JP2561473B2 - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

Info

Publication number
JP2561473B2
JP2561473B2 JP62160503A JP16050387A JP2561473B2 JP 2561473 B2 JP2561473 B2 JP 2561473B2 JP 62160503 A JP62160503 A JP 62160503A JP 16050387 A JP16050387 A JP 16050387A JP 2561473 B2 JP2561473 B2 JP 2561473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
coating film
mixture
active hydrogen
hydrogen atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62160503A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS644276A (en
Inventor
修司 小野
孟 高垣
修幸 松田
正隆 田中
武義 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Nippon Paint Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Nippon Paint Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Nippon Paint Co Ltd, Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP62160503A priority Critical patent/JP2561473B2/ja
Publication of JPS644276A publication Critical patent/JPS644276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561473B2 publication Critical patent/JP2561473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、塗膜形成方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、塗膜形成方法としてポリイソシアネート成分と
活性水素原子含有成分とを2個の噴霧ノズルより個別に
噴霧し、霧化状態で混合することにより塗膜を形成せし
める方法がある(たとえば特開昭60−199070公報)。ま
た、塗装ガンの直前または内部に混合装置を設けて、加
圧、圧送されたポリイソシアネート成分と活性水素原子
含有成分とを噴霧直前に混合せしめ、吐出、霧化して塗
膜を形成せしめる二液一頭ガンスプレー方法もある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、前者の方法においては、二液の定量的、均一
的な霧化混合が難しく、スプレーパターンの周辺部分で
未硬化塗膜となることが多々あり、塗料の性能を充分に
発揮せしめることが困難であるといった問題点がある。
後者の方法においては、塗装を数分中断する毎に、滞
留する塗料を極めて短いゲル化時間内に溶剤洗浄せねば
ならない。また、ノズルチップに異物が詰まり、順調な
スプレーパターンが得られないときは、ノズルチップを
取り外し、極めて短いゲル化時間以内に溶剤洗浄が必要
である。これらの洗浄操作が遅れると混合装置やスプレ
ーガン内部に滞留した混合塗料自身が反応硬化し、作業
不能となる。このように溶剤洗浄作業が煩雑であるとい
った問題点がある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、スプレーパターンの周辺部分でも常に
正常な硬化塗膜が得られる塗膜形成方法、及び塗装を数
分、中断する毎に滞留する塗料をいちいち溶剤洗浄しな
くてもよい塗膜形成方法について鋭意検討した結果、本
発明に到達した。
すなわち、本発明はポリイソシアネート成分[A]と
活性水素原子含有成分[B]との均一混合物[C]と触
媒液[D]を2個の噴霧ノズルより個別に噴霧し、霧化
状態で混合し、塗膜を形成する方法において、活性水素
原子含有成分[B]がポリオール[F]と芳香族ポリア
ミン[G]よりなることを特徴とする塗膜形成方法であ
る。
本発明中、ポリイソシアネート成分[A]は分子内に
2個以上のイソシアネート基を含有するものであり、具
体例としては次のものが挙げられる。
(i) 芳香族ポリイソシアネート トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、それらの二量体、三量体、変性ポ
リイソシアネート〔ポリイソシアネート(MDIなど)を
カーボシイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基を
含有するように変性したポリイソシアネート(特公昭39
