JP2563907B2 - アルケンおよびシクロアルケンの不均質ワッカー酸化法 - Google Patents

アルケンおよびシクロアルケンの不均質ワッカー酸化法

Info

Publication number
JP2563907B2
JP2563907B2 JP61175841A JP17584186A JP2563907B2 JP 2563907 B2 JP2563907 B2 JP 2563907B2 JP 61175841 A JP61175841 A JP 61175841A JP 17584186 A JP17584186 A JP 17584186A JP 2563907 B2 JP2563907 B2 JP 2563907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vanadium
catalyst
carrier
oxidation
alkenes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61175841A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6233541A (ja
Inventor
ヨゼフ・ヨハネス・フランシスクス・シヨルテン
ペトルス・ヨハネス・ヴアン・デル・ステーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke DSM NV
Original Assignee
DSM NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DSM NV filed Critical DSM NV
Publication of JPS6233541A publication Critical patent/JPS6233541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2563907B2 publication Critical patent/JP2563907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/56Platinum group metals
    • B01J23/64Platinum group metals with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/648Vanadium, niobium or tantalum or polonium
    • B01J23/6482Vanadium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/27Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
    • C07C45/32Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen
    • C07C45/33Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties
    • C07C45/34Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties in unsaturated compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルケンまたはシクロアルケンを、H2Oお
よびO2の存在および担体上に担持されたバナジウムおよ
びパラジウム成分を含有する触媒の存在で不均質ワッカ
ー酸化する方法に関する。
従来の技術 かかる酸化方法は、“不均質ワツカー(Wacker)酸
化”とも呼ばれる。たとえばエチレンをアセトアルデヒ
ドに、ブチレン−1をメチルエチルケトンに、およびシ
クロヘキセンをシクロヘキサノンにそれぞれ酸化するこ
とができる。反応は触媒としてパラジウム2+を用いて行
われる。エチレンをワツカー酸化するために行われる反
応は次のように記載することができる。
Pd2+CH2=CH2+H2O→CH3−CHO+Pdo+2H+ Pdo+酸化剤+2H+→Pd2+還元された酸化剤還元された酸化剤+1/2O2→酸化剤+H2O CH2=CH21/2O2 CH3CHO かかる方法は、西ドイツ国特許出願公告第2065585号
明細書から公知であり、この明細書には、オレフインを
アルデヒドおよびケトンに不均質ワツカー酸化するため
の触媒として担体物質上のH2PdCl4/V2O4/V2O5系が記載
