JPS584692B2 - メタクロレインの製造方法 - Google Patents

メタクロレインの製造方法

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JPS584692B2
JPS584692B2 JP53069832A JP6983278A JPS584692B2 JP S584692 B2 JPS584692 B2 JP S584692B2 JP 53069832 A JP53069832 A JP 53069832A JP 6983278 A JP6983278 A JP 6983278A JP S584692 B2 JPS584692 B2 JP S584692B2
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reaction
methacrolein
isobutylene
nitrate
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坂東康夫
大段恭二
梅村純郎
鈴木研一
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、イソブチレンを触媒の存在下に分子状酸素
と高温気相で接触反応させて、高収率でメタクロレイン
を製造する方法に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、モリブデン、ビスマス、
鉄、コバルトおよびアルカリ金属を含有する触媒を改良
することによって、インブチレンからメタクロレインを
高収率で製造する方法を提供せんとするものである。
従来、プロピレン、インブチレンなどのオレフインを触
媒の存在下に分子状酸素と高温気相で接触反応させて、
アクロレイン、メタクロレインなどの不飽和アルデヒド
を製造する方法およびその際に使用する触媒は、すでに
多数知られている。
しかしながら一般的にプロピレンからアクロレインを製
造する場合よりもイソブチレンからメタクロレインを製
造する方が困難であると云われている。
事実不飽和アルデヒドの製造用触媒として提案されてい
る触媒を使用してプロピレンからアクロレインを製造し
た場合とイソブチレンからメタクロレインを製造した場
合とでは、例えば特公昭47−42813号公報の記載
からも明らかであるように、不飽和アルデヒドの収率に
差が生じることが多く、一般的にメタクロレインの収率
はアクロレインの収率よりも5〜10%低い。
このようにアクロレインを製造する場合とメタクロレイ
ンを製造する場合とで不飽和アルデヒドの収率に差が生
じるのは、一般にイソブチレンの分岐(メチル基)に一
因があると考えられており、またアクロレインを製造す
る場合とメタクロレインを製造する場合とでは、使用す
る触媒を変える必要があると云われている。
この発明は、不飽和アルデヒド、なかでもメタクロレイ
ンをイソブチレンの酸化によって高収率で、工業的に有
利に製造する方法に関するものである。
従来、イソブチレンを触媒の存在下に分子状酸素と高温
気相で接触反応させてメタクロレインを製造する際に使
用するモリブデン、ビスマス、鉄コバルトおよびアルカ
リ金属を含有する触媒は、例えば特公昭47−4281
3号公報(Co−Fe−Bi−W−Mo−Si−K−P
−O)、特公昭48−17253号公報(Ni−Co−
Fe−Bi−P−Cs、K−Mo−O)、特公昭49−
4441号公報(Ni−Co−Fe−Bi−P−K−M
o−O)、特公昭51−47684号公報(Co−Fe
−Bi−Cr−K−Mo−O)、特開昭48−5271
3号公報(Co−Fe−Bi−Cs、K−Mo−O)、
特開昭51−34107号公報(Mn−K−Ni−Co
−Fe−Bi−Mo−O)などに記載されている。
これらモリブデン、ビスマス、鉄、コバルトおよびアル
カリ金属を含有する触媒は、そのほとんどカリン、ヒ素
などやコバルトとともにニッケルをも含有するものであ
り、またメタクロレインの収率も70%前後のものが多
く、メタクロレイン製造の工業用触媒としては、触媒強
度をはじめ、触媒成分(構成元素)およびメタクロレイ
ンの収率の点で改良する余地が残されている。
この発明者らは、特にできるだけ少ない触媒成分からな
る触媒であって、高いメタクロレイン収率を示す工業用
触媒を開発することを目的としてモリブデン、ビスマス
