JP2559798B2 - 電子天びんの製造方法 - Google Patents

電子天びんの製造方法

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JP2559798B2 JP63055907A JP5590788A JP2559798B2 JP 2559798 B2 JP2559798 B2 JP 2559798B2 JP 63055907 A JP63055907 A JP 63055907A JP 5590788 A JP5590788 A JP 5590788A JP 2559798 B2 JP2559798 B2 JP 2559798B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は電子天びんの製造方法に関する。
<従来の技術> 電子天びんにおいては、一般に、皿の傾斜や転倒を防
止するために、皿をロバーバル機構(パラレルガイドと
も称される)で支承してその変位の方向を上下のみに規
制することが行われる。ロバーバル機構は、2本の互い
に平行なはりの両端に、それぞれ可撓部を介して固定柱
と可動柱を配設した機構であり、皿はこの可動柱に支持
される。皿に作用する荷重は、このようなロバーバル機
構の可動柱に連結されたレバー機構により、平衡電磁力
発生装置等の荷重センサに伝達される。
ここで、ロバーバル機構の可動柱は上下動のみ、つま
り平行運動を行い、また、レバーは支点を中心に傾斜す
る必要がある。従って、これらの部材間でそれぞれの運
動を干渉させないことを目的として、可動柱とレバーの
連結部や上述の支点には、弾性部材が常用される。一
方、可動柱部やレバーとしてはその機能上、弾性を有す
る材料よりもむしろ剛体の方が好ましい。そこで、従
来、ロバーバル機構やレバーと、連結部等とは異なる材
料、例えばアルミナ合金ダイキャストと高弾性鋼,で作
り、互いにねじ止め,カシメ,あるいは接着等によって
組み立てられていた。
<発明が解決しようとする課題> 以上のような従来の電子天びんによると、上述の支点
を含む連結部と、ロバーバル機構やレバーとの熱膨張率
の相違に起因して、周囲温度の変化によって相対的寸法
変化に基づくドリフトや、変形に基づくドリフト(膨張
係数の異なる材料2つを合わせると、バイメタルのごと
く、温度によって曲がりが生じ、特に弾性支点取り付け
部分の変形が性能に大きく影響する。)が生じるという
欠点があった。
また、各種の互いに異なる部品点数が多くなり、組み
立て工数も大となってコストが高くなるという問題もあ
った。
本発明者は、このような諸問題を解決すべく、例えば
第6図に示すように、ロバーバル機構を構成する2本の
はり1および2、固定柱3、可動性柱4、および可撓部
11,12,21,22と、レバー5およびその弾性支点6、更に
は弾性的連結部7等を、一枚の母材から刳り貫いて一体
的に形成した構成の電子天びんを既に提案している(特
開昭63−277936号)。
また、本発明者は、同様の目的を達成すべく、例えば
第7図に示すように、同様にロバーバル機構の2本のは
り1,2、固定柱3、可動柱4、可撓部11,12,21,22と、レ
バー5、弾性支点6、弾性的連結部7等を、複数枚の薄
板T1,T2を刳り貫いて一体的に形成した後、これらを適
宜位置に挿入されるスペーサS1〜S4等を介して、もしく
は直接に重ね合わせた構造の電子天びんを提案している
(実開平1−5127号)。なお、第6図、第7図において
8は荷重センサで、41は皿受棒、9は天びんベースへの
支持スペーサである。
以上のような構造にすることで、各部の熱膨張率が同
一となり、周囲温度の変化等によるドリフト等の発生が
なくなり、また、組立工数等の削減も実現できた。
本発明の目的は、以上のような構造を持ち、しかも高
精度の電子天びんを、合理的かつ容易に実現することの
できる、好適な製造方法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するため、本発明では、ロバーバル
機構、レバー機構およびこれらを連結する弾性的連結部
を、平板棒の母材からレーザ加工もしくはワイヤ放電加
工によって一体的に切り出した後、少くともロバーバル
機構の各可撓部(11,12,21,22)、弾性支点(6)およ
び弾性的連結部(7)を構成する薄肉部の表面層を所定
深さにわたって除去し、その後、その一枚(第6図)も
しくは複数枚重ね合わせたもの(第7図)に荷重センサ
(8)を組み込むことを特徴としている。
<作用> 第6図または第7図に示すようなロバーバル機構とレ
バー機構等の一体形成部材の切り出し加工法は、加工精
度および能率等から見て、レーザ加工もしくはワイヤ放
電加工が適している。
ところで、このような加工法では、いずれも、その加
工部位が一時的に高温となるため、表面に変質層が生じ
るとともに、熱歪による内部応力が発生する。変質層は
可撓部や弾性支点等の薄肉部のばね特性を劣化させる。
また、内部応力は、加工時に表面が一旦溶融した後、凝
固する関係上、第5図(a)に示すように表面部が引張
応力、内部が圧縮応力となる。負荷等の外力によって薄
肉部を曲げると、一般には第5図(b)に示すような応
力が作用するが、内部応力が存在する薄肉部を曲げる
と、このような外力による応力と内部応力が加算される
結果、同図(c)に示すように、引張り側で容易に弾性
限度を越える応力が作用することになる。つまり、わず
かな荷重を載せただけで可撓部や弾性支点等に永久歪が
生じ、天びん測定値にヒステリシスが生じることにな
る。
本発明では、レーザ加工やワイヤ放電加工の後、少な
くともこの薄肉部の表面層を所定深さにわたって除去す
る。この表面層の除去により、前工程であるレーザ加工
やワイヤ放電加工によって生じた加工変質層が取り除か
れると同時に、内部応力も取り除かれる。すなわち、レ
