JP2558960Y2 - 運搬用車両 - Google Patents
運搬用車両Info
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- JP2558960Y2 JP2558960Y2 JP2518493U JP2518493U JP2558960Y2 JP 2558960 Y2 JP2558960 Y2 JP 2558960Y2 JP 2518493 U JP2518493 U JP 2518493U JP 2518493 U JP2518493 U JP 2518493U JP 2558960 Y2 JP2558960 Y2 JP 2558960Y2
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- container
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉱山やトンネル工事な
どの切羽から鉱石,石炭およびずり等を運搬するための
運搬用車両に関するものである。
どの切羽から鉱石,石炭およびずり等を運搬するための
運搬用車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運搬用車両としては特公
昭46−7046号公報が挙げられる。すなわち、運搬
用車両は、1台のレイドル(運搬用容器)を積載するU
字形外枠体と、このU字形外枠体の前部に連結されたト
ラクタとにより構成されている。このU字形外枠体には
左右一対の車輪が設けられている。これによると、U字
形外枠体にレイドルを積載した後、トラクタを駆動させ
てU字形外枠体を目的地まで牽引していた。
昭46−7046号公報が挙げられる。すなわち、運搬
用車両は、1台のレイドル(運搬用容器)を積載するU
字形外枠体と、このU字形外枠体の前部に連結されたト
ラクタとにより構成されている。このU字形外枠体には
左右一対の車輪が設けられている。これによると、U字
形外枠体にレイドルを積載した後、トラクタを駆動させ
てU字形外枠体を目的地まで牽引していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の従来形
式では、レイドル(運搬用容器)が大型である場合、ト
ラクタの運転席からの後方視界がU字形外枠体に積載さ
れたレイドル(運搬用容器)により遮られ、このため後
進する際、後方の確認が十分にできず運転しにくいとい
った問題があった。
式では、レイドル(運搬用容器)が大型である場合、ト
ラクタの運転席からの後方視界がU字形外枠体に積載さ
れたレイドル(運搬用容器)により遮られ、このため後
進する際、後方の確認が十分にできず運転しにくいとい
った問題があった。
【0004】本考案は上記問題を解決するもので、運搬
用容器を小型化して後方の視界を十分に確保できる運搬
用車両を提供することを目的とするものである。
用容器を小型化して後方の視界を十分に確保できる運搬
用車両を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本考案における運搬用車両は、車両本体の前部に運転
席を設け、車両本体の後部かつ左右一対の後輪間に、左
右一対の支持フレームを設け、これら支持フレーム間に
挿通自在な後部運搬用容器を設け、この後部運搬用容器
の上部両側に、上記両支持フレーム側に張り出す支持部
を形成し、上記両支持フレームに、上記支持部に係合し
て後部運搬用容器を持ち上げて支持する支持装置が設け
られ、車両本体の前端に、前部運搬用容器を支持するフ
ォークがマストを介して昇降自在に設けられている。
に本考案における運搬用車両は、車両本体の前部に運転
席を設け、車両本体の後部かつ左右一対の後輪間に、左
右一対の支持フレームを設け、これら支持フレーム間に
挿通自在な後部運搬用容器を設け、この後部運搬用容器
の上部両側に、上記両支持フレーム側に張り出す支持部
を形成し、上記両支持フレームに、上記支持部に係合し
て後部運搬用容器を持ち上げて支持する支持装置が設け
られ、車両本体の前端に、前部運搬用容器を支持するフ
ォークがマストを介して昇降自在に設けられている。
【0006】
【作用】上記構成によると、運搬用車両を後進させて後
部運搬用容器を両支持フレーム間に挿通する。そして、
支持装置が支持部に係合して後部運搬用容器を持ち上げ
て支持することにより、後部運搬用容器は支持フレーム
を介して両後輪間に支持される。その後、運搬用車両を
前進させて前部運搬用容器にフォークを挿入し、フォー
