JP2558633Y2 - ブラシ - Google Patents

ブラシ

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JP2558633Y2
JP2558633Y2 JP1991026933U JP2693391U JP2558633Y2 JP 2558633 Y2 JP2558633 Y2 JP 2558633Y2 JP 1991026933 U JP1991026933 U JP 1991026933U JP 2693391 U JP2693391 U JP 2693391U JP 2558633 Y2 JP2558633 Y2 JP 2558633Y2
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brush
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hair
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正晴 藤井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水回りのブラシ、保水
性ブラシ、吸水性ブラシなどのブラシに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、水回りブラシ、化粧
用ブラシ、洗顔ブラシ、ヘアーブラシなどのブラシに使
われている原毛には、天然毛では豚毛、山羊毛、馬毛な
どの獣毛があり、合成繊維ではポリアミド系、ポリエス
テル系、ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリア
クリル系、モダアクリル系などの繊維がある。これら従
来製品の繊維の断面は一般に円形、Y形、十形、*形、
中空形をしているが、これらの原毛を用いたブラシを水
等の液体に浸漬した場合、水等の液体は繊維表面に付着
する程度なので、ブラシの保水量は少ない。また、中空
形の繊維については、原毛自体には保水性能があるもの
の、ブラシにしてしまうと毛の先端部分は中空状で開い
ているが、根元部分は塞がれてしまい、中空内部の空気
が抜けないために吸水しない。このように従来用いられ
ているブラシとしては吸水性や保水性に乏しいブラシし
か得られておらず、吸水性や保水性のあるブラシが求め
られていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、合成繊維のな
かで保水性や吸水性の良い断面構造と側面構造を有する
ものを見出だし、そのような構造の原毛を組込んで保水
性や吸水性のあるブラシを提供するものである。
【0004】即ち、本考案に係る保水性や吸水性のある
ブラシのための単繊維には、擦ったり、ブラッシングし
たりしても損なわれず、しかも従来のものにはない保水
性や吸水性を有する構造の繊維が必要である。そのた
め、C字断面、S字断面等、図1の1−a、1−b、1
−c、1−dで示されるような異型断面を有し、側面よ
り中空部にスリット状及び/又は穴状で貫通することに
よって巻込み部分が側面軸で部分的か全面的に接触して
いない繊維構造のものを検討した結果、中空形状の断面
と通気性のある側面をもつことにより上記目的が達成さ
れることを見出だした。
【0005】本考案のブラシを構成する合成繊維の素材
は、特に限定されるものではないが、ポリアクリル系、
モダアクリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリアミド系、ポ
リエステル系、ポリプロピレン系などが挙げられる。こ
の単繊維は、その断面が単数又は複数の中空形状を有し
ており、側面には中空部まで貫通するスリット状及び/
又は穴状の空所を有することによって、側面が通気性を
有していることが必要である。このような断面及び側面
を有する繊維は、本出願人の特開昭60−17109号
公報に示された方法でも製造することができる。
【0006】この単繊維の太さ及び長さには特に制限は
なく、ブラシの目的と用途に応じて適宜選択される。一
般には、太さは25d 〜1000d であり、断面におけ
る中空形状部分の占める割合は20〜60%程度である
ことが好ましい。また、この単繊維の長さは5mm〜30
0mmであることが好ましい。
【0007】本考案のブラシの原毛構成もまた適宜選定
することができる。上記の断面及び側面を有する繊維を
単独で構成してもよいし、獣毛や円形、Y形、十形、*
形、中空形などの断面を有する合成繊維と共に任意の割
合で構成することも自由にできる。
【0008】本考案のブラシを構成する単繊維の構造の
例は、中空形断面を有し、側面部分が通気孔を有してい
るもので、例えば図1、図2、図3、及び図4に示した
ものである。図1は側面にスリット状空所を有する単繊
維の実施例であり、1−aはC字断面、1−bはS字断
面、1−cは他の異型断面、1−dは他の異型断面の単
繊維である。図2は他の側面構造を有する単繊維の実施
例であり、2−aはC字断面、2−bはS字断面構造を
有する単繊維である。図3は、繊維軸方向に中空部まで
貫通した穴開き側面を有する単繊維の実施例で、3−a
はC字断面繊維であり、3−bはS字断面繊維である。
図4は、繊維の横断面が中空円形であり、中空部まで貫
通した穴開き側面を有する繊維の実施例を示すものであ
る。
【0009】これらの断面形状及び側面形状を有する原
毛を用いて作製したブラシは、非常に高い吸水量を示
し、保水能力にも優れていることを確認した。従って、
本考案のブラシは、水回りのブラシとして用いることが
できる。特に、たわし、洗浄ブラシ、モルタル壁仕上げ
用水ブラシ、風呂で用いるボディーブラシなどの保水性
を生かしたブラシに用いることができるばかりでなく、
濡れた髪をブラッシングするへアーブラシ、洗顔ブラ
シ、マスカラブラシ、マニキュアブラシなどの、水やそ
の他の液、化粧水、化粧粉、汚れなどを吸上げる機能を
付与できる吸水性ブラシとしても効果的に用いることが
できる。
【0010】
【実施例】次に実施例をあげて本考案を説明するが、本
考案はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1
【0011】図1の1−aで示されるC字断面を有する
直径0.25mmのモダクリル系原毛と直径0.5mmのポ
リアミド系円形断面原毛を重量比50:50で混毛し、
45mmに切揃えた毛束から数本ずつつかみ、真中部分を
2つ折りにして、40cm2 のプラスチック板に3.5mm
間隔で186個に植毛して本考案のブラシを作製した。
それに用いた原毛量は約5.2g であった。なお、得ら
れたブラシの毛丈は板面から丁度20mmであった。一
方、同様の方法でポリアミド系円形断面原毛を45mmに
切揃えて植毛した比較用ブラシを作製した。この原毛量
も約5.2g とし、毛丈も20mmとした。これらのブラ
シを、水を入れた容器の水深10mmに毛先を浸して、ど
れだけ吸水するかを調べるため吸水量と吸水率とを測定
した。その結果は表1に示す通りである。この吸水率
は、毛量に対して吸水した水の比率で、次の計算式で示
される。 吸水率(%)=(吸水量)÷(ブラシに植毛した毛量)×100 表1 水に浸した時間 測定項目 1分 5分 10分 本考案ブラシ 吸水量(g) 4.5 4.8 5.1 吸水率(%) 86 91 98 比較用ブラシ 吸水量(g) 0.8 0.9 1.1 吸水率(%) 15 17 21
【0012】この表1に示された結果から、C字断面原
毛を混毛した本考案ブラシは植毛した毛量とほぼ同量の
水量を吸水し、比較用ブラシの吸水量に比較して極めて
高いことが分かる。 実施例2
【0013】この例では、実用上の観点から、吸水した
ものを吐出す、即ち脱水させるのが容易であるか、及び
吸水と脱水との繰返しを行ったときの吸脱水が容易であ
るかを検討した。
【0014】実施例1と同様の方法で作製したモダクリ
ル系C字断面原毛50%とポリアミド系円形断面原毛5
0%の比率で混毛したブラシを用いて、吸水量及び脱水
量の測定を行った。吸水させる方法は水を入れた容器の
水深10mmに毛先を1分間浸し、吸水量を測定し、脱水
させる方法は、吸水したブラシを5回手振りして吐出さ
せ、脱水量を測定した。これを繰返すことによって吸脱
水量を測定した。その結果は表2に示す通りであった。
【0015】ここでいう吸水量は、1度も吸水させてい
ないときの毛量に対して吸水した水の量で表わし、2回
目以降の吸水量についても1度も吸水させていないとき
の毛量に対して吸水した水の量として計算した。脱水率
は、吸水した水に対して脱水した水の比率であり、次の
計算式で表される。 吸水量(g)=(吸水後重量)−(測定前重量) 脱水率(%)=(脱水量)÷(吸水量)×100 表2 繰返し数 吸水量(g) 脱水量(g) 残水量(g) 脱水率(%) 1回目 4.2 2.4 1.8 57 2回目 2.3 2.3 1.9 100 3回目 2.4 2.2 2.0 92 4回目 2.3 2.1 2.1 91 5回目 2.2 2.1 2.1 95 合計 13.4 11.1
【0016】この表2に示す結果から、1回目は4.2
g 吸水し、2.4g 脱水しているのでブラシに残った水
の量は1.8g であったことを示している。2回目から
は、この残った1.8g の水量に加えて2.2〜2.4
g を吸水し、それぞれ2.1〜2.3g 脱水することを
繰返していることが示されている。従って、2回目以降
は吸水されたものがほとんど脱水されていることが判
る。
【0017】
【考案の効果】本考案は、従来ブラシに用いられていな
かったC字あるいはS字等の形をした異型断面を有し、
側面に中空部まで貫通したスリット状及び/又は穴状の
空所を有する中空繊維を植毛することにより、吸水性を
有するブラシを提供することを可能にしたものである。
しかも、このブラシは、手振りする程度で容易に脱水す
ることが可能であるから、濡れた髪を乾かす場合に本考
案のブラシでブラッシングしては手振りで脱水すること
を繰返すことによって、濡れた髪の水分を早く取除ける
ため短時間で髪を乾かすことができる。また、風呂で使
うボディブラシや化粧落しに使う洗顔ブラシとして本考
案のブラシを使えば、皮膚に付着した汚れ等を吸い上
げ、従来の擦るだけでは取除けなかった汚れも取除くこ
とができる効果もある。そしてブラシに移行した汚れは
手振り等で脱水する際に容易に落すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブラシに用いる原毛の実施例の繊維断
面形状と繊維側面形状とを示す図。
【図2】本考案のブラシに用いる原毛の他の実施例の繊
維断面形状と繊維側面形状とを示す図。
【図3】本考案のブラシに用いる原毛の他の実施例の繊
維断面形状と繊維側面形状とを示す図。
【図4】本考案のブラシに用いる原毛の他の実施例の繊
維断面形状と繊維側面形状とを示す図。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維の断面が中空形状を有し、側面に
    中空部まで貫通したスリット状及び/又は穴状の空所を
    有する合成繊維を用いてなるへアーブラシ又はボディー
    ブラシ。
  2. 【請求項2】 ブラシがへアーブラシである請求項1記
    載のブラシ。
  3. 【請求項3】 ブラシがボディーブラシである請求項1
    記載のブラシ。
JP1991026933U 1991-04-19 1991-04-19 ブラシ Expired - Lifetime JP2558633Y2 (ja)

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JP1991026933U JP2558633Y2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 ブラシ

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JPH04120631U JPH04120631U (ja) 1992-10-28
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060070635A1 (en) * 2004-10-01 2006-04-06 The Procter & Gamble Company Cosmetic brush comprising bristles having external depressions
JP2009131334A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Pentel Corp 塗布ブラシ

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Publication number Publication date
JPH04120631U (ja) 1992-10-28

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