JPH05248925A - ロードセル、ロードセルの製造方法、計量器及び計量方法 - Google Patents

ロードセル、ロードセルの製造方法、計量器及び計量方法

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JPH05248925A
JPH05248925A JP4359100A JP35910092A JPH05248925A JP H05248925 A JPH05248925 A JP H05248925A JP 4359100 A JP4359100 A JP 4359100A JP 35910092 A JP35910092 A JP 35910092A JP H05248925 A JPH05248925 A JP H05248925A
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JP
Japan
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strain
load cell
load
metal substrate
rigid body
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Application number
JP4359100A
Other languages
English (en)
Inventor
Michito Utsunomiya
道人 宇都宮
Kazufumi Naito
和文 内藤
Hiroyuki Konishi
浩之 小西
Shotaro Tamai
庄太郎 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Scales Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Ishida Scales Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷された荷重を検出するロードセルについ
て、歪センサーを溶接によって起歪体に取り付けること
により、機械的なハンドリングを容易化し、しかも真空
チャンバのような大型の作業室を不要として、生産性を
向上させることを目的とする。 【構成】 負荷に応じて歪を生起する歪発生部が設けら
れた金属製の起歪体1と、該歪発生部に発生する歪を検
出する歪検出素子を金属基板上に形成してなる歪センサ
ー40とを備え、この歪センサー40が、その金属基板
を上記起歪体1に溶接することにより、該起歪体1に取
り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子秤のような計量器
に用いられるロードセル、特に所定形状の起歪体に取り
付けたストレインゲージ等の歪検出素子の電気特性の効
果により、上記起歪体に負荷された荷重を電気的に検出
するロードセルと、その製造方法と、これを用いた計量
器と、計量方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子秤等に用いられるロードセ
ルは、たとえば図19に示すように直方体の金属素材の
中央部に切り欠きcを形成することにより、両端の剛体
部a1と剛体部a2の間に平行に架設された2本のビー
ム部b1,b2を形成すると共に、各ビーム部b1,b
2に切り欠きcの凹部により薄肉とされた歪発生部d
1,d2(またはd3,d4)が2箇所ずつ設けられた
ロバーバル機構をなす起歪体Aを用いている。すなわ
ち、起歪体Aは計量皿Fを介して荷重Wが可動剛体部a
2に負荷されると、2点鎖線で示すように、歪発生部の
d1〜d4で大きな曲がりが発生して、可動剛体部a2
が固定剛体部a1と平行に下方へ移動する。つまり、歪
発生部d1〜d4には、荷重Wに正比例した歪が発生
し、曲げモーメントによる歪への影響が軽減される。こ
の起歪体Aの一方の剛体部a1を秤の基台Eに固定し、
かつ他方の剛体部a2に計量皿Fを連結した構造とする
一方、上記起歪体Aにおける各歪発生部d1,d2(も
しくはd1〜d4)の表面にストレインゲージ等の歪検
出素子G,Gをそれぞれ貼着し、該計量皿Fに負荷され
る荷重に応じた歪発生部d1,d2に生じる引っ張り歪
および圧縮歪を上記の歪検出素子G,Gによって検出す
ることにより、荷重を測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記起歪体に対する歪
検出素子の取り付けは、従来は合成樹脂製のフィルムベ
ースに歪検出抵抗回路を形成してなる歪検出素子を接着
して行っている。しかしながら、該歪検出素子が柔軟
で、傷つきやすいので、機械的なハンドリングが難し
く、人手作業に依ると取り付けに手数がかかると共に、
接着剤が固化するまで時間を要することになって作業性
に欠ける難点があった。
【0004】他方、上記起歪体の上に蒸着等の薄膜作製
技術とフォトリンググラフィ技術とによって歪検出回路
パターンを直接形成する方法も知られている(特公昭6
2−59767号公報)が、上記の蒸着等による作製は
真空チャンバ内に起歪体を搬入して処理しなければなら
ないから、単位時間当たりの生産量がチャンバの大きさ
に制限され、量産性に欠けることになる。
【0005】そこで本発明は、起歪体に作業性よく歪検
出素子を取り付けることができる生産性に優れたロード
セルの提供を主な目的とする。
【0006】これに関連した目的は、ロードセルの製造
方法を提供することにある。
【0007】本発明の重要な目的は、このようなロード
セルを用いた計量器を提供することである。
【0008】本発明の他の重要な目的は、このようなロ