クを上昇させる。これにより、前部運搬用容器はフォー
クにより持ち上げられる。このように、2台の運搬用容
器は車両本体の前後で振り分けて支持され、運搬用車両
により目的地へと運搬される。
部運搬用容器を両支持フレーム間に挿通する。そして、
支持装置が支持部に係合して後部運搬用容器を持ち上げ
て支持することにより、後部運搬用容器は支持フレーム
を介して両後輪間に支持される。その後、運搬用車両を
前進させて前部運搬用容器にフォークを挿入し、フォー
クを上昇させる。これにより、前部運搬用容器はフォー
クにより持ち上げられる。このように、2台の運搬用容
器は車両本体の前後で振り分けて支持され、運搬用車両
により目的地へと運搬される。
【0007】したがって、一定量の物品(鉱石,石炭お
よびずり等)を前部運搬用容器と後部運搬用容器との2
台に分けて一度に運搬する方が、従来のように1台の運
搬用容器で一度に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器
と後部運搬用容器とを小型化し得る。さらに、後部運搬
用容器は支持フレームを介して両後輪間で支持されるた
め、後部運搬用容器の支持位置を低くできる。これによ
り、運転席からの後方視界は十分に確保でき、後部運搬
用容器が運転席からの後方視界を遮るといったことは防
止される。
よびずり等)を前部運搬用容器と後部運搬用容器との2
台に分けて一度に運搬する方が、従来のように1台の運
搬用容器で一度に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器
と後部運搬用容器とを小型化し得る。さらに、後部運搬
用容器は支持フレームを介して両後輪間で支持されるた
め、後部運搬用容器の支持位置を低くできる。これによ
り、運転席からの後方視界は十分に確保でき、後部運搬
用容器が運転席からの後方視界を遮るといったことは防
止される。
【0008】また、車両本体の後部に支持された後部運
搬用容器は、フォークにより前部運搬用容器を持ち上げ
る際のバランスウエイトの役割を果たす。これにより、
車両本体に特別なバランスウエイトを設ける必要はな
い。
搬用容器は、フォークにより前部運搬用容器を持ち上げ
る際のバランスウエイトの役割を果たす。これにより、
車両本体に特別なバランスウエイトを設ける必要はな
い。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図12に基づ
いて説明する。図1に示すように、1は鉱石,石炭およ
びずり等を運搬するための運搬用車両であり、その車両
本体2の前部には、運転席3と左右一対の前輪4とが設
けられている。また、車両本体2の後部には左右一対の
支持フレーム5が設けられ、両支持フレーム5の前端間
は連結フレーム6で連結されている。両支持フレーム5
の後端部外側面には、後輪7が左右一対設けられてい
る。これら支持フレーム5には、鉱石,石炭およびずり
等を積載する後部運搬用容器8を持ち上げて支持する支
持装置9が設けられている。
いて説明する。図1に示すように、1は鉱石,石炭およ
びずり等を運搬するための運搬用車両であり、その車両
本体2の前部には、運転席3と左右一対の前輪4とが設
けられている。また、車両本体2の後部には左右一対の
支持フレーム5が設けられ、両支持フレーム5の前端間
は連結フレーム6で連結されている。両支持フレーム5
の後端部外側面には、後輪7が左右一対設けられてい
る。これら支持フレーム5には、鉱石,石炭およびずり
等を積載する後部運搬用容器8を持ち上げて支持する支
持装置9が設けられている。
【0010】図2に示すように、上記後部運搬用容器8
は両支持フレーム5間に挿通自在な上面開放の箱形容器
であり、後壁10には、排出口11と、この排出口11を開閉
する揺動自在なゲート12(図4参照)とが設けられてい
る。この後部運搬用容器8の両側上端部には、両支持フ
レーム5側に張り出す支持部14が前後方向にわたって形
成されている。これら支持部14の底面にはそれぞれ、半
円状の被係止溝15,16が前後一対形成されている。
は両支持フレーム5間に挿通自在な上面開放の箱形容器
であり、後壁10には、排出口11と、この排出口11を開閉
する揺動自在なゲート12(図4参照)とが設けられてい
る。この後部運搬用容器8の両側上端部には、両支持フ
レーム5側に張り出す支持部14が前後方向にわたって形
成されている。これら支持部14の底面にはそれぞれ、半
円状の被係止溝15,16が前後一対形成されている。
【0011】図3〜図7に示すように、上記支持装置9
