JPH08201191A - ロードセル - Google Patents

ロードセル

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JPH08201191A
JPH08201191A JP3137095A JP3137095A JPH08201191A JP H08201191 A JPH08201191 A JP H08201191A JP 3137095 A JP3137095 A JP 3137095A JP 3137095 A JP3137095 A JP 3137095A JP H08201191 A JPH08201191 A JP H08201191A
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JP
Japan
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strain
main body
load cell
load
strain gauge
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Application number
JP3137095A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Naito
和文 内藤
Hiroyuki Konishi
浩之 小西
Yoshinobu Shitamae
好伸 下前
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属基板の表面に歪検出回路を形成してなる
歪ゲージを用いたロードセルとして、部品点数が少な
く、かつ、小型でありながら、比較的大きな荷重の測定
に使用することができ、しかも、生産性や計量精度に優
れたロードセルを提供する。 【構成】 ロードセル30を、中央に開口部32を設け
ることにより両端の固定部33と可動部34及びこれら
を結ぶ左右の連結部35,36を有するプレート状の本
体31と、両端部が上記本体31の固定部33と可動部
34とにそれぞれ固着され、該本体31の開口部32を
跨いだ状態で、該本体31の上下両面に互いに対向させ
てそれぞれ取り付けられた一対の歪ゲージ41,42と
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子秤、変位計、加速
度計等に用いられるロードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子秤等に用いられるロードセル
は、両端の剛体部と、両剛体部間に平行に架設された上
下のビーム部とで中空四角形状とされ、かつ、上記ビー
ム部の両剛体部寄りの部分に薄肉とされた低剛性部を設
けて、所謂ロバーバル機構を構成した起歪体を用い、こ
の起歪体における上記各低剛性部の表面にストレインゲ
ージ等の歪検出素子を配設した構成とされている。
【0003】このロバーバル機構を用いたロードセルに
よれば、曲げモーメントや捩じりモーメント等による偏
荷重の影響や、周辺温度の影響等が除去されることによ
り、高精度の測定が可能となるのであるが、近年におい
ては、この種のロードセルの生産性や精度の一層の向上
を図るため、金属薄膜形成技術を用いて金属基板上に直
接歪検出回路を形成してなる歪ゲージを用いることが考
えられている。
【0004】このようなロードセルとして、例えば特開
平6−186096号公報には、次のようなロードセル
が開示されている。
【0005】即ち、図10に示すロードセル10は、起
歪体11として、板金製の上部部材12と下部部材13
とを接合してなるものを用い、これらの部材12,13
の両端部で固定剛体部14及び可動剛体部15を形成す
ると共に、両部材12,13の中間部を上下のビーム部
16,17としている。そして、両ビーム部16,17
の中央にそれぞれ形成した開口部16a,17aを跨ぐ
ように、金属薄膜形成技術を用いて金属基板上に直接歪
検出回路を形成してなる歪ゲージ18,18をそれぞれ
取り付けた構成とされている。
【0006】この歪ゲージ18は、金属基板18aの両
端部寄りに肉厚を薄くした低剛性部を設けると共に、該
基板18aの表面に、絶縁層18bを介して、上記低剛
性部上に歪感知部が位置するように該歪感知部を含む歪
検出回路18cを形成し、かつ、この歪検出回路18c
