JP2561541B2 - ラスタ歪補正回路 - Google Patents

ラスタ歪補正回路

Info

Publication number
JP2561541B2
JP2561541B2 JP1321800A JP32180089A JP2561541B2 JP 2561541 B2 JP2561541 B2 JP 2561541B2 JP 1321800 A JP1321800 A JP 1321800A JP 32180089 A JP32180089 A JP 32180089A JP 2561541 B2 JP2561541 B2 JP 2561541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
winding
correction
vertical
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1321800A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03182172A (ja
Inventor
雅之 利安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP1321800A priority Critical patent/JP2561541B2/ja
Publication of JPH03182172A publication Critical patent/JPH03182172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561541B2 publication Critical patent/JP2561541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カラーテレビジョン受像機などに用いる
左右方向のラスタ歪補正回路に関するものである。
〔従来の技術〕 テレビジョン受像機の左右糸巻歪は、偏向ヨークの磁
界分布特性、受像管の偏向角、受像管のフェースプレー
トの曲率などで決定され、通常糸巻歪特性を示す。
これは周知の左右糸巻歪補正回路で補正され、水平偏
向電流の振幅を垂直周期でパラボラ状に変調することに
より、糸巻歪を補正している。左右糸巻歪補正回路は、 (1)可飽和リアクタ方式、 (2)電源変調方式、 (3)ダイオードモジュレータ方式、 など、種々提案されているが、最近の広角偏向大型カラ
ー受像管などには、(3)のダイオードモジュレータ方
式が広く使用されている。
近年、カラー受像管のフェースプレートはフラット化
傾向が盛んであるが、カラー受像管のドーミング特性と
の兼合から、そのフラット化は非球面構造の形態をとる
傾向にある。
このような非球面構造パネルを用いたカラー受像管の
左右糸巻歪は第2図(a)のごとくであり、水平方向に
おいて、画面中央部から水平x軸上中間部までは実線の
ように糸巻歪が少なく(あるいは破線のように糸巻歪が
大きく)、x軸端近傍で実線のように急激に糸巻歪(以
下ピン歪という)が増大する(あるいは破線のようにピ
ン歪が少ない)というノンリニアな傾向にある。
これを前述した従来の左右糸巻歪補正回路で補正を行
なった場合、第2図(a)の実線の左右糸巻歪の例で
は、x軸端のピン歪を補正すれば、第2図(b)のごと
く、中間部で補正過多となるいわゆるインナバレル傾向
の左右歪が残されてしまう。
また、第2図(a)の破線の補正前のピン歪の例で
は、従来の左右糸巻歪補正回路で補正した場合、第2図
(c)のごとく、中間部で補正不足状態となるいわゆる
インナピン傾向の左右歪が残されてしまう欠点があっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、フラット化を指向した受像管のフェース
プレートおよび偏向ヨークの磁界分布特性などで決定さ
れるラスタのノンリニアな左右糸巻歪は、既存の可飽和
リアクタ方式や、電源変調方式、ダイオードモジュレー
タ方式などの左右糸巻歪補正回路を使用しても、満足の
いく補正ができず、x軸上の中間とx軸端の歪をバラン
スさせた妥協的補正を行なっているのが実情である。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、たとえば、中間部でピン歪量が少なく、x
軸端で急激にピン歪量が増すような、あるいはその逆の
ノンリニアな左右糸巻歪を有するか、ラスタ歪を全画面
で良好に補正することができる左右糸巻歪補正回路を得
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るラスタ歪補正回路は、水平偏向コイル
に偏向電流を供給する水平偏向出力回路と、上記水平偏
向コイルに直列に挿入される水平S字補正用の水平巻線
並びに前記水平巻線が巻回された可飽和コアのバイアス
磁界を垂直周期の補正電流にて動的に変化させる垂直巻
線とを有する開磁路型の可飽和リアクタとを備え、前記
可飽和コアのインダクタンスが前記水平巻線並びに前記
垂直巻線にて生成される磁界によってともに変化するよ
うにしたものである。
[作用] この発明におけるインナバレルおよびインナピン歪を
可飽和リアクトルの水平巻線に水平偏向電流並びに垂直
巻線に垂直周期の補正電流をともに相互に流すことによ
り、水平周期及び垂直周期で水平S字補正量を動的に変
化させて補正する。
〔実施例〕
以下、この発明のラスタ歪補正回路の実施例について
図面に基づき説明する。第1図(a)はその一実施例の
構成を示す回路図である。
この第1図(a)の実施例は既知のダイオードモジュ
レータ方式左右糸巻歪補正回路が水平偏向出力回路に含
まれている場合を例示している。
この第1図(a)において、1は水平出力トランジス
タであり、そのベースは変成器の2次巻線2を介してア
ースされている。変成器の1次巻線は図示されていない
が、水平発振信号が印加されるようになっており、この
1次巻線に印加された水平発振信号は2次巻線2に誘起
され、水平出力トランジスタ1のベースに供給されるよ
うになっている。
水平出力トランジスタ1のエミッタはアースされ、コ
レクタはフライバックトランス3を介して+Bの電源に
接続されている。このフライバックトランス3と水平出
力トランジスタ1のコレクタとの接続点は水平偏向コイ
ル4および可飽和リアクタ5の端子a,b間の水平巻線5
H、コンデンサ6、コイル7およびコンデンサ8を介し
てアースされている。可飽和リアクタ5は端子c,dに接
続した垂直巻線5Vも有している。
また、上記水平出力トランジスタ1のコレクタ・エミ
ッタ間には、コンデンサ9,10の直列回路が接続されてい
るとともに、ダイオード11,12の直列回路が接続されて
いる。
コンデンサ9と10との接続点とダイオード11と12との
接続点間には、コンデンサ13が接続されており、また、
ダイオード11と12との接続点とコンデンサ6とコイル7
との接続点間は直接接続されている。
このコイル7とコンデンサ8との接続点はダイオード
モジュレータ回路の垂直変調出力トランジスタ14のコレ
クタが接続されている。
この垂直変調出力トランジスタ14、コンデンサ8,9,1
0,13、コイル7などともに、ダイオードモジュレータ回
路を形成するが、ここではその詳細な説明を省略する。
また、上記可飽和リアクタ5が無い場合の左右糸巻歪は
第2図(b)まで前述したダイオードモジュレータで補
正されているものとする。
さらに、上記可飽和リアクタ5は第1図(b)に示す
ように構成されており、端子c,d間の太線で示す垂直巻
線5Vを除けば、既知の水平S字補正用の可飽和リアクタ
である。
すなわち、5aおよび5bは磁路が閉ループを構成する従
来のEIコアに代えて、第1図(b)に示すごとくコアの
磁路が開ループを構成する開磁路型の可飽和コアであ
り、フェライトなどで構成されている。この可飽和コア
5a,5bの間には、磁極N−Sの磁石15が挿入され、可飽
和コア5a,5bにいわゆる静的磁気バイアスを与えるよう
になっている。
この可飽和コア5a,5bには、上記水平巻線5Hと垂直巻
線5Vが巻装されており、水平巻線5Hは水平周期で流れる
水平偏向電流値に応じてそのインダクタンスを動的に変
化させて水平偏向電流の波形を補正するS字補正を施す
作用をし、また垂直巻線5Vの端子c,d間に垂直周期の補
正電流を流すようになっていて、上記水平偏向電流のS
字補正の変化量を垂直周期で変化させるべく作用が施さ
れるようになっている。
次に動作について説明する。可飽和リアクタ5の可飽
和コア5a,5bには、磁石15により所定量のスタティック
な磁気バイアスが与えられており、水平巻線5Hの端子a
−b間のインダクタンスの特性、すなわち、このS字補
正用の可飽和リアクタ5の重畳特性は、たとえば第1図
(c)の特性aのようになる。
換言すれば、水平偏向電流が増大すれば(+/−と
も)、端子a−b間のインダクタンスが大きくなり、偏
向電流の大電流領域、つまり画面左右端で偏向量がこの
インダクタンスの増加により抑圧され、両端ちぢみ(S
字補正)作用を示す。この場合の磁気バイアスは磁石15
により一定量である。
また、垂直巻線5Vの端子c,dを第1図(b)のように
巻回し、端子dに(+)、端子cに(−)の極性電流を
通電すれば、磁石15の磁気バイアスは第1図(b)のコ
ア部5a,5bに示す矢印の方向にさらに大きくなり、コア5
a,5bは飽和方向に磁化され、結果として端子(a)と端
子(b)間のインダクタンスは減少し、第1図(c)の
特性bのようになる。
逆に通電すれば、磁石15の磁気バイアスを相殺するこ
とになり、特性cのようになる。
特性bの状態では、S字補正作用はほとんど行なわれ
なくなり、特性cの状態では、特性aのS字補正作用以
上のS字補正が行なわれる。
ここで、第2図(b)の状態に着目する。この第2図
(b)より明らかなように、画面の上下端(垂直周期の
走査の初めと終り)では、両端伸びであるため、水平偏
向電流のS字補正量を大きくとり、逆に垂直走査の画面
中間部、すなわちx軸近傍においては、S字補正量を低
減すれば、インナバレル状態は補正されることになる。
すなわち、第1図(b)の垂直巻線5Vの端子c,d間に
垂直周期の制御電流を動的に変化(この場合、画面上下
部では、たとえば、特性aの状態とし、画面中央部で
は、特性bの状態とする)させることにより、ラスタ歪
は理想的に補正される。つまり、インナバレル歪に対し
ては、画面の上下を全体に縦にみた場合に画面の上下部
に対応するタイミングではコア5a,5bは飽和させず、ま
た画面の中央部ではコア5a,5bは飽和気味となるように
磁気バイアスを変化させる。換言すれば水平偏向電流の
大小によって水平周期でインダクタンスを変化させ、さ
らにその変化量を開放型の飽和リアクタの磁気バイアス
を垂直周期で変化させている。
もちろん、可飽和リアクタ5による垂直方向の動的補
正後は、左右糸巻歪補正回路の補正量を元の状態から多
少の増減を必要とするかも知れないが、これは何ら問題
としない。
なお、以上の実施例では、インナバレル状態の補正例
につき説明をしたが、第2図(c)におけるインナピン
状態においても垂直巻線5Vの極性を変えることにより、
同様に補正することが可能である。
また、上記実施例では、左右糸巻歪補正回路での補正
と組合せることを前提に説明を加えたが、左右糸巻歪補
正回路を必要としないピンフリー偏向方式におけるイン
ナピン,インナバレル歪もこの発明の方式で補正可能で
ある。
さらに、上記実施例では、説明を省略したが、画面左
右の水平直線性の非対称は通常の水平リニアリティコイ
ルを水平偏向コイルと直列に挿入することがありうる。
加えて、第1図(b)のこの発明における可飽和リア
クタ5は、垂直巻線5Vを設けたため、必ずしも磁石15は
必要とせず、あっても、なくても、いずれでも可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、水平S字補正用の
可飽和リアクタに垂直巻線を巻回し、垂直制御電流によ
り動的にS字補正量を変化させるようにしたので、イン
ナバレル,インナピンなどの左右ラスタ歪を補正するこ
とが可能となり、非常に直線性の良い良好なラスタを形
成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの発明の一実施例によるラスタ歪補正
回路の回路図、第1図(b)は同上実施例における可飽
和リアクタの構成説明図、第1図(c)は第1図(b)
の可飽和リアクタの重畳特性図、第2図(a)ないし第
2図(c)は従来のラスタ歪補正前の各状態を示す説明
図である。 1……水平出力トランジスタ、3……フライバックトラ
ンス、4……水平偏向コイル、5……可飽和リアクタ、
5H……水平巻線、5V……垂直巻線、6,8〜10,13……コン
デンサ、11,12……ダイオード、14……垂直出力トラン
ジスタ、15……磁石。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向コイルに偏向電流を供給する水平
    偏向出力回路と、上記水平偏向コイルに直列に挿入され
    る水平S字補正用の水平巻線並びに前記水平巻線が巻回
    された可飽和コアのバイアス磁界を垂直周期の補正電流
    にて動的に変化させる垂直巻線とを有する開磁路型の可
    飽和リアクタとを備え、前記可飽和コアのインダクタン
    スが前記水平巻線並びに前記垂直巻線にて生成される磁
    界によってともに変化することを特徴とするラスタ歪補
    正回路。
JP1321800A 1989-12-11 1989-12-11 ラスタ歪補正回路 Expired - Fee Related JP2561541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1321800A JP2561541B2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 ラスタ歪補正回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1321800A JP2561541B2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 ラスタ歪補正回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03182172A JPH03182172A (ja) 1991-08-08
JP2561541B2 true JP2561541B2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=18136554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1321800A Expired - Fee Related JP2561541B2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 ラスタ歪補正回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561541B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3137574B2 (ja) * 1995-11-21 2001-02-26 松下電子工業株式会社 画像歪補正装置
JP2001320601A (ja) 2000-05-08 2001-11-16 Mitsubishi Electric Corp 画像歪補正装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043076U (ja) * 1983-09-01 1985-03-26 パイオニア株式会社 水平偏向回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03182172A (ja) 1991-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4642530A (en) Raster distortion correction circuit
JP3137574B2 (ja) 画像歪補正装置
US3940662A (en) Saturable reactor for pincushion distortion correction
US6265836B1 (en) Image distortion compensating apparatus
JP2561541B2 (ja) ラスタ歪補正回路
US5420483A (en) Television deflection distortion correcting circuit
US4146859A (en) Saturable reactor for pincushion distortion correction
US4234824A (en) Combined linearity and side pincushion correction arrangement
EP0013598B1 (en) Combined linearity and side pincushion correction arrangement
JPS58157260A (ja) 映像画面の補正方式
JPH0311800Y2 (ja)
JP3309503B2 (ja) コンバージェンス補正回路
JPS59221170A (ja) 水平偏向直線性歪補正回路
KR100621186B1 (ko) 영상표시기기의 수평 선형성 보정회로
JPH0520048Y2 (ja)
US5990636A (en) Linearity coil of horizontal deflecting circuit
KR100226248B1 (ko) 콘버어젠스 보정장치
JP2528481B2 (ja) 左右糸巻歪補正回路
JPS596027Y2 (ja) リンギング防止装置
JPH10108034A (ja) 水平偏向回路
JPS5838681Y2 (ja) 上下糸巻ひずみ補正回路
JPH07111658A (ja) コンバーゼンス補正装置
JPH04117771A (ja) 左右糸巻歪補正回路
JP2000106634A (ja) 画像歪補正装置
JPS58705B2 (ja) テレビジヨンジユゾウキ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees