JP2560308Y2 - 噴射弁用ノズルプレートの噴射孔打抜き装置 - Google Patents

噴射弁用ノズルプレートの噴射孔打抜き装置

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JP2560308Y2
JP2560308Y2 JP2122392U JP2122392U JP2560308Y2 JP 2560308 Y2 JP2560308 Y2 JP 2560308Y2 JP 2122392 U JP2122392 U JP 2122392U JP 2122392 U JP2122392 U JP 2122392U JP 2560308 Y2 JP2560308 Y2 JP 2560308Y2
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正敏 梁瀬
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用エンジ
ン等に設けられる噴射弁のノズルプレートに噴射孔を打
抜きにより穿設するのに好適に用いられる噴射弁用ノズ
ルプレートの噴射孔打抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4ないし図12に従来技術の噴射弁お
よびノズルプレートの噴射孔打抜き装置を示す。
【0003】図において、1は噴射弁本体を示し、該噴
射弁本体1は電磁アクチュエータ(図示せず)を内蔵
し、後述のニードル弁5を開,閉弁させるようになって
いる。そして、該噴射弁本体1の基端側にはコネクタ2
が設けられ、該コネクタ2は外部からの噴射信号を電磁
アクチュエータに印加させるようになっている。また、
該噴射弁本体1の外周側にはフィルタ3が設けられ、該
フィルタ3は燃料配管(図示せず)を介して噴射弁本体
1内に供給される燃料を清浄化するようになっている。
【0004】4は噴射弁本体1の先端側に設けられた筒
状のバルブボディを示し、該バルブボディ4の先端には
弁座4Aと噴射口4Bとが形成され、その先端面4Cは
噴射口4Bに対して垂直な平坦面となっている。5はバ
ルブボディ4と噴射弁本体1との間に配設された弁体と
してのニードル弁を示し、該ニードル弁5はバルブボデ
ィ4内に摺動可能に挿嵌され、バルブボディ4の弁座4
Aに離着座するように前記電磁アクチュエータにより駆
動される。そして、該ニードル弁5は噴射口4Bを開,
閉し、噴射弁本体1内の燃料を噴射口4Bを介して後述
の各噴射孔6Aから噴射させる。
【0005】6はバルブボディ4の先端面4Cに固着さ
れたノズルプレートを示し、該ノズルプレート6の中央
部には噴射口4Bと連通する、例えば4個の噴射孔6
A,6A,…が所定間隔をもって穿設され、該各噴射孔
6Aは燃料を互いに異なる方向に向けて噴射させるよう
になっている。ここで、該ノズルプレート6は巻取り装
置(図示せず)から繰出される素材としての所定板厚の
フープ材7を図5中に二点鎖線で示す仮想円8,8,…
に沿ってプレス機等で打抜くことによって成型される。
【0006】この場合、フープ材7には図6に示す如く
パンチ9等の工具で、例えば4個の噴射孔6A,6A,
…がフープ材7の板厚方向に対し所定の傾斜角θだけ傾
斜して打抜きにより穿設され、その後プレス機等で図5
中の仮想円8に沿って円板状に打抜き、プレス成形する
ことによりノズルプレート6が図7に示す如く形成され
るようになっている。そして、該ノズルプレート6はバ
ルブボディ4の先端面4Cに当接され、レーザ溶接等の
手段により図4に示す如くバルブボディ4に固着され
る。
【0007】従来技術の噴射弁は上述の如き構成を有す
るもので、噴射弁本体1に内蔵した電磁アクチュエータ
によりニードル弁5を開,閉弁させるとき、噴射弁本体
1内の燃料がバルブボディ4の噴射口4Bを介してノズ
ルプレート6の各噴射孔6Aから、例えば互いに異なる
4方向に向けて噴射され、所望の噴射パターンを得るこ
とができる。
【0008】次に、図9を参照して前記フープ材7に各
噴射孔6Aをパンチ9により打抜く打抜き装置としての
プレス機10について述べる。
【0009】図中、11はプレス機10の本体部となる
プレス機本体を示し、該プレス機本体11はフープ材7
等を支持するためのテーブル12を備え、該テーブル1
2上には前記パンチ9によりフープ材7に各噴射孔6A
を打抜かせるための型台(図示せず)等が配置される。
そして、該プレス機本体11のテーブル12上にはラム
