JPH0375495A - 直交流式冷却塔用の充填材ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ０発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は直交流式冷却塔用の充填材ユニットに関する
ものである。

（従来の技術） 一般的にこの種の直交流式冷却塔の排気口より冬期にお
いて白煙が発生すると、外気を汚染しているような嫌悪
感を近隣居住者が感じ、また夜間においてはこれに赤い
光線が当ると火災と見間違うおそれがあり、近隣住民の
精神衛生又は消防活動に支障を来すおそれがあり、白煙
発生防止型のものが開発される傾向にある。

既にこの出願の出願人会社においても、実公昭５８−４
２７８１号及び特公昭５９−２４７８８号において、排
気口近傍またはこの中に、被冷却水のうち、まだ冷却さ
れていない温水を通すコイルを設けたり、或はヒートパ
イプなどを施して、排気する空気を若干加熱して外部に
排気する装置を開発し、一応の成果を治めている。

（発明が解決しようとする課Ｍ） 然ながら、これら特別な温水コイルや、ヒートパイプは
相当高価であるし、冷却塔自体に、これらのものを組み
込むため特別な構造としなければならず、冷却塔本体の
コストを押し上げ普及に今−歩の感がある。

この発明は、安価な充填材ユニットを改良することによ
って、前記課題を解決した直交流式冷却塔用充填材ユニ
ットを得ることを目的とする。

口０発明の構成 （ｍ題を解決するための手段） 前記課題を解決するために、この発明の直交流式冷却塔
用の充填材ユニットは被冷却水が散布されて流下する凹
凸部を表面にもつ充填材板が多数並列に起立させて設け
てなる直交流式冷却塔用充填材ユニットにおいて、 多数の充填材板間のうち、任意間隔ごとに少なくとも１
間隔おきの充填材間に空気のみが吸入側から放出側に亘
って通過する空気専用通路が形成してあることを特徴と
する。

（作　用） このように構成したこの考案の作用をその使用書と共に
説明する。

前記充填材ユニットを通常の直交流式冷却塔の上部水槽
の下側であって、この冷却塔の外気取入口から取り入れ
た水平空気流に対して前記空気専用通路が平行となるよ
うに、この冷却塔の外筐内に装填する。

次いで、冷却塔を運転し、通常の直交流型冷却塔同様上
部水槽に冷却すべき被冷却水を供給すると、この冷却水
は充填材ユニットに一様に散布され、これらの各充填材
板の表面を伝って流下するが、相隣る充填材板の表面に
は被冷却水は伝って流下せず、残りの通路に沿い流下し
てゆ−く。

他方前記外気取入口よりそれぞれ吸い込まれた空気は、
被冷却水と直接接触し、気化の潜熱によって流下する被
冷却水を流下中に冷却すると共に、この空気は湿り空気
となる。

更に前記空気専用通路を通過中の空気は、充填材板１１
を介して被冷却水と間接的に接触し加熱された乾き空気
となり、冷却塔の中心部の空間において、前記湿り空気
と共に冷却塔に設けた上方の排気口に向は上昇しながら
混合し、白煙を伴わずに外部に排気される。

（実施例） 次にこの発明の代表的な実施例に基すき説明する。

く第１実施例〉 第１図において、１０は被冷却水が散布されて流下する
凹凸部を表面にもつ充填材板１１が多数並列に起立させ
て設けてなる直交流式冷却塔用充填材ユニットである。

前記多数の充填材板１工の間のうち、少なくとも１つ置
きの間に、空気のみが通過する空気専用通路１２が設け
である。

各空気専用通路１２は、相隣る充填材板１１の上端に冠
着した細長い笠板１３によって、その下側に形成されて
いる。

前記笠板１３が冠着されていない残りの通路は、被冷却
水通路１４としである。

〈第２実施例〉 第２図に示すもので、前記第１実施例と異なるる構造は
次の通りである。

即ち、相燐る充填板１１の頂縁１５同士を水密的に接着
し、その下側に空気専用通路１２を形成しである。

く第３実施例〉 第５図に示すもので、前記実施例と異なり、はゾ水平方
向に畝１６のある波板よりなる充填材板１１を用い、相
燐る充填材板１１とは波板の畝工６同士が合致するよう
に配設して少なくとも最も上側の畝１６同士を水密的に
接着して、これらの間に水平方向に延びる複数本の前記
空気専用通路１２を階層的に形成されている。その他は
第１実施例と同じである。

前記第１図に示す笠板１３は図示のものにおいては特定
の充填材板１１間に固定式のものを示したが、異なる充
填材板１１間に移動可能としたり、着脱式としたり、或
は第４図に示すように開閉式とし、任意個のものを個別
若しくは連動させ、空気専用通路１２の数が可変形式に
してあってもこの発明の範囲に属する。

前記実施例の冷却塔の作用はこの考案の作用と同一であ
り、重複を避けるためここでの説明を省略する。

ハ０発明の効果 前記のように構成し作用する発明においてはユニットに
散布された被冷却水が全く流れない空気専用通路を前記
のように設けたから、これら空気専用通路を通過する空
気は被冷却水と充填材板を介して、間歇的に接触し加熱
されるため絶対湿度を一定として、温度だけ上昇した乾
き空気となり、他の通路において被冷却水と直接接触す
ることで絶対湿度が高くなった空気とを、単一の充填材
ユニットで平行して生成することができ、このような充
填材ユニットを直交流式冷却塔に組み込むことで、乾き
湿り空気とこれよりも温度の高い乾き空気と共に上昇さ
せ、排気口の送風機でこれら２種の空気は混合し、混合
空気を過飽和空気とせずに、白煙を伴わずに外気へ排気
できる。

（実施例の固有の効果） 第１実施例においては、空気専用通路１２が相隣る充填
材板１１の頂に亘って笠板１３を冠着して形成しである
ため、特別な形状の充填材板１工を必要とせず笠板１３
のみの取付けで形成でき、構造も簡単である。

なお、この笠板１３が取外しできるものにおいては外気
温度に応じて、その数を変更することも容易である。

第２実施例においては、空気専用通路１２は相隣る充填
材板１１の頂縁工５同士を水密的に接着し形成されてい
るため、堅牢となり、笠板を必要としない。

第３実施例においては、前記畝１６同士を水密的に相互
に密着して、水平方向に延びる複数本の空気専用通路１
２を階層的に形成するため、単一の充填材ユニットの二
次側からその高さ方向及び幅方向にわたり複数条の乾き
空気を吐出し形成することができる。

空気専用通路１２を構成するため、充填材板上縁部に独
立に開閉式の笠板１３を設けたものにおいては、これら
を単に開閉することによって、空気専用通路の数を増減
変更でき、夏期など必要度の少ないときは全開状態とし
て冷却塔全体の熱交換効率を有効に利用できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明に係るものであり、第１図は第１実施例の
正面図、第２図は第２実施例の正面図、第３図は第３実
施例の正面図、第４図はその他の実施例である。 図中の主な符号の説明 １０・・・・・・充填材ユニット、１１・・・・・・充
填材板、１２・・・・・・空気専用通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）被冷却水が散布されて流下する凹凸部を表面にもつ
   充填材板が多数並列に起立させて設けて成る直交流式冷
   却塔用充填材ユニットにおいて、前記多数の充填材板間
   のうち、任意間隔ごとに少なくとも１間隔おきの充填材
   間に空気のみが吸入側から放出側に亘って通過する空気
   専用通路が形成してあることを特徴とする直交流式冷却
   塔用の充填材ユニット。 ２）前記空気専用通路の天井部は相隣る充填材板を、散
   水余け笠板で塞いで形成していることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の直交流式冷却塔用の充填材ユニ
   ット。 ３）前記空気専用通路は相隣る充填材板の上縁同士を水
   密的に密着して形成していることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の直交流式冷却塔用の充填材ユニット
   。 ４）数個ある笠板のうち、少なくとも一部のものは開閉
   式であることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
   直交流式冷却塔用の充填材ユニット。