JP2000229973A - クロメン化合物 - Google Patents

クロメン化合物

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JP2000229973A
JP2000229973A JP11027959A JP2795999A JP2000229973A JP 2000229973 A JP2000229973 A JP 2000229973A JP 11027959 A JP11027959 A JP 11027959A JP 2795999 A JP2795999 A JP 2795999A JP 2000229973 A JP2000229973 A JP 2000229973A
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formula
unsubstituted
nitrogen atom
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JP11027959A
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English (en)
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Junji Momota
潤二 百田
Yasuko Komuro
靖子 小室
Hironobu Nago
洋信 名郷
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B57/00Other synthetic dyes of known constitution

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 退色速度が速く且つ劣化時の着色が少ない良
好なフォトクロミック性の耐久性を有するフォトクロミ
ック化合物。 【解決手段】 基本構造として(2,1−b)ナフトピ
ランのj面にインドール環が縮環した例えば下記式で示
されるような新規なクロメン化合物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光もしくは水
銀灯の光のような紫外線を含む光の照射で着色した形態
に変化し、その変化が可逆的で優れた退色速度を示し、
さらに劣化時の着色が少なくフォトクロミック性の耐久
性が優れた新規なクロメン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
されてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるいは
水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速やか
に色が変わり、光の照射をやめて暗所におくと元の色に
戻る可逆作用のことである。この性質を有する化合物は
フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来から色々な化合
物が合成されてきたが、その構造には特別な共通性は認
められない。
【0003】PCT特許出願公開明細書WO98/42
693号明細書には、下記式(A)で示されるクロメン
化合物が開示されている。
【0004】
【化4】
【0005】しかし、このクロメン化合物は、退色速度
が遅くさらに劣化したときの着色が大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記した化合物に比べフォトクロミック特性をさら
に向上させ、退色速度が速く且つ劣化時の着色が少なく
フォトクロミック性の耐久性に優れたクロメン化合物を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたもので、新規なクロメン化合物
の退色速度が速く、且つ劣化時の着色の少なくフォトク
ロミック性の耐久性に優れるという本発明者らによって
得られた知見に基づいて完成されたものである。
【0008】即ち、本発明は、下記一般式(1)
【0009】
【化5】
【0010】〔式中、Rは炭素数1〜10のアルキル
基であり、R2は、アルキル基、アルコキシ基、アラル
コキシ基、アミノ基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ
原子として有し該窒素原子とカルバゾール環とが結合し
ている置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に
芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合
複素環基シアノ基、置換もしくは非置換のアリール基ま
たはハロゲン原子であり、aは0〜3の整数であり、R
3、R4の各々は、互いに異なっていてもよい、下記式
(2)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R6は置換もしくは非置換のアリ
ール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基で
あり、R7は水素原子、アルキル基またはハロゲン原子
であり、nは1〜3の整数である。)で示される基、下
記式(3)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R8は置換もしくは非置換のアリ
ール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基で
あり、mは1〜3の整数である)で示される基、置換も
しくは非置換のアリール基、又は置換もしくは非置換の
ヘテロアリール基であり、R5は水素原子またはアルキ
ル基である。〕で示されるクロメン化合物。
【0015】他の発明は、上記一般式(1)で示される
クロメン化合物よりなるフォトクロミック材である。
【0016】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)において、R1
は炭素数1〜10のアルキル基である。中でも炭素数1
〜5のアルキル基が好ましい。好適なアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、イソブチル基、
1,1−ジメチルペンチル基、ネオペンチル基等を挙げ
ることができる。特にイソプロピル基、t−ブチル基、
イソブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、ネオペン
チル基等の炭素数3〜5の分岐状アルキル基が退色速度
の観点から好ましい。
【0017】上記一般式(1)において、R2は、アル
キル基、アルコキシ基、アラルコキシ基、置換アミノ
基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とカル
バゾール環とが結合している置換もしくは非置換の複素
環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族