13が昇降可能に設けられ、該ラム13とテーブル12
との間には前記型台上で各パンチ9を可動に支持するパ
ンチガイド(図示せず)が配設される。
【0010】ここで、このパンチガイドは例えば4本の
パンチ9を図6に例示した如く所定の傾斜角θだけ傾斜
させた状態で摺動可能に支持し、ラム13が図9中の矢
示A方向に降下されるときに、該ラム13により各パン
チ9をフープ材7に向けて図6に示す如く駆動させる。
【0011】14はプレス機本体11の上端側に設けら
れた駆動源となる電動モータを示し、該電動モータ14
は交流または直流電動機等によって構成され、外部から
電圧が印加されることにより所定の回転数で回転する。
そして、該電動モータ14の出力軸はプレス機本体11
内の動力伝達機構(図示せず)等を介してラム13に連
結され、該ラム13を各パンチ9と共に所定のストロー
ク数(spm)で駆動させる。
【0012】これにより、各パンチ9はストローク数が
60spmの場合、フープ材7に1分間当り60回(6
0ショット)の速さで噴射孔6Aを打抜き、この間フー
プ材7はテーブル12上で1ショット毎に所定寸法だけ
移送され、図5に示す如く各ノズルプレート6の中心位
置に各噴射孔6Aを穿設させる。
【0013】このように構成される従来技術では、まず
各パンチ9の刃先に研削加工を施し、条件出しのために
プレス機10で各パンチ9によりフープ材7に4本の噴
射孔6Aを打抜く予備打ちを行う。そして、この予備打
ちを行ったフープ材7の位置から他のプレス機により仮
想円8に沿ってノズルプレート6を打抜き、条件出しの
ためのノズルプレート6をプレス成形する。
【0014】次に、このノズルプレート6をバルブボデ
ィ4の先端面4C側にレーザ溶接等の手段を用いて固着
し、このバルブボディ4を噴射弁本体1に組込んだ状態
で、例えば擬似燃料等をノズルプレート6の各噴射孔6
Aから噴射させ、噴射流量の測定を行うことにより、例
えば1分間当りの噴射流量が290〜300cc/min程度
の規格内にあるか否かを試験する。
【0015】そして、この条件出し時の噴射流量が規格
範囲内にあるときには、このときの各パンチ9を用いて
所定のストローク数でフープ材7に各噴射孔6Aを順次
打抜き、このフープ材7から製造ライン上で製品となる
ノズルプレート6を成形してゆく。また、噴射流量が規
格範囲外にあるときには、各パンチ9の径を変えたり、
各パンチ9の刃先を再研削したりして、再び条件出しを
行い、噴射流量が規格範囲内となるまで条件出しを繰返
すようにしており、この条件出しに2〜3時間程度の作
業時間を費している。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、プレス機10により各パンチ9を用いてフ
ープ材7に噴射孔6Aを打抜いたときに、該噴射孔6A
の周囲には図8に示す如く、それぞれダレ面t1、せん
断面t2および破断面t3が形成される。そして、各パ
ンチ9はフープ材7に順次噴射孔6Aを打抜いてゆくと
き、ショット数が増大するに応じて刃先が摩耗するた
め、噴射孔6Aのダレ面t1等が徐々に大きくなり、図
8中の矢示B方向に燃料を噴射させるタイプの場合、ダ
レ面t1等が大きくなるに応じて噴射流量が増大してし
まう。
【0017】このため、従来技術では、図10に実線で
示す特性線15の如く、初期の条件出しのときには噴射
流量が、例えば292cc/min程度であっても、パンチ9
による噴射孔6Aの打抜き回数であるショット数が40
00〜5000回程度に達すると、パンチ9の刃先が大
きく摩耗して噴射流量が規格の上限値(300cc/min程
度)を越えるようになり、この場合にはパンチ9の刃先
を再研削して再び前述の条件出し作業を行わなければな
らず、パンチ9により噴射孔6Aを4000〜5000
回程度打抜く稼働時間が1.5時間程度であるのに対
し、その後の条件出し作業に2〜3時間を費すことにな
り、全体の作業性が非常に悪いという問題がある。
【0018】また、噴射孔6Aから矢示B方向に燃料を
噴射させる図8に示すタイプのノズルプレート6に対し
て、図11に示す如く逆向き(矢示C方向)に燃料噴射
させるタイプのノズルプレート16も実際には採用され
ている。そして、このタイプのものではパンチ9のショ
ット数が増大するに応じて、図10に実線で示す特性線
17の如くパンチ9の刃先が摩耗して逆に噴射流量が減
少してしまい、噴射孔16Aを4000〜5000回程
