JP2559359Y2 - キャップと軸筒の螺子嵌合構造 - Google Patents

キャップと軸筒の螺子嵌合構造

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JP2559359Y2
JP2559359Y2 JP4276392U JP4276392U JP2559359Y2 JP 2559359 Y2 JP2559359 Y2 JP 2559359Y2 JP 4276392 U JP4276392 U JP 4276392U JP 4276392 U JP4276392 U JP 4276392U JP 2559359 Y2 JP2559359 Y2 JP 2559359Y2
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祥浩 小林
英郎 大池
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、筆記具や口紅などの化
粧品用ケースなどにおけるキャップと軸筒の螺子嵌合構
造において、軸筒に螺子嵌合したキャップが振動などの
外的要因により緩まないようにした、キャップと軸筒の
螺子嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具や口紅などの化粧品用ケー
スなどにおいて、筆記先端や化粧料を保護するために軸
筒にキャップを嵌合するが、そのキャップが容易に軸筒
から離脱しないようにと、螺子、あるいはキャップの内
壁に設けたバネ材により軸筒の外周面を押圧するなどの
構造により嵌合していた。特に、簡単な構造でしっかり
と嵌合でき、またキャップの嵌合の際に擦って軸筒表面
を傷つけないとの利点から、軸筒にキャップを嵌合する
場合は、前者のキャップの内面に雌螺子を設け、軸筒の
外面には前記雌螺子と噛合する雄螺子を設けた螺子嵌合
構造が用いられ、多方面で利用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】キャップを軸筒に螺子
嵌合した物、例えば筆記具などを鞄に入れて、あるいは
衣類の胸ポケットなどに挿して携帯した場合、携帯時の
振動によりキャップと軸筒の螺子嵌合が緩み、キャップ
が軸筒から離脱して筆記先端が露出し、ペン先端からイ
ンキが飛散して鞄内あるいは胸ポケット内をインキで汚
すことがままあった。
【0004】本考案者はこうした問題点を解消するため
に、キャップを軸筒に螺子嵌合した物において、例えば
携帯時などの振動などの外力により、容易に螺子嵌合が
緩まないような螺子嵌合構造を得ることを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、キャップと軸筒の螺子嵌合構造であって、
キャップの雌螺子と螺合する軸筒の雄螺子の後方に、少
なくともキャップと軸筒の螺合が締まる回転方向側の縁
面が、該回転方向に対して先端方向への幅が漸次狭幅と
なる斜縁面である係合部を先端に有した係合体を、軸筒
に対して回転することなく、後退可能に、かつ弾性体に
より常時先端側に付勢して挿嵌し、キャップの雌螺子の
後方の前記係合部の先端が衝接する端面に、前記係合部
が嵌合する、前記係合部と同形状の係合溝を形成し、キ
ャップと軸筒の螺子嵌合にともない、前記係合部を前記
係合溝に嵌合する構成とした。
【0006】本キャップと軸筒の螺子嵌合構造の特徴
は、キャップを軸筒に螺子嵌合すると、自動的に軸筒に
設けた係合体の係合部をキャップの係合溝に嵌合するよ
うにしたことである。そのために、軸筒のキャップ内へ
の前進に伴い、係合部のキャップの端面への衝接に際
し、さらに係合体を係合部が係合溝に嵌合できる位置に
くるまで回転移動させるために、係合体は軸筒に対して
後退可能に、かつ軸筒に対して回転することなく設けて
ある。また、係合部の形状は、係合溝の角部に衝接して
も、さらに係合体を係合部が係合溝に嵌合できる位置に
くるまで回転移動ができるように、回転方向側の縁面
が、該回転方向に対して先端方向への幅が漸次狭幅とな
る斜縁面とすることが重要である。
【0007】キャップの雌螺子の後方に形成する係合溝
は、図6および図7に示すように、キャップの開口端に
外方に露出して形成することもできるが、美観を考慮し
て、図5に示すように、外方に露出しないようにキャッ
プなどの内壁に形成した方がよい。また、係合溝は、キ
