JP2560781Y2 - カッターマット - Google Patents
カッターマットInfo
- Publication number
- JP2560781Y2 JP2560781Y2 JP6827392U JP6827392U JP2560781Y2 JP 2560781 Y2 JP2560781 Y2 JP 2560781Y2 JP 6827392 U JP6827392 U JP 6827392U JP 6827392 U JP6827392 U JP 6827392U JP 2560781 Y2 JP2560781 Y2 JP 2560781Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet layer
- cutter
- ethylene
- hard
- cutter mat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、硬度の異なった複数枚
のシートを重層して形成されるカッターマットに関す
る。尚、本明細書においてシートとは、一般的にシート
と呼ばれている厚さのものに限らずフィルムと呼ばれて
いる厚さのものをも含めた概念であり限定されるもので
はない。
のシートを重層して形成されるカッターマットに関す
る。尚、本明細書においてシートとは、一般的にシート
と呼ばれている厚さのものに限らずフィルムと呼ばれて
いる厚さのものをも含めた概念であり限定されるもので
はない。
【0002】
【従来の技術】従来この種のカッターマットは、例えば
硬質塩化ビニルからなる硬質シート層の内外両表面に軟
質塩化ビニルからなる表面シート層を貼合せ、該表面シ
ート層をカッター使用面として構成されているものがあ
る。
硬質塩化ビニルからなる硬質シート層の内外両表面に軟
質塩化ビニルからなる表面シート層を貼合せ、該表面シ
ート層をカッター使用面として構成されているものがあ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来のカ
ッターマットは塩化ビニルシートの組み合わせであるた
め、焼却時に有害ガスを発生し人体上,環境上好ましく
なく、また硬質シート層に可塑剤が移行し歪みを生じる
虞れもあったものである。
ッターマットは塩化ビニルシートの組み合わせであるた
め、焼却時に有害ガスを発生し人体上,環境上好ましく
なく、また硬質シート層に可塑剤が移行し歪みを生じる
虞れもあったものである。
【0004】本考案は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、有害ガスの発生がなく製品上歪みのないカッターマ
ットを提供することである。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、有害ガスの発生がなく製品上歪みのないカッターマ
ットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案がなした技術的手段は、硬質シート層の外表面
あるいは内外両表面に
に本考案がなした技術的手段は、硬質シート層の外表面
あるいは内外両表面に
【化2】CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物からなる表面シート層を設けて構成することで
ある。
の混合物からなる表面シート層を設けて構成することで
ある。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を説明する。
【0007】図中Aは、本考案カッターマットの一例を
示し、該マットAは硬質シート層1の外表面1bあるい
は内外両表面1a,1bに重着される表面シート層2と
で構成されている(図1,図2)。
示し、該マットAは硬質シート層1の外表面1bあるい
は内外両表面1a,1bに重着される表面シート層2と
で構成されている(図1,図2)。
【0008】硬質シート層1は、所望厚みのシート状に
連続して押出し供給される合成樹脂、例えばポリプロピ
レンを、所定のロールによって従来周知の如く圧延した
後、冷却固化して所望厚さのシート状に形成する。ま
た、硬質シート層1は硬質で、かつ表面シート層2との
接着良好性が良いものであれば上記ポリプロピレンから
なるものに限定されず、例えば高密度ポリエチレン等か
らなる他のものであってもよく任意である。
連続して押出し供給される合成樹脂、例えばポリプロピ
レンを、所定のロールによって従来周知の如く圧延した
後、冷却固化して所望厚さのシート状に形成する。ま
た、硬質シート層1は硬質で、かつ表面シート層2との
接着良好性が良いものであれば上記ポリプロピレンから
なるものに限定されず、例えば高密度ポリエチレン等か
らなる他のものであってもよく任意である。
【0009】一方表面シート層2は、
【化3】CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物にて、上記硬質シート層1と同様にシート状に
形成された表面汚染防止及びインク塗膜密着性にも優れ
た軟質シートである。
の混合物にて、上記硬質シート層1と同様にシート状に
形成された表面汚染防止及びインク塗膜密着性にも優れ
た軟質シートである。
【0010】上記化3を共重合してなるエチレン系コポ
リマーは、例えばエチレンメチルメタクリレート,エチ
レンエチルアクリレート,エチレンメチルアクリレー
ト,エチレンブチルメタクリレート,エチレンヘキシル