複素環が縮合した縮合複素環基、シアノ基、置換または
非置換のアリール基、ハロゲン原子またはアラルキル基
である。アルキル基としては、特に制限はされないが、
一般的には炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。好適
なアルキル基を例示すると、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、t−ブチル基等を挙げることができる。アル
コキシ基は特に制限されないが、一般的には炭素数1〜
5のアルコキシ基が好ましい。好適なアルコキシ基を具
体的に例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、 se
c−ブトキシ基、t−ブトキシ基等を挙げることができ
る。アラルコキシ基としては、特に限定されないが、炭
素数6〜10のアラルコキシ基が好ましい。好適なアラ
ルコキシ基を具体的に例示すると、フェノキシ基、ナフ
トキシ基等を挙げることができる。置換アミノ基として
は、特に限定されないが、アルキルアミノ基、ジアルキ
ルアミノ基、アリールアミノ基またはジアリールアミノ
基が好ましい。好適な置換アミノ基を具体的に例示する
と、メチルアミノ基、エチルアミノ基、フェニルアミノ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニル
アミノ基、等を挙げることができる。窒素原子をヘテロ
原子として有し該窒素原子とカルバゾール環とが結合し
ている置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に
芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合
複素環基としては、特に制限されないが、該複素環基を
構成する炭素原子の数は一般的には2〜10、好ましく
は2〜6である。環内にはカルバゾール環と結合してい
る窒素原子の他に更にヘテロ原子が存在していてもよ
く、該ヘテロ原子は特に限定されないが、酸素原子、硫
黄原子、窒素原子等が好適である。好適な窒素原子をヘ
テロ原子として有し該窒素原子とカルバゾール環とが結
合している置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環
基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した
縮合複素環基を具体的に例示すると、モルホリノ基、ピ
ペリジノ基、ピロリジニル基、ピペラジノ基、N−メチ
ルピペラジノ基、インドリニル基等を挙げることができ
る。上記のアリール基は特に制限されないが、一般的に
は炭素数6〜10のアリール基が好ましい。好適なアリ
ール基を例示すると、フェニル基、ナフチル基等を挙げ
ることができる。またアリール基の置換基としては、R
2として説明したのと同様のアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子
として有し該窒素原子とアリール基とが結合している置
換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭
化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基
等を挙げることができる。上記のハロゲン原子としては
フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を挙げ
ることができる。アラルキル基は特に制限されないが、
一般的には炭素数7〜11のアラルキル基が好ましい。
好適なアラルキル基を例示すると、ベンジル基、フェニ
ルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等
を挙げることができる。R2の置換数を示すaは0〜3
の整数である。これらの置換基が結合する位置は特に制
限されず、その総数も特に限定されないが、置換基の総
数は、好ましくは2以下である。
【0018】上記一般式(1)中の、R3、R4は、互い
に異なっていてもよい、下記式(2)
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R7は水素原子、アルキル基また
はハロゲン原子であり、R6は置換もしくは非置換のア
リール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基
であり、nは1〜3の整数である。)で示される基、下
記式(3)
【0021】
【化9】
【0022】(式中、R8は置換もしくは非置換のアリ
ール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基で
あり、mは1〜3の整数である)で示される基、置換も
しくは非置換のアリール基、又は置換もしくは非置換の
ヘテロアリール基である。
【0023】上記式(2)中のR7は水素原子、アルキ
ル基またはハロゲン原子である。好適なアルキル基を具
体的に例示すると、メチル基、エチル基、プロピル基等
が挙げられる。また上記のハロゲン原子を具体的に例示
すると、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素
原子を挙げることができる。
【0024】上記式(2)中のR6は、置換または非置
換のアリール基または置換もしくは非置換のヘテロアリ
ール基である。アリール基としては特に限定されない
が、炭素数6〜10のアリール基が好ましい。具体的に
例示すると、フェニル基、ナフチル基等を挙げることが
できる。アリール基の置換基としては、上述のR2とし
て説明したのと同義の基が適用される。好ましくは、置
換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原
子とアリール基とが結合している置換もしくは非置換の
複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳
香族複素環が縮合した縮合複素環基、アルコキシ基、ア
ルキル基を挙げることができる。置換基が結合する位置
は特に限定されず、その総数も特に限定されないが、ア
リール基がフェニル基である場合は3位または4位、ナ
フチル基であれば、4位または6位が好ましい。上述の
ヘテロアリール基としては特に限定されないが、炭素数
4〜12のヘテロアリール基が好ましい。具体的に例示
すると、チエニル基、フリル基、ピロリニル基、ピリジ
ル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾピ
ロリニル基等を挙げることができる。ヘテロアリール基
の置換基としては、上述のR2として説明したのと同義
の基が適用される。好ましくは、置換アミノ基、窒素原
子をヘテロ原子として有し該窒素原子とヘテロアリール
基とが結合している置換もしくは非置換の複素環基又は
該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が