、鉄、コバルトおよびアルカリ金属などを含有する触媒
について鋭意研究を行なった。
その結果、リン、ヒ素、ニッケルなどを触媒成分として
加えずに、アルカリ金属のなかでもセシウムを選択した
モリブデン、ビスマス、鉄、コバルトおよびセシウムか
らなる触媒系に、さらにバナジウムおよび/またはパラ
ジウムを加えた触媒のなかに、この発明の目的を達成で
きる触媒があることを知り、さらに研究を重ねてこの発
明に到達した。
この発明は、イソブチレンを触媒の存在下に分子状酸素
と高温気相で接触反応させてメタクロレインを製造する
方法において、触媒として次の一般組成式、 MoaCobFecBidCseXfOg〔この式にお
いて、Moはモリブデン、Coはコバルト、Feは鉄、
Biはビスマス、Csはセシウム、Xはバナジウムおよ
び/またはパラジウムを示し、添定のa,b,c、d,
e,fおよびgは原子数を示し、a=12と固定すると
bは2〜12、好ましくは4〜10、cは0.5〜7、
好ましくは1〜5、dは0.1〜5、好ましくは0.5
〜4、eは0.0005〜0.5、好ましくは0.00
1〜0.3、fは0.01〜2、好ましくは0.05〜
1.5で、gは前記各元素の原子価によっておのずと定
まる数値であり、通常78〜142の値をとる。
〕で表わされる組成物を使用することを特徴とするメタ
クロレインの製造方法に関するものである。
この発明においては、イソブチレンを酸化してメタクロ
レインを製造するにあたり、Mo−Bi−Fe−Co系
に、後記の実施例および比較例からも明らかであるよう
に、アルカリ金属のなかでも特にセシウムを選択し、特
定量のセシウムとともにバナジウムおよび/またはパラ
ジウムを触媒成分として加えた組成物を触媒として使用
することが重要である。
アルカリ金属のなかでもセシウム以外の例えばカリウム
、ルビジウム、ナトリウムなどでは一般的にメタクロレ
インの選択率が低く、メタクロレインの収率も従来公知
の触媒と同程度の70%前後あるいはそれ以下であり、
この発明の目的達成はかなり困難である。
またアルカリ金属としてたとえセシウムを選択し、これ
を触媒成分として加えたとしても、バナジウムおよび/
またはパラジウムを加えない触媒では一般にインブチレ
ンの反応率が低く、メタクロレインを高収率で製造する
ことが困難である。
また触媒成分としてバナジウムおよび/またはパラジウ
ムを加えても、セシウムを加えないと、メタクロレイン
の選択率が低いのでメタクロレインの収率もおのずと低
いものになってしまう。
また各触媒成分の割合(原子比)が、前記一般組成式で
表わされる範囲外の触媒では、イソブチレンの反応率が
低かったり、メタクロレインの選択率が低かったりして
、結局メタクロレインの収率も低くなってしまうので適
当ではない。
この発明の方法によると、前記一般組成式で表わされる
組成物を触媒として使用することによって、イソブチレ
ンの反応率とメタクロレインの選択率とをともに高い値
に維持することができ、メタクロレインを83%前後の
非常に高い収率で製造できるという大きな特長がある。
またこの発明で使用する触媒は、比較的触媒成分(構成
元素)が少なく、リン、ヒ素、ニッケルなどを触媒成分
として加えなくても非常にすぐれた触媒活性を示すとい
う特長がある。
またこの発明で使用する触媒は前記の特長のほかに、長
時間の使用においても触媒活性の低下、触媒強度の低下
などがほとんどないので工業的に有利にメタクロレイン
を製造でき、安定操業ができるという利点がある。
この発明で使用する前記一般組成式で表わされる触媒の
各触媒成分は、主として各成分元素が酸素とともに結合
した金属酸化物、複数の成分元素が酸素とともに結合し
た酸化物およびこれらの混合物として触媒中に存在して
いる。
この発明で使用する前記一般組成式で表わされる触媒は
、触媒を構成する各成分元素を含有する化合物、例えば
各元素の酸化物、塩などの化合物を触媒調製の出発原料
として、従来公知の酸化触媒の調製法によって容易に調
製することができる。
しかし従来一般に触媒調製の最終段階で焼成していた焼
成温度400〜500℃よりも高い600〜800℃、
好ましくは650〜750℃の温度で1〜20時間、好
ましくは2〜10時間焼成して調製するのが、この発明
の方法で使用する触媒の調製法として好適である。
焼成温度が低すぎたり、また高すぎたりすると、メタク
