JP2559979Y2 - データ表示装置 - Google Patents

データ表示装置

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JP2559979Y2
JP2559979Y2 JP1990115205U JP11520590U JP2559979Y2 JP 2559979 Y2 JP2559979 Y2 JP 2559979Y2 JP 1990115205 U JP1990115205 U JP 1990115205U JP 11520590 U JP11520590 U JP 11520590U JP 2559979 Y2 JP2559979 Y2 JP 2559979Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は各種の電子楽器や音源同士またはパーソナル
コンピュータと電子楽器や音源との間において交換され
る演奏データや音色データなどを表示するデータ表示装
置に関する。
[従来の技術] 従来から各種の電子楽器や音源同士またはパーソナル
コンピュータと電子楽器や音源との間において演奏デー
タや音色データなどを交換することができるインターフ
ェースの規格としてMIDI規格がある。
そして、このMIDI規格に対応した電子楽器等(以下、
MIDI機器という)には、以下に示す3つの端子が標準と
して設けられている。
MIDI-IN端子 他のMIDI機器から送信された演奏データや音色データ
など(以下、MIDIデータという)が入力される端子。
MIDI-THRU端子 MIDI-IN端子から入力されたMIDIデータがそのまま出
力される端子。
MIDI-OUT端子 他のMIDI機器へ送信されるMIDIデータが出力される端
子。
但し、MIDI機器の種類によってはMIDI-THRU端子が省
かれているものもある。
ところで、上述したMIDI機器には、MIDIデータの表示
に関して以下に示す機能を有するものがあった。
(1)MIDI-IN端子から入力されたMIDIデータを液晶パ
ネル等の表示器に表示する。
(2)各MIDI機器間を接続するケーブル(以下、MIDIケ
ーブルという)の断線によるトラブルを防止するために
最大300msec毎に送信されるアクティブ・センシングを
スクリーン画面に表示する。
(3)MIDI-OUT端子から出力したMIDIデータがMIDI-IN
端子から入力された場合にその旨を表示器に表示する。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述したMIDI機器における従来のMIDIデー
タの表示において、まず、(1)の場合は、単に入力さ
れたMIDIデータが順次表示されるだけ(いわゆるたれ流
し)であるので、操作者等が希望する時間内のMIDIデー
タだけを表示器に表示することができないという欠点が
あった。
また、(2)の場合は、スクリーン画面が大型である
ので、その持ち運びが不便であるという欠点があった。
さらに、(3)の場合は、MIDI-OUT端子から出力した
MIDIデータがMIDI-IN端子から入力されなかった場合に
は表示器には何も表示されないので、MIDIデータが確実
に送信できたか否かを確認できないという欠点があっ
た。
本考案は、このような背景の下になされたもので、操
作者が希望するデータを表示できると共に、データが正
常に送信できていることを確認でき、しかも、持ち運び
に便利なデータ表示装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1記載の考案は、MIDIデータが表示可能な表示
手段と、外部から送信されたMIDIデータが記憶される記
憶手段と、前記MIDIデータの前記記憶手段への記憶開始
を指示する第1の指示手段と、前記記憶手段への前記MI
DIデータの記憶終了を指示する第2の指示手段と、前記
表示手段の表示エリア内での表示の移動を指示する第3
の指示手段と、前記第1の指示手段の指示により前記MI
DIデータの前記記憶手段への記憶および前記表示手段へ
の表示を開始し、前記第2の指示手段の指示により前記
MIDIデータの前記記憶手段への記憶および前記表示手段
への表示を終了し、前記第3の指示手段の指示により前
記表示手段の表示エリア内での表示を移動する制御手段
と、装置各部に電源を供給する電源部とを一体に構成し
たことを特徴としている。
また、請求項2記載の考案は、MIDIデータが表示可能
な表示手段と、外部から送信されたデータが記憶される
記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの中の回
線エラーに関するデータの前記表示手段への表示/非表
示を指示する指示手段と、前記外部から送信されたデー
タを前記記憶手段に記憶すると共に前記表示手段に表示
し、前記指示手段の指示により前記回線エラーに関する
データの前記表示手段への表示/非表示を制御する制御