は、各支持フレーム5の内側面に前後一対取付けられか
つそれぞれ左右方向軸心17を中心にして揺動自在な揺動
アーム18,19と、これら揺動アーム18,19の遊端に取付
けられかつ上記被係止溝15,16に係脱自在なローラ20,
21と、前後一対の揺動アーム18,19の遊端間に連結され
る連結杆22と、前方の揺動アーム18を揺動させるシリン
ダ装置23とにより構成されている。両シリンダ装置23は
それぞれ支持フレーム5の内側面に取付けられている。
また、両支持フレーム5の内側面には、支持装置9によ
り支持された後部運搬用容器8をダンプさせるダンプ用
シリンダ装置24が取付けられている。図7に示すよう
に、これらダンプ用シリンダ装置24は、先端が上記前方
の被係止溝15に係脱自在なピストンロッド25を有してい
る。
は、各支持フレーム5の内側面に前後一対取付けられか
つそれぞれ左右方向軸心17を中心にして揺動自在な揺動
アーム18,19と、これら揺動アーム18,19の遊端に取付
けられかつ上記被係止溝15,16に係脱自在なローラ20,
21と、前後一対の揺動アーム18,19の遊端間に連結され
る連結杆22と、前方の揺動アーム18を揺動させるシリン
ダ装置23とにより構成されている。両シリンダ装置23は
それぞれ支持フレーム5の内側面に取付けられている。
また、両支持フレーム5の内側面には、支持装置9によ
り支持された後部運搬用容器8をダンプさせるダンプ用
シリンダ装置24が取付けられている。図7に示すよう
に、これらダンプ用シリンダ装置24は、先端が上記前方
の被係止溝15に係脱自在なピストンロッド25を有してい
る。
【0012】図1,図8に示すように、上記車両本体2
の前端には、前部運搬用容器28を支持する左右一対のフ
ォーク29がそれぞれマスト30を介して昇降自在に設けら
れている。これらマスト30は、車両本体2の前端部に設
けられたブラケット31を介して、左右一対設けられる。
すなわち、各マスト30は連結ピン32を介してブラケット
31に取付けられ、これにより、各マスト30は左右方向軸
心33を中心に回動自在に設けられる。また、車両本体2
の前端下部には、上記マスト30を回動駆動させるシリン
ダ装置34が設けられる。
の前端には、前部運搬用容器28を支持する左右一対のフ
ォーク29がそれぞれマスト30を介して昇降自在に設けら
れている。これらマスト30は、車両本体2の前端部に設
けられたブラケット31を介して、左右一対設けられる。
すなわち、各マスト30は連結ピン32を介してブラケット
31に取付けられ、これにより、各マスト30は左右方向軸
心33を中心に回動自在に設けられる。また、車両本体2
の前端下部には、上記マスト30を回動駆動させるシリン
ダ装置34が設けられる。
【0013】上記フォーク29の上面には受け台35が一段
高く設けられるとともに、各フォーク29の上面先端には
係止爪36が立設されている。これにより、受け台35と係
止爪36との間には凹状の係止溝37が形成される。尚、38
はフォーク29を昇降させるリフトシリンダである。
高く設けられるとともに、各フォーク29の上面先端には
係止爪36が立設されている。これにより、受け台35と係
止爪36との間には凹状の係止溝37が形成される。尚、38
はフォーク29を昇降させるリフトシリンダである。
【0014】図9,図10に示すように、前部運搬用容器
28は上面開放の箱形状に形成されている。そして、前部
運搬用容器28の後側底部は中央底部40とその両側方に設
けた側底部41とから成り、側底部41は中央底部40に対し
て段差がつけられ、この段差部をフォーク差込み溝42と
している。これにより、フォーク29は前部運搬用容器28
の後方からフォーク差込み溝42に差し込まれる。各フォ
ーク差込み溝42の側壁にはそれぞれ、上記フォーク29の
係止溝37に係脱自在に係合するピン43が左右方向に設け
られている。尚、図9に示すように、各ピン43は前部運
搬用容器28の重心Gよりも後方に偏位している。また、
図12に示すように、前部運搬用容器28の前壁44には、排
出口45と、この排出口45を開閉する揺動自在なゲート46
とが設けられている。
28は上面開放の箱形状に形成されている。そして、前部
運搬用容器28の後側底部は中央底部40とその両側方に設
けた側底部41とから成り、側底部41は中央底部40に対し
て段差がつけられ、この段差部をフォーク差込み溝42と
している。これにより、フォーク29は前部運搬用容器28
の後方からフォーク差込み溝42に差し込まれる。各フォ
ーク差込み溝42の側壁にはそれぞれ、上記フォーク29の
