JP2559652B2 - ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の緑化工法 - Google Patents

ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の緑化工法

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JP2559652B2 JP4053046A JP5304692A JP2559652B2 JP 2559652 B2 JP2559652 B2 JP 2559652B2 JP 4053046 A JP4053046 A JP 4053046A JP 5304692 A JP5304692 A JP 5304692A JP 2559652 B2 JP2559652 B2 JP 2559652B2
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Koiwa Kanaami Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地
法面を緑化ボックスにより安定・修景するダム湖、湖、
池等の湛水面裸地法面の緑化工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法
面を安定・修景緑化する工法としては、植物を用い、杭
や土留柵による簡易な工作物工や丸太、蛇籠等による基
礎造成工、又は植物と化学繊維網を併用した工法が一般
的であった。又、湛水面裸地の消波、侵食防止、護岸効
果を意図した浮島による工法が考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の工法にあっては次のような問題点があった。
即ち、植物を用いた土留柵工や丸太、蛇籠等による基礎
造成工は、ダム湖、湖、池等の四季による、豊渇水期に
よる、電力需要時間等による水位の昇降差による湛水、
裸出の繰り返しに修景・安定を図る為の植物が継続して
生存することが生理的に難しく、又、冬期の裸出時の凍
結枯死や夏期の裸出時の熱乾燥枯死が危惧されるダム
湖、湖、池等の湛水面裸地法面という特殊条件に於ては
その植生基盤の機能が不十分であった。又、植物と化学
繊維網を併用した工法は、一応の修景緑化の目的として
は植物として蔓茎植物を用いることが有効であるが、高
水位と低水位の間隔の法面に根は侵入せず安定緑化は果
たせない、という欠点があった。そして、化学繊維網は
長期的には劣化する欠点があり環境汚染や廃棄の問題を
抱えていた。
【0004】尚、湛水面裸地の消波、侵食防止、護岸効
果を意図した浮島による工法に於ては非常に高価なもの
となり、又、植物の直接の根による法面の安定緑化にな
り得なかった。
【0005】本発明はこの様な欠点を無くす為に発明さ
れたものである。 ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面という植物の生活
環境としては極めて苛酷な条件を緑化ボックスにより緩
衝し、克服する様にすること。 ダム湖、湖、池等の湛水、裸出の繰り返しに耐える植
物を植栽し、その根は緑化ボックスより出て背後の法面
に侵入し、地山を長期に亘り安定させること。 植物を用いダム湖、湖、池等の景観が永久的に周囲の
自然環境に馴染む修景緑化を図ること。等を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本発明のダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面を緑化する
方法は、植物が健全に成長する為の条件を満たす植生基
盤材入り緑化ボックスを縦横に連続的に設置し、植物を
植栽して緑化を図る方法及び、上記緑化ボックスの効果
を最大限に高め、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の
苛酷な自然条件を緩衝する為の基盤を整備する方法であ
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、植生基盤材を充填した緑化ボ
ックスをダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の植生を助
長すべく整備した法面に縦横に連続的に設置し、緑化ボ
ックス内で水陸両用植物を根付かせその成長に従って
根を背面の法面に侵入させて、根と地山を一体化させ、
地山を拘束し、滑りや崩壊を抑止することが出来る状態
にする。植物は、地山で成長するに従って根の数も増大
し、拘束する範囲も大きくなり、地山の風化が進んでも
一体となって法面の安定を保持することができるもの
で、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の修景をも長期
的に図ることが出来るものである。更に説明すれば プ
ラスチック又は金属の網籠内に収納された収納袋は、前
面と蓋とを根の通らない不織布により形成し、背面と側
面とを根の通る不織布により形成しているため、緑化ボ
ックス内に植栽された水陸両用植物の根は収納袋の 背面
と側面とを通って法面に入り、地山をつかむのである。
因みに、収納袋の前面と蓋とは根の通らない不織布によ
り形成されているため、水陸両用植物の根地山に臨ん
でいない当該前面又は蓋を貫通することが防止される。
また、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面は水位の下降
により裸出するが、収納袋の底部には不透水性不織布に
より形成された水溜が設けられているため、緑化ボック
ス内に植栽された水陸両用植物は収納袋内の水溜から水
の共給を受けることができる。従って、夏期の裸出時に
おいても緑化ボックス内の水陸両用植物が枯死すること
はない。ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面は水位の昇
降により湛水と裸出とを繰り返すが、緑化ボックス内に
植栽される植物は水陸両用植物であるため、かかる湛水
