JP2563161Y2 - 床支持脚およびそれを用いた二重床構造 - Google Patents

床支持脚およびそれを用いた二重床構造

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JP2563161Y2
JP2563161Y2 JP1991060041U JP6004191U JP2563161Y2 JP 2563161 Y2 JP2563161 Y2 JP 2563161Y2 JP 1991060041 U JP1991060041 U JP 1991060041U JP 6004191 U JP6004191 U JP 6004191U JP 2563161 Y2 JP2563161 Y2 JP 2563161Y2
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鉄也 梯
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淡路技建 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床パネル支持に用いら
れ遮音性を有する防振アジャスト式床支持脚およびそれ
を用いた二重床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アパートやマンションなどの集合
住宅において生活騒音が問題化してきたため、遮音効果
のある二重床構造が注目されている。この二重床構造を
得るために、従来、コンクリートベース(スラブ)と床
パネルとの間に図3に示す床支持脚1を介在させ、上下
の床の間に空間を設けて遮音効果をあげている。この床
支持脚1は、同図3に示すように、床パネル2にねじ止
めにより取り付けられた床パネル受け3と、ゴムまたは
塩化ビニールからなる台座4に挿入されたボルト5と、
このボルト5に螺合され台座4にボルト5(先端面(図
3における床パネル2側端)には6角穴が形成されてい
る。)を、キャップ6を介して止め付けたナットとから
なっている。一枚の床パネル2には複数(図3例では5
個)の床支持脚1が取付けられている。なお、床パネル
2の床支持脚1取付箇所には予めボルト5の外径より若
干大径の貫通孔があけられている。二重構造床の上部の
床となる床パネル2を敷込む場合には、下の床(スラ
ブ)上の所定箇所に床支持脚1の台座4を載置し、床パ
ネル2の上側から6角レンチでボルト5を回し、床パネ
ル2のレベル調節をし、床パネル2を所定高さの水平状
態として床パネル2を敷き込んでいる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な床支持脚1にあっては、床パネル2に床支持脚1が固
定されており、床パネル2から床支持脚1が突出してい
るため、運搬しにくい上に嵩ばり運搬スペースを取り、
さらに床パネル2を敷設すべき室の隅に突出部がある場
合には、この突出部に対応して床パネル2の角を切り欠
き、新たにその切欠部分に床支持脚1を設置しなければ
ならず、しかも前記切り欠いた部分に取付けられていた
床支持脚1は使用しないこととなって不経済であるとい
う問題があった。本考案は、前記事情に鑑みてなされた
もので、運搬が容易で、現場施工を速やかに行うことが
でき、遮音性を向上させることができる床支持脚および
それを用いた二重床構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の床支持脚は、前
記目的を達成させるために、弾性を有し中心孔が形成さ
れた台座と、この台座の中心孔に一体的に埋設された台
座雌ねじ部材と、ねじ無しロッド部の両側に互いに逆ね
じとなる第1ねじ部と第2ねじ部とが形成され、その第
1ねじ部が前記台座雌ねじ部材に螺合され、この台座雌
ねじ部材との螺合側と反対側端に工具係合部が設けられ
た支持ボルトと、その上面に表面が剥離シートに覆われ
た状態で接着された粘着シートが設けられた合板ブロッ