係止溝37に係脱自在に係合するピン43が左右方向に設け
られている。尚、図9に示すように、各ピン43は前部運
搬用容器28の重心Gよりも後方に偏位している。また、
図12に示すように、前部運搬用容器28の前壁44には、排
出口45と、この排出口45を開閉する揺動自在なゲート46
とが設けられている。
【0015】図11に示すように、フォーク29の上端部に
は、前部運搬用容器28をロックするためのロックプレー
ト47がフォーク29に対して昇降自在に設けられている。
すなわち、このロックプレート47の下部は前方に傾斜し
ており、シリンダ装置(図示せず)により昇降される。
そして、ロックプレート47の下端部とフォーク29の上端
部との間には、前部運搬用容器28の後壁48の上端部が下
方から嵌脱自在に嵌め込まれる間隙49が形成されてい
る。この後壁48の上端部は、ロックプレート47の下端部
後面に当接自在な傾斜面50として形成されている。
は、前部運搬用容器28をロックするためのロックプレー
ト47がフォーク29に対して昇降自在に設けられている。
すなわち、このロックプレート47の下部は前方に傾斜し
ており、シリンダ装置(図示せず)により昇降される。
そして、ロックプレート47の下端部とフォーク29の上端
部との間には、前部運搬用容器28の後壁48の上端部が下
方から嵌脱自在に嵌め込まれる間隙49が形成されてい
る。この後壁48の上端部は、ロックプレート47の下端部
後面に当接自在な傾斜面50として形成されている。
【0016】以下、上記構成における作用を説明する。
後部運搬用容器8を支持する場合は次のようにする。す
なわち、運搬用車両1を後進させて後部運搬用容器8を
両支持フレーム5間に挿通する。これにより、図4に示
すように、後部運搬用容器8の支持部14が各ローラ20,
21の上方で相対向する。そして図5に示すように、シリ
ンダ装置23のピストンロッド51を伸長させることにより
前方の両揺動アーム18が揺動して起立するとともに、連
結杆22を介して後方の両揺動アーム19も連動して揺動し
起立する。この際、各ローラ20,21が被係止溝15,16に
係合するため、後部運搬用容器8は、図3および図6に
示すように持ち上げられて、支持フレーム5を介して両
後輪7間に支持される。
後部運搬用容器8を支持する場合は次のようにする。す
なわち、運搬用車両1を後進させて後部運搬用容器8を
両支持フレーム5間に挿通する。これにより、図4に示
すように、後部運搬用容器8の支持部14が各ローラ20,
21の上方で相対向する。そして図5に示すように、シリ
ンダ装置23のピストンロッド51を伸長させることにより
前方の両揺動アーム18が揺動して起立するとともに、連
結杆22を介して後方の両揺動アーム19も連動して揺動し
起立する。この際、各ローラ20,21が被係止溝15,16に
係合するため、後部運搬用容器8は、図3および図6に
示すように持ち上げられて、支持フレーム5を介して両
後輪7間に支持される。
【0017】次に、前部運搬用容器28を支持する場合を
説明する。すなわち、運搬用車両1を前進させるととも
に、フォーク29を下限位置まで下降させて前部運搬用容
器28のフォーク差込み溝42に差し込む。そして、図9の
実線に示すように、受け台35が前部運搬用容器28の側底
部41の下面に当接するまでフォーク29を少し上昇させ、
係止溝37をピン43に係合させる。その後、図11の仮想線
に示すように、ロックプレート47を下降させることによ
り、前部運搬用容器28の後壁48の上端部がロックプレー
ト47下端部とフォーク29上端部との間隙49に嵌まり込ん
で固定される。これにより、前部運搬用容器28はフォー
ク29上で固定される。この際、後壁48の傾斜面50がロッ
クプレート47の下端部後面に当接するため、前部運搬用
容器28はがたつくこと無く強固に固定できる。その後、
図9の仮想線に示すように、フォーク29を上昇させて前
部運搬用容器28を持ち上げる。
説明する。すなわち、運搬用車両1を前進させるととも
に、フォーク29を下限位置まで下降させて前部運搬用容
器28のフォーク差込み溝42に差し込む。そして、図9の
実線に示すように、受け台35が前部運搬用容器28の側底
部41の下面に当接するまでフォーク29を少し上昇させ、
係止溝37をピン43に係合させる。その後、図11の仮想線
に示すように、ロックプレート47を下降させることによ
り、前部運搬用容器28の後壁48の上端部がロックプレー
ト47下端部とフォーク29上端部との間隙49に嵌まり込ん
で固定される。これにより、前部運搬用容器28はフォー