ードセルを有する計量器を用いて計量する方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの構成によ
れば、ロードセルは、負荷に応じて歪を生起する歪発生
部が設けられた金属製の起歪体と、該歪発生部に発生す
る歪を検出する歪検出素子を金属基板上に形成してなる
歪センサーとを備え、この歪センサーが、その金属基板
を上記起歪体に溶接することにより起歪体に取り付けら
れている。
【0010】また、本発明のロードセルの製造方法は、
歪検出素子を金属基板上に形成して歪センサーを作製
し、この歪センサーを、その金属基板を上記起歪体に溶
接することにより起歪体に取り付けることを特徴とす
る。この構成によれば、歪センサーが溶接によって起歪
体に取り付けられているので、機械的なハンドリングが
容易であり、しかも真空チャンバのような大型の作業室
も必要としない。したがって、接着剤またはパターン形
成を用いた従来の場合と比較して、起歪体に作業性よく
歪検出素子を取り付けることができるので、ロードセル
の生産性が向上する。
【0011】本発明の好適な実施例によれば、起歪体
は、両端に位置して基台に固定される固定剛体部および
荷重が負荷される可動剛体部と、両剛体部の間に平行に
架設された一対のビーム部とを有して、上記可動剛体部
が負荷された荷重に応じて固定剛体部に対し下方に平行
移動するように構成され、上記両ビーム部に上記歪発生
部が設けられている。これは、いわゆるロバーバル型の
起歪体であり、歪発生部に生起される歪が荷重に比例
し、荷重のモーメントによる影響が小さい利点がある。
【0012】本発明の他の好適な実施例によれば、上記
起歪体は、上下に位置するほぼ同一形状の第1部材およ
び第2部材と、これら部材間に挟まれた中間部材とで中
空形状に形成されており、その中空部において中間部材
間に懸け渡された形で中間部材に歪センサーが溶接され
ている。上記第1部材は、固定剛体部および可動剛体部
の上半部を構成する剛体上半部と上方のビーム部とを備
えている。第2部材は、上記両剛体部の下半部を構成す
る剛体下半部と下方のビーム部とを備えている。上記起
歪体は板金で形成され、かつ、起歪体は、前後、左右お
よび上下方向に対称形状に形成されているのが好まし
い。
【0013】この実施例の構成によれば、上下一対のビ
ーム間に中間部材を設けて、この中間部材に歪検出素子
を取り付ける3層構造の起歪体について、金属素材か
ら、鋳造加工および機械加工によって起歪体を作製して
いた従来の場合とは異なり、板金の型成形によって起歪
体を作製できる。したがって、起歪体の生産性が一層向
上する。
【0014】また、他の好適な実施例によれば、上記3
層構造の起歪体における中間部材が2つに分割され、第
1、第2中間部材の相対向する端部が、上記歪センサー
の金属基板が溶接される歪センサー取付部とされるか、
または、中間部材は単一であって、その中央部に開口部
が形成され、この開口部の周縁が、歪サンサー取付部と
されている。
【0015】この実施例の構成によれば、歪サンサー
は、その溶接部のみが歪センサー取付部を介して起歪体
と接触し、歪センサーの他の部分は起歪体に接触しな
い。したがって、歪センサーが広い面で起歪体に摩擦接
触して起歪体の荷重に応じた変形を阻害するおそれがな
い。
【0016】さらに他の好適な実施例によれば、上記起
歪体と歪センサーの金属基板とは同一材料で形成されて
いる。この構成によれば、歪検出素子が取付けられた金
属基板と起歪体の熱膨張率が同一になるので、歪検出の
温度特性が優れたものとなる。
【0017】上記歪センサーの金属基板は応力集中によ
る歪発生部を備えた薄板からなり、この歪発生部に上記
歪検出素子が位置している構成が好ましい。これによ
り、歪検出素子に生じる歪量が大きくなるので、荷重の
検出精度が向上する。また、上記金属基板は起歪体の歪
量に実質的な変化を与えないように小さな断面積を有し
ているのが好ましい。
【0018】さらに、上記金属基板は、歪検出素子が設
けられていない部分で上記起歪体に溶接されているのが
好ましく、こうすることにより、歪検出素子が溶接熱に
よって変形および破損するのを防止できる。
【0019】溶接はスポット溶接が好ましく、シーム溶
接と比較して、溶接部の面積、つまり、金属基板と起歪
体との溶着面積が少ないので、両者間の変形ずれに伴っ
て両者が摩擦接触して起歪体の荷重に応じた変形を阻害
するおそれがない。また、溶接による基板の内部歪の発
生を抑制し、基板の荷重に応じた変形を阻害するおそれ
がない。
【0020】YAG溶接は、溶接箇所の周囲に溶接歪を
残さない点で好ましい。
【0021】本発明の他の構成によれば、歪センサー
は、起歪体に溶接される金属基板の上に、電気絶縁膜を
介して、歪を検出するセンサ回路が設けられてなる。
【0022】本発明のさらに他の構成によれば、計量器
はロードセルと計量皿とを備え、計量皿に負荷された荷
重をロードセルが検出する。このロードセルは、荷重に
応じて歪を生起する歪発生部が設けられた金属製の起歪
体と、該歪発生部に位置する歪検出素子を金属基板上に
形成してなる歪センサーとを備え、この歪センサーが、
その金属基板を上記起歪体に溶接することにより起歪体
に取り付けられてなり、このロードセルに上記計量皿が
連結されている。このロードセルを複数個用いて単一の
計量皿の荷重を検出する場合もある。
【0023】本発明のさらに他の構成によれば、計量方
法は、計量皿の荷重がロードセルに負荷され、上記ロー
ドセルが、荷重に応じて歪を生起する歪発生部を備えた
金属製の起歪体と、該歪発生部に位置する歪検出素子を
金属基板上に形成してなる歪センサーとを備え、この歪
センサーが、その金属基板を上記起歪体に溶接すること