−8968号公報、特公昭55−27098号公報、特公昭54−335
97号公報などに記載のもの)、たとえばアイソネート14
3L(化成アップジョン(株)製)、ミリオネートMTL
(保土谷化学(株)製)およびスミジュールPF、CD(住
友バイエルウレタン(株)製)〕が挙げられる。
(ii) 非芳香族ポリイソシアネート 脂肪族ポリイソシアネートとして、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(HMDI)、リジンジイソシアネートなどが、また脂環
式ポリイソシアネートとして、イソホロンジイソシアネ
ート、それらの二量体、三量体、水架橋ポリイソシアネ
ート〔TPDI−T1890(VEBA−CHEMIE AG)、スミジュール
N−75(住友バイエルウレタン(株)製)〕などが挙げ
られる。
(iii) 末端NCO基を有するウレタンプレポリマー 芳香族ポリイソシアネートまたは非芳香族ポリイソシ
アネートと、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリブタンジエンポリオール、ポリカーボネ
ートポリオール、低分子ポリオール(エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、グリセリン、ヒマシ油など)など
とのウレタン化反応によって得られる末端NCO基を有す
るウレタンプレポリマーが挙げられる。
ポリイソシアネート成分[A]として好ましいもの
は、非芳香族ポリイソシアネートおよびその末端NCO基
を有するウレタンプレポリマーである。最も好ましいも
のは、非芳香族ポリイソシアネートと低分子ポリオール
とからの末端NCO基を有するウレタンポリマーである。
本発明中、活性水素原子含有成分[B]は、ポリオー
ル[F]および芳香族ポリアミン[G]よりなる。
ポリオール[F]としては、ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、低分子ポリオールな
どが挙げられる。
芳香族ポリアミン[G]としては、トリエンジアミ
ン、ジエチルトルエンジアミン、ジフェニルメタンジア
ミン、2,2′−ジクロロ−3,3′−ジアミノジフェニルメ
タン、テトラクロロジアミノジフェニルメタンなどが挙
げられる。
活性水素原子含有成分[B]のうち好ましいものは、
低分子ポリオールに2,2′−ジクロロ−3,3′−ジアミノ
ジフェニルメタン(通称、MOCA)などのポリアミンを溶
解、混合せしめたものである。
活性水素原子含有成分[B]中に、着色顔料、体質顔
料、可塑剤、消泡剤、タレ止め剤、乾燥剤、活性水素基
を有しない不活性有機溶剤を含有させてもよい。
ポリイソシアネート成分[A]と活性水素原子含有成
分[B]との混合重量比は、NCO/活性水素原子含有基比
が通常0.8〜1.2、好ましくは0.9〜1.05となる割合であ
る。NCO/活性水素原子含有基比が1.2を越えるとポリイ
ソシアネート成分[A]が過剰となり、塗膜が発泡する
ことがある。0.8未満になると活性水素原子含有成分
[B]が過剰となり塗膜強度が低下する。
ポリイソシアネート成分[A]と活性水素原子含有成
分[B]とは、混合重量比の設定値に対して±5%以内
で混合される。
[A]、[B]はそれぞれのストックタンクに直結し
たギヤーポンプまたはレシプロポンプにて吸引、押し出
され、混合装置内にて均一に混合され、塗装ガン先端ま
で圧送される。ポリイソシアネート[A]と活性水素原
子含有成分[B]との均一混合物[C]は液温50℃でゲ
ル化時間30分以上に設定される。ゲル化時間30分未満の
場合、圧送ホース内にて増粘し、ノズルより吐出後の霧
化が悪くなる。
本発明中の触媒液[D]に使用される触媒としては、
金属触媒たとえば錫系触媒〔トリメチルチンラウレー
ト、トリメチルチンヒドロキサイド、ジメチルチンジラ
ウレート、ジブチルチンジラウレート、スタナスオクテ
ートなど〕、鉛系触媒〔オレイン酸鉛、2−エチルヘキ
サン酸鉛、ナフテン酸鉛など〕、その他の金属触媒〔ナ
フテン酸コバルトなどのナフテン酸金属塩など〕:およ
びアミン系触媒たとえばトリエチレンジアミン、テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルヘキシレンジア
ミン、ジアザシクロアルケン類〔DBU(サンアプロ
(株)製、1,8−ジアザ−ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン
−7)など〕:ジアルキルアミノアルキルアミン類〔ジ
メチルアミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルア
ミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノ
エチルアミン、ジメチルアミノオクチルアミン、ジプロ
ピルアミノプロピルアミンなど〕または複素環式アミノ
アルキルアミン類〔2−(1−アジリジニル)エチルア
ミン、4−(1−ピペリジニル)−2−ヘキシルアミン
など〕の炭酸塩および有機酸塩(ギ酸塩など)など:N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、トリエチル
アミン、ジエチルエタノールアミン、ジメチルエタノー
ルアミンなど:およびこれらの二種以上の併用系が挙げ
られる。これらのうち、好ましいものは金属系触媒であ
る。これら触媒は不活性有機溶剤(キシレン、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトンなど)および/ま
たは可塑剤(ジオクチルフタレート、ジブチルフタレー
トなど)に溶解した触媒液として使用される。
触媒液[D]の濃度は通常1〜20重量%である。ま
た、混合物[C]と触媒液[D]の混合重量比は、通常
100:1〜20である。混合物[C]と触媒液[D]の混合
重量比は、比較的大きな許容範囲内にあり、設定した混
合比に対し、±20%許容できる。
本発明方法を実施する対象物としては、鉄、鋼、コン
クリートなどが挙げられる。
以下、混合物[C]と触媒液[D]を2個の噴霧ノズ
ルより個別に吐出し、霧化状態で混合し得る塗装機の1
例を第1図のフローシート図により説明する。
ストックタンク(1)に前以って20〜80℃に加温した
ポリイソシアネート成分[A]を投入し、ギヤーポンプ
(5)にて圧送する。このとき、圧力計(9)にて内圧
を確認する。ヒーター(13)を通して[A]圧送時の温
度低下をくい止め、三方弁(15)へ導く。
一方、ストックタンク(2)には前以って20〜80℃に
加温した活性水素原子含有成分[B]を投入し、ギヤポ
ンプ(6)にて圧送する。このとき、圧力計(10)にて
内圧を確認する。ヒーター(14)を通して[B]圧送時
の温度低下をくい止め、三方弁(16)へ導く。
ギヤーポンプ(5)、(6)は、それぞれ、ポリイソ
シアネート成分側圧力と活性水素原子成分側圧力が一定
圧力、例えば150kgf/cm2以上になったとき駆動をストッ
プし、また一定圧力以下になったとき駆動を開始して各
成分を圧送できるよう、コンピューターにより電気的に
制御される。また、ギヤーポンプ(5)とギヤーポンプ
(6)の回転数は、それぞれ、ポリイソシアネート成分
[A]と活性水素原子含有成分[B]の混合重量比に応
じて決定される。
三方弁(15)と三方弁(16)を同時に開き、[A]お
よび[B]を、それぞれ、ポリイソシアネート側逆止弁
(17)、活性水素原子含有成分側逆止弁(18)を通じて
混合装置(20)(東レエンジニアリング(株)製ハイミ
キサー)へ導き、本装置(20)内で二液を均一に混合す
る。混合装置(20)で混合された混合物[C]はスプレ
ーガン(21)のノズルチップ(22)へ導かれる。
一方、ストックタンク(3)には触媒液[D]を投入
する、圧力計(11)にて内圧を確認しつつ、ギヤーポン
プ(7)にて[D]を圧送し、スプレーガン(21)のノ
ズルチップ(23)へ導く。ギヤーポンプ(7)の回転数
は、混合物[C]と触媒液[D]の混合重量比に応じて
決定される。
ノズルチップ(22)とノズルチップ(23)を同時に開
き、混合物[C]と触媒液[D]とを個別に吐出、霧化
する。吐出霧化した[C]と[D]のスプレーパターン
が同じになるよう、ノズルチップサイズおよびノズルチ
ップからの噴霧角度を調節する。噴霧された混合物
[C]と噴霧された触媒液[D]とは空気中にて霧化状
態で混合され、下地鋼構造物(24)表面に付着し、塗膜
(25)となる。
塗装終了時、ノズルチップ(22)、(23)を閉じ、三
方弁(15)、(16)を溶剤ラインに切り換える。
ノズルチップ(22)を開き、ストックタンク(4)に
投入した溶剤をギヤーポンプ(8)にて以下の経路に圧
送する。
間に滞留している成分や混合物を圧送された溶剤にて押
し出し、洗浄する。
〈実 施 例〉 以下、実施例および比較例により本発明を更に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例
および比較例中の部は重量部である。実施例、比較例に
使用される原料は次の通りである。
スミジュールN:住友バイエルウレタン(株)製ヘキサメ
チレンジイソシアネートを水架橋した末端NCO基含有ウ
レタンプレポリマー溶液樹脂分75%、NCO16.5%、粘度
約200cps/25℃ LL690D:三共有機合成(株)製オクチル酸鉛と可塑剤の
混合物 イハラキユアミンML−100:イハラケミカル(株)製3,
3′−ジアミノ−2,2′−ジクロロジフェニルメタンと可
塑剤よりなる液状アミン、アミン価142〜148KOHmmg/g、
粘度約400cps/30℃ Bayferrox 160M:バイエル社製酸化鉄(顔料) Stann BL:三共有機合成(株)製ジブチルチンジラウレ
ート TCDAM:イハラケミカル(株)製2,2′,3,3′−テトラク
ロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、アミン価334
KOHmmg/g、粒状 実施例、比較例で記載したゲル化時間の測定方法は次
の通りである。
二液混合物を樹脂製カップに100g取り、外気温20℃に
て流動性を失うまでの時間を測定した。
実施例1 スミジュールNを[A]成分とした。ポリプロピレン
グリコール(水酸基価160KOHmmg/g)100部、イハラキユ
アミンML−100 100部、Bayferrox 160M 160部を混合し
たものを[B]成分とした。Btann BL 5部とトルエン5
部を混合したものを[D]成分とした。
第1図で示した塗装機を下記条件に設定し、塗膜の形
成を行った。
[A]成分と[B]成分の混合重量比が140:360にな
るようにギヤーポンプ(5)およびギヤーポンプ(6)
の回転数を測定した。
[A]成分と[B]成分の混合物である[C]成分と
[D]成分の混合重量比が500:10となるようにギヤーポ
ンプ(7)の回転数を設定した。但し、[A]成分は予
め30℃に加温してストックタンク(1)に投入し、ヒー
ター(13)にて30℃に温調した。[B]成分は予め70℃
に加温したものをストックタンク(2)に投入に、ヒー
ター(14)にて70℃に温調した。
[A]成分と[B]成分の混合物[C]成分のゲル化
時間は40分、[C]成分と[D]成分の霧化混合物のゲ
ル化時間は1分であった。
塗装作業は次のように行った。
外気温0℃、プライマー塗装鋼板表面温度は0℃であ
った。[C]成分をノズルチップ(22)より、[D]成
分をノズルチップ(23)より吐出し、霧化混合状態にて
プライマー鋼板へスプレー塗布した後、−5〜0℃にて
7日間養生硬化し、塗膜を形成せしめた。
この塗膜は表−1の通り、優れた塗膜性能を示した。
実施例2 ヒマシ油60部、イソホロンジイソシアネート40部をウ
レタン化反応せしめた末端NCOウレタンプレポリマー(N
CO10%)を[A]成分とした。ポリプロピレングリコー
ル(水酸基価160KOHmmg/g)80部とTCDAM 15部、LL690D
5部、Bayferrox 160M 100部の混合物を[B]成分とし
た。Stann BL 5部と酢酸エチル5部の混合物を[D]成
分とした。
第1図で示した塗装機を下記条件に設定し、塗膜の形
成を行った。
[A]成分と[B]成分の混合重量比が150:200にな
るようにギヤーポンプ(5)およびギヤーポンプ(6)
の回転数を設定した。
[C]成分と[D]成分の混合重量比が350:10となる
ようにギヤーポンプ(7)の回転数を設定した。但し、
[A]成分は予め40℃に加温してストックタンク(1)
に投入し、ヒーター(13)にて40℃に温調した。[B]
成分は予め約70℃に加温したものをストックタンク
(2)に投入し、ヒーター(14)にて70℃に温調した。
[A]成分と[B]成分の混合物[C]成分のゲル化
時間は50分、[C]成分と[D]成分の霧化混合物のゲ
ル化時間は2分であった。
塗装作業は次のように行った。
外気温0℃、プライマー塗装鋼板表面温度は0℃であ
った。[C]成分をノズルチップ(22)より、[D]成
分をノズルチップ(23)より吐出し、霧化混合状態にて
プライマー塗装鋼板へスプレー塗布した後、−5〜0℃
にて7日間養生硬化し、塗膜を形成せしめた。
この塗膜は表−1の通り、優れた塗膜性能を示した。
比較例1 スミジュールNを[A]成分とした。ポリプロピレン
グリコール(水酸基価160 KOHmmg/0)100部、イハラキ
ユアミンML−100 100部、Bayferrox 160M 160部、Stann
BL 5部を混合したものを[B]成分とした。
第1図で示した塗装機を下記条件に設定し、塗膜の形
成を行った。
予め30℃に加温した[A]成分をストックタンク
(1)に投入し、ヒーター(13)にて30℃に温調した。
ヒーター(13)より直接スプレーガン(21)を通ってノ
ズルチップ(22)へ圧送されるように配管した。予め70
℃に加温した[B]成分をストックタンク(3)に投入
し、ギヤーポンプ(7)とスプレーガン(21)との間に
別途ヒーターを設けて70℃に温調した。
[A]成分と[B]成分の混合重量比が140:365にな
るようにギヤーポンプ(5)、ギヤーポンプ(7)の回
転数を設定した。
[A]成分と[B]成分の霧化混合物のゲル化時間は
1分であった。
塗装作業は次のように行った。
外気温0℃、プライマー塗装鋼板表面温度は0℃であ
った。ノズルチップ(22)より[A]成分を、またノズ
ルチップ(23)より[B]成分を吐出し、霧化混合状態
にてプライマー塗装鋼板へスプレー塗布した後、−5〜
0℃にて7日間養生硬化し、塗膜を形成せしめた。
この塗膜は表−1の通り、部分的に硬化不良を起こし
ていた。
比較例2 スミジュールNを[A]成分とした。ポリプロピレン
グリコール(水酸基価160 KOHmmg/g)100部、イハラキ
ユアミンML−100 100部、Bayferrox 160M 160部、Stann
BL 5部を混合したものを[B]成分とした。
予め30℃に加温した[A]成分をストックタンク
(1)に投入し、ヒーター(13)にて30℃に温調した。
予め70℃に加温した[B]成分をストックタンク(2)
に投入し、ヒーター(14)にて70℃に温調した。
[A]成分と[B]成分の混合重量比が140:365にな
るようにギヤーポンプ(5)およびギヤーポンプ(6)
の回転数を設定した。
[A]成分と[B]成分との混合物である[C]成分
はゲル化時間1分の超速硬化であった。
[A]成分は三方弁(15)、逆止弁(17)を通じ、
[B]成分は三方弁(16)、逆止弁(18)を通じ混合装
置(20)へ圧送され、[A]と[B]の混合物[C]
は、混合装置(20)の先端に設置したノズルチップ(2
2)から吐出霧化され、塗布された。塗布時の外気温は
0℃、プライマー塗装鋼板の表面温度は0℃であった。
−5〜0℃にて7日間養生硬化し、塗膜を形成せしめ
た。
この塗膜は表−1の通り、優れた塗膜性能を示した。
しかし、この装置の場合、三方弁(15)および(16)、
逆止弁(17)、(18)および(19)、混合装置(20)、
ノズルチップ(22)が全てスプレーガンの中に組み込ま
れることから、作業員はスプレーガンを両手で持って塗
装する必要があった。更に、ゲル化時間が極めて短いた
め、塗装中断時や終了時には1分以内に以下の経路間に
滞留する[C]成分を溶剤洗浄する必要があった。
〈発明の効果〉 本発明の塗膜形成方法は下記のような効果を奏する。
(1) 霧化混合物の不均一によるスプレーパターン周
辺部での塗膜硬化不良がない。
(2) 寒冷地での重防食塗料としては、低温硬化性に
優れた二液反応型ウレタン樹脂系塗料が使用される。0
℃近辺にて二液一頭ガンエアレススプレー法により現場
塗装中に中断を要する場合、従来、ゲル化時間が短いた
め極めて短時間(数分)内に塗装ガンなどの滞留物を溶
剤洗浄する必要があった。しかし、本発明の場合、滞留
物は30分未満でゲル化することがないので、このような
迅速かつ煩雑な洗浄作業を必要としない。
(3) 外気温−5℃の寒冷地でも硬化不良を起こすこ
となく塗膜を形成せしめることができる。また、上記低
温でも塗膜の指触乾燥は5〜10時間であり、2〜3日で
目的の塗膜硬度が発現する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる塗膜形成方法の概略を示すフロ
ーシート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高垣 孟 東京都江東区豊州3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 松田 修幸 東京都江東区豊州3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 田中 正隆 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日 本ペイント株式会社内 (72)発明者 小森 武義 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三 洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−266180(JP,A) 実開 昭60−193252(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネート成分[A]と活性水素
    原子含有成分[B]との均一混合物[C]と触媒液
    [D]を2個の噴霧ノズルより個別に噴霧し、霧化状態
    で混合し、塗膜を形成する方法において、活性水素原子
    含有成分[B]がポリオール[F]と芳香族ポリアミン
    [G]よりなることを特徴とする塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】[C]のゲル化が50℃で30分以上である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】[C]と[D]との霧化混合物[E]のゲ
    ル化が50℃で3分以内である特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】[A]と[B]のNCO/活性水素原子含有基
    比が0.8〜1.2である特許請求の範囲第1項〜第3項のい
    ずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】[A]が脂肪族および/または脂環式ポリ
    イソシアネートである特許請求の範囲第1項〜第4項の
    いずれかに記載の方法。
JP62160503A 1987-06-26 1987-06-26 塗膜形成方法 Expired - Lifetime JP2561473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62160503A JP2561473B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 塗膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62160503A JP2561473B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 塗膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS644276A JPS644276A (en) 1989-01-09
JP2561473B2 true JP2561473B2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=15716350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62160503A Expired - Lifetime JP2561473B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 塗膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561473B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613389B2 (en) 2001-12-26 2003-09-02 Dow Global Technologies, Inc. Coating process and composition for same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60193252A (ja) * 1984-03-14 1985-10-01 Toshiba Corp 低圧水銀蒸気放電灯
JPS62266180A (ja) * 1986-05-15 1987-11-18 Nissan Motor Co Ltd ウレタン系樹脂塗料の塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS644276A (en) 1989-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4267299A (en) Method of curing isocyanate-terminated polyurethane prepolymers for use in solventless spray applications
US4695618A (en) Solventless polyurethane spray compositions and method for applying them
AT396556B (de) Verfahren zum beschichten eines substrats mit einem film einer beschichtungsmasse
EP2340164B1 (en) Methods for polymerizing films in-situ
JP3204746B2 (ja) スプレー成形によるポリウレタン・ポリウレア・エラストマー積層物の製造方法
US3947426A (en) Solid particle-form polymerizable polymeric material and compositions, structures and methods of employing and producing the same
CN1923804B (zh) 含有异氰酸酯基团的加合物和在涂漆基材上具有有效粘合性的组合物
KR100782095B1 (ko) 원팩형 수성 코팅제용 폴리우레탄 에멀션의 제조 방법
KR100220788B1 (ko) 휘발성 유기물 함량이 매우 낮은 폴리우레탄 피복물
CN111690361A (zh) 喷涂成型无溶剂双组分聚氨酯胶粘剂及其制备方法
CA1274732A (en) Process for the production of light-stable, solvent- resistant polyurethane-urea elastomer coatings by reactive coating
US4816542A (en) Process for the preparation of coatings from polyurethane single component systems and steam
US6274639B1 (en) High build polyurethane coating
US4055550A (en) Continuous process for the production of partially blocked isocyanates
US20240009921A1 (en) Additive manufacturing with dual precusor resins
JP2561473B2 (ja) 塗膜形成方法
JPH0256383B2 (ja)
AT393635B (de) Verfahren zum beschichten eines substrates mit einem film einer beschichtungsmasse
WO2001014441A1 (en) Process for preparing polyurethane polymers
US3915437A (en) Mixing apparatus
DE2046641A1 (de) Verfahren und Vorrichtung fur das gesteuerte Vermischen von flussigen Umsetzungsteilnehmern
US4055551A (en) Continuous process for the production of blocked isocyanates
US3230047A (en) Apparatus for the production of polyurethane plastics
JPH0587547B2 (ja)
JP2962180B2 (ja) ポリウレタン被覆ゴム材料