ロレインの収率や触媒強度に影響してくるので前記温度
で焼成するのが適当である。
この発明で使用する触媒は、一般には各構成元素を含有
する化合物、例えば塩や酸化物を水の存在下でできるだ
け均一に分散、混合したものを、まず100〜150℃
、好ましくは120℃前後の温度で加熱乾燥させて、水
分を蒸発させた後、さらに150〜300℃、好ましく
は200℃前後の一段と高い温度で加熱によって蒸発す
る化合物、例えば硝酸アンモニウムや窒素酸化物などが
蒸発するまで、一般には3〜20時間乾燥し、次いで乾
燥物を使用条件に応じて成形、整粒し、前記の600〜
800℃、好ましくは650〜750℃および1〜20
時間、好ましくは2〜10時間で暁成して調製するのが
適当である。
触媒調製の出発原料として使用できる各構成元素を含有
する化合物としては、例えばモリブデン酸、モリブデン
酸アンモニウム、三酸化モリブデンなどのモリブデン化
合物、炭酸コバルト、硝酸コバルト、酸化コバルト、四
三酸化コバルト、塩化コバルト、水酸化第一コバルト、
水酸化第二コバルト、硫化コバルトなどのコバルト化合
物、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、酸化第一鉄、酸化第二鉄
、炭酸第一鉄、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、
水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄
、硫酸第一鉄アンモニウム、硫酸第二鉄アンモニウムな
どの鉄化合物、硝酸ビスマス、二塩化ビスマス、三塩化
ビスマス、五酸化ビスマス、三酸化ビスマス、四酸化ピ
スマス、酸化硝酸ビスマス、水酸化ビスマス、次硝酸ビ
スマス、オキシ塩化ビスマスなどのビスマス化合物、硝
酸セシウム、塩化セシウム、水酸化セシウム、炭酸セシ
ウム、酸化セシウムなどのセシウム化合物、塩化バナジ
ウム、メタバナジン酸アンモニウム、塩化バナジル、硫
酸バナジル、酸化バナジウムなどのバナジウム化合物、
硝酸パラジウム、水酸化パラジウム、塩化パラジウム、
酸化パラジウムなどのパラジウム化合物を挙げることが
できる。
これらの各構成元素を含有する化合物のなかでも硝酸塩
やアンモニウム塩は特に出発原料として好適である。
次にこの発明で使用する触媒の最も好適な調製法の1例
をモリブデン、コバルト、鉄、ビスマス、セシウム、バ
ナジウムおよび酸素からなる触媒を例にとって説明する
まず所定量のモリブデン酸アンモニウムとメタバナジン
酸アンモニウムとを水、好ましくは温水に溶解させる。
次いで所定量の硝酸ビスマスの硝酸溶液と所定量の硝酸
第二鉄、硝酸コバルトおよび硝酸セシウムを水、好まし
くは温水に溶解させた溶液とを調製し、これら硝酸塩の
酸性溶液を前記アルカリ性のモリブデン酸アンモニウム
とメタバナジン酸アンモニウムを溶解させた溶液に攪拌
下で滴下混合する。
滴下混合することによって得られた懸濁液は100〜1
50℃、好ましくは120℃前後の温度で、ドラムドラ
イヤーまたはスプレードライヤーで一度水分を蒸発除去
した後、再度150〜300℃、好ましくは200℃前
後の温度で硝酸アンモニウムや窒素酸化物などの発生が
やむまで加熱乾燥し、得られた乾燥物を使用条件に応じ
て適宜成形、整粒し、600〜800℃、好ましくは6
50〜750℃で焼成する。
焼成によって目的とする触媒が得られる。
触媒成分としてバナジウムの代りにパラジウムを使用す
る場合は、出発原料としては硝酸パラジウムが好ましく
、所定量のモリブデン酸アンモニウムを温水に溶解させ
た後、これに前記硝酸塩とともに所定量の硝酸パラジウ
ムを溶解させた硝酸塩の溶液を攪拌下で滴下混合し、以
下前記と同様にして触媒を調製する。
勿論この発明で使用する触媒の調製方法、出発原料など
は、前記具体的な調製法の1例だけに限定されないが、
出発原料として硝酸塩やアンモニウム塩を使用し、水の
存在下で混合し、異なった温度で2度の乾燥を行ない、
次いで600〜800℃、好ましくは650〜750℃
で焼成する調製法によるのが、触媒活性の再現性、触媒
強度(耐久性)などがすぐれているので好適である。
この発明において使用する触媒は、これを単独で使用し
ても、また担体に担持させて使用してもよい。
担体としては、従来酸化触媒の担体として公知のものが
