JP2563334B2 - 絞り機構 - Google Patents

絞り機構

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JP2563334B2
JP2563334B2 JP62132651A JP13265187A JP2563334B2 JP 2563334 B2 JP2563334 B2 JP 2563334B2 JP 62132651 A JP62132651 A JP 62132651A JP 13265187 A JP13265187 A JP 13265187A JP 2563334 B2 JP2563334 B2 JP 2563334B2
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尚樹 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、絞り機構、詳しくはスチルカメラ,ビデ
オカメラ等の光学機器に用いられるレンズ絞り機構に関
するものである。
[従来の技術] カメラ等の光学機器におけるレンズ絞り機構には、写
真大百科事典(昭和56年11月5日講談社発行)にも開示
されているように、従来の種々のものが用いられている
が、その中でもアイリス絞り(虹彩絞り)が正確で連続
した口径変化ができるため、多く使用されている。
このアイリス絞りは、周知のように弯曲した鎌状の小
さな金属羽根を複数枚、円周方向に配設したもので、矢
車と呼ばれる複数個のカム溝孔を穿設された駆動輪を、
絞り調整リングやレバーにより回動させることにより、
この各絞り羽根を同時に回動動作させて、各羽根の協働
によって必要な開口径を形成するように構成されてい
る。この絞りにおいては、矢車の回動量と複数枚の羽根
によって形成される絞り開口面積の変化(F No変化)が
一定となるように設計されており、この場合の駆動用カ
ム溝孔の形状は、(1)羽根の回転半径(2)各F Noに
おける羽根の回転量(3)各絞り段数に対応する矢車の
回動量により計算された各動作点を滑らかな曲線で結ぶ
ことによって形成されていた。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記従来のアイリス絞り機構は矢車のカム
溝孔の作動カム縁が連続的な曲線で形成されているた
め、矢車の回動角を精度良く制御すれば、ほぼ無段階に
絞り開口面積を変化させることができるという利点はあ
るが、実際的にはこのような無段階、即ち連続的に変化
させる用途は殆んど必要がなく、レンズの焦点距離を有
効口径で割った数値の配列であるF Noの数列、1AV(ア
ペックス表記)刻みでF1.4,F2,F2.8,……、1/3AV刻みで
F1.4,F1.5,F1.7,F2,F2.2,F2.5,F2.8……等の1AV〜1/3AV
程度の刻みで各絞り開口面積が段階的に精度良く制御さ
れており、この制御を正確に行なうことの方が重要とな
っている。
ところが、このように開口径を制御する場合、従来の
ようなカム溝孔の形状であると、矢車の回動位置が振動
や衝撃等によって所定の位置より少しでもズレると、こ
れが即座に絞り羽根の動作に影響し、絞り開口面積も変
化するため、絞りの開口面積を正確に制御するには、矢
車の回動量を高精度で制御する必要がある。
また、厳密にはあるF値の絞り開口面積に対応するカ
ム作動位置は1点であるから、その位置に合致させるた
めの調整も面倒である。
なお、矢車の回動角度位置の誤差に対する開口面積変
化の影響を充分に小さくするために、カム溝孔の傾きを
緩く形成することも考えられるが、かくすれば「絞り羽
根を駆動するための矢車の回動角が大きくなる」、「羽
根の開閉駆動に時間がかかり、カム溝孔が矢車の周方向
に間延びした形状となるため羽根の枚数を多くすること
ができない」等の問題がある。
従って、本発明の目的は、矢車の回動角に対し絞り開
口径(F値)をリニアに変化させるようにした絞り機構
における上述の従来の欠点を見事に除去した絞り機構を
提供するにある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明による絞り機構は、絞り開口径を連続的に変化
させる領域中の、設定絞り値に対応する位置に開口径が
変革しないデッドバンドを形成されたカム溝孔を等角度
位置に複数個穿設した矢車からなる変位伝達手段と、上
記複数のカム溝孔のそれぞれに嵌合した上記変位伝達手
段の回動動作に伴って変位する複数の駆動部材と、この
複数の駆動部材のそれぞれを有し同駆動部材の変位によ
って上記デッドバンドの前後で絞り動作を行い所望の絞
り開口を形成する複数の絞り羽根からなる遮光部材とを
具備したことを特徴とする。
[実 施 例] 以下、図示の一実施例により本発明を説明する。
第1図は、本発明の適用せられた絞り機構の正面図
であって、この絞り機構によって回動動作せられる絞
り羽根は、本実施例においては6枚の絞り羽根2a〜2fが
用いられており、これらが一斉に作動せられて、所定の
絞り開口径を形成するようになっている。この各絞り羽
根2a〜2fは、その一枚の羽根が鎌形に弯曲した形状を有
する金属薄片からなり、各羽根は第2図に示すように中
心部に最大開口径の穿設されたドーナッツ板状の支持板
3上に、等間隔に揺動自在に配設されている。
即ち、この各羽根2a〜2f(但し、第2図には3枚しか
示されず)は、本発明における絞り開口量に対応した位
置に変位する遮光部材を構成しており、各羽根2a〜2fは
その基端部に固植された支持ピン4a〜4fを、支持板3の
外周縁部寄りの等角度位置に同支持板3を貫通して枢着
されることにより先端部を隣設する羽根の基部上に重合
してそれぞれ回動自在に配設されている。そして、この
各羽根2a〜2fの基部寄りの外側縁部には、それぞれ駆動
部材である駆動ピン5a〜5fが植立されている。
一方、この各羽根2a〜2fをそれぞれ回動動作させる矢
車6は第3図に示すように、上記支持板3とほぼ同形同
大のドーナッツ状の板部材で形成されていて、この矢車
6の6等分された等角度位置には、絞り羽根駆動用のカ
ム溝孔7a〜7fがそれぞれ穿設されている。このカム溝孔
7a〜7fにはそれぞれ上記駆動ピン5a〜5fが嵌合するよう
になっていて、矢車6の回動により各駆動ピン5a〜5fが
カム溝孔7a〜7fにより移動せられることによって各絞り
羽根2a〜2fが支持ピン4a〜4fの中心軸線の周りに回動し
て所定の絞り開口を形成するようになっている。
この各カム溝孔7a〜7fは、絞り開口径をリニアに変化
させるために傾斜溝孔で形成されていると共に、F値に
対応する位置には不感帯域、即ちデッドバンド8a〜8fが
形成されている。このデッドバンド8a〜8fは、例えば1A
V刻みの絞りであると、開放位置から1AV刻みの各絞り位
置に対応するカム溝孔の形状が矢車6が微小角度ずれて
も駆動ピン5a〜5fが半径方向に移動せず絞り開口径が変
化しないような形状、具体的には矢車6の回転中心に対
して同心円となる部分円弧状の形状で形成されている。
なお、本実施例においては説明の都合上、F値対応位
置を3箇所として図示してあるが、実際にはF値に対応
する位置には全て、このデッドバンド8a〜8fが形成さ
れ、従ってカム溝孔7a〜7fの形状は段階状となる。
このように形成された矢車6および絞り羽根2a〜2f
は、第1図に示すように絞りケース9に対して、先ず上
記各絞り羽根2a〜2fを取り付けた支持板3を落し込み、
ケース9の底板に支持ピン4a〜4fの先端部を嵌着させる
ことにより、ケース9に支持板3を固定する。しかるの
ち、上記矢車6をそのカム溝孔7a〜7fに上記駆動ピン5a
〜5fが嵌入するようにしてケース9内に落し込み、各絞
り羽根2a〜2fが円滑に作動できるようにしてケース9内
に同矢車6を回動自在に抜止めして配設することにより
絞り機構1は構成される。
このように構成された本実施例の絞り機構1において
は、絞り調整リング(図示されず)を所望のF値に設定
すると、これによって矢車6が回動される。すると、カ
ム溝孔7a〜7fの傾斜した作動カム縁によって駆動ピン5a
〜5cが移動されるので、これにより各絞り羽根2a〜2fは
それぞれ支持ピン4a〜4fの中心軸線の周りに回動し、所
望のF値に対応する絞り開口径を形成する。そして、こ
の作動位置に変位した駆動ピン5a〜5fは、それぞれカム
溝孔7a〜7f内におけるデッドバンド8a〜8f内に位置す
る。従って、この絞り込み状態において、振動や衝撃等
によって矢車6が微動しても駆動ピン5a〜5fはデッドバ
ンド8a〜8f内にあるため、カム溝孔7a〜7fが僅かに動く
だけであって駆動ピン5a〜5fは全くその影響を受けな
い。よって絞り開口径は正確に保持され、開口量の変化
は全く生じない。
なお、上記実施例の絞り機構においては、絞り羽根を
6枚で構成したが、これは複数枚であればよく6枚に限
定されるものでないことは勿論である。また、本発明は
虹彩絞りでなく、雨滴形状の絞り開口を穿設された2枚
の絞り板を、その絞り開口が交叉するように重合し、矢
車形成の駆動板で両絞り板を駆動する板絞り等にも適用
し得る。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、開口量がある所望
値にあるとき、矢車等の変位量駆動伝達部材が多少回動
変位してしまうようなことがあっても、開口量がこれの
影響を受けて狂う恐れは全くなくなる。また、 (1)設定絞り値に対応して設けられるデッドバンドの
範囲を任意の幅に設定することができ、その範囲の角度
内であれば、矢車の角度位置がズレても絞り値が変化し
てしまうことがないので、例えば矢車駆動用部材として
歯車を用いた場合は、そのバックラッシュ、またはステ
ッピングモータで矢車を駆動する場合は、そのステップ
角度誤差等、矢車位置制御にかかわる誤差の蓄積量の大
きさに応じてデッドバンドによる不感範囲の大きさを適
切に決めれば、矢車位置制御上の誤差を容易に吸収し、
その影響を受けることのない高精度の絞り機構を得るこ
とができる。
(2)矢車の角度位置を、各絞り値に対応するデッドバ
ンド内に入るように調整しておけば、絞り開口面積の誤
差にはならないので、組立時の調整も容易となる。
(3)矢車がその慣性により停止位置で多少振動するこ
とがあっても絞り羽根には全く影響を及ぼさない。
等の種々の顕著な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す絞り機構の正面図、 第2図は、上記第1図の絞り機構中から絞り羽根を配設
した支持板を取り出して示した正面図、 第3図は、上記第1図の絞り機構中から矢車を取り出し
て示した正面図である。 ……絞り機構 2a…2f……絞り羽根(遮光部材) 6……矢車(変位伝達手段) 7a〜7f……カム溝孔(変位伝達手段) 8a〜8f……デッドバンド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り開口径を連続的に変化させる領域中
    の、設定絞り値に対応する位置に、開口径が変化しない
    デッドバンドを形成されたカム溝孔を、等角度位置に複
    数個穿設した矢車からなる変位伝達手段と、 上記複数のカム溝孔のそれぞれに嵌合し、上記変位伝達
    手段の回動動作に伴って変位する複数の駆動部材と、 この複数の駆動部材のそれぞれを有し、同駆動部材の変
    位によって上記デッドバンドの前後で絞り動作を行い、
    所望の絞り開口を形成する複数の絞り羽根からなる遮光
    部材と、 を具備したことを特徴とする絞り機構。
JP62132651A 1987-05-27 1987-05-27 絞り機構 Expired - Lifetime JP2563334B2 (ja)

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JPS63294540A JPS63294540A (ja) 1988-12-01
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