により起歪体に取り付けられてなり、上記起歪体に生じ
る歪を検知することにより上記荷重を測定する。ここで
もやはり、上記金属基板を小さな断面積に形成すること
により、金属基板が上記起歪体の歪量に実質的な変化を
与えないようにするのが好ましい。
【0024】
【実施例】図1に示すように、本実施例に係るロードセ
ルの起歪体1は、両端に位置する固定剛体部2および可
動剛体部3と、これらの剛体部2,3間に平行に架設さ
れた上下一対のビーム部4,4とを有している。上記起
歪体1は、上下に位置するほぼ同一形状の上部部材(第
1部材)12および下部部材(第2部材)22と、これ
ら部材12,22間に挟まれた中間部材30A,30B
とで中空形状に形成されており、その中空部において中
間部材30A,30B間に懸け渡された形で歪センサー
40が溶接されている。上記上部部材12は、固定剛体
部2および可動剛体部3の上半部を構成する剛体上半部
10,11と上方のビーム部4とを備えている。下部部
材22は、上記両剛体部2,3の下半部を構成する剛体
下半部20,21と下方のビーム部4とを備えている。
上記起歪体1は、前後、左右および上下方向に対称形状
に形成されている。こうして、起歪体1は、上部部材1
2と下部部材22との間に中間部材30(30A,30
B)を挟んだ3層構造となっている。
【0025】次に、図2に基づいて、上記起歪体1の各
構成部材の構造を更に詳しく説明する。上記上部部材1
2は、両端に剛体上半部10,11を有し、各剛体上半
部10,11は、上面部10a,11aおよび両側面部
10b,11bと該側面部10b,11bに連設されて
水平方向に延びるフランジ部10c,11cとを有して
いる。該上部部材12における両剛体上半部10,11
間に架設されたビーム部4は、上面部4aと両側面部4
bとを有し、該ビーム部4には、複数のノッチ5…5
(切欠き)が形成されて剛性が低くされた2箇所の歪発
生部(応力集中部)6,6が設けられている。該上部部
材12は、その長手方向(左右方向)および幅方向(前
後方向)の形状がそれぞれの方向の中心線に対して対称
形に形成されている。
【0026】なお、上記剛体部構成部10,11におけ
る上面部10a,11aには、取付用ボルト(図示せ
ず)が挿通される挿通孔10d,11dがそれぞれ形成
されている。
【0027】また、上記下部部材22も上部部材12と
同様の構成とされており、該下部部材22における両端
の剛体部構成部20,21は、下面部20a,21aお
よび両側面部20b,21bと該側面部20b,21b
に連設されて水平方向に延びるフランジ部20c,21
cとを有すると共に、該下部部材22における両剛体部
構成部20,21間に架設されたビーム部4は、下面部
4aと両側面部4bとを有し、該ビーム部4には、複数
のノッチ5…5(切欠き)が形成されて剛性が低くされ
た2箇所の歪発生部6,6が設けられており、該下部部
材22は、その長手方向および幅方向の形状がそれぞれ
の方向の中心線に対して対称形に形成されている。
【0028】一方、上記第1、第2中間部材30A,3
0Bは、薄板形状の四角形に形成されていると共に、こ
れらの第1,第2中間部材30A,30Bの一側部が歪
センサー取付部30a,30aとされており、これらの
取付部30a,30aに歪センサー40を予め組み付け
た状態で、第1,第2中間部材30A,30Bを上記上
部部材12および下部部材22間に挟み込んで各フラン
ジ10c,20cおよび11c,21cを例えばスポッ
ト溶接することにより、図1に示す起歪体1が形成され
るようになっている。
【0029】なお、上記剛体部構成部20,21におけ
る下面部20a,21aには、取付用ボルト(図示せ
ず)が挿通される挿通孔20d,21dがそれぞれ形成
されている。こうして、可動剛体部3に荷重が負荷され
たとき、図19の場合と同様に、4つの歪発生部6にお
いて起歪体1が大きく曲がり、可動剛体部3が固定剛体
部2に対して下方へ平行移動するロバーバル機構が構成
されている。
【0030】ここで、上記歪センサー40の構成を図3
に基づいて更に詳しく説明する。
【0031】この歪センサー40は、薄板形状の金属基
板41を有し、該金属基板41の両側に各一対のノッチ
41a…41aが形成されており、各ノッチ41a間の
部位が応力集中による歪発生部41b,41bとされ、
これらの歪発生部41b,41bに、電気絶縁層42を
介して歪検出素子43が設けられている。この歪検出素
子43は、所定パターンに形成された金属箔でなる歪検
出用抵抗部43a,43aと導電部43b…43bとで
構成されていると共に、該導電部43bにフラットケー
ブル44が半田付け等により接続され、上記歪検出用抵
抗部43a,43aの抵抗値変化による電気信号がフラ
ットケーブル44によって取り出されるように構成され
ている。上記歪検出素子43は電気絶縁性の保護膜45
によって覆われている。
【0032】ここで、後述する計量皿に負荷される荷重
によって図1の可動剛体部3が固定剛体部2に対して下
方に変位し、したがって可動剛体部3側の中間部材30
Bの歪センサー取付部30aが固定剛体部2側の中間部
材30Aの歪センサー取付部30aに対して下方に変位
したとき、歪センサー40においては側方から見て略S
字状の変形が生じて、金属基板41の固定剛体部2側の
歪発生部41b(図3)に引っ張り歪みが生じ、かつ可
動剛体部3側の歪発生部41b(図3)に圧縮歪が生
じ、これらの歪による抵抗値変化がそれぞれの歪検出用
抵抗部43a,43aによって取り出されることにな
る。
【0033】そこで、上記歪検出素子43は、図4に示
すように、接続点Jdで互いに接続された2つのダミー
抵抗14,14を使用してホイートストーンブリッジ回