縮合した縮合複素環基、アルコキシ基、アルキル基を挙
げることができる。置換基が結合する位置は特に限定さ
れず、その総数も特に限定されない。
【0025】上記式(2)中のnは1〜3の整数であ
る。原料入手の観点から、nが1であることが好まし
い。
【0026】上記式(2)の好適な基を具体的に例示す
ると、フェニル−エチレニル基、(4−(N,N−ジメ
チルアミノ)フェニル)−エテニル基、(4−(N,N
−ジエチルアミノ)フェニル)−エテニル基、(4−モ
ルホリノフェニル)−エテニル基、(4−ピペリジノフ
ェニル)−エテニル基、(4−ユーロリジノフェニル)
−エテニル基、(4−メトキシフェニル)−エテニル
基、(4−メチルフェニル)−エテニル基、(2−
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル)−エテニル基、
(2−メトキシフェニル)−エテニル基、フェニル−1
−メチルエテニル基、(4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニル)−1−メチルエテニル基、(4−メトキ
シフェニル)−1−メチルエテニル基、フェニル−1−
フルオロエテニル基、(4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニル)−1−フルオロエテニル基、2−チエニ
ル−エテニル基、2−フリル−エテニル基、2−(N−
メチル)ピロリニル−エテニル基、2−ベンゾチエニル
−エテニル基、2−ベンゾフラニル−エテニル基、2−
(N−メチル)インドリル−エテニル基等を挙げること
ができる。
【0027】上記式(3)中のR8は、置換もしくは非
置換のアリール基または置換もしくは非置換のヘテロア
リール基である。ここで、置換もしくは非置換のアリー
ル基及び置換もしくは非置換のヘテロアリール基は、前
述のR6として説明した基と同義の基である。
【0028】上記式(3)中のmは1〜3の整数で、原
料入手の容易さの観点からmは1が好適である。
【0029】上記式(3)の好適な基を具体的に例示す
ると、フェニル−エチリニル基、(4−(N,N−ジメ
チルアミノ)フェニル)−エチニル基、(4−(N,N
−ジエチルアミノ)フェニル)−エチニル基、(4−モ
ルホリノフェニル)−エチニル基、(4−ピペリジノフ
ェニル)−エチニル基、(4−ユーロリジノフェニル)
−エチニル基、(4−メトキシフェニル)−エチニル
基、(4−メチルフェニル)−エチニル基、(2−
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル)−エチニル基、
(2−メトキシフェニル)−エチニル基、2−チエニル
−エチニル基、2−フリル−エチニル基、2−(N−メ
チル)ピロリニル−エチニル基、2−ベンゾチエニル−
エチル基、2−ベンゾフラニル−エチニル基、2−(N
−メチル)インドリル−エチニル基等を挙げることがで
きる。また、R3、R4としての、置換もしくは非置換の
アリール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール
基は、特に限定されず、前述のR6として説明した基と
同義の基である。
【0030】R3、R4の少なくとも1つは、置換もしく
は非置換のアリール基又は置換もしくは非置換のヘテロ
アリール基であることが好ましい。
【0031】さらに、R3、R4の少なくとも1つは、置
換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原
子とアリール基またはヘテロアリール基とが結合してい
る置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香
族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素
環基を置換基として有するアリール基又はヘテロアリー
ル基;R6が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子とし
て有し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリール基
とが結合している置換もしくは非置換の複素環基又は該
複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮
合した縮合複素環基を置換基として有するアリール基又
はヘテロアリール基である式(2)で示される基;又は
8が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し
該窒素原子とアリール基またはヘテロアリール基とが結
合している置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環
基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した
縮合複素環基を置換基として有するアリール基又はヘテ
ロアリール基である式(3)で示される基であることが
好ましい。
【0032】置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子とし
て有し該窒素原子とアリール基とが結合している置換も
しくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水
素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基を置
換基として有するアリール基は、置換基が置換する位置
は特に限定されず、その総数も特に限定されないが、置
換位置はアリール基がフェニル基であるときは3位また
は4位に置換されることが好ましく、その数は1である
ことが好ましい。好適な置換アミノ基、窒素原子をヘテ
ロ原子として有し該窒素原子とアリール基とが結合して
いる置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳
香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複
素環基を置換基として有するアリール基を具体的に例示
すると、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、
4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、4−
(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、4−モルホ
リノフェニル基、4−ピペリジノフェニル基、3−
(N,Nジメチルアミノ)フェニル基等をあげることが
できる。
【0033】置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子とし
て有し該窒素原子とヘテロアリール基とが結合している
置換もしくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族
炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環
基を置換基として有するヘテロアリール基は、置換基が
置換する位置は特に限定されず、その総数も特に限定さ
れないが、その数は1であることが好ましい。好適な置
換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原
子とヘテロアリール基とが結合している置換もしくは非
置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環もし
くは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基を置換基とし
て有するヘテロアリール基を具体的に例示すると、4−
(N,N−ジメチルアミノ)チエニル基、4−(N,N
−ジエチルアミノ)フリル基、4−(N,N−ジフェニ
ルアミノ)チエニル基、4−モルホリノピロリニル基、
6−ピペリジノベンゾチエニル基、6−(N,Nジメチ
ルアミノ)ベンゾフラニル基等をあげることができる。
【0034】R6が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原
子として有し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリ
ール基とが結合している置換もしくは非置換の複素環基
又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素
環が縮合した縮合複素環基を置換基として有するアリー
ル基又はヘテロアリール基である式(2)で示される基
において、R6は、前述のR3、R4に少なくとも1つ存
在する、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有
し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリール基とが
結合している置換もしくは非置換の複素環基又は該複素
環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合し
た縮合複素環基を置換基として有するアリール基又はヘ
テロアリール基として説明した基と同義の基である。
【0035】R6が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原
子として有し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリ
ール基とが結合している置換もしくは非置換の複素環基
又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素
環が縮合した縮合複素環基を置換基として有するアリー
ル基又はヘテロアリール基である式(2)で示される基
として好適な基を例示すると、(4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)フェニル)−エテニル基、(4−(N,N−
ジエチルアミノ)フェニル)−エテニル基、(4−モル
ホリノフェニル)−エテニル基、(4−ピペリジノフェ
ニル)−エテニル基、(4−ユーロリジノフェニル)−
エテニル基、(2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル)−エテニル基、(4−(N,N−ジメチルアミノ)
フェニル)−1−メチルエテニル基、(4−(N,N−
ジメチルアミノ)フェニル)−1−フルオロエテニル基
等を挙げることができる。
【0036】R8が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原
子として有し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリ
ール基とが結合している置換もしくは非置換の複素環基
又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素
環が縮合した縮合複素環基を置換基として有するアリー
ル基又はヘテロアリール基である式(3)で示される基
において、R8は、前述のR3、R4に少なくとも1つ存
在する、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有
し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリール基とが
結合している置換もしくは非置換の複素環基又は該複素
環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合し
た縮合複素環基を置換基として有するアリール基又はヘ
テロアリール基として説明した基と同義の基である。
【0037】R8が置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原
子として有し該窒素原子とアリール基またはヘテロアリ
ール基とが結合している置換もしくは非置換の複素環基
又は該複素環基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素
環が縮合した縮合複素環基を置換基として有するアリー
ル基又はヘテロアリール基である式(3)で示される基
として好適な基を例示すると、(4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)フェニル)−エチニル基、(4−(N,N−
ジエチルアミノ)フェニル)−エチニル基、(4−モル
ホリノフェニル)−エチニル基、(4−ピペリジノフェ
ニル)−エチニル基、(4−ユーロリジノフェニル)−
エチニル基、(2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル)−エチニル基、2−(N−メチル)インドリル−エ
チニル基、(4−(N−メチルピペラジノ)フェニル)
−エチニル等を挙げることができる。
【0038】上記一般式(1)中において、R5は水素
原子またはアルキル基ある。アルキル基としては特に限
定されないが、炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。
好適な基を具体的に例示すると、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基等を挙げることができる。
【0039】本発明において好適なクロメン化合物は、
下記式(4)
【0040】
【化10】
【0041】〔式中、R9は炭素数1〜5のアルキル基
であり、R10は、アルキル基、アルコキシ基、アラルコ
キシ基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有
し該窒素原子とカルバゾール環とが結合している置換も
しくは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水