と裸出とに充分に耐えることができる。緑化ボックスを
ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面に設置するに先立っ
て当該湛水面裸地法面を根の通る吸水性の不織布により
被覆したときには、該不織布は緑化ボックス内に植栽さ
れた水陸両用植物の根の地山への侵入を助長すると共に
地山の水や降雨水を確保する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づき説明する。
【0009】図面中、1はプラスチック又は金属の網
籠。2は前面と蓋が根の通らない不織布3と、背面と側
面が根の通る不織布4とから成る収納袋。5は不織布の
収納袋2の底部に設けた不透水性不織布で形成された水
溜。6は水溜5の水が腐蝕しない様に敷き詰めた黒曜石
パーライト。7は黒曜石パーライト6の上部に充填した
土や土壌改良材や肥料を混合した植生基盤材で、之に植
物8を植栽する。9はダム湖、湖、池等の湛水面裸地法
面。10は法面9を被覆して植物の根の侵入を助長し且
つ法面9の地山の水や降水雨を確保する為の吸水性の根
の通る不織布。不織布10の前面にプラスチック又は金
属の網11や鉄筋12をアンカー13で固定してある。
14は法面9に網籠1を吊り下げたフックである。
【0010】尚、図5は植物8が網籠1内で成長し、植
物8の根が法面9の地山に侵入していく様子を示すもの
であり、図6は網籠1を法面9に縦横に連続的に設置す
ることにより植物の生育と共に法面を安定・修景して行
く状態を示すものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果が得られる。緑化ボックスとダム湖、湖、池等の
湛水面裸地法面の整備、という二重工法により、植物の
健全且つ長期的な成長が図れる。水陸両用植物を用いる
為、ダム湖、湖、池等の湛水、裸出の繰り返しに耐える
ことができる。ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面は、
植物の根の生育によって補強され、伸長によって補給範
囲が拡大されて時間の経過と共に補強効果が拡大する。
当工法の使用素材はその殆どが軽量であり作業効率が良
く安全である。当工法の緑化ボックスは五分勾配以上の
急斜面にも対応できる。自然の植物を用いる為、ダム
湖、湖、池等の湛水面裸地法面の安定緑化と共に周囲の
自然環境に馴染む緑化が図れる。等の諸特徴を有するも
のである。
【0012】更に、本発明は下記の効果をも奏する。プ
ラスチック又は金属の網籠内に収納された収納袋は、前
面と蓋とを根の通らない不織布により形成し、背面と側
面とを根の通る不織布により形成しているため、緑化ボ
ックス内に植栽された水陸両用植物の根は収納袋の背面
と側面とを通って法面に入り、地山をつかむ。因みに、
収納袋の前面と蓋とは根の通らない不織布により形成さ
れているため、水陸両用植物の根が地山に臨んでいない
当該前面又は蓋を貫通することが防止される。また、ダ
ム湖、湖、池等の湛水面裸地法面は水位の下降により裸
出するが、収納袋の底部には不透水性不織布により形成
された水溜が設けられているため、緑化ボックス内に植
栽された水陸両用植物は収納袋内の水溜から水の供給を
受けることができる。従って、夏期の裸出時においても
緑化ボックス内の水陸両用植物 が枯死することはない。
緑化ボックスをダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面に設
置するに先立って当該湛水面裸地法面を根の通る吸水性
の不織布により被覆したときには、該不織布は緑化ボッ
クス内に植栽された水陸両用植物の根の地山への侵入を
助長すると共に地山の水や降雨水を確保する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる網籠の斜視図である。
【図2】本発明に係わる網籠に不織布の袋と水溜を収納
した斜視図である。
【図3】本発明に係わるダム湖、湖、池等の湛水面裸地
法面を植生可能に整地する一実施例を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係わるダム湖、湖、池等の湛水面裸地
法面の緑化ボックス設置の一実施例を示す説明図であ
る。
【図5】
【図6】本発明に係わる法面に設置した緑化ボックス内
の植物の成長の状態例を示す説明図である。
【図7】
【図8】
【図9】従来例の該略図である。
【符号の説明】
1 プラスチック又は金属の網籠 2 不織布の収納袋 3 植物の根の通らない不織布 4 植物の根の通る不織布 5 水溜 6 黒曜石パーライト 7 植生基盤材 8 植物 9 ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面 10 吸水性の植物の根の通る不織布 11 プラスチック又は金属の網 12 鉄筋 13 アンカー 14 フック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック又は金属の網籠内に収納袋
    を収納し、該収納袋は前面と蓋とを根の通らない不織布
    により形成し、背面と側面とを根の通る不織布により形
    成し、底部に不透水性不織布により形成された水溜を設
    けてなり、該収納袋内における水溜の上方に植生基盤材
    を充填してなる緑化ボックスをダム湖、湖、池等の湛水
    面裸地法面に連続的に設置し、緑化ボックス内に水陸
    両用植物を植栽することを特徴とする、ダム湖、湖、池
    等の湛水面裸地法面緑化工法。
  2. 【請求項2】 ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面を根
    の通る吸水性の不織布により被覆し、該不織布の前面に
    プラスチック又は金属の網や鉄筋をアンカーにより固定
    た後、前記緑化ボックスを当該湛水面裸地法面に設置
    するようにしたことを特徴とする、請求項1のダム湖、
    湖、池等の湛水面裸地法面緑化工法。
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