2 は、それぞれ同一または異なるアルキル
基であり、また、これらが一緒になって環を形成してい
てもよく、R3 は、アルキル基またはアルコキシカルボ
ニルアルキル基であり、R4 およびR5 は、それぞれ同
一または異なる水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノアルキル
基、またはアルコキシカルボニル基であり、R6 は、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基
である。}で示されるフォトクロミック化合物を分散し
て含む樹脂層の両面に熱硬化性樹脂層が積層されてなる
フォトクロミック成形体である。
【0014】上記一般式〔I〕で示されるスピロオキサ
ジン化合物は、本発明者らによって初めて合成された新
規化合物であり、室温よりも高温域において顕著なフォ
トクロミズムを発揮するという特徴を有する。
【0015】上記一般式〔I〕中、R1 およびR2 で示
されるアルキル基は、炭素原子数に特に制限されるもの
ではないが、一般に炭素数1〜10のアルキル基が好適
である。上記のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基およびペンチル基等を挙げる
ことができる。上記のR1 およびR2 は、一緒になって
環を形成していてもよい。R1 およびR2 によって形成
される環は、シクロアルカンが挙げられ、具体的には、
炭素数5〜7のシクロペンタン、シクロヘキサンおよび
シクロヘプタン等を挙げることができる。
【0016】前記一般式〔I〕中、R3 はアルキル基、
またはアルコキシカルボニルアルキル基である。上記の
アルキル基は特に限定されないが、一般には炭素数1〜
10、好ましくは1〜4のアルキル基を挙げることがで
きる。アルキル基を具体的に例示すると、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基等を挙げることができる。
【0017】R3 で示されるアルコキシカルボニルアル
キル基中のアルコキシ基は特に限定されないが、一般に
は炭素数1〜10、好ましくは1〜4のものが好適であ
る。アルコキシカルボニルアルキル基中のアルキレン基
は特に限定されないが、一般には、炭素数1〜10、好
ましくは1〜4のものが好適である。アルコキシカルボ
ニルアルキル基をより具体的に例示すると、メトキシカ
ルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メト
キシカルボニルプロピル基、エトキシカルボニルメチル
基、エトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニル
ブチル基、ブトキシカルボニルエチル基等である。
【0018】前記一般式〔I〕中、R4 およびR5 は、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲノアルキル基、またはアル
コキシカルボニル基である。
【0019】上記のハロゲン原子は、フッ素、塩素、シ
ュウ素、ヨウ素の各原子を挙げることができる。
【0020】上記のアルキル基は特に限定されないが、
前記R3 について説明したアルキル基が好適である。
【0021】上記のアルコキシ基は特に限定されない
が、一般には炭素数1〜10、好ましくは1〜4である
ことが好適である。具体的にはメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基を挙げることができる。
【0022】上記のハロゲノアルキル基中のハロゲン原
子は、フッ素、塩素、臭素等であり、アルキル基は炭素
数1〜4のものが好適である。具体的にはトリフルオロ
メチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等
である。
【0023】また、上記のアルコキシカルボニル基は、
炭素数に特に制限されないが、一般には炭素数2〜12
が好適である。具体的には、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基等を挙げることができる。
【0024】次に、前記一般式〔I〕中、R6 およびR
7 は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアル
コキシ基である。上記のハロゲン原子、アルキル基およ
びアルコキシ基は、前記R4 およびR5 で説明した原子
又は各基が採用される。
【0025】本発明において、前記一般式〔I〕中のR
1 およびR2 が一緒になって環を形成した化合物は、室
温付近あるいはそれよりも高温域での発色濃度が特に濃
いために好ましい。また、前記一般式〔I〕中のR4
よびR5 がフッ素原子、フルオロアルキル基、シアノ基
である化合物は紫色に発色するために、後述するクロメ
ン化合物との組合せでグレー、アンバーおよびブラウン
に色調を調整することが容易である。
【0026】本発明において好適に用いられるスピロオ
キサジン化合物を具体的に例示すると次のとおりであ
る。
【0027】(1)1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (2)6′−クロロ−5−フルオロ−1,3,3−トリ
メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕
ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (3)3,3−ジメチル−1−エチルスピロ〔2H−イ
ンドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (4)5,7−ジフルオロ−1,3,3−トリメチルス
ピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド
〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (5)5−シアノ−3,3−ジメチル−1−(メトキシ
カルボニル)メチルスピロ〔2H−インドール−2,
3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾ
オキサジン〕 (6)1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,
3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−
〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサ
ジン〕 (7)1′−メチル−5′−ニトロジスピロ〔シクロペ
ンタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′
H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕
ベンゾオキサジン〕 (8)1,3,3,5′−テトラメチルスピロ〔2H−
インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (9)6′−フルオロ−1′−メチルジスピロ〔シクロ
ヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′
H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕
ベンゾオキサジン〕 (10)1−ベンジル−6′−クロロ−3,3−ジメチル
スピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド
〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (11)6′−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (12)5−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (13)5−ブロモ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (14)5−ヨード−1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (15)5−トリフルオロメチル−1,3,3−トリメチ
ルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリ
ド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (16)3,3−ジエチル−1−メチルスピロ〔2H−イ
ンドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (17)1,3,3,6′−テトラメチルスピロ〔2H−
インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (18)6−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (19)5′−フルオロ−1′−メチルジスピロ〔シクロ
ヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′
H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕
ベンゾオキサジン〕 (20)5−シアノ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2
H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−
f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (21)5−エトキシカルボニル−1,3,3−トリメチ
ルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリ
ド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (22)4′,6′−ジフルオロ−1′−メチルジスピロ
〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−
2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (23)3,3−ジメチル−1−(メトキシカルボニル)
メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕
ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (24)3,3−ジメチル−1−フェニルスピロ〔2H−
インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (25)5−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (26)1,3,3,5−テトラメチルスピロ〔2H−イ
ンドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (27)7′−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (28)1,3,3,7′−テトラメチルスピロ〔2H−
インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (29)7′−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (30)1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドー
ル−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,
4〕ベンゾオキサジン〕 (31)6′−クロロ−5−フルオロ−1,3,3−トリ
メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕
ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (32)5−クロロ−1,3−ジメチル−3−エチル−
5′−メトキシスピロ〔2H−インドール−2,3′−
〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサ
ジン〕 (33)3,3−ジエチル−1−メチル−5−ニトロスピ
ロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド
〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (34)1′,6′−ジメチルスピロ〔シクロヘキサン−
1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″
−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキ
サジン〕 (35)9″−ブロモ−1′−メトキシカルボニルメチル
−5′−トリフルオロメチルジスピロ〔シクロペンタン
−1,3′−〔3H〕−インドール−2′〔1′H〕,
3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾ
オキサジン〕 (36)1−ベンジル−3,3−ジ−nブチル−7′−エ
チル−5−メトキシスピロ〔2H−インドール−1,
3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾ
オキサジン〕 (37)1′−n−ブチル−6′−ヨードジスピロ〔シク
ロヘプタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′
(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (38)3,3−ジメチル−9′−ヨード−1−ナフチル
スピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド
〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (39)4′−シアノ−1′−(2−(メトキシカルボニ
ル)エチル)ジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−
〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕
ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (40)7−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチ
ルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリ
ド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (41)4−ブロモ−3,3−ジエチル−9′−エトキシ
