JP2562420Y2 - ラミネートアルミニウム箔 - Google Patents

ラミネートアルミニウム箔

Info

Publication number
JP2562420Y2
JP2562420Y2 JP1990076907U JP7690790U JP2562420Y2 JP 2562420 Y2 JP2562420 Y2 JP 2562420Y2 JP 1990076907 U JP1990076907 U JP 1990076907U JP 7690790 U JP7690790 U JP 7690790U JP 2562420 Y2 JP2562420 Y2 JP 2562420Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum foil
synthetic resin
resin film
voids
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990076907U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0437332U (ja
Inventor
雅司 坂口
直毅 西川
Original Assignee
昭和アルミニウム 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和アルミニウム 株式会社 filed Critical 昭和アルミニウム 株式会社
Priority to JP1990076907U priority Critical patent/JP2562420Y2/ja
Publication of JPH0437332U publication Critical patent/JPH0437332U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2562420Y2 publication Critical patent/JP2562420Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、アルミニウム箔と合成樹脂フィルムとが積
層状態で貼合され、食品、化粧品、電子部品等の保管用
容器等の素材として使用される合成樹脂フィルムをアル
ミニウム箔にラミネートした複合材、特に冷間深絞り成
形用ラミネートアルミニウム箔に関する。
[従来の技術] アルミニウム箔は水分、ガス等のバリヤー性に優れ、
かつ光等の遮断や保香性も優れているだけでなく、適度
の剛性を有し、加工性も良く、生産性の高い材質である
ため、これらの性質を利用して各種の製品あるは原材料
等の保管用容器として用いられている。
特にアルミニウム箔を深絞りしたアルミニウム箔容器
としては、厚さ100μm前後の比較的厚めの箔を深絞り
したものが用いられていたが、アルミニウムのみでは高
価となること、弾力性に欠けること等のため、安価なプ
ラスチックとの複合材の開発が盛んに行なわれてきた。
プラスチックのフィルム又は容器は、それ自体でもコ
スト、加工性、密封性等の面で優れた包装特性を有し、
各種製品や原材料の包装材として広く用いられている
が、アルミニウム箔と比較すると本質的に加工性、コス
トの優位性がある反面、ガスバリヤー性、光透過性など
が劣ることは避けられなかった。
したがって、この両者の長所を利用するためこれらを
積層して、コスト、加工性、ガスバリヤー性、耐光透過
性に優れた素材とする合成樹脂−アルミニウム箔複合材
に関する提案が多数なされている(例えば実公昭60-285
82号、同61-14430号、同61-14431号など)。
このような複合材は、同一のアルミニウム箔を使用し
ても合成樹脂フィルムの材質や厚さを選択することによ
ってアルミニウム箔容器の密封性、耐薬品性、剛性、価
格等の性質を広範囲に設計することができ、生産性も高
く維持できる優れたものである。
[考案が解決しようとする課題] このように加工材として優れた合成樹脂−アルミニウ
ム箔複合材であってもアルミニウム箔容器の製作に張出
し、深絞り加工などの加工度の高い容器の原料として使
用する場合には、合成樹脂とアルミニウム箔の間の接着
層に存在することが避けられない微細なボイドが張出
し、深絞り加工等の変形中に成長(剥離)し、このため
アルミニウム箔が破断すること、またこの剥離のため複
合材の剛性(加工に対する抵抗性)も変化してくるため
成形高さにバラツキが生じ易く、この対策が必要であっ
た。
[課題を解決するための手段] 本考案が複合材の深絞り加工中の切断、加工された製
品の成形高さのバラツキをなくすため種々検討した結
果、アルミニウム箔の片面または両面に、少なくとも一
層以上の合成樹脂フィルムを接着剤を用いて貼り合わせ
た深絞り成形用ラミネートアルミニウム箔において、ア
ルミニウム箔と合成樹脂フィルムの間にある接着剤層に
存在するボイドの大きさ(直径)がアルミニウム箔の厚
さの50%以下である深絞り成形用ラミネートアルミニウ
ム箔がこの問題を解決することを見出した。
すなわち、本考案の最も単純なラミネートアルミニウ
ム箔の構成の一例を第1図に示す。
アルミニウム箔1に接着剤層2、二軸延伸合成樹脂フ
ィルム3を積層したものであり、ボイド4はアルミニウ
ム箔の厚みの50%以下の大きさのものである。
本考案の対象となるアルミニウム箔は結晶粒を微細化
し、接着に悪影響を及ぼす酸化皮膜の出来にくい、また
通常深絞り加工用として使用される1N30、アルミニウム
−鉄系合金、アルミニウム・鉄−けい素系合金等のアル
ミニウムの10〜120μmの箔である。
このアルミニウム箔は接着に先立ち、アルミニウムの
濡れ性を改善するための前処理としてクロメート処理、
チタンカップリング剤又はシリコンカップリング剤等の
プライマー処理を行なうことは好ましい。
合成樹脂フィルムとしては特に制限はなく、普通深絞