ク29上で固定される。この際、後壁48の傾斜面50がロッ
クプレート47の下端部後面に当接するため、前部運搬用
容器28はがたつくこと無く強固に固定できる。その後、
図9の仮想線に示すように、フォーク29を上昇させて前
部運搬用容器28を持ち上げる。
【0018】このように、車両本体2の後部に後部運搬
用容器8を支持した後、フォーク29により前部運搬用容
器28を持ち上げることにより、車両本体2の後部に支持
された後部運搬用容器8は、フォーク29により前部運搬
用容器28を持ち上げる際のバランスウエイトの役割を果
たす。これにより、車両本体2にバランスウエイトを特
に設ける必要はなく、車両本体2の軽量化およびコスト
ダウンが図れる。
用容器8を支持した後、フォーク29により前部運搬用容
器28を持ち上げることにより、車両本体2の後部に支持
された後部運搬用容器8は、フォーク29により前部運搬
用容器28を持ち上げる際のバランスウエイトの役割を果
たす。これにより、車両本体2にバランスウエイトを特
に設ける必要はなく、車両本体2の軽量化およびコスト
ダウンが図れる。
【0019】そして、運搬用車両1を走行させることに
より、前部運搬用容器28と後部運搬用容器8とは目的地
まで運搬される。したがって、一定量の鉱石や石炭およ
びずり等を前部運搬用容器28と後部運搬用容器8との2
台に分けて一度に運搬する方が、従来のように1台の運
搬用容器で一度に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器
28と後部運搬用容器8とを小型化し得る。さらに、図3
に示すように、後部運搬用容器8は支持フレーム5を介
して両後輪7間で支持されるため、後部運搬用容器8の
支持位置を低くできる。これにより、運転席3からの後
方視界は十分に確保でき、後部運搬用容器8が運転席3
からの後方視界を遮るといったことは防止されるため、
運搬用車両1の後進は安全かつ容易に行える。
より、前部運搬用容器28と後部運搬用容器8とは目的地
まで運搬される。したがって、一定量の鉱石や石炭およ
びずり等を前部運搬用容器28と後部運搬用容器8との2
台に分けて一度に運搬する方が、従来のように1台の運
搬用容器で一度に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器
28と後部運搬用容器8とを小型化し得る。さらに、図3
に示すように、後部運搬用容器8は支持フレーム5を介
して両後輪7間で支持されるため、後部運搬用容器8の
支持位置を低くできる。これにより、運転席3からの後
方視界は十分に確保でき、後部運搬用容器8が運転席3
からの後方視界を遮るといったことは防止されるため、
運搬用車両1の後進は安全かつ容易に行える。
【0020】そして、目的地にて前部運搬用容器28内お
よび後部運搬用容器8内の鉱石や石炭およびずり等を排
出する場合は、先ず、一旦フォーク29を下降させて前部
運搬用容器28を地上に降ろし、ロックプレート47を上昇
させる。これにより、図11の実線に示すように、前部運
搬用容器28の後壁48の上端部がロックプレート47下端部
とフォーク29上端部との間隙49から下方に脱抜されるた
め、前部運搬用容器28はロック解除される。次に、図12
に示すように、シリンダ装置34を作動させて、マスト30
の下部が前方に傾斜するように、マスト30を左右方向軸
心33を中心にして所定傾斜角度まで回動させる。このマ
スト30の回動とともに、ピン43が係止溝37に係合して支
持された状態で、フォーク29の先端が前方かつ上方に移
動して前部運搬用容器28の後部を持ち上げる。この際、
ピン43は前部運搬用容器28の重心Gよりも後方に取付け
られているため、前部運搬用容器28の前部下端は自重に
より接地したままである。このように、前部運搬用容器
28の後部を持ち上げることにより、前部運搬用容器28は
ピン43を支点として前方に傾斜し、ゲート46が開放され
て、前部運搬用容器28内の鉱石や石炭およびずり等が排
出口45から排出される。また、マスト30を逆に回動させ
て直立姿勢に戻すことにより、前部運搬用容器28は地上
に降ろされる。
よび後部運搬用容器8内の鉱石や石炭およびずり等を排
出する場合は、先ず、一旦フォーク29を下降させて前部
運搬用容器28を地上に降ろし、ロックプレート47を上昇
させる。これにより、図11の実線に示すように、前部運
搬用容器28の後壁48の上端部がロックプレート47下端部
とフォーク29上端部との間隙49から下方に脱抜されるた
め、前部運搬用容器28はロック解除される。次に、図12
に示すように、シリンダ装置34を作動させて、マスト30
の下部が前方に傾斜するように、マスト30を左右方向軸
心33を中心にして所定傾斜角度まで回動させる。このマ
スト30の回動とともに、ピン43が係止溝37に係合して支
持された状態で、フォーク29の先端が前方かつ上方に移
動して前部運搬用容器28の後部を持ち上げる。この際、
ピン43は前部運搬用容器28の重心Gよりも後方に取付け
られているため、前部運搬用容器28の前部下端は自重に
より接地したままである。このように、前部運搬用容器
28の後部を持ち上げることにより、前部運搬用容器28は
ピン43を支点として前方に傾斜し、ゲート46が開放され
て、前部運搬用容器28内の鉱石や石炭およびずり等が排
出口45から排出される。また、マスト30を逆に回動させ
て直立姿勢に戻すことにより、前部運搬用容器28は地上
に降ろされる。
【0021】その後、図7に示すように、両ダンプ用シ
リンダ装置24のピストンロッド25を共に伸長することに
より、両ピストンロッド25の先端が後部運搬用容器8の
前方の被係止溝15内に係合して後部運搬用容器8の前部
を持ち上げる。これにより、後部運搬用容器8は、後部
が後方のローラ21に支持された状態で後方に傾斜し、ゲ
ート12が開放されて、後部運搬用容器8内の鉱石や石炭
およびずり等が排出口11から排出される。
リンダ装置24のピストンロッド25を共に伸長することに
より、両ピストンロッド25の先端が後部運搬用容器8の
前方の被係止溝15内に係合して後部運搬用容器8の前部
を持ち上げる。これにより、後部運搬用容器8は、後部
が後方のローラ21に支持された状態で後方に傾斜し、ゲ
ート12が開放されて、後部運搬用容器8内の鉱石や石炭
およびずり等が排出口11から排出される。
【0022】排出後、両ダンプ用シリンダ装置24のピス
トンロッド25を共に短縮することにより、図6に示すよ
うに、後部運搬用容器8が水平姿勢に戻って、前方のロ
ーラ20が前方の被係止溝15内に係合するとともに、両ピ
ストンロッド25の先端が前方の被係止溝15から脱抜し、
後部運搬用容器8は支持装置9により水平姿勢に支持さ
れる。後部運搬用容器8を地面52に下ろす場合は、図5
に示すように、シリンダ装置23のピストンロッド51を短
縮させることにより前方の両揺動アーム18が揺動して横
倒するとともに、連結杆22を介して後方の両揺動アーム
19も連動して揺動し横倒する。これにより、図4に示す
ように、後部運搬用容器8が地面52に下ろされるととも
に、各ローラ20,21が被係止溝15,16から脱抜する。そ
して、運搬用車両1を前進させて後部運搬用容器8を両
支持フレーム5間から後方へ脱抜させればよい。
トンロッド25を共に短縮することにより、図6に示すよ
うに、後部運搬用容器8が水平姿勢に戻って、前方のロ
ーラ20が前方の被係止溝15内に係合するとともに、両ピ
ストンロッド25の先端が前方の被係止溝15から脱抜し、
後部運搬用容器8は支持装置9により水平姿勢に支持さ
れる。後部運搬用容器8を地面52に下ろす場合は、図5
に示すように、シリンダ装置23のピストンロッド51を短
縮させることにより前方の両揺動アーム18が揺動して横
倒するとともに、連結杆22を介して後方の両揺動アーム
19も連動して揺動し横倒する。これにより、図4に示す
ように、後部運搬用容器8が地面52に下ろされるととも
に、各ローラ20,21が被係止溝15,16から脱抜する。そ
して、運搬用車両1を前進させて後部運搬用容器8を両
支持フレーム5間から後方へ脱抜させればよい。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、前
部運搬用容器と後部運搬用容器とは車両本体の前後で振
り分けて支持され、運搬用車両により目的地へと運搬さ
れるため、一定量の物品(鉱石,石炭およびずり等)を
前部運搬用容器と後部運搬用容器との2台に分けて一度
に運搬する方が、従来のように1台の運搬用容器で一度
に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器と後部運搬用容
器とを小型化し得る。さらに、後部運搬用容器は支持フ
レームを介して両後輪間で支持されるため、後部運搬用
容器の支持位置を低くできる。これにより、運転席から
の後方視界は十分に確保でき、後部運搬用容器が運転席
からの後方視界を遮るといったことは防止されるため、
運搬用車両の後進は安全かつ容易に行える。
部運搬用容器と後部運搬用容器とは車両本体の前後で振
り分けて支持され、運搬用車両により目的地へと運搬さ
れるため、一定量の物品(鉱石,石炭およびずり等)を
前部運搬用容器と後部運搬用容器との2台に分けて一度
に運搬する方が、従来のように1台の運搬用容器で一度
に運搬する場合に比べ、前部運搬用容器と後部運搬用容
器とを小型化し得る。さらに、後部運搬用容器は支持フ
レームを介して両後輪間で支持されるため、後部運搬用
容器の支持位置を低くできる。これにより、運転席から
の後方視界は十分に確保でき、後部運搬用容器が運転席
からの後方視界を遮るといったことは防止されるため、
運搬用車両の後進は安全かつ容易に行える。
【0024】また、車両本体の後部に支持された後部運
搬用容器は、フォークにより前部運搬用容器を持ち上げ
る際のバランスウエイトの役割を果たす。これにより、
車両本体に特別なバランスウエイトを設ける必要はな
く、車両本体の軽量化およびコストダウンが図れる。
搬用容器は、フォークにより前部運搬用容器を持ち上げ
る際のバランスウエイトの役割を果たす。これにより、
車両本体に特別なバランスウエイトを設ける必要はな
く、車両本体の軽量化およびコストダウンが図れる。
【図1】本考案の一実施例における運搬用車両の側面図
である。
である。
【図2】後部運搬用容器の斜視図である。
【図3】図1におけるA方向矢視図である。
【図4】支持装置の動作を説明するための概略側面図で
ある。
ある。
【図5】支持装置の動作を説明するための概略側面図で
ある。
ある。
【図6】支持装置により支持された後部運搬用容器の概
略側面図である。
略側面図である。
【図7】ダンプした後部運搬用容器の概略側面図であ
る。
る。
【図8】フォークの一部切欠き平面図である。
【図9】フォークの側面図である。
【図10】前部運搬用容器の後面図である。
【図11】ロック装置の概略側面図である。
【図12】ダンプした前部運搬用容器の一部切欠き側面図
である。
である。
1 運搬用車両 2 車両本体 3 運転席 5 支持フレーム 7 後輪 8 後部運搬用容器 9 支持装置 14 支持部 28 前部運搬用容器 29 フォーク 30 マスト
Claims (1)
- 【請求項1】 車両本体の前部に運転席を設け、車両本
体の後部かつ左右一対の後輪間に、左右一対の支持フレ
ームを設け、これら支持フレーム間に挿通自在な後部運
搬用容器を設け、この後部運搬用容器の上部両側に、上
記両支持フレーム側に張り出す支持部を形成し、上記両
支持フレームに、上記支持部に係合して後部運搬用容器
を持ち上げて支持する支持装置が設けられ、車両本体の
前端に、前部運搬用容器を支持するフォークがマストを
介して昇降自在に設けられたことを特徴とする運搬用車
両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2518493U JP2558960Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 運搬用車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2518493U JP2558960Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 運搬用車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685499U JPH0685499U (ja) | 1994-12-06 |
JP2558960Y2 true JP2558960Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=12158907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2518493U Expired - Lifetime JP2558960Y2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 運搬用車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558960Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP2518493U patent/JP2558960Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0685499U (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970805 |