JP2562159B2 - 耐衝撃性の向上した樹脂ブレンド - Google Patents

耐衝撃性の向上した樹脂ブレンド

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JP2562159B2
JP2562159B2 JP62324237A JP32423787A JP2562159B2 JP 2562159 B2 JP2562159 B2 JP 2562159B2 JP 62324237 A JP62324237 A JP 62324237A JP 32423787 A JP32423787 A JP 32423787A JP 2562159 B2 JP2562159 B2 JP 2562159B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、耐衝撃性の向上した樹脂ブレンドに関する
ものである。
ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂とのブレン
ドは当業界において公知である。たとえば、米国特許第
3128372号明細書中にはポリカーボネートとポリアルキ
レンテレフタレートとのブレンドが開示されており、ま
た米国特許第4125572号明細書中にはポリカーボネー
ト、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、および脂
肪族または脂環式ジオールとテレフタル酸/イソフタル
酸混合物とのコポリエステルから成るブレンドが開示さ
れている。ポリカーボネート/ポリエステルブレンドは
優れた性質を有するため、フィルム、繊維および成形品
の製造にとって有用である。たとえば、かかるブレンド
は単独のポリエステルよりも良好な延性を示し、かつ単
独のポリカーボネートよりも良好な加工性を示す。しか
るに、ある種の状況下では、従来のポリカーボネート/
ポリエステルブレンドよりも優れた耐衝撃性を示すよう
なポリカーボネート/ポリエステルブレンドが要求され
る場合がある。
単独のポリカーボネート樹脂の耐衝撃性は、そのポリ
カーボネート樹脂に耐衝撃性向上剤を配合することによ
って改善し得ることが知られている。ユー(Yu)等の米
国特許第4148842号明細書中には、架橋(メタ)アクリ
レート、架橋スチレン−アクリロニトリルおよび非架橋
スチレン−アクリロニトリルから成る共重合体の耐衝撃
性向上剤をポリカーボネート樹脂に配合して得られるブ
レンドが開示されている。また、単独のポリエステル樹
脂の耐衝撃性は、そのポリエステル樹脂に耐衝撃性向上
剤を配合することによって改善し得ることも知られてい
る。米国特許第4342846号明細書中には、架橋アクリル
ゴムまたはメタクリルゴム、架橋スチレン−アクリロニ
トリルおよび非架橋スチレン−アクリロニトリルから成
る耐衝撃性の共重合体をポリエチレンテレフタレートま
たはポリブチレンテレフタレートのごときポリエステル
樹脂に配合して得られるブレンドが開示されている。ユ
ー(Yu)等の米国特許第3944631号明細書中には、この
種の耐衝撃性向上剤は三段重合法によって得られる三相
共重合体として記載されている。かかる方法の第3段に
おいては、架橋アクリレートと架橋スチレン−アクリロ
ニトリルとから成る重合物質を反応成分として使用しな
がら、架橋剤の不存在下でスチレンおよびアクリロニト
リルの重合が行われる。
このたび、熱可塑性の芳香族カーボネート樹脂とポリ
エステル樹脂とのブレンドに対し、二段重合法によって
得られる二相物質(すなわち、架橋ポリアクリレートと
架橋スチレン−アクリロニトリル樹脂との共重合体)を
有効な耐衝撃性向上剤として使用し得ることが見出され
た。架橋ポリアクリレートエラストマーと架橋スチレン
−アクリロニトリル樹脂とから成るこのような二相共重
合体の使用は、従来の文献中に記載された公知技術とは
異なるものである。たとえば、前述の米国特許第394463
1、4148842および4342846号の明細書中に提唱されてい
るのは、架橋アクリレート、架橋スチレン−アクリロニ
トリルおよび非架橋または線状スチレン−アクリロニト
リルから成る三相共重合体を三段重合法により製造して
配合することであって、二段重合法によって製造された
二相共重合体を配合することではない。
芳香族カーボネート樹脂とポリエステル樹脂とのブレ
ンド中において、架橋ポリアクリレートと架橋スチレン
−アクリロニトリル樹脂とから成る二相共重合体が耐衝
撃性向上剤として有効に使用し得るという事実は、一般
的に見て全く意外なことである。すなわち、ある物質が
熱可塑性樹脂に対する有効な耐衝撃性向上剤として役立
つためには、それが該樹脂の耐衝撃性を向上させるばか
りでなく、該樹脂に対する適合性を有すること(すなわ
ち、該樹脂の有利な性質に悪影響を及ぼさないこと)も
必要である。更にまた、該樹脂の耐衝撃性を向上させる
ために有効な濃度範囲全体にわたってそれが該樹脂と容
易に混合し得ることも必要である。実際には、ある種の
樹脂の耐衝撃性を顕著に向上させるために有効であって
も、該樹脂のその他の有利な性質の一部に悪影響を及ぼ
すことが避けられないような物質が存在する。また、あ
る種の樹脂に対する耐衝撃性向上剤として役立ち、しか
も該樹脂の有利な性質のほとんどに顕著な悪影響を及ぼ
さないためにもかかわらず、該樹脂と容易に混合し得な
い物質も存在する。更にまた、ある種の樹脂の耐衝撃性
を顕著に向上させるためには比較的大量に配合すること
が必要であるような物質を存在する。
このように、耐衝撃性向上剤として役立つ各種の化合
物を配合することによって各種樹脂の耐衝撃性向上を図
る技術は、厳密な科学の領域とは言えないものである。
すなわち、かかる技術は今なお経験的アプローチが例外
というよりもむしろ原則を成すような領域なのである。
特に2種の相異なる樹脂のブレンドを扱うような場合、
その事実は顕著なものとなるのであって、上記の諸問題
は大きな困難を引起こす。
それ故、本発明の二相共重合体が芳香族カーボネート
樹脂とポリエステル樹脂とのブレンドに対する有効な耐
衝撃性向上剤として役立ち、該ブレンドに対して適合性
を示し、比較的少ない添加量で該ブレンドの耐衝撃性を
顕著に向上させ、かつ該ブレンドと容易に混合可能であ
るということは、予測のできない全く意外な事実であっ
たのである。
発明の要約 本発明に従えば、芳香族カーボネート樹脂とポリエス
テル樹脂とのブレンドに対し、架橋ポリアクリレートエ
ラストマーの第1相と架橋スチレン−アクリロニトリル
重合体の第2相とから成る二相共重合体である有効量の
耐衝撃性向上剤を添加することにより、耐衝撃性の向上
した樹脂ブレンドが得られる。
発明の詳細な説明 本発明の組成物は、(i)少なくとも1種の芳香族カ
ーボネート樹脂と少なくとも1種のポリエステル樹脂と
のブレンド、並びに(ii)架橋ポリアクリレートの第1
相と架橋スチレン−アクリロニトリル重合体の第2相と
を相互浸透網状組織により結合して得られ、かつ上記ブ
