JP2563030Y2 - ナット取付構造 - Google Patents

ナット取付構造

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JP2563030Y2 JP4478092U JP4478092U JP2563030Y2 JP 2563030 Y2 JP2563030 Y2 JP 2563030Y2 JP 4478092 U JP4478092 U JP 4478092U JP 4478092 U JP4478092 U JP 4478092U JP 2563030 Y2 JP2563030 Y2 JP 2563030Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ナット取付構造、さら
に詳述すると相対向し合う面にそれぞれリブを設けたナ
ット格納部内に、外周面が角形をしたナットを前記外周
面で前記リブを潰しながら圧入させ、その圧入力で抜け
止めして成るナツト取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図8は従来のナット取付構造の
一例を示したもので、図6は樹脂製部材にナットを取り
付ける前の状態で示した斜視図、図7は同じくナット取
付前の状態で示した断面図、図8はナットを取り付けた
状態で示した断面図である。
【0003】図6乃至図8において、ここで使用するナ
ット1は、外周面が六つの面1a,1b,1c,1d,
1e,1fで形成された六角ナットである。
【0004】一方、ナット1が取り付けられ樹脂製部材
2は、ナット1が格納される袋状のナット格納部3を有
したハウジング4を備え、ナット格納部3内には開口部
よりナット1が挿入される。また、ナット1の前後の面
1g,1gとそれぞれ対応しているハウジング4の面に
は、ナット1のネジ孔5と対応して孔6が形成されてお
り、この孔6を通して図示せぬボルトが挿入できる状態
になっている。さらに、ナット1の相対向し合う2つの
外周面(1a〜1f)と対応すべき2つの相対向してい
る内面7,8の距離は、ナット1の相対向し合う2つの
外周面(1a〜1f)に略等しいか、これよりも若干大
きく形成されている。加えて、内面7,8には、開口部
より奥壁9にわたってそれぞれリブ10,11が一体に
設けられている。なお、その奥壁9は、ナット1の外周
面の形状に合わせて形成されている。
【0005】そして、この構造において、ナット格納部
3内にナット1を挿入する場合は、図6及び図7に示す
ように、ナット1の2つの外周面(1a〜1f)を内面
7,8に対応させて開口部より挿入する。この挿入時、
開口部でナット1がリブ10,11にぶつかるが、さら
に強く押し込むとリブ10,11が潰されながら挿入さ
れる。図8は、このようにして、ナット1が奥壁9にぶ
つかった位置まで挿入され、ネジ孔5と孔6とが対応し
た状態を示しており、ナット1は潰したリブ10,11
との間に生じている摩擦によって抜け止めされている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造では、ナット格納部3内に挿入されたナット
1に対する抜け止めが、主として圧入時に潰れたリブ1
0,11とナット1との間の摩擦力でなされているの
で、その摩擦力が十分に確保されていないと、この樹脂
製部材2が他の部材に組み込まれていない部品状態で移
動されるときに、ナット格納部3内より脱落してしまう
場合も少なくない。この様な場合は、脱落したナット1
を拾って再度ナット格納部3内に挿入させて使用される
が、面倒で作業性が悪い。また、この脱落しているのに
気付かずに組み込んで不良を発生させたりする場合も少
なく無く、信頼性の面でも問題があった。
【0007】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は不用意にナットが脱落するのを防
ぐことができるナット取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、相対向し合う面にそれぞれリブを設けた樹脂
製部材のナット格納部内に、外周面が角形をしたナット
を前記外周面で前記リブを潰しながら圧入して取り付け
るナツト取付構造において、前記ナット格納部内の前記
一方の面に設けられる前記リブの始端を開口端より形成
するとともに、他方のリブの始端を前記開口部よりも内
側となる位置より形成し、この他方のリブの始端の前側
部分を前記ナット挿入時に前記ナットを傾けて挿入でき
る逃げとし、前記ナットを傾けて挿入すると前記一方の
リブの始端よりも内側に前記外周面が当接して挿入でき
るようにしたものである。
【0009】
【作用】この構成によれば、他方のリブの始端の前側部
分に逃がしてナットを傾けて挿入すると、一方のリブの
始端よりも内側にナットの外周面が当接し、さらにナッ
トを挿入すると、この当接したリブの内側部分にある部
分だけが潰されながら挿入され、これよりも開口端側に
あるリブの部分は潰れずにきちんとした形で残り、この
潰れずに残ったリブの部分がナットの抜け方向のストッ
パーとして働く。したがって、樹脂製部材が取り付けら
れる前の部品段階で、ナット格納部内よりナットが脱落
するようなことが無くなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図3は、本考案の一実施例に
係るナット取付構造を示すもので、図1は樹脂製部材に
ナットを取り付ける前の状態で示した断面図、図2は同
じく樹脂製部材にナットを取り付ける前の状態で示した
斜視図、図3は樹脂製部材にナットを取り付けた状態で
示した断面図である。図1乃至図3において図6乃至図
8と同一符号を付したものは図6乃至図8と同一のもの
を示している。
【0011】そして、図1及び図3に示す実施例の構造
では、ナット格納部3内の一方の面7に設けられたリブ
10の始端は開口面より始まり、他方の面8に設けたリ
ブ11の始端は前記開口面よりも寸法Lだけ内側となる
位置より形成している。なお、この寸法Lは、図1に一
点鎖線で示すように、ナット1をナット格納部3内に挿
入する時に、リブ11の前の空間部分をナット1を傾け
て挿入する逃げとするのに適した寸法として、リブ11
の高さや開口寸法等に応じて設定される。そして、ここ
では、ナット1を傾けて挿入すると、面7に設けたリブ
10の始端よりも内側にナット1の外周面(1a〜1
f)の間の角部12が当接するように設定している。
【0012】このように構成された本実施例の構造で
は、ナット格納部3内にナット1を挿入する場合、図1
及び図2に示すように、ナット1の2つの外周面(1a
〜1f)を内面7,8に対応させて開口部より挿入す
る。この挿入では、リブ11の前の空間部分をナット1
を傾けて挿入するための逃げとして使用し、図1に一点
鎖線で示すように、この逃げの部分でナット1を傾けて
挿入する。すると、面7側に設けられたリブ10の始端
よりも内側に外周面(1a〜1f)の角部12がぶつか
る。次いで、ナット1の2つの外周面(1a〜1f)を
内面7,8と平行になるように戻しながら、さらに強く
押し込む。すると、リブ10,11が潰されながら挿入
される。図3は、このようにして、奥壁9にぶつかった
位置まで挿入され、ネジ孔5と孔6とが対応した状態を
示している。そして、リブ10側では、ナット1の挿入
時に角12がぶつかった部分よりも開口側にある部分1
0aが潰されずに残る。
【0013】したがって、この実施例の構造では、ナッ
ト格納部3内に挿入されたナット1は、潰したリブ1
0,11とナット1との間に生じている摩擦で抜け止め
されるとともに、ナット1よりも開口側で突出した状態
で残ったリブ10の部分10aがストッパーとして働く
ことによって抜け止めされる。よって、樹脂製部材2が
取り付けられる前の部品段階で、ナット格納部3内より
ナット1が脱落するようなことが無くなり、取り扱いが
簡単になる。
【0014】次に、図4は本考案に係るナット取付構造
を適用した固定部材の一例を示す斜視図で、図5は図4
に示した固定部材を用いてライセンスプレートを車体パ
ネルに取り付ける一例を示す一部分解斜視図である。図
4乃び図5において図1乃至図3と同一符号を付したも
のは図1乃至図3と同一のものを示している。
【0015】図4に示す固定部材21は樹脂製で、基本
形状は互いに平行に配置された第1クリップ半体部21
Aと第2クリップ半体部21Bとで断面略U状に形成さ
れている。また、第1クリップ半体21Aの根元部分に
は、この第1クリップ半体21Aよりもさらに後ろ側へ
延びた状態でツマミ部21Cが設けられており、このツ
マミ部21Cの面には滑り止め用の複数の溝22が形成
されている。なお、第1クリップ半体21Aの先端部分
21a及び第2クリップ半体21Bの先端部分21bは
各々斜め外側に屈曲されている。さらに、第2クリップ