され、この触媒は後に、“ジヤーナル・オブ・カタリシ
ス(Jounal of Catalysis)第30巻、第109−17(1973
年)にも記載されており;この場合、酸化還元(redo
x)系としては、バナジウム5+/バナジウム4+が使用され
る。
しかしながら、かかる触媒の欠点は、その不安定な挙
動である。この現象はフオルニ(L.Forni)他著により
論文中に報告されている〔“インダストリアル・アンド
・エンジニヤリング・ケミストリー(Industiral and E
ngineering Chemistry)";“Proc.Des.Dev."第16巻、第
288−93頁(1977年)〕:約200時間の時間中に活性は50
%減少し、触媒を350℃で再生することが必要である。
たいていの場合に、前記触媒に使用される担体はα−
アルミナであり、このものは、小さい比表面積(20m2/g
まで)を有する担体であり、外部層がO2イオンからな
る。このことは小さい比表面(0.5〜1.5m2/g)を有する
触媒の使用を必要とすることが見い出された〔フオルニ
(L.Forni)、上記引用刊行物〕。それというのも、大
きな比表面積の場合、小さい孔が五酸化ニバナジウムで
充填されるか、または目詰りするからである。
本発明を達成するための手段 公知の不均質ワツカー酸化の前述した欠点および他の
欠点は、本発明によれば触媒の担体表面がヒドロキシル
基で覆われ、バナジウムが表面バナジン酸塩の形で存在
する触媒の使用による除去される。ここおよび以下に用
語“表面バナジン酸塩”は、ローゼンボーム(F.Roozen
boom)他著による論文〔ツアイトシユリフト・フユア・
アンオルガーニツシエ・ウント・アルゲマイネ・ヒエミ
ー(Zeitschrift fr Anorganische und Allgemeine C
hemie)、第449巻、第25〜40頁(1979年)〕におけると
同じ意味で使用する。本発明による触媒に関しては、担
体に対するバナジウムの化学結合は、担体上の酸化バナ
ジウムの分子状分散層の形で得られる。既述した成分の
他に、パラジウム成分、たとえば塩化第一パラジウム酸
(H2PdCl4)は、公知技術によれば沈積して存在する。
ヒドロキシル基を有する担体上の酸化バナジウム単層
触媒の製造は、それ自体ローゼンボーム(F.Roozenboo
m)他著による刊行物(上記引用文中)から公知であ
る。かかる触媒は一酸化炭素およびメタノールの酸化に
対し活性であることが記載されている。
ところで意外にも、H2PdCl4を備えたかかる表面バナ
ジウム酸塩触媒は不均質ワツカー酸化に適当で安定な触
媒であることが見い出された。
担体物質として、たとえばCr2O3,TiO2,CeO2,ZrO2およ
びγ−アルミナのような酸化物を使用することができ、
これらの全てはその表面上にヒドロキシル基を含有す
る。好ましくはγ−アルミナが使用され、このものは技
術水準のα−アルミナ担体とは著しく異なり、バナジウ
ムとの化学結合により表面バナジン酸アルミニウムを生
じる。米国特許第3240805号明細書には、技術の記載に
よれば、バナジウムをα−アルミナ上に五酸化バナジウ
ムとして粒径<1μmを有する結晶性粒子の形で沈着さ
せることが意図されており、このバナジウムはもちろん
表面バナジン酸塩とは全く異なる。
ナーク(N.K.Nag)他著による刊行物〔“アプライド
・カタリシス(Applied Casalysis)”第9巻、第225−
33頁(1984年)〕から、γ−Al2O3(180m2/g)をNH4VO3
の化学量論的の酸性溶液で含浸することにより、分子状
分散バナシン酸アルミニウムを製造することは公知であ
り、その際沈着されうるバナジウムの量は12重量%まで
である。この場合単位重量の担体につき計算したBET表
面積は一定のままであり、単層の形成するもう1つの指
示は、せいぜい1つのバナジウム基が次表により担体の
3つのヒドロキシル基に結合していることである: かかる表面バナジン酸塩は分光分析でもV2O5と区別さ
れる〔ナーク(N.K.Nag)、上記引用文〕。
さらにまた単分子状分散で担体表面上に存在するバナ
ジウムは、ワツカー合成のため大きな比表面積を有する
担体材料を使用することもできる。好ましくは、100〜4
00m2/gの表面積を有する担体材料が使用される。
H2PdCl4を使用して製造された新しい触媒および使用
ずみ触媒の双方を分光分析試験した結果、パラジウムと
塩素との原子比が4であることが判明した。したがつ
て、パラジウムは触媒中にH2PdCl4として存在しなけれ
ばならず、エブニン(Evnin)他による刊行物〔“ジヤ
ーナル・オブ・カタリシス(Journal of Catalysis)”