手段と、装置各部に電源を供給する電源部とを一体に構
成したことを特徴としている。
[作用] 請求項1記載の考案によれば、操作者が外部から送信
されるMIDIデータの内、希望するMIDIデータを記憶手段
に記憶する場合には、操作者は、まず、第1の指示手段
により記憶の開始を指示した後、第2の指示手段により
記憶の終了を指示する。
これにより、制御手段は、第1の指示手段の指示に基
づいて外部から送信されたMIDIデータの記憶手段への記
憶および表示手段への表示を開始し、第2の指示手段の
指示に基づいてそのMIDIデータの記憶手段への記憶およ
び表示手段への表示を終了する。
次に、操作者が記憶手段に記憶されたMIDIデータの
内、希望するMIDIデータを表示手段に表示する場合に
は、第3の指示手段により指示すると、制御手段は、表
示手段の表示エリア内での表示を移動する。
さらに、請求項2記載の考案によれば、制御手段は、
外部から送信されたデータを記憶手段に記憶すると共
に、表示手段に表示する。
そして、操作者が指示手段により記憶手段に記憶され
たデータの中の回線エラーに関するデータの表示手段へ
の非表示を指示すると、制御手段は、回線エラーに関す
るデータを表示手段に表示しない。
[実施例] 以下、図面を参照して、本考案の一実施例を説明す
る。第1図は本考案の一実施例によるデータ表示装置の
構成を示すブロック図、第2図は同実施例の外観構成を
示す正面図、第3図は同実施例の外観構成を示す背面図
である。
これらの図において、1は装置各部を制御するCPU
(中央処理装置)、2はCPU1において用いられる制御プ
ログラムやMIDI機器の機能をチェックするための基準MI
DIデータが予め記憶されたROM、3は64キロビットのメ
モリ容量を有し、MIDIデータが記憶されるRAM、4は液
晶ディスプレイ等の表示部である。
また、5はMIDI-IN端子、6はMIDI-OUT端子であり、
これらの端子5および6にMIDIケーブルを介して他のMI
DI機器が接続されることにより、CPU1がこれらの端子5
および6並びにインターフェース7を介して他のMIDI機
器とMIDIデータの交換等を行う。
さらに、8は各種のスイッチからなる操作部である。
操作部8において、9はこのデータ表示装置の電源をオ
ンする電源スイッチ、10はMIDI-IN端子5から入力され
るMIDIデータのRAM3への取り込み開始を指示するスター
トスイッチ、11はMIDIデータのRAM3への取り込み終了を
指示するストップスイッチである。
12は表示部4に表示されたMIDIデータの1バイトずつ
の第2図中左方向へのシフトを指示するアップスイッ
チ、13は表示部4に表示されたMIDIデータの1バイトず
つの第2図中右方向へのシフトを指示するダウンスイッ
チである。尚、アップスイッチ12とダウンスイッチ13と
を同時に押すと、RAM3に記憶された先頭のMIDIデータが
表示部4に表示される。
14はRAM3に記憶されたMIDIデータの中に上述したアク
ティブ・センシングがある場合に、このアクティブ・セ
ンシングを表示部4に表示させるか否かを選択するアク
ティブ・センシング表示選択スイッチ、15はMIDI機器の
チェックを行うためにMIDI-OUT端子6からの基準MIDIデ
ータの出力を指示するデータアウトスイッチである。
このような構成において、まず、MIDI機器のMIDI-OUT
端子から出力されるMIDIデータをこのデータ表示装置に
取り込むレシーブモードの動作について説明する。
まず、このデータ表示装置のMIDI-IN端子5とMIDI機
器のMIDI-OUT端子とをMIDIケーブルによって接続して電
源スイッチ9をオンして装置に電源を投入する。
次に、操作者がスタートスイッチ10を押すと、このデ
ータ表示装置がレシーブモードとなり、MIDI機器のMIDI
-OUT端子から出力され、MIDIケーブル、データ表示装置
のMIDI-IN端子5およびインターフェース7を介して入
力されたMIDIデータが順次RAM3に記憶されると共に、表
示部4にも順次表示される。そして、操作者がストップ
スイッチ11を押すと、データ表示装置のレシーブモード
が解除され、MIDIデータのRAM3への記憶および表示部4
への表示が停止される。
ここで、操作部8の各スイッチ10〜15の状態をチェッ
クするスイッチイベント処理を行うCPU1の動作について
第4図のフローチャートに基づいて説明する。尚、CPU1
は、このスイッチイベント処理を常時行っている。
CPU1は、まず、第4図のステップSA1の処理へ進み、
スタートスイッチ10がオンか否かを判断する。この判断
結果が「YES」の場合には、ステップSA2へ進む。
ステップSA2では、スタートスイッチ10がオンされた
ことを示すスタートフラグSを1にセットすると共に、
RAM3のアドレスを示すアドレス変数Pを0にリセットし