ーザ加工等により生じる内部応力は、前記したように表
面部が引張応力、内部が圧縮応力となるが、内部の圧縮
応力は、昇温を伴う加工により生じた表面の引張応力の
反作用として生じたものであり、表面層を除去して材料
に残留する引張応力を取り去ることで、内部応力の再配
列によって圧縮応力も消滅もしくは大幅に緩和される。
<実施例> 本発明の実施例を、以下、図面を参照しつつ説明す
る。
第1図は本発明実施例の製造手順の説明図であり、第
6図に示す構造の電子天びんを例にとって示している。
まず、第1図(a)に示すような高力アルミニウム合
金等の平板様の母材Mを用意し、レーザ加工もしくはワ
イヤ放電加工によって、同図(b)に示すような所望の
形状の構造体Bを切り出す。このとき、母材Mの厚さが
比較的薄い場合はレーザ加工がその能率面から見て適し
ている。
この状態では構造体Bの各加工部位に前述した通り変
質層が存在し、かつ、第5図(a)に示すような内部応
力が発生しており、次にこれらを除去するための再加工
を行なう。
この再加工は、前工程による加工部位の表面層を所定
の深さにわたって除去する加工であり、この表面層の除
去により、変質層並びに内部応力を一挙に取り除くこと
ができる。すなわち、内部に生じている圧縮応力は、表
面層に生じている引張応力の反作用として生じたもので
あるから、表面層を除去することで、変質層が取り除か
れてばね特性が向上すると同時に、内部応力がその再配
列により自動的に消滅し、もしくは大幅に減少する。
そこで、レーザ加工等によって得られた構造体Bを、
次に第1図(c)に示すように腐食液C中に浸す。これ
により、構造体Bの表面層が全体に除去され、加工変質
層と内部応力が同時に取り除かれる。その後、荷重セン
サを組み付ける等により、第6図に示すような天びん構
造を得る。
なお、第7図に示す構造は薄板T1,T2について上述の
手順で加工を行い、スペーサS1〜S4を介してこれらを組
み付けた後、荷重センサを組み込めばよい。
第6図または第7図の構造において、変質層や内部応
力が問題となるのは、ロバーバル機構の可撓部11,12,2
1,22と、弾性支点6、および弾性的連結部7の可撓部7
a,7bであるところの、薄肉部であるから、これらの薄肉
部の加工面のみの表面層を除去するだけでもよい。
この場合、第2図に示すように、該当する面にのみノ
ズルN等によって腐食液Cを噴き付けることによって、
目的が達成される。
また、表面層の除去は腐食による方法のほか、電解研
磨や通常の研削加工によっても行なうことができる。
第3図は電解研磨による再加工法の例の説明図で、電
解液S中に構造体Bと電極Eを浸し、これらを電源Pに
接続して構造体Bの表面全体を電解研磨によって除去し
ている。なお、陽極処理によっても同様な結果が得られ
る。
また、第4図は研削による再加工法の例の説明図で、
この場合、薄肉部のレーザ等による加工面のみを砥石W
で研削すればよい。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、ロバーバル機
構、レバー機構およびこれらを連結する弾性的連結部
を、母材からレーザ加工もしくはワイヤ放電加工によっ
て一体的に切り出し、その後、少なくともロバーバル機
構の可撓部や弾性的連結部の薄肉部について、その表面
を除去することにより、レーザ加工またはワイヤ放電加
工によって生じた加工変質層および内部応力を取り除く
ので、各部の熱膨張率の相違に起因した周囲温度変化等
によるドリフト等の発生のない、一体構造の電子天びん
で、しかも、ヒステリシスのない高精度の電子天びんを
容易に得ることができる。実験によれば、ワイヤ放電加
工等によって切り出したままのものを用いた場合にヒス
テリシス量50mgであったものが、腐食等によって表面層
を除去することにより、7mgまで減少させることができ
た。
また、レーザ加工もしくはワイヤ放電加工の後に、少
なくとも薄肉部の表面層を除去する再加工を施すから、
薄肉部がその分、薄くなるので、レーザ加工やワイヤ放
電加工によって加工可能な限界厚さを越えてより薄くす
ることができ、天びんとしての感度をより高くできると
いう利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の製造手順の説明図、 第2図、第3図および第4図はそれぞれ本発明の他の実
施例の再加工法の説明図、 第5図は薄肉部の応力分布の説明図、 第6図および第7図は本発明が適用される電子天びん構
造の例を示す斜視図である。 1,2……はり 3……固定柱 4……可動柱 5……レバー 6……弾性支点 7……弾性的連結部 8……荷重センサ 11,12,13,14……可撓部 M……母材 B……構造体 C……腐食液 S……電解液 W……砥石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の互いに平行なはりの両端にそれぞれ
    可撓部を介して固定柱および可動柱が配設されてなるロ
    バーバル機構の、その可動柱に支承された皿に作用する
    荷重を、当該可動柱に対して一端が弾性的連結部により
    連結され、かつ、弾性支点を備えたレバー機構を介して
    荷重センサに伝達する天びんの製造方法であって、上記
    ロバーバル機構、レバー機構および弾性的連結部を、平
    板様の母材からレーザ加工もしくはワイヤ放電加工によ
    って一体的に切り出した後、少なくとも上記可撓部、弾
    性支点および弾性的連結部を構成する薄肉部の表面層を
    所定深さにわたって除去し、その後、その一枚もしくは
    複数枚重ね合わせたものに上記荷重センサを組み込むこ
    とを特徴とする、電子天びんの製造方法。
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