JP2560231B2 - 中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法 - Google Patents
中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法Info
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- JP2560231B2 JP2560231B2 JP35476892A JP35476892A JP2560231B2 JP 2560231 B2 JP2560231 B2 JP 2560231B2 JP 35476892 A JP35476892 A JP 35476892A JP 35476892 A JP35476892 A JP 35476892A JP 2560231 B2 JP2560231 B2 JP 2560231B2
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- Japan
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- ion concentration
- sulfate ion
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- infrared region
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
【０００１】
【０００２】本発明は、中赤外領域の波長による硫酸イ
オン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法に関
し、さらに詳しくは製塩工程で必要な処理中の溶液の硫
酸イオン濃度の検出に最適な中赤外領域の波長による硫
酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法
に関する。
オン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法に関
し、さらに詳しくは製塩工程で必要な処理中の溶液の硫
酸イオン濃度の検出に最適な中赤外領域の波長による硫
酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法
に関する。
【０００３】
【０００４】製塩工程では、処理中の海水及びかん水
（海水濃縮液）の硫酸イオン濃度を測定する必要があ
る。
（海水濃縮液）の硫酸イオン濃度を測定する必要があ
る。
【０００５】この測定は、主としてイオンクロマトグラ
フイー法またはクロム酸バリウム法の分析手法により行
われている。
フイー法またはクロム酸バリウム法の分析手法により行
われている。
【０００６】このうち、イオンクロマトグラフィー法で
は、測定する濃度範囲が２ppm以下に限られているた
め、測定を行う海水及びかん水を数百〜数万倍に希釈す
る必要がある。
は、測定する濃度範囲が２ppm以下に限られているた
め、測定を行う海水及びかん水を数百〜数万倍に希釈す
る必要がある。
【０００７】このように海水及びかん水を希釈して測定
を行うと、余分な希釈工程に時間と手間を要する上に、
希釈誤差の影響を受ける。
を行うと、余分な希釈工程に時間と手間を要する上に、
希釈誤差の影響を受ける。
【０００８】一方、クロム酸バリウム法では、手分析で
測定を行う必要があり、分析に多大な時間と労力を要す
る。
測定を行う必要があり、分析に多大な時間と労力を要す
る。
【０００９】上記測定方法はいずれも、海水及びかん水
をサンプリングして、イオン濃度を測定するので、オン
ラインでの測定には不向きである。
をサンプリングして、イオン濃度を測定するので、オン
ラインでの測定には不向きである。
【００１０】オンラインのイオン濃度測定の可能な硫酸
イオン濃度センサーとして、イオン選択性電極が市販さ
れているが、かん水の全塩分濃度は５Ｍ程度であるのに
対し、濃度範囲が全塩分濃度で１Ｍ以内に限定される
上、他の無機イオンの影響をかなり受けるため、製塩工
程での使用には適していない。
イオン濃度センサーとして、イオン選択性電極が市販さ
れているが、かん水の全塩分濃度は５Ｍ程度であるのに
対し、濃度範囲が全塩分濃度で１Ｍ以内に限定される
上、他の無機イオンの影響をかなり受けるため、製塩工
程での使用には適していない。
【００１１】なお、特開昭６３ー１９１０４０号公報に
開示されるとおり、赤外線等の光波長を利用して液体中
の成分分析を行う分析装置は知られていたが、特に硫酸
イオンの濃度検出に最適な分析装置及び方法は開発され
ていなかった。
開示されるとおり、赤外線等の光波長を利用して液体中
の成分分析を行う分析装置は知られていたが、特に硫酸
イオンの濃度検出に最適な分析装置及び方法は開発され
ていなかった。
【００１２】従って、本発明の目的は、製塩工程で使用
可能な硫酸イオン濃度の検出範囲を持ち、オンラインで
の硫酸イオン濃度の正確な検出を可能にして作業効率の
向上を図る手段を提供することにある。
可能な硫酸イオン濃度の検出範囲を持ち、オンラインで
の硫酸イオン濃度の正確な検出を可能にして作業効率の
向上を図る手段を提供することにある。
【００１３】
【００１４】本発明の発明者らは、中赤外領域（波長
５．０μｍ〜１０．０μｍ）に属する硫酸イオンのＳＯ
縮重伸縮振動の波長（９．０６μｍ）及び被測定物の内
容成分によって吸収されない参照波長（５．００μｍ）
とに着目し、さらに、前記の波長における吸光度と硫酸
イオン濃度の相関関係を見いだすことで、本発明を完成
するに至った。
５．０μｍ〜１０．０μｍ）に属する硫酸イオンのＳＯ
縮重伸縮振動の波長（９．０６μｍ）及び被測定物の内
容成分によって吸収されない参照波長（５．００μｍ）
とに着目し、さらに、前記の波長における吸光度と硫酸
イオン濃度の相関関係を見いだすことで、本発明を完成
するに至った。
【００１５】即ち、本発明の課題を解決するための手段
は、下記のとおりである。
は、下記のとおりである。
【００１６】第１に、中赤外領域に属するＳＯ縮重伸縮
波長及び被測定物の内容成分によって吸収されない参照
波長を生成する光学ボックスと、被測定物を保持し該被
測定物の所定の波長の吸光度を示す信号を発生する被測
定物タンクとを有するヘッド部と、該ヘッド部から与え
られる信号を入力し、所定の波長の吸光度から硫酸イオ
ン濃度を求める計算式によって、硫酸イオン濃度を計算
するコントローラ部とで構成される、中赤外領域の波長
による硫酸イオン濃度検出センサーである。
波長及び被測定物の内容成分によって吸収されない参照
波長を生成する光学ボックスと、被測定物を保持し該被
測定物の所定の波長の吸光度を示す信号を発生する被測
定物タンクとを有するヘッド部と、該ヘッド部から与え
られる信号を入力し、所定の波長の吸光度から硫酸イオ
ン濃度を求める計算式によって、硫酸イオン濃度を計算
するコントローラ部とで構成される、中赤外領域の波長
による硫酸イオン濃度検出センサーである。
【００１７】第２に、ＳＯ縮重伸縮波長として９．０６
μｍ、参照波長として５．００μｍが選択され、計算式
が、次の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リット
ル］，Ａは波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光
度の差を示す。）で表される上記第１記載の中赤外領域
の波長による硫酸イオン濃度検出センサーである。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
μｍ、参照波長として５．００μｍが選択され、計算式
が、次の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リット
ル］，Ａは波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光
度の差を示す。）で表される上記第１記載の中赤外領域
の波長による硫酸イオン濃度検出センサーである。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
【００１８】第３に、中赤外領域に属するＳＯ縮重伸縮
波長及び被測定物の内容成分によって吸収されない参照
波長による光を、被測定物にあて、所定の波長の吸光度
から硫酸イオン濃度を求める計算式によって、硫酸イオ
ン濃度を検出することを特徴とする、中赤外領域の波長
による硫酸イオン濃度検出方法である。
波長及び被測定物の内容成分によって吸収されない参照
波長による光を、被測定物にあて、所定の波長の吸光度
から硫酸イオン濃度を求める計算式によって、硫酸イオ
ン濃度を検出することを特徴とする、中赤外領域の波長
による硫酸イオン濃度検出方法である。
【００１９】第４に、ＳＯ縮重伸縮波長として９．０６
μｍ、参照波長として５．００μｍが選択され、計算式
が、次の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リット
ル］，Ａは波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光
度の差を示す。）で表される上記第３記載の中赤外領域
の波長による硫酸イオン濃度検出方法である。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
μｍ、参照波長として５．００μｍが選択され、計算式
が、次の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リット
ル］，Ａは波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光
度の差を示す。）で表される上記第３記載の中赤外領域
の波長による硫酸イオン濃度検出方法である。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
【００２０】
【００２１】以下、図面を参照しながら本発明の中赤外
領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸
イオン濃度検出方法の好ましい実施例を説明する。
領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸
イオン濃度検出方法の好ましい実施例を説明する。
【００２２】まず、中赤外領域に属するＳＯ縮重伸縮波
長９．０６μｍ及び参照波長５．００μｍを利用した場
合の吸光度と硫酸イオン濃度の相関関係を求める式につ
いて説明する。
長９．０６μｍ及び参照波長５．００μｍを利用した場
合の吸光度と硫酸イオン濃度の相関関係を求める式につ
いて説明する。
【００２３】硫酸イオン濃度と上記２つの波長の吸光度
の関係を調べるため、溶液温度２５℃の条件下で、硫酸
イオン濃度を変えた際における２つの吸光度の差を求
め、表１に示す結果を得た。
の関係を調べるため、溶液温度２５℃の条件下で、硫酸
イオン濃度を変えた際における２つの吸光度の差を求
め、表１に示す結果を得た。
【００２４】
【表１】
【００２５】表１によると、相関係数０．９９９９の直
線関係を示す検量線が存在し、該検量線から、次に示す
硫酸イオン濃度を求める計算式（式中、Ｃは硫酸イオン
濃度［ｇ／リットル］，Ａは波長９．０６μｍと波長
５．００μｍの吸光度の差を示す。）が得られる。
線関係を示す検量線が存在し、該検量線から、次に示す
硫酸イオン濃度を求める計算式（式中、Ｃは硫酸イオン
濃度［ｇ／リットル］，Ａは波長９．０６μｍと波長
５．００μｍの吸光度の差を示す。）が得られる。
【００２６】Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
【００２７】次に、上記の結果に基づく本発明の中赤外
領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサーの一実施
例を、図１に示す構成を示すブロック図を参照しながら
説明する。
領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサーの一実施
例を、図１に示す構成を示すブロック図を参照しながら
説明する。
【００２８】硫酸イオン濃度検出センサーは、ヘッド部
１及びコントローラ部３から成る。
１及びコントローラ部３から成る。
【００２９】ヘッド部１は、赤外線の光源であるランプ
５、ランプ５から発生した光を集光する凸レンズ７、モ
ーター９に接続し回転する干渉フィルター１１を有する
光学ボックス８と、イオン濃度の検出を行う溶液が通過
する入口１０及び出口１２を有する被測定物タンクであ
る溶液タンクボックス１３で構成される。
５、ランプ５から発生した光を集光する凸レンズ７、モ
ーター９に接続し回転する干渉フィルター１１を有する
光学ボックス８と、イオン濃度の検出を行う溶液が通過
する入口１０及び出口１２を有する被測定物タンクであ
る溶液タンクボックス１３で構成される。
【００３０】光学ボックス８は、高い気密度を保つよう
に構成され、外部の温湿度の影響を受けないようにして
あり、干渉フィルター１１によって、参照波長５．００
μｍ及びＳＯ縮重伸縮波長９．０６μｍの２つの中赤外
領域の波長を生成する。
に構成され、外部の温湿度の影響を受けないようにして
あり、干渉フィルター１１によって、参照波長５．００
μｍ及びＳＯ縮重伸縮波長９．０６μｍの２つの中赤外
領域の波長を生成する。
【００３１】さらに、光学ボックス８には、干渉フィル
ター１１を通過した光をプリズム１５に送るように、凹
レンズ１７、円錐ミラー１９及び反射ミラー２１が設置
されている。
ター１１を通過した光をプリズム１５に送るように、凹
レンズ１７、円錐ミラー１９及び反射ミラー２１が設置
されている。
【００３２】溶液タンクボックス１３には、プリズム１
５が設置されている。
５が設置されている。
【００３３】プリズム１５には、該プリズム１５内を通
って多重反射された光を電気信号に変換する受光素子２
３が接続されている。
って多重反射された光を電気信号に変換する受光素子２
３が接続されている。
【００３４】受光素子２３には、変換した電気信号を増
幅するプリアンプ２５が接続されている。
幅するプリアンプ２５が接続されている。
【００３５】コントローラ部３は、主として、ヘッド部
１から送られてきた電気信号をもとに、前記の計算式に
より硫酸イオン濃度を計算する機能を行う。
１から送られてきた電気信号をもとに、前記の計算式に
より硫酸イオン濃度を計算する機能を行う。
【００３６】これらの機能を実行するため、コントロー
ラ部３は、Ａ／Ｄ変換部２７、演算部２９及びデジタル
表示部３１を有する。
ラ部３は、Ａ／Ｄ変換部２７、演算部２９及びデジタル
表示部３１を有する。
【００３７】そして、次に、前記実施例の中赤外領域の
波長による硫酸イオン濃度検出センサーを使用して硫酸
イオン濃度を検出する方法を説明する。
波長による硫酸イオン濃度検出センサーを使用して硫酸
イオン濃度を検出する方法を説明する。
【００３８】濃度検出を行う溶液は、溶液タンクボック
ス１３の入口１０から供給され、出口１２から排出され
る。
ス１３の入口１０から供給され、出口１２から排出され
る。
【００３９】ここで、入口１０及び出口１２をオンライ
ンの途中に設けることで、オンラインでの濃度検出が可
能となる。
ンの途中に設けることで、オンラインでの濃度検出が可
能となる。
【００４０】ランプ５から発生した光は、凸レンズ７に
よって集光され干渉フィルター１１に送られ、モーター
９によって回転する干渉フィルター１１によって、中赤
外領域に属する参照波長５．００μｍ及びＳＯ縮重伸縮
波長９．０６μｍの２つの波長に分光される。
よって集光され干渉フィルター１１に送られ、モーター
９によって回転する干渉フィルター１１によって、中赤
外領域に属する参照波長５．００μｍ及びＳＯ縮重伸縮
波長９．０６μｍの２つの波長に分光される。
【００４１】２つの波長に分光した光は、凹レンズ１７
を通って、円錐ミラー１９及び反射ミラー２１で反射さ
れ、測定対象溶液が流れている溶液タンクボックス１３
のプリズム１５に入光する。
を通って、円錐ミラー１９及び反射ミラー２１で反射さ
れ、測定対象溶液が流れている溶液タンクボックス１３
のプリズム１５に入光する。
【００４２】プリズム１５は、入光した光を多重反射
し、受光素子２３に集光する。
し、受光素子２３に集光する。
【００４３】ここで、プリズム１５に入光した光は、溶
液タンクボックス１３内の測定対象溶液によって、プリ
ズム１５との境界面付近で各波長の光が吸収される。
液タンクボックス１３内の測定対象溶液によって、プリ
ズム１５との境界面付近で各波長の光が吸収される。
【００４４】各波長の光の吸収量は、吸光度を示す信号
になって受光素子２３に送られ、受光素子２３で電気変
換された後、プリアンプ２５で増幅され、コントローラ
部３に送られる。
になって受光素子２３に送られ、受光素子２３で電気変
換された後、プリアンプ２５で増幅され、コントローラ
部３に送られる。
【００４５】コントローラ部３に送られた信号は、Ａ／
Ｄ変換部２７によってアナログ信号がデジタル信号に変
換された後、演算部２９に送られる。
Ｄ変換部２７によってアナログ信号がデジタル信号に変
換された後、演算部２９に送られる。
【００４６】演算部２９では、前記の計算式によって２
つの波長の吸光度から硫酸イオン濃度を求める。
つの波長の吸光度から硫酸イオン濃度を求める。
【００４７】演算部２９で求めた計算結果は、デジタル
表示部３１で表示される。
表示部３１で表示される。
【００４８】
【試験例１】
【００４９】本発明の中赤外領域の波長による硫酸イオ
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法につい
て、溶液温度変化に対する影響を調べるため、溶液温度
３０℃，５０℃，７０℃の各条件下で、硫酸イオン濃度
を１０ｇ／リットル，３０ｇ／リットル，５０ｇ／リッ
トルと変化させ、分析により硫酸イオン濃度を求めて基
準区とすると共に、本発明により硫酸イオン濃度を測定
して本発明区とした。
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法につい
て、溶液温度変化に対する影響を調べるため、溶液温度
３０℃，５０℃，７０℃の各条件下で、硫酸イオン濃度
を１０ｇ／リットル，３０ｇ／リットル，５０ｇ／リッ
トルと変化させ、分析により硫酸イオン濃度を求めて基
準区とすると共に、本発明により硫酸イオン濃度を測定
して本発明区とした。
【００５０】その結果を表２に示す。
【００５１】
【表２】
【００５２】上記表２より、本発明区は、測定誤差３％
以内であり、溶液温度の影響を受けにくいことが明らか
となった。
以内であり、溶液温度の影響を受けにくいことが明らか
となった。
【００５３】
【試験例２】
【００５４】本発明の中赤外領域の波長による硫酸イオ
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法につい
て、溶液中の塩分濃度変化に対する影響を調べるため、
硫酸イオン濃度１０ｇ／リットル、溶液温度２５℃の条
件下で、塩化ナトリウム濃度を０ｇ／リットル〜２００
ｇ／リットルと変化（ＮO.１〜５）させ、分析により硫
酸イオン濃度を求めて基準区とすると共に、本発明によ
り硫酸イオン濃度を測定して本発明区とした。
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法につい
て、溶液中の塩分濃度変化に対する影響を調べるため、
硫酸イオン濃度１０ｇ／リットル、溶液温度２５℃の条
件下で、塩化ナトリウム濃度を０ｇ／リットル〜２００
ｇ／リットルと変化（ＮO.１〜５）させ、分析により硫
酸イオン濃度を求めて基準区とすると共に、本発明によ
り硫酸イオン濃度を測定して本発明区とした。
【００５５】その結果を表３に示す。
【００５６】
【表３】
【００５７】上記表３より明らかな通り、各塩化ナトリ
ウム濃度の場合について、本発明区も基準区とほぼ同様
の濃度を示し、本発明区による硫酸イオン濃度測定誤差
は１％以内である。
ウム濃度の場合について、本発明区も基準区とほぼ同様
の濃度を示し、本発明区による硫酸イオン濃度測定誤差
は１％以内である。
【００５８】このことから、本発明の中赤外領域の波長
による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度
検出方法が、塩分濃度変化の影響を受けにくいことが確
認できる。
による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度
検出方法が、塩分濃度変化の影響を受けにくいことが確
認できる。
【００５９】
【試験例４】
【００６０】イオン組成分析による硫酸イオン濃度が主
に異なる（ＮO.１〜４）製塩工程のかん水について、溶
液温度２５℃の条件下で、本発明により硫酸イオン濃度
を測定して本発明区とした。
に異なる（ＮO.１〜４）製塩工程のかん水について、溶
液温度２５℃の条件下で、本発明により硫酸イオン濃度
を測定して本発明区とした。
【００６１】その結果を表４に示す。
【００６２】
【表４】
【００６３】また、各ＮO.における吸光度差を次に示
す。
す。
【００６４】ＮO.１：６.８７x１０-3 ＮO.２：２.３４x１０-2 ＮO.３：１.７７x１０-1 ＮO.４：３.９６x１０-1
【００６５】上記表４に示すとおり、本発明区による硫
酸イオン濃度の測定誤差は５％以内である。
酸イオン濃度の測定誤差は５％以内である。
【００６６】従って、本発明の中赤外領域の波長による
硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方
法は、製塩工程での処理中の溶液の硫酸イオン濃度の測
定に充分対応できる。
硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方
法は、製塩工程での処理中の溶液の硫酸イオン濃度の測
定に充分対応できる。
【００６７】
【００６８】本発明の中赤外領域の波長による硫酸イオ
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法は、希
釈工程を必要とせず、測定される溶液中の他の無機イオ
ンの影響を受けにくく、正確な硫酸イオン濃度測定が可
能であり、オンラインでの使用が可能である。
ン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法は、希
釈工程を必要とせず、測定される溶液中の他の無機イオ
ンの影響を受けにくく、正確な硫酸イオン濃度測定が可
能であり、オンラインでの使用が可能である。
【００６９】従って、本発明の中赤外領域の波長による
硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方
法は、製塩工程で使用可能な硫酸イオン濃度の検出範囲
を持ち、オンラインでの硫酸イオン濃度の正確な検出を
可能にして作業効率の向上を図ることができる。
硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方
法は、製塩工程で使用可能な硫酸イオン濃度の検出範囲
を持ち、オンラインでの硫酸イオン濃度の正確な検出を
可能にして作業効率の向上を図ることができる。
【図１】本発明の一実施例である中赤外領域の波長によ
る硫酸イオン濃度検出センサーの構成を示すブロック図
である。
る硫酸イオン濃度検出センサーの構成を示すブロック図
である。
１ ヘッド部 ３ コントローラ部 ５ ランプ ７ 凸レンズ ８ 光学ボックス ９ モーター １０ 入口 １１ 干渉フィルター １２ 出口 １３ 溶液タンクボックス １５ プリズム １７ 凹レンズ １９ 円錐ミラー ２１ 反射ミラー ２３ 受光素子 ２５ プリアンプ ２７ Ａ／Ｄ変換部 ２９ 演算部 ３１ デジタル表示部
Claims (4)
- 【請求項１】 中赤外領域に属するＳＯ縮重伸縮波長及
び被測定物の内容成分によって吸収されない参照波長を
生成する光学ボックスと、被測定物を保持し該被測定物
の所定の波長の吸光度を示す信号を発生する被測定物タ
ンクとを有するヘッド部と、 該ヘッド部から与えられる信号を入力し、所定の波長の
吸光度から硫酸イオン濃度を求める計算式によって、硫
酸イオン濃度を計算するコントローラ部とで構成され
る、中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサ
ー。 - 【請求項２】 ＳＯ縮重伸縮波長として９．０６μｍ、
参照波長として５．００μｍが選択され、計算式が、次
の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リットル］，Ａ
は波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光度の差を
示す。）で表される請求項１記載の中赤外領域の波長に
よる硫酸イオン濃度検出センサー。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２ - 【請求項３】 中赤外領域に属するＳＯ縮重伸縮波長及
び被測定物の内容成分によって吸収されない参照波長に
よる光を、被測定物にあて、 所定の波長の吸光度から硫酸イオン濃度を求める計算式
によって、硫酸イオン濃度を検出することを特徴とす
る、中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出方法。 - 【請求項４】 ＳＯ縮重伸縮波長として９．０６μｍ、
参照波長として５．００μｍが選択され、計算式が、次
の式（式中、Ｃは硫酸イオン濃度［ｇ／リットル］，Ａ
は波長９．０６μｍと波長５．００μｍの吸光度の差を
示す。）で表される請求項３記載の中赤外領域の波長に
よる硫酸イオン濃度検出方法。 Ｃ＝１０５．８８Ａ−０．１７７２
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35476892A JP2560231B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35476892A JP2560231B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06186162A JPH06186162A (ja) | 1994-07-08 |
| JP2560231B2 true JP2560231B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=18439781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35476892A Expired - Lifetime JP2560231B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 中赤外領域の波長による硫酸イオン濃度検出センサー及び硫酸イオン濃度検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560231B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5308208B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2013-10-09 | 学校法人 埼玉医科大学 | 偏光特性測定装置及び偏光特性測定方法 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP35476892A patent/JP2560231B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06186162A (ja) | 1994-07-08 |
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