た後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA1の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA3へ進む。
ステップSA3では、ストップスイッチ11がオンか否か
を判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステ
ップSA4へ進む。
ステップSA4では、スタートフラグSを0にリセット
した後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA3の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA5へ進む。
ステップSA5では、アップスイッチ12がオンか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プSA6へ進む。
ステップSA6では、ダウンスイッチ13がオンか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プSA7へ進む。
ステップSA7では、アップスイッチ12がオンされたこ
とを示すアップフラグUPを1にセットすると共に、ダウ
ンスイッチ13がオンされたことを示すダウンフラグDWN
を1にセットした後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA6の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA8へ進む。
ステップSA8では、アップフラグUPを1にセットした
後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA5の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA9へ進む。
ステップSA9では、アップスイッチ12がオフか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プSA10へ進む。
ステップSA10では、アップフラグUPを0にリセットし
た後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA9の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA11へ進む。
ステップSA11では、ダウンスイッチ13がオンか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プSA12へ進む。
ステップSA12では、ダウンフラグDWNを1にセットし
た後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA11の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA13へ進む。
ステップSA13では、ダウンスイッチ13がオフか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プSA14へ進む。
ステップSA14では、ダウンフラグDWNを0にリセット
した後、メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA13の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA15へ進む。
ステップSA15では、データアウトスイッチ15がオンか
否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、
ステップSA16へ進む。
ステップSA16では、MIDI-OUT端子6からの基準MIDIデ
ータの出力指示を示すチェックフラグCHKの状態を今ま
での状態とは逆の状態にさせた(例えば、1にセットさ
れていたなら0にリセットする)後、メインルーチンへ
戻る。
一方、ステップSA15の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSA17へ進む。
ステップSA17では、アクティブ・センシング表示選択
スイッチ14がオンか否かを判断する。この判断結果が
「YES」の場合には、ステップSA18へ進む。
ステップSA18では、アクティブ・センシングの表示部
4への非表示指示を示すアクティブ・センシングフラグ
ASの状態を今までの状態とは逆の状態にさせた(例え
ば、1にセットされていたなら0にリセットする)後、
メインルーチンへ戻る。
一方、ステップSA17の判断結果が「NO」の場合には、
メインルーチンへ戻る。
次に、以上説明したスイッチイベント処理によってセ
ットあるいはリセットされた各フラグに基づいてレシー
ブモードの処理を行うCPU1の動作について第5図〜第7
図のフローチャートに基づいて説明する。尚、第5図に