路を形成しており、歪検出用抵抗部43aとダミー抵抗
14との接続点Ja,Jbに印加された所定の入力電圧
Eに対して、接続点Jcで互いに接続された歪検出用抵
抗部43a,43aの抵抗値変化に応じた出力電圧e、
つまり荷重に応じた電気信号が、上記接続点Jc,Jd
間から得られ、この電気信号によって荷重が測定され
る。そして、図3の金属基板41の左右方向の両端部4
1cが、起歪体1の中空部において、図2の両中間部材
30の歪センサー取付部30aに、YAG溶接によって
スポット溶接されている。YAG溶接の代りに、電子ビ
ーム溶接を用いてもよい。
【0034】そして、図5に示すように、上記起歪体1
における固定剛体部2が取付ボルト50aにより電子秤
の基台51に固定されると共に、該起歪体1における可
動剛体部3が取付ボルト50bにより電子秤8の計量皿
52に固定されるようになっており、該計量皿52に所
定の計量物(物品)が載置された場合に、可動剛体部3
が固定剛体部2に対して、2点鎖線1Aで示すように、
下方に平行に移動し、その移動に伴って発生する歪量が
歪センサー40により検出され、これに基づいて上記可
動剛体部3に負荷された荷重が測定されるようになって
いる。上記歪センサー40は、例えば板状の金属母材上
に複数の歪検出素子43を形成しておき、上記金属母材
を切断して、金属基板41の上に歪検出素子43が形成
された歪センサー40を複数個得るような方法で作製さ
れる。この方法によれば、複数の歪センサー40が1つ
の製造ロットから得られるので生産性がよい。
【0035】上記起歪体1はステンレス製の板で形成さ
れているが、アルミニウムのような他の金属の板で形成
することもできる。
【0036】歪センサー40の金属基板41は、起歪体
1と同一材料であるステンレス製の板で形成されている
が、やはり、アルミニウムのような他の金属の板で形成
することもできる。
【0037】上記電気絶縁層42は、ポリイミド、ポリ
エステル、フェノールまたはエポキシのような樹脂で形
成される。
【0038】上記歪センサー40の歪検出用抵抗部43
aは、銅・ニッケル合金またはニッケル・クロム合金の
ような金属で形成され、導電部43bはアルミニウムの
ような良導電体の金属で形成される。
【0039】上記保護膜45は、ソルダーレジスト、ブ
チルゴムまたはシリコーンゴムのような樹脂で単独であ
るいは組合せて形成される。
【0040】上記構成によれば、図1の起歪体1を金属
で形成すると共に、図3の歪センサー40の歪検出素子
43を金属基板41に形成し、この金属基板41を起歪
体1に溶接で取り付けている。この溶接作業は、機械的
なハンドリングが容易であり、しかも真空チャンバのよ
うな大型の作業室も必要としない。したがって、接着剤
またはパターン形成を用いた従来の場合と比較して、起
歪体1に作業性よく歪検出素子43を取り付けることが
できるので、ロードセルの生産性が向上する。
【0041】また、図1の起歪体1は、ビーム部4に歪
発生部6が設けられて、可動剛体部3が負荷された荷重
に応じて固定剛体部2に対し下方に平行移動するように
構成され、かつ、前後、左右および上下方向に対称形状
とされているから、全体としてロバーバル機構を構成す
るので、歪発生部6に取り付けた歪検出素子43に生起
される歪が荷重に比例し、荷重のモーメントによる影響
を受けにくいので、荷重検出精度が向上する。
【0042】さらに、歪センサー40の金属基板41
は、その溶接部である両端部41cのみが、中間部材3
0の歪センサー取付部30aを介して中間部材30と接
触し、金属基板41の部分は中間部材30に接触しな
い。したがって、金属基板41が広い裏面で中間部材3
0に摩擦接触して起歪体1の荷重に応じた変形を阻害す
るおそれがなくなるので、荷重の検出精度が高く維持さ
れる。
【0043】また、歪検出素子43が形成された金属基
板41と起歪体1とは同一材料のステンレスで形成され
ているから、金属基板41と起歪体1の熱膨張率が同一
になるので、歪検出素子43による歪検出量が温度によ
って不測に変化することがなくなり、歪検出の温度特性
が優れたものとなる。
【0044】また、歪センサー40の金属基板41は応
力集中による歪発生部41bを備えた薄板からなり、こ
の歪発生部41bに歪検出素子43の歪検出用抵抗部4
3aが位置しているから、歪検出素子43に生じる歪量
が大きくなるので、荷重の検出精度が向上する。しか
も、金属基板41は、十分薄くて、図3に示す横断面積
Sが起歪体1の歪量に実質的な変化を与えない程度の小
さな断面積を有しているので、荷重検出精度を低下させ
ない。
【0045】さらに、金属基板41は、その両端部、つ
まり、歪検出素子43が設けられていない部分で中間部
材30に溶接されているので、歪検出素子43が溶接熱
によって変形または変質するのを防止できる。
【0046】また、歪検出素子43は保護膜45で覆わ
れているから、湿気などの影響で歪検出能力が低下する
のが防止され、安定した動作が保証される。しかも、金
属基板41は、中間部材30にスポット溶接されている
ので、シーム溶接と比較して、溶接部の面積、つまり、
金属基板41と中間部材30との溶接面積が少ない。し
たがって、シーム溶接の場合には、起歪体1が変形した
ときに、両者41,30間の変形ずれが充分吸収されな
いために、両者が摩擦接触して起歪体の荷重に応じた変
形を阻害するおそれがあるが、溶接面積の小さいスポッ
ト溶接では、このようなおそれがなくなり、荷重検出精
度が高く維持される。また、シーム溶接に比べてスポッ
ト溶接の方が溶接面積が小さく、したがって溶接歪も少
ない。また、YAG溶接は、溶接箇所の周囲に溶接歪を
残さないので、起歪体1の変形の線形性を損なわない。
【0047】上記の構成によれば、上部部材12、下部
部材22および第1、第2中間部材30,30(30
A,30B)がそれぞれ板金製とされ、これらの各部材
によりロードセル1の起歪体が構成されているので、従
来のように、起歪体を製作する場合に、鋳造やその後に
おける機械加工が不要となって、該起歪体の製造工程が
簡略化されて生産性が一段と向上する。しかも、上記各
部材により構成される起歪体1の全体形状が前後、左右
および上下方向に対称形状とされているので、該起歪体
1における固定剛体部2および可動剛体部3の上半部ま
たは下半部を構成する上部部材12と下部部材22とを
単一の金型で成形することが可能となり、これにより、
生産性が更に一段と向上すると共に、これに伴って、当
該ロードセルの製造コストが低減されることになる。
【0048】また、図6はロードセルの第2実施例を示
すもので、この実施例の起歪体61は、両端に位置する
固定剛体部62および可動剛体部63と、これらの剛体
部62,63間に平行に架設された上下一対のビーム部
64,64とを有し、該起歪体61の全体が上記両剛体
部62,63の上半部を構成する剛体部構成部70,7
1と上方のビーム部64とが一体形成された上記第1実
施例と同様構成とされた板金製の上部部材72と、同じ
く上記両剛体部62,63の下半部を構成する剛体部構
成部80,81と下方のビーム部64とが一体形成され
た上記第1実施例と同様構成とされた板金製の下部部材
82と、上記上部部材72および下部部材82における
剛体部構成部70,80および71,81間に跨がって
設けられた板金製の中間部材90とで前後、左右および
上下方向に対称形とされた中空四角形状に構成されてい
る。
【0049】そして、本実施例においては、上記中間部
材90が、図7に示すように1枚板形状とされていると
共に、該中間部材90の中央部に開口部91が形成さ
れ、その両端に連結部91aを残し、開口部91の幅方
向の周縁部が歪センサー取付部90a,90aとされて
おり、図7に2点鎖線で示すように、これらの取付部9
0a,90aに、上記第1実施例と同様構成とされた歪
センサー40を予め組み付けた状態で、該中間部材90
の両端部を上記上部部材72および下部部材82に形成
された各フランジ70c,80cおよび71c,81c
間に挟み込んで各フランジ部70c,80cおよび71
c,81cを例えばスポット溶接することにより、図6
に示す起歪体61が形成されるようになっている。
【0050】上記の構成によれば、板金製の上部部材7
2、下部部材82および中間部材90により起歪体61
が構成されているので、第1実施例の場合と同様に、該
起歪体の製造工程が簡略化されて生産性が一段と向上す
ると共に、該起歪体61における固定剛体部62および
可動剛体部63の上半部または下半部を構成する上部部
材72と下部部材82とを単一の金型で成形することが
可能となり、これにより、生産性が更に一段と向上し、
これに伴って、当該起歪体61の製造コストが低減され
ることになる。
【0051】更に、上記起歪体61が前後、左右および
上下方向に対称形状とされて全体としてロバーバル機構
が構成されているので、該ロードセルにおける可動剛体
部63に荷重が負荷された場合には、上記中間部材90
の歪センサー取付部90a,90aに取り付けられた歪
センサー40に可動剛体部63に負荷された荷重に応じ
た適正な歪が発生することになって、歪センサー40に
よる荷重検出精度が向上することになる。
【0052】特に、この第2実施例によれば、上記中間
部材90が1枚板形状とされ、該中間部材90の中央部
に形成された開口部91に跨がって歪センサー40が取
り付けられているので、上記第1実施例のように、第
1、第2中間部材30,30および歪センサー40の3
つの部材を相互間のずれがないように適正に位置決めす
ることが不要となり、1枚板形状とされた中間部材90
に対して歪センサー40を取り付けるだけで良く、その
両者の位置決めを容易且つ正確に行えることになって、
組付け性ならびに生産性が向上することになる。
【0053】ところで、上記第1実施例によれば、第
1、第2中間部材30,30と歪センサー40との間に
組付け誤差がある状態で該第1、第2中間部材30,3
0を上部部材12および下部部材22間に挟み込んだ場
合には、該第1、第2中間部材30,30の取付位置が
上部部材12および下部部材22により規制されて上記
組付け誤差に起因して歪センサー40に不要な初期荷重
が作用し、該歪センサー40の破損あるいは荷重検出精
度の低下が懸念されるが、第2実施例によれば、1枚板
形状の中間部材90に対して歪センサー40が組み付け
られた状態で該中間部材90が上部部材72および下部
部材82間に挟み込まれることになるので、歪センサー
40に不要な初期荷重が作用することが確実に防止され
ることになって、該歪センサー40ならびに当該起歪体
61の耐久性が向上すると共に荷重検出精度が向上する
ことになる。
【0054】なお、上記中間部材90に形成された開口
部91の連結部91a,91aの寸法を適宜に設定する
ことにより、歪センサー40に負荷される荷重を抑制す
ることができると共に該歪センサー40および起歪体6
1全体の熱伝導状態を制御することが可能となり、当該
起歪体61の温度変化に対する安定性を向上させること
ができる。
【0055】また、図8は、フランジを有しない固定剛
体部もしくは可動剛体部の他の実施例を示すもので、図
8に示す剛体部200は、上面部201aおよび両側面
部201b,201bが一体形成された上方の剛体部構
成部201と、下面部202aおよび両側面部202
b,202bが一体形成された下方の剛体部構成部20
2と、両剛体部構成部201,202間に挟まれた中間
部材203とを有する形状とされている。これによれ
ば、上記第1、第2実施例における剛体部構成部に設け
られた水平方向のフランジ部が省略されることになっ
て、全体の軽量化が達成される。
【0056】更に、図9はビーム部に設けられるノッチ
の他の実施例を示すもので、この実施例におけるビーム
部304には、長円形とされた一対のノッチ305,3
05が形成されており、該ノッチ305,305により
4箇所の歪発生部306…306が形成されることにな
る。
【0057】図10は第3実施例に係る起歪体401を
示し、図11は上記起歪体401に取り付けられてロー
ドセルを構成する歪センサー40Aを示す。該歪センサ
ー40Aは薄板のステンレス等の金属製の基板41を有
し、その基板41の上に絶縁層42を挟んで窒化タンタ
ルのような材料により抵抗回路からなる歪検出素子43
Aが、所定のパターンに形成され、該歪検出素子43A
にリード線400が結線されている。上記の歪検出素子
43Aは、やはり、蒸着等の薄膜作製技術とフォトリン
ググラフィ技術とによって金属基板41上に形成され
る。
【0058】一方、起歪体401は、たとえばステンレ
スまたは、ジュラルミン等の金属から製作され、図10
に示すように、金属素材の中央部に切り欠き405を形
成することに加えて金属素材の両端に固定剛体部402
および可動剛体部403が形成されるとともに、これら
剛体部402,403の間に上下一対のビーム部40
4,404が形成されている。この起歪体401はたと
えば電子秤用のロードセルの場合には、図5の構造また
は図19の従来構造と同様に、固定剛体部402が秤の
基台Eに固定されると共に、可動剛体部403が計量皿
Fに取り付けられるようになされている。
【0059】また、上記ビーム部404,404の両端
における固定剛体部402および可動剛体部403との
連結部は、上述の切り欠き405の内面側に設けた侵入
部である半円状の凹部405aにより肉厚が薄くされた
歪発生部406A〜406Dとされている。これによっ
て、荷重Fの負荷により、可動剛体部403が固定剛体
部402に対して垂直下方に平行移動するロバーバル機
構が構成されている。上記可動剛体部403の移動によ
り、上部のビーム部404における固定剛体部402側
の歪発生部406Aと、下部のビーム部404における
可動剛体部403側の歪発生部406Dの表面に引っ張
り歪が発生し、また上部のビーム部404における可動
剛体部403側の歪発生部406Bと、下部のビーム部
404における固定剛体部402側の歪発生部404C
とに圧縮比が発生する。
【0060】上部ビーム404の歪発生部406A〜D
に前述の歪センサー40Aが、該素子43Aの金属基板
41を起歪体401にレーザまたは電子ビーム等を用い
てスポット溶接することにより取り付けられ、固定剛体
部402側の歪発生部406Aに生起される引っ張り歪
を、歪検出素子43Aにおける抵抗値の変化として電気
的に取り出し、かつ可動剛体部403側の歪検出素子4
3Aによって歪発生部406Bに生起される圧縮歪を歪
検出素子43Aにおける抵抗値の変化として電気的に取
り出すように構成されている。そのため、これら歪検出
素子43Aは、図12に示すようにダミー抵抗14,1
4を2本使用してホイートストンブリッジ回路を形成し
ており、所定の入力電圧Eに対して各歪検出素子43
A,43Aの抵抗値変化に応じた出力電圧e、つまり荷
重に応じた電気信号が得られ、この電気信号によって荷
重が測定される。
【0061】図13は第4実施例構造のロードセルを示
し、起歪体501に図3で示したのと同一構造の歪セン
サー40を取り付けて構成されている。すなわち、図1
3の起歪体501は左右の剛体部502,503と上下
のビーム部504,504とを有し、上下のビーム部5
04,504の間に切り欠き505が形成され、該切り
欠き505の内面側に設けた半円状の凹部(侵入部)5
05aにより、肉厚が薄くされた歪発生部506がビー
ム部504に形成されると共に、上下のビーム部50
4,504の間において固定剛体部502と可動剛体部
503とのそれぞれから素子取り付け部507,508
が突出された構造とされており、上記の歪センサー40
の金属基板41の両端部が、上記素子取り付け片部50
7,508間にわたって橋架された状態で、該取り付け
片部507,508に溶接によって取り付けられる。
【0062】図14ないし図16は図3に示した歪セン
サー40が取り付けられる起歪体の変形例を示す。図1
4の起歪体601の場合は、両側に一対ずつのスリット
605が形成された一対のビーム板604,604を上
下に配置すると共に、これらの間に一対の取り付け板6
30,630を配置し、これらのビーム板604,60
4と取り付け板630,630とを、固定剛体部602
側および可動剛体部603側のそれぞれにおいて連結ブ
ロック607で連結している。また、このうち上記の取
り付け板630は固定側及び可動側のそれぞれに上下2
枚の積層構造として、前述の歪センサー40をその金属
基板41を挟み込む状態で取り付け、かつスポット溶接
によって固定している。なお、ビーム板604における
各スリット605は、該ビーム板604に歪発生部60
6を形成するためのものである。
【0063】また、図15の起歪体701の場合は、固
定剛体部702と可動剛体部703、ならびに上下一対
のビーム部704とを有すると共に、上下のビーム部7
04,704間に設けられた切り欠き705に歪発生部
706を形成するための凹部705aが設けられる。ま
た、取り付け片部707,708が上部ビーム部704
の上方に連設され、これらの取り付け片部707,70
8にわたって歪センサー40が溶接されている。その場
合、この起歪体701では各取り付け片部707,70
8に凹段部709が設けられることにより、取り付ける
べき歪センサー40の位置決めが、これら凹段部709
に対する嵌合によって簡単に行えるようにしている。
【0064】さらに、図16の起歪体801において
は、該起歪体801が金属製の箱体から構成され、左右
の縦壁部が固定剛体部802および803とされると共
に、上下の壁部がビーム部804,804とされる。そ
して、これらビーム部804に略U字状を呈する穴80
5が左右に並んで設けられることによって、該ビーム部
804に歪発生部806が形成されると共に、これらの
穴805が連結穴810によって連通され、この連結穴
810を挟んで一対の素子取り付け片部807,808
が形成され、かつ両片部807,808にわたって歪セ
ンサー40が溶接によって取り付けられている。
【0065】以上のとうり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、上記各実施例に使用している
歪センサーの他の例として、金属基板上に圧電性を有す
る薄膜を堆積し、その上にくし形電極を形成することに
よって作製することができる。この歪センサーにおいて
は、金属基板に生じた歪に応じてくし形電極間の圧電性
薄膜を伝搬する弾性表面波の共振周波数が変化するの
で、この周波数変化を検出することにより歪を知ること
ができる。
【0066】なお、上記の構成では上部ビーム部にのみ
歪検出素子を取り付け、ダミー抵抗によってホイートス
トンブリッジ回路を構成したが、図17、図18に示す
ように、起歪体901,1001における上部ビーム部
904,1004に加えて、下部ビーム部904,10
04の歪発生部にも歪検出素子40を取り付けて、これ
らの歪検出素子40,40によって上記のブリッジ回路
を構成することもできる。また、この発明における起歪
体は、ロバーバル機構を備えたものに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るロードセルを一部
破断で示す斜視図である。
【図2】 同実施例に係るロードセルの分解斜視図であ
る。
【図3】 本発明のロードセルに使用される歪センサー
を示す斜視図である。
【図4】 同歪センサーを用いた荷重検出回路を示す回
路図である。
【図5】 同ロードセルを計量器に組み込んだ状態を示
す側面図である。
【図6】 本発明の第2実施例に係るロードセルを一部
破断で示す斜視図である。
【図7】 同実施例における中間部材を示す斜視図であ
る。
【図8】 固定剛体部の変形例を示す斜視図である。
【図9】 ビーム部の変形例を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図11】 同実施例における歪センサーを示す平面図
である。
【図12】 同歪センサーを用いた荷重検出回路を示す
回路図である。
【図13】 本発明の第4実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図14】 本発明の第5実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図15】 本発明の第6実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図16】 本発明の第7実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図17】 本発明の第8実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図18】 本発明の第9実施例に係るロードセルを示
す斜視図である。
【図19】 従来のロードセルを示す側面図である。
【符号の説明】
1 起歪体 2,3 剛体部 4 ビーム部 6 歪発生部 40 歪センサー 41 金属基板 43 歪検出センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 庄太郎 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地1 株式 会社石田衡器製作所滋賀工場内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷された荷重を検出するロードセルで
    あって、上記負荷に応じて歪を生起する歪発生部が設け
    られた金属製の起歪体と、該歪発生部に発生する歪を検
    出する検出素子を金属基板上に形成してなる歪センサー
    とを備え、この歪センサーが、その金属基板を上記起歪
    体に溶接することにより起歪体に取り付けられているこ
    とを特徴とするロードセル。
  2. 【請求項2】 起歪体は板金からなり、その歪発生部
    に、応力集中を生起させるノッチが形成されている請求
    項1に記載のロードセル。
  3. 【請求項3】 起歪体は、両端に位置して基台に固定さ
    れる固定剛体部および荷重が負荷される可動剛体部と、
    両剛体部の間に平行に架設された一対のビーム部とを有
    して、上記可動剛体部が負荷された荷重に応じて固定剛
    体部に対し下方に平行に移動するように構成され、上記
    両ビーム部に歪発生部が設けられている請求項1に記載
    のロードセル。
  4. 【請求項4】 起歪体は、上下に位置する第1部材およ
    び第2部材と、これら部材間に挟まれた中間部材とで中
    空形状に形成され、その中空部において中間部材に歪セ
    ンサーが溶接されており、上記第1部材は、基台に固定