いずれも使用でき、例えばシリカ、アルミナ、アルミナ
−シリカ、チタニア、けいそう土、カーボランダムなど
を挙げることができる触媒を担体に担持させる場合は、
触媒調製時に、また調製後に触媒を担体に担持させても
よい。
触媒粒子の大きさ、形状、担体の有無などによって特に
触媒性能に差が生じることはない。
この発明を実施するあたり、原料のイソブチレンは必ず
しも高純度のものである必要はなく、イソブチレンとと
もにn−ブテンを含有する炭化水素混合物、例えば石油
ナフサの分解時にC4留分として副生する、またこのC
4留分から1・3−ブタジエンを抽出分離した後の残留
分として副生するところのインブチレンおよびn−ブテ
ンを含有する炭化水素混合物も使用できる。
原料としてイソブチレンおよびn−ブデンを含有する炭
化水素混合物を使用した場合は、イソブチレンはメタク
ロレインに、またn−ブテンは1・3−ブタジエンに変
換されるので、メタクロレインと同時に1・3−ブタジ
エンをも製造することができるという利点がある。
インブチレンおよびn−ブテンを含有する炭化水素混合
物としては、イソブタン、n−ブタン、プロパンなどを
含有してもよいが、一般には炭化水素混合物中に占める
イソブチレンおよびn−ブテンの合計量が50モル%以
上、好ましくは70モル%以上含有するものが好適であ
る。
またこの発明を実施するにあたり、この接触反応に対し
て実質的に不活性なガスを希釈ガスとして使用すること
ができる。
希釈ガスとしては、例えば水蒸気、窒素ガス、炭酸ガス
、n−ブタン、イソブタン、プロパンなどを挙げること
ができる。
なかでも水蒸気は、これが反応系に存在すると、メタク
ロレインの選択率を向上させたり、触媒活性を持続させ
たりする作用を示すので、反応系に水蒸気を存在させる
のが好ましい。
水蒸気の量はイソブチレン1モルに対して0.1〜10
モル、好ましくは1〜8モルが適当である。
またこの発明の接触反応に使用する分子状酸素は特に高
純度のものでなくてもよく、一般には酸素含有ガス、例
えば純酸素を前記希釈ガスで希釈したガス、空気などを
使用するのが経済的であり、なかでも空気を使用するの
が便利である。
分子状酸素の使用量は、イソブチレン1モルに対して0
.4〜5モル、好ましくは0.5〜3モルが好適である
この発明の方法を前記一般組成式で表わされる触媒の存
在下に実施する場合、反応温度は一般には250〜50
0℃、好ましくは300〜450℃が、また接触時間は
0.3〜20秒、好ましくは0.5〜15秒が適当であ
る。
また反応圧力は、常圧、低度の加圧または減圧下のいず
れでもよいが、一般には常圧下が適当である。
また反応は、固定床、移動床、流動床などいずれにおい
ても行なうことができる。
流動床で行なう場合は、触媒として30〜100ミクロ
ンの粒子を使用するのが適当であり、また反応系に水蒸
気をあえて添加しなくても反応によって生成した水が前
記の役割を果すので反応は円滑に進行する。
次に実施例および比較例を示し、この発明をさらに詳細
に説明する。
各例において、イソブチレンの反応率(%)、メタクロ
レインの選択率(%)およびメタクロレインの収率(%
)は、反応を開始して1時間後に測定した結果のもので
、次の定義に従う。
実施例1 40℃に加温した水200mlに、モリブデン酸アンモ
ニウム〔(NH4)6Mo7O24・4H2O〕141
.3gおよびメタバナジン酸アンモニウム〔NH4VO
3〕0.78gを溶解させた。
これに、硝酸ビスマス〔Bi(NO3)3・5H2O〕
38.8gを15%硝酸50mlに溶解させた溶液と硝
酸第二鉄〔Fe(NO3)3・9H2O〕64.6g、
硝酸セシウム〔CsNO3〕0.078gおよび硝酸コ
バルト〔Co(NO3)2・6H2O〕186.2gを
40℃に加温した水200mlに溶解させた硝酸塩の溶
液とを混合して、攪拌下に滴下し、攪拌して混合溶液を
得た。
混合溶液は、これを120℃の温度でドラムドライヤー
で乾燥して乾燥物を得た後、乾燥物を200℃で10時
間乾燥し、タブレットマシンで乾燥物をタブレット(5
mmφ×5mmL)に成形してタブレットを空気雰囲気
下に650℃で5時間焼成し、触媒を調製した。
このようにして得られた触媒の触媒組成(ただし酸素は
省略、以下同様)の原子比は、Mo:Bi:Co:Fe
:Cs:V=12:1:8:2:0.05:0.1であ
る。
次いでこの触媒10mlを内径8mmφのガラス製U字
型反応管に充填し、これにイソブチレン:空気:水蒸気
のモル比が、1:10:6の混合ガスを180ml/m
inの流量で流し、接触時間3.3秒、反応温度390
℃で接触反応を行なった。
その結果は第1表に示す。
実施例2〜6 実施例1と同様の触媒調製法で、Mo:Bi:Co:F
e:Cs:Vの原子比が第1表に記載の触媒を調製し、
実施例1と同様の反応条件でイソブチレンの接触反応を
行なった。
ただし実施例3だけは反応温度を380℃にかえて接触
反応を行なった。
その結果は第1表に示す。
実施例7〜8 実施例1の硝酸塩の水溶液に硝酸パラジウム〔Pd(N
03)2〕を加えたほかは、実施例1と同様の触媒調製
法で、Mo:Bi:Co:Fe:Cs:V:Pdの原子
比が第1表に記載の触媒を調製し、実施例7の反応温度
だけを380℃にかえたほかは、実施例1と同様の反応
条件でインブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第1表に示す。
実施例9〜10 メタバナジン酸アンモニウムを使用せず、実施例7と同
様の触媒調製法で、Mo:Bi:Co:Fe:Cs:P
dの原子比が第1表に記載の触媒を調製し、実施例9の
反応温度だけを360℃にかえたほかは、実施例1と同
様の反応条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第1表に示す。
比較例1 実施例1の触媒調製法において、硝酸セシウムおよびメ
タバナジン酸アンモニウムを使用しなかったほかは、実
施例1と同様にして触媒組成が第2表に記載の触媒を調
製し、反応温度を370℃にかえたほかは実施例1と同
様の反応条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第2表に示す。
比較例2〜3 実施例1の触媒調製法において、メタバナジン酸アンモ
ニウへを使用しなかったほかは、実施例1と同様にして
触媒組成が第2表に記載の触媒を調製し、実施例1と同
様の反応条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第2表に示す。
比較例4〜7 実施例1の触媒調製法において、メタバナジン酸アンモ
ニウムを使用せず、アルカリ金属として硝酸セシウムの
かわりに、硝酸ナトリウム、硝酸ルビジウム、硝酸カリ
ウムなどを使用し、実施例1と同様にして触媒組成が第
2表に記載の触媒を調製し、比較例4と6の反応温度を
370℃にかえたほかは、実施例1と同様の反応条件で
イソプチレンの接触反応を行なった。
その結果は第2表に示す。
比較例8 実施例1の触媒調製法において、硝酸セシウムを使用し
なかったほかは、実施例1と同様にして触媒組成が第2
表に記載の触媒を調製し、接触時間および反応温度を第
2表に記載のとおりにかえたほかは、実施例1と同様の
反応条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第2表に示す。
比較例9 硝酸セシウムを使用しなかったほかは、実施例9と同様
にして触媒組成が第2表に記載の触媒を調製し、反応温
度および接触時間を第2表に記載のとおりにかえたほか
は、実施例1と同様の反応条件でイソブチレンの接触反
応を行なった。
その結果を第2表に示す。
比較例10〜12 実施例1の触媒調製法において、アルカリ金属として硝
酸セシウムのかわりに、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム
、硝酸ルビジウムなどを使用したほかは実施例1と同様
にして触媒組成が第2表に記載の触媒を調製し、接触時
間および反応温度を第2表に記載のとおりにし、その他
の反応条件は実施例1と同様にしてイソブチレンの接触
反応を行なった。
なお比較例11と比較例12の触媒は、触媒調製時の焼
成を比較例11では660℃に、また比較例12では6
20℃にかえて調製した。
接触反応の結果は第2表に示す。
比較例13〜17 実施例1の触媒調製法において、触媒組成がこの発明の
範囲外になるように出発原料の使用量をかえて第3表に
記載の組成の触媒を調製し、接触時間および反応温度を
第3表に記載のとおりにして、その他の反応条件は実施
例1と同様にしてイソブチレンの接触反応を行なった。
なお比較例13と比較例14の触媒は、触媒調製時の焼