おいて、ステップSB4〜SB16の処理は、レシーブモード
の処理に直接関係しないので、その説明を省略する。
まず、CPU1は、第5図のステップSB1の処理へ進み、
スタートフラグSが1にセットされているか否か、即
ち、操作者によってスタートスイッチ10が押されたか否
かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ス
テップSB2へ進む。
ステップSB2では、MIDIデータの取り込み処理を行
う。このMIDIデータの取り込み処理のルーチンを第6図
に示す。このルーチンにおいて、ステップSC1では、MID
I-IN端子5およびインターフェース7を介してMIDIデー
タが入力されたか否かを判断する。この判断結果が「N
O」の場合には、第5図のルーチンへ戻る。
一方、ステップSC1の判断結果が「YES」の場合には、
ステップSC2へ進む。
ステップSC2では、RAM3のアドレスP、今の場合、ア
ドレス0にデータを格納した後、ステップSC3へ進む。
ステップSC3では、アドレス変数PにP+1を代入し
た後、第5図のルーチンへ戻る。
第5図のルーチンにおいて、ステップSB3では、表示
1の処理を行う。この表示1の処理のルーチンを第7図
に示す。このルーチンにおいて、ステップSD1では、第
5図のステップSB2のMIDIデータ取り込み処理においてR
AM3に記憶されたMIDIデータがアクティブ・センシング
であるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場
合には、ステップSD2へ進む。
ステップSD2では、アクティブ・センシングフラグAS
が1にセットされているか否か、即ち、操作者によって
アクティブ・センシング表示選択スイッチ14がオンにさ
れているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の
場合には、第5図のルーチンへ戻る。
一方、ステップSD2の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSD3へ進む。
また、ステップSD1の判断結果が「NO」の場合、即
ち、第5図のステップSB2のMIDIデータ取り込み処理に
おいてRAM3に記憶されたMIDIデータがアクティブ・セン
シングでない場合にもステップSD3へ進む。
ステップSD3では、表示部4の表示エリアがいっぱい
になっているか否かを判断する。この判断結果が「YE
S」の場合には、ステップSD4へ進む。
ステップSD4では、表示部4の表示を第2図中左方向
へ1バイトだけシフトすると共に、このシフトによって
生じた空きエリアに第5図のステップSB2のMIDIデータ
取り込み処理においてRAM3に記憶されたMIDIデータを表
示した後、第5図のルーチンへ戻る。
一方、ステップSD3の判断結果が「NO」の場合、即
ち、表示部4に空きエリアがある場合には、ステップSD
5へ進む。
ステップSD5では、表示部4の空きエリアに第5図の
ステップSB2のMIDIデータ取り込み処理においてRAM3に
記憶されたMIDIデータを表示した後、第5図のルーチン
へ戻り、ステップSB1へ戻る。
以上説明したステップSB1〜SB3の処理は、上述したレ
シーブモードの間繰り返し行われる。
次に、RAM3に記憶されたMIDIデータの内、操作者が希
望するMIDIデータを表示部4の表示エリアに表示するモ
ニタモードについて説明する。
操作者がアップスイッチ12を1回押す毎に表示部4の
表示が1バイトずつ第2図中左方向へシフトし、操作者
がダウンスイッチ13を1回押す毎に表示部4の表示が1
バイトずつ第2図中右方向へシフトする。そして、アッ
プスイッチ12およびダウンスイッチ13共に押し続ける
と、表示部4の表示のシフトが続く。また、RAM3に記憶
されたMIDIデータの先頭を表示部4に表示させる場合に
は、アップスイッチ12とダウンスイッチ13とを同時に押
す。
尚、このモニターモードにおいて行われるスイッチイ
ベント処理は、第4図のフローチャートと同様であるの
で、その説明を省略する。
以下、モニターモード処理を行うCPU1の動作について
第5図、第8図および第9図のフローチャートに基づい
て説明する。尚、第5図において、ステップSB2およびS
B3並びにステップSB10〜SB16の処理は、モニターモード
の処理に直接関係しないので、その説明を省略する。
第5図のルーチンにおいて、ステップSB4では、アッ
プフラグUPが1にセットされているか否か、即ち、操作
者によってアップスイッチ12が押されたか否かを判断す
る。この判断結果が「YES」の場合には、ステップSB5へ
進む。
ステップSB5では、ダウンフラグDWNが1にセットされ
ているか否か、即ち、操作者によってダウンスイッチ13
が押されたか否かを判断する。この判断結果が「YES」
の場合、即ち、アップスイッチ12とダウンスイッチ13と