を保護層(図示せず)によってコーティングした構成と
されている。
【0007】また、図11に示すロードセル20は、一
対の金属製ブロック22,23により両端の固定剛体部
24と可動剛体部25とを構成すると共に、これらの剛
体部24,25の上面間及び下面間に、上記ロードセル
10の歪ゲージ18と同様に、金属基板28aの表面に
絶縁層28b、歪検出回路28c及び保護層を設けてな
る歪ゲージ28,28を、それ自体が上下のビーム部2
6,27を構成するように、架設した構成とされてい
る。
【0008】そして、これらのロードセル10,20に
よれば、従来のロードセルと同様に、可動剛体部15,
25に負荷される荷重により、該可動剛体部15,25
が固定剛体部14,24に対して相対的に下方に変位し
たときに、歪ゲージ18,28の金属基板18a,28
aにおける各低剛性部の表面に圧縮歪と引張歪とが発生
し、これが該基板18a,28a上に形成された歪検出
回路18c,28cによって検出されることにより、上
記荷重が測定されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すロードセル10は、従来のロードセルと同様に、荷重
を起歪体11に負荷させ、その際の該起歪体11の変形
を歪ゲージ18によって検出するものであるから、起歪
体として比較的大きなものが必要となり、ロードセルと
しての小型化が困難であるという欠点がる。
【0010】これに対して、図11に示すロードセル2
0は、歪ゲージ28,28自体が起歪体における上下の
ビーム部を構成するので、ロードセル全体としての小型
化が図られ、電子秤用等の他に、変位計や加速度計用
等、広い用途に適用される利点がある。
【0011】しかし、このロードセル20の場合、次の
ような不具合が考えられる。
【0012】まず、可動剛体部25に負荷される荷重の
全てが上下の歪ゲージ28,28に入力されるので、該
歪ゲージ28,28の荷重に対する撓み量が大きくな
り、そのため、大きな荷重の計測用として用いることが
できないのである。
【0013】また、歪検出回路28cをコーティングす
る保護層は基板28aの低剛性部における歪の発生を妨
げて、入力された荷重に対する出力を一定の比率で減少
させるように作用するので、全荷重が歪ゲージ28,2
8に入力される構成の場合、この保護層による出力の低
下の比率が相対的に大きくなり、ロードセルとしての計
量精度を低下させ、或は計量精度のばらつきの原因とな
るのである。
【0014】さらに、生産時においては、上下の歪ゲー
ジ28,28が平行に、かつ、正しく対向した状態で取
り付けるためには、両剛体部24,25を高い寸法精度
で製造する必要があると共に、これらの剛体部24,2
5間に歪ゲージ28を架設する際に、両剛体部24,2
5を正しく位置決めしなければならず、これが生産性の
向上を妨げるのである。また、製造中、搬送中或は電子
秤等への組込み中、特に製造途中における両剛体部2
4,25の一方の面間にのみ歪ゲージ28が架設された
状態では、外力により歪ゲージ28が容易に折損するの
で、取り扱いを慎重に行わなければならず、これによっ
ても生産性の向上が阻害されるのである。
【0015】そこで、本発明は、上記ロードセル10,
20のように、金属基板上に歪検出回路を形成してなる
歪ゲージを用いたロードセルとして、小型でありながら
比較的大きな荷重の計測用としても利用でき、また、歪
ゲージにおける歪検出回路の保護層による悪影響が低減
されて良好な計量精度が得られ、しかも生産性に優れて
いると共に、部品点数も少なくてすむロードセルを実現
することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0017】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、荷重が負荷される本体と、該本体
の変形に伴って発生する歪を検出する歪ゲージとを有す
るロードセルにおいて、上記本体をプレート部材で構成
し、その中央に開口部を設けることにより、一端の固定
部と、他端の可動部と、これら両部を結ぶ左右の連結部
とを備えた形状とすると共に、上記歪ゲージを、両端部
寄りに低剛性部を設けた金属基板の表面に、上記低剛性
部に歪感知部が位置するように該歪感知部を含む歪検出
回路を設けた構成とする。そして、この歪ゲージを、両
端部が上記本体の固定部と可動部とにそれぞれ固着され