−1−(2−フェニル)エチルスピロ〔2H−インドー
ル−2,3′−〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサ
ジン〕 (42)1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,
3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−
〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサ
ジン〕 (43)6−フルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (44)5−エチル−9−フルオロ−1,3,3−トリメ
チルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピ
リド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (45)1′−ベンジル−6″−ヨードジスピロ〔シクロ
ペンタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′
(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (46)5−エトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ
〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,
3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (47)1′−メチル−5′−トリクロロメチルジスピロ
〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕−インドール−
2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (48)1,3−ジエチル−3−メチルスピロ〔2H−イ
ンドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕
〔1,4〕ベンゾオキサジン〕 (49)1′−メトキシカルボニルメチルジスピロ〔シク
ロヘキサン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′
(1′H)−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕
ベンゾオキサジン〕 本発明における前記一般式〔I〕で示されるスピロオキ
サジン化合物は、一般に赤紫〜青に発色する。したがっ
て、本発明のフォトクロミック成形体を装飾品等の用途
に用いる場合には前記一般式〔I〕の化合物を単独で用
いても良い。また、本発明のフォトクロミック成形体を
サングラス等の用途に用いる場合には、一般にブラウン
やグレーの発色色調が好まれているため、他のフォトク
ロミック化合物と併用して色調を調整することが好まし
い。他のフォトクロミック化合物としては、一般にクロ
メン化合物と呼ばれているものが、前記一般式〔I〕の
化合物との併用によりブラウンやグレーの色調に調整可
能であるために本発明において好適に用いられる。
【0028】上記のクロメン化合物としては、特開平2
−69471号公報、特開平3−11074号公報及び
特開平3−11075号公報に示されている化合物が好
適に使用できる。
【0029】クロメン化合物のなかでも三環以上の縮合
環からなるクロメン化合物は発色濃度が高いために好ま
しい。中でもクロメン骨格の7,8位に環が縮合した化
合物がより好ましい。また、クロメン骨格の2位に環が
結合している場合には、クロメン骨格の5,6位に環が
縮合した化合物も好適に用いられる。
【0030】本発明において好適に用い得るクロメン化
合物を具体的に例示すれば、次のとおりである。
【0031】(1)スピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 (2)スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,
2′−〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (3)4′−メチルスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノ
ナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (4)3′−メチルスピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (5)2,2−ジメチル−7−オクトキシ〔2H〕ベン
ゾ〔h〕クロメン〕 (6)スピロ〔トリシクロ〔3.3.1.13,7 〕デカ
ン−2,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 (7)4′−ピペリジノスピロ〔ビシクロ〔3.3.
1〕ノナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメ
ン〕 (8)2,2−ジメチル−6−オクタデシル〔2H〕ベ
ンゾ−〔h〕クロメン (9)スピロ〔ノルボルナン−2,2′−〔2H〕ナフ
ト〔1,2−h〕クロメン〕 (10)2,2−ジメチル−7−(エチルチオヘキシル)
オキシ〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン (11)6−クロロ−2,2−ジメチル−7−(ジプロピ
ルホスホノヘキシル)オキシ〔2H〕ベンゾ〔h〕クロ
メン (12)2,2−ジメチル〔2H〕ピリド〔2,3−h〕
クロメン (13)7−メトキシ−2,2−ジメチル〔2H〕ベンゾ
〔h〕クロメン (14)7−(ジエチルアミノオクチル)−2,2−ジメ
チル〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン 本発明においては、前記したスピロオキサジン化合物
と、クロメン化合物の混合割合は目的とする色調に応じ
て任意に選択し得るが、ブラウン、グレー、アンバー等
の色調に調整するためには、一般にはスピロオキサジン
化合物100重量部に対して、クロメン化合物を1〜
5,000重量部、好ましくは5〜500重量部、さら
に好ましくは10〜300重量部とすることが好適であ
る。
【0032】前記のフォトクロミック化合物を分散して
含む樹脂層の樹脂は、フォトクロミック化合物が均一に
分散でき、かつ熱硬化性樹脂単量体に膨潤または溶解し
ない樹脂が好適に使用される。このような樹脂をより具
体的に例示すると、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポ
リアクリロニトリル、セルロース等の親水性樹脂;ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニール等の含ハ
ロゲン樹脂;後述する熱硬化性樹脂等があげられる。
【0033】上記樹脂とフォトクロミック化合物の配合
割合は、目的とするフォトクロミック成形体の発色の濃
度に応じて決定すればよいが、一般には、樹脂100重
量部に対してフォトクロミック化合物を0.001〜6
0重量部、特に0.1〜40重量部の範囲とすることが
好ましい。
【0034】フォトクロミック化合物を含む樹脂層の厚
みは、特に制限されないが、フォトクロミック性の耐久
性の点から一般には、0.01〜2mm、好ましくは0.