が同時に押された場合には、ステップSB6へ進む。
ステップSB6では、表示2の処理を行う。この表示2
の処理のルーチンを第8図に示す。このルーチンにおい
て、ステップSE1では、表示部4の表示を消去した後、
ステップSE2へ進む。
ステップSE2では、アドレス変数Pに0を代入した
後、ステップSE3へ進む。
ステップSE3では、RAM3のアドレス0からMIDIデータ
を読み出した後、ステップSE4へ進む。
ステップSE4では、RAM3のアドレス0にアクティブ・
センシングが記憶されているか否かを判断する。この判
断結果が「YES」の場合には、ステップSE5へ進む。
ステップSE5では、アクティブ・センシングフラグAS
が1にセットされているか否か、即ち、操作者によって
アクティブ・センシング表示選択スイッチ14がオンにさ
れているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の
場合には、ステップSE6へ進む。
ステップSE6では、アドレス変数PにP+1を代入し
た後、ステップSE3へ戻る。
一方、ステップSE5の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSE7へ進む。
また、ステップSE4の判断結果が「NO」の場合、即
ち、アクティブ・センシングがRAM3のアドレス0に記憶
されていない場合にもステップSE7へ進む。
ステップSE7では、表示部4にRAM3から読み出したMID
Iデータを表示した後、第5図のルーチンへ戻る。
第5図のルーチンにおいて、ステップSB1では、スタ
ートフラグSが1にセットされているか否かを判断す
る。今の場合、モニタモードであるので、この判断結果
は「NO」となり、CPU1は、ステップSB4へ進む。
ステップSB4では、アップフラグUPが1にセットされ
ているか否か、即ち、操作者がアップスイッチ12を押し
たか否かを判断する。今、操作者がアップスイッチ12の
みを押したとすると、この判断結果は「YES」となり、C
PU1は、ステップSB5へ進む。
ステップSB5では、ダウンフラグDWNが1にセットされ
ているか否か、即ち、操作者がダウンスイッチ13を押し
たか否かを判断する。今の場合、操作者がアップスイッ
チ12のみを押しているので、この判断結果は「NO」とな
り、CPU1は、ステップSB7へ進む。
ステップSB7では、表示3の処理を行う。この表示3
の処理のルーチンを第9図に示す。このルーチンにおい
て、ステップSF1では、表示部4の表示を第2図中左方
向へ1バイトだけシフトした後、ステップSF2へ進む。
ステップSF2では、RAM3からMIDIデータを読み出した
後、ステップSF3へ進む。
ステップSF3では、読み出されたデータの中にアクテ
ィブ・センシングが含まれているか否かを判断する。こ
の判断結果が「YES」の場合には、ステップSF4へ進む。
ステップSF4では、アクティブ・センシングフラグAS
が1にセットされているか否か、即ち、操作者によって
アクティブ・センシング表示選択スイッチ14がオンにさ
れているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の
場合には、ステップSF2へ戻る。
一方、ステップSF4の判断結果が「NO」の場合には、
ステップSF5へ進む。
また、ステップSF3の判断結果が「NO」の場合、即
ち、アクティブ・センシングが読み出されたデータの中
に含まれていない場合にもステップSF5へ進む。
ステップSF5では、表示部4の空きエリアにRAM3から
読み出したMIDIデータを表示した後、第5図のルーチン
へ戻る。
第5図のルーチンにおいて、ステップSB1では、スタ
ートフラグSが1にセットされているか否かを判断す
る。今の場合、モニタモードであるので、この判断結果
は「NO」となり、CPU1は、ステップSB4へ進む。
ステップSB4では、アップフラグUPが1にセットされ
ているか否か、即ち、操作者がアップスイッチ12を押し
たか否かを判断する。今、操作者がダウンスイッチ13の
みを押したとすると、この判断結果は「NO」となり、CP
U1は、ステップSB8へ進む。
ステップSB8では、ダウンフラグDWNが1にセットされ
ているか否か、即ち、操作者がダウンスイッチ13を押し
たか否かを判断する。今の場合、操作者がダウンスイッ
チ13のみを押しているので、この判断結果は「YES」と
なり、CPU1は、ステップSB9へ進む。
ステップSB9では、表示4の処理を行う。この表示4
の処理は、表示3の処理のステップSF1の処理におい
て、表示部4の表示を第2図中左方向へ1バイトだけシ
フトするのに対して、表示部4の表示を第2図中右方向
へ1バイトだけシフトする以外は第9図の表示3の処理
と同様であるので、その説明を省略する。
以上説明したステップSB1およびSB4〜SB9の処理は、
上述したモニタモードの間繰り返し行われる。
次に、MIDI機器のMIDI-THRU端子の機能をこのデータ
表示装置によってチェックするチェックモードについて
説明する。
まず、第10図に示すように、このデータ表示装置16の
MIDI-OUT端子6とMIDI機器17のMIDI-IN端子18とをMIDI
ケーブル19によって接続すると共に、このデータ表示装
置16のMIDI-IN端子5とMIDI機器17のMIDI-THRU端子20と
をMIDIケーブル21によって接続して電源スイッチ9をオ
ンして装置に電源を投入する。
次に、操作者がデータアウトスイッチ15を押すと、こ
のデータ表示装置16がチェックモードとなり、MIDI-OUT
端子6およびインターフェース7を介してROM2に記憶さ
れた基準MIDIデータが順次出力され、MIDIケーブル19お
よびMIDI-IN端子18を介してMIDI機器17に入力されると
共に、MIDI機器17のMIDI-THRU端子20、MIDIケーブル2
1、MIDI-IN端子5およびインターフェース7を介してこ
のデータ表示装置16にMIDIデータが入力され、表示部4
に表示される。
尚、このチェックモードにおいて行われるスイッチイ
ベント処理は、第4図のフローチャートと同様であるの
で、その説明を省略する。
以下、チェックモード処理を行うCPU1の動作について
第5図のフローチャートに基づいて説明する。尚、第5
図において、ステップSB1〜SB9の処理は、チェックモー
ドの処理に直接関係しないので、その説明を省略する。
第5図のルーチンにおいて、ステップSB10では、CPU1
は、チェックフラグCHKが1にセットされているか否
か、即ち、操作者がデータアウトスイッチ15を押したか
否かを判断する。今の場合、チェックモードであるの
で、この判断結果は「YES」となり、CPU1は、ステップS
B11へ進む。尚、チェックモードでない場合には、ステ
ップSB10の判断結果は「NO」であるので、CPU1は、ステ
ップSB1へ戻る。
ステップSB11では、ROM2に予め記憶された基準MIDIデ
ータをインターフェース7およびMIDI-OUT端子6を介し
て順次出力した後、ステップSB12へ進む。
これにより、基準MIDIデータは、MIDIケーブル19およ
びMIDI-IN端子18を介してMIDI機器17に入力されると共
に、MIDI機器17のMIDI-THRU端子20、MIDIケーブル21、M
IDI-IN端子5およびインターフェース7を介してこのデ
ータ表示装置16に入力される。
ステップSB12では、MIDIデータの取り込み処理を行っ
た後、ステップSB13へ進む。このMIDIデータの取り込み
処理は、上述した第6図のフローチャートと同様である
ので、その説明を省略する。
ステップSB13では、表示1の処理を行った後、ステッ
プSB14へ進む。この表示1の処理は、上述した第7図の
フローチャートと同様であるので、その説明を省略す
る。
ステップSB14では、ROM2に記憶された基準MIDIデータ
と、RAM3に記憶されたMIDIデータとを比較した後、ステ
ップSB15へ進む。
ステップSB15では、ステップSB14の処理において行っ
た比較でMIDIデータが一致したか否かを判断する。この
判断結果が「YES」の場合、即ち、MIDI-OUT端子6から
出力された基準MIDIデータがMIDI-IN端子5からそのま
ま入力された場合には、ステップSB1へ戻る。
一方、ステップSB15の判断結果が「NO」の場合、即
ち、MIDI-IN端子5に入力されたMIDIデータに異常が生
じた場合には、ステップSB16へ進む。
ステップSB16では、表示部4に″DATA ERROR″等、MI
DI機器17、MIDIケーブル19あるいは21が異常である旨の
表示をした後、ステップSB1へ戻る。
以上説明したように、本考案の一実施例によれば、以
下に示す効果がある。
操作者がスタートボタン10を押した時点からストップ
ボタン11を押した時点までにMIDI-IN端子5に入力され
たMIDIデータがRAM3に記憶されると共に、表示部4に表
示され、アップスイッチ12あるいはダウンスイッチ13を
押すことにより表示部4の表示がシフトされるので、操
作者は、希望するMIDIデータを視覚的に確認することが
できる。
MIDI-IN端子5から入力されたアクティブ・センシン
グが表示部4に表示されるので、アクティブ・センシン
グを送信するタイプのMIDI機器をこのデータ表示装置に
接続することにより、そのMIDI機器が正常に動作してい
ることと、このデータ表示装置とそのMIDI機器とがMIDI
ケーブルによって正常に接続されていることとを視覚的
に確認することができる。
MIDI-OUT端子6から送信されたMIDIデータがMIDI-IN
端子5に入力されない場合には、その旨が表示部4に表
示されるので、このデータ表示装置を外部のMIDI機器の
MIDI-THRU端子に接続することにより、そのMIDI機器のM
IDI-THRU端子が正常に動作していることを視覚的に確認
