JP2560407Y2 - 白煙防止冷却塔用充填材ユニット - Google Patents

白煙防止冷却塔用充填材ユニット

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JP2560407Y2
JP2560407Y2 JP1992032553U JP3255392U JP2560407Y2 JP 2560407 Y2 JP2560407 Y2 JP 2560407Y2 JP 1992032553 U JP1992032553 U JP 1992032553U JP 3255392 U JP3255392 U JP 3255392U JP 2560407 Y2 JP2560407 Y2 JP 2560407Y2
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JP
Japan
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filler
cooling tower
unit
dry
white smoke
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勝 白崎
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Mitsubishi Plastics Inc
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  • Drying Of Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寒冷期における冷却塔
運転中の白煙発生を防止することを目的とする白煙防止
冷却塔用充填材ユニットに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、湿式冷却塔を運転する
と、冷却塔から排出する高温多湿な空気が周囲の空気と
混合急冷され、過飽和の空気となって霧が発生して白煙
となり、該白煙が寒冷期には建造物、道路、樹木等に氷
結して多大な被害を及ぼすことがあるほか、火事の誤
認、高速道路の視程障害や航空機の管制障害等の原因と
なることがある。
【0003】この白煙の発生を防止する技術として、充
填板相互間の上端のみを密封し、中空状の通風路を形成
してなる乾式充填材を冷却塔の充填材ユニット内に組込
み装填して、白煙の発生を防止する方法が知られてい
る。
【0004】しかしながら、上記上端のみを密封した乾
式充填材を用いれば、可成りの白煙防止効果があるもの
の、充填材ユニットを複数段積重ね配置すると、下段の
充填材ユニットの乾式充填材及び湿式充填材の頂部から
水が跳返るので、上段の乾式充填材を通過する空気の湿
度が上昇して白煙防止の効率が低下し易いと云う問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するものであって、その要旨は冷却塔内に複数段積重ね
配置され、乾式充填材と湿式充填材とを有する充填材ユ
ニットであって、上記充填材ユニット中の乾式充填材
は、充填板2枚の相互間の上端部を閉塞し、充填板の中
間部に突設した保間部により充填板相互間を所定間隔に
保つと共に、下端部には空気の吸入側から放出側に亘り
略並列する水飛防止部を形成してなる白煙防止冷却塔用
充填材ユニットである。
【0006】
【考案の作用】本考案は、下端部に水飛防止板を突設し
た乾式充填材を配設してある充填材ユニットであるの
で、該充填材ユニットを複数段積重ね配置すれば、下段
充填材ユニットの乾式充填材及び湿式充填材の頂部から
跳返って上段充填材ユニットの下方から侵入する水飛を
防止して、乾式充填材を通過する空気の湿度上昇を防止
でき、従って白煙の発生を抑制する作用を有する。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づき具体的に
説明する。図1は本考案で用いる乾式充填材の一実施例
を一部切欠斜視図で示し、図2は図1の乾式充填材と湿
式充填材とを並設してなる充填材ユニットの例を側面略
図で示し、図3は本考案で用いる乾式充填材の他の実施
例を正面図で示す。
【0008】本考案で用いる乾式充填材は、図1に一部
切欠斜視図で示す如く、上端を除く前面に凹凸波形模様
11を形成し、中間部に保間部3を多数突設し、かつ下
端部に水飛防止部4を突設形成してなる充填板1,1相
互間の上端部を、融着或いは接着剤による接合手段によ
り閉塞部2を形成してなり、一方の充填板1−1に形成
した保間部3及び水飛防止部4の先端を隣接充填板1−
2に接合して一体となしたものであり、上記下端部に形
成する水飛防止部4は、冷却塔内に組込んだとき、空気
の吸入側X方向から放出側Y方向に亘り略並列状態とな
るように突設するが、好ましくは図3に側面図で示す如
く、空気の吸入側X方向に対し若干右上り状態に突設す
る。
【0009】上記乾式充填材aの一方の充填板1−1の
下端部に水飛防止部4を突設し、他方の充填板1−2に
は水飛防止部4を突設する必要はなく、水飛防止部4の
先端を隣接充填板1−2の内面に接着固定して一体化す
る。
【0010】上記の如く、中空状の通風路を形成した乾
式充填材aと、湿式充填材bとを例えば図2に側面略図
で示す如く、保間部3を介してbbabbaの順に配列
して、充填材ユニットA−1を構成し、該充填材ユニッ
トA−1上に充填材ユニットA−2を段積みする場合
に、該充填材ユニットA−2内の乾式充填材aは、充填
材ユニットA−1の湿式充填材bの直上に、そして充填
材ユニットA−2内の湿式充填材bは、充填材ユニット
A−1の乾式充填材aの直上に配設することが好まし
い。
【0011】充填材ユニットA−1と充填材ユニットA
−2間において、乾式充填材aと湿式充填材bとの配列
が上記の如く設定される限り、aとaとの間に配設する
bは、1〜数枚で繰返し配列であっても、またランダム
配列であってもよいものである。
【0012】
【考案の効果】本考案は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本考案の乾式充填材に水飛防止部を形
成したことにより、充填材ユニットを複数段段積みした
場合に、下段充填材ユニットからの水の跳返りを防止す
ることができ、乾式充填材を通過する空気の湿度上昇を
押えることができるので、白煙の発生を防止する効果が
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案で用いる乾式充填材の一実施例を一部切
欠斜視図で示す。
【図2】図1の乾式充填材と湿式充填材とを並設してな
る充填材ユニットの例を側面略図で示す。
【図3】本考案で用いる乾式充填材の他の実施例を正面
図で示す。
【符号の説明】
A−1 下段充填材ユニット A−2 上段充填材ユニット a 乾式充填材 b 湿式充填材 1 充填板 2 閉塞部 3 保間部 4 水飛防止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却塔内に複数段積重ね配置され、乾式
    充填材と湿式充填材とを有する充填材ユニットであっ
    て、上記充填材ユニット中の乾式充填材は、充填板2枚
    の相互間の上端部を閉塞し、充填板の中間部に突設した
    保間部により充填板相互間を所定間隔に保つと共に、下
    端部には空気の吸入側から放出側に亘り略並列する水飛
    防止部を形成してなる白煙防止冷却塔用充填材ユニッ
    ト。
JP1992032553U 1992-05-18 1992-05-18 白煙防止冷却塔用充填材ユニット Expired - Fee Related JP2560407Y2 (ja)

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LU69332A1 (ja) * 1974-02-06 1975-12-09
JPS61175480A (ja) * 1985-01-31 1986-08-07 Fumio Inoue 冷却塔における白煙防止方法

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JPH0596763U (ja) 1993-12-27

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