ャップの雌螺子の後方の内壁に形成してもよいし、ある
いはキャップの後端に別体の筒体を固着し、その内壁に
形成してもよく、キャップと係合体の係合部との材質関
係や加工上の問題により、適宜選択すればよい。
【0008】係合部が係合溝に嵌合していれば、キャッ
プと軸筒の螺合が緩む回転方向側の係合部の縁面と係合
溝の縁面が衝接して、螺合が緩む方向へ回転できないの
で、振動などの外的要因(外力)によりキャップと軸筒
の螺子嵌合は緩むことはない。しかし、螺合が緩む回転
方向側の係合部の縁面が、該回転方向に対して先端方向
への幅が漸次狭幅となる斜縁面で、さらに、弾性体の係
合体を先端方向に付勢する弾性力が余り小さすぎると、
係合部と係合溝の斜縁面どうしが滑って、係合体を軸筒
に対して後退させ、係合部が係合溝より離脱して、前記
回転方向への回転を可能としてしまう恐れがあるので、
係合部の縁面の形状および弾性体の弾発力の設定に際し
ては充分に検討をしなければならない。前記係合部の縁
面を、前記回転方向に対して垂直、あるいは鋭角に先端
方向に伸びた縁面とすると、係合部と係合溝の斜縁面ど
うしが滑ることはないので、前記のような心配はない。
【0009】
【作用】図6および図7の動作状態を示す概略図を用い
て説明すると、キャップ51を軸筒に螺合して、図6に
おいて矢印Nの方向に回転していくと、軸筒と共に係合
体52も前進し、係合部53の先端がキャップ51の端
面54に衝接する(図6の状態)。さらに回転すると、
軸筒はキャップ51内にさらに前進するが、係合体52
は、軸筒と共に前進できずに軸筒に対して後退したかっ
こうで、その係合部53の先端が前記端面54を滑って
(係合部53の先端が係合溝の角部イに衝接しても、係
合部53は前記回転方向に対して斜縁面53aなので滑
る)、キャップ51に対して矢印Nの方向に回転移動す
る。係合部53が前記端面54に形成した係合溝55に
嵌合する位置にくると、圧縮した弾性体(図示せず)の
弾発力により、係合体52は前進して、自動的に係合部
53が係合溝55に嵌合する(図7の状態)。キャップ
51と軸筒の螺合が緩む、図6における矢印Nと反対方
向に回転しようとしても、係合部53を形成する側縁面
53cと係合溝55を形成する側縁面55cとが衝接す
るので,外力による回転力が損なわれ螺合が緩むことが
ない。
【0010】
【実施例】本考案を筆記具に用いた場合の実施例とし
て、図面に基づいて説明する。本実施例は、軸筒1が筆
記先端(図示せず)を有する首部2と胴部3とからな
り、胴部3内に収納されたスペアーインキ(図示せず)
内のインキを筆記先端に供給する、ペン芯4を首部2内
に有した万年筆の場合であり、軸筒1には雄螺子5を、
キャップ6には前記雄螺子5に螺合する雌螺子7を設け
てあり、キャップ6は軸筒1に螺子嵌合可能としてあ
る。
【0011】首部2は前部2aと後部2bとを螺子嵌合
して形成してあり、前部2aと後部2bとを離脱して、
前述のペン芯4の後部にスペアーインキを挿嵌する構造
としてある。首部2と胴部3は、首部2の後部2bおよ
び胴部3の外径より小径な接続部材8により、首部2の
後部2bを接着剤により固着し、胴部3を螺子嵌合によ
りお互いを接続して設けてある。雄螺子5の後方の首部
2の後部2bの外周には、係合体9を、その後部が胴部
3の外周面上を後方へ後退可能に挿嵌して設けてある。
係合体9は、首部2の後部2bの外周に長手方向に沿っ
て突出して設けた突起10を、内面に設けた凹溝11に
係合して回転しないようにしてある。係合体9は、その
内面と接続部材8の外面との間に設けた、両端に係合体
9の段部9aおよび胴部3の端面3aに衝接する衝接面
12a、12a’を有した衝接部材12、12’を挿嵌
したスプリングの弾性体13により常時先端側に付勢さ
れている。
【0012】係合体9の先端には、キャップ6内に挿嵌
可能な、リング状片14を形成してあり、該リング状片
14には、キャップ6と軸筒1を螺子嵌合する際の回転
方向に対して漸次先端に向かった幅が狭幅となる斜縁面
15aと、回転方向と水平な先端縁面15bと、先端方
向に垂直に伸びた側縁面15cとからなる外方へ突出し
た係合部15を設けてある。
【0013】キャップ6の雌螺子7の後端には、リング
状の端部材17を固着してあり、該端部材17の内壁の
前記係合部15の先端が衝接する端面18には、係合部
15が嵌合するその形状と同形状の斜縁面16a、先端
縁面16b、垂直縁16cとからなる係合溝16を形成
してある。
【0014】次に、本実施例のキャップ6を軸筒1に嵌
合する際の動作過程を説明すると、キャップ6の雌螺子
7と軸1の首部2の雄螺子5を螺合して回転すると、軸
筒1と共に係合体9も前進し、キャップ6の端部材17
の端面18に係合体9の係合部15の先端縁面15bと
が衝接する。さらに回転してキャップ6内に軸筒1が前
進すると、係合体9は、軸筒1に対して後退したかっこ
うで係合部15の先端縁面15bが前記端面18を滑っ
て、回転移動する。係合部15が係合溝16に嵌合する
位置にくると、係合体9はその内部に付設したスプリン
グ13の弾発力により前進し、係合部15は係合溝16
に嵌合する。
【0015】キャップ6と軸筒1の螺子嵌合が緩む方向
に回転しようとしても、係合部15の側縁面15cと係
合溝16の側縁面16cとが衝接して回転できず、螺子
嵌合が緩むことがない。
【0016】キャップ6を軸筒1から離脱するには、先
ず係合体9を後退し、係合部15を係合溝16から離脱
した状態でキャップ6と軸筒1の螺子嵌合が緩む方向に
キャップ6あるいは軸筒1を回転する。軸筒1がキャッ
プ6に対して1回転位すると、軸筒1はキャップ6に対
して後退するので係合部15の先端縁面15bは係合溝
16の後端部18に衝接しなくなるので、後は通常のよ
うにキャップ6あるいは軸筒1を回転してその螺子嵌合
を緩め、キャップ6を軸筒1から離脱すればよい。
【0017】
【考案の効果】本キャップの軸筒への嵌合構造は前述の
ように構成してあるので、携帯時の振などの外力により
キャップと軸筒の螺子嵌合が緩むことがないので、キャ
ップが軸筒から離脱して、例えば筆記先端や口紅などの
化粧料が露出して、インキが飛散したり化粧料が付着し
て周辺を汚すことがない。
【0018】また、キャップを軸筒に嵌合する際は、通
常の螺子嵌合と同様に行えば軸筒に形成した係合部がキ
ャップに形成した係合溝に自動的に嵌合し、キャップを
軸筒から離脱する際は、係合体を後退して、あるいはそ
のままキャップあるいは軸筒を回転して螺子嵌合を緩め
ればよいので、特に面倒な動作を必要とせずに、従来の
螺子嵌合における動作と略同様な動作で嵌合を行なうこ
とができるなどの操作上の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップと軸筒の螺子嵌合構造を筆記具に用い
た場合の実施例を示す、キャップ部分の一部を断面した
筆記具の側面図である。
【図2】軸筒の一部分の構造を示す、下半分を断面にし
た状態の側面図である。
【図3】図2において、係合体を後退させた状態を示す
図である。
【図4】図2における4─4線部分の断面図である。
【図5】キャップの内部構造を示す、一部を断面にした
状態の側面図である。
【図6】本キャップと軸筒の螺子嵌合構造の動作状態を
示す説明図である。
【図7】本キャップと軸筒の螺子嵌合構造の動作状態を
示す説明図で、係合部が係合溝に嵌合した状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 軸筒 5 雄螺子 6 キャップ 7 雌螺子 9 係合体 15 係合部 15a 斜縁面 15b 先端縁面 15c 側縁面 16 係合溝 18 端面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップと軸筒の螺子嵌合構造であっ
    て、キャップ(6)の雌螺子(7)と螺合する軸筒
    (1)の雄螺子(5)の後方に、少なくともキャップ
    (6)と軸筒(1)の螺合が締まる回転方向側の縁面
    が、該回転方向に対して先端方向への幅が漸次狭幅とな
    る斜縁面(15a)である形状の係合部(15)を先端
    に有した係合体(9)を、軸筒(1)に対して回転する
    ことなく、後退可能に、かつ弾性体(13)により常時
    先端側に付勢して挿嵌し、キャップ(6)の雌螺子
    (7)の後方の前記係合部(15)の先端が衝接する端
    面(18)に、前記係合部(15)が嵌合する、前記係
    合部(15)と同形状の係合溝(16)を形成し、キャ
    ップ(6)と軸筒(1)の螺子嵌合にともない、前記係
    合部(15)を前記係合溝(16)に嵌合してなるキャ
    ップと軸筒の螺子嵌合構造。
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