JP2564035B2 - 真空断熱体 - Google Patents
真空断熱体Info
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- JP2564035B2 JP2564035B2 JP2310563A JP31056390A JP2564035B2 JP 2564035 B2 JP2564035 B2 JP 2564035B2 JP 2310563 A JP2310563 A JP 2310563A JP 31056390 A JP31056390 A JP 31056390A JP 2564035 B2 JP2564035 B2 JP 2564035B2
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- heat
- outer packaging
- packaging material
- vacuum heat
- heat transfer
- Prior art date
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Description
この発明は、冷蔵庫、冷凍ショーケース、携帯用冷温
蔵庫等の断熱体として利用する真空断熱体に関するもの
である。
蔵庫等の断熱体として利用する真空断熱体に関するもの
である。
第3図は従来の真空断熱体である真空断熱パネル1を
示している。第3図において、10は外包材であり、この
外包材10はアルミ蒸着をしたポリエチレンテレフタレー
ト2の両側に、熱融着するためのポリエチレン3と気体
透過を抑制するアルミ箔4を積層してなる。この外包材
10に通気性を有する図示しない内袋に充填されたスペー
サ材としてのパーライトの粉末8を挿入して、内部を0.
1Torr程度に減圧した後、外包材10の袋の開口部を熱融
着により封止している。 第4図はいま一つの従来の真空断熱体12を示してい
る。13は溶接可能な比較的薄い外包材としての金属容器
であり、この容器13内にスペーサ材としての無機質粉末
14を挿入し、容器13内を0.1Torr程度の圧力にし、フタ1
9をして溶接部15により密閉シールしている。
示している。第3図において、10は外包材であり、この
外包材10はアルミ蒸着をしたポリエチレンテレフタレー
ト2の両側に、熱融着するためのポリエチレン3と気体
透過を抑制するアルミ箔4を積層してなる。この外包材
10に通気性を有する図示しない内袋に充填されたスペー
サ材としてのパーライトの粉末8を挿入して、内部を0.
1Torr程度に減圧した後、外包材10の袋の開口部を熱融
着により封止している。 第4図はいま一つの従来の真空断熱体12を示してい
る。13は溶接可能な比較的薄い外包材としての金属容器
であり、この容器13内にスペーサ材としての無機質粉末
14を挿入し、容器13内を0.1Torr程度の圧力にし、フタ1
9をして溶接部15により密閉シールしている。
しかしながら、上記2つの従来例においては、真空断
熱体の外包材10,13であるところのアルミ箔4、ポリエ
チレンテレフタレート2、ポリエチレン3及び金属容器
13を通して固体伝導により必然的に熱が伝わり、真空断
熱体の断熱特性を著しく悪化している。 そこで、本発明の目的は、外包材における固体伝導に
よる伝熱量を小さくできる真空断熱体を提供することで
ある。
熱体の外包材10,13であるところのアルミ箔4、ポリエ
チレンテレフタレート2、ポリエチレン3及び金属容器
13を通して固体伝導により必然的に熱が伝わり、真空断
熱体の断熱特性を著しく悪化している。 そこで、本発明の目的は、外包材における固体伝導に
よる伝熱量を小さくできる真空断熱体を提供することで
ある。
熱伝導に関するフーリエ方程式によって示されている
ように、2つの平行な面間での伝熱量は、熱伝導率、伝
熱面積および温度差に比例し、面間距離(伝熱距離)に
反比例する。本発明は上記目的を達成するために、この
「伝熱量は伝熱距離に反比例する」という法則を利用し
たものであり、スペーサ材を外包材で包み、上記外包材
の内側を真空にして密封してなる真空断熱体において、
上記外包材は2つの平行な平面部を備え、上記2つの平
面部の間を接続する周辺部に断面波形の蛇腹部を有する
ことを特徴としている。
ように、2つの平行な面間での伝熱量は、熱伝導率、伝
熱面積および温度差に比例し、面間距離(伝熱距離)に
反比例する。本発明は上記目的を達成するために、この
「伝熱量は伝熱距離に反比例する」という法則を利用し
たものであり、スペーサ材を外包材で包み、上記外包材
の内側を真空にして密封してなる真空断熱体において、
上記外包材は2つの平行な平面部を備え、上記2つの平
面部の間を接続する周辺部に断面波形の蛇腹部を有する
ことを特徴としている。
外包材は周辺部に蛇腹部を有するため、熱流方向に対
する周辺部の長さつまり熱伝達距離が長くなる。この熱
伝達距離に逆比例して伝熱量が小さくなり、真空断熱体