度打抜くと、噴射流量が規格の下限値(例えば290cc
/min程度)よりも低下してパンチ9の刃先を同様に再研
削する必要が生じ、全体の作業性が同様に悪くなってし
まう。
【0019】一方、本考案者等はプレス機10の駆動源
となる電動モータ14の回転数を変え、パンチ9のスト
ローク数(spm)、即ち1分間当りのショット数を1
0〜100spmの範囲で変化させてそれぞれフープ材
7に噴射孔6Aを打抜き、それぞれの場合の噴射流量を
図12に示す特性線18A,18B,18C,…の如く
測定した。この結果、パンチ9のストローク数を速くす
れば、これに応じて噴射流量が徐々に減少するようにな
り、パンチ9の径を小さくするに応じて特性線18A,
18B,18Cの如く噴射流量が順次低下することが確
認された。
【0020】本考案は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本考案はパンチのストローク数をショッ
ト数に応じて可変に制御することより、パンチの刃先を
再研削するまでのショット数を大幅に増やすことがで
き、条件出し作業を含めた全体の作業性を確実に向上で
きるようにした噴射弁用ノズルプレートの噴射孔打抜き
装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本考案が採用する構成の特徴は、プレス機本体
と、該プレス機本体に設けられ、制御信号に基づき回転
数が可変に制御される電動モータと、前記プレス機本体
に昇降可能に設けられ、該電動モータで駆動されること
により、該電動モータの回転数に応じたストローク数を
もってパンチを作動させるラムと、該ラムによって作動
されるパンチがノズルプレートの素材に噴射孔を打抜い
た回数をショット数として検出するショット数検出手段
と、該ショット数検出手段で検出したショット数に基づ
き前記電動モータの回転数を可変に制御すべく、前記電
動モータに制御信号を出力する制御信号出力手段とから
なる。
【0022】
【作用】上記構成により、例えば噴射流量はパンチのス
トローク数を速くするに応じて図12に示す特性線の如
く減少してゆくので、ショット数に応じてパンチの刃先
が徐々に摩耗しても、これに対応させて電動モータの回
転数を低回転数から高回転数に徐々に増大させれば、パ
ンチのストローク数を徐々に速くすることができ、噴射
流量が規格の上限値を越えるまでのショット数を大幅に
増やすことができる。また、ショット数に応じて噴射流
量が減少してゆくタイプの場合には、逆にパンチのスト
ローク数を遅くしてゆくことにより、噴射流量が大きく
減少するのを抑えることができる。
【0023】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4ないし図
12に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0024】図中、21はプレス機本体11に設けられ
る駆動源としての電動モータを示し、該電動モータ21
は従来技術で述べた電動モータ14に替えて図9に例示
したプレス機本体11の上端側に設けられる。そして、
該電動モータ21は回転数可変式の電動機により構成さ
れ、後述の制御信号に基づき回転数が可変に制御される
ことによって、プレス機10のラム13および各パンチ
9のストローク数を、例えば20〜100spmの範囲
で変化させる。
【0025】22はプレス機10のラム13近傍等に設
けられるショット数検出手段としてのショット数センサ
を示し、該ショット数センサ22はプレス機本体11の
テーブル12上でラム13が昇降し、ノズルプレート6
等の素材となるフープ材7に噴射孔6Aがパンチ9によ
り打抜かれるときの回数をショット数Sとして検出し、
その検出信号を後述の制御装置23に出力する。
【0026】23はマイクロコンピュータ等によって構
成され、電動モータ21の回転数等を制御する制御装置
を示し、該制御装置23はその入力側がキーボード2
4、ショット数センサ22等に接続され、出力側が電動
モータ21等に接続されている。そして、該制御装置2
3はその記憶回路内に図3に示すプログラム等を格納
し、電動モータ21の回転数を制御することによるパン
チ9のストローク数制御処理等を行うようになってい
る。
【0027】また、該制御装置23の記憶回路にはその
記憶エリア23A内に、パンチ9のストローク数をショ
ット数Sに基づいて可変に制御する図2に例示したスト
