JPH0729325Y2 - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JPH0729325Y2
JPH0729325Y2 JP10444089U JP10444089U JPH0729325Y2 JP H0729325 Y2 JPH0729325 Y2 JP H0729325Y2 JP 10444089 U JP10444089 U JP 10444089U JP 10444089 U JP10444089 U JP 10444089U JP H0729325 Y2 JPH0729325 Y2 JP H0729325Y2
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正信 小林
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、回転部材の捩り振動を低減させるために使用
されるダイナミックダンパに関し、更に詳しくは、小型
軽量の回転装置に使用されて有効なダイナミックダンパ
の構造に関する。
(従来の技術) 例えばVTRなどのような小型軽量の回転装置に生起され
る捩り振動を低減させるために使用されるダイナミック
ダンパは、寸法及び重量の両面において制約を免れるこ
とができない。
第3図及び第4図に示すものは、従来から使用されてい
るこの種のダイナミックダンパの一例で、略椀形状に形
成されたケース1と、略ドーナツ形状を呈してケース1
に対向するマス2と、ゴム状弾性材をもってリング形状
に成形され、ケース1及びマス2の対向面に接着された
バネ部材3とを有し、ケース1を図示しない回転部材に
装着され、バネ部材3の弾性変形によって回転に伴う捩
り振動を低減させるものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術によるダイナミックダンパにおいて
は、ゴム状弾性材をもって成形されたバネ部材3がリン
グ状に形成されて、しかも、軸方向の幅寸法hを制約さ
れているために、バネ定数を低く設定することが困難で
あり、回転部材の微小な捩り振動を敏感に吸収して効果
的に低減させる機能を期待することができない。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記した従来の技術によるダイナミックダン
パにおける問題点を考慮して、回転部材と一体的に回転
し軸方向円筒部及び該円筒部の軸方向一端から内方に伸
びる径方向部を有して断面略椀形状を呈するケースと、
前記ケースの径方向部に対し軸方向に離間して平行配置
された略ドーナツ形状のマスと、前記ケースと前記マス
とを接続するゴム状弾性材製バネ部材とを備えるダイナ
ミックダンパにおいて、前記ケースの径方向部に周方向
に配置された複数の貫通孔を設けると共に、前記バネ部
材が前記ケースの径方向部他端側側面に配置された貫通
孔よりも大径のリング部と、前記リング部より前記貫通
孔を通って軸方向に伸び前記マスに接着されている小突
起とによりなる構成となすものである。
バネ部材の小突起に対応させてマスの面に凹所を形成さ
せ、小突起の先端部分を該凹所に接着させた態様となす
こともできる。
(作用) 上記した構成を備えた本考案によるダイナミックダンパ
においては、ケースの径方向部の内側面に接着された大
径のリング部から軸方向に伸び、ケースの径方向部に穿
たれた貫通孔を通ってマスの対向面に接着された小突起
が、低いバネ定数設定の可能性をもたらす。
(実施例) 第1図及び第2図の実施例においては、略椀状に形成さ
れて図示しない回転部材に装着されるケース1の径方向
部に4個の貫通孔4が穿たれ、ゴム状弾性材をもって成
形されたバネ部材3が、大径に形成されたリング部5及
びリング部5から軸方向に伸びて段付きに形成された4
個の小突起6を有し、リング部5をケース1の径方向部
の内側面に接着されて小突起6を貫通孔4に通し、その
先端部分をマス2の対向面に形成された凹所に接着され
ている。
(考案の効果) 本考案によるダイナミックダンパが、上記したように、
回転部材と一体的に回転し軸方向円筒部及び該円筒部の
軸方向一端から内方に伸びる径方向部を有して断面略椀
形状を呈するケースと、前記ケースの径方向部に対し軸
方向に離間して平行配置された略ドーナツ形状のマス
と、前記ケースと前記マスとを接続するゴム状弾性材製
バネ部材とを備えるダイナミックダンパにおいて、前記
ケースの径方向部に周方向に配置された複数の貫通孔を
設けると共に、前記バネ部材が前記ケースの径方向部他
端側側面に配置された貫通孔よりも大径のリング部と、
前記リング部より前記貫通孔を通って軸方向に伸び前記
マスに接着されている小突起とによりなる構成を備えて
いることにより、小突起の軸方向長さが長目に設定され
るばかりでなく、径寸法及び個数が適宜に設定できるの
で、捩り荷重に対するバネ定数を低く設定して捩り振動
に対する敏感な低減機能を保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の断面図、第2図は、同実
施例の正面図、第3図は、従来の技術によるダイナミッ
クダンパの一例の断面図、第4図は、同従来例の正面図
である。 1…ケース、2…マス、3…バネ部材、4…貫通孔、5
…リング部、6…小突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転部材と一体的に回転し軸方向円筒部及
    び該円筒部の軸方向一端から内方に伸びる径方向部を有
    して断面略椀形状を呈するケース(1)と、前記ケース
    (1)の径方向部に対し軸方向に離間して平行配置され
    た略ドーナツ形状のマス(2)と、前記ケース(1)と
    前記マス(2)とを接続するゴム状弾性材製バネ部材
    (3)とを備えるダイナミックダンパにおいて、前記ケ
    ース(1)の径方向部に周方向に配置された複数の貫通
    孔(4)を設けると共に、前記バネ部材(3)が前記ケ
    ース(1)の径方向部他端側側面に配置された貫通孔
    (4)よりも大径のリング部(5)と、前記リング部
    (5)より前記貫通孔(4)を通って軸方向に伸び前記
    マス(2)に接着されている小突起とにより構成される
    ことを特徴とするダイナミックダンパ。
JP10444089U 1989-09-06 1989-09-06 ダイナミックダンパ Expired - Fee Related JPH0729325Y2 (ja)

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