JPH06305008A - 深絞り成形方法 - Google Patents

深絞り成形方法

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Publication number
JPH06305008A
JPH06305008A JP5119092A JP11909293A JPH06305008A JP H06305008 A JPH06305008 A JP H06305008A JP 5119092 A JP5119092 A JP 5119092A JP 11909293 A JP11909293 A JP 11909293A JP H06305008 A JPH06305008 A JP H06305008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
aluminum
deep drawing
foil
laminated
Prior art date
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Pending
Application number
JP5119092A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Sakaguchi
雅司 坂口
Takashi Atsumi
孝 渥美
Naoki Nishikawa
直毅 西川
Masaki Takeuchi
雅規 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP5119092A priority Critical patent/JPH06305008A/ja
Publication of JPH06305008A publication Critical patent/JPH06305008A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数回の絞り工程を複数のプレス装置、複数
の金型を用いるアルミニウム箔の深絞り成形において、
できれば一段の絞り加工で成形可能とするため、深絞り
加工におけるLDRを大きくする成形方法。 【構成】 少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルムを積
層したラミネートを、フランジ部の温度を熱可塑性樹脂
の融点以下であって、ポンチ肩部の温度より少なくとも
20℃高い温度に維持しながら成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムまたはア
ルミニウム合金箔に熱可塑性樹脂フィルムを積層したラ
ミネート(以下、ラミネート箔という。)の成形性に優
れた深絞り成形方法、特に限界絞り比(LDR)を大き
くとれ、従って同一口径であっても内容積の大きい成形
性の優れた深絞り成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ラミネート箔をカップ状に深絞り加
工し、その安価さ、耐食性、衛生性、美麗性、軽量性、
簡易性を利用して食品、医薬品、事務用品、文具、トイ
レタリーなどの容器あるいは包装材として広く利用され
ている。特に食品容器としてはペースト、固体などの簡
易容器として広く用いられている。
【0003】このような成形体は一般にプレス装置で深
絞り加工により成形されるが、ラミネート箔が展伸性に
優れているとはいえ、LDRは通常2前後とされてお
り、同一口径で大きい内容積の成形体を製造することの
要求はあるが、コスト、製造工程の簡便さを要求される
ところからこの向上は容易ではない。
【0004】即ち、材料を直接LDR以上の深絞り成形
を行うときは、成形時にポンチ肩部あるいは側壁部など
でラミネート箔の破断が生じ、正常な成形品を得ること
ができない。
【0005】このため、通常は一旦初期絞り加工により
目的径より太いカップ形状に成形した後、複数回の絞り
加工を経て所定寸法の小径カップ状に成形する工程が採
用されている。
【0006】しかしながら、上記した従来の深絞り成形
においては、複数回の絞り加工の都度、順次に径の異な
る金型を用いる必要があり、連続したラインの中で成形
する場合には複数のプレス装置を設置しなければならな
い。また、プレス装置の数が金型個数より少ない場合に
は成形時に型替え操作が必要となる等、設備的及び工程
上の不都合が避けられない問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決すると共に、一段の深絞り加工におけるLDRを大
きく改善し、できれば絞り加工を一段であるいは深絞り
加工の回数を大きく減少させた、ラミネート箔の成形性
の優れた深絞り成形方法の開発を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
またはアルミニウム合金の箔の少なくとも一面に熱可塑
性樹脂フィルムを積層したラミネートの材料を、フラン
ジ部の温度を熱可塑性樹脂の融点以下の温度であって、
かつポンチ肩部の温度より少なくとも20℃高い温度に
保持しながら成形することを特徴とするアルミニウム箔
ラミネートの深絞り成形方法を開発することにより、特
にこの方法においてシワ押えおよび/またはダイに加熱
源を設け、フランジ部の材料を加熱しながら成形するア
ルミニウム箔ラミネートの深絞り成形方法を開発するこ
とにより上記の目的を達成した。
【0009】本発明においてアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金とは、純アルミニウム系、アルミニウム−マ
ンガン合金(3000系)、アルミニウム−マグネシウ
ム合金(5000系)などが代表的なものであるが、他
の合金系のものであっても効果はある。
【0010】熱可塑性樹脂としてはフィルム成形可能で
あれば使用可能と思われるが、特にポリエチレンテレフ
タレートあるいはポリプロピレン、ポリエチレン等のポ
リオレフィン等のフィルムが性能、価格、入手し易さの
面から好ましい。
【0011】これらのフィルムは二軸延伸されているほ
うが効果的である。ポリプロピレン、ポリエチレン等の
未延伸のフィルムあるいは押出ラミネーションにより積
層されたラミネートは効果が劣る。二軸延伸フィルムあ
るいはアルミニウム箔はシリコンカップリング剤、チタ
ンカップリング剤等のプライマー処理をした後、ドライ
ラミネートしたラミネート箔が良い。
【0012】合成樹脂フィルムはアルミニウム箔の少な
くとも片面、好ましくは両面に積層されたものである。
用途によっては合成樹脂フィルムを3層とし、各層間に
アルミニウム箔を挿入した5層ラミネーションのごとき
ラミネート箔であっても良い。このラミネート箔から得
られた成形体は、高度のガスバリアー性、耐透湿性を有
し、さらに遮光性に優れているので、光、酸素、水分な
どにより変質し易い医薬品、香料等の長期保存用包装材
に使用できる。
【0013】これらラミネート箔の全体の厚みは、目的
とする成形体の仕様により一定していないが、一般的に
いって全体の厚みは80〜500μm、アルミニウムの
占める厚みはこの中の10〜80%位である。条件を選
ぶことにより更に厚いラミネート箔を用いることもでき
るが、熱伝導性の低い熱可塑性樹脂フィルムを使用して
いるので、加工速度が低下することになる。
【0014】本発明の深絞り成形に使用するプレス装置
はシワ押え1及び/またはダイス2を加熱する手段、例
えばこれらの治具内部に電熱ヒーターあるいは熱媒循環
装置等の加熱手段4を埋め込むなどの手段が設けられて
いる。これは材料5のフランジ部をポンチ肩部の温度よ
り少なくとも20℃高い温度に維持するために必要であ
る。
【0015】ポンチ部3,3’は、フランジ部より温度
を低温に維持することが必要であり、フランジ部を加熱
する際には理論上冷却手段は不要であるが、長時間操業
すると、シワ押え1あるいはダイス2からの伝熱により
徐々に温度が上昇するので、できれば冷却手段6を設け
ることが好ましい。この場合は材料のポンチ肩部に当た
る部分の冷却が可能なように、ポンチ部3,3’の少な
くとも一方に水、フロンガス、その他の冷媒を循環させ
る。ポンチ部3,3’を冷却して行うときはフランジ部
が常温であっても良い。
【0016】フランジ部の温度は材料の熱可塑性樹脂フ
ィルムのガラス転移点以上であって、その融点以下であ
り、かつポンチ肩部の材料の温度より少なくとも20℃
以上、好ましくは40℃以上高温に維持しておく必要が
ある。
【0017】プレス操作は、前記ラミネート箔を上記の
温度条件を維持しながら通常のプレスを行うだけでよ
く、このような深絞り成形を行うことによりLDRは大
幅に向上する。
【0018】
【作用】本発明は、アルミニウム箔単独よりはアルミニ
ウム箔と熱可塑性合成樹脂を積層したラミネート箔を用
いることにより高いLDRを得ることができることを知
ったが、さらにプレスに際し、フランジ部の温度を熱可
塑性樹脂のガラス転移点以上、融点以下の温度であっ
て、ポンチ肩部の温度より高い温度で成形すると単に深
絞り成形したときに比較して飛躍的にLDRが向上する
ことを見いだしたことに基づくものである。
【0019】この現象の理由は明確な解析はできていな
いが、おそらく合成樹脂フィルムが軟化すると共にこれ
が材料を構成しているアルミニウム箔をスムーズにフラ
ンジ部からの絞り込み成形を行わせるため、絞り込みが
大きくともポンチ肩部、側壁の破断現象を防止している
ものと推定している。
【0020】
【実施例】厚さ100μmの1N30アルミニウム箔の
両面に厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム
をウレタン系接着剤を用いてドライラミネートしたラミ
ネート箔を用い、ポンチ系33mmφ、シワ押え及びダ
イスに加熱手段として電熱コイルを埋め込み、またポン
チ部には加熱・冷却用の熱媒循環パイプを埋め込んだプ
レス機を用い、プレス中の材料のポンチ肩部及びフラン
ジ部の温度を変えながら限界絞り比(LDR)を求め
た。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】同一口径であっても大容量の容器の成形
には、従来はこの目的の深絞り加工はポンチ肩部あるい
は側壁の破断を避けるため金型を変えながら複数回のプ
レス操作を行うのが普通であった。本発明はフランジ部
の温度をポンチ肩部の温度より少なくとも20℃高く保
持しながら成形することによりLDRを飛躍的に向上さ
せることに成功したものであり、このため深絞り加工を
一段で、あるいはその回数を大きく減少させることに成
功したものであり、工数の省略及び大幅なコストダウン
を可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するプレス機の断面図である。
【符号の説明】
1 シワ押え 2 ダイス 3 ポンチ部 3’ ポンチ部 4 ヒーター 5 材料 6 冷却手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 雅規 大阪府堺市海山町6丁224番地昭和アルミ ニウム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
    箔の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルムを積層した
    ラミネートの材料を、フランジ部の温度を熱可塑性樹脂
    の融点以下の温度であって、かつポンチ肩部の温度より
    少なくとも20℃高い温度に保持しながら成形すること
    を特徴とするアルミニウム箔ラミネートの深絞り成形方
    法。
  2. 【請求項2】 シワ押えおよび/またはダイに加熱源を
    設け、フランジ部の材料を加熱しながら成形する請求項
    1記載のアルミニウム箔ラミネートの深絞り成形方法。
JP5119092A 1993-04-22 1993-04-22 深絞り成形方法 Pending JPH06305008A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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