第30巻、第109〜117頁(1973年)、および上記引用文
献〕における提案されているような、バナジウムに化学
結合しているパラジウムの形では存在しないものと考え
られる。
使用しうるバナジウムの量は担体材料のタイプ(1m2
あたりのOH基の数)および担体の比表面積に左右され
〔ペリ(J.B.Peri)、“ジヤーナル・オブ・フイジカル
・ケミストリー(Journal of Physical Chemistry)”
第69巻、第211頁(1965年)〕、該文献は150℃で乾燥し
た後、γ−アルミナのみが、その表面にOH基、すなわち
1m2あたり約12.5×1018のOH基を化学的に結合している
ことを報告している。好ましくは、担体材料に対して1
〜30重量%のバナジウム含有量が使用される。パラジウ
ム量は、好ましくは担体材料に対して0.01%〜3重量%
である。
本発明による触媒の製造は有利に2工程で行われ
る。: a) 単分子層分散層(表面バナジン酸塩)の製造; 該単分子分散層の製造は、これに適当な任意の技術、
たとえば液体法〔ローツエンボーム(F.Roozenboom)他
著、上記引用文〕により行なうことができ、この液体法
においては、たとえばメタバナジン酸アンモニウム(NH
4VO3)の溶液をH2SO4でpH値に4にもたらし、その後、
この溶液をメタバナジン酸塩がもはや結合されず、かつ
溶液が未変化でカラムから出るようになるまで、担体材
料で充填されたカラムに通す。ガラス状V2O3(OH)
ら出発して、バナジウムの単分子分散層を製造すること
もできる〔ローツエンボーム(F.Roozenboom)他著、上
記引用文参照〕。
表面バナジン酸塩を得るための他の方法を使用するこ
ともできる。
b) Pd−V担体付触媒の製造: このように負荷された担体を洗浄し、空気乾燥し、か
焼する。乾式含浸により(含浸液の体積はせいぜい細孔
容量に等しいように)、パラジウム含有溶液、たとえば
H2PdCl4溶液をケーキング点(加えた液体の体積が担体
の細孔容量と一致する点)に到達するまで沈積させ、そ
の後触媒を乾燥する。
この方法で製造される触媒は、ワツカー法によるアル
ケンまたはシクロアルケン(置換または非置換)の不均
質気相酸化に極めて適当である。
本発明により酸化することのできるアルケンは特にC2
〜C12アルケン(反応に影響しない置換基で置換されて
いてもよい)ならびにC6〜C12シクロアルケン(同様に
置換されていてもよい)である。アルケン置換基または
シクロアルケン置換基としては、−C≡N基、−ハロゲ
ンまたは−NO2基のような電子求引作用を有する基が存
在してよい。たとえばブタジエン−1,3およびペンタジ
エン−1,4のようなC3〜C12のジエンは、本発明方法によ
り相応するα−アルデヒドに酸化することもでき、これ
によつて分子中で2重結合の移動が行なわれる。環状ア
ルケンとしてシクロヘキセンを使用するのが有利である
が、シクロペンテンおよびシクロヘプテンを本発明によ
る方法により酸化することもできる。
反応が実施される温度および圧力は常に、供給される
反応物が、これらの選択された条件下でガス状であるよ
うに選択しなければならない。このため、温度は20〜30
0℃の範囲内にあり、圧力は0.1〜10mPaの間にある。
本発明はいかなる理論的説明とも結び付かないが、前
記方法条件下で触媒担体の細孔は殊に反応ガス中に存在
する水で毛管凝縮により、完全にまたは部分的に充填さ
れるものと推測され、細孔充填度は殊に方法条件および
孔径分布により定められる。このことにより、パラジウ
ムはアルケンまたはシクロアルケンの酸化中に毛管凝縮
した液体中に均質触媒として存在するものと推測され、
また固定されたバナジウムは、酸化中に還元されたパラ
ジウムの再酸化に役立つ。それ故に、一定のアルケンま
たはシクロアルケンに対する本来の活性の他に、触媒活
性は、アルケンまたはシクロアルケンの毛管凝縮された
液体(主に水)に対する溶解度に依存する。
本発明の特別な実施態様では、酸化するアルケンまた
はシクロアルケンの前記溶解度を高めるために溶解促進
剤が使用される。適当な促進剤の例は、C1〜C8アルコー
ル、特にメタノールまたはエタノール、さらにはジオキ
サン、ジメチルスルホキシド、スルホランである。かか
る物質は、たとえば反応器にガス状で配量することがで
きる。
意外にも、本発明によるアルケンまたはシクロアルケ
ンの酸化においては、所望生成物への最大選択率を達成
するために、担体表面はできるだけ十分にバナジウムで
被覆されているのが望ましいことが見い出された。した
がつて、表面OH基1つあたり0.25よりも大きいバナジウ
ム原子数の被覆度を目指すのが有利である。
本発明を次の非制限的実施例につき、詳説する。実施
例に関する表において、横座標は反応時間(t)を時間
で表わし、縦座標はエチレンのアセトアルデヒドの転化
率(x)をモル%で表わす。
実施例 例 I アクゾ(Akzo)社のγ−アルミナ(000−1.5E型、BET
表面積=180m2/g)6gを150℃で24時間一定の重量に乾燥
した。物質をカラムに導入し、蒸留水を触媒層の少し上
の点まで注入した。その後、pH値4(硫酸)の1重量%
のNH4VO3溶液150ml/hを、80℃の不利な温度で24時間、
メタバナジン酸アンモニウムが流出するまで通した。
負荷された担体を取り出し、洗浄した後、担体の単位
重量あたり、V2O2として計算して、約8.5重量%の表面
バナジウム酸塩の被覆度が達成されたことが見い出され
た。
負荷されたγ−Al2O3を蒸留水で洗浄し、80℃に空気
乾燥した。次いで、物質を400℃で1時間にか焼し、150
℃の空気中に貯蔵した。
次いで、H2PdCl4を、1mlあたり18mgのPdを含有するH2
PdCl4溶液で乾式含漬することにより沈積させた。ケー
キング点は0.45cm3/gで達成され、これは触媒1gあたり
0.8重量%のPdに相当する。これに続いて120℃で乾燥し
た。
エチレンのワツカー酸化を、得られた触媒を使用し
て、連続的な流れで実施し、生成物の流れを連続的なガ
スクロマトグラフイー分析に委ねた。長さ10cmおよび直
径0.9cmを有するミクロ反応器に触媒3gを装入し、その
後、触媒を反応器中で125℃で(NTP)ガス116cm3/minで
前処理し、その際該ガス流のモル比は水6.95%(部)、
窒素70.48%(部)および酸素22.57%(部)であり、全
圧力は1.2バール、時間は2時間であつた。
その後、ガス供給流の組成を、C2H40.01部、H2O0.23
部、O20.18部およびN20.58部に変えた。反応温度は140
℃であつた。ガス流量を137cm3/min(NTP)に調節し、
全圧力は1.2バールであつた。
第1図はアセトアルデヒドの製造と時間の関係を示
す。アセトアルデヒドは18時間、一定の安定した量で製
造された、C2H4のCH3CHOへの転化率19%。
例 II 触媒(3g)を例Iと同じ方法で製造したが、V2O5とし
て計算した表面バナジン酸塩の被覆度は9.5重量%であ
つた。
前処理は例Iと同様であつた。
反応温度:125℃、圧力1.1バール。
反応器供給量:130cm3/min(NTP)ガス、C2H40.01部、H2
O0.18部、O20.19部、N20.62部。
第2図は、反応が時間的にどのように進行するかを示
す。25時間の間、C2H4のCH3CHOへの一定の変換率33%が
存在する。物質収支は、形成される副生成物の量は5%
未満であることを証明した。
例 III 供給量中のより高い濃度も許容しうることを証明する
ために、例IIの実験を、C2H40.032部、H2O0.14部、O20.
20部およびN20.628部を用いて繰り返した。
C2H4のCH3CHOへの転化は、25時間中一定に48%であつ
た。
比較実験A 触媒は多孔性d−Al2O3上にV2O5粒子沈積させてなつ
ていた。触媒の製造はエブニン(Evnin)による論文に
記述されている〔“ジヤーナル・オブ・カタリシス(Jo
unal of Catalysis)第30巻、第109〜17(1973年)〕;V
2O5含量は5.5重量%であつた。反応条件は:反応温度14
0℃、触媒3g、供給量の流量138cm3/min-1、全圧力1.1バ
ール、供給物組成:C2H40.01部、H2O0.23部、O20.18部お
よびN20.58部;であつた。
第3図は、転化が、最初17%のC2H4のアセトアルデヒ
ドへの転化率は安定でなく、15時間後には2%に低下し
たことを示す。
比較実験B 比較実験Aと同様であるが、V2O56重量%を用いた場
合には、最初20%の転化率は、4時間後には6%に低下
した(第4図参照)。
例 IV シクロヘキセンの不均質ワツカー酸化を、次の組成の
触媒を使用して研究した。
担体材料:アクゾ(Akzo)のγ−アルミナ、000−1.5
E型、S(BET)=253.2m2/g。担体を、V2O59.5重量%に
相当する表面バナジウム酸塩で、例Iで記載した方法に
より負荷した。引き続き、乾式含浸によつてPd0.8重量
%に相当する量のH2PdCl4を沈積した。触媒を、80℃で
1時間空気乾燥した。
3gの量の触媒を、反応器中で125℃で、水蒸気6.95
%、窒素70.48%および酸素22.75%から構成され、116c
m3/min(NTP)で供給されるガス気流中で前処理した。
全圧力は1.1バールであつた。前処理は2時間で終つ
た。
その後、次の供給量を通過させた:シクロヘキセン0.
8%、酸素19.2%、水蒸気10.4%および窒素70%。ガス
流量は127cm3/min(NTP)であつた。2時間後、最初の
反応器温度110℃は75℃に低下した。
その後、シクロヘキセンの転化率は3.6%となり、反
応生成物は、シクロヘキセン70%、シクロヘキセノン24
%およびフエノール5%からなつていた。
40時間にわたる試験後に、転化率または選択率の顕著
な変化は観察されなかつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明による触媒の効果を示すもので、第1
図、第2図は実施例1および2におけるエチレンのアセ
トアルデヒドへの転化率x・反応時間tの曲線図であ
り、第3図および第4図は比較実験A,Bにおける同上転
化率x・反応時間tの曲線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−163509(JP,A) 特開 昭55−157529(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルケンまたはシクロアルケンを、H2Oお
    よびO2の存在および担体上に担持されたバナジウムおよ
    びパラジウム成分を含有する触媒の存在下で不均質ワッ
    カー酸化する方法において、担体の表面がヒドロキシル
    基で被覆されかつバナジウムが表面バナジン酸塩の形で
    存在することを特徴とする、アルケンまたはシクロアル
    ケンの不均質ワッカー酸化法。
  2. 【請求項2】担体がγ−アルミナからなる、特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】担体が表面積100〜400m2/を有する、特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】触媒のバナジウム含量が、担体物質に対し
    て2〜30重量%である、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】触媒のバナジウムでの被覆度が、表面ヒド
    ロキシル基1個あたりバナジウム原子0.25個よりも高
    い、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】触媒が、表面ヒドロキシル基を有する担体
    から出発し、バナジウムの単層分散液を沈積させ、引き
    続きパラジウム含有溶液で乾式含浸して製造される、特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】酸化を温度20〜200℃で実施する、特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】0.01〜10mPaの圧力を使用する、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】アルケンまたはシクロアルケンに対する溶
    解促進剤を使用する、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  10. 【請求項10】溶解促進剤としてメタノールまたはエタ
    ノールを使用する、特許請求の範囲第9項記載の方法。
JP61175841A 1985-07-27 1986-07-28 アルケンおよびシクロアルケンの不均質ワッカー酸化法 Expired - Lifetime JP2563907B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL8502144 1985-07-27
NL8502144A NL8502144A (nl) 1985-07-27 1985-07-27 Katalysator en werkwijze voor de katalytische heterogene gasfaseoxidatie van alkenen en cycloalkenen volgens de wacker-route.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6233541A JPS6233541A (ja) 1987-02-13
JP2563907B2 true JP2563907B2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=19846368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61175841A Expired - Lifetime JP2563907B2 (ja) 1985-07-27 1986-07-28 アルケンおよびシクロアルケンの不均質ワッカー酸化法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0210705B1 (ja)
JP (1) JP2563907B2 (ja)
DE (1) DE3662492D1 (ja)
NL (1) NL8502144A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU7472896A (en) * 1995-11-02 1997-05-22 Schering Corporation Process for preparing 1-(4-fluorophenyl)-3(r)-(3(s)-hydroxy-3-({phenyl or 4-fluorophenyl})-propyl)-4(s)-(4-hydroxyphenyl)-2-azetidinon
NL1004175C2 (nl) * 1996-10-02 1998-04-06 Energieonderzoek Ct Nederland Katalysatorsysteem omvattende een oxidekern met op het oppervlak daarvan metaaldeeltjes die in staat zijn tot hydrogeneren en/of dehydrogeneren.
