JP2560657Y2 - 弾性接手 - Google Patents

弾性接手

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JP2560657Y2
JP2560657Y2 JP1991004747U JP474791U JP2560657Y2 JP 2560657 Y2 JP2560657 Y2 JP 2560657Y2 JP 1991004747 U JP1991004747 U JP 1991004747U JP 474791 U JP474791 U JP 474791U JP 2560657 Y2 JP2560657 Y2 JP 2560657Y2
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JP
Japan
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rotating shaft
elastic joint
shaft
coupling hub
dynamic damper
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JP1991004747U
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康幸 山根
茂樹 森井
則幸 川田
孝一 時安
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧縮機、タービン等の
回転軸の連結に適用される可撓要素を有する弾性接手に
関し、能動型磁気軸受によって支持される回転機一般に
適用することができる。
【0002】
【従来の技術】回転軸が能動型磁気軸受によって静止物
に対し非接触に支持される回転機において、被連結軸の
曲げ固有振動数(曲げ固有値に起因する高周波振動
(ラテラル振動)成分は振動源として軸受の安定制御を
妨げるばかりでなく、高周波であるが故に消費電流が大
きく、軸受の制御力自体をも弱めるものであり、制御上
の妨げとなっている。そのため、従来では、曲げ固有値
を磁気軸受の制御範囲より大きく離してノッチフィルタ
等により安定化をはかるか、或いはフィルタの使用が不
可能の場合、すなわち曲げ固有値が制御範囲に近くフィ
ルタ挿入により位相補償範囲の制御に悪影響が出る場合
には、予めチューニングしたダイナミックダンパを回転
軸に付加することにより安定化している。
【0003】図2はダイナミックダンパを回転軸に設置
した従来例を示している。図2において、1は一端に小
径部2およびテーパ部3を有する回転軸であり、小径部
2には、その小径部と同一かまたは僅かに大きな内径を
有し、端部にフランジ4aを有する第1スリーブ4が挿
入されている。5は第1スリーブ4と同様の内径を有
し、第1スリーブ4のフランジ4aと同様の外径を有す
る第2スリーブであり、これら第1,第2スリーブ4,
5は小径部2の端部に形成されたねじに螺合する固定ね
じ6により固定されている。
【0004】7は第1スリーブ4の外径より僅かに大き
な内径を有し、第1スリーブ4のフランジ4aと第2ス
リーブ5との間に挿入された円筒型リングである。そし
て、この円筒型リング7は、両側面と内面に接するダン
パ材8a〜8dによって第1および第2スリーブ4,5
とは非接触の状態で微小な間隙を保って保持されてい
る。
【0005】9は中心部にテーパ孔を有し、外周に接続
フランジ10を有するカップリングハブであり、そのテ
ーパ孔に回転軸1のテーパ部3が挿入され、回転軸1の
端部に形成されたねじに螺合する固定ねじ11により固
定されている。12は外周がカップリングハブ9のフラ
ンジ10にフランジ13と共に固定され、内周がカップ
リングスペーサ14に固定された可撓要素である。この
カップリングハブ9、可撓要素12およびカップリング
スペーサ14より成る弾性接手はカップリングスペーサ
14の図示しない他端においても同様の構成を有し、他
の回転軸と結合されている。
【0006】ここで、回転軸1に取り付けられた第1お
よび第2スリーブ4,5と、第1スリーブ4上に微小な
間隔を以て設置された円筒型リング7と、ダンパ材8a
〜8dとで「ばね−質量系」(ダイナミックダンパ)を
構成し、同系の固有振動数を適当にチューニングするこ
とにより回転軸1の曲げ固有振動数(曲げ固有値)に起
因する高周波振動(ラテラル振動)を回避することが可
能である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の弾性接手においては、回転軸の曲げ固有振動数(
げ固有値に起因する高周波の発振を抑えるためのダイ
ナミックダンパを軸部に設置しているので、その分軸長
が長くなり、軸の特性上好ましくないという問題があ
る。また、ダイナミックダンパを軸の端部から離れた位
置に設置してあるので、軸端部位置の場合に比較して減
衰効果が相対的に小さく、同一の減衰効果を得るために
は質量の大きなものが必要となる。更に、軸の重量が重
くなり、軸受制御性が悪くなると共に部品点数も多くな
るという問題があった。本考案は上記従来技術の問題点
を解決するためになされたもので、高周波の減衰効果の
向上をはかると共に軸の重量軽減をはかった弾性接手を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案によれば、可撓要素を有するカップリング
ハブおよびスペーサから成り、能動型軸受によって非接
触に支持される複数の回転軸どうしを連結する弾性接手
において、前記回転軸の軸端部に嵌合している前記カッ
プリングハブにダイナミックダンパを設けたことを特徴
とする弾性接手が提供される。
