JP2562852Y2 - スピードスプレーヤの送風制御用カバー装置 - Google Patents

スピードスプレーヤの送風制御用カバー装置

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JP2562852Y2
JP2562852Y2 JP1989104746U JP10474689U JP2562852Y2 JP 2562852 Y2 JP2562852 Y2 JP 2562852Y2 JP 1989104746 U JP1989104746 U JP 1989104746U JP 10474689 U JP10474689 U JP 10474689U JP 2562852 Y2 JP2562852 Y2 JP 2562852Y2
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air outlet
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敏 関口
光博 田村
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株式会社 共立
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、果樹園等で使用されるスピードスプレーヤ
の送風制御用カバー装置に関する。
[従来の技術] 果樹園等において薬液散布作業に使用されるスピード
スプレーヤは、機体の後部に適当間隔を開けて上向き円
弧状に配置された多数の噴霧ノズルに薬液を供給し、さ
らに、前記多数の噴霧ノズルから噴霧された薬液を軸流
送風機からの送風によって周囲へ拡散し、一度に広範囲
にわたって薬液を散布するものである。
従来、前記送風機からの送風の制御は、吐風口部に設
けられた遮風板や内部整流板によって、機体の上方に出
る送風を弱めたり、送風方向を左右に振り分けたり、あ
るいは下部整流板によって送風を全体的に上方へ向ける
等して行われていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記従来の送風制御では、例えば、薬
液を機体の片側方向だけに散布したい場合には、その反
対方向の噴霧ノズル群の導液管のコックを閉じることで
薬液の噴霧を止めることはできるが、送風を止めること
ができないため、反対方向のすでに散布されて樹葉等に
付着している薬液を前記送風によって吹き飛ばしてしま
う等の問題があった。
そのため、吐風口にガイドロッドを掛け渡して固定
し、該ガイドロッド上で送風遮断用のスライドカバーを
スライドさせることにより、必要に応じて送風を遮断す
る方法が提案されている(例えば、実開昭63-51673号公
報等参照)。
しかし、この場合、前記ガイドロッドが常に吐風口を
跨いでいるので、通常の送風の邪魔をして正常な散布パ
ターンを乱したり、前記ガイドロッドに薬液が付着して
前記スライドカバーの円滑なスライドが阻害される等の
問題があるほか、スピードスプレーヤの外観意匠を損ね
たり、噴霧ノズルおよび内部整流板等のメンテナンス作
業の邪魔になる等の欠点があった。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、作業現
場の状況に合わせて送風方向および送風勢力を制御し、
樹葉等へ薬液散布作業を効率的に行うことができるスピ
ードスプレーヤの送風制御用カバー装置であって、通常
の散布の障害とならず、常に円滑に作動し、さらに、外
観意匠を損ねることもなく、噴霧ノズルおよび内部整流
板等のメンテナンス作業の邪魔になることもない送風制
御用カバー装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、本考案に係る送風制御用カ
バー装置は、吐風口に配置されて各群ごとに散布液を噴
出し得る噴霧ノズル群にそれぞれ対応して設けられて前
記吐風口を開閉するスライドカバーと、該各スライドカ
バーの内側に取着されて該各スライドカバーが前記吐風
口を開放しているときには該吐風口に突出しないガイド
ロッドと、前記吐風口へ送風する送風機の風胴側にのみ
設けられて前記各ガイドロッドを摺動自在に支持するガ
イド部材と、を備えてなる構成としたものである。
[作用] 本考案によれば、作業状況に鑑み、散布が不要な方向