成を600℃で、比較例15の触媒は650℃で、比較
例16の触媒は570℃で、また比較例17の触媒は6
60℃で行ない調製した。
接触反応の結果は第3表に示す。
比較例18 アルカリ金属として硝酸セシウムのかわりに硝酸カリウ
ムを使用したほかは、実施例9と同様にして触媒組成が
第3表に記載の触媒を調製し、接触時間および反応温度
を第3表に記載のとおりにかえたほかは実施例1と同様
の反応条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第3表に示す。
比較例19 パラジウムの量がこの発明の範囲外になるように硝酸パ
ラジウムの使用量をかえ、焼成温度を650℃から67
0℃にかえて実施例9と同様にして触媒組成が第3表に
記載の触媒を調製し、接触時間および反応温度を第3表
に記載のとおりにかえたほかは、実施例1と同様の反応
条件でイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果は第3表に示す。
実施例11 実施例1で調製した触媒 (Mo12Co8Fe2Bi1Cs0.005V0.1
)を使用し、実施例1と同様の反応条件で100時間連
続してイソブチレンの接触反応を行なった。
その結果、100時間後のイソブチレンの反応率は93
.8%で、メタクロレインの選択率は87.5%で、メ
タクロレインの収率は82.1%であった。
また接触反応前の触媒.(タブレット)および接触反応
後の触媒(5mmφ×5mmLのタブレット各50個)
の平均圧壊強度を測定した結果、100時間の連続反応
後においても圧壊強度は反応前とほとんど同じ(平均値
=5.1kg)であった。
測定には木屋式硬度計を使用した。
実施例12 実施例10と同様の触媒 (Mo10Co8Fe2Bi1Cs0.1Pd0.5)
を使用し実施例11と同様に実施例1と同様の反応条件
で100時間連続してイソブチレンの接触反応を行なっ
た。
その結果、100時間後のインブチレンの反応率は96
.5%で、メタクロレインの選択率は85.8%で、メ
タクロレインの収率は82.8%であり、反応開始1時
間後の結果(第1表参照)とほとんど同じであった。
また実施例11と同様に接触反応前および接触反応後の
触媒の圧壊強度を測定した結果、100時間の連続反応
液においても圧壊強度は反応前とほとんど同じ(平均値
=5.3kg)であった。
実施例13 実施例1で調製したMo:Bi:Co:Fe:Cs:V
の原子比が12:1:8:2:0.005:0.1の触
媒を実施例1と同様の反応管に充填し、これに第4表に
記載の組成の石油ナフサの分解時に副生したC4留分か
ら1・3−ブタジエンを抽出分離した後の残留分である
イソブチレンおよびn−ブテンを含有する炭化水素混合
物10ml、空気100mlおよび水蒸気60mlから
なる混合ガスを170ml/minの流量で流し、接触
時間3.3秒、反応温度390℃で接触反応を行なった
その結果、イソブチレンの反応率は97.2%、メタク
ロレインの選択率は84.0%で、メタクロレインの収
率は81.6%であり、n−ブテンの反応率は90.3
%で、1・3−ブタジエンの選択率は75.4%であっ
た。
なお、、n−ブテンの反応率(%)および1・3−ブタ
ジエンの選択率は次の定義に従った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イソブチレンを触媒の存在下に分子状酸素と高温気
    相で接触反応させてメタクロレインを製造する方法にお
    いて、触媒として次の一般組成式、MoaCobFec
    BidCseXfOg〔この式において、Moはモリブ
    デン、Coはコバルト、Feは鉄、Biはビスマス、C
    sはセシウム、Xはバナジウムおよび/またはパラジウ
    ムを示し、添字のa、b、c、d、e、fおよびgは原
    子数を示し、a=12と固定するとbは2〜12、cは
    0.5〜7、dは0.1〜5、eは0.0005〜0.
    5、fは0.01〜2で、gは前記各元素の原子価によ
    っておのずと定まる数値であり、通常78〜142の値
    をとる。 〕で表わされる組成物を使用することを特徴とするメタ
    クロレインの製造方法。
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