【0009】
【作用】上記手段によれば、ダイナミックダンパを、回
転軸の軸端部を嵌合しているカップリングハブに設けて
あるので、実質的に回転軸の軸端部にダイナミックダン
パを設置したのと同じ作用を有し、回転軸の曲げ固有振
動数(曲げ固有値)に起因する高周波振動(ラテラル振
動)の大きな減衰効果が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図1に従い本考案による弾性接手を説
明する。図1は本考案の一実施例を示す構成断面図で、
図中、図2に示したものと同じ部分には同一の符号を付
してある。図1において、回転軸1のテーパ部3に嵌合
するテーパ孔を有するカップリングハブ9はその外周の
水平部分に半径方向ダンパ材8c,8dを嵌め込む環状
溝15,16が設けられ、垂直部分には軸方向ダンパ材
8a用の環状溝17が設けられている。また、カップリ
ングハブ9の外周に円筒型リング7を嵌め込んだ後にこ
れの抜けを防止する円筒リング止め18にも軸方向ダン
パ材8b用の環状溝19が設けられている。
【0011】このようにして、カップリングハブ9に
は、円筒型リング7、ダンパ材8a〜8dおよび円筒リ
ング止め18によるダイナミックダンパが一体に形成さ
れた形となる。しかも、そのダイナミックダンパの取り
付け位置は回転軸1の軸端部となる。
【0012】上記の構成によれば、円筒型リング7とカ
ップリングハブ9との間には微小な隙間を設け、円筒型
リング7と半径方向ダンパ材8c,8dとで「ばね−質
量系」(ダイナミックダンパ)を成すようにして対象の
振動成分との共振を、同系に起こすことにより回転軸1
の発振を防止する。また、カップリングハブ9および円
筒リング止め18に設けた軸方向ダンパ材8a,8b
は、円筒型リング7のスティック等による減衰効果の阻
害防止の働きをしている。なお、カップリングハブ9の
形式としては、組立容易性から、ハイドロフィットタイ
プとしている。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の弾性接手に
おいては、ダイナミックダンパを、回転軸の軸端部を嵌
合しているカップリングハブに設けたことにより、その
設置位置が回転軸の軸端部にほぼ一致することになるの
で、回転軸の曲げ固有振動数(曲げ固有値)に起因する
高周波振動(ラテラル振動)に対する減衰効果を従来に
比較して大きくすることができ、したがって能動型軸受
支持の場合の安定回転を可能とし、しかも、もはや、回
転軸上にダイナミックダンパを設ける必要がないので、
軸長を短かくできてコンパクト化がはかれ、部品点数の
少ない弾性接手を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の弾性接手の一実施例を示す断面構成図
である。
【図2】ダイナミックダンパ設置状態をも含めて示した
従来の弾性接手の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 7 円筒型リング 8a〜8d ダンパ材 9 カップリングハブ 12 可撓要素 14 カップリングスペーサ 18 円筒リング止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 時安 孝一 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (56)参考文献 特開 平1−240791(JP,A) 実開 昭63−27723(JP,U) 実開 平2−96060(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓要素を有するカップリングハブおよび
    スペーサから成り、能動型軸受によって非接触に支持さ
    れる複数の回転軸どうしを連結する弾性接手において、
    前記回転軸の軸端部に嵌合している前記カップリングハ
    ブにダイナミックダンパを設けたことを特徴とする弾性
    接手。
JP1991004747U 1991-01-17 1991-01-17 弾性接手 Expired - Lifetime JP2560657Y2 (ja)

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JP1991004747U JP2560657Y2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 弾性接手

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JPH0495322U JPH0495322U (ja) 1992-08-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0219617Y2 (ja) * 1986-08-08 1990-05-30
JPH0772556B2 (ja) * 1988-03-18 1995-08-02 株式会社荏原製作所 ターボ分子ポンプ
FR2644538B1 (fr) * 1989-03-17 1993-01-22 Valeo Amortisseur de torsion, en particulier double volant amortisseur pour vehicule automobile
JPH0543953Y2 (ja) * 1988-06-30 1993-11-08
JPH0296060U (ja) * 1989-01-20 1990-07-31

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Effective date: 19970826