素環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基、シ
アノ基、置換もしくは非置換のアリール基、ハロゲン原
子またはアラルキル基であり、aは0〜3の整数であ
り、R11は、下記式(5)
【0042】
【化11】
【0043】(式中、R7は水素原子、アルキル基また
はハロゲン原子であり、R6は置換もしくは非置換のア
リール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基
である。)で示される基、下記式(6)
【0044】
【化12】
【0045】(式中、R8は置換もしくは非置換のアリ
ール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基で
ある。)で示される基、置換もしくは非置換のアリール
基又は置換もしくは非置換のヘテロアリール基で示され
る基であり、R12は、置換もしくは非置換のアリール基
又は置換もしくは非置換のヘテロアリール基であり、R
13は、水素原子またはアルキル基である。〕で示される
クロメン化合物である。
【0046】さらに好ましくは、R11が、置換アミノ
基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とアリ
ール基もしくはヘテロアリール基とが結合している置換
又は非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素
環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基を置換
基として有するアリール基又はヘテロアリール基をR6
として有する式(5)で示される基;置換アミノ基、窒
素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とアリール基
もしくはヘテロアリール基とが結合している置換又は非
置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環もし
くは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基を置換基とし
て有するアリール基又はヘテロアリール基をR8として
有する式(6)で示される基;又は置換アミノ基、窒素
原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とアリール基も
しくはヘテロアリール基とが結合している置換もしくは
非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環も
しくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基を置換基と
して有するアリール基又はヘテロアリール基であるか、
12が、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有
し該窒素原子とアリール基もしくはヘテロアリール基と
が結合している置換又は非置換の複素環基又は該複素環
基に芳香族炭化水素環もしくは芳香族複素環が縮合した
縮合複素環基を置換基として有するアリール基又はヘテ
ロアリール基である、上記式(4)で示されるクロメン
化合物である。
【0047】本発明において好適なクロメン化合物を具
体的に例示すれば、次のような化合物を挙げることがで
きる。
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】
【0050】
【化15】
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】本発明の前記一般式(1)で示される化合
物は、一般に常温常圧で無色、あるいは淡黄色の固体ま
たは粘稠な液体として存在し、次の(イ)〜(ハ)のよ
うな手段で確認できる。
【0054】(イ)プロトン核磁気共鳴スペクトル(1
H−NMR)を測定することにより、δ11〜12pp
m付近にカルバゾール環のN−H基のプロトンに基づく
ピーク、δ5.0〜9.0ppm付近にアロマティック
なプロトン及びアルケンのプロトンに基づくピーク、δ
1.0〜4.0ppm付近にアルキル基及びアルキレン
基のプロトンに基づくピークが現れる。また、それぞれ
のスペクトル強度を相対的に比較することにより、それ
ぞれの結合基のプロトンの個数を知ることができる。
【0055】(ロ)元素分析によって相当する生成物の
組成を決定することができる。
【0056】(ハ)13C−核磁気共鳴スペクトル(13
−NMR)を測定することにより、δ110〜160p
pm付近に芳香族炭化水素基の炭素に基づくピーク、δ
80〜140ppm付近にアルケン及びアルキンの炭素
に基づくピーク、δ20〜80付近にアルキル基及びア
ルキレン基の炭素に基づくピークが現われる。
【0057】本発明の一般式(1)で示されるクロメン
化合物の製造方法は、特に限定されず如何なる合成法に
よって得ても良い。一般に好適に採用される代表的な方
法を以下に説明する。
【0058】下記の一般式(7)
【0059】
【化18】
【0060】(但し、R1、R2、R5およびaは一般式
(1)における定義と同義である。)で示されるヒドロ
キシカルバゾール誘導体と一般式(8)
【0061】
【化19】
【0062】(但し、R3,R4は一般式(1)における
定義と同義である。)で示されるプロパギルアルコール
誘導体を酸触媒存在下で反応させる方法である。
【0063】上記一般式(7)および一般式(8)で示
される化合物の合成法は特に限定されない。上記一般式
(7)で示されるヒドロキシカルバゾール誘導体は、例
えば、1−ブロモ−9Hベンゾ(1,2−c)カルバゾ
ールとリチウムを−78〜10℃で10分〜2時間反応
させた後、0〜50℃でn−ブチルマグネシウムブロマ
イドを添加して、10分から5時間拡販し、さらに酸素
を吹き込み10分から5時間反応させることにより合成
できる。この時、1−ブロモ−9Hベンゾ(1,2−
c)カルバゾールの5位,6位,7位,8位に置換基を
有する1−ブロモ−9Hベンゾ(1,2−c)カルバゾ
ールを使用した場合にはそれぞれカルバゾールピラン環
の10位、9位、8位、7位に置換基を有するクロメン
化合物が合成可能である。また上記一般式(8)で示さ
れるプロパギルアルコール誘導体は、例えば、上記一般
式(8)に対応するケトン誘導体とリチウムアセチリド
等の金属アセチレン化合物と反応させることにより合成
できる。
【0064】上記一般式(7)で示される化合物と一般
式(8)で示される化合物との反応は、次のようにして
行なわれる。すなわち、これらの2種の化合物の反応比
率は、広い範囲から採用されるが、一般には1:10〜
10:1(モル比)の範囲から選択される。また、酸触
媒としては硫酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸、酸性アルミナ等が用いられ、上記一般式
(7)と(8)で表される反応基質の総和に対して0.