レンドの耐衝撃性を向上させるのに有効な量で使用され
る二相共重合体から成るものである。
本発明の芳香族カーボネート樹脂としては、ポリカー
ボネート樹脂およびコポリエステル−カーボネート樹脂
が挙げられる。ポリカーボネート樹脂(以後は単にポリ
カーボネートと呼ぶ)は従来公知の熱可塑性樹脂であっ
て、それらは商業的に入手可能であるか、あるいは公知
の方法によって容易に製造することが可能である。かか
るポリカーボネートおよびそれらの製造方法は、特に米
国特許第3161615、3220973、3312659、3312660、331377
7、3666614および3393672号明細書中に記載されてい
る。かかるポリカーボネートは、少なくとも1種の二価
フェノール類とカーボネート前駆物質との共反応に基づ
く界面重合法をはじめとする各種の公知方法によって製
造することができる。これらのポリカーボネートは、一
般式 (式中、RおよびR1のそれぞれは1価の炭化水素基、1
価の炭化水素オキシ基およびハロゲン原子の中から独立
に選ばれた1員、Wは2価の炭化水素基、−S−、−S
−S−、−O−、 および の中から選ばれた1員、nおよびn1のそれぞれは0〜4
の値を有する整数の中から独立に選ばれた整数、そして
bは0または1である)で表わされる少なくとも1個の
反復構造単位を含有している。
RおよびR1によって表わされる1価の炭化水素基とし
ては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基およびアルカリール基が挙げられる。好適な
アルキル基は1〜約12個の炭素原子を有するものであ
る。好適なシクロアルキル基は4〜約8個の環内炭素原
子を有するものである。好適なアリール基は、6〜12個
の環内炭素原子を有するもの、すなわちフェニル基、ビ
フェニル基およびナフチル基である。好適なアラルキル
基およびアルカリール基は、7〜約14個の炭素原子を有
するものである。
RおよびR1によって表わされる好適なハロゲン原子
は、塩素原子および臭素原子である。
RおよびR1によって表わされる1価の炭化水素オキシ
基は、式−OR′(式中、R′は上記のごとき1価の炭化
水素基である)によって表わすことができる。好適な炭
化水素オキシ基は、アルコキシ基およびアリールオキシ
基である。
Wによって表わされる2価の炭化水素基としては、ア
ルキレン基、アルキリデン基、シクロアルキレン基およ
びシクロアルキリデン基が挙げられる。好適なアルキレ
ン基は2〜約20個の炭素原子を有するものである。好適
なアルキリデン基は1〜約20個の炭素原子を有するもの
である。好適なシクロアルキレン基およびシクロアルキ
リデン基は、6〜約16個の環内炭素原子を有するもので
ある。
通例、上記のごときポリカーボネートを製造するため
に使用される二価フェノール類は一般式 (式中、R、R1、W、n、n1およびbは前記に定義され
た通りである)によって表わすことができる。
上記式(II)の範囲内に含まれる二価フェノール類の
実例としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(ビスフェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、4,4′−チオジフェノールおよ
びビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルが挙げられ
るが、それらのみに限定されるわけではない。
その他の二価フェノール類もまた使用可能であって、
それらの実例は米国特許第2998835、3028365および3334
154号明細書中に記載されている。
カーボネート前駆物質としては、ハロゲン化カルボニ
ル、炭酸エステルまたはビスハロギ酸エステルを使用す
ることができる。ハロゲン化カルボニルとしては、臭化
カルボニル、塩化カルボニルおよびそれらの混合物が挙
げられる。炭酸エステルとしては、炭酸ジフェニル、炭
酸ジ(ハロフェニル)[たとえば炭酸ジ(ブロモフェニ
ル)、炭酸ジ(クロロフェニル)および炭酸(トリブロ
モフェニル)]、炭酸ジ(アルキルフェニル)[たとえ
ば炭酸ジトリル]、炭酸ジナフチル、炭酸クロロフェニ
ルクロロナフチル、並びに炭酸フェニルトリルが挙げら
れる。使用可能なビスハロギ酸エステルとしては、二価
フェノール類(たとえばビスフェノールAやヒドロキノ
ン)のビスハロギ酸エステル、並びにグリコール類(た
とえばエチレングリコール、ネオペンチルグリコールお
よびポリエチレングリコール)のビスハロギ酸エステル
が挙げられる。なお、好適なカーボネート前駆物質は、
ホスゲンとしても知られる塩化カルボニルである。
上記のごときポリカーボネートの製造方法としては、
ピリジン法、界面重合法、エステル交換法および溶融重
合法が挙げられる。なお、かかるポリカーボネートの簡
便な製造方法は界面重合法である。この方法は、互いに
混和しない2種の溶媒を使用するものである。その場
合、一方の溶媒は塩基性の水性溶媒である。他方の溶媒
は、その水性溶媒と混和しない有機溶媒(たとえば塩化
メチレン)である。界面重合法においてはまた、連鎖停
止機構によってポリカーボネートの鎖長または分子量を
調節する分子量調節剤および触媒も使用される。分子量
調整剤は当業界において公知であって、その実例として
はフェノール、p−t−ブチルフェノールおよびクロマ
ンIが挙げられるが、それらのみに限定されるわけでは
ない。触媒もまた当業界において公知であって、その実
例としては第三アミン(たとえばトリエチルアミン)、
第四アンモニウム化合物(たとえば臭化テトラエチルア
ンモニウム)および第四ホスホニウム化合物(たとえば
n−ブチルトリフェノールホスホニウム)が挙げられる
が、それらのみに限定されるわけではない。
ここで言う「ポリカーボネート」という用語の範囲内
には、ランダムに枝分れした熱可塑性のポリカーボネー
トも含まれる。かかるポリカーボネートは、通例は多官
能性芳香族化合物から成る分岐剤を二価フェノール類お
よびカーボネート前駆物質と反応させることによって得
られるものである。上記の多官能性芳香族化合物は少な
くとも3個の官能基(たとえばカルボキシル基、ヒドロ
キシル基、無水カルボン酸基、ハロホルミル基またはそ
れらの組合せ)を含有するものであり、そして少量(す
なわち、枝分れを生じさせるために有効な量)で使用さ
れる。分岐剤として使用し得る多官能性芳香族化合物の
実例としては、無水トリメリト酸、トリメリト酸、三塩
化トリメリチル、4−クロロホルミル無水フタル酸、ピ
ロメリト酸、ピロメリト酸二無水物、メリト酸、無水メ
リト酸、トリメシン酸およびベンゾフェノンテトラカル
ボン酸が挙げられるが、それらのみに限定されるわけで
はない。
コポリエステル−カーボネート樹脂(以後は単にコポ
リエステル−カーボネートと呼ぶ)も当業界において公
知である。かかるコポリエステル−カーボネートおよび
それの製造方法は、米国特許第3169121、4238596、4156