ローク制御マップと、例えば10000回程度のショッ
ト数Sに該当する判定値K等とが格納され、これらはキ
ーボード24の操作により適宜に可変設定される。ここ
で、図2に示すストローク制御マップは、例えばショッ
ト数Sが125回程度増加する度毎にストローク数を1
spmだけ増加させ、ショット数Sが2500回程度の
ときにストローク数が40spmとなり、ショット数S
が10000回程度のときにはストローク数が100s
pmとなるように設定されている。
【0028】なお、このストローク制御マップにおける
ショット数に対するストローク数の増減率等はキーボー
ド24の操作により適宜に可変設定される。また、パン
チ9のストローク数は電動モータ21の回転数に比例し
て増減するので、電動モータ21の回転数を可変に制御
することにより、ストローク数は自動的に可変に制御さ
れるものである。
【0029】本実施例によるノズルプレート6の噴射孔
打抜き装置は上述の如き構成を有するもので、次に図3
を参照して制御装置23によるパンチ9のストローク制
御処理について説明する。
【0030】まず、電動モータ21を起動して回転させ
ることにより処理動作がスタートすると、ステップ1で
電動モータ21によりラム13と共に駆動されるパンチ
9のショット数Sをショット数センサ22から読込む。
そして、ステップ2に移ってショット数Sが、例えば1
0000回程度の判定値Kより小さいか否かを判定し、
「YES」と判定したときにはステップ3に移って図2
に例示したストローク制御マップに基づき、ショット数
Sに応じてパンチ9のストローク数を可変に制御する。
【0031】この場合、パンチ9のストローク数は電動
モータ21の回転数に比例して変化するので、例えばシ
ョット数Sが125回程度となるまではストローク数が
21spmとなるように、電動モータ21の回転数を比
較的低い回転数に制御し、ショット数Sが125〜25
0回程度のときにはストローク数が22spmとなるよ
うに、電動モータ21の回転数を所定回転数だけ増大さ
せる。そして、ショット数Sがその後125回程度増大
する毎にストローク数を22spmから1spmだけ増
大させるように、電動モータ21の回転数を所定回転数
だけ漸増させる制御を行う。
【0032】また、ステップ2で「NO」と判定したと
きにはショット数Sが、例えば10000回程度の判定
値Kに達し、パンチ9の刃先はショット数Sの増大によ
り急激に摩耗が進む恐れがあるので、ステップ4に移っ
て電動モータ21を停止させ、パンチ9の刃先を再研削
すべきことを警報器(図示せず)等でオペレータに知ら
せ、処理動作を終了する。
【0033】かくして、本実施例によれば、ノズルプレ
ート6の素材となるフープ材7に噴射孔6Aをパンチ9
により順次打抜き、このときのショット数Sが所定回数
だけ増大する度毎にパンチ9のストローク数を20〜1
00spmの範囲で1spm毎に増やすように、電動モ
ータ21の回転数を漸増させる構成としたから、従来技
術で述べた図10に示す特性線15のようにショット数
に応じて噴射流量が大きく増大してしまうのを防止で
き、図10に二点鎖線で示す特性線25の如く噴射流量
の増大を低く抑えることができる。
【0034】即ち、パンチ9の刃先はフープ材7に噴射
孔6Aを打抜く回数(ショット数)に応じて徐々に摩耗
し、図8に示した噴射孔6Aではパンチ9の摩耗に応じ
てダレ面t1が大きくなり、矢示B方向に噴射される燃
料の噴射流量が増大してしまう。しかし、この噴射流量
は図12に示した特性線18C等の如く、パンチ9のス
トローク数を速くするに応じて逆に減少するようになる
から、ショット数に応じてパンチ9が徐々に摩耗して
も、パンチ9のストローク数を増大させることにより、
噴射流量がショット数に応じて大きく増大してしまうの
を図10に示す特性線25の如く抑えることができる。
【0035】従って、本実施例によれば、パンチ9のス
トローク数をショット数に応じて可変に制御することに
より、ショット数が8000〜10000回程度に達し
たときでも噴射流量を293cc/min程度に低く抑えるこ
とができ、パンチ9の刃先を再研削すべき時期を、例え
ば10000回程度のショット数まで大幅に増やすこと
ができる。そして、パンチ9の稼働時間を確実に増大で
きるので、条件出し作業に2〜3時間を費したとして
も、この条件出しの作業時間に対する稼働時間の割合を
大幅に増大でき、全体の作業性を向上させて生産性を高
めうる等、種々の効果を奏する。