クの中心に貫通孔が形成されこの貫通孔に床側雌ねじ部
材が一体に埋設され、この床側雌ねじ部材が前記第2ね
じ部に螺合された床パネル受けとからなり、前記支持ボ
ルトは、前記ねじ無しロッド部の長さが施工時に前記床
パネル受けの所定高さ以上の下降を阻止するように定め
られるとともに、前記第1ねじ部の長さが前記台座雌ね
じ部材への該支持ボルトの最大ねじ込み時において、前
記台座の下面と該支持ボルトの下端面との間に遮音兼安
全空間が生じるように定められ、かつ前記第2ねじ部の
長さが前記床側雌ねじ部材への該支持ボルトの最大ねじ
込み時におい て、前記床パネル受け上に載置される床パ
ネルの上面より該支持ボルトの上端が突出しない長さと
されている構成としている。また、本考案の二重床構造
は、請求項1記載の床支持脚をスラブの上面に複数配置
し、該床支持脚により複数の平面視方形の床パネルの各
々の高さレベルを上下調整可能に支持してなる二重床構
造であって、前記支持ボルトの第1ねじ部と第2ねじ部
には、接着剤が塗布され、前記床パネル受けの合板ブロ
ックは、平面視略正方形に形成され、前記床パネルは、
前記合板ブロックの前記剥離シートが剥離されることで
露出する前記粘着シートの上面に、その各四隅部を隣接
する床パネルと互いに所定間隔離間させて合板ブロック
の各四隅部上に載置されるとともに、該床パネルは、前
記合板ブロックに対して釘打ちにより固定されてなる構
成としている。
【0005】
【作用】前記構成によれば、予め、床支持脚の支持ボル
トの第1ねじ部,第2ねじ部に接着剤を塗布し、台座雌
ねじ部材に第1ねじ部を所定長さねじ込むと共に床パネ
ル受けの床側雌ねじ部材に第2ねじ部を所定長さねじ込
む。そして、床パネル受けの剥離シートを剥して粘着シ
ートを露出させる。スラブの所定箇所に床支持脚の台座
を載置し、床パネル受けの前記粘着シートの上面に、支
持ボルトの上端が露出した状態となるように、複数の床
パネルをそれぞれ載せて床パネルを敷き込み、工具係合
部を介して支持ボルトを回し床パネルのレベル調整を行
う。レベル調整が終了した後に、合板ブロックの上部箇
所においてこの合板ブロックに床パネルを釘打ち固定す
る。この一連の作業において、床パネル受けには、剥離
シートを剥すことで粘着シートが露出するため、その上
に床パネルを置くだけで簡単に床パネルを仮固定するこ
とができる。これにより、支持ボルトを回して床パネル
のレベル調整を行う際等に、合板ブロックから床パネル
が落下することを有効に防止することができる。また、
レベル調整終了後に、床パネルを床パネル受けに本格的
に固定するに際しては、前記合板ブロックが合板製であ
ることから、床パネルを合板ブロックに釘打ちにより固
定することができ、作業者にとって特別な作業を要する
ことなく容易に固定作業ができる。さらに、前記第1,
第2ねじ部には、接着剤が塗布されているので、これら
が固着すると、前記台座雌ねじ部材及び床側雌ねじ部材
と支持ボルトとの間のがたが有効に抑えられる。
【0006】この床パネルのレベル調整において、支持
ボルトを回転させると、この支持ボルトの上下両端側
に、互いに逆ねじが形成されているので、支持ボルトの
一箇所だけにねじが形成されているものと比較すると支
持ボルトの同一回転量で本考案の支持ボルトの方が倍の
ストローク上下動する。これにより、速やかに床パネル
のレベル調整が行われる。また、台座雌ねじ部材への支
持ボルトのねじ込み調整と、床側雌ねじ部材への支持ボ
ルトのねじ込み調整との両部分で床パネルのレベル調整
が行われるので、支持ボルトの一箇所でのみ床パネルの
レベル調整を行うものの床パネルレベル調整範囲と比較
すると本考案の床パネルレベル調整範囲の方が大とな
る。床パネルレベル調整後、床パネル受けに床パネルを
固定することにより、床支持脚の台座が弾性を有する部
材からなるため、台座が床パネルの衝撃を吸収し、建造
物の上の階と下の階との間で騒音が伝達しにくくなり、
遮音効果が向上する。
【0007】また、本考案では、支持ボルトのねじ無し
ロッド部の長さが床パネルの敷き込み施工時に床パネル
が所定高さ以上下がらないように定められているので、
該ねじ無しロッド部は、床パネルの下降ストッパの役目
を果たす。さらに、第1ねじ部の長さが台座雌ねじ部材
への支持ボルトの最大ねじ込み時において台座の下面と
支持ボルトの下端面との間に遮音兼安全空間が生じるよ
うに定められているので、騒音が伝達し難く遮音効果が
高まる上に、支持ボルトが下部床(スラブ)に当たるこ
とがなく安全である。またさらに、第2ねじ部の長さが
床側雌ねじ部材への支持ボルトの最大ねじ込み時におい
て、床パネル受け上に載置される床パネルの上面より支
持ボルトの上端が突出しない長さとされているので、安
全であり作業性に優れる。
【0008】またさらに、本考案では、床パネル受け
が、中心に貫通孔が形成された平面視略正方形の合板ブ
ロックと、前記貫通孔に一体に埋設された床側雌ねじ部
材とを備えた構成とされると共に、平面視方形の床パネ
ルは、その各四隅部を隣接する床パネルと互いに所定間
隔離間した状態で、その各四隅部が各々前記合板ブロッ
クの各四隅部上に載置された構成とされているので、該
床パネルを床パネル受け上に載置したときであっても、
互いに隣接する床パネル間の隙間から支持ボルトの工具
係合部を操作でき、作業性が良いのは勿論、仮に床パネ
ルが反っている場合であってもその床パネルを床パネル
受け上に載置してその反りの分を床支持脚により高さ調
整して反りの悪影響を解消することが可能である。
【0009】また、上記構成としたことにより、床パネ
ルを床パネル受け上に載置したときに、互いに隣接する
床パネル間には隙間ができ、そこには、支持ボルトの上
部が入り込む空間ができる。したがって、上記本考案の
ような構成を採用せずに、仮に支持ボルトの上部が床パ
ネルの下面等によりそれ以上上方に移動できない構成で
ある場合には、その分高さ調整幅が制限されることにな
るが、本考案では、支持ボルトの上部が前記床パネル間
の空間に入り込めるため、床パネルの厚さ分まで上方に
移動可能となり、その分高さ調整幅が大となる。
【0010】さらに、本考案では、平面視方形の床パネ
ルの各々四隅部を、それぞれ別体の床支持脚で支持する
構成であるため、各々の床支持脚を個別に高さ調整する
ことにより、該床パネルの各四隅部を個別に高さ調整す
ることができ、各床パネルの局部的な高さ調整が可能で
ある。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説
明する。図1中、11は建造物の二重構造床を構成する
下部床(スラブ)であり、この下部床11上には床支持
脚12(支持脚)が載せられている。この床支持脚12
は、台座13と、支持ボルト14と、床パネル受け15
とからなっている。
【0012】台座13は、中心に貫通孔(中心孔)16
が形成された硬質ゴムからなる弾性を有する円錐台17
と、一端にフランジ18aを有する筒内に雌ねじ(メー
トルねじ)が形成され、フランジ18aが円錐台17の
上部に露出した状態で円錐台17に前記筒部が一体的に
埋設された台座雌ねじ部材18とからなっている。円錐
台17の下面と台座雌ねじ部材18の下端との間には、
約10mmの間隔があけられている。
【0013】支持ボルト14は、ねじ無しロッド部19
の両側に互いに逆ねじとなる第1ねじ部(左ねじ)(メ
ートルねじ)20と第2ねじ部(右ねじ)(メートルね
じ)21とが形成され、第1ねじ部20が前記台座雌ね
じ部材18に螺合され、第2ねじ部21に後記する床側
雌ねじ部材22が螺合され、第2ねじ部21の端面に工
具挿入溝(工具係合部)(この実施例ではマイナスドラ
イバ溝)23が形成されたものである。なお、ねじ無し
ロッド部19の長さは、床パネル25の敷き込み施工時
に床パネル25が所定高さ以上下がらぬように定めら
れ、ねじ無しロッド部19が床パネル25の下降ストッ
パの役目を果すことができるようになされている。ま
た、第1ねじ部20の長さは、台座雌ねじ部材18への
支持ボルト14の最大ねじ込み時において、台座13の
下面と支持ボルト14の下端面との間に約10mmの間
隔が生じるようになされている。また、第2ねじ部21
の長さは、床側雌ねじ部材22への支持ボルト14の最
大ねじ込み時において、床パネル受け15上に固定され
た床パネル25の上面より支持ボルト14の上端が突出
しない長さとされている。
【0014】床パネル受け15は、上面に粘着シート1
5aが接着され、中心に貫通孔(中心孔)15bが形成
された平面視正方形の合板ブロック15cと、一端にフ
ランジ22aを有する筒内に雌ねじ(メートルねじ)が
形成され、フランジ22aが床パネル受け15の下部
(粘着シート15aと反対側)に露出した状態で前記筒
部が合板ブロック15cに一体的に埋設され支持ボルト
14の第2ねじ部21に螺合された床側雌ねじ部材22
とからなっている。なお、粘着シート15aは合板ブロ
ック15cから剥がし取られ、合板ブロック15cの上
面に床パネル25を接着することができるようになされ
ている。なお、台座雌ねじ部材18への支持ボルト14
のねじ込み及び床側雌ねじ部材22への支持ボルト14
のねじ込みにおいては、第1ねじ部20,第2ねじ部2
1がメートルねじからなるため、比較的がたが少ないも
のとされている。
【0015】前記のように構成された床支持脚12を使
用する場合には、予め、支持ボルト14の第1ねじ部2
0,第2ねじ部21に接着剤(塗布後1日経過程度で硬
化するもの)を塗布する。次に、台座13の台座雌ねじ
部材18に第1ねじ部20を所定長さねじ込むと共に床
パネル受け15の床側雌ねじ部材22に第2ねじ部21
を所定長さねじ込む。次に、床パネル受け15の粘着シ
ート15aを剥がす。次に、下部床11の所定箇所に床
支持脚12の台座13を載置し、図2に示すように、合
板ブロック15cの上面の4角部(四隅部)に、床パネ
ル25の各四隅部を隣接する床パネル25と互いに所定
間隔離間させて載置するとともに、支持ボルト14の上
端が露出した状態となるように、順次床パネル25をそ
れぞれ載せて床パネル25を敷き込む。次に、水糸など
で床パネル25のレベルを確認しつつ支持ボルト14の
工具挿入溝23にドライバーを挿入しこのドライバーに
より支持ボルト14を回し、支持ボルト14と共に床パ
ネル25を上下動させて床パネル25のレベル調整を行
う。支持ボルト14を回転させると、この支持ボルト1
4の上下両端側に、右ねじ、左ねじが形成されているの
で、支持ボルト14の一箇所だけにねじが形成されてい
る支持ボルトと比較すると支持ボルト14の同一回転量
で本実施例の支持ボルト14の方が倍のストローク上下
動する。この一連の作業において、床パネル受け15に
は、剥離シートを剥すことで粘着シート15aが露出す
るため、その上に床パネル25を置くだけで簡単に床パ
ネル25を仮固定することができる。これにより、支持
ボルト14を回して床パネル25のレベル調整を行う際
等に、合板ブロック15cから床パネル25が落下する
ことを有効に防止することができる。次に、床支持脚1
2の合板ブロック15cの上部箇所においてこの合板ブ
ロック15cに床パネル25を釘打ち固定する。ここ
で、レベル調整終了後に、床パネル25を床パネル受け
15に本格的に固定するに際しては、前記合板ブロック
15cが合板製であることから、床パネル25を合板ブ
ロック15cに釘打ちにより固定することができ、作業
者にとって特別な作業を要することなく容易に固定作業
ができる。さらに、第1,第2ねじ部20,21に、接
着剤を塗布することで、これらが固着すると、台座雌ね
じ部材18及び床側雌ねじ部材22と支持ボルト14と
の間のがたが有効に抑えられる。
【0016】本実施例によれば、床支持脚12の台座1
3が硬質ゴム等の弾性を有する部材からなり、また、支
持ボルト14の第1ねじ部20の長さが、前述のよう
に、台座雌ねじ部材18への支持ボルト14の最大ねじ
込み時において、台座13の下面と支持ボルト14の下
端面との間に約10mmの間隔が生じるようになされて
いるため、床パネル敷込み施工時及び施工後において、
台座13の貫通孔16内で下部床11の上面と支持ボル
ト14の下端との間に常に空間が生じ、下部床11に支
持ボルト14が当ることがないので、台座13が弾性を
有するために床パネル25の衝撃を吸収することと相ま
って、建造物の上の階と下の階との間で騒音が伝達しに
くくなり、遮音効果が向上する。また、支持ボルト14
の上下両端側に、右ねじ、左ねじが形成されているの
で、支持ボルト14の一箇所だけにねじが形成されてい
る支持ボルトと比較すると支持ボルト14の同一回転量
で本実施例の支持ボルト14の方が倍のストローク上下
動するから、速やかに床パネル25のレベル調整が行わ
れ、工期の短縮化を図ることができる。また、台座雌ね
じ部材18への支持ボルト14のねじ込み調整と、床側
雌ねじ部材22への支持ボルト14のねじ込み調整との
両部分での床パネル25のレベル調整が行われるので、
支持ボルト14の一箇所でのみ床パネルのレベル調整を
行うものと比較すると、本実施例の床支持脚12を用い
た場合の方が床パネル25のレベル調整範囲が著しく大
となる。また、前述のように、台座13の貫通孔16内
で下部床11の上面と支持ボルト14の下端との間に常
に空間が生じ、床パネル受け15上に固定された床パネ
ル25の上面より支持ボルト14の上端が突出しないよ
うになされているので、安心して床パネル25の敷き込
み施工を行うことができる。
【0017】またさらに、本実施例では、床パネル受け
25が、中心に貫通孔15bが形成された平面視略正方
形の合板ブロック15cと、前記貫通孔15bに一体に
埋設された床側雌ねじ部材22とを備えた構成とされる
と共に、平面視略正方形の床パネル25は、その各四隅
部を隣接する床パネル25と互いに所定間隔離間した状
態で、その各四隅部が各々前記合板ブロック15cの各
四隅部上に載置された構成とされているので、該床パネ
ル25を床パネル受け15上に載置したときであって
も、互いに隣接する床パネル25間の隙間から支持ボル
ト14の工具挿入溝23を操作でき、作業性が良いのは
勿論、仮に床パネル25が反っている場合であってもそ
の床パネル25を床パネル受け15上に載置してその反
りの分を床支持脚12により高さ調整して反りの悪影響
を解消することが可能である。
【0018】また、上記構成としたことにより、床パネ
ル25を床パネル受け15上に載置したときに、互いに
隣接する床パネル25間には隙間ができ、そこには、支
持ボルト14の上部が入り込む空間ができる。したがっ
て、上記本実施例のような構成を採用せずに、仮に支持
ボルト14の上部が床パネル25の下面等によりそれ以
上上方に移動できない構成である場合には、その分高さ
調整幅が制限されることになるが、本考案では、支持ボ
ルト14の上部が前記床パネル25間の空間に入り込め
るため、床パネル25の厚さ分まで上方に移動可能とな
り、その分高さ調整幅が大となる。
【0019】さらに、本実施例では、平面視略正方形の
床パネル25の各々四隅部を、それぞれ別体の床支持脚
12で支持する構成であるため、各々の床支持脚12を
個別に高さ調整することにより、該床パネル25の各四
隅部を個別に高さ調整することができ、各床パネル25
の局部的な高さ調整が可能である。
【0020】
【考案の効果】本考案によれば、弾性を有し中心孔が形
成された台座と、この台座の中心孔に一体的に埋設され
た台座雌ねじ部材と、ねじ無しロッド部の両側に互いに
逆ねじとなる第1ねじ部と第2ねじ部とが形成され、そ
の第1ねじ部が前記台座雌ねじ部材に螺合され、この台
座雌ねじ部材との螺合側と反対側端に工具係合部が設け
られた支持ボルトと、貫通孔が形成されこの貫通孔に床
側雌ねじ部材が一体に埋設され、この床側雌ねじ部材が
前記第2ねじ部に螺合された床パネル受けとからなる構
成としたので、台座が床パネルの衝撃を吸収し、建造物
の上の階と下の階との間での騒音の伝達を防止し、遮音
効果が向上するのはもちろんのこと、床パネルと床支持