02〜1mmの範囲である。
【0035】フォトクロミック化合物を含む樹脂層の製
造方法は何ら制限されるものではないが、例えば、次の
ような方法を挙げることができる。
【0036】(1)熱可塑性樹脂とフォトクロミック化
合物とを熱可塑性樹脂の融点以上の温度で溶融混練し、
その後押出成形する方法。
【0037】(2)熱可塑性樹脂を適当な溶媒に溶解し
てこれにフォトクロミック化合物を混合した後、溶媒を
蒸発等により除去する方法。
【0038】(3)熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の
原料モノマーとフォトクロミック化合物とを混合し、こ
れを乳化重合または懸濁重合し、得られたエマルジョン
またはサスペンジョンを後述する熱硬化性樹脂の表面で
造膜させる方法。
【0039】(4)熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の
原料モノマーとフォトクロミック化合物とを混合し、注
型重合を行う方法。
【0040】次に、フォトクロミック化合物を含む樹脂
層の両面に形成させる熱硬化性樹脂層としては、エチレ
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、エチレングリコールビスグリシジルメ
タクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン等
の多価アクリル酸及び多価メタクリル酸エステル化合
物;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジ
アリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキシコハ
ク酸ジアリル、ジアリルフマレート、クロレンド酸ジア
リル、ヘキサフタル酸ジアリル、ジアリルカーボネー
ト、アリルジグリコールカーボネート、トリメチロール
プロパントリアリルカーボネート等の多価アリル化合
物;1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン、ビス
(2−アクリロイルチオエチル)エーテル、1,4−ビ
ス(メタクリロイルチオメチル)ベンゼン等の多価チオ
アクリル酸及び多価チオメタクリル酸エステル化合物;
ジビニルベンゼン等のラジカル重合性多官能単量体の重
合体をあげることができる。また、これらの各単量体と
アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和
カルボン酸;アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート等のアクリル酸及びメタ
クリル酸エステル化合物;フマル酸ジエチル、フマル酸
ジフェニル等のフマル酸エステル化合物;メチルチオア
クリレート、ベンジルチオアクリレート、ベンジルチオ
メタクリレート等のチオアクリル酸及びチオメタクリル
酸エステル化合物;スチレン、クロルスチレン、メチル
スチレン、ビニルナフタレン、ブロモスチレン等のビニ
ル化合物等のラジカル重合性単官能単量体との共重合体
があげられる。
【0041】さらにはエタンジチオール、プロパントリ
オール、ヘキサンジチオール、ペンタエリスリトールテ
トラキスチオグリコレート、ジ(2−メルカプトエチ
ル)エーテル等の多価チオール化合物と前記のラジカル
重合性多官能単量体との付加共重合体:ジフェニルエタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート等の多価イソシアネート
化合物とエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA等の多価
アルコール化合物又は前記した多価チオール化合物との
付加重合体等があげられる。これらの原料モノマーは1
種又は2種以上を混合して使用できる。
【0042】熱硬化性樹脂層の厚みは特に制限されない
が、フォトクロミック化合物の耐久性を勘案すると、
0.01〜100mm、さらに.01〜10mmの範囲
から選択することが好ましい。
【0043】フォトクロミック成形体の成形方法として
は、フォトクロミック化合物を分散して含む樹脂層が、
熱硬化性樹脂の間に挾まれて積層されるならば、公知の
いかなる手法を用いてもよく、例えば、型枠中でフォト
クロミック化合物を分散して含む樹脂層の両側に熱硬化
性樹脂の原料モノマーを注入し、その後加熱して硬化さ
せる方法、フォトクロミック化合物を含む樹脂層の両面
に適当な接着剤を用いて熱硬化性樹脂を積層する方法、
熱硬化性樹脂層の上にフォトクロミック化合物を分散し
て含む樹脂層を適当な接着剤を用いて接着し、その上に
熱硬化性樹脂の原料モノマーを注ぎ加熱硬化して積層す
る方法等があげられる。また、このフォトクロミック化
合物を分散して含む樹脂層と熱硬化性樹脂層との接着性
を向上させるため、樹脂層の表面に接着補強コート剤を
被覆しても良い。この接着補強コート剤としては、エポ
キシ系プライマー、ポリウレタン系プライマー、シリコ
ーン系プライマー、ポリアルコール系プライマー等が挙