【0036】なお、前記実施例では、図3に示すプラグ
ラムのうち、ステップ3が本考案の構成要件である制御
信号出力手段の具体例を示している。
【0037】また、前記実施例では、図8に示すノズル
プレート6に噴射孔6Aを打抜く場合を例に挙げて説明
したが、本考案はこれに限らず、図11に示したノズル
プレート16に噴射孔16Aを打抜く場合にも適用で
き、この場合には図2に例示したストローク制御マップ
とは逆に、例えばパンチ9のストローク数を100sp
mから20spmへとショット数に応じて漸減させるよ
うにすれば、図10に二点鎖線に例示した特性線26の
ようにショット数が8000〜10000spm程度に
達したときでも、噴射流量が例えば294cc/min以下ま
で低下するのを防止することが可能となる。
【0038】さらに、前記実施例では、図2に示すスト
ローク制御マップの如くストローク数を一定比率でステ
ップ状に漸増させるものとして述べたが、これに替え
て、例えばストローク数をショット数に応じて異なる比
率で増減させるようにしてもよく、直線状または曲線状
にストローク数を変化させるようにしてもよい。
【0039】
【考案の効果】以上詳述した通り本考案によれば、プレ
ス機によりパンチを用いてノズルプレートの素材に噴射
孔を打抜くときに、打抜き回数となるショット数に基づ
き電動モータの回転数を変えることによって、パンチの
ストローク数を変化させる構成としたから、ノズルプレ
ートを噴射弁に組付けた場合の噴射流量がショット数に
応じて大きく増減するのを防止でき、パンチの刃先を再
研削するまでのショット数を大幅に増やすことができる
と共に、条件出しに必要な時間に対するパンチの稼働時
間の割合を増大でき、全体の作業性を向上させて生産性
を高めることができる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるプレス機の制御ブロック
図である。
【図2】図1に示す制御装置の記憶エリア内に格納され
たストローク制御マップの説明図である。
【図3】ストローク制御処理を示す流れ図である。
【図4】従来技術による噴射弁を示す要部破断の外観図
である。
【図5】ノズルプレートの素材となるフープ材に各噴射
孔を穿設した状態を示す平面図である。
【図6】パンチにより噴射孔を穿設した状態を示す図5
中の矢示VI-VI 方向拡大断面図である。
【図7】ノズルプレートの拡大縦断面図である。
【図8】図7中の要部拡大図である。
【図9】プレス機を示す外観図である。
【図10】ショット数に対する噴射流量の特性線図であ
る。
【図11】図8のノズルプレートとは異なるタイプのノ
ズルプレートを示す要部拡大断面図である。
【図12】ストローク数に対する噴射流量の特性線図で
ある。
【符号の説明】
1 噴射弁本体 4 バルブボディ 5 ニードル弁 6,16 ノズルプレート 6A,16A 噴射孔 7 フープ材(素材) 9 パンチ 11 プレス機本体 12 テーブル 13 ラム 21 電動モータ 22 ショット数センサ(ショット数検出手段) 23 制御装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射弁のバルブボディに設けられるノズ
    ルプレートに噴射孔をパンチにより打抜く噴射弁用ノズ
    ルプレートの噴射孔打抜き装置であって、プレス機本体
    と、該プレス機本体に設けられ、制御信号に基づき回転
    数が可変に制御される電動モータと、前記プレス機本体
    に昇降可能に設けられ、該電動モータで駆動されること
    により、該電動モータの回転数に応じたストローク数を
    もって前記パンチを作動させるラムと、該ラムによって
    作動されるパンチが前記ノズルプレートの素材に前記噴
    射孔を打抜いた回数をショット数として検出するショッ
    ト数検出手段と、該ショット数検出手段で検出したショ
    ット数に基づき前記電動モータの回転数を可変に制御す
    べく、前記電動モータに制御信号を出力する制御信号出
    力手段とから構成してなる噴射弁用ノズルプレートの噴
    射孔打抜き装置。
JP2122392U 1992-03-09 1992-03-09 噴射弁用ノズルプレートの噴射孔打抜き装置 Expired - Lifetime JP2560308Y2 (ja)

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