1〜10重量部の範囲で用いられる。反応温度は、通常
0〜200℃が好ましく、溶媒としては、非プロトン性
有機溶媒、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン
等が使用される。
【0065】生成物の精製方法としては特に限定されな
い。例えば、シリカゲルカラム精製を行い、さらに再結
晶により、生成物の精製を行こうことができる。
【0066】本発明の前記一般式(1)で示されるクロ
メン化合物は、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロ
フラン等の一般の有機溶媒によく溶ける。このような溶
媒に一般式(1)で示されるクロメン化合物を溶かした
とき、一般に溶液はほぼ無色透明であり、太陽光あるい
は紫外線を照射すると速やかに発色し、光を遮断すると
速やかに元の無色にもどる良好な可逆的なフォトクロミ
ック作用を呈する。
【0067】このような一般式(1)の化合物における
フォトクロミック作用は、高分子固体マトリックス中で
も同様な特性を示す。かかる対象となる高分子固体マト
リックスとしては、本発明の一般式(1)で示されるク
ロメン化合物が均一に分散するものであればよく、光学
的に好ましくは、例えばポリアクリル酸メチル、ポリア
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(2
−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリジメチルシ
ロキサン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を挙げる
ことができる。
【0068】さらに、エチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールビスグリ
シジルメタクリレート、ビスフェノールAジメタクリレ
ート、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロ
モー4ーメタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロ
パン等の多価アクリル酸及び多価メタクリル酸エステル
化合物;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキ
シこはく酸ジアリル、ジアリルフマレート、クロレンド
酸ジアリル、ヘキサフタル酸ジアリル、ジアリルカーボ
ネート、アリルジグリコールカーボネート、トリメチロ
ールプロパントリアリルカーボネート等の多価アリル化
合物;1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン、ビ
ス(2−アクリロイルチオエチル)エーテル、1,4−
ビス(メタクリロイルチオメチル)ベンゼン等の多価チ
オアクリル酸及び多価チオメタクリル酸エステル化合
物;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、β−メチルグリシジルメタクリレート、ビスフェノ
ールA−モノグリシジルエーテル−メタクリレート、4
−グリシジルオキシメタクリレート、3−(グリシジル
−2−オキシエトキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、3−(グリシジルオキシ−1−イソプロピ
ルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3
−グリシジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)
−2−ヒドロキシプロピルアクリレート等のアクリル酸
エステル化合物及びメタクリル酸エステル化合物;ジビ
ニルベンゼン等のラジカル重合性多官能単量体を重合し
てなる熱硬化性樹脂を挙げることができる。
【0069】また、これらの各単量体とアクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステ
ル化合物;フマル酸ジエチル、フマル酸ジフェニル等の
フマル酸エステル化合物;メチルチオアクリレート、ベ
ンジルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレート
等のチオアクリル酸及びチオメタクリル酸エステル化合
物;スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、α−メチルスチレンダイマー、ブロモス
チレン等のビニル化合物等のラジカル重合性単官能単量
体との共重合体が挙げられる。
【0070】本発明の一般式(1)で示されるクロメン
化合物を上記高分子固体マトリックス中へ分散させる方
法としては特に制限はなく、一般的な手法を用いること