069および4238597号明細書中に記載されている。
簡単に述べれば、高分子量の熱可塑性芳香族コポリエ
ステル−カーボネートは、重合鎖中に反復するカーボネ
ート基、カルボン酸エステル基および芳香族炭素環式基
を含有し、しかも少なくとも一部のカーボネート基およ
び少なくとも一部のカルボン酸エステル基は芳香族炭素
環式基の環内炭素原子に直接に結合している。これらの
コポリエステル−カーボネートは、重合鎖中にエステル
結合およびカーボネート結合を含有するが、その場合の
エステル結合の量は約25〜約90(モル)%好ましくは約
35〜約80(モル)%の範囲内にある。たとえば、5モル
のビスフェノールAが4モルの二塩化イソフタロイルお
よび1モルのホスゲンと完全に反応した場合には、80
(モル)%のエステル結合を含有するコポリエステル−
カーボネートが得られることになる。
上記のごときコポリエステル−カーボネートは、
(i)少なくとも1種の二価フェノール類、(ii)カー
ボネート前駆物質および(iii)エステル前駆物質の反
応に基づく界面重合法によって容易に製造することがで
きる。二価フェノール類およびカーボネート前駆物質と
しては、上記に記載のごときものが使用される。エステ
ル前駆物質としては二官能性のカルボン酸を使用するこ
とができるが、好ましくはそれのエステル生成可能な反
応性誘導体(たとえば酸二ハロゲン化物)が使用され
る。かかる反応性誘導体の実例としては、二塩化イソフ
タロイル、二塩化テレフタロイルおよびそれらの混合物
が挙げられる。なお、有用な二官能性カルボン酸の実例
は米国特許第3169121号明細書中に記載されている。
本発明のポリエステル樹脂(以後は単にポリエステル
と呼ぶ)は、脂肪族、芳香族または脂肪族−芳香族のい
ずれに属するものであってもよい。かかるポリエステル
は重合鎖中に反復するエステル単位(すなわち、炭化水
素基または置換炭化水素基の炭素原子に結合したカルボ
ン酸基)を含有することによって特徴づけられる。
本発明において使用するための好適なポリエステル
は、一般的に述べれば、一般式 (式中、R2およびR3のそれぞれは2価の炭化水素基およ
び2価の置換炭化水素基の中から独立に選ばれた1員で
ある)で表わされる少なくとも1個の反復構造単位を含
有するものである。
脂肪族ポリエステルの場合には、R2およびR3の両方が
2価の脂肪族炭化水素基および2価の置換脂肪族炭化水
素基の中から独立に選ばれる。かかる2価の脂肪族炭化
水素基としては、アルキレン基、アルケニレン基、アル
キリデン基、シクロアルキレン基、シクロアルキリデン
基およびシクロアルケニレン基が挙げられる。好適なア
ルキレン基は2〜約20個の炭素原子を有するものであ
る。好適なアルキリデン基は1〜約20個の炭素原子を有
するものである。好適なアルケニレン基は2〜約20個の
炭素原子を有するものである。好適なシクロアルキレン
基、シクロアルキリデン基およびシクロアルケニレン基
は約4〜約8個の環内炭素原子を有するものである。2
価の置換脂肪族炭化水素基とは、上記のごとき2価の脂
肪族炭化水素基上に少なくとも1個好ましくは1〜約3
個の置換基を有するものである。なお、好適な置換基は
ハロゲン原子、ニトロ基およびアミノ基である。
本発明において使用するのに適した芳香族ポリエステ
ルは、一般的に述べれば、上記式(III)中においてR2
およびR3が2価の芳香族基または2価の置換芳香族基の
中から独立に選ばれて成るような少なくとも1個の反復
機構単位を含有するものである。R2およびR3によって表
わされる2価の芳香族基としては、フェニレン基、置換
フェニレン基、ビフェニレン基、置換ビフェニレン基、
ナフチレン基、置換ナフチレン基、および一般式 (式中、R、R1、W、n、n1およびbでは前記に定義さ
れた通りである)で表わされる基が挙げられる。
特に有用な芳香族ポリエステルは、R2が上記式(III
a)の基でありかつR3がフェニレン基であるようなもの
である。
脂肪族−芳香族ポリエステルとは、R2およびR3の一方
が2価の芳香族基でありかつ他方が2価の脂肪族基であ
るようなものである。好適な脂肪族−芳香族ポリエステ
ルは、R2が2価の脂肪族基または2価の置換脂肪族基で
ありかつR3が2価の芳香族基または2価の置換芳香族基
であるようなものである。
特に有用な1群の脂肪族−芳香族ポリエステルは、ポ
リアルキレンテレフタレートおよびポリアルキレンイソ
フタレートである。この種のポリエステルは、一般式 (式中、mは2〜約4の値を有する整数である)で表わ
される少なくとも1個の反復構造単位を含有している。
上記式(III b)で表わされる特に好適なポリエステル
は、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ(1,4−ブ
チレンテレフタレート)である。
特に有用な別の1群の脂肪族−芳香族ポリエステル
は、ポリエステル共重合体またはコポリエステルであ
る。かかるコポリエステルとしては、(a)1,4−シク
ロヘキサンジメタノールから成るグリコール部分と、テ
レフタル酸、イソフタル酸またはそれらの混合物から成
る酸部分との反応生成物、並びに(b)1,4−シクロヘ
キサンジメタノールおよびエチレングリコールを約4:1
〜約1:4の範囲内のモル比で含有して成るグリコール部
分と、テレフタル酸、イソフタル酸またはそれらの混合
物から成る酸部分との反応生成物が挙げられるが、それ
らのみに限定されるわけではない。
この種のコポリエステルは、米国特許第2901466号明
細書中に記載のごとき縮合反応法をはじめとする公知の
方法によって製造することができる。更に詳しく述べれ
ば、芳香族ジカルボン酸、カルボン酸混合物、またはそ
れらのアルキルエステル(たとえばジメチルテレフタレ
ート)が二価アルコールと共にフラスコ内に装入され、
そして縮合反応を開始させるのに十分な温度(たとえば
175〜225℃)に加熱される。その後、温度を250〜300℃
に上昇させかつ減圧を行うことにより、縮合反応が実質
的に完了するまで継続される。
かかる縮合反応は触媒の使用によって促進することが
できるが、触媒の選択は反応体の性質に応じて決定され
る。このような目的のために使用される各種の触媒は当
業界において公知であって、個別に述べるには及ばない
ほどに数多く存在する。とは言え、ジカルボン酸のアル
キルエステルを使用する場合には、一般にエステル交換
形の触媒が好適である。遊離の酸を遊離のグリコール類
と反応させる場合には、予備縮合が開始するまでは触媒
を添加しないのが普通である。
上記の反応は一般に過剰のグリコール類の存在下で開
始され、また初期には予備縮合およびそれに続く過剰の
グリコール類の蒸発を引起こすのに十分な温度にまで加
熱が行われる。反応全体を通じ、不活性雰囲気下で撹拌
が行われる。温度を上昇させることは有利であるが、減
圧は必ずしも直ちに行う必要はない。温度が更に上昇す
るのに伴って圧力を大幅に低下させることは有利であっ
て、そのようにして所望の重合度が達成されるまで縮合
反応が継続される。こうして得られた生成物はこの段階
でも完成品と見なすことができるが、公知の技術に従っ
て更に固相重合を施すこともできる。その場合には、得
られた低分子量の縮合生成物を冷却し、微粉砕し、次い
でそれの融点より低い温度に加熱することにより、固体
粒子の凝固を回避することができる。かかる固相重合
は、所望の重合度が達成されるまで行われる。かかる固
相重合によれば、とりわけ、所望の重合度を達成するの
に高い温度下で溶融重合を最後の段階まで継続した場合
にしばしば見られる劣化を伴うことなしに高い重合度を
得ることができる。かかる固相重合は、常圧または大幅
な減圧下にある不活性雰囲気下において撹拌を行いなが
ら実施することが好ましい。
上記のごときコポリエステルは、一般に、フェノール
とテトラクロロエチレンとの60:40混液またはその他類
似の溶媒中において約25℃で測定した場合に少なくとも
約0.4dl/gの固有粘度を有し、また264psiで約60〜70℃
の加熱ひずみ温度を有する。前述のコポリエステル
(b)の場合、上記範囲内の適当な加熱ひずみ温度およ
びその他の適当な性質を持ったポリエステル共重合体を
得るためには、グリコール部分中に存在する1,4−シク
ロヘキサンジメタノールとエチレングリコールとの相対
量がモル比として約1:4〜4:1の範囲内にあればよい。
極めて有用な種類のポリエステルは、グリコール部分
においてエチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジ
メタノールより多量に存在し(すなわち、エチレングリ
コールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールが約50:
50より大きいモル比、特に好ましくは約70:30のモル比
で存在し)、かつ酸部分がテレフタル酸であるようなコ
ポリエステルである。このような種類の好適なコポリエ
ステルは、イーストマン・ケミカル社(Eastman Chemic
al Co.)からコダール(KODAR)PETG6763の商品名で商
業的に入手することができる。また、1,4−シクロヘキ
サンジメタロールをグリコール部分として使用しかつイ
ソフタル酸とテレフタル酸との混合物を酸部分として使
用して得られるコポリエステルも好適なものである。こ
のような種類のコポリエステルもまた、イーストマン・
ケミカル社からコダールA150の商品名で入手することが
できる。
本発明の組成物中における芳香族カーボネート樹脂と
ポリエステル樹脂との比は広範囲にわたって変化し得
る。とは言え、約2〜約98(重量)%の芳香族カーボネ
ート樹脂および約98〜約2(重量)%のポリエステル樹
脂を含有する組成物が一般に好適であり、また約5〜約
95(重量)%の芳香族カーボネート樹脂および約95〜約
5(重量)%のポリエステル樹脂を含有する組成物が一
層好適である。更にまた、極めて有用な組成物は約10〜
約90(重量)%の芳香族カーボネート樹脂および約90〜
約10(重量)%のポリエステル樹脂を含有するものであ
る。なお、芳香族カーボネート樹脂の重量パーセントは
本発明の組成物中に存在する芳香族カーボネート樹脂お
よびポリエステル樹脂の合計量(すなわち、芳香族カー
ボネート樹脂/ポリエステル樹脂ブレンドの量)を基準
とした値である。同様に、ポリエステル樹脂の重量パー
セントも本発明の組成物中に存在する芳香族カーボネー
ト樹脂およびポリエステル樹脂の合計量を基準とした値
である。
本発明の耐衝撃性向上剤は、架橋ポリアクリレートエ
ラストマーの第1相と架橋スチレン−アクリロニトリル
重合体の第2相とから成る二相共重合体である。2つの
相は、架橋ポリアクリレートおよび架橋スチレン−アク
リロニトリル重合体の相互浸透網状組織によって結合さ
れている。2つの相の結合性は、一般に、2種の成分の
グラフト結合ではなく、2種の架橋成分の相互浸透やか
らみ合いのごとき機械的手段によって保持されている。
従って、かかる共重合体はグラフト結合を実質的に含有
しないか、あるいは含有していてもその量は少ない。本
発明の二相共重合体はまた、追加された非架橋状態また
は線状のスチレン−アクリロニトリル重合体を全くもし
くは実質的に含有しない。この点で本発明の共重合体
は、非架橋状態または線状のスチレン−アクリロニトリ
ル重合体を含有する米国特許第3944631号の共重合体と
は全く異なっている。
このような二相共重合体は、下記のごとき逐次二段重
合法によって製造することができる。
1. 先ず最初に、少なくとも1種のC2〜C10アルキルア
クリレート、C8〜C22アルキルメタクリレートまたはそ
れらの相溶性混合物から成るアクリレート単量体を水性
重合媒質中に装入し、そして有効量[たとえば約0.05〜
10(重量)%]の二官能性または多官能性のエチレン性
不飽和架橋剤の存在下で乳化重合を行うことにより、架
橋ポリアクリレートエラストマー粒子の水性ラテックス
が生成される。
2. 次に、工程1の生成物と共にスチレン単量体および
アクリロニトリル単量体を水性重合媒質中に装入し、そ
して有効量の適当な二官能性または多官能性とエチレン
性不飽和架橋剤の存在下で乳化重合を行えば、架橋ポリ
アクリレートと架橋スチレン−アクリロニトリル重合体
とが相間の相互浸透により結合して共重合体を生成す
る。
このような二段重合法はユー等の米国特許第3944631
号明細書中に記載された三段重合法に類似しているが、
本発明の二段重合法の場合には、架橋剤の不存在下でス
チレン単量体およびアクリロニトリル単量体を添加して
線状の非架橋スチレン−アクリロニトリル重合体を生成
させるという重要な第3の工程が含まれないという点で
異なっている。その点を別にすれば、工程1および2は
米国特許第3944631号明細書中に記載されたものと同様
である。
本発明の共重合体を製造する際に使用されるポリアク
リレートエラストマーは、約25℃以下のTg(ガラス転移
温度)を有する架橋アクリレート重合体または共重合体
から成るものであって、これは遊離基開始乳化重合技術
によって調製することができる。かかるポリアクリレー
トは、それの重合に際し、重合混合物中に多官能性のエ
チレン性不飽和架橋剤を存在させることによって架橋さ
せられる。
好適なアクリレート単量体はC4〜C8アルキルアクリレ
ート単量体であって、その実例としてはn−ブチルアク
リレート、エチルアクリレートおよび2−エチルヘキシ
ルアクリレートが挙げられる。所望ならば、単量体装入
材料中に少量[すなわち、アクリレート単量体の1〜20
(重量)%に相当する量]の随意単量体を添加すること
もできる。かかる随意単量体としては、スチレン、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、メチルメタクリレ
ート、メタクリル酸、アクリル酸、塩化ビニリデン、ビ
ニルトルエン、および使用するアクリレート単量体と共
重合可能なその他のエチレン性不飽和単量体が挙げられ
る。
なお、ここで言う「アクリレート」という用語は、ア
クリル酸エステル(すなわち、アルキルアクリレート)
およびメタクリル酸エステル(すなわち、アルキルメタ
クリレート)の両方を包括するものと理解すべきであ
る。
本発明の共重合体は、一般に、約40〜約90(重量)%
の少なくとも1種の架橋ポリアクリレートと約10〜約60
(重量)%の架橋スチレン−アクリロニトリル重合体と
から成っている。また、かかる共重合体は約50〜約80
(重量)%の架橋ポリアクリレートと約20〜約50(重
量)%の架橋スチレン−アクリロニトリル重合体とから
成ることが好ましい。なお、これらの重量パーセントは
共重合体中に存在する架橋ポリアクリレートおよび架橋
スチレン−アクリロニトリル樹脂の合計量を基準として
計算された値である。
本発明の二相共重合体は、米国特許第3944631号明細
書中に記載された三相共重合体とは異なり、架橋剤の不
存在下でスチレン単量体およびアクリロニトリル単量体
を重合させることによって得られる追加の非架橋スチレ
ン−アクリロニトリル重合体を全く含有しない。前述の
ごとき第2の重合架橋工程に由来する少量の非架橋スチ
レン−アクリロニトリル重合体が存在することもあり得
るが、このような非架橋スチレン−アクリロニトリル重
合体は微量の不純物としてのみ存在するのであって、本
発明の二相共重合体の一成分を成すわけではない。換言
すれば、このような非架橋スチレン−アクリロニトリル
重合体は工程2の架橋反応が不完全であるために存在す
るものである。従って、「非架橋状態または線状のスチ
レン−アクリロニトリル重合体を実質的に含まない」と
いう表現は、固有の不純物あるいは工程2の未反応残留
物として存在する非架橋スチレン−アクリロニトリル重
合体以外に本発明の共重合体が追加の非架橋スチレン−
アクリロニトリル重合体を含有しないことを意味するわ
けである。要するに、本発明の共重合体は前述のユー等
の米国特許の三相共重合体中に存在するような非架橋状
態または線状のスチレン−アクリロニトリル重合体から
成る第3の相を含有しないのである。
本発明の組成物中に存在する二相共重合体の量は、芳
香族カーボネート樹脂とポリエステル樹脂とのブレンド
の耐衝撃性(たとえば衝撃強さ)を向上させるのに少な
くとも有効な量である。かかる量は、一般に約1〜約30
(重量)%、好ましくは約3〜約25(重量)%、そして
一層好ましくは約4〜約20(重量)%である。なお、か
かる耐衝撃性向上剤の重量パーセントは、芳香族カーボ
ネート樹脂/ポリエステル樹脂ブレンドおよび耐衝撃性
向上剤の合計量を基準とした値である。
一般に、本発明の組成物中に存在する耐衝撃性向上剤
の量が約1(重量)%より少ない場合には、芳香族カー
ボネート樹脂/ポリエステル樹脂ブレンドの耐衝撃性の
十分な向上は得られない。また、本発明の組成物中に存
在する耐衝撃性向上剤の量が約30(重量)%より多い場
合には、上記ブレンドの有利な性質が実質的な悪影響を
受けることになる。すなわち、本発明の組成物は芳香族
カーボネート樹脂/ポリエステル樹脂ブレンドに由来す
る有利な物理的性質を実質的に喪失するようになるので
ある。従って本発明の組成物は、該ブレンドの耐衝撃性
を顕著に向上させるのに有効であると同時に該ブレンド
の有利な物理的性質のほとんどに実質的な悪影響を及ぼ
さないような量の耐衝撃性向上剤を含有するわけであ
る。
本発明の組成物は、任意の公知方法によって製造する
ことができる。たとえば、先ず最初に芳香族カーボネー
ト樹脂とポリエステル樹脂とを配合し、次いでかかる予
備配合ブレンドを本発明に基づく適量の耐衝撃性向上剤
と混合することによって本発明の組成物を製造し得る。
あるいはまた、芳香族カーボネート樹脂とポリエステル
樹脂とを予め配合しないで、芳香族カーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂および耐衝撃性向上剤を同時に混合す
ることによっても本発明の組成物を製造し得る。
本発明の組成物は、所望に応じ、各種の常用添加剤を
含有することもできる。かかる添加剤としては、たとえ
ば、酸化防止剤、離型剤、紫外線安定剤、加水分解安定
剤(たとえば米国特許第3489716、4138379および383924
7号明細書中に記載のごときエポキシド)、色安定剤
(たとえば米国特許第3305520および4118370号明細書中
に記載のごとき有機亜リン酸エステル)、充填材[たと
えばタルク、粘土、雲母、およびガラス(たとえばガラ
ス粒子やチョップトガラス繊維)]、他の常用耐衝撃性
向上剤[たとえばミラー(Miller)の米国特許第451298
0号明細書中に記載のもの]、並びに難燃剤が挙げられ
る。
有用な難燃剤としては、有機スルホン酸のアルカリ金
属塩およびアルカリ土類金属塩が挙げられる。この種の
難燃剤は、特に米国特許3933734、3948851、3926908、3
919167、3909490、3953396、3931100、3978024、395339
9、3917559、3951910および3940366号明細書中に開示さ
れている。
その他の有用な難燃剤としては、硫黄および(また
は)ハロゲンを含有する無機および有機化合物も知られ
ている。その実例はハロゲン化(たとえば臭素化)カー
ボネートオリゴマーまたはポリマーである。かかる化合
物は単独で使用されることもあれば、酸化アンチモンと
組合わせて使用されることもある。
前述の通り、本発明の組成物は所望に応じてガラス充
填材を含有することができる。かかるガラス充填材は、
小さなガラス粒子またはガラス球あるいはガラス繊維の
形態を有し得る。ここで言う「ガラス繊維」とは、ガラ
スフィラメント並びにそれから誘導される全てのガラス
繊維材料(たとえば、ガラス繊維織物、ロービング、ス
テープルファイバーおよびマット)を包括するものであ
る。ガラスフィラメントの長さ、それらが繊維として結
束されているか否か、並びにかかる繊維が糸、ロープ、
ロービング、マットなどに加工されているか否かは重要
ではない。とは言え、繊維状のガラスフィラメントを使
用する場合には、先ず最初にそれらを束ねてストランド
を形成することが好ましい。ガラスフィラメントからス
トランドを形成するためには、そのガラスフィラメント
に結合剤を添加すればよい。こうして得られたストラン
ドは容易に取扱うことができる。かかるストランドは各
種の長さに切断することができる。とは言え、好ましく
は約1/8〜約1インチ、一層好ましくは1/4インチ未満、
そして最も好ましくは約1/8インチの長さに切断され
る。本発明の組成物は、一般に樹脂、耐衝撃性向上剤お
よびガラス繊維の合計量を基準として約50(重量)%ま
でのガラス繊維を含有し、また好ましくは約30(重量)
%までのガラス繊維を含有することができる。
好適な実施の態様の説明 本発明を一層詳細かつ明確に説明するため、以下に実
施例を示す。これらの実施例は本発明の例示を目的する
ものであって、本発明の範囲を制限するものと解すべき
でない。これらの実施例中においては、特に記載のない
限り、全ての部および百分率は重量に基づく値である。
次の実施例は、架橋ポリアクリレートと架橋スチレン
−アクリロニトリル重合体とから成る本発明の二相共重
合体の製造を例示するものである。
実施例1 7500のステンレス鋼製反応器内に5488の脱イオン
水を装入した。撹拌機を55rpmの速度で動作させなが
ら、下記の成分を記載の順序で装入した。 成 分 ラウリル硫酸ナトリウム乳化剤溶液[活 性成分30(重量)%] 15.77 kg スルホコハク酸モノデシル二ナトリウム 乳化剤溶液[活性成分50(重量)%] 31.81 kg 脱イオン水(6.1)に溶解した亜硫酸 水素ナトリウム緩衝剤 2.09 kg n−ブチルアクリレート単量体 1112 kg 上記単量体と予備混合したブチレングリ コールジアクリレート架橋剤 1.89 kg 反応器内を窒素で0.703kg/cm2に加圧し、次いで0.141
kg/cm2に排気することによって反応器内の空気を追出し
た。このようなパージ操作を3回繰返した。その後、反
応器を54.4℃に加熱した。この時点において、6.1の
脱イオン水に溶解した2.09kgの過硫酸アンモニウムを添
加した。反応器のジャケットに冷却液を供給する自動温
度調節装置により、バッチ温度を54.4℃付近に保った。
このようにして、バッチを2時間にわたり反応させた。
2時間の反応時間が経過した後、下記の成分を装入し
た。 成 分 n−ブチルアクリレート単量体 4458 kg 上記単量体と予備混合したブチレングリ コールジアクリレート架橋剤 7.58 kg 脱イオン水(11.4)に溶解した過硫酸 アンモニウム開始剤 5.70 kg 脱イオン水(3.8)に溶解した亜硫酸 水素ナトリウム緩衝剤 2.25 kg 反応器内を窒素で0.703kg/cm2に加圧し、次いで0.141
kg/cm2に排気する操作を3回繰返すことにより、反応器
内の空気を追出した。次いで、温度調節装置によって5
4.4℃の温度を保ちながら、3.25時間にわたってバッチ
を反応させた。
3.25時間の反応時間が経過した後、撹拌機を停止し、
そして下記の予備混合溶液を反応器内に装入した。 成 分 スチレン単量体 1357 kg アクリロニトリル単量体 500 kg ジビニルベンゼン[活性成分55(重量) %] 19.63 kg 上記溶液を装入した直後、55rpmの速度で撹拌を再開
した。次いで、54.4℃で3.5時間にわたりバッチを反応
させた。
3.5時間の反応時間が経過した後、11.4の脱イオン
水に溶解した1.5kgのアスコルビン酸を添加した。バッ
チを冷却した後、ストレーナーを通してそれを貯留タン
クに移送した。ストレーナー内には10kg未満の不要の重
合体凝固物が認められた。
ストレーナーを通過した後のバッチに対し、等重量部
のメタノールおよび0.5(重量)%の塩化カルシウムを
添加した。こうして得られた凝塊を濾過し、水洗し、そ
れから真空炉内で乾燥した。
下記の3つの実施例は、比較目的のため、本発明の範
囲外にある組成物を例示するものである。
実施例2 本実施例は、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹
脂とのブレンドに関するものである。
ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導された芳香
族ポリカーボネート樹脂[ゼネラル・エレクトリック・
カンパニー(General Electric Company)から販売され
ているレキサン(LEXAN) 樹脂、銘柄131]15重量部に
対し、ポリブチレンテレフタレート樹脂[ゼネラル・エ
レクトリック・カンパニーから販売されているバロック
ス(VALOX) 樹脂、銘柄315]70重量部、色安定剤0.3
重量部、および熱安定剤0.15重量部を添加した。こうし
て得られた混合物を押出成形することにより、厚さ1/8
インチの試験片を作製した。かかる試験片に関し、ASTM
D−256に従ってノッチ付きアイゾッド衝撃強さ試験
を行った。得られた結果を第1表中に示す。
実施例3 本実施例は、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹
脂との難燃性ブレンドに関するものである。
ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導された芳香
族ポリカーボネート樹脂(ゼネラル・エレクトリック・
カンパニーから販売されているレキサン 樹脂、銘柄10
1)2重量部に対し、ポリブチレンテレフタレート樹脂
(ゼネラル・エレクトリック・カンパニーから販売され
ているバロックス 樹脂、銘柄315)65.75重量部、臭素
化ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導されかつ26
(重量)%の臭素含量を有する臭素化ポリカーボネート
樹脂26重量部、酸化アンチモン5.2重量部、熱安定剤0.1
5重量部、およびエチレンビニルアセテート1.9重量部を
添加した。こうして得られた混合物を押出成形すること
により、厚さ1/8インチの試験片を作製した。実施例2
の手順に従い、かかる試験片のノッチ付きアイゾッド衝
撃強さを測定した。得られた結果を第1表中に示す。
実施例4 本実施例は、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹
脂とのガラス繊維入りブレンドに関するものである。
ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導された芳香
族ポリカーボネート樹脂(ゼネラル・エレクトリック・
カンパニーから販売されているレキサン 樹脂、銘柄12
1)14重量部に対し、ポリブチレンテレフタレート樹脂
(ゼネラル・エレクトリック・カンパニーから販売され
ているバロックス 樹脂、銘柄295)55.55重量部、ガラ
ス繊維30重量部、色安定剤0.3重量部、および熱安定剤
0.15重量部を添加した。こうして得られた混合物を押出
成形することにより、厚さ1/8インチの試験片を作製し
た。実施例2の手順に従い、かかる試験片のノッチ付き
アイゾッド衝撃強さを測定した。得られた結果を第1表
中に示す。
下記の3つの実施例は本発明の組成物を例示するもの
である。
実施例5 実施例2において使用されたポリカーボネート樹脂15
重量部に対し、実施例2において使用されたポリブチレ
ンテレフタレート樹脂70重量部、実施例1の手順に従っ
て得られた二相共重合体15重量部、実施例2において使
用された色安定剤0.3重量部、および実施例2において
使用された熱安定剤0.15重量部を添加した。こうして得
られた混合物を押出成形することにより、厚さ1/8イン
チの試験片を作製した。実施例2の手順に従い、かかる
試験片のノッチ付きアイゾッド衝撃強さと測定した。得
られた結果を第1表中に示す。
実施例6 本実施例は、本発明の二相共重合体を含有するポリカ
ーボネート樹脂とポリエステル樹脂との難燃性ブレンド
に関するものである。
ポリカーボネート樹脂((ゼネラル・エレクトリック
・カンパニーから販売されているレキサン 樹脂、銘柄
131)15重量部に対し、ポリブチレンテレフタレート樹
脂(ゼネラル・エレクトリック・カンパニーから販売さ
れているバロックス 樹脂、銘柄315)36.05重量部、実
施例3において使用された臭素化ポカーボネート樹脂29
重量部、実施例3において使用された色安定剤0.1重量
部、実施例3において使用された熱安定剤0.15重量部、
エチレンビニルアセテート1.3重量部、酸化アンチモン
5.4重量部、および実施例1の手順に従って得られた二
相共重合体13重量部を添加した。こうして得られた混合
物を押出成形することにより、厚さ1/8インチの試験片
を作製した。実施例2の手順に従い、かかる試験片のノ
ッチ付きアイゾッド衝撃強さを測定した。得られた結果
を第1表中に示す。
実施例7 本実施例は、本発明の二相共重合体を含有するポリカ
ーボネート樹脂とポリエステル樹脂とのガラス繊維入り
ブレンドに関するものである 実施例4において使用された芳香族ポリカーボネート
樹脂15重量部に対し、実施例4において使用されたポリ
ブチレンテレフタレート樹脂39.55重量部、実施例4に
使用された熱安定剤0.15重量部、実施例4において使用
された色安定剤0.3重量部、実施例4において使用され
た長さ1/8インチとチョップトガラス繊維30重量部、お
よび実施例1の手順に従って得られた二相共重合体15重
量部を添加した。こうして得られた混合物を押出成形す
ることにより、厚さ1/8インチの試験片を作製した。実
施例2の手順に従い、かかる試験片のノッチ付きアイゾ
ッド衝撃強さを測定した。得られた結果を第1表中に示
す。
第1表中のデータからわかる通り、本発明の組成物
(実施例5〜7)は本発明の二相共重合体を含有しない
同等な組成物(実施例2〜4)に比べて衝撃強さの向上
を示している。なお、実施例2の組成物は実施例5の組
成物と比較すべきであり、実施例3の組成物は実施例6
の組成物と比較すべきであり、また実施例4の組成物は
実施例7の組成物と比較すべきである。
本発明の組成物は、成形品および押出品の製造のため
に有用である。
なお、本明細書中に記載された本発明の特定の実施の
態様に対しては、前記特許請求の範囲によって規定され
る本発明の範囲から逸脱することなしに様々な変更を加
え得ることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−26646(JP,A) 特開 昭60−108462(JP,A) 特開 昭59−100154(JP,A) 特公 昭48−29308(JP,B1) 米国特許4628074(US,A)

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)少なくとも1種の芳香族カーボネー
    ト樹脂、(ii)少なくとも1種のポリエステル樹脂、並
    びに(iii)架橋アクリレートと架橋スチレン−アクリ
    ロニトリルとから成り、線状または非架橋状態のスチレ
    ン−アクリロニトリルを含まず、グラフトあるいはグラ
    フト結合を含まない、耐衝撃性を向上させるのに有効な
    量で使用される、少なくとも1種の二相共重合体、の諸
    成分を含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(i)少なくとも1種の芳香族カーボネー
    ト樹脂、(ii)少なくとも1種のポリエステル樹脂、並
    びに(iii)架橋アクリレートと架橋スチレン−アクリ
    ロニトリルとから成り、線状または非架橋状態のスチレ
    ン−アクリロニトリルを含まず、グラフトあるいはグラ
    フト結合を含まず、架橋アクリレートの第一の相と架橋
    スチレン−アクリロニトリルの第二の相が架橋アクリレ
    ートと架橋スチレン−アクリロニトリルとからなる相互
    浸透網状組織によって結合されてなる、耐衝撃性を向上
    させるのに有効な量で使用される、少なくとも1種の二
    相共重合体の諸成分を含む特許請求の範囲第1項記載の
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記架橋アクリレートが、少なくとも1種
    のアルキルアクリレート単量体、少なくとも1種のアル
    キルメタクリレート単量体、またはそれらの混合物を重
    合させかつ架橋させて得られた反応生成物から成る特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記アルキルアクリレート単量体がC2〜C
    10アルキルアクリレート単量体の中から選ばれる特許請
    求の範囲第3項記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記アルキルアクリレート単量体がC4〜C8
    アルキルアクリレート単量体の中から選ばれる特許請求
    の範囲第4項記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記アルキルアクリレート単量体がブチル
    アクリレートである特許請求の範囲第5項記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】前記アルキルメタクリレート単量体がC8
    C22アルキルメタクリレート単量体の中から選ばれる特
    許請求の範囲第3項記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記共重合体が約40〜約90(重量)%の前
    記架橋アクリレートと約10〜約60(重量)%の前記架橋
    スチレン−アクリロニトリルから成る特許請求の範囲第
    3項記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記共重合体が約50〜約80(重量)%の前
    記架橋アクリレートと約20〜約50(重量)%の前記架橋
    スチレン−アクリロニトリルから成る特許請求の範囲第
    8項記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記架橋アクリレートが、少なくとも1
    種のC4〜C8アルキルアクリレート単量体を重合させかつ
    架橋させて得られた反応生成物から成る特許請求の範囲
    第9項記載の組成物。
  11. 【請求項11】前記アルキルアクリレート単量体がブチ
    ルアクリレートである特許請求の範囲第10項記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】前記芳香族カーボネート樹脂がポリカー
    ボネート樹脂である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】前記ポリエステル樹脂がポリアルキレン
    テレフタレート樹脂である特許請求の範囲第12項記載の
    組成物。
  14. 【請求項14】前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂
    がポリエチレンテレフタレート樹脂である特許請求の範
    囲第13項記載の組成物。
  15. 【請求項15】前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂
    がポリブチレンテレフタレート樹脂である特許請求の範
    囲第13項記載の組成物。
  16. 【請求項16】前記ポリエステル樹脂が、1,4−シクロ
    ヘキサンジメタノール、エチレングリコールまたはそれ
    らの混合物から成るグリコール部分と、イソフタル酸、
    テレフタル酸またはそれらの混合物から成る酸部分との
    反応生成物から成る特許請求の範囲第12項記載の組成
    物。
  17. 【請求項17】前記芳香族カーボネート樹脂がコポリエ
    ステル−カーボネート樹脂である特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の組成物。
  18. 【請求項18】前記ポリエステル樹脂がポリアルキレン
    テレフタレート樹脂である特許請求の範囲第17項記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂
    がポリエチレンテレフタレート樹脂である特許請求の範
    囲第18項記載の組成物。
  20. 【請求項20】前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂
    がポリブチレンテレフタレート樹脂である特許請求の範
    囲第18項記載の組成物。
  21. 【請求項21】前記ポリエステル樹脂が、1,4−シクロ
    ヘキサンジメタノール、エチレングリコールまたはそれ
    らの混合物から成るグリコール部分と、イソフタル酸、
    テレフタル酸またはそれらの混合物から成る酸部分との
    反応生成物から成る特許請求の範囲第17項記載の組成
    物。
  22. 【請求項22】前記成分(i)〜(iii)の合計量を基
    準として約1〜約30(重量)%の量で前記共重合体を含
    有する特許請求の範囲第1項または第2項記載の組成
    物。
  23. 【請求項23】約3〜約25(重量)%の量で前記共重合
    体を含有する特許請求の範囲第22項記載の組成物。
  24. 【請求項24】約4〜約20(重量)%の量で前記共重合
    体を含有する特許請求の範囲第23項記載の組成物。
  25. 【請求項25】架橋剤の存在下で少なくとも1種のアル
    キルアクリレート単量体、少なくとも1種のアルキルメ
    タクリレート単量体、またはそれらの混合物の乳化重合
    を行い、次いで得られた架橋ポリアクリレートおよび架
    橋剤の存在下でスチレン単量体およびアクリロニトリル
    単量体の乳化重合を行うことから成る二段重合法によっ
    て前記共重合体が形成されている特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の組成物。
  26. 【請求項26】少なくとも1種の難燃剤を難燃性付与の
    ために有効な量で追加含有する特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の組成物。
  27. 【請求項27】前記難燃剤が芳香族ハロゲン化ポリカー
    ボネートである特許請求の範囲第26項記載の組成物。
  28. 【請求項28】前記ハロゲン化ポリカーボネートが臭素
    化ポリカーボネートである特許請求の範囲第27項記載の
    組成物。
  29. 【請求項29】酸化アンチモンを追加含有する特許請求
    の範囲第28項記載の組成物。
  30. 【請求項30】ガラス充填材を含有する特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の組成物。
  31. 【請求項31】前記ガラス充填材がガラス繊維である特
    許請求の範囲第30項記載の組成物。
  32. 【請求項32】約50(重量)%までの量で前記ガラス繊
    維を含有する特許請求の範囲第31項記載の組成物。
  33. 【請求項33】約30(重量)%までの量で前記ガラス繊
    維を含有する特許請求の範囲第32項記載の組成物。
  34. 【請求項34】少なくとも1種の芳香族カーボネート樹
    脂と少なくとも1種のポリエステル樹脂とのブレンドの
    耐衝撃性を向上させるための方法において、少なくとも
    1種のC2〜C10アルキルアクリレート単量体、少なくと
    も1種のC8〜C22アルキルメタクリレート単量体、また
    はそれらの混合物を重合させかつ架橋させて得られた反
    応生成物からなる架橋ポリアクリレート第1相と架橋ス
    チレン−アクリロニトリル樹脂第2相とから成り、非架
    橋状態または線状のスチレン−アクリロニトリル重合体
    を含まず、グラフトあるいはグラフト結合を含まない、
    二相共重合体を前記ブレンドの耐衝撃性を向上させるの
    に有効な量で前記ブレンドと混合することを特徴とする
    方法。
  35. 【請求項35】前記アルキルアクリレート単量体がC4
    C6アルキルアクリレート単量体である特許請求の範囲第
    34項記載の方法。
  36. 【請求項36】前記アルキルアクリレート単量体がアク
    リル酸ブチルである特許請求の範囲第35項記載の方法。
  37. 【請求項37】前記共重合体が約40〜約90(重量)%の
    前記架橋ポリアクリレート第1相と約10〜約60(重量)
    %の前記架橋スチレン−アクリロニトリル樹脂第2相と
    から成る特許請求の範囲第34項記載の方法。
  38. 【請求項38】前記共重合体が約50〜約80(重量)%の
    前記架橋ポリアクリレート第1相と約20〜約50(重量)
    %の前記架橋スチレン−アクリロニトリル樹脂第2相か
    ら成る特許請求の範囲第37項記載の方法。
  39. 【請求項39】約1〜約30(重量)%の前記共重合体を
    前記ブレンドと混合する特許請求の範囲第34項記載の方
    法。
  40. 【請求項40】約3〜約25(重量)%の前記共重合体を
    前記ブレンドと混合する特許請求の範囲第39項記載の方
    法。
  41. 【請求項41】約4〜約20(重量)%の前記共重合体を
    前記ブレンドと混合する特許請求の範囲第40項記載の方
    法。
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