り加工用アルミニウム箔に使用されている樹脂フィルム
が使用できる。特にこの合成樹脂フィルムの一層は二軸
延伸されたポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル
(特にポリアミド系、ポリエチレンテレフタレート系が
好ましい。)などを少なくとも一層積層すれば、成形高
さのバラツキの減少に効果がある。
この合成樹脂フィルム層は少なくとも一層はドライラ
ミネーションで直接アルミニウム箔と積層されているこ
とが必要であるが、その他必要ならば合成樹脂フィルム
層を複数の積層するとき、その一部を押出ラミネーショ
ンとしても良い。
接着剤は通常のウレタン系接着剤(主として二液タイ
プ)を使用する。厚さは1μm〜5μm位である。
接着剤層中のボイドの大きさを小さくするためには、
アルミニウム箔に接着剤を塗付した後、ローラー等でス
ムージングを行ない、接着剤の塗付量の均一化を図るこ
と、更にエアーの巻き込みを防止するため合成樹脂にテ
ンションをかけながら幅方向のたるみをなくしながら積
層する等の方法をとることにより可能である。
一般にはアルミニウム箔の厚みとほぼ同じ位の径のボ
イドでも孤立しているものだけであればよいが、加工前
にボイドが小さくとも、ボイド同士が接近しているとき
は、深絞り加工等の成形中にボイドが連続し、成形性を
低下させる。したがって、良好な加工性を維持するため
にはボイドの大きさ(そのほとんどのボイドの最大径の
もの)がアルミニウム箔の厚みの50%以下である複合材
である必要がある。
[作用] 合成樹脂フィルム−アルミニウム箔複合材において、
接着剤層中のボイドをアルミニウム箔の厚み以下の径と
するとき、複合材を深絞り加工しても理由は完全には解
明出来なかったが、実験により次のようになるものと想
像している。
第2図に2軸延伸合成樹脂フィルム(R)、アルミニ
ウム箔(A)及び2軸延伸合成樹脂フィルムのラミネー
トアルミニウム箔(L)の応力−伸び曲線の傾向を示
す。
縦軸に応力、横軸に伸びをとり、それぞれの応力−伸
び曲線の形状を見ると、2軸延伸合成樹脂フィルムはあ
る一定数値までは剛性の高い弾性伸びがあってそれ以後
も伸びは応力に対してほぼ一定の割合で増大し、切断の
直前に応力は急激に低下して切断する形をとっている。
一方、アルミニウム箔は剛性の高い弾性伸びの終りに
は応力の増大がない伸びがあり、切断に至るがこの場合
の伸びはわずかな伸長率である。
これに対し、この両者を積層したラミネート箔の弾性
伸び曲線は、弾性伸びの後、アルミニウム箔単独の場合
に比し伸びは応力に対して増大する形となりはるかに大
きい伸びを示している。
したがってアルミニウム箔単独で深絞り加工をするよ
り、これを2軸延伸合成樹脂フィルムとラミネートする
ことにより加工率を高くすることができることである。
しかし、単に積層するだけではこのような効果は期待
できなかった。この原因は、アルミニウム箔と合成樹脂
フィルムの間にある接着剤層に多数の小さいボイドが存
在し、これが合成樹脂フィルムによるアルミニウム箔加
工性向上を阻害していることがわかった。
これらのボイドは完全に絶無とすることは不可能であ
り、したがってこれらの存在にも拘わずこの影響を小さ
くするための種々の手段を検討した結果、アルミニウム
箔の厚みとほぼ同等以下の大きさのボイドであるときは
それ以上のサイズのボイドの存在する場合に比し、担当
加工率が高いことがわかった。
しかし、ボイドが近接して存在しているときは深絞り
加工する際にボイドが連結し、成形性を低下させること
がわかったため、更に検討をした結果、ボイドの大きさ
をアルミニウム箔の厚みの50%以下にしたときは深絞り
加工においても成形性のよいラミネートアルミニウム箔
が得られることがわかったものである。
このラミネートアルミニウム箔を得るためには前述の
ごとき接着剤の塗付量の均一化、フィルムにテンション
をかけながら積層する等の方法をとる等により製造がで
きる。単に従来法の如く接着剤を塗付したのち、積層す
るだけでは大きなボイドの存在を減少させることは困難
である。
ボイドの成長を低く押さえることが出来るため、アル
ミニウム箔の切断が減少すると共に、剛性の均一性が確
保されるためと思われるが成長高さのバラツキも少な
く、オフスペックの減少を可能とした。
[実施例] 前処理としてクロメート処理をした厚さ20μmの1N30
アルミニウム箔の両面に、ウレタン系の接着剤(2μm
の厚さ)を介して、二軸延伸された25μmポリエチレン
テレフタレートフィルムをボイドの大きさを変えるため
温度を変えて積層した。
この複合材の表面を顕微鏡で測定してボイドの各種の
大きさのものを準備した。
30倍の視野中にある最大ボイド径をその複合材のボイ
ド径とした。
ポンチ径12φ−1R、ダイス径34φ−0.5R、ポンチ材質
テフロンを用いて30点の成形を行ない、破壊までの成形
高さ(平均)を調べた。
(実施例2) アルミニウム箔の厚みを40μmとした他は実施例1と
同一の条件でテストをした。
[考案の効果] 本考案は、包装容器用の合成樹脂−アルミニウム箔複
合材に関し、合成樹脂フィルムとアルミニウム箔の間に
ある接着剤層中のボイドの大きさがアルミニウム箔の厚
さの50%以下であるときは、冷間成形性、特に張出し、
深絞り成形用材料として優れた性質を有することを見出
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の対象となる深絞り成形用ラミネートア
ルミニウム箔の1例の断面図である。 第2図は2軸延伸合成樹脂フィルム、アルミニウム箔お
よびラミネートの応力−伸び曲線である。 1.樹脂フィルム、2.接着剤層 3.アルミニウム箔、4.ボイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 7:00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム箔の片面または両面に、少な
    くとも一層以上の合成樹脂フィルムを接着剤を用いて貼
    り合わせた深絞り成形用ラミネートアルミニウム箔にお
    いて、アルミニウム箔と合成樹脂フィルムの間にある接
    着剤層に存在するボイドの大きさ(直径)がアルミニウ
    ム箔の厚さの50%以下であることを特徴とする深絞り成
    形用ラミネートアルミニウム箔。
  2. 【請求項2】合成樹脂フィルムの少なくとも一層のフィ
    ルムが二軸延伸合成樹脂フィルムである請求項(1)の
    深絞り成形用ラミネートアルミニウム箔。
JP1990076907U 1990-07-19 1990-07-19 ラミネートアルミニウム箔 Expired - Fee Related JP2562420Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990076907U JP2562420Y2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 ラミネートアルミニウム箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990076907U JP2562420Y2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 ラミネートアルミニウム箔

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0437332U JPH0437332U (ja) 1992-03-30
JP2562420Y2 true JP2562420Y2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=31618800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990076907U Expired - Fee Related JP2562420Y2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 ラミネートアルミニウム箔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2562420Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5333549B2 (ja) * 2011-08-31 2013-11-06 大日本印刷株式会社 ポリマー電池用包装材料及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63227331A (ja) * 1987-03-17 1988-09-21 新日本製鐵株式会社 可溶接性ラミネ−ト金属板の製造方法
JP2531961B2 (ja) * 1987-08-27 1996-09-04 キヤノン株式会社 自動ホワイト・バランス補正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0437332U (ja) 1992-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3971866A (en) Thermoformable release liner
US4241129A (en) Delamination resistant multilayer metal/polymer composites
EP0551409A1 (en) SURFACE FILM COMPRISING A THERMOFORMABLE CARRIER LAYER.
JP2006331897A (ja) 電池ケース用包材及び電池用ケース
US4278716A (en) Light weight package container made from multi-layer material
CN111634095B (zh) 一种增强复合型聚酰胺薄膜及其制备方法
US5968663A (en) Stretch-formable laminate
JP2562420Y2 (ja) ラミネートアルミニウム箔
CA2125958C (en) Crosslinked acrylic sheet with enhanced vaccum molding attributes
CN1359791A (zh) 易剥落薄膜
JP4750909B2 (ja) ヒートシール性積層体及びその製造方法
JP2563481Y2 (ja) ラミネートアルミニウム箔
JPH0650188Y2 (ja) 冷間成形用複合シート
JP2567588B2 (ja) 積層体及びその製造方法
JP2981086B2 (ja) 多層フィルム
JPS6362728A (ja) 冷間成形性に優れた樹脂・アルミニウム複合材
JPH0627405Y2 (ja) 冷間成形性に優れた複合シート
JPS6033000Y2 (ja) 複合フイルム
JP2000153843A (ja) 2ピース缶体及びその製造方法
JP2528137B2 (ja) 樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形容器
JP3100700B2 (ja) 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法
JPH06305009A (ja) 深絞り−張り出し成形方法
JPH06305008A (ja) 深絞り成形方法
JP3883583B2 (ja) 包装用クリーンフィルムの製造方法
JP3037549B2 (ja) 多層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees