JP2561139Y2 - 耐火パネル - Google Patents

耐火パネル

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JP2561139Y2
JP2561139Y2 JP1992036970U JP3697092U JP2561139Y2 JP 2561139 Y2 JP2561139 Y2 JP 2561139Y2 JP 1992036970 U JP1992036970 U JP 1992036970U JP 3697092 U JP3697092 U JP 3697092U JP 2561139 Y2 JP2561139 Y2 JP 2561139Y2
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end fitting
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heating
natural wood
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JP1992036970U
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弘一 大谷
豊 澤田
慶一 村松
賞二 島野
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は家屋、船舶、車両等の内
壁、間仕切り、戸、または家具等の構成材として使用し
得る防火及び耐火パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内壁、間仕切り、戸、または家
具等の構成材として、天然木質の表層を有するパネルが
その美麗さと高級感の故に広く使用されている。従来の
このようなパネルは木質プライ合板、ランバーコアまた
はパーティクルボードなどの木質系芯材を用い、その表
層に天然木の化粧単板(突板)を貼り合わせたものであ
った。また、特に耐火性を要求される場合には、スレー
ト板またはアスベスト板を芯材とし、その表面に天然木
の突板を貼り合わせたものが用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこれらのうち、
木質系の芯材を使用しているものは可燃性であるために
使用分野が著しく制限されていた。スレート板を芯材と
するものは重量がきわめて重く、加工も困難であり、ま
た表層の突板の膨れや剥離を起こし易かった。アスベス
ト板を芯材とするものは衛生上の見地から使用できな
い。そこで、天然木質の表層を有しながら耐火性であ
り、かつ軽量であるパネルが求められていた。従って本
考案の目的は天然木の表層を有しながら耐火性であり、
かつ軽量であるパネルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、無機質発
泡板またはケイ酸カルシウム板からなる芯材の周囲に、
難燃化木材からなる端ばめ材を面一に添設し、端ばめ材
の外周面に縁貼り化粧材を貼付し、この端ばめ材の厚み
面の芯材側と縁貼り化粧材側の両側に長手方向全長にわ
たって防火溝を形成し、この防火溝に加熱によって発泡
し体積が膨張する熱発泡材を充填し、かつ前記の芯材に
天然木化粧合板を表層材として貼り合わせてなる耐火パ
ネルを提供することによって解決できる。
【0005】本考案の耐火パネルは、表層が天然木の化
粧合板でありかつ端ばめ材の外周面には縁貼り化粧材が
貼付されているので美麗で、かつ感触も良好で高級感が
あり、接着不良等による膨れや剥離が発生することがな
い。芯材が無機質発泡板またはケイ酸カルシウム板であ
り端ばめ材が難燃化木材からなるので、本考案の耐火パ
ネルは耐火性であり、軽量であり、加工も容易である。
さらに、端ばめ材の厚み面の芯材側と縁貼り化粧材側の
両側に長手方向全長にわたって防火溝が形成され、この
防火溝に熱発泡材が充填されているので、火災によって
耐火パネルの表層材、端ばめ材、縁貼り化粧材などが燃
焼または崩壊しても、熱発泡材が発泡して戸枠と芯材と
の間隙を充填し、パネルの倒壊を防ぎ、火炎や熱風の通
過を阻止することができる。従って本考案の耐火パネル
は家屋、船舶、車両等の内壁、間仕切り、戸、または家
具等の構成材として広く使用することができる。
【0006】
【実施例】つぎに本考案を実施例によって詳しく説明す
る。この実施例は本考案の耐火パネルを用いた戸であ
り、図1はこの部分断面を示している。図1において、
1は芯材である。芯材1は長方形に成形されている。芯
材1の周囲には、これと同じ厚みを有する端ばめ材3が
面一に添設されている。端ばめ材3は断面が方形の難燃
化木材からなり、その両側の厚み面には長手方向全長に
わたって防火溝4が穿たれている。この防火溝4には熱
発泡材が充填されている。芯材1と端ばめ材3が構成す
る両側の面部には、図示しない接着剤層を介して天然木
化粧合板2が接着されている。端ばめ材3の外周側の厚
み面(木端)には、縁貼り化粧材5が貼付されている。
【0007】芯材1として用いることのできるものは無
機質発泡板またはケイ酸カルシウム板である。この芯材
1の厚みとしては15〜60mm程度が好ましい。無機
質発泡板の例としては比重が0.1〜0.6である水酸
化アルミニウム系発泡板、軽量セメント板等を挙げるこ
とができる。軽量セメント板の例としては、組成(重量
%)が変成マグネシアセメント(80)、無機混和材
(10)、無機繊維質(5)、及び有機質(5)からな
るものを挙げることができる。ケイ酸カルシウム板の例
としては建設大臣認定不燃第1061号認定品のような
市販のものを用いることができる。天然木化粧合板2と
しては厚み0.2〜1mm程度の木質化粧単板(突板)
に厚み1〜5mm程度のラワン合板を貼り合わせたもの
などが用いられる。芯材1と天然木化粧合板2の接着に
は水性高分子イソシアネート系接着剤、アクリル樹脂系
接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、または無機系接着剤等
を用いることができる。
【0008】端ばめ材の防火溝4に充填されている熱発
泡材は、カーボングラファイト系のもの、含水ケイ酸ナ
トリウムと少量の有機物とガラス繊維または針金等を混
合して帯状に成形したもの等である。これらは、加熱に
よって発泡し体積が膨張するので、火災によって戸の天
然木化粧合板2や縁貼り化粧材5が焼失しても、不燃性
の芯材1と難燃性の端ばめ材3、及び図示しない戸枠の
間をこれが押圧保持して戸の崩壊を防ぎ、火炎や熱風の
通過を阻止する。
【0009】(実施例1) 前記の構成を有する下記仕様の防火戸について、平成2
年建設省告示第1125号に規定する乙種防火戸の耐火
性能試験を実施した。 実施例1:寸法…高さ2100mm、幅900mm、厚
み40mm。 芯材…繊維混入ケイ酸カルシウム板(建設大臣認定不燃
第1061号品)。 表層材…天然木化粧合板。 試験方法の細目は次の通りとした。 加熱等級…耐火加熱20分、加熱炉の熱源…軽油、加熱
温度の測定…加熱面から10cm離れた位置の火炎温
度、衝撃試験…加熱終了後、おもりの重量3kg、落差
50cm。 試験結果を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】(実施例2) 前記の構成を有する下記仕様の防火戸について、平成2
年建設省告示第1125号に規定する甲種防火戸の耐火
性能試験を実施した。 実施例2:寸法…高さ2100mm、幅900mm、厚
み45mm。 芯材…繊維混入軽量化変性セメント板(組成重量%:変
成マグネシアセメント80、無機混和材10、無機繊維
質5、有機質5)。 表層材…天然木化粧合板。 試験方法の細目は次の通りとした。 加熱等級…耐火加熱60分、加熱炉の熱源…軽油、加熱
温度の測定…加熱面から10cm離れた位置の火炎温
度、衝撃試験…加熱終了後、おもりの重量3kg、落差
50cm。 試験結果を表2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】表1及び表2の結果から明らかなように、
本考案の耐火パネルは木質の表層を有するにもかかわら
ず耐火性であり、これを用いて作製した戸は平成2年建
設省告示第1125号に規定する防火戸の耐火性能試験
に合格する性能を有していた。また、実施例1及び2の
防火戸の遮音性能は試験の結果、サッシ等級25(d
B)の基準を満たしていた。
【0014】
【考案の効果】本考案の耐火パネルは、無機質発泡板ま
たはケイ酸カルシウム板からなる芯材の周囲に、難燃化
木材からなる端ばめ材を面一に添設し、端ばめ材の外周
面に縁貼り化粧材を貼付し、この端ばめ材の厚み面の芯
材側と縁貼り化粧材側の両側に長手方向全長にわたって
防火溝を形成し、この防火溝に加熱によって発泡し体積
が膨張する熱発泡材を充填し、かつ前記の芯材に天然木
化粧合板を表層材として貼り合わせてなるものであるの
で、天然木の表層を有しながら耐火性であり、軽量かつ
加工が容易であり、さらに火災によって耐火パネルの表
層材、端ばめ材、縁貼り化粧材などが燃焼または崩壊し
ても、熱発泡材が発泡して戸枠と芯材との間隙を充填
し、パネルの倒壊を防ぎ、火炎や熱風の通過を阻止する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の耐火パネルの一実施例を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1…芯材、2…天然木化粧合板、3…端ばめ材、4…防
火溝、5…縁貼り化粧材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 島野 賞二 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−64920(JP,A) 実開 昭60−17891(JP,U) 実開 昭60−141858(JP,U) 実公 昭26−10570(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質発泡板またはケイ酸カルシウム板
    からなる芯材の周囲に、難燃化木材からなる端ばめ材を
    面一に添設し、端ばめ材の外周面に縁貼り化粧材を貼付
    し、この端ばめ材の厚み面の芯材側と縁貼り化粧材側の
    両側に長手方向全長にわたって防火溝を形成し、この防
    火溝に加熱によって発泡し体積が膨張する熱発泡材を充
    填し、かつ前記の芯材に天然木化粧合板を表層材として
    貼り合わせたことを特徴とする耐火パネル。
JP1992036970U 1992-06-01 1992-06-01 耐火パネル Expired - Lifetime JP2561139Y2 (ja)

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JPH0596221U JPH0596221U (ja) 1993-12-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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