へは噴霧ノズル群の散布液の噴出を停止させ、これに対
応するスライドカバーを吐風口上に移動させることによ
り、該吐風口が部分的に閉じられる。該吐風口を部分的
に閉じたスライドカバーは、前記吐風口から外部への送
風のうち不要な範囲のものを遮断する。
一方、散布が必要な方向へは、スライドカバーを前記
吐風口上から退避させて該吐風口を開放するとともに噴
霧ノズル群から散布液を噴出させ、該散布液を送風機か
らの送風に乗せて散布する。
ここで、前記各スライドカバーの移動は、前記ガイド
ロッドが前記ガイド部材に支持されて摺動することによ
って行われる。そして、前記ガイドロッドは、前記スラ
イドカバーが前記吐風口を開放しているときには該吐風
口に突出していない。
このため、前記ガイドロッドは、散布が必要な方向へ
の送風の障害になることもなく、該ガイドロッドに散布
液が付着することもない。
また、前記ガイド部材が前記送風機の風胴側にのみ設
けられているので、該風胴の着脱等、整備作業が容易で
ある。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
通常、果樹園等において使用するスピードスプレーヤ
Sは、第4図に示すように、運転席1と、走行および薬
液噴霧用の内燃機関2と、薬液タンク3と、軸流送風機
4と、該送風機4による送風の吐風口5と、該吐風口5
に沿って上向きの円弧状に配置された噴霧ノズル群6を
備えている。
そして、第2図に示すように、前記送風機4の風胴9
内に翼車7および固定翼8が配設され、機体の後方から
吸引された空気が、前記噴霧ノズル群6から噴霧される
薬液を、前記吐風口5から拡散せしめる。
前記噴霧ノズル群6は、一方の導液管に設けるのでは
なく、第3図に示すように、三本の分割導液管10ごとに
それぞれ設けられていて、左右両側ブロックa,bおよび
上方ブロックcに分割されている。そして、それぞれの
分割導液管10に設けたコック(図示せず)の操作によ
り、前記各ブロックa,b,cの噴霧ノズル群6ごとに散布
液の噴出およびその停止が制御できるようになってい
る。このため、作業現場の状況に合わせて任意の導液管
に散布液を供給し、片側散布、両側散布、上方散布、あ
るいはそれらの組合せ散布が可能である。
前記吐風口5に配置された前記各噴霧ノズル群6にそ
れぞれ対応して、前記風胴9の外側に、該風胴9の軸線
方向に移動自在なスライドカバー11が設けられている。
該各スライドカバー11は、前記風胴9の軸線方向に沿っ
て前後に移動することにより、前記吐風口5をその周方
向の所定範囲ごとに開閉する。前記各スライドカバー11
は、前記各分割導液管10ごとに噴霧ノズル群6の上方を
覆うことができる大きさである。そして、前記各スライ
ドカバー11は、第1図に示す如く、前記風胴9の外周の
形状に適合するように適宜湾曲している。
前記各スライドカバー11の内側面には、その左右両側
の前後両端に、互いに対向する前後一対のブラケット1
2,12aがそれぞれ固着されている。該各前後一対のブラ
ケット12,12aの間には、前記風胴9の軸線方向に沿っ
て、ガイドロッド13がそれぞれ掛け渡されて取着されて
いる。該各ガイドロッド13は、前記スライドカバー11に
対して着脱自在である。図示例では、前記各ガイドロッ
ド13として、それ自体周知の長尺ボルトを用いている。
前記各ガイドロッド13は、第2図に示すように、前記ス
ライドカバー11が後方へ移動して前記吐風口5を開放し
ているときには、該吐風口5に突出していない。
前記風胴9の外周には、前記各ガイドロッド13をそれ
ぞれ摺動自在に支持するガイド部材として、ガイドパイ
プ16が固着されている。該ガイドパイプ16は、図示例で
は、前記風胴9の外側面にボルト14で固定される保持金
具15に対して、あらかじめ固着されている。
前記各ガイドロッド13は、第2図に示すように、前記
スライドカバー11の後端側のブラケット12a側から、前
記ガイドパイプ16と前記スライドカバー11の前端側のブ
ラケット12とを貫通するように挿通され、該前端側のブ
ラケット12から前方への突出端にナット17を螺合して取
着される。
その結果、前記各スライドカバー11は各々独立して前
後に移動自在であり、前記吐風口5をそれぞれ部分的に
開閉せしめることができる。そして、前記各スライドカ
バー11が前後に移動するとき、前記各ガイドロッド13も
一体となって前後に移動し、該各ガイドロッド13は、前
記各スライドカバー11が前記吐風口5の上方を覆ってい
るときのみ該吐風口5に突出する。逆に、前記各スライ
ドカバー11が後方へ移動して前記吐風口5を開放してい
るときには、前記各ガイドロッド13は前記吐風口5に突
出しない。
以上の如く構成される本実施例に係るカバー装置は、
次のようにして使用する。例えば、走行方向右側の薬液
散布が不要の場合には、該右側の分割導液管10への薬液
の供給を止めるとともに、右側のスライドカバー11を前
方へ移動させてその部分の吐風口5を閉じる。そして、
上側と左側の分割導液管10の各噴射ノズル群6からのみ
薬液を散布する。この場合、前記右側のスライドカバー
11によって散布が不要な右方向への送風が遮断されるの
で、例えば、すでに散布されて樹葉等に付着している薬
液が吹き飛ばされる等の不都合はない。
前記各ガイドロッド13は、薬液の噴霧が停止されてい
る噴霧ノズル群6に対応するスライドカバー11が前記吐
風口5を覆っているときのみ該吐風口5に突出し、前記
スライドカバー11が前記吐風口5を開放しているとき
(すなわち、薬液噴霧時)には該吐風口5に突出してい
ない。このため、薬液噴霧時に、前記吐風口5からの送
風の邪魔をして散布パターンを乱す等の問題がない。ま
た、前記ガイドロッド13は前記噴霧ノズル群6からの薬
液の噴霧を浴びることがないので、薬液の付着等により
円滑な摺動が阻害される等の不都合もない。
なお、本実施例では、三枚のスライドカバー11を前記
吐風口5の左右両側と上方とに設ける例を説明したが、
これに限ることなく、例えば、左右両側のみに設けるこ
ととしてもよい。
また、第2図に示すように、前記ガイドパイプ16の位
置および寸法を適宜に選定することにより、前記風胴9
の周囲に薬液補給用ホースHを巻き付けてある場合で
も、支障なくスライドカバー11を用いることができる。
[考案の効果] 本考案によれば、必要に応じてスライドカバーを移動
させることにより、吐風口を所定の範囲ごとに自在に開
閉せしめることができ、これにより、作業現場の状況に
合わせた散布を行うことができる。そして、本考案で
は、スライドカバーが吐風口を開放している噴霧時には
ガイドロッドが吐風口に突出していないので、ガイドロ
ッドが散布パターンを乱すこともなく、散布液の付着等
により円滑なスライドが阻害される等の問題もない。ま
た、送風機の風胴側にのみガイド部材があり、該ガイド
部材によってガイドロッド付のスライドカバーが支持さ
れているので、風胴の着脱等の整備作業が容易である。
さらに、スライドカバーを移動させて吐風口を開放した
ときにはガイドロッドは吐風口に突出していないので、
吐風口の内部のメンテナンス作業にも支障がない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図はその要
部分解斜視図、第2図は要部縦断面図、第3図は噴霧ノ
ズル部の斜視図、第4図はスピードスプレーヤの一例の
全体斜視図である。 4……送風機、5……吐風口 6……噴霧ノズル群、9……送風機の風胴 11……スライドカバー、13……ガイドロッド 16……ガイド部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吐風口(5)に配置されて各群ごとに散布
    液を噴出し得る噴霧ノズル群(6)にそれぞれ対応して
    設けられて前記吐風口(5)を開閉するスライドカバー
    (11)と、該各スライドカバー(11)の内側に取着され
    て該各スライドカバーが前記吐風口(5)を開放してい
    るときには該吐風口(5)に突出しないガイドロッド
    (13)と、前記吐風口(5)へ送風する送風機(4)の
    風胴(9)側にのみ設けられて前記各ガイドロッド(1
    3)を摺動自在に支持するガイド部材(16)と、を備え
    てなるスピードスプレーヤの送風制御用カバー装置。
JP1989104746U 1989-09-06 1989-09-06 スピードスプレーヤの送風制御用カバー装置 Expired - Lifetime JP2562852Y2 (ja)

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