JP2561890B2 - 気化器のパイロットスクリュー装置 - Google Patents

気化器のパイロットスクリュー装置

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JP2561890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給される混合
気の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、その内
特に絞り弁より機関側の吸気路に開口する低速燃料系に
連なるパイロットアウトレット孔の有効開口面積を、気
化器本体に螺着されたパイロットスクリューのテーパー
針弁部によって調整制御するとともにパイロットアウト
レット孔の有効開口面積をパイロットスクリューにて調
整した後において、パイロットスクリューに固着された
制限部材にてパイロットスクリューの回転を一定回転範
囲内に規制する気化器のパイロットスクリュー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】気化器のパイロットスクリュー装置は、
パイロットスクリューを回転してパイロットスクリュー
のテーパー針弁部にてパイロットアウトレット孔の有効
開口面積を基準となる気化器に対して正確に調整、制御
した後において、パイロットスクリューの回転を一定回
転範囲内に規制して調整しうることが要求される。これ
は、パイロットアウトレット孔より機関に向けて供給さ
れる低速混合気を、機関へ気化器を装着した後におい
て、個々の機関に最適に適合させること、及び機関の使
用過程における機関の慣らし状況に応じて最適に適合さ
せること、更には使用環境温度及び気圧状況に応じて最
適に適合させること、より必要となるもので、低速混合
気の過薄及び過濃を防止し、機関の運転性、有害排気ガ
ス成分の排出、及び燃料経済性を良好に維持する鑑定よ
り行なわれる。
【0003】第1の従来の気化器のパイロットスクリュ
ー装置は以下により構成される。例えば実開昭55−1
42650号公報に示される。気化器本体に設けたパイ
ロットスクリュー支持ボスには、その先端部よりパイロ
ットアウトレット孔、ネジ孔が同芯に連設され、低速燃
料系に連なるパイロットアウトレット孔は絞り弁より機
関側の吸気路内に開口する。パイロットアウトレット孔
を含むネジ孔内にはパイロットスクリューが螺着して配
置され、パイロットスクリューの先端に設けたテーパー
針弁部がパイロットアウトレット孔内に配置され、パイ
ロットスクリューの後端に設けた回転力付与手段を含む
調整部はパイロットスクリュー支持ボスの外側方に向け
て突出する。パイロットスクリューは、パイロットスク
リューの後端の調整部に設けた回転力付与手段をして回
転させることによってテーパー針弁部がパイロットアウ
トレット孔の適正なる有効開口面積を制御する。このよ
うにパイロットスクリューの回転位置が適正に調整され
たパイロットスクリューは、その回転を一定回転範囲内
において規制されるよう調整部に制限部材が圧入されて
一体的に固着されるもので、この制限部材に設けたツマ
ミ部はパイロットスクリュー支持ボスに設けた係止突部
に対応して配置される。而して、パイロットスクリュー
はツマミ部が係止突部に対接する迄の間における一定回
転範囲内において正逆回転しうるもので、この範囲内に
おいて低速混合気の量を可変調整し得る。
【0004】又、第2の従来例は実開昭54−1364
25号公報に示される。これには機関のアイドリングに
おける空燃比を調整すべく、アイドル調整ネジを設けた
気化器において、調整ネジを外壁で覆い、調整ネジ頭部
を二段に設け、調整後において頭部上段のみを切断ある
いは折ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来の気化器に
よると、制限部材はパイロットスクリュー支持ボスより
突出して配置されるもので、この制限部材に無用な外力
が加わった際において、制限部材がパイロットスクリュ
ーに圧入されているとはいえ、制限部材がパイロットス
クリューの調整部より外れる恐れが有る。制限部材に無
用な外力が加わるとは、制限部材をパイロットスクリュ
ーの調整部より意識的に取り外すようペンチ等の工具を
用いて機械的に外力を加える場合である。このように、
制限部材に無用な外力が加わることによって制限部材が
パイロットスクリューの調整部より外れることによる
と、パイロットスクリューの調整部の回転力付与手段
(具体的にはマイナス溝)は直接的に外方に露出するこ
とに成る。以上によると、パイロットスクリューは、回
転力付与手段としてのマイナス溝内にマイナスドライバ
ーを挿入することによって回転可能な状態となるもの
で、このようにパイロットスクリューの回転に対する制
限機能が無くなることは、低速混合気の調整が無制限に
行なうことができ機関の運転性、排気ガス特性更には燃
料経済性、の点より好ましいものでない。
【0006】又、第2の従来技術によると、気化器の製
造工程におけるパイロットスクリュー調整後において、
パイロットスクリューの回転調整は全くできないもの
で、これによると機関へ気化器を装着した状態、あるい
は機関の慣らし運転状態、更には使用環境状態、におい
て適正なる低速混合気の調整ができないものである。
【0007】本発明は、かかる点に鑑み成されたもの
で、制限部材が装着されたパイロットスクリューにおい
て、制限部材に無用なる外力が加えられることのない通
常状態にあっては、パイロットスクリューの回転を制限
部材にて一定回転範囲内において調整可能とし、一方、
パイロットスクリューの制限部材に無用な外力が加わっ
た状態において、それ以後のパイロットスクリューの回
転を不能なる状態とし、機関の運転性、排気ガス特性、
燃料経済性、を良好に維持することのできる気化器のパ
イロットスクリュー装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明になる気化器のパイ
ロットスクリュー装置は前記目的達成の為に、絞り弁よ
り機関側の吸気路に開口する低速燃料系に連なるパイロ
ットアウトレット孔の有効開口面積を、気化器本体に螺
着されたパイロットスクリューによって調整制御すると
ともにパイロットアウトレット孔の有効開口面積を調整
した後において、パイロットスクリューに固着された制
限部材にてパイロットスクリューの回転を一定回転範囲
内に規制する気化器のパイロットスクリュー装置におい
て、気化器本体のパイロットスクリュー支持ボスには、
絞り弁より機関側の吸気路に開口するパイロットアウト
レット孔と、パイロットアウトレット孔に連なるネジ孔
と、ネジ孔に連なり、ネジ孔より大径をなしてパイロッ
トスクリュー支持ボスの外側端面に開口する拡大孔と、
を同芯に穿設するとともに前記パイロットスクリュー支
持ボスの一部には、パイロットスクリュー支持ボスより
突出する係止突部を、設け;パイロットスクリューに
は、パイロットアウトレット孔の有効開口面積を調整す
るテーパー針弁部と、テーパー針弁部に連なり、ネジ孔
に螺着されるネジ部と、ネジ部に連なり、ネジ部より大
なる外径を有するとともに拡大孔内に挿入され得る拡大
鍔部と、拡大鍔部に連なり、パイロットスクリューに回
転力を付与する回転力付与手段を備えた調整部と、を同
芯に設けるとともに調整部には、調整部の外径より小径
の溝径を有する縮小径部と、を設け;制限部材には、パ
イロットスクリューの調整部に固着される固着部と、固
着部より側方に向かって延びるツマミ部と、を設け;パ
イロットスクリュー支持ボスのネジ孔にパイロットスク
リューのネジ部を螺着してパイロットアウトレット孔の
有効開口面積をテーパー針弁部にて調整した状態におい
て、パイロットスクリューの拡大鍔部を拡大孔内に臨ん
で配置するとともに拡大孔内に縮設せるスプリングにて
拡大鍔部に弾性力を付与して支持し、パイロットスクリ
ューの調整部に制限部材の固着部を一体的に固着すると
ともに制限部材のツマミ部を係止突部に対応して配置し
たものである。
【0009】
【作用】調整部の回転力付与手段に回転力を付与するこ
とによってパイロットスクリューを回転し、テーパー針
弁部にてパイロットアウトレット孔の適正なる有効開口
面積が制御される。かかる状態に於て、パイロットスク
リューの調整部に制限部材を一体的に固着し、これによ
って制限部材のツマミ部を係止突部に対応して配置す
る。パイロットスクリューは、制限部材のツマミ部が係
止突部に当接する間の一定回転範囲内において回転可能
なるもので、混合気量はこの一定範囲内において調整で
きる。
【0010】制限部材に無用な外力が加えられると、制
限部材の縮小径部はこの外力に耐えることができなくな
り縮小径部は折損し、縮小径部を含む調整部及び制限部
材はパイロットスクリューより脱落する。これによる
と、拡大鍔部を含むパイロットスクリューはパイロット
スクリュー支持ボス内に挿入されて配置されることにな
り、パイロットスクリューに回転力を付与することがで
きないもので、パイロットスクリューは一定位置に保持
される。従って、パイロットスクリューが無用に回転さ
れることによる運転性、排気ガス特性、燃料経済性、が
阻害されることがない。
【0011】
【実施例】本発明になる気化器のパイロットスクリュー
装置の一実施例を図により説明する。気化器本体1につ
いて図1,図2及び図3,図4にて説明する。気化器本
体1は内部を吸気路2が貫通するとともに該吸気路2は
絞り弁軸3に取着された絞り弁4にて開閉制御される。
低速燃料と低速空気との混合気よりなる低速燃料系5は
バイパス孔6、パイロットアウトレット孔7を介して吸
気路2内へ吸出されるもので、バイパス孔6は絞り弁4
の低開度時における絞り弁4の端部に対応して吸気路2
内へ開口し、パイロットアウトレット孔7は絞り弁4よ
り機関側(図において絞り弁4より下方)の吸気路2A
内に開口する。以上は公知の構造である。
【0012】8は、気化器本体1に設けられたパイロッ
トスクリュー支持ボスであり、パイロットスクリュー支
持ボス8の右端面8Aの一部には右端面8Aより更に右
方に向かって突出する係止突部8Bが設けられる。そし
て、パイロットスクリュー支持ボス8には以下の構造が
設けられる。特に図3,図4にて説明する。すなわち、
前述したパイロットアウトレット孔7は図3において左
方に設けられて絞り弁4より機関側の吸気路2Aに開口
し、低速燃料系5を介して低速混合気が供給される。9
はネジ孔であり、パイロットアウトレット孔7に連な
り、更にこのネジ孔9より図において右方へネジ孔9の
直径より大径Aをなす拡大孔10がパイロットスクリュ
ー支持ボス8の右端面8Aに開口する。これらパイロッ
トアウトレット孔7、ネジ孔9、拡大孔10はパイロッ
トスクリュー支持ボス8に同芯に穿設される。
【0013】次に図5,図6にてパイロットスクリュー
20について説明する。パイロットスクリュー20は図
5において、左方にテーパー針弁部21が形成され、テ
ーパー針弁部21に連なって右方に向けてネジ部22が
形成され、更にネジ部22の右端にネジ部22のネジ径
より大なる外径Bを有する拡大鍔部23が形成され、更
に拡大鍔部23の右端より調整部24が右方に向かって
形成される。これら、テーパー針弁部21、ネジ部2
2、拡大鍔部23、調整部24は同芯に形成され、調整
部24の右端にはマイナス溝等の回転力付与手段Gが形
成される。回転力付与手段Gはパイロットスクリュー2
0に回転力を付与する機能を有すればよい。この調整部
24の外径Cは拡大鍔部23の外径B以下の小径が望ま
しいもので、回転力付与手段25としてのマイナス溝内
にマイナスドライバーを挿入して回転することによって
パイロットスクリュー20に回転力が付与される。
【0014】そして、この調整部24には調整部24の
外径Cより小なる径Dよりなる縮小径部25が形成され
る。この縮小径部25は拡大鍔部23の右端23Aに連
なって形成されるのが望ましい。パイロットスクリュー
20のネジ部22は、パイロットスクリュー支持ボス8
のネジ孔9に螺着され、この時テーパー針弁部21はパ
イロットアウトレット孔7内に挿入して配置され、拡大
鍔部23は拡大孔10内に臨んで配置され、調整部24
はパイロットスクリュー支持ボス8の右端面8Aより外
側方に配置される。
【0015】次に図7,図8によって制限部材30を説
明する。制限部材30は筒状をなし、その左端面より右
方に向かって固着部31としての嵌合孔が穿設され、固
着部31の外周より側方に向かってツマミ部32が突起
して形成される。
【0016】前述したパイロットスクリュー20は次の
ように気化器本体に螺着される。すなわち、パイロット
スクリュー20のネジ部22がパイロットスクリュー支
持ボス8のネジ孔9に螺着され、パイロットスクリュー
20の回転力付与手段Gとしてのマイナス溝内にマイナ
スドライバーを挿入して回転することによってパイロッ
トスクリュー20をその長手軸心方向に沿って進退さ
せ、もってテーパー針弁部21をしてパイロットアウト
レット孔7の有効開口面積を適正に調整して制御する。
かかるパイロットスクリューの調整完了状態にあって、
パイロットスクリュー20の拡大鍔部23はパイロット
スクリュー支持ボス8の拡大孔10内に臨んで(拡大孔
10内にあること)配置され、縮小径部25を含む調整
部24はパイロットスクリュー支持ボス8の右端面8A
より外側方に突起して配置される。尚、拡大鍔部23の
右端がわずかにパイロットスクリュー支持ボス8の右端
面8Aより外側方へ突出しても良く、更に縮小径部25
がわずかに拡大孔10内に進入して配置されても良い。
又、パイロットスクリュー支持ボス8の拡大孔10内に
はパイロットスクリュー20の螺着時にスプリングSが
縮設して配置され、このスプリングSはパイロットスク
リュー20の拡大鍔部23の左端23Bを右方へ弾性的
に付勢し、もってパイロットスクリュー20のユルミが
防止される。以上によってパイロットスクリュー20の
テーパー針弁部21によるパイロットアウトレット孔7
の有効開口面積は適正に制御された。
【0017】かかる状態において、パイロットスクリュ
ー支持ボス8の右端面8Aより外側方へ突出するパイロ
ットスクリュー20の調整部24に制限部材30の固着
部31としての嵌合孔を接着剤を塗布して挿入し、これ
によって制限部材30はパイロットスクリュー20の調
整部24に一体的に固着された。(制限部材30を調整
部24に固着する手段は上記接着剤を用いる方法に限定
されない)かかる状態において、制限部材30はパイロ
ットスクリュー支持ボス8の右端面8Aより外側方にあ
るとともに制限部材30のツマミ部32はパイロットス
クリュー支持ボス8の係止突部8Bに対し、正逆回転方
向において各々間隙X,Yをもって配置される。この状
態は、図1,図2に示される。以上によって、パイロッ
トスクリュー20のテーパー針弁部21によるパイロッ
トアウトレット孔7の有効開口面積の調整、制御と、パ
イロットスクリュー装置の全ての組みつけ調整作業が終
了した。
【0018】次にその作用について説明する。運転者あ
るいは整備にたずさわる作業者等が低速混合気量を調整
する際、運転者は制限部材30のツマミ部32をもって
回転する。これによると、図2において制限部材30の
ツマミ部32が係止突部8Bに当接する迄の間、時計方
向にXだけ回転しうるもので、制限部材30に固着され
たパイロットスクリュー20もまた制限部材30と同期
的に回転する。ここでパイロットスクリュー20のネジ
部22に右ネジがきられている場合、テーパー針弁部2
1はその時計方向の回転に見合ってパイロットアウトレ
ット孔7の有効開口面積を減少させて低速混合気量を減
少する。
【0019】次に、運転者等が制限部材30を図2にお
いて反時計方向に回転すると、制限部材30のツマミ部
32が係止突部8Bに当接する迄の間、反時計方向にY
だけ回転しうるもので、制限部材30に固着されたパイ
ロットスクリュー20もまた制限部材30と同期的に回
転する。ここでパイロットスクリュー20のネジ部22
に右ネジがきられている場合、テーパー針弁部21はそ
の反時計方向の回転に見合ってパイロットアウトレット
孔7の有効開口面積を増加させて低速混合気量を増加す
る。以上によって、低速混合気量の調整は、一定範囲内
においてのみ適正に調整しうるものであり、燃料経済
性、有害排気ガスの排出特性を良好に維持しつつ機関の
運転性の向上を達成しうる。
【0020】次に運転者等が制限部材30によるパイロ
ットスクリュー20の一定回転範囲内の規制を意識的に
解除せんとした際について説明する。 (かかる行為は本来やってはならないことではある。)
かかる際において、運転者等は、制限部材30を取り外
す為に制限部材30に対し、ペンチ、ドライバー等の工
具を用いて制限部材30に大なる外力を加えることにな
る。これによると、パイロットスクリュー20の調整部
24に強度が他の部位より弱い部分としての縮小径部2
5を予め設けたので、制限部材30に大なる外力が加え
られるとこの縮小径部25にて破断が生じ、制限部材3
0を含む調整部24はこの縮小径部25より折損してパ
イロットスクリュー20より脱落する。この状態は図9
に示されるもので、パイロットスクリュー20の拡大鍔
部23はパイロットスクリュー支持ボス8の拡大孔10
内に臨んで配置されてパイロットスクリュー支持ボス8
の右端面8Aより拡大鍔部23は突出しない。以上によ
ると、パイロットスクリュー20に対し、工具を用いて
くわえて回転力を付与する部分が無くなるのでパイロッ
トスクリュー20を回転させることが不能となり、パイ
ロットスクリュー20を回転させることによって異常に
低速混合気を濃くしたり、あるいは薄くしたりすること
ができるものでなく、燃料経済性、有害排気ガズ成分の
排出特性を悪化させて機関の運転性を阻害させることを
抑止できる。
【0021】又、特に縮小径部25を拡大鍔部23より
外側方の調整部24に設けたことによると、縮小径部2
5を含む調整部24が脱落した後において、パイロット
スクリュー20に弾性力を付与して一側へ押圧するスプ
リングSは依然として拡大孔10内にあって拡大鍔部2
3を一側へ押圧することができるので、振動によってパ
イロットスクリュー20がゆるんだりあるいはスプリン
グSとともに脱落することがない。更に、制限部材30
に無用な外力を加えた際、拡大鍔部23より外側方の縮
小径部25にて折損するので、パイロットスクリュー2
0の拡大鍔部23、ネジ部22に大なる力が作用し、こ
れらの部分の変形を抑止することができ、パイロットス
クリュー20を正規品(調整部24を備えた新規品)に
交換する際、そのメンテナンス作業を容易に行なうこと
ができるものである。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる気化器のパイ
ロットスクリュー装置によると、制限部材の通常操作時
には、制限部材のツマミ部が係止突部に当接する迄の一
定回転範囲内においてパイロットスクリューの正逆回転
を可能として低速混合気量の調整を一定範囲内において
可能とし、一方、制限部材に無用なる外力を加えた際に
は、パイロットスクリューの調整部に設けた縮小径部に
て、調整部を含んで制限部材をパイロットスクリューよ
り脱落させ、パイロットスクリューのもっとも外側にあ
る拡大鍔部を拡大孔内に臨んで配置したのでパイロット
スクリューに対して回転力を付与することができないも
のであり、低速混合気量を一定に維持しうる。従って、
低速混合気量が大きく変わって燃料経済性、有害排気ガ
ス成分の排出特性が悪化して機関の運転性が阻害される
ことがない。又、縮小径部を調整部に設けたことによる
と、制限部材の脱落後にあってもスプリングによってパ
イロットスクリューを弾性的に支持することができると
ともにパイロットスクリューの曲がり変形を抑止できる
のでパイロットスクリューのメンテナンスを容易に行な
うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気化器のパイロットスクリュー装
置の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のパイロットスクリュー部分の要部右側面
図。
【図3】図1における気化器本体の要部縦断面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】図1におけるパイロットスクリューの正面図。
【図6】図5の右側面図。
【図7】図1における制限部材の縦断面図。
【図8】図7の右側面図。
【図9】図1において調整部を含む制限部材がパイロッ
トスクリューより脱落した状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体 2A 機関側の吸気路 7 パイロットアウトレット孔 8 パイロットスクリュー支持ボス 8A パイロットスクリュー支持ボスの外側端面 8B 係止突部 9 ネジ孔 10 拡大孔 20 パイロットスクリュー 21 テーパー針弁部 22 ネジ部 23 拡大鍔部 24 調整部 25 縮小径部 30 制限部材 31 固着部 32 ツマミ部 G 回転力付与手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り弁より機関側の吸気路に開口する低
    速燃料系に連なるパイロットアウトレット孔の有効開口
    面積を、気化器本体に螺着されたパイロットスクリュー
    によって調整制御するとともにパイロットアウトレット
    孔の有効開口面積を調整した後において、パイロットス
    クリューに固着された制限部材にてパイロットスクリュ
    ーの回転を一定回転範囲内に規制する気化器のパイロッ
    トスクリュー装置において、気化器本体1のパイロット
    スクリュー支持ボス8には、絞り弁4より機関側の吸気
    路2Aに開口するパイロットアウトレット孔7と、パイ
    ロットアウトレット孔7に連なるネジ孔9と、ネジ孔9
    に連なり、ネジ孔9より大径Aをなしてパイロットスク
    リュー支持ボス8の外側端面8Aに開口する拡大孔10
    と、を同芯に穿設するとともに前記パイロットスクリュ
    ー支持ボス8の一部には、パイロットスクリュー支持ボ
    ス8より突出する係止突部8Bを、設け;パイロットス
    クリュー20には、パイロットアウトレット孔7の有効
    開口面積を調整するテーパー針弁部21と、テーパー針
    弁部21に連なり、ネジ孔9に螺着されるネジ部22
    と、ネジ部22に連なり、ネジ部22より大なる外径B
    を有するとともに拡大孔10内に挿入され得る拡大鍔部
    23と、拡大鍔部23に連なり、パイロットスクリュー
    20に回転力を付与する回転力付与手段Gを備えた調整
    部24と、を同芯に設けるとともに調整部24には、調
    整部24の外径Cより小径の溝径Dを有する縮小径部2
    5を設け;制限部材30には、パイロットスクリュー2
    0の調整部24に固着される固着部31と、固着部31
    より側方に向かって延びるツマミ部32と、を設け;パ
    イロットスクリュー支持ボス8のネジ孔9にパイロット
    スクリュー20のネジ部22を螺着してパイロットアウ
    トレット孔7の有効開口面積をテーパー針弁部21にて
    調整した状態において、パイロットスクリュー20の拡
    大鍔部23を拡大孔内に臨んで配置するとともに拡大孔
    10内に縮設せるスプリング5にて拡大鍔部23に弾性
    力を付与して支持し、パイロットスクリュー20の調整
    部24に制限部材30の固着部31を一体的に固着する
    とともに制限部材30のツマミ部32を係止突部8Bに
    対して正逆回転方向に間隙をもって対応して配置したこ
    とを特徴とする気化器のパイロットスクリュー装置。
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JP5925481B2 (ja) * 2011-12-21 2016-05-25 株式会社ミクニ 気化器のパイロットスクリュ調整角度規制装置

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