JP2558648Y2 - Rds受信機 - Google Patents

Rds受信機

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JP2558648Y2
JP2558648Y2 JP8730991U JP8730991U JP2558648Y2 JP 2558648 Y2 JP2558648 Y2 JP 2558648Y2 JP 8730991 U JP8730991 U JP 8730991U JP 8730991 U JP8730991 U JP 8730991U JP 2558648 Y2 JP2558648 Y2 JP 2558648Y2
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宏 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はRDS(ラジオデータ
システム)を利用するラジオ受信機に係わり、特に、R
DS内のAF(代替周波数)リストを利用して、交通情
報局を自動的にサーチする受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】VHF−FM送信信号に不可聴信号を付
加して様々な機能を受信機に持たせるRDS(ラジオデ
ータシステム)が知られている。RDS受信機はこのよ
うなRDSデータの中に含まれるAF(代替周波数)リ
ストを使用して、同一の放送内容の最も強い信号を自動
的に選択し、また、交通情報放送中の局に自動的に切換
える機能があり、RDSデータの中には交通情報受信可
能を示すデータや交通情報放送中を示すデータがある。
【0003】さらに、ARI対応局は57Khzのキャ
リアが6種類の周波数でAM変調される信号を音声信号
に含ませ、自局が交通情報受信可能局であることおよび
交通情報放送中を示すようにしている。
【0004】図4に従来のRDSおよびARI対応受信
機の交通情報優先モードでの作用の例を示す。ステップ
S1では現在受信機が交通情報優先モードに設定されて
いるか否かを判断し、交通情報優先モードであればステ
ップS2に移行する。
【0005】ステップS2では現在受信中の局が交通情
報受信可能か否かを判断する。RDSデータのTP=1
は交通情報受信可能局であることを示している。SKは
ARIの57KhzのキャリアでありBKはSKをAM
変調していることを示している。SKおよびBKがある
ことは交通情報が受信可能であることを示している。ス
テップS2で交通情報が受信可能であると判断するとス
テップS3に移行し、そうでない場合はステップS7に
移行する。
【0006】ステップS3では、現在受信中の局が交通
情報放送中か否かを判断する。RDSのTP=1かつT
A=1は交通情報放送中であることを示し、ARIのD
Kは57Khzのキャリアを125HzでAM変調する
信号であり交通情報放送中であることを示す。従って、
TP=1かつTA=1またはSKおよびBKおよびDK
有のいずれかであることは交通情報放送中であることを
示し、その場合はステップS4に移行し、そうでない場
合はステップS1に移行する。
【0007】ステップS4では交通情報割込みモードと
してCDプレーヤやテープレコーダの音声をスピーカか
ら流しているときはラジオ受信機の音声に切換え、ラジ
オ受信機の音声を聞いているときは音量を所定値まで高
め、ステップS5に移行する。ステップS5では交通情
報放送終了まで待機し、交通情報放送が終了するとステ
ップS6に移行する。ステップS6では交通情報割込み
モード前の状態に戻しステップS1に移行する。
【0008】ステップS7では、周波数を少しずつ変化
させながら交通情報局をシークし、電界強度が所定値に
達するとステップS8に移行する。ステップS8ではシ
ークにより見つけた局が交通情報放送局であるか否かを
判断し、交通情報放送局である場合はステップS3に移
行し、そうでない場合はステップS9に移行する。
【0009】ステップS9ではシーク回数をチェックし
N回シークするまでステップS7が繰り返され、N回シ
ークが行われたときにステップS10に移行する。ステ
ップS10では、シークを停止してシーク前の周波数に
受信局を戻し交通情報優先モードを停止する。
【0010】
【考案が解決しようとする問題点】上記したように、従
来の受信機は、交通情報優先モードにおいて、現在の受
信局が交通情報受信可能局であっても電波状態が悪く交
通情報受信可能局であることをTPやSK,BKにより
確認することができないときに自動的にシークして交通
情報局をサーチしていた。
【0011】従って、トンネル等に入り一時的に電波状
態が悪くなった場合にシークが開始されると、トンネル
を出て最初に見つけた交通情報放送局に受信局を切換え
てしまうため、トンネルに入る毎に放送内容が変わると
い不都合が生じていた。
【0012】この考案は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、トンネル等によ
る一時的な電波状態の悪化に対してはサーチにより同一
プログラムの放送局を受信し続け、長距離移動して別の
ネットワークエリアに入った場合にその地域の交通情報
局を自動シークにより見つけて受信することが可能なR
DS受信機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この考案のRDS受信機
は、RDSデータを受信し、PIコード、TAデータ,
TPデータおよびAFリストを用いて放送局をサーチす
ることが可能であり、交通情報優先モード時に現在受信
している局の受信状態が悪化し交通情報を受信できない
と判断すると自動的に交通情報受信可能局サーチを行う
RDS受信機において、交通情報受信可能局サーチを開
始すると、まずシークにより所定以上の電界強度の局を
見つけた時点から交通情報受信可能局サーチを行う前の
局より得られたAFリストの局をサーチするものであ
る。
【0014】また、前記RDS受信機におけるAFリス
トの局のサーチの代わりに、交通情報受信可能局サーチ
を行う前の局と同一PIコードの交通情報受信可能局を
シークにて捜し、あるいは、前記RDS受信機における
AFリストの局のサーチを行って交通情報受信可能局が
見つからないときに、交通情報受信可能局サーチを行う
前の局と同一PIコードの交通情報受信可能局をシーク
にて捜すものである。
【0015】さらに、前記RDS受信機において、シー
クにより同一PIコードの交通情報受信可能局が見つか
らないときに、PIコードを無視して交通情報受信可能
局を所定回数またはエンドレスにシークするものであ
る。
【0016】
【作用】RDSデータのPI(番組認識)コードは特定
局を認識するためのものであり、同一PIコードを有す
る局は同一の内容を放送している。また、AFリストの
サーチは同一PIコードの局の周波数について行われ
る。
【0017】この考案のRDS受信機によれば、電界強
度が低下してから再び電界強度が回復した後に、まずA
Fリストのサーチあるいは同一PIコードの交通情報受
信可能局のシークが行われるので、トンネル等により一
時的に電波状態が悪くなっても、電波状態が悪くなる前
に受信していた放送内容の局が自動的にサーチあるいは
シークにより受信されるようになる。
【0018】
【実施例】この考案の実施例であるラジオ受信機を図面
に基づいて説明する。図1にこの考案の実施例である受
信機の構成を示す。図において、1はフロントエンドで
あり、高周波増幅器、電圧制御発振器および混合器を含
んでおり受信した電波の周波数を中間周波に変換して中
間周波増幅検波器2に出力する。
【0019】中間周波増幅検波器2は入力信号であるF
M変調の中間周波数信号を増幅した後、復調してノイズ
キャンセラー3とRDSデータ復調器9およびARI復
調器14に出力する。さらに、中間周波信号のレベルを
示す直流信号をシステムマイコン11に含まれるADコ
ンバータの入力ポートに出力する。
【0020】ノイズキャンセラー3は入力信号の所定周
波数を越える成分のレベルが一定の限界を越えるときに
短期間入力信号の波をカットし、通常は入力信号をその
ままステレオ復調器4に出力する。ステレオ復調器4は
RチャンネルとLチャンネルとの合成波信号からRチャ
ンネルとLチャンネルとの音声信号を分離して音量コン
トローラ5に出力する。
【0021】音量コントローラ5は音声信号のレベルを
調整してミュート回路6出力する。ミュート回路6はシ
ステムマイコン11の出力信号に従って入力信号を電力
増幅器7に出力し、または出力が禁止される。電力増幅
器7は入力信号を増幅してスピーカ8を駆動する。
【0022】RDSデータ復調器9は中間周波増幅検波
器2でFM復調された信号からRDSデータを取出して
RDSデータ同期器10に出力する。RDSデータ同期
器10は連続したRDSデータを分離してシステムマイ
コン11に出力する。ARI復調器14はARIを復調
し、その信号をシステムマイコン11に出力する。
【0023】システムマイコン11はその中に内蔵する
ROMに書込まれたプログラムに従って、RDSデータ
同期器10からのRDSデータ、ARI復調器14から
のARI信号および中間周波増幅検波器2からの信号を
読取り、基準発振・分周・位相比較器12に分周比を決
定する信号を出力し、また、ミュート回路6に制御信号
を出力する。また、内蔵するRAMにRDSデータから
得られたAFリストをテーブルとして記憶させる。
【0024】基準発振・分周・位相比較器12とローパ
スフイルター13はフロントエンド1内の電圧制御発振
器とともにPLLループを形成しており、そのPLLル
ープの電圧制御発振器で発振される信号が受信波と混合
されて、受信波が中間周波に変換される。
【0025】次に、図2を参照して、この考案の第1の
実施例の受信機における交通情報優先モードでの作用を
説明する。ステップS1では現在受信機が交通情報優先
モードに設定されているか否かを判断し、交通情報優先
モードであればステップS2に移行する。
【0026】ステップS2では現在受信中の局が交通情
報受信可能か否かを判断する。RDSデータのTP=1
は交通情報受信可能局であることを示している。SKは
ARIの57KhzのキャリアでありBKはSKをAM
変調していることを示している。SKおよびBKがある
ことは交通情報が受信可能であることを示している。ス
テップS2で交通情報が受信可能であると判断するとス
テップS3に移行し、連続して5秒間交通情報受信可能
であることが確認されない場合はステップS7に移行す
る。
【0027】ステップS3では、現在受信中の局が交通
情報放送中か否かを判断する。RDSのTP=1かつT
A=1は交通情報放送中であることを示し、ARIのD
Kは57Khzのキャリアを125HzでAM変調する
信号であり交通情報放送中であることを示す。従って、
TP=1かつTA=1またはSKおよびBKおよびDK
有のいずれかであることは交通情報放送中であることを
示し、その場合はステップS4に移行し、そうでない場
合はステップS1に移行する。
【0028】ステップS4では交通情報割込みモードと
してCDプレーヤやテープレコーダの音声をスピーカか
ら流しているときはラジオ受信機の音声に切換え、ラジ
オ受信機の音声を聞いているときは音量を所定値まで高
め、ステップS5に移行する。ステップS5では交通情
報放送終了まで待機し、交通情報放送が終了するとステ
ップS6に移行する。ステップS6では交通情報割込み
モード前の状態に戻しステップS1に移行する。
【0029】ステップS7では、受信周波数を少しずつ
変化させながら放送局をシークし、ステップS8で電界
強度が所定値に達したことを確認する。ステップS8で
電界強度が所定値に達したことが確認されるとステップ
S9に移行し、その放送局がシーク前に受信していた放
送局と同一のPIコードであり、かつ、交通情報放送局
であるか否かを判断する。
【0030】ステップS9において、シークにより見つ
けた局がシーク前に受信していた放送局と同一のPIコ
ードであり、かつ、交通情報放送局である場合はステッ
プS3に移行し、そうでない場合はステップS10に移
行する。ステップS10ではステップS7でシークを開
始する前の受信局で得たAFリストを利用してシークを
開始する前の受信局と同一PIコードの交通情報放送局
をサーチする。
【0031】ステップS10でサーチした局について、
ステップS11で同一PIコードの交通情報放送局であ
るか否かが判断され、同一PIコードの交通情報放送局
であった場合はステップS3に移行し、そうでない場合
はステップS10が繰り返され、AFリストを全てサー
チした後も同一PIコードの交通情報放送局がなかった
場合はステップS12に移行する。
【0032】ステップ12では、受信周波数を少しずつ
変化させながら放送局をシークし、電界強度が所定値に
達したことを確認する。電界強度が所定値に達したこと
が確認されるとステップS13に移行し、その放送局が
シーク前に受信していた放送局と同一のPIコードであ
り、かつ、交通情報放送局であるか否かを判断する。
【0033】ステップS13において、シークにより見
つけた局がシーク前に受信していた放送局と同一のPI
コード、かつ、交通情報放送局である場合はステップS
3に移行し、そうでない場合はステップS13が繰り返
され、一周シークした後も同一PIコードの交通情報放
送局がなかった場合はステップS14に移行する。
【0034】ステップS14では、受信周波数を少しず
つ変化させながら放送局をシークし、電界強度が所定値
に達したことを確認する。電界強度が所定値に達したこ
とが確認されるとステップS15に移行し、その放送局
が交通情報放送局であるか否かを判断する。ステップS
15において、シークにより見つけた局が交通情報放送
局であると判断した場合はステップS3に移行し、そう
でない場合はステップS14が繰り返される。
【0035】このように、交通情報優先モード時におい
て、受信局が交通情報放送局であることが所定期間にわ
たって確認されない場合にシークが行われ電界強度が強
いことが確認された後に、AFリストのサーチあるいは
シークにより前に受信していた局と同一PIコードの交
通情報放送局を捜すので、トンネル通過等短期間の電界
強度低下があっても電界強度が回復されると元の放送内
容を継続して聞くことができる。
【0036】次に、図3のフローチャートを参照して考
案の第2の実施例の受信機における交通情報優先モード
での作用を説明する。この実施例では図2のフローチャ
ートにおけるステップS14およびステップS15がス
テップ14〜ステップS17で置き換えられ、他のステ
ップについては図2のフローチャートに示したものと同
様である。
【0037】ステップS13において同一PIコードの
交通情報放送局が見つからない場合はステップS14に
移行し、受信周波数を少しずつ変化させながら放送局を
シークし、電界強度が所定値に達したことを確認する。
電界強度が所定値に達したことが確認されるとステップ
S15に移行し、その放送局が交通情報放送局であるか
否かを判断する。ステップS15において、シークによ
り見つけた局が交通情報放送局であると判断した場合は
ステップS3に移行し、そうでない場合はステップS1
6に移行する。
【0038】ステップS16ではシーク回数がチェック
され、シーク回数がN回に達した場合はステップS17
に移行し、シーク回数がN回に達するまでステップS1
4が繰り返される、ステップS17ではシークを停止
し、交通情報優先モードを停止する。
【0039】
【考案の効果】この考案の受信機によれば、交通情報優
先モード時に、電界強度が低下してから再び電界強度が
回復した後に、まずAFリストのサーチあるいは同一P
Iコードの交通情報受信可能局のシークが行われ、トン
ネル等により一時的に電波状態が悪くなっても、電波状
態が悪くなる前に受信していた放送内容の局が自動的に
サーチあるいはシークにより受信されるので、トンネル
を通過したときに放送内容が変わるという違和感が避け
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例である受信機の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この考案の第1の実施例の受信機の交通情報優
先モード時における動作を示すフローチャートである。
【図3】この考案の第2の実施例の受信機の交通情報優
先モード時における動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の受信機の交通情報優先モード時における
動作の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フロントエンド 2 中間周波増幅検波器 3 ノイズキャンセラー 4 ステレオ復調器 5 音量コントローラ 6 ミュート回路 7 電力増幅器 8 スピーカ 9 RDSデータ復調器 10 RDSデータ同期器 11 システムマイコン 12 基準発振・分周・位相比較器 13 ローパスフイルター 14 ARI復調器

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RDSデータを受信し、PIコード、T
    Aデータ,TPデータおよびAFリストを用いて放送局
    をサーチすることが可能であり、交通情報優先モード時
    に現在受信している局の受信状態が悪化し交通情報を受
    信できないと判断すると自動的に交通情報受信可能局サ
    ーチを行うRDS受信機において、交通情報受信可能局
    サーチを開始すると、まずシークにより所定以上の電界
    強度の局を見つけた時点から交通情報受信可能局サーチ
    を行う前の局より得られたAFリストの局をサーチする
    ことを特徴とするRDS受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1のAFリストの局のサーチの代
    わりに、または請求項1のAFリストの局のサーチを行
    って交通情報受信可能局が見つからないときに、交通情
    報受信可能局サーチを行う前の局と同一PIコードの交
    通情報受信可能局をシークにて捜すことを特徴とするR
    DS受信機。
  3. 【請求項3】 請求項2のシークにより同一PIコード
    の交通情報受信可能局が見つからないときに、PIコー
    ドを無視して交通情報受信可能局を所定回数またはエン
    ドレスにシークすることを特徴とするRDS受信機。
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