JP2561419Y2

JP2561419Y2 - ゴルフ球集球車

Info

Publication number: JP2561419Y2
Application number: JP3362292U
Authority: JP
Inventors: 達也大畑
Original assignee: グローリー工業株式会社
Priority date: 1992-05-21
Filing date: 1992-05-21
Publication date: 1998-01-28
Anticipated expiration: 2007-05-21
Also published as: JPH0591751U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はゴルフ練習場等において
打ち放たれたゴルフ球を集めるためのゴルフ球集球車に
関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフ練習場等においてフィールド上に
散らばったゴルフ球を拾い集めるための集球車として
は、例えば特開昭４９−２８４２８号公報，特開昭４９
−３２７３４号公報，特開昭４８−２４８３２号公報，
実開昭４９−４４８２４号公報，実開平３−２４１７５
号公報等に記載のものが従来から知られている。このう
ち、特開昭４９−２８４２８号公報，特開昭４９−３２
７３４号公報および特開昭４８−２４８３２号公報に記
載されたものは、フィールドに敷設した誘導用電線の発
生磁界を車両側のピックアップで検知して操向装置を制
御し、あるいはゴルフ場のグリーン周囲に設置された金
属線内を車両側の近接スイッチで検知することによって
無人走行で自動的にゴルフ球を拾い集めるようにしたも
のである。また、実開平３−２４１７５号公報に記載さ
れたものは、有人走行車であって、車体フレームの前方
にてローラで地面上のゴルフ球を後方に転動させ、ドラ
ムの外周に設けられたバケットで掬い上げて収集用ボッ
クス内へ投下するようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ゴルフ練習場等のフィ
ールド上からゴルフ球を拾い集める作業を効率良く行う
ためには上記のような集球車の使用が不可欠であるが、
従来のゴルフ球集球車の場合は、いずれも、フィールド
上に一旦落下したゴルフ球だけを拾集するものであるた
め、集球効率としては満足できるものではなかった。

【０００４】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、フィールド上のゴルフ球を拾い集める機能に
加えて練習者が打った飛来ゴルフ球を直接受ける機能を
も備えたゴルフ球集球車を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案に係るゴルフ球集
球車は、ゴルフ練習場のフィールド上のゴルフ球を拾い
集めるゴルフ球拾集手段と、このゴルフ球拾集手段によ
り拾い集めたゴルフ球を収納する拾集ゴルフ球収納部
と、練習者が打った飛来ゴルフ球を直接受ける飛来ゴル
フ球受部と、この飛来ゴルフ球受部にゴルフ球が入った
ことを検知するゴルフ球受収検知手段と、このゴルフ球
受収検知手段の検知信号に基づき、ゴルフ球が飛来ゴル
フ球受部に入ったことを練習者に表示する表示手段と、
飛来ゴルフ球受部に入ったゴルフ球を収納する飛来ゴル
フ球収納部とを具備するものである。ここで、拾集ゴル
フ球収納部と飛来ゴルフ球収納部とは共通のものとする
ことができる。

【０００６】

【作用】本考案のゴルフ球集球車は、ゴルフ練習場等に
おいて営業時間中の通常練習時にはフィールドの所定位
置に停止させ、グリーン等に準えて練習者の的とする。
そして、これを狙った練習者の打球がその飛来ゴルフ球
受部に入ると、ゴルフ球受収検知手段により検知され表
示手段によって練習者に表示されるとともに、そのゴル
フ球は飛来ゴルフ球収納部に収納される。また、営業時
間帯の集球のための中断時間とか、営業終了後の集球時
には、このゴルフ球集球車を適宜移動させてフィールド
上のゴルフ球を拾い集める。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

【０００８】図１は本考案の一実施例を示すゴルフ球集
球車の斜視図、図２は同平面図、図３は同側面図であ
る。このゴルフ球集球車１は、所定角度で下方に広がっ
た短スカート状の側壁部２と、底部フレーム３と、側壁
部２の上部を覆うすり鉢状の受部４とからなる外枠５を
備えている。そして、受部４の中央には送受信部６と表
示器７を支えるポール８が立設されるとともに、ポール
８の周囲には環状の球受収溝９が設けられている。ま
た、球受収溝９の溝底面は一方向に下がり傾斜とされ
て、その最も下がった位置には球受穴１０が設けられ、
この球受穴１０の下方に球受収シュート１１が接続され
ている。また、この球受収シュート１１にはゴルフ球の
落下を検知するゴルフ球検知スイッチ１２が設置されて
いる。

【０００９】上記外枠５の底部フレーム３には中心に駆
動輪１３が一つ設けられ、前方周縁位置に一対の前側従
動輪１４，１５が、後方周縁位置に一対の後側従動輪１
６，１７がそれぞれ設けられている。上記駆動輪１３は
進行方向の角度が自動調整可能であり、前側および後側
の各従動輪１４〜１７は進行方向の角度が変更自在であ
る。また、前方周縁の前側従動輪１４，１５を挟む対向
位置には、一対の球集めガイドブラシ１８，１９が、前
進方向に沿う閉じ位置（図２の二点鎖線位置）と、前進
方向に対しやや外側に拡がる開き位置（図２の実線位
置）とに移動可能に設けられ、前側従動輪１４，１５に
挟まれる周縁位置には、巾方向の中央とその両側の計３
カ所に位置検知用のセンサ２０，２１，２２がそれぞれ
設置されている。また、各センサ２０，２１，２２の前
方には、これらセンサ２０，２１，２２の下にゴルフ球
が入るのを防止するための球除去ブラシ２３，２４，２
５がそれぞれ設けられている。

【００１０】外枠５の内部には、前側にゴルフ球拾集ド
ラム２６が配置されている。このゴルフ球拾集ドラム２
６は外周面上に断面略Ｌ字形のバケット２７が多数配設
されるとともに両側方に円板状のガイド側板２８を備え
たものであって、図３で時計回りの方向に回転すること
によってフィールド２９上のゴルフ球３０を拾集するよ
う構成されている。そして、拾集された後で回転方向後
方に回ってバケット２７から落下するゴルフ球３０を受
けるようゴルフ球収納部３１が配設されている。

【００１１】上記ゴルフ球集球車１を使用するゴルフ練
習場のフィールドには例えば図４に示すような設備が設
けられる。すなわち、フィールド２９上に適宜パターン
の走路線マーク３２が敷設され、その走路線マーク３２
に沿って各右折コーナの手前に右折指示マーク３３が、
各左折コーナの手前に左折指示マーク３４が、右折およ
び左折の各コーナを回った位置に直進指示マーク３５が
設けられ、また、走路線マーク３２に沿った複数定位置
の両側に停止マーク３６が設けられている。ゴルフ球集
球車１は上記走路線マーク３２の上に複数台配置され
る。また、フィールド２９の一端には各ゴルフ球集球車
１に移動，停止等の信号を送る制御室３７と、所定位置
に帰ってきたゴルフ球集球車１から放出されるゴルフ球
３０を搬送する搬送コンベア３８，３９が設置されてい
る。

【００１２】上記実施例におけるゴルフ球集球車制御の
システムは図５のブロック図に示すとおりである。すな
わち、制御室３７内の集中制御部４０から移動指令信号
および停止指令信号が発信され、ゴルフ球集球車１側で
は送受信部６がそれら信号を受信し、制御部４１を介し
て駆動輪回転モータ４２，駆動輪ブレーキ部４３，駆動
輪角度調整部４４，ゴルフ球収納部開閉バルブ駆動モー
タ４５および球集めガイドブラシ駆動モータ４６をそれ
ぞれ制御し、また、表示器７を作動させる。また、制御
部４１には、走路線，右折指示，左折指示，直進指示お
よび停止の各マーク（ａ₁，ａ₂，ａ₃，ａ₄，ａ₅）３
２，３３，３４，３５，３６の位置を検知する各センサ
（Ｓ₁，Ｓ₂，Ｓ₃）２０，２１，２２からの位置信号が
入力され、また、ゴルフ球検知スイッチ（ＳＷ₁）１２
からゴルフ球検知信号が入力される。そして、これらの
信号は送受信部６から送信され、制御情報として集中制
御部４０に入力される。

【００１３】上記ゴルフ球集球車１は、ゴルフ練習場等
において営業時間中の通常練習時には各定位置に停止さ
れる。こうすることによって、ゴルフ球集球車１の受部
４をグリーンに準えた練習が可能である。そして、練習
者が打って飛来したゴルフ球３０が上記受部４に落ちる
と、そのゴルフ球３０は受収溝９に入り、球受穴１０か
ら球受収シュート１１に落ちてゴルフ球収納部３１に収
納される。また、その際、球受収シュート１１を通過す
るゴルフ球３０がゴルフ球検知スイッチ１２に検知され
て、表示器７に表示される。したがって、練習者の遊び
心が大いに刺激され、それが集客効果につながる。

【００１４】また、営業時間帯に適宜設ける集球時間と
か、営業終了後の集球時には、上記ゴルフ球集球車１は
集中制御部４０からの移動指令信号により移動し、停止
マーク３６の位置では原則として停止して、その後の移
動指令で再び移動する。そして、移動中は原則として球
集めガイドブラシ１８，１９を開いてフィールド２９上
のゴルフ球３０を寄せ集め、バケット２７で掬い上げて
ゴルフ球収納部３１に収納する。また、ゴルフ球集球車
１同士が所定距離まで接近した時には、集中制御部４０
からの指令によって、接近するゴルフ球集球車１の一方
が停止されるとともに、その停止した方のゴルフ球集球
車１の球集めガイドブラシ１８，１９が閉じ位置に移動
される。そして、両ゴルフ球集球車１が離れたところで
上記球集めガイドブラシ１８，１９が開き位置に戻され
るとともに、移動が再開される。また、収納されたゴル
フ球３０は搬送コンベア３８に隣接する定位置で停止し
たゴルフ球集球車１から放出され、外部に搬送される。

【００１５】なお、上記実施例における外枠５は、特に
その受部４を布，ゴム等の材質とするするのがよく、そ
うすることによって飛来ゴルフ球の跳びはねを防止する
ことができる。その際、一例としては、剛性を有する骨
組構造に布またはゴム製のシートをかけることによって
外枠を形成する。

【００１６】また、上記実施例では球受収シュート１１
を通過するゴルフ球を検知するようにしているが、ゴル
フ球検知手段は受部表面に設けてもよい。その場合、検
知手段として感圧スイッチ群を受部表面に設けるのが好
ましい。

【００１７】また、上記実施例では拾集ゴルフ球も飛来
ゴルフ球も共通の収納部に収納するようにしているが、
他に、拾集ゴルフ球と飛来ゴルフ球を別々に収納するよ
う別個の収納部を設けるようにすることもできる。

【００１８】

【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、ゴルフ練習場等においてフィールド上のゴルフ球を
拾い集めるだけでなく飛来ゴルフ球を直接受けて収納す
ることもでき、集球効率が大幅に向上する。また、ゴル
フ球集球車の受部を目標とした練習が可能で、かつ、そ
の目標に落ちたことが表示されることで練習者の遊び心
が刺激され、集客効果が高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すゴルフ球集球車の斜視
図

【図２】本考案の一実施例を示すゴルフ球集球車の平面
図

【図３】本考案の一実施例を示すゴルフ球集球車の側面
図

【図４】本考案の一実施例に係るゴルフ練習場のフィー
ルド設備を示す配置図

【図５】本考案の一実施例におけるゴルフ球集球車制御
のシステムを示すブロック図

【符号の説明】

１ゴルフ球集球車４受部７表示器１２ゴルフ球検知スイッチ１８，１９球集めガイドブラシ２６ゴルフ球拾集ドラム２７バケット３０ゴルフ球３１ゴルフ球収納部

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ゴルフ練習場のフィールド上のゴルフ球
を拾い集めるゴルフ球拾集手段と、該ゴルフ球拾集手段
により拾い集めたゴルフ球を収納する拾集ゴルフ球収納
部と、練習者が打った飛来ゴルフ球を直接受ける飛来ゴ
ルフ球受部と、該飛来ゴルフ球受部にゴルフ球が入った
ことを検知するゴルフ球受収検知手段と、該ゴルフ球受
収検知手段の検知信号に基づき、ゴルフ球が前記飛来ゴ
ルフ球受部に入ったことを練習者に表示する表示手段
と、前記飛来ゴルフ球受部に入ったゴルフ球を収納する
飛来ゴルフ球収納部とを具備してなることを特徴とする
ゴルフ球集球車。
【請求項２】拾集ゴルフ球収納部と飛来ゴルフ球収納
部とを共通のものとした請求項１記載のゴルフ球集球
車。