半体21Aの裏面側にはナット1が格納されたナット格
納部3を設けて成るハウジング4が形成されている。な
お、このハウジング4内でのナット1の保持構造は、図
1乃至図3で説明したのと同じ構造が適用されている。
加えて、第1クリップ半体21A及び第2クリップ半体
21Bには、ハウジング4の孔6と同じ大きさの孔24
(図5参照)が対応して設けられている。
【0016】一方、車体パネル25側には、固定部材2
1を取り付けるための窓孔26が形成されているととも
に、固定部材21側におけるハウジング4の孔6に対応
した図示せぬ孔が形成されている。
【0017】これに対して、車体パネル25に取り付け
られるライセンスプレート30には、取付ボルト28が
挿通される孔31が、固定部材21側の孔24と対応し
て設けられている。
【0018】次に、固定部材21を用いてライセンスプ
レート30を車体パネル25に取り付ける方法を説明す
る。先ず、図5に示すように、固定部材21を車体パネ
ル25の窓孔26内に第1クリップ半体21Aを手前側
にして配置し、さらに第1クリップ半体21Aと第2ク
リップ半体21Bとの間に車体パネル25を挟み、固定
部材21側の孔24をライセンスプレート30側の図示
せぬ孔と対応させる。次いで、第1クリップ半体21A
が表出している側で、固定部材21側の孔24に孔31
を対応させて、ライセンスプレート30を車体パネル2
5上に配置する。また、この後から取付ボルト28を孔
31より挿入し、この取付ボルト28をナット1のネジ
孔5に螺合させて締め付ける。これを数箇所に設けられ
た部分毎にそれぞれ行うと、車体パネル25にライセン
スプレート30を確実に取り付けることができる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係るナッ
ト取付構造によれば、他方のリブの始端の前側部分に逃
がしてナットを傾けて挿入すると、一方のリブの始端よ
りも内側にナットの外周面が当接し、さらにナットを挿
入すると、この当接したリブの内側にある部分だけが潰
されながら挿入され、これよりも開口端側にあるリブの
部分は潰れずにきちんとした形で残り、この潰れずに残
ったリブの部分がナットの抜け方向のストッパーとして
働くので、樹脂製部材が取り付けられる前の部品段階
で、ナット格納部内よりナットが脱落するようなことが
無くなり、取り扱いが簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るナット取付構造をナッ
ト取付前の状態で示す断面図である。
【図2】本実施例のナット取付構造をナット取付前の状
態で示す斜視図である。
【図3】本実施例のナット取付構造をナット取付後の状
態で示す断面図である。
【図4】本考案に係るナット取付構造を適用した固定部
材の一例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した固定部材を用いてライセンスプレ
ートを車体パネルに取り付ける一例を示す一部分解斜視
図である。
【図6】従来のナット取付構造の一例をナット取付前の
状態で示す斜視図である。
【図7】従来のナット取付構造の一例をナット取付前の
状態で示す断面図である。
【図8】従来のナット取付構造の一例をナット取付後の
状態で示す断面図である。
【符号の説明】
1 ナット 1a〜1f ナットの外周面 2 樹脂製部材 3 ナット格納部 7 内面 8 内面 10 リブ 10a ストッパーとして機能する部分 11 リブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製部材の相対向し合う面にそれぞれ
    リブを設けたナット格納部内に、外周面が角形をしたナ
    ットを前記外周面で前記リブを潰しながら圧入して取り
    付けるナツト取付構造において、 前記ナット格納部内の前記一方の面に設けられる前記リ
    ブの始端を開口端より形成するとともに、他方のリブの
    始端を前記開口部よりも内側となる位置より形成し、こ
    の他方のリブの始端の前側部分を前記ナット挿入時に前
    記ナットを傾けて挿入できる逃げとし、前記ナットを傾
    けて挿入すると前記一方のリブの始端よりも内側に前記
    外周面が当接して挿入できるようにしたことを特徴とす
    るナット取付構造。
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