げられる。
【0044】
【効果】本発明のフォトクロミック成形体は、フォトク
ロミック化合物を分散させた樹脂層の両面に熱硬化性樹
脂層を積層させることにより、フォトクロミック化合物
の耐久性を向上させたものである。
【0045】従って、本発明のフォトクロミック成形体
は、広範囲の分野に利用でき、例えば、銀塩感光材料に
代る各種の記録記憶材、複写材料、印刷用感光体、陰極
線管用記録材料、レーザー用感光材料などの種々の記録
材料として利用できる。その他、本発明のフォトクロミ
ック成形体はフォトクロミックレンズ材料、光学フィル
ター材料、ディスプレイ材料、光量計、装飾などの材料
としても利用できる。
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例中の「部」は「重量部」である。
【0047】尚、以下の実施例における記号は次の化合
物を示す。
【0048】 ・BMDBP :2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシ−3, 5−ジブロモフェニル)プロパン ・Cl−St :クロルスチレン ・TMP−TAC:トリメチロールプロパントリアリルカーボネート ・BADBP :2,2−ビス(4−アリルカーボネートエトキシ−3,5 −ジブロモフェニル)プロパン ・ADC :アリルジグリコールカーボネート ・DAP :ジアリルフタレート ・St :スチレン ・DCIPF :ジ(2−クロルイソプロピル)フマレート ・EGDMA :エチレングリコールジメタクリレート ・PETTP :ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネー ト) ・DME :ジ(2−メルカプトエチル)エーテル ・DVB :ジビニルベンゼン ・XIC :キシリレンジイソシアネート ・MMA :メチルメタクリレート ・DEGDMA :ジエチレングリコールジメタクリレート ・TBBM :3,4,5−トリブロモベンジルメタクリレート ・HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート ・BMA :ベンジルメタクリレート ・IPP :ジイソプロピルパーオキシカーボネート ・PVA :ポリビニルアルコール ・PAN :ポリアクリロニトリル 製造例1
【0049】
【化9】
【0050】1.73g(0.01mol)と、
【0051】
【化10】
【0052】1.74g(0.01mol)とをエチル
アルコール100mlに溶解し、2時間還流した。反応
後、溶媒を除去し、シリカゲル上でのクロマトグラフィ
ーで精製することにより、下記式のスピロオキサジン化
合物1.8gを得た。
【0053】
【化11】
【0054】この化合物の元素分析値は、C 76.5
8%、H 5.78%、N 12.75%、O 4.8
9%であって、C21193Oに対するC 76.59
%、H 5.78%、N 12.77%、O 4.86
%に極めてよく一致した。
【0055】また、プロトン核磁気共鳴スペクトルを測
定したところ、δ6.58〜9.10ppm付近にキノ
リン環のプロトン、インドリン環のプロトン、オキサジ
ン環のプロトンに基づく10Hのスペクトル、δ3.2
6ppm付近に>N−CH3 結合のプロトンに基づく3
Hのスペクトル、δ1.35ppm付近にメチル基のプ
ロトンに基づく6Hのスペクトルを示した。
【0056】さらに13C−核磁気共鳴スペクトルを測定
したところ、δ100〜160ppm付近にインドリン
のベンゼン環、キノリン環およびオキサジン環の炭素に
基づくスペクトル、δ99ppm付近にスピロ炭素に基
づくスペクトル、δ20〜30ppm付近にメチル基の
炭素に基づくスペクトルを示した。
【0057】また、赤外吸収スペクトル(IR)を測定
したところ、1620cm-1付近にC=N結合、148
0cm-1付近に芳香族C−H結合、1250cm-1付近
にエーテル結合のスペクトル吸収が現れた。
【0058】上記の結果から単離生成物は、上記構造式
(1)で示される化合物であることを確認した。
【0059】製造例2 下記化合物
【0060】
【化12】
【0061】1.9g(0.01mol)と下記化合物
【0062】
【化13】
【0063】2.08g(0.01mol)とを、エチ
ルアルコール50mlに溶解し、2時間加熱還流した。
反応後、溶媒を除去し、シリカゲル上でのクロマトグラ
フィーで精製することにより下記式のスピロオキサジン
化合物800mgを得た。
【0064】
【化14】
【0065】この化合物の元素分析値は、C 66.0
4%、H 4.43%、N 11.03%、O 4.2
4%、F 4.97%、Cl 9.29%であり、C21
173OFClに対する計算値であるC66.06
%、H 4.45%、N 11.01%、O 4.19
%、F 4.98%、Cl 9.31%に極めてよく一
致した。
【0066】また、プロトン核磁気共鳴スペクトルを測
定したところ、δ6.2〜9.1ppm付近にキノリン
環のプロトン、インドリン環のプロトン、およびオキサ
ジン環のプロトンに基づく8Hのスペクトル、δ3.4