アクリレート,エチレンラウリルメタクリレート,エチ
レンステアリルアクリレート等のエチレンと各種アクリ
ル酸エステルまたは各種メタクリル酸エステルよりなる
ものであるが、塩化ビニル等からなるものと同等の特性
を持たせるには、上記化3のエチレンメチルメタクリレ
ートが0.4 〜0.5 mm以上の厚さで厚い程よく、メタクリ
ル酸の重量が10〜25%を有するのが好ましい。
リマーは、例えばエチレンメチルメタクリレート,エチ
レンエチルアクリレート,エチレンメチルアクリレー
ト,エチレンブチルメタクリレート,エチレンヘキシル
アクリレート,エチレンラウリルメタクリレート,エチ
レンステアリルアクリレート等のエチレンと各種アクリ
ル酸エステルまたは各種メタクリル酸エステルよりなる
ものであるが、塩化ビニル等からなるものと同等の特性
を持たせるには、上記化3のエチレンメチルメタクリレ
ートが0.4 〜0.5 mm以上の厚さで厚い程よく、メタクリ
ル酸の重量が10〜25%を有するのが好ましい。
【0011】また、上記硬質シート層1及び表面シート
層2は夫々その厚さ,形状等任意であり、また透明,半
透明,不透明のいずれであってもよい。さらに、上記カ
ッターマットAは硬質シート層1と表面シート層2とを
別個に形成したのち両者1,2を重着したがこれに何等
限定されるものではなく、硬質シート層1を圧延加工し
ながら表面シート層2をラミネートして形成するもので
あってもよい。
層2は夫々その厚さ,形状等任意であり、また透明,半
透明,不透明のいずれであってもよい。さらに、上記カ
ッターマットAは硬質シート層1と表面シート層2とを
別個に形成したのち両者1,2を重着したがこれに何等
限定されるものではなく、硬質シート層1を圧延加工し
ながら表面シート層2をラミネートして形成するもので
あってもよい。
【0012】従って、具体的にはエチレンメチルメタク
リレートで従来周知の押出し加工にて所望な厚みのシー
ト状に表面シート層2を形成し、そして、ポリプロピレ
ンで所望厚みのシート状に形成した硬質シート層1の外
表面1bに上記表面シート層2を重着してカッターマッ
トAを形成した(図1参照)。また、上記表面シート層
2上に所望なインキを展色したが、上記表面シート層2
によってインキののり(塗膜密着性)が良かった。ま
た、任意ではあるが予め表面シート層2上にコロナ放電
処理を別途施してぬれ表面張力を調整してもよい。
リレートで従来周知の押出し加工にて所望な厚みのシー
ト状に表面シート層2を形成し、そして、ポリプロピレ
ンで所望厚みのシート状に形成した硬質シート層1の外
表面1bに上記表面シート層2を重着してカッターマッ
トAを形成した(図1参照)。また、上記表面シート層
2上に所望なインキを展色したが、上記表面シート層2
によってインキののり(塗膜密着性)が良かった。ま
た、任意ではあるが予め表面シート層2上にコロナ放電
処理を別途施してぬれ表面張力を調整してもよい。
【0013】従って、上記カッターマットAを机上に載
置し、表面シート層2側に所望なコピー紙(図示省略)
等をその印字面を重ねて所定期間置いたが、その印字は
表面シート層には付着しなかった。また、上記構成とし
た表面シート層2によって表面滑り止め効果が付与され
ると共に、ソフト感が付与され風合等もよい。
置し、表面シート層2側に所望なコピー紙(図示省略)
等をその印字面を重ねて所定期間置いたが、その印字は
表面シート層には付着しなかった。また、上記構成とし
た表面シート層2によって表面滑り止め効果が付与され
ると共に、ソフト感が付与され風合等もよい。
【0014】上記実施例は、硬質シート層1の外表面1
bに表面シート層2を設けてなるものを示すが、図2の
如く、硬質シート層1の内外両表面1a,1bに表面シ
ート層2,2を設けた三層状のものとしてもよい(図2
参照)。
bに表面シート層2を設けてなるものを示すが、図2の
如く、硬質シート層1の内外両表面1a,1bに表面シ
ート層2,2を設けた三層状のものとしてもよい(図2
参照)。
【0015】また上記カッターマットAは、上記化3を
共重合してなるエチレン系コポリマーにて表面シート層
2(カッター使用面となる)が形成されているためカッ
ターによる切り跡が開くこともない。
共重合してなるエチレン系コポリマーにて表面シート層
2(カッター使用面となる)が形成されているためカッ
ターによる切り跡が開くこともない。
【0016】また、上記硬質シート層1及び表面シート
層2は夫々押出し加工にて形成したもので説明したが、
カレンダー加工にて形成することも可能であり、例えば
上記表面シート層2をカレンダー成形する場合、上記し
た樹脂にアクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂
肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合物等を添加す
るのが好ましい。上記アクリル系加工助剤,有機酸系金
属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合
物の添加量は、樹脂 100重量部に対して0.005 〜10重量
部,好ましくは0.01〜3重量部である。尚、上記樹脂を
カレンダー加工にて形成する場合の適性温度範囲は100
〜180 ℃、好ましくは120 〜170 ℃である。
層2は夫々押出し加工にて形成したもので説明したが、
カレンダー加工にて形成することも可能であり、例えば
上記表面シート層2をカレンダー成形する場合、上記し
た樹脂にアクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂
肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合物等を添加す
るのが好ましい。上記アクリル系加工助剤,有機酸系金
属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合
物の添加量は、樹脂 100重量部に対して0.005 〜10重量
部,好ましくは0.01〜3重量部である。尚、上記樹脂を
カレンダー加工にて形成する場合の適性温度範囲は100
〜180 ℃、好ましくは120 〜170 ℃である。
【0017】
【考案の効果】本考案は、上記のように硬質シート層の
外表面あるいは内外両表面に
外表面あるいは内外両表面に
【化4】CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物からなる表面シート層を設けてなる構成とした
ため、焼却時において人体上,環境上有害なガスが発生
せず、かつ製品歪みのこないカッターマットの提供が図
れ、さらに硬質シート層によって保形性を、そして上記
構成とした表面シート層によってソフト感を付与しなが
ら表面汚染防止に優れたものとなる。
の混合物からなる表面シート層を設けてなる構成とした
ため、焼却時において人体上,環境上有害なガスが発生
せず、かつ製品歪みのこないカッターマットの提供が図
れ、さらに硬質シート層によって保形性を、そして上記
構成とした表面シート層によってソフト感を付与しなが
ら表面汚染防止に優れたものとなる。
【0018】また、上記構成にてカッターマットを形成
すれば、表面に刻まれるカッターの切り跡は拡開しない
ため、次にカッターマットを使用する時に引っ掛かりが
少なく使用勝手に大変優れる。
すれば、表面に刻まれるカッターの切り跡は拡開しない
ため、次にカッターマットを使用する時に引っ掛かりが
少なく使用勝手に大変優れる。
【0019】また、硬質シートの内外両表面に上記化4
を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物にて構成した表面シート層を設けたカッターマ
ットの場合は、PVC,PP製のカッターマットに比し
て机等との摩擦が大きく滑らないので大変使用勝手が良
い。
を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物にて構成した表面シート層を設けたカッターマ
ットの場合は、PVC,PP製のカッターマットに比し
て机等との摩擦が大きく滑らないので大変使用勝手が良
い。
【図1】 本考案カッターマットの一実施例を示す縦断
正面図
正面図
【図2】 他の実施例を示す縦断正面図
A:カッターマット 1:硬質シート層 1a:内表面 1b:外表面 2:表面シート層
Claims (1)
- 【請求項1】硬質シート層の外表面あるいは内外両表面
に 【化1】 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 CO
OR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >を共重
合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合
物からなる表面シート層を設けて構成されたカッターマ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6827392U JP2560781Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | カッターマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6827392U JP2560781Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | カッターマット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631996U JPH0631996U (ja) | 1994-04-26 |
JP2560781Y2 true JP2560781Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=13368991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6827392U Expired - Lifetime JP2560781Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | カッターマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560781Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP6827392U patent/JP2560781Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631996U (ja) | 1994-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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