    される固定剛体部および荷重が負荷される可動剛体部の
    上半部を構成する剛体上半部と上方のビーム部とを備
    え、第2部材は、上記両剛体部の下半部を構成する剛体
    下半部と下方のビーム部とを備えている請求項1に記載
    のロードセル。
  5. 【請求項5】 起歪体を構成する上部部材、下部部材お
    よび中間部材は板金で形成され、かつ、起歪体は、前
    後、左右および上下方向に対称形状に形成されている請
    求項4に記載のロードセル。
  6. 【請求項6】 中間部材は2つに分割され、第1の中間
    部材が上部部材および下部部材における一方の剛体部構
    成部間に挟まれ、第2の中間部材が上部部材および下部
    部材における他方の剛体部構成部間に挟まれており、上
    記第1、第2中間部材の相対向する端部が、歪センサー
    の金属基板が溶接される歪センサー取付部とされている
    請求項4に記載のロードセル。
  7. 【請求項7】 中間部材は単一部材から構成されて、そ
    の中央部に開口部が形成され、この開口部の周縁が、歪
    センサーの金属基板が溶接される歪センサー取付部とさ
    れている請求項4に記載のロードセル。
  8. 【請求項8】 起歪体と金属基板とは同一材料で形成さ
    れている請求項1に記載のロードセル。
  9. 【請求項9】 金属基板は、応力集中による歪発生部を
    備えた薄板からなり、この歪発生部に歪検出素子が位置
    している請求項1に記載のロードセル。
  10. 【請求項10】 金属基板は、起歪体の歪量に実質的な
    変化を与えないように小さな断面積を有している請求項
    1に記載のロードセル。
  11. 【請求項11】 歪検出素子は、電気絶縁性の保護膜に
    よって被覆されている請求項1に記載のロードセル。
  12. 【請求項12】 歪検出素子の歪を検出するセンサー回
    路は、起歪体に溶接される金属基板の上に電気絶縁膜を
    介して設けられている請求項1に記載のロードセル。
  13. 【請求項13】 金属基板は、歪検出出素子が設けられ
    ていない部分で起歪体に溶接されている請求項1に記載
    のロードセル。
  14. 【請求項14】 金属基板は、その両端部で起歪体に溶
    接されている請求項1に記載のロードセル。
  15. 【請求項15】 金属基板は、スポット溶接により起歪
    体に溶接されている請求項1に記載のロードセル。
  16. 【請求項16】 金属基板は、YAG溶接により起歪体
    に溶接されている請求項1に記載のロードセル。
  17. 【請求項17】 負荷された荷重に応じて歪を発生する
    歪発生部が設けられた金属製の起歪体と、該歪発生部に
    取り付けられた歪検出素子とを有するロードセルを製造
    する方法であって、上記歪検出素子を金属基板上に形成
    して歪センサーを作製し、この歪センサーを、その金属
    基板を上記起歪体に溶接することにより起歪体に取り付
    けることを特徴とするロードセルの製造方法。
  18. 【請求項18】 金属基板を構成する板状の金属母材上
    に複数の歪検出素子を形成し、上記金属母材を切断し
    て、金属基板の上に歪検出素子が形成された単一の歪セ
    ンサーを作製する請求項17に記載のロードセルの製造
    方法。
  19. 【請求項19】 計量皿に負荷された荷重をロードセル
    によって検出する計量器であって、上記ロードセルは、
    荷重に応じて歪を生起する歪発生部が設けられた金属製
    の起歪体と、該歪発生部に位置する歪検出素子を金属基
    板上に形成してなる歪センサーとを備え、この歪センサ
    ーが、その金属基板を上記起歪体に溶接することにより
    起歪体に取り付けられてなり、このロードセルに上記計
    量皿が連結されていることを特徴とする計量器。
  20. 【請求項20】 計量皿に負荷された荷重をロードセル
    によって検出する計量器であって、上記ロードセルを複
    数個備え、各ロードセルは、荷重に応じて歪を生起する
    歪発生部が設けられた金属製の起歪体と、該歪発生部に
    位置する歪検出素子を金属基板上に形成してなる歪セン
    サーとを備え、この歪センサーが、その金属基板を上記
    起歪体に溶接することにより起歪体に取り付けられてな
    り、上記複数のロードセルに単一の上記計量皿が連結さ
    れていることを特徴とする計量器。
  21. 【請求項21】 計量皿に物品を乗せてその荷重を測定
    する計量方法であって、上記計量皿の荷重はロードセル
    に負荷され、上記ロードセルは、荷重に応じて歪を生起
    する歪発生部が設けられた金属製の起歪体と、該歪発生
    部に位置する歪検出素子を金属基板上に形成してなる歪
    センサーとを備え、この歪センサーが、その金属基板を
    上記起歪体に溶接することにより起歪体に取り付けられ
    てなり、上記起歪体に生じる歪を検知することにより上
    記荷重を測定することを特徴とする計量方法。
  22. 【請求項22】 金属基板を小さな断面積に形成するこ
    とにより、金属基板が起歪体の歪量に実質的な変化を与
    えないようにして起歪体の歪を検知する請求項21に記
    載の計量方法。
JP4359100A 1991-12-27 1992-12-26 ロードセル、ロードセルの製造方法、計量器及び計量方法 Pending JPH05248925A (ja)

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