ができる。例えば、上記熱可塑性樹脂とクロメン化合物
を溶融状態にて混練し、樹脂中に分散させる方法、また
は上記重合性単量体にクロメン化合物を溶解させた後、
重合触媒を加え熱または光にて重合させ樹脂中に分散さ
せる方法、あるいは上記熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂
の表面にクロメン化合物を染色することにより樹脂中に
分散させる方法等を挙げることができる。
【0071】本発明のクロメン化合物はフォトクロミッ
ク材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩感光材に代
る各種の記憶材料、複写材料、印刷用感光体、陰極線管
用記憶材料、レーザー用感光材料、ホログラフィー用感
光材料などの種々の記憶材料として利用できる。その
他、本発明のクロメン化合物を用いたフォトクロミック
材は、フォトクロミックレンズ材料、光学フィルター材
料、ディスプレイ材料、光量計、装飾などの材料として
も利用できる。例えば、フォトクロミックレンズに使用
する場合には、均一な調光性能が得られる方法であれば
特に制限がなく、具体的に例示するならば、本発明のフ
ォトクロミック材を均一に分散してなるポリマーフィル
ムをレンズ中にサンドウイッチする方法、あるいは、本
発明のクロメン化合物を前記の重合性単量体中に分散さ
せ、所定の手法により重合する方法、あるいは、この化
合物を例えばシリコーンオイル中に溶解して150〜2
00℃で10〜60分かけてレンズ表面に含浸させ、さ
らにその表面を硬化性物質で被覆し、フォトクロミック
レンズにする方法などがある。さらに、上記ポリマーフ
ィルムをレンズ表面に塗布し、その表面を硬化性物質で
被覆し、フォトクロミックレンズにする方法などもあ
る。
【0072】
【発明の効果】本発明のクロメン化合物は、溶液中また
は高分子固体マトリックス中で、速い退色速度を示し且
つ劣化時の着色が少なくフォトクロミック性の耐久性が
よい。例えば、本発明のクロメン化合物を用いたフォト
クロミックレンズは、屋外から室内に戻った時にすばや
く元の色調に戻り、さらに長時間使用したときでも劣化
に伴う着色は少なく良好な耐久性を示す。
【0073】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0074】実施例1 下記のヒドロキシカルバゾール誘導体
【0075】
【化20】
【0076】1.0g(0.0042mol)と、下記
のプロパギルアルコール誘導体
【0077】
【化21】
【0078】1.1g(0.0053mol)とをトル
エン50mlに溶解し、さらにp−トルエンスルホン酸
を0.05g加えて室温で1時間撹拌した。反応後、溶
媒を除去し、シリカゲル上でのクロマトグラフィーによ
り精製することにより、淡黄色粉末状の生成物0.42
gを得た。収率は24%であった。
【0079】この生成物の元素分析値は、C87.93
%、H4.99%、N3.28%、O3.81%であっ
て、C31H21NOの計算値であるC87.92%、
H5.0%、N3.31%、O3.78%に極めてよく
一致した。
【0080】また、プロトン核磁気共鳴スペクトルを測
定したところ、図1に示すように、δ5.6〜8.4p
pm付近にアロマティックなプロトン及びアルケンのプ
ロトンに基づく20Hのピーク、δ11〜12ppm付
近にカルバゾールのN−Hのプロトンに基づくピークを
示した。
【0081】さらに13C−核磁気共鳴スペクトルを測定
したところ、δ110〜160ppm付近に芳香環の炭
素に基づくピーク、δ80〜140ppm付近にアルケ
ンの炭素に基づくピーク、δ20〜60ppmにアルキ
ルの炭素に基づくピークを示した。
【0082】上記の結果から単離生成物は、下記構造式
で示される化合物であることを確認した。
【0083】
【化22】
【0084】実施例2〜10 実施例1と同様にして表1に示したクロメン化合物を合
成した。得られた生成物について、実施例1と同様な構
造確認の手段を用いて構造解析した結果、表1に示す構
造式で示される化合物であることを確認した。また、表
2にこれらの化合物の元素分析値、各化合物の構造式か
ら求めた計算値及び1H−NMRスペクトルの特徴的な
スペクトルを示した。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】実施例11〜20、比較例1 実施例1で得られたクロメン化合物0.05部をテトラ
エチレングリコールジメタクリレート70部、トリエチ
レングリコールジメタクリレート15部、グリシジルメ
タクリレート10部、2−ヒドロエチルメタクリレート
5部に添加し十分に混合した。この混合液をガラス板と
エチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケットで構
成された鋳型の中に注入し、注型重合を行った。重合は
空気炉を用い、30℃〜90℃まで18時間かけ徐々に
温度を上げていき、90℃で2時間保持した。重合終了
後、重合体を鋳型のガラス型から取り外した。
【0090】得られた重合体(厚み2mm)に、浜松ホ
トニクス製のキセノンランプL−2480(300W)
SHL−100をエアロマスフィルター(コーニング社
製)を介して20℃±1℃、重合体表面でのビーム強度
365nm=2.4mW/cm2,245nm=24μ
W/cm2で120秒間照射して発色させ、フォトクロ
ミック特性を測定した。フォトクロミック特性は次のよ
うなもので表した。
【0091】最大吸収波長(λmax):(株)大塚
電子工業製の分光光度計(瞬間マルチチャンネルフォト
ディテクターMCPD1000)によりこの重合体の発
色後のλmaxを求めた。
【0092】初期着色(−)=ε(0) ・ε(0):光を照射したときの最大吸収波長と同じ波
長での未照射状態の重合体の吸光度。
【0093】 発色濃度(−)=ε(120)−ε(0) ・ε(120):最大吸収波長における、この重合体の
上記条件下での照射120秒間後の吸光度。
【0094】退色速度〔t1/2(min.)〕=120秒
間照射後、この重合体の吸光度が〔ε(120)−ε
(0)〕の1/2まで低下するのに要する時間。
【0095】劣化の促進方法として次の試験を行った。
得られた重合体をスガ試験器(株)製キセノンウェザー
メーターX25により200時間促進劣化させた。劣化
前後のフォトクロミック性の評価方法としては、前受注
の発色濃度の評価を劣化の前後で行い、初期の発色濃度
(A0)および促進実験200時間後の発色濃度
(A2 00)を測定し、耐久性を下記のように表した。
【0096】耐久性(%)=(A0/A200)×100 さらに、劣化前後での発色前の着色度を、スガ試験機
(株)製の色差計(SM−4)で色差を測定し、劣化前
の着色度をYI(0)、劣化後の着色度をYI(20
0)で、そして劣化に伴う着色変化度を△YIで表し、
劣化時の着色とした。
【0097】 着色変化度(△YI)=YI(200)−YI(0) 以上の結果を表3に示した。
【0098】また、クロメン化合物として実施例2ない
し10で得られた化合物を用いた以外は、上記と同様に
してフォトクロミック重合体を得、その特性を表3に示
した。
【0099】さらに、比較のために、下記式(A)
【0100】
【化23】
【0101】で示される化合物を用い同様にしてフォト
クロミック重合体を得、その特性を表3に示した。
【0102】
【表5】
【0103】本発明のクロメン化合物を用いた実施例1
1〜20では、フォトクロミック重合体は、比較例1に
比べて退色速度、劣化時の着色およびフォトクロミック
性の耐久性の3つの効果すべてにおいて優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の化合物のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2
    は、アルキル基、アルコキシ基、アラルコキシ基、アミ
    ノ基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し
    該窒素原子とカルバゾール環とが結合している置換もし
    くは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素
    環もしくは芳香族複素環が縮合した縮合複素環基、シア
    ノ基、置換もしくは非置換のアリール基、ハロゲン原子
    またはアラルキル基であり、aは0〜3の整数であり、
    3、R4の各々は、互いに異なっていてもよい、下記式
    (2) 【化2】 (式中、R6は置換もしくは非置換のアリール基または
    置換もしくは非置換のヘテロアリール基であり、R7
    水素原子、アルキル基またはハロゲン原子であり、nは
    1〜3の整数である。)で示される基、下記式(3) 【化3】 (式中、R8は置換もしくは非置換のアリール基または
    置換もしくは非置換のヘテロアリール基であり、mは1
    〜3の整数である)で示される基、置換もしくは非置換
    のアリール基、又は置換もしくは非置換のヘテロアリー
    ル基であり、Rは水素原子またはアルキル基であ
    る。〕で示されるクロメン化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロメン化合物からなる
    フォトクロミック材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクロメン化合物を含有し
    てなるフォトクロミック光学材料。
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