て該本体の開口部を跨いだ状態で、該本体の上下両面に
互いに対向させてそれぞれ取り付けたことを特徴とす
る。
【0018】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明に係るロードセルにおい
て、歪ゲージの金属基板の表面に形成される歪検出回路
を、上記金属基板上に設けた絶縁層の上に、金属薄膜を
積層した後、所定形状に成形することにより形成すると
共に、この歪検出回路を保護層によってコーティングし
たことを特徴とする。
【0019】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明または第2発明に係るロ
ードセルにおいて、本体の開口部における固定部及び可
動部と左右の連結部との間の各コーナー部に、該本体の
幅方向に延びる切欠き部をそれぞれ設けたことを特徴と
する。
【0020】また、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は、同じく上記第1発明または第2発明に係
るロードセルにおいて、本体の開口部における固定部及
び可動部と左右の連結部との間の各コーナー部に、該本
体の長手方向に延びる切欠き部をそれぞれ設けたことを
特徴とする。
【0021】
【作用】上記の構成によれば、第1〜第4発明のいずれ
によっても、ロードセルが、中央に開口部を有する矩形
のプレート部材でなる本体と、上記開口部を跨ぐように
本体の上下両面にそれぞれ取り付けられた一対の歪ゲー
ジとにより構成されるから、該ロードセルの薄型化ない
し小型化が可能となると共に、部品点数が極めて少なく
なる。
【0022】また、本体の上下両面に開口部を跨ぐよう
に歪ゲージを取り付けるだけであるから、固定部と可動
部の位置決め等が不要となると共に、歪ゲージは単一部
品としての本体に取り付けれるから、製造、搬送、組込
み中等に該歪ゲージを折損させたりすることがなくな
り、高い生産性が得られることになる。
【0023】さらに、上記本体の両端部の固定部と可動
部とは、左右両側の連結部と上下一対の歪ゲージとによ
って連結されることになるから、本体の可動部に負荷さ
れた荷重は、左右の連結部と一対の歪ゲージとに分配さ
れて入力されることになる。したがって、小型でありな
がら、比較的大きな荷重の測定に使用可能となると共
に、全荷重が歪ゲージに入力されるものに比較して、歪
検出回路をコーティングする保護層による出力の低下の
比率が相対的に小さくなり、計量精度の低下やばらつき
が低減されることになる。
【0024】そして、第2発明によれば、上記歪ゲージ
として、金属薄膜形成技術を用いて製造されるものが用
いられるので、上記第1発明の作用と相まって、従来の
ストレインゲージ等の歪検出素子を用いるものに比べ
て、生産性や計量精度が一層向上することになる。
【0025】また、第3発明によれば、本体における左
右の連結部の固定部及び可動部との接続部の剛性が幅方
向に延びる切欠きの形状に応じて低減され、また、第4
発明によれば、同じく本体における左右の連結部の長さ
が長手方向に延びる切欠きの長さに応じて長くされて、
いずれの場合にも、可動部に負荷される一定の荷重に対
して該可動部の固定部に対する下方への変位量が増加
し、それだけ、歪ゲージに入力される荷重が大きくな
る。したがって、上記幅方向に延びる切欠きの深さや長
手方向に延びる切欠きの長さ等を適切に設定することに
より、本体の連結部と歪ゲージとに分配される荷重の分
配比率の範囲を拡大することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0027】図1〜図3に示すように、本実施例に係る
ロードセル30の本体31は、例えばステンレスでなる
矩形のプレート部材で構成され、その中央に四角形の開
口部32を設けることにより、両端の固定部33および
可動部34と、これら両部33,34を結ぶ左右の連結
部35,36とを備えた形状とされている。また、該本
体31の上記固定部33と可動部34とには、固定用ブ
ラケット及び荷重受け用ブラケット(図7参照)の取り
付け穴37,38が設けられている。
【0028】そして、この本体31の上下両面におい
て、固定部33と可動部34との間に両端が固着され
て、上記開口部32を跨ぐように、上下一対の歪ゲージ
41,42が互いに対向して取り付けられている。
【0029】これらの歪ゲージ41,42は同一の構成
で、図4に示すように、金属材料で形成された矩形状の
基板43の一方の面に絶縁層44を介して歪検出回路4
5を設けると共に、該基板43の他方の面における両端
部寄りの所定位置には、両側端部間にわたって幅方向に
延びる一対の溝が形成され、この溝によって肉圧が薄く
された部分が低剛性部43a,43aとされている。
【0030】また、上記歪検出回路45は、上記低剛性
部43a,43aの対応位置にそれぞれ配置された抵抗
体でなる一対の歪み感知部45a,45aと、これらの
歪感知部45a,45aの両端に接続された合計3本の
導体配線部45b…45bと、これらの導体配線部45
b…45bの端部に設けられた端子部45c…45cと
で構成されていると共に、この歪検出回路45は、図5
に拡大して示すように、保護層46によってコーティン
グされている。
【0031】そして、上記各端子部45c…45cに
は、フレキシブルプリント回路47(図1参照)が接続
されて、上下の歪ゲージ41,42の合計4箇所の歪感
知部45a…45aにより、図6に示すようなホイート
ストンブリッジ回路50が構成されており、各歪感知部
45a…45aの抵抗値が、基板43の低剛性部43a
の表面に発生する引張歪もしくは圧縮歪に応じて変化す
ることにより、該ホイートストンブリッジ回路50の一
定の入力電圧Eに対して出力電圧eが変化するようにな
っている。
【0032】なお、歪ゲージ41,42の基板43は、
例えばステンレスやアルミニウム等の金属で形成され、
また、絶縁層44は、ポリイミド等の樹脂で形成され
る。
【0033】また、歪検出回路45における歪感知部4
5a及び導体配線部45bは、スパッタリング等の金属
薄膜形成技術と、エッチング等のその薄膜を所定形状に
成形する技術とを用いて、図4に示すような形状の金属
薄膜を積層することにより形成される。その場合に、歪
感知部45aは、窒化タンタル、ニッケルクロム或は銅
ニッケル等の合金を材料として形成され、また、導体配
線部45bは、ニッケルクロム、パラジウム、金等の金
属を順に積層して、或は上記歪感知部45aの材料でパ
ターン幅を広くすることにより形成される。
【0034】さらに、この歪検出回路45をコーティン
グする保護層46は、ソルダーレジスト、ブチルゴムま
たはシリコーンゴム等の樹脂を単独でもしくは組合せて
形成される。
【0035】そして、このような構成の歪ゲージ41,
42の両端部が、本体31の固定部33と可動部34と
に、スポット溶接のうちの比較的周辺に与える熱の影響
が少ないYAG溶接x…x(図1、図2参照)等によ
り、複数箇所ずつ固着されている。
【0036】次に、このロードセル30の作用を説明す
る。
【0037】図7に示すように、本体31の固定部33
及び可動部34にそれぞれ固定用及び荷重受け用のブラ
ケット51,52を取り付け、後者のブラケット52を
介して上記本体31の可動部34に荷重Wを負荷させた
ものとする。
【0038】このとき、可動部34の固定部33に対す
る下方への相対変位により、本体31は、図7に誇張し
て示すように、側面視で略S字状に変形し、これに伴っ
て、固定部33と可動部34とに両端部が固着された上
下一対の歪ゲージ41,42においては、基板43,4
3の各低剛性部43a…43aで屈曲して、同じく略S
字状に変形する。
【0039】その結果、上方の歪ゲージ41において
は、本体の固定部33側の低剛性部43aの表面(上
面)に引張歪が、可動部34側の低剛性部43aの表面
(上面)に圧縮歪がそれぞれ発生し、また、下方の歪ゲ
ージ42においては、本体の固定部33側の低剛性部4
3aの表面(下面)に圧縮歪が、可動部34側の低剛性
部43aの表面(下面)に引張歪がそれぞれ発生するこ
とになる。
【0040】そして、これらの歪により、各歪ゲージ4
1,42における歪検出回路45,45の歪感知部45
a…45aの抵抗値が変化し、図6に示すホイートスト
ンブリッジ回路50においては、一定の入力電圧Eに対
して、出力電圧eが変化することになるが、その場合の
変化は上記各低剛性部43a…43aにおける歪の大き
さ、即ち、本体31の可動部34に負荷された荷重Wに
対応することにより、この荷重Wが測定されることにな
る。
【0041】ところで、このロードセル30によれば、
上下の歪ゲージ41,42と本体31の固定部33及び
可動部34とによりロバーバル機構が構成されることに
より、曲げモーメントや捩じりモーメントによる偏荷重
の影響や、周辺温度の影響が除去されて、負荷された荷
重が精度良く測定されることになるが、特に、本体31
の可動部34に負荷された荷重が上下一対の歪ゲージ4
1,42と、該本体31における開口部32の左右両側
の連結部35,36とに分配されて入力されるので、歪
ゲージ41,42の入力荷重に一定の限界がある場合に
も、ロードセル30に対しては、その限界よりも大きな
荷重を負荷させることが可能となる。
【0042】そして、このロードセル30の本体31
は、一枚の単なるプレート部材によって構成されている
から、全体としての薄型化ないし小型化が可能となり、
したがって、小型でありながら、比較的大きな荷重を測
定することができるロードセルが実現されることにな
る。
【0043】また、上記歪ゲージ41,42における歪
検出回路45は保護層46によってコーティングされ
て、湿気や水分等から保護されるようになっているが、
この保護層46は入力された荷重による各低剛性部43
a,43aの歪の発生を妨げて、歪ゲージ41,42に
入力された荷重に対して一定の比率で出力を減少させる
ように作用する。
【0044】しかし、上記のように、歪ゲージ41,4
2に入力される荷重は、ロードセル30に負荷される荷
重の全部ではなく、本体31の連結部35,36と分配
された荷重であるから、ロードセル30に負荷された荷
重に対しては、保護層46によって減少する出力の比率
が小さくなる。つまり、この保護層46による計量精度
の低下やばらつきが抑制されることになるのである。
【0045】次に、図8及び図9にそれぞれ示す他の実
施例について説明すると、図8に示すロードセル60に
おいては、本体61の開口部62における固定部63及
び可動部64と左右の連結部65,66との間の各コー
ナー部に、該本体61の幅方向に延びる切欠き部67…
67が形成されており、これらのコーナー部において、
連結部65,66の剛性が低くされている。なお、上記
開口部62を跨ぐように本体61の上下両面に一対の歪
ゲージ41,42が取り付けられている構成、及びその
他の構成は前記実施例に係るロードセル30と同様であ
る。
【0046】この実施例に係るロードセル60による
と、本体61の可動部64に負荷される一定の荷重に対
する該可動部64の固定部63に対するする下方への変
位量が大きくなる。換言すれば、固定部63と可動部6
4との間で、本体61の連結部65,66と歪ゲージ4
1,42とに分配される荷重の分配比率が、切欠き部6
7…67を設けない場合より、歪ゲージ41,42の分
配比率が大きくなる方向に変化する。
【0047】また、図9に示すロードセル70において
は、本体71の開口部72における固定部73及び可動
部74と左右の連結部75,76との間の各コーナー部
に、該本体71の長手方向に延びる切欠き部77…77
が形成されており、これらの切欠き部77…77の長さ
分だけ上記連結部76,77が長くされている。なお、
このロードセル70においても、上記開口部72を跨ぐ
ように本体71の上下両面に一対の歪ゲージ41,42
が取り付けられている構成、及びその他の構成は前記実
施例に係るロードセル30と同様とされている。
【0048】この実施例に係るロードセル70において
も、本体71の可動部74に負荷される一定の荷重に対
する該可動部74の固定部73に対するする下方への変
位量が大きくなって、固定部73と可動部74との間
で、本体71の連結部75,76と歪ゲージ41,42
とに分配される荷重の分配比率が、切欠き部77…77
を設けない場合より、歪ゲージ41,42の分配比率が
大きくなる方向に変化する。
【0049】つまり、図8及び図9に示すロードセル6
0,70によれば、本体61,71に負荷される荷重に
対する歪ゲージ41,42に入力される荷重の比率の範
囲を拡大することが可能となり、例えば上記比率を小さ
くすることにより許容可能な最大荷重を大きくしたり、
該比率を大きくすることにより、感度を向上させたりす
ることができるのである。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本願の第1〜第4発明に
よれば、金属基板の表面に歪検出回路を形成してなる歪
ゲージを用いたロードセルとして、部品点数が少なく、
かつ、小型でありながら、比較的大きな荷重の測定に使
用することができ、しかも、生産性や計量精度に優れた
ロードセルが実現されることになる。
【0051】そして、特に第2発明によれば、上記歪ゲ
ージとして、金属薄膜形成技術を用いて製造されるもの
が用いられるので、従来の金属箔製のストレインゲージ
等の歪検出素子を用いるものに比べて、小型化や歪検出
位置精度の向上が図られ、生産性や計量精度が一層向上
することになる。
【0052】また、第3発明及び第4発明によれば、本
体に負荷される荷重のうちの歪ゲージに入力される荷重
の比率の範囲を拡大することが可能となることにより、
感度や、負荷可能な荷重の最大値、即ち秤の場合におけ
る秤量の設定を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るロードセルの斜視
図である。
【図2】 同ロードセルの平面図である。
【図3】 図2のA−A線で切断した同ロードセルの縦
断側面図である。
【図4】 同ロードセルにおける歪ゲージの斜視図であ
る。
【図5】 同歪ゲージの要部拡大断面図である。
【図6】 同ロードセルに設けられるホイートストンブ
リッジ回路の回路図である。
【図7】 同ロードセルの荷重測定時の状態を示す断面
図である。
【図8】 本発明の第2実施例に係るロードセルの平面
図である。
【図9】 本発明の第3実施例に係るロードセルの平面
図である。
【図10】 従来のロードセルを示す斜視図である。
【図11】 従来の他のロードセルを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
30,60,70 ロードセル 31,61,71 本体 33,63,73 固定部 34,64,74 可動部 35,36,65,66,75,76 連結部 41,42 歪ゲージ 43 金属基板 43a 低剛性部 44 絶縁層 45 歪検出回路 45a 歪感知部 46 保護層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷重が負荷される本体と、該本体の変形
    に伴って発生する歪を検出する歪ゲージとを有するロー
    ドセルであって、上記本体はプレート部材で構成され、
    その中央に開口部を設けることにより、一端の固定部
    と、他端の可動部と、これら両部を結ぶ左右の連結部と
    を備えた形状とされていると共に、上記歪ゲージは、両
    端部寄りに低剛性部を設けた金属基板の表面に、上記低
    剛性部に歪感知部が位置するように該歪感知部を含む歪
    検出回路を設けた構成とされ、かつ、この歪ゲージが、
    両端部が上記本体の固定部と可動部とにそれぞれ固着さ
    れて該本体の開口部を跨いだ状態で、該本体の上下両面
    に互いに対向させてそれぞれ取り付けられていることを
    特徴とするロードセル。
  2. 【請求項2】 歪ゲージの金属基板の表面に形成される
    歪検出回路は、上記金属基板上に設けられた絶縁層の上
    に、金属薄膜を積層した後、所定形状に成形することに
    より形成されていると共に、保護層によってコーティン
    グされていることを特徴とする請求項1に記載のロード
    セル。
  3. 【請求項3】 本体の開口部における固定部及び可動部
    と左右の連結部との間の各コーナー部に、該本体の幅方
    向に延びる切欠き部がそれぞれ設けられていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のロードセル。
  4. 【請求項4】 本体の開口部における固定部及び可動部
    と左右の連結部との間の各コーナー部に、該本体の長手
    方向に延びる切欠き部がそれぞれ設けられていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のロードセル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003139504A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Japan Science & Technology Corp 変位センサとその製造方法および位置決めステージ
JP2009539116A (ja) * 2006-05-30 2009-11-12 ザ・ティムケン・カンパニー 変位、歪および力センサ

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