ppm付近に>N−CH3 結合のプロトンに基づく3H
のスペクトル、δ1.32〜1.47ppm付近にメチ
ル基のプロトンに基づく6Hスペクトルを示した。
【0067】また、赤外吸収スペクトル(IR)を測定
したところ、1620cm-1付近にC=N結合、148
0cm-1付近に芳香族C−H結合、1250cm-1付近
にエーテル結合のスペクトル吸収が現れた。
【0068】上記の結果から単離精製物は、上記構造式
(2)で示される化合物であることを確認した。
【0069】製造例3〜27 製造例1〜2と同様にして表1に示したスピロオキサジ
ン化合物を合成した。得られた生成物について、製造例
1と同様な構造確認の手段を用いて構造解析した結果、
表1に示す構造式で示される化合物であることを確認し
た。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】また、以下の実施例で使用したクロメン化
合物を表2に示した。
【0076】
【表6】
【0077】
【表7】
【0078】
【表8】
【0079】実施例1 化合物No1のスピロオキサジン化合物5重量部、化合
物No28のクロメン化合物2重量部を分散したポリビ
ニルアルコールフィルム(厚さ0.2mm)にあらかじめ
接着補強コートを施し、ガラス板とエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とからなるガスケットで構成された鋳型の中
央にセットし、その両側の空洞部にIPP3.0重量部
を含むアリルジグリコールカーボネートを注入し、注型
重合を行った。重合は空気炉を用い、30℃から90℃
で18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、90℃に2
時間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉から取出し、
放冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはずした。
【0080】得られた成形体は、ポリビニルアルコール
100重量部に対してフォトクロミック化合物を7重量
部分散させた厚み0.2mmのポリビニルアルコールフ
ィルムの両面に厚さ1.0mmのポリアリルジグリコー
ルカーボネートの重合体層が形成された成形体である。
【0081】スガ試験機株式会社製のキセノンロングラ
イフフェードメーターFAL−25AX−HCによりこ
の成形体中のフォトクロミック化合物の疲労寿命を測定
した。疲労寿命(T1/2)は、スピロオキサジン化合物
の最大吸収波長における吸光度が初期(T0)の吸光度
の1/2に低下するのに要する時間で表した。但し、T
0及びT1/2の吸光度は、スピロオキサジン化合物に基づ
く最大吸収波長における未照射成形品の吸光度を引いた
値であり、また、T0の吸光度は光照射後60秒経過後
に測定した。
【0082】また、目視により初期の色調を観察した。
【0083】結果を表3に示した。
【0084】実施例2〜27 実施例1において、用いたフォトクロミック化合物を分
散して含む樹脂、フォトクロミック化合物、熱硬化性樹
脂の原料単量体の種類と量を変え、単量体に合わせて公
知の手段で重合を行った以外は実施例1と同様にした。
結果を表3に示した。
【0085】なお、フォトクロミック化合物を含む樹脂
層に形成された熱硬化性樹脂層は両面で同じ厚みであ
り、表3にはその一方の厚みを示した。
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】比較例1 実施例1で得られたフォトクロミック化合物を分散して
含むポリビニルアルコールフィルムについて、その疲労
寿命を実施例1と同様にして測定した。結果を表3に示
した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 {但し、 【化2】 は、 【化3】 又は 【化4】 (但し、R7 は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
    またはアルコキシ基である。)であり、R1 およびR2
    は、それぞれ同一または異なるアルキル基であり、ま
    た、これらが一緒になって環を形成していてもよく、R
    3 は、アルキル基またはアルコキシカルボニルアルキル
    基であり、R4 およびR5 は、それぞれ同一または異な
    る水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノアルキル基、または
    アルコキシカルボニル基であり、R6 は、水素原子、ハ
    ロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基である。}
    で示されるフォトクロミック化合物を分散して含む樹脂
    層の両面に熱硬化性樹脂層が積層されてなるフォトクロ
    ミック成形体。
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