することができる。
本体、表示部4および電源を一体に構成したので、コ
ンパクトで持ち運びに便利であり、このデータ表示装置
を容易に移転することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、各手段と電源
部とが一体に構成されているので、持ち運びに便利であ
る。
また、このデータ表示装置に接続される機器の機能が
正常であるか否かを確認できる。
さらに、請求項1記載の考案によれば、MIDIデータが
表示可能な表示手段と、外部から送信されたデータが記
憶される記憶手段と、前記MIDIデータの前記記憶手段へ
の記憶開始を指示する第1の指示手段と、前記記憶手段
への前記MIDIデータの記憶終了を指示する第2の指示手
段と、前記表示手段の表示エリア内での表示の移動を指
示する第3の指示手段と、前記第1の指示手段の指示に
より前記MIDIデータの前記記憶手段への記憶および前記
表示手段への表示を開始し、前記第2の指示手段の指示
により前記データの前記記憶手段への記憶および前記表
示手段への表示を終了し、前記第3の指示手段の指示に
より前記表示手段の表示エリア内での表示を移動する制
御手段と、装置各部に電源を供給する電源部とを一体に
構成したので、操作者が希望するデータだけが記憶手段
に記憶されると共に、表示手段に表示され、希望するデ
ータを視覚的に確認できる。
加えて、請求項2記載の考案によれば、MIDIデータが
表示可能な表示手段と、外部から送信されたデータが記
憶される記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータ
の中の回線エラーに関するデータの前記表示手段への表
示/非表示を指示する指示手段と、前記外部から送信さ
れたデータを前記記憶手段に記憶すると共に前記表示手
段に表示し、前記指示手段の指示により前記回線エラー
に関するデータの前記表示手段への表示/非表示を制御
する制御手段と、装置各部に電源を供給する電源部とを
一体に構成したので、データが正常に送信できているこ
とを確認することができるとともに、制約された面積の
表示領域を極めて有効に活用することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるデータ表示装置の構成
を示すブロック図、第2図は同実施例の外観構成を示す
正面図、第3図は同実施例の外観構成を示す背面図、第
4図〜第9図はそれぞれCPU1の動作を表すフローチャー
ト、第10図はMIDI機器の機能をチェックするためのデー
タ表示装置とMIDI機器との接続の一例を示す概略図であ
る。 1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……表示部、5
……MIDI-IN端子、6……MIDI-OUT端子、7……インタ
ーフェース、8……操作部、9……電源スイッチ、10…
…スタートスイッチ、11……ストップスイッチ、12……
アップスイッチ、13……ダウンスイッチ、14……アクテ
ィブ・センシング表示選択スイッチ、15……データアウ
トスイッチ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】MIDIデータが表示可能な表示手段と、 外部から送信されたMIDIデータが記憶される記憶手段
    と、 前記MIDIデータの前記記憶手段への記憶開始を指示する
    第1の指示手段と、 前記記憶手段への前記MIDIデータの記憶終了を指示する
    第2の指示手段と、 前記表示手段の表示エリア内での表示の移動を指示する
    第3の指示手段と、 前記第1の指示手段の指示により前記MIDIデータの前記
    記憶手段への記憶および前記表示手段への表示を開始
    し、前記第2の指示手段の指示により前記MIDIデータの
    前記記憶手段への記憶および前記表示手段への表示を終
    了し、前記第3の指示手段の指示により前記表示手段の
    表示エリア内での表示を移動する制御手段と、 装置各部に電源を供給する電源部と を一体に構成したことを特徴とするデータ表示装置。
  2. 【請求項2】MIDIデータが表示可能な表示手段と、 外部から送信されたデータが記憶される記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータの中の回線エラーに関
    するデータの前記表示手段への表示/非表示を指示する
    指示手段と、 前記外部から送信されたデータを前記記憶手段に記憶す
    ると共に前記表示手段に表示し、前記指示手段の指示に
    より前記回線エラーに関するデータの前記表示手段への
    表示/非表示を制御する制御手段と、 装置各部に電源を供給する電源部と を一体に構成したことを特徴とするデータ表示装置。
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