DE102004050506A1 (de) * 2004-10-15 2006-04-20 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von Olefinoxiden und Peroxiden, Reaktor und dessen Verwendung
US8258348B2 (en) 2008-03-19 2012-09-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for production of carbonyl compound

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB913449A (en) * 1960-02-08 1962-12-19 American Cyanamid Co Catalyst composition and use thereof
US3830757A (en) * 1969-08-28 1974-08-20 Union Carbide Corp Catalyst for the preparation of carbonyl containing compositions
FR2073229A1 (en) * 1969-11-05 1971-10-01 Inst Francais Du Petrole Carboxylic acids prodn - by catalytic oxidation of olefins - esp acetic acid
JPS584692B2 (ja) * 1978-06-12 1983-01-27 宇部興産株式会社 メタクロレインの製造方法
JPS5835972B2 (ja) * 1979-05-28 1983-08-05 宇部興産株式会社 アクロレインの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
NL8502144A (nl) 1987-02-16
JPS6233541A (ja) 1987-02-13
DE3662492D1 (en) 1989-04-27
EP0210705B1 (en) 1989-03-22
EP0210705A1 (en) 1987-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4596787A (en) Process for preparing a supported catalyst for the oxydehydrogenation of ethane to ethylene
US4628129A (en) Process for the preparation of ethylene glycol
AU764236B2 (en) Catalysts for the gas-phase oxidation of ethylene and acetic acid to vinyl acetate and method for the production and use thereof
JP2770734B2 (ja) 酢酸の製造方法
JP5344929B2 (ja) 脱水素化の方法
US6956134B2 (en) Oxidation of methanol and/or dimethyl ether using supported molybdenum-containing heteropolyacid catalysts
Gervasini et al. Surface characteristics and activity in selective oxidation of o-xylene of supported V2O5 catalysts prepared by standard impregnation and atomic layer deposition
RU2702116C1 (ru) Катализатор синтеза оксалата посредством реакции связывания co, способ его получения и его применения
Olenin et al. Partial catalytic oxidation of alcohols: catalysts based on metals and metal coordination compounds (a review)
Kizling et al. Novel method of catalyst preparation for selective hydrogenation of unsaturated aldehydes
JP2563907B2 (ja) アルケンおよびシクロアルケンの不均質ワッカー酸化法
US4415480A (en) Transition metal oxide Bronsted acid catalysts
KR20030014149A (ko) 탄화수소의 에폭시드화 방법
AU614371B2 (en) Catalyst for oxidation of ethylene to ethylene oxide
WO1986006063A1 (en) Process and low sodium catalyst for the production of formaldehyde from methane
Reddy et al. Synthesis of isobutyraldehyde from methanol and ethanol over mixed oxide supported vanadium oxide catalysts
Justus et al. Highly efficient and chemo selective catalyst system for the synthesis of blossom orange fragrance and flavoring compounds
van der Heide et al. Oxidation of ethylene to acetaldehyde over a heterogenized surface-vanadate Wacker catalyst in the absence of gaseous oxygen
JP3266332B2 (ja) ヒドロキシジフエニル類の製造方法
JPH0967298A (ja) 酢酸の製造方法
Naumann et al. The effects of precious metal promoters on the reduction of vanadium pentoxide by hydrocarbons
Iwanowa et al. Surface reaction of 2‐propanol on modified Keggin type polyoxometalates: in situ IR spectroscopic investigation of the surface acid–base properties
Xu et al. Influence of the way of preparing vanadium phosphorus oxide (VPO) precursor and introducing multi-additives on the reaction performance
Radhika et al. Influence of surface and acid properties of vanadia supported on ceria promoted with rice husk silica on cyclohexanol decomposition
JP4078427B2 (ja) 窒素酸化物の除去方法