脚とを別体状態でスペースをとらずに容易に運搬して床
パネルの敷き込み施工を現場で行うことができ、また、
支持ボルトの上下両端側に、互いに逆ねじからなる第
1,第2ねじ部が形成されているので、一箇所だけにね
じが形成されている支持ボルトを回転させたときの支持
ボルトのストロークと比較すると本考案の支持ボルト
は、同一回転量で倍のストローク上下動するので、速や
かに床パネルのレベル調整が行われ、工期の短縮化を図
ることができる。また、台座雌ねじ部材への支持ボルト
のねじ込み調整と、床側雌ねじ部材への支持ボルトのね
じ込み調整との両部分で床パネル受けに固定された床パ
ネルのレベル調整が行われるので、支持ボルトの一箇所
のねじ部でのみ床パネルのレベル調整を行うものの床パ
ネルのレベル調整範囲と比較すると本考案の床パネルの
レベル調整範囲の方が大幅に大となる。
【0021】また、本考案では、支持ボルトのねじ無し
ロッド部の長さが床パネルの敷き込み施工時に床パネル
が所定高さ以上下がらないように定められているので、
該ねじ無しロッド部は、床パネルの下降ストッパの役目
を果たす。さらに、第1ねじ部の長さが台座雌ねじ部材
への支持ボルトの最大ねじ込み時において台座の下面と
支持ボルトの下端面との間に遮音兼安全空間が生じるよ
うに定められているので、騒音が伝達し難く遮音効果が
高まる上に、支持ボルトが下部床(スラブ)に当たるこ
とがなく安全である。またさらに、第2ねじ部の長さが
床側雌ねじ部材 への支持ボルトの最大ねじ込み時におい
て、床パネル受け上に載置される床パネルの上面より支
持ボルトの上端が突出しない長さとされているので、安
全であり作業性に優れる。
【0022】またさらに、本考案では、床パネル受け
が、中心に貫通孔が形成された平面視略正方形の合板ブ
ロックと、前記貫通孔に一体に埋設された床側雌ねじ部
材とを備えた構成とされると共に、平面視方形の床パネ
ルは、その各四隅部を隣接する床パネルと互いに所定間
隔離間した状態で、その各四隅部が各々前記合板ブロッ
クの各四隅部上に載置された構成とされているので、該
床パネルを床パネル受け上に載置したときであっても、
互いに隣接する床パネル間の隙間から支持ボルトの工具
係合部を操作でき、作業性が良いのは勿論、仮に床パネ
ルが反っている場合であってもその床パネルを床パネル
受け上に載置してその反りの分を床支持脚により高さ調
整して反りの悪影響を解消することが可能である。
【0023】また、上記構成としたことにより、床パネ
ルを床パネル受け上に載置したときに、互いに隣接する
床パネル間には隙間ができ、そこには、支持ボルトの上
部が入り込む空間ができる。したがって、上記本考案の
ような構成を採用せずに、仮に支持ボルトの上部が床パ
ネルの下面等によりそれ以上上方に移動できない構成で
ある場合には、その分高さ調整幅が制限されることにな
るが、本考案では、支持ボルトの上部が前記床パネル間
の空間に入り込めるため、床パネルの厚さ分まで上方に
移動可能となり、その分高さ調整幅が大となる。
【0024】さらに、本考案では、平面視方形の床パネ
ルの各々四隅部を、それぞれ別体の床支持脚で支持する
構成であるため、各々の床支持脚を個別に高さ調整する
ことにより、該床パネルの各四隅部を個別に高さ調整す
ることができ、各床パネルの局部的な高さ調整が可能で
ある。
【0025】また、本考案では、第1,第2ねじ部に、
接着剤を塗布する構成となっているため、これらが固着
すると、台座雌ねじ部材及び床側雌ねじ部材と支持ボル
トとの間のがたが有効に抑えられるという効果が得られ
る。
【0026】さらに本考案では、床パネル受けには、剥
離シートを剥すことで粘着シートが露出するため、その
上に床パネルを置くだけで簡単に床パネルを仮固定する
ことができ、これにより、支持ボルトを回して床パネル
のレベル調整を行う際等に、合板ブロックから床パネル
が落下することを有効に防止することができる。
【0027】また、本考案では、レベル調整終了後に、
床パネルを床パネル受けに本格的に固定するに際して、
前記合板ブロックが合板製であることから、床パネルを
合板ブロックに釘打ちにより固定することができ、作業
者にとって特別な作業を要することなく容易に固定作業
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す概略斜視図である。
【図3】従来の二重床構造を構成する床支持脚の一使用
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 下部床(スラブ) 12 床支持脚(支持脚) 13 台座 14 支持ボルト 15 床パネル受け 16 貫通孔(中心孔) 18 台座雌ねじ部材 19 ねじ無しロッド部 20 第1ねじ部(左ねじ) 21 第2ねじ部(右ねじ) 22 床側雌ねじ部材 23 工具挿入溝(工具係合部) 25 床パネル 15a 粘着シート 15b 貫通孔 15c 合板ブロック

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有し中心孔(16)が形成された
    台座(13)と、 この台座(13)の中心孔(16)に一体的に埋設され
    た台座雌ねじ部材(18)と、 ねじ無しロッド部(19)の両側に互いに逆ねじとなる
    第1ねじ部(20)と第2ねじ部(21)とが形成さ
    れ、その第1ねじ部(20)が前記台座雌ねじ部材(1
    8)に螺合され、この台座雌ねじ部材(18)との螺合
    側と反対側端に工具係合部(23)が設けられた支持ボ
    ルト(14)と、 その上面に表面が剥離シートに覆われた状態で接着され
    た粘着シート(15a)が設けられた合板ブロック(1
    5c)の中心に貫通孔(15b)が形成されこの貫通孔
    (15b)に床側雌ねじ部材(22)が一体に埋設さ
    れ、この床側雌ねじ部材(22)が前記第2ねじ部(2
    1)に螺合された床パネル受け(15)とからなり、 前記支持ボルト(14)は、前記ねじ無しロッド部(1
    9)の長さが施工時に前記床パネル受け(15)の所定
    高さ以上の下降を阻止するように定められるとともに、
    前記第1ねじ部(20)の長さが前記台座雌ねじ部材
    (18)への該支持ボルト(14)の最大ねじ込み時に
    おいて、前記台座(13)の下面と該支持ボルト(1
    4)の下端面との間に遮音兼安全空間が生じるように定
    められ、かつ前記第2ねじ部(21)の長さが前記床側
    雌ねじ部材(22)への該支持ボルト(14)の最大ね
    じ込み時において、前記床パネル受け(15)上に載置
    される床パネル(25)の上面より該支持ボルト(1
    4)の上端が突出しない長さとされている ことを特徴と
    する床支持脚。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床支持脚(12)をスラ
    ブ(11)の上面に複数配置し、該床支持脚(12)に
    より複数の平面視方形の床パネル(25)の各々の高さ
    レベルを上下調整可能に支持してなる二重床構造であっ
    て、 前記支持ボルト(14)の第1ねじ部(20)と第2ね
    じ部(21)には、接着剤が塗布され、 前記床パネル受け(15)の合板ブロック(15c)
    は、平面視略正方形に形成され、 前記床パネル(25)は、前記合板ブロック(15c)
    の前記剥離シートが剥離されることで露出する前記粘着
    シート(15a)の上面に、その各四隅部を隣接する床
    パネル(25)と互いに所定間隔離間させて合板ブロッ
    ク(15c)の各四隅部上に載置されるとともに、該床
    パネル(25)は、前記合板ブロック(15c)に対し
    て釘打ちにより固定されてなることを特徴とする二重床
    構造。
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