の断熱性能が向上する。
する周辺部の長さつまり熱伝達距離が長くなる。この熱
伝達距離に逆比例して伝熱量が小さくなり、真空断熱体
の断熱性能が向上する。
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1図は本発明の一実施例である真空断熱体21を示し
ており、8はスペーサ材、10は外包材で、上記外包材10
は内部を0.1Torr程度まで減圧した状態でヒートシール
されている。 上記スペーサ材8は、たとえば、シリカ、バーシュラ
イト、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土等の無機質微粉末
からなり、図示しない通気性の中袋に包装されている。
また、外包材10は、アルミを数百Å程度蒸着した厚さ20
〜30μmのポリエチレンテレフタレートフィルム2の裏
側と表側に、厚さ40〜70μmのヒートシール用のポリエ
チレンフィルム3と、ガス透過量を抑制するためのたと
えばアルミからなる金属箔4をそれぞれ接着積層してな
る。この外包材10は、2つの平行な平面部を備え、周辺
部22は強制的に断面波形、すなわち蛇腹形状に形成され
て蛇腹部23を構成している。 このように、本実施例の外包材10の周辺部22は蛇腹部
23を有するために、周辺部22の熱流方向の長さが、第3
図に示した従来の外包材の周辺部よりも長くなり、それ
に応じて伝熱量が減少する。たとえば、いま、本実施例
の外包材10の周辺部22の熱流方向の長さを従来の外包材
の周辺部のそれの2倍にしたとすると、その伝熱量は1/
2になる。このように、本実施例の真空断熱体21は外包
材10における伝熱量を小さくできるため、断熱性能が向
上する。また、蛇腹部23の形状を変えることにより伝熱
量を任意に制御することができる。 なお、上記実施例においてはスペーサ材8として無機
質微粉末を使用したが、連通気泡ウレタン等の成形材を
用いてもよい。この場合には、無機質微粉末の場合と異
なり、通気性中袋は不要となる。 第2図は金属容器による真空断熱体32を示している。
この真空断熱体32の金属容器33の平面部に連なる側壁34
には、第1図の真空断熱体21と同様に、断面波形の蛇腹
部35が強制加工されている。金属容器33の内部には第1
図におけるスペーサ材8と同様の無機質微粉末からなる
スペーサ材14が充填され、容器33の開口部を密閉する蓋
29は容器33に溶接部15で溶接されている。上記金属容器
33の内部は0.1Torr程度まで真空排気されている。 この実施例における真空断熱体32の場合にも、容器33
の周辺部34に蛇腹部35が形成されているので、伝熱長さ
を長くして、断熱性能を向上できる。
る。 第1図は本発明の一実施例である真空断熱体21を示し
ており、8はスペーサ材、10は外包材で、上記外包材10
は内部を0.1Torr程度まで減圧した状態でヒートシール
されている。 上記スペーサ材8は、たとえば、シリカ、バーシュラ
イト、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土等の無機質微粉末
からなり、図示しない通気性の中袋に包装されている。
また、外包材10は、アルミを数百Å程度蒸着した厚さ20
〜30μmのポリエチレンテレフタレートフィルム2の裏
側と表側に、厚さ40〜70μmのヒートシール用のポリエ
チレンフィルム3と、ガス透過量を抑制するためのたと
えばアルミからなる金属箔4をそれぞれ接着積層してな
る。この外包材10は、2つの平行な平面部を備え、周辺
部22は強制的に断面波形、すなわち蛇腹形状に形成され
て蛇腹部23を構成している。 このように、本実施例の外包材10の周辺部22は蛇腹部
23を有するために、周辺部22の熱流方向の長さが、第3
図に示した従来の外包材の周辺部よりも長くなり、それ
に応じて伝熱量が減少する。たとえば、いま、本実施例
の外包材10の周辺部22の熱流方向の長さを従来の外包材
の周辺部のそれの2倍にしたとすると、その伝熱量は1/
2になる。このように、本実施例の真空断熱体21は外包
材10における伝熱量を小さくできるため、断熱性能が向
上する。また、蛇腹部23の形状を変えることにより伝熱
量を任意に制御することができる。 なお、上記実施例においてはスペーサ材8として無機
質微粉末を使用したが、連通気泡ウレタン等の成形材を
用いてもよい。この場合には、無機質微粉末の場合と異
なり、通気性中袋は不要となる。 第2図は金属容器による真空断熱体32を示している。
この真空断熱体32の金属容器33の平面部に連なる側壁34
には、第1図の真空断熱体21と同様に、断面波形の蛇腹
部35が強制加工されている。金属容器33の内部には第1
図におけるスペーサ材8と同様の無機質微粉末からなる
スペーサ材14が充填され、容器33の開口部を密閉する蓋
29は容器33に溶接部15で溶接されている。上記金属容器
33の内部は0.1Torr程度まで真空排気されている。 この実施例における真空断熱体32の場合にも、容器33
の周辺部34に蛇腹部35が形成されているので、伝熱長さ
を長くして、断熱性能を向上できる。
以上より明らかなように、この発明の真空断熱体は、
その性能に大きく関係する真空度を維持するための外包
材が2つの平行な平面部を備え、上記2つの平面部の間
を接続する周辺部に断面波形の蛇腹部を有するので、伝
熱長さを長くすることができ、したがって、伝熱量を減
少させて、断熱性能を向上できる。また、外包材の蛇腹
の形を変えることにより、外包材を伝わる熱量を任意に
制御できる。
その性能に大きく関係する真空度を維持するための外包
材が2つの平行な平面部を備え、上記2つの平面部の間
を接続する周辺部に断面波形の蛇腹部を有するので、伝
熱長さを長くすることができ、したがって、伝熱量を減
少させて、断熱性能を向上できる。また、外包材の蛇腹
の形を変えることにより、外包材を伝わる熱量を任意に
制御できる。
第1図はこの発明の一実施例の真空断熱体の断面図、第
2図はこの発明の他の実施例の断面図、第3,4図は従来
の真空断熱体の断面図である。 8,14……スペーサ材、10……外包材、 21,32……真空断熱体、22,35……蛇腹部、 33……金属容器、29……容器の蓋。
2図はこの発明の他の実施例の断面図、第3,4図は従来
の真空断熱体の断面図である。 8,14……スペーサ材、10……外包材、 21,32……真空断熱体、22,35……蛇腹部、 33……金属容器、29……容器の蓋。
Claims (1)
- 【請求項1】スペーサ材を外包材で包み、上記外包材の
内側を真空にして密封してなる真空断熱体において、 上記外包材は2つの平行な平面部を備え、上記2つの平
面部の間を接続する周辺部に断面波形の蛇腹部を有する
ことを特徴とする真空断熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310563A JP2564035B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 真空断熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310563A JP2564035B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 真空断熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04184074A JPH04184074A (ja) | 1992-07-01 |
JP2564035B2 true JP2564035B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=18006753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2310563A Expired - Fee Related JP2564035B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 真空断熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564035B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207682A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Matsuda Gijutsu Kenkyusho:Kk | 真空断熱パネル |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5715193A (en) * | 1980-07-02 | 1982-01-26 | Nippon Oxygen Co Ltd | Heat insulation pipings for high temperature and high pressure , and its connecting method |
JPS62141190U (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-05 |
-
1990
- 1990-11-15 JP JP2310563A patent/JP2564035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207682A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Matsuda Gijutsu Kenkyusho:Kk | 真空断熱パネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04184074A (ja) | 1992-07-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |