JP2560898Y2 - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2560898Y2
JP2560898Y2 JP1990117827U JP11782790U JP2560898Y2 JP 2560898 Y2 JP2560898 Y2 JP 2560898Y2 JP 1990117827 U JP1990117827 U JP 1990117827U JP 11782790 U JP11782790 U JP 11782790U JP 2560898 Y2 JP2560898 Y2 JP 2560898Y2
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JP
Japan
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ball
valve
hole
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spherical portion
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栄治 高田
登貴緒 寺本
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日立バルブ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はボールバルブに関し、特に該ボールバルブ
を通過する流体が発する流水音の低減に関する。
[従来の技術] 従来のボールバルブは、両側に流出入口を有する弁箱
内に流出入口と連通する弁室を形成し、該弁室の頂部を
貫通して回転自在に弁棒を軸支し、該弁棒と係合する係
合部を頂部に有し横断貫通孔を形成したボールを弁室に
配置し、該ボールを支承する一対のシートリングを弁室
の流出入口との連通部に固定したボールバルブであっ
た。
このボールバルブは、弁棒によってボールの貫通孔を
回転し、該貫通孔の一方の側壁と一方のシートリングと
によって形成される一方の開口部分の断面積と、他方の
側壁と他方のシートリングとによって形成される他方の
開口部分の断面積とを共に変更することによって、流量
ないしは流体圧を変更するものである。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来のボールバルブを制御弁として使用するとき
には、上記開口部分の断面積を絞った状態で使用するこ
ととなり、絞られた開口部分で流体は流速を増して流水
音を生じるが、従来のボールバルブでは絞られた開口部
分は貫通孔の両端にあるから、貫通孔の両端で流水音を
生じ、したがって流水音が大きいという問題点があっ
た。
したがって本考案は、流体が発する流水音を低減した
ボールバルブを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ボールのうち、貫通孔よりも高さ方向上方
に位置する頂部の部分球状部と、貫通孔よりも高さ方向
下方に位置する底部の部分球状部とを残すと共に、貫通
孔と高さ方向同じ範囲にあって貫通孔の軸線方向の両側
を形成する側壁のうちのいずれか一方を残して、対向す
る他方の側壁を頂部の部分球状部と底部の部分球状部と
が連絡しないように切除することによって、上記目的を
達成したものである。
その際、弁箱の流出入口の少なくともいずれか一方
に、好ましくは両方に、弾性材料によって形成した筒体
を嵌入することができる。
[作用] 弁棒によって閉方向にボールを回転すると、貫通孔と
高さ方向同じ範囲にあって貫通孔の軸線方向の両側を形
成する側壁のうちのいずれか一方と、該一方の側壁の側
に位置するシートリングとによって形成される一方の開
口部分の断面積は、従来のボールバルブと同時に絞られ
るが、対向する他方の側壁と、該他方の側壁の側に位置
するシートリングとによって形成される他方の開口部分
の断面積は、頂部の部分球状部と底部の部分球状部とが
連絡しないように他方の側壁が切除されているから、上
記一方の開口部分ほどは絞られず、したがって一方の開
口部分ほどは流速は増さず、全体の流水音は低減する。
また流体はボールを通過するときに乱流となって流水
音を生じるが、弁箱の流出入口に弾性材料によって形成
した筒体を嵌入したときには、乱流の振動が筒体に吸収
されて速やかに減衰するから、流水音は一層低減する。
[実施例] 本考案を図面によって説明する。第1図は本考案の一
実施例の縦断面図、第2図は第1図のボール2を示す斜
視図であり、本実施例のボールバルブは、ボール以外は
従来のボールバルブと同様に形成されており、すなわち
弁箱1の両側には流入口1aと流出口1bが形成されてお
り、弁箱1内には流出入口1a,1bと連通する弁室1cが形
成されている。もっとも流体を流す方向は特に問題とは
ならず、流出口1bから流入口1aに流してもよい。弁室1c
内にはボール2が配置されており、該ボール2は、弁室
1cの流出入口1a,1bとの連通部に固定した一対のシート
リング4a,4bによって支承されている。弁室1cの頂部に
は、該頂部をシール性をもって貫通する弁棒5が回転自
在に軸支されており、該弁棒5の下端は、ボール2の頂
部に形成した係合部2aと係合いている。
ボール2は第2図に示すように、該ボールを横断方向
に貫通する貫通孔3を有し、ボール2の貫通孔3を形成
する両側壁3a,3bのうち、図面奥側の側壁3aを残し、図
面手前側の側壁3bの全部を切除しており、したがってボ
ール2は断面C字状に形成されている。この切除されて
いない部分の側壁3aは、弁全閉時にはシートリング4aに
当接して弁を閉止する。
本実施例は以上のように構成されており、弁棒5によ
って閉方向、すなわち第2図中矢印方向にボール2を回
転すると、図面奥側の側壁3aとシートリング4aとによっ
て形成される第1図中右側の開口部分の断面積は、従来
のボールバルブと同様に絞られるが、図面手前側の側壁
3bとシーリング4bとによって形成されるべき第1図中左
側の開口部分の断面積は、側壁3bの全部分が切除されて
いるから、図面右側の開口部分ほどは絞られず、本実施
例では全く絞られず、したがって流速は全く増さずに全
体の流水音は低減する。
第3図は上記実施例による流水音の測定結果Bを、従
来のボールバルブでの流水音の測定結果Aと比較して示
した図である。流水音の測定は、ボールバルブの口径1/
2B及び全開流量15/minで、開度を全開から60°回転位
置で絞ったときの各周波数帯の音圧を測定したものであ
り、同図より明らかなように、本実施例によって各周波
数帯の音圧を低くすることができ、特に、1KHz〜2KHz近
辺の人にとって耳ざわりな周波数の音圧を、15dB(A)
以上低下することができた。
第4図は本考案の別の実施例の全閉状態を示す縦断面
図であり、弁箱の流入口1aと流出口1bの各々に、ゴム製
の筒体6a,6bを嵌入したことを特徴とするものである。
但しゴム製筒体6a,6bは、流出入口1a,1bをいずれかを一
方、例えば流出口1bにのみ嵌入することもできる。ゴム
製筒体6a,6bの固定は、例えば流出入口1a,1bに螺入して
固定することもできるが、この実施例ではゴム製筒体6
a,6bを外方から押えて固定する場合を示し、且つ流入口
1a側はおねじ接続と、流出口1b側はめねじ接続とする場
合を示した。すなわち流入口1aについては、流入口1aに
ゴム製筒体6aを嵌入し、流入口1aのおねじに螺入した押
え部材7aによって筒体6aを固定し、押え部材7aとユニオ
ンニップル10とをパッキン9を介してナット8によって
固定し、ユニオンニップル10におねじを刻設したもので
ある。また流出口1bについては、流出口1bにゴム製筒体
6bを嵌入し、流出口1bのおねじに螺入した押え部材7bに
よって筒体6bを固定し、押え部材7aにめねじを刻設した
ものである。
第3図にはゴム製筒体6a,6bを嵌入したときの流水音
の測定結果Cをも併せて示しており、ボール2を通過す
るときの乱流の振動が筒体6a,6bに吸収されて速やかに
減衰して、流水音が一層低減することが解る。
[考案の効果] 本考案は、ボールのうち、貫通孔よりも高さ方向上方
に位置する頂部の部分球状部と、貫通孔よりも高さ方向
下方に位置する底部の部分球状部とを残すと共に、貫通
孔と高さ方向同じ範囲にあって貫通孔の軸線方向の両側
を形成する側壁のうちのいずれか一方を残して、対向す
る他方の側壁を頂部の部分球状部と底部の部分球状部と
が連絡しないように切除したボールバルブであるから、
流体が発する流水音の低減を図ることができる。また本
考案は、ボール以外は従来のボールバルブと同様に形成
されているから、従来品に容易に適用することができ
る。更に弁箱の流出入口に弾性材料によって形成した筒
体を嵌入したときには、流水音の一層の低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図は同実施
例におけるボールの斜視図、第3図は本考案の効果の一
例を従来例と比較して示した図、第4図は本考案の別の
実施例を示す縦断面図である。 1……弁箱、1a……流入口、1b……流出口 1c……弁室、2……ボール、2a……係合部 3……貫通孔、3a,3b……側壁、4a,4b……シートリング 5……弁棒、6a,6b……ゴム製筒体 7a,7b……押え部材、8……ナット、9……パッキン 10……ユニオンニップル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−52524(JP,A) 実開 昭52−144434(JP,U) 実開 昭49−63532(JP,U) 実開 昭57−36312(JP,U) 実開 平1−109691(JP,U) 実公 昭45−11894(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側に流出入口を有する弁箱内に前記流出
    入口と連通する弁室を形成し、該弁室の頂部を貫通して
    回転自在に弁棒を軸支し、該弁棒と係合する係合部を頂
    部に有し横断貫通孔を形成したボールを前記弁室に配置
    し、該弁室の前記流出入口との連通部に一対のシートリ
    ングを配置し、該一対のシートリングによって前記ボー
    ルの両側を挟着することにより前記弁室内で前記ボール
    を回転自在に支持したボールバルブにおいて、 前記ボールのうち、 前記貫通孔よりも高さ方向上方に位置する頂部の部分球
    状部と、前記貫通孔よりも高さ方向下方に位置する底部
    の部分球状部とを残すと共に、 前記貫通孔と高さ方向同じ範囲にあって貫通孔の軸線方
    向の両側を形成する側壁のうちのいずれか一方を残し
    て、対向する他方の側壁を前記頂部の部分球状部と底部
    の部分球状部とが連絡しないように切除したことを特徴
    とするボールバルブ。
  2. 【請求項2】前記弁箱の前記流出入口の少なくともいず
    れか一方に、弾性材料によって形成した筒体を嵌